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新入学生の意識構造 一昭和60年度茨城大学入学生の場合一

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(1)

新入学生の意識構造

一昭和60年度茨城大学入学生の場合一

(その1)

白  幡  悦  子

1 調査の目的と方法

筆者はかつて,昭和50年度の茨城大学新入学生を対象に意識調査を実施し,

彼らの大学進学の目的・理由,茨城大学志望理由,学部選択の理由,大学在学 中にしたいと思う事柄,高校時代の生活や受験生としての生活に関しての意識 等を探った。そこでの結果の一部をごく概略的に述べれば以下の通りである。

すなわち,大学への進学を目ざしたこと自体は,彼らにとっては格別特殊なご とではなく,むしろ予定のコースであったようであり,「大学はでておかない と……」という認識が,本人・家族・教師にかなり常識化していること。茨城 大学を志望した理由は,一言でいえば消極的なものといわざるをえず,わけて も「他の大学に入れなかったから」との理由が多く見られたこと。大学に入る という当面の目標を達成したことからくる,それなりのよろこびや受験勉強か らの解放感や,大学での勉学や交友に抱負や期待をいだきつつも,茨:城大学に 入ったことは内心不本意であるという気持が,新入生のかなりの部分に潜在し ていること,などが読みとれた。

前回の調査から10年の間に,学科の増設や改組が行われたが(入学定員は,

50年度1150名,60年度1385名で20.4%増),最も大きな制度的変化は,共通一 次学力試験の導入と一期・二期校制の廃止であろう。こうした入試制度の変化 を背景に,新入学生の意識が10年前と比べどのように変っているかをみるのが 今回の調査の主な目的であった。また周知のように,再び大学入試制度の改変 が近い将来実施される機運にあるが,現在の時点で,新入学生の意識を探査し ておくことも意味があると考え,前回調査との比較を念頭におきつつ,調査実 施を計画した次第である。

今回の調査で用意した項目は,1)大学進学を決めた時期,2)大学進学の

(2)

目的・理由,3)茨城大学志望理由,4)学部選択の理由,5)本学「入学案 内」への評価,6)高校時代の生活に関して,7)受験生としての生活と受験 勉強の意義について,8) (主として高校時代における)両親,同胞,友人,

教師との関係,および最も影響を受けた人物,9)大学在学中にしたいと思う 事柄,10)大学生活への期待感と不安感の割合,11)希望する職場および職 業,12)くらし方・生き方に関して,13)大学,大学生,学問,研究,青年,

社会,人生,自分(私)についてのイメージ等である。調査結果の報告は2回 にわけ,本稿では大学進学の目的,本学志望理由・動機,学部選択の動機,在 学中にしたいと思っている事柄などを中心心にその概略を記述したい。

調査は,一般教育英語1もしくはHの授業の最初の講時(60年4月12日〜19 日)に実施した。英語1・H担当の教官各位,ならびに調査員として実施に当 ってくれた人文学部心理学専攻の学生諸君の御協力に対し,ここに深く感謝の 意を表する。

H 調査対象者(回答者)について

回収された調査票のうち,回答態度に疑問のあるもの数票を除き,1295票を

有効回答とした。回収率は92.3%,その学部別・男女別内訳はく表:1>に示す      2)

ニおりである。回答者中,女子の占める比率は,全体で3a 4%(入学者中の女 子の比率は32.2%)であるが,50年度調査では29.2%であったから,女子の構 成比は一段と高くなったことがわかる。ちなみに50年度調査の女子の比率を記 せば,入文学部17.9%,教育学部65.1%,理学部22.1%,工学部1.5%,農学 部13.6%であり,女子回答者中に教育学部生の占める比率は76.9%であった。

回答者の諸属性のうち,出身高校に関するものをく表:2−1>に,家族に 関する項目を〈表:2−2>に示した。県内高校出身者の比率は51.5%で,50 年度調査の時とほぼ同じ(前回は51.9%)であるが,関東地方出身者が若干増 加している。 (前回は16.2%)ただ人文学部では,前回は県内高校出身者は 37.3%,関東出身者は19.9%であったから,人文学部での近県出身者の比率の 増加はかなり顕者であるといえるが,これは女子の構成比が増大したことによ

るとみられる。中部以北の出身者の占める比率は約93%(前回95%)であり,

全般的にみれば出身高校の所在地方の割合には大きな変化はみられない。50年 度入学者には国立高出身者が0.3%,検定合格者がα1%と僅かながらみられ

(3)

<表:1>回答者の学部別・男女別一覧

学 科・課 程 入学者数 有効回答数 回  収  率

男園計 男園計 男列計 子の比

人文学 人  文  学  科 ミ 会 科 学 科

39}73・・2i381631532161121

46

73111

@167

97.4 V2.8

100.0 W6.8

99.1 65.8 V7.3 27.5 20212632815gl 119 278 78.7 94.9 84.8 42.8 小学校教員養成課程 104154 2581… 151 252 97.1 98.1 97.7 59.9

中学校教員養成課程 60 42 102 57 42 99 95.0 100.0 97.1 42.4

学部

養護学校教員・養護教諭

@ 計

4 61 P68257

651 3

S251・6・ 59 Q52

62 S13

75.0 X5.8

96.7 X8.1

95.4 X7.2

95.2 U1.0

数   学   科 28  7 35 24 7 31 85.7 100.0 88.6 29.2 物  理  学  科 33 2 35 30 1 31 90.9 50.0 88.6 3.2 化   学   科 25 10 35 20 6 26 80.0 60.0 74.3 23.1 生  物  学  科 23 7 30 23 5 28 100.0 71.4 93.3 17.9 地 球 科 学 科 25 5 30 21 5 26 84.0 100.0 86.7 19.2 134 31 165118 24 142 88.1 77.4 86.1 16.9 機 械 工 学 科 84 0 84 79 79 94.0 / 94.0 「電 気 工 学 科 38 1 39 38 1 39 100.0100.0 100.0 2.6

金 属 工 学 科 36 4 40 34 4 38 94.4100.0 95.0 10.5

工 業 化 学 科 39 3 42 36 3 39 92.3 100.0 92.9 7.7

学1精 密 工 学 科 41 0 41 37 37 90.2 90.2 電 子 工 学 科

ー報工学科 39R3

19 40 S2

37 R3

19 38

S2 94.9 P00.0

100.0 P00.0

95.0

?O0.0 2.6 Q1.4 1建 設 工 学 科 39 1 40 37 1 38 94.9 100.0 95.0 2.6

349 19368 331 19 350 94.8 100.0 95.1 5.4 農   学   科 31 2 33 31 1 32 100.0 50.0 97.0 3.1 畜  産  学  科 19 7 26 18 7 25 94.7 100.0 96.2 28.0 農 芸 化 学 科 22 7 29 22i 7 29 100.0100.0 100.0 24.1

農 業 工 学 科 26  3 23 23 3 26 88.5 100.0 90.0 11.5 計    98 19 117 94 18 112 96.0 94.7 95.7 16.1 合   訓95・i4521・4・31863i432i・29519α71g5619a313歌4

(4)

<表:2−1>回答者の属性(その1)      (%)

\一学部・男女別  、   \    一

i人文1鞘 全体 50年調 人 数 278}4・3 142 350 112 863 432 1295 1187

茨城県内 54.7 78.6 29.6 33.8 25.5 41.8 70.6 51.5 51.

関東(含東京) 20.3 8.2 29.6 28.0 28.2 23.9 13.0 20.2 16.

北 海 道 1.1 0.0 1.4 2.3 1.8 1.8 0.0 1.2 2.4

東    北 13.4 5.1 14.8 15.9 8.2 12.1 9.3 11.1 15.

中    部 5.4 4.9 12.7 10.1 26.4 11.8 3.7 9.1 8.

近    畿 1.4 0.7 1.4 5.8 4.5 3.7 0.5 2.6 2.

中    国 1.8 1.0 2.8 0.9 0.9 1.4 1.2 1.3 1.

四    国 0.4 0.7 0.7 1.2 ユ.8 1.1 0.5 0.9 0.

九州・沖縄 1.4 0.7 7.0 2.0 2.7 2.5 1.4 2.1 1.1

不    明 2 1 0 4 2 9 0 9 8

公立(含国立) 92.4 92.7 97.9 92.8 97.3 93.6 93.7 93.6 94.

私    立 7.6 7.8 2.1 7.2 2.7 6.4 6.3 6.4 5.

立『 不    明 3 1 0 2 0 7 2 9 7

卒匿通科 98.2 97.6 95.8 97.1 92.0 96.8 98.1 97.2 95.1

理 数 科 1.1 1.5 4.2 2.0 0.9 2.0 1.4 1.8 2.5

学科

そ の 他 0.7 0.9 0.0 0.9 7.1 1.2 0.5 0.9 2.4

不    明 4 2 0 3 0 7 2 9 9一 1

60年3月卒 61.5 65.4 62.7 53.6 59.5 53.2 75.1 60.5* 67.7

59年 〃 33.0 30.5 28.9 40.7 28.8 38.6 23.0 33.5** 26.

58年 〃 3.7 3.4 7.7 5.2 10.8 6.9 1.4 5.1*** 4.

57年 〃 0.7 0.7 0.7 0.3  0.0 0.8 0.0 0.5****0.

そ の 他 s   明

1.1 T

0.0 R

0.0 O

0.3  0.9 P   1

0.4、 0.5

№戟E

0.4 P0

0.

P4

注1)不明は実数その他の数値は不明を除く回答者に対する百分比。

2)50年調査の卒業年の欄で*は50年3月卒**49年毛***48年卒****47年卒。      ,

3)公・私立の欄50年度入学者に検定によるものが8名(男子)あったが上欄に は含まれていない。

(5)

<表:2−2>回答者の属性(その2)      (%)

ド轡゜男女別     一

人文 教育 全体 50年

イ査

人  数 278 413 142 350 112 863 432 1295 1187 父親平均年令(才) 49.2 49.3 49.5 49.4 49.3 50.3 48.3 49.3 49.6 母親平均年令(才) 46.1 46.1 46.4 46.ユ 46.2 46.2 46.1 46.2 46.7

平均同胞数(人) 2.4  2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 2.4 2.

一  人  子 3.6 3.9 6.2 5.4 6.3 5.2 3.7 4.7 3.4 長     子 58.0 52.4 52.1 48.4 53.6 52.2 53.2 52.6 43.0 中  間  子 12.6 13.3 12.7 11.2 11.6 11.4 14.4 12.4 16.

末     子 25.7 30.3 28.9 35.0 28.6 31.1 28.7 30.3 37.

不     明 2 1 0 1 0 4 0 4 10 公務員・公企員 15.5 18.7 14.8

14.1i 13.8 1

13.7 20.3 15.9 17.9 教     員 8.7 15.1 10.4 3.σ  4.6 8.0 11.0 9.0 9.1

会社員・銀行員 51.3 14.8 39.3  」T2。1147.7 46.7 47.2 46.9 29.4 農    業 3.8 5.4 8.9 8.4 13.8 8.7 3.4 7.0 23.

商 工・自 営 11.7 12.8 17.0 15.6 14.7 15.4 11.0 13.9 13.5

団 体職 員 3.8 1.0 2.2 1.8 0.9 1.5 2.9 1.9 2.1 労務・技能・職人 1.1 0.3 3.7 0.6ト 2.8 1.3 0.7 1.1 1.0

そ  の  他 3.4 3.3 2.2 3.0  0.9 3.0 2.7 2.9 2.5 無     職 0.8 1.5 1.5 1.5 0.9 1.6 0.7 1.3 0.6

不明・(父親)不在 13 23 7 16 13 39 23 62 100

自  宅[4a5i6a1       1Q2.5129.9,21.4

@   1

34.1 62.2 43.5 43.

学     寮 Aパート・間借り コ     宿

i11・314・1 奄Q乞3121・5

21.8 11.5119.6

ヲ極繭715・5125・OI 22・3   12.1

R2.4 Q1.3

8.6 Q3.2 T.3

10.9 Q9.3 P6.0

11.

Q3,

Q2.4 そ  の  他 1.1 0.0 0・0 0・0[0・9    1 0.1 0.7 0.3 0.4

不     明 13 0 0  2 1 0    1 4 1 5 6 注)不明,不在は実数。その他の数値は不明,不在を除く回答者に対する百分比。

(6)

たが,今回の入学者では,前者は女子が1名,後者は皆無であった。卒業学科 では97.2%が普通科卒であるが,理学部入学(回答)者に理数科卒が4.2%,

農学部入学(回答)者に農業・園芸科出身者が7.1%みられた。いわゆる現役 と浪人の割合をみると,6:4で現役組が多数派ではあるが,現役の比率は50 年調査時より低下している。最頻的傾向としては,県内の公立高校普通科卒業 の現役組ということになるが,この傾向は女子入学者により顕著であり,女子 の構成比の高い教育学部と人文学部が他学部よりりこの面の属性の特徴を強く 示している。

〈表:2−2>によれば,父親ならびに母親の平均年令と同胞数については 各群においてほとんど差はみられない。父親の職業をみると,半数近くが会社 員・銀行員であり,この比率は前回と比べ20%近く高くなっているのが目につ く。これは,ひとつには,電々公社,専売公社が民間に移管されたことによ り,前回で公務員・公企員に分類したケースが今回は会社員の分類に入ったと いうことにもよるが,むしろ大きな要因としては,農業従事者が減少して給与 生活者に移行している全国的傾向がここにも現われていると見るべきであろ

う。(50年度調査では農業は23.7%であったが,今回は7.0%に激減した。)

今回の回答者で,父親の職業が不明,あるいは父親不在のものは62名であっ た。このうち,父親が死亡と明記したもの,および不在と推定されたものは24 名であったが,この24名について母親の職業をみると,公務員2,会社員7,

農業5,商工・自営2,その他4,無職3,不明1となっている。また全体的 に母親の職業をみると,公務員3.2%,教員2.6%,会社・銀行員13.0%,農 業Z2%,(前回調査では26.3%)商工。自営6.9%,その他5.2%で61.9%が 無職(うち,パートに出ていると記載のあったものは7.7%)であった。

皿 調査の結果

1.大学進学の目的・理由

まず,大学への進学をきめた時期をみると(<表:3>)高校入学以前に大 学進学をきめたものは全体で67.5%,高校2年のはじめにその比率は90%に達 する。中学入学以前から大学進学をきめていたというものの割合は,学部別で は教育学部,男女別では女子に高いが,これは50年度調査の結果と傾向を異に する。50年度調査では「中学入学以前」というのは全体で27.7%であったが,

(7)

教育学部生でのこの回答の比率は他学部より低く2α4%,女子も23.5%で男子 より数%低かった。前回調査と比べ,大学進学をきめた時期は総じて早まって いる。この時期が実質的に受験準備を開始した時期というわけではないであろ うが,かなり年少の時期から,本人も両親・家族も,将来は大学へ進もうと考 え,あるいは何となくそうきめていたということなのであろう。

〈表:3>大学進学をきめた時期       (%)

1人文   [ウ育 全体

1 278 413 142 350 112 863 432 1295

中 学入学以前 31.4 39.8 36.2 32.3 34.8 33.3 38.9 35.1

中 学 在 学 中 32.1 30.1 30.5 37.2 29.5 33.8 29.6 32.4

高校1年のはじめ 14.2 15.3 9.9 17.3 13.4 15.8 13.0 14.

1年のおわり 4.0 3.2 6.4 3.2 2.7 3.0 4.9 3.7 2年のはじめ 5.5 2.4 5.0 3.2 7.1 4.3 3.3 4.

2年のおわり 6.6 3.2 4.2 2.0 3.6 3.6 4.0 3.

3年のはじめ 2.2 2.9 4.2 2.9 1.8 2.6 3.3 2.

3年のおわり 1.8 2.7 2.1 0.9 4.5 2.2 1.9 2.1

高 校 卒 業 後 1.1 0.2 0.7 0.9 1.8 1.1 0.2 0.

そ   の   他 1.1 0.2 0.7 0.3 0.9 0.4 0.9 0.5

無 答(実数)il…   31・ 613 9

注)無答欄以外の数値は,無答を除く回答者に対する比率。

大学進学の目的・理由を問う設問は,<表:4>の欄外に列記した14の選択 肢から「実際に考えたことに近い項目」を複数選択させ,さらにそのうち最も 大きな理由1つを指示させたものである。結果をみると,「将来の職業や生き 方を考えて,大学で学ぶことが必要だと思ったから(B)」という理由を選 んだものの比率が最も高く,全体で68%に達する。とくに女子の選択比率が男 子のそれを10%以上うわまわり,女子の%がこの理由を選んでいることにな

る。 (教育学部女子では82.1%)「B」以外の項目(選択肢)で男女間の対照 が目立つのは,まず「A」および「G」の選択比率である。これによると男子 の4割近くが依然「学歴が重要(A)」と考えており,2割近くが「大学ぐら い出ていないと肩身が狭い(G)」と思っているが,女子はこれらの理由に男 子ほどこだわりを示していない。女子の場合,「将来のことを考えて大学で学 ぶことが必要」とか「教養を身につけ,人格を陶冶するため(E)」あるいは

(8)

<表:4>大学進学の目的・理由      (%)

人 文 教 育 全 体

278 413 142 350 112 863 432 1295

A 30.6 21.3 23.2 45.0 31.3 36.7 19.0 30.8

(5.5) (2.9) (2.2) (11.8) (10.0) (8.7) (2.0) (6.4)

B 58.3 79.7 68.3 62.8 65.2 64.3 75.5 68.0・

(40.7) (68.3) (34.3) (43.9) (43.0) (44.3) (60.4) (49.9)

C 25.2 27.4 23.2 27.5 27.7 26.2 27.1 26.5

(3.1) (4.0) (1.5) (2.9) (4.0) (3.6) (2.5) (3.2)

D 19.8 13.1 19.7 23.2 24.1 21.5 13.9 工8.9 E 40.3 29.1 26.8 22.3 33.9 28.4 32.6 29.8

(11.0) (5.6) (7,5) (5.4) (11.0) (7.5)1 (7.1) (7.4)

F 28.8 17.4 33.8 20.6 17.9 19.5 1 28.7 22.5

(7.5) (2.4) (5.2) (3,8) (4.0) (4.1) (4.7) (4.3)

G 13.7 10.4 9.2 25.7 12.5 19.6 6.7 15.3 H 19.4 9.7 56.3 25.5 24.1 25.4 16.4 22.4

(5.9) (1.6) (32.8) (10.8) (8,1) (11.0) (5.4) (9.1)

1 15.8 11.4 8.5 15.2 8.0 14.8 8.6 1λ8

J 7.6 6.1 5.6 8.3 8.9 7.7 6.3 7.2

K 33.1 22.0 15.5 22.9 ユ2.5 20.2 28.9 23.1

(8.6) (2.4) (4.5) (5.7) (3.0) (3.5) (4.7) (4.9)

L 2.2 3.4 4.2 2.6 2.7 3.2 2.3 2.9

M 20.5 22.5 21.1 23.5 11.6 19.7 24.3 21.3

(3.9) (3.7) (3,0) (5.7) (0.0) (3.5) (4.7) (&9)

N 10.1 4.1 7.0 7.7 12.5 8.5 5.3 7.4

(3.1) (2.1) (2.2) (2.9) (7.0) (3.1) (2.7) (3.0)

無  答 0 0 0 1 0 1 0 1

平均回答数 3.3 2.8 3.2  ト 3.3 2.9 3.2 3.0 3.1

注1)複数回答。2)無答は実数無答欄以外の数値は無答を除く回答者に対する百 分比。3)括孤内の数値は当該項目を,最も大きな理由としてあげたものの比率の

うち主なもの。(優先理由を回答したものは1181名)4)平均回答数は無答を除く 回答者が選択した項目数の平均。(以下の各表も同様)

<選択肢>A)現在の社会では何といっても学歴が重要だから。B)将来つきたい職 業や生き方を考えて,大学で学ぶことが必要だと思ったから。C)大学では楽しい 青春時代が送れそうだから。D)大学には自由があると思ったから。 E)教養を身 につけ人格を陶冶するため。F)高校だけでやめる気がしなかった。もっと勉強を

(9)

      毛

アけたいと思ったから。G)いまは,大学ぐらいでていないと肩身がせまいと思っ たから。H)学問・研究そのものにうちこみたいと思ったから。1)みんなが大学 へいくから。J)両親や家族にすすめられたから。 K)就職したくなかった。すぐ に実社会にでなくてすむから。L)その他。 M)小さい頃から大学まではいくもの ときめていた。N)別にはっきりした理由はない。何となく。

「もっと勉強を続けたかったから(F)」という,やや建て前的な理由が多く なっているが,同時に「就職したくなかった。すぐに実社会にでなくてすむか ら(K)」というモラトリアム志向も男子より高くなっており,大学進学をき めた時期が比較的早かったことをうけて「小さい頃から大学まではいくものと きめていた(M)」というものも%近くに達している。男子の場合もやはり

「将来のことを考えて大学で学ぶことが必要(B)」,「教養を身につけ・人 格を陶冶するため(E)」,「学問。研究そのものに打ちこみたい(H)」と いう理由も大きいけれども,女子に比べれば学歴や社会的評価への配慮が進学 の動機としてかなりの重さをもっているようである。

だが,「別にはっきりした理由はない。何となく(N)」と答えたものが全 体で7.4%みられた。もっともこの「N」を選んだなかには,他の選択肢と重 複させているものもかなりある。つまり,進学の目的や理由はいくつかある が,それらは必ずしもはっきりしたものではない,ということなのであろう。

「N」のみを選択したもの,ないしは他の理由よりむしろ「何となく」という のが自分の気持に最も近いと答えたのは,男子で24名,女子で11名であった・

また「小さい頃から大学まではいくものときめていた(M)」というのも,実 質的には「何となく」に近いものと思われる。全体では20%強であるが,女子 の方が高率である。進学をきめた時期が女子の方が相対的に早かった結果と符 合するものであろう。

結果を学部別にみると,回答者中に女子の占める比率が高い教育学部生

(61.0%)にあっては,男女別にみた場合の女子の回答傾向が反映されてお り,一方,男子が95%を占める工学部では,上述の男子回答者にみられた特徴 がやや際立っている。これに対し,理学部の場合はかなり異った回答傾向を示 す。項目(B)の選択率が最も高いのは他学部と同様であるが,なんといって

も目につくのは,「学問・研究そのものにうちこみたいと思ったから(H)」

との理由をあげたものが56.3%と,他学部に比べ群をぬいて高いことである。

さらにこの項目を最も強い理由としたものの比率(<表:4>の括孤内の数 値。以下「優先選択」と表現)をみると,他群との対照は一層際立ってくる。

(10)

この「H」の項目は女子全体では複数選択で1α4%,優先選択で5.4%にすぎ なかった。理学部の女子は24名にすぎないが,そのなかで「H」を選択したも のは5生1%,さらにこれを最優先としたものは33.3%で, 「B」項目の25.0

%,「F」項目の16.7%をかなり上まわって第1位となっている。また理学部 男子の回答傾向をみると,「H」項目は複数選択で56.8%,優先選択で32.4%

であり,他学部男子に比べはるかに高くなっている。 (人文:複数選択16.4

%,優先選択4.8%,教育:12.4%と2.2%,工:26.0%と11.1%,農:26.1

%とZ3%)一方,「A」項目(学歴重視),「G」項目(肩身がせまい)な どの選択率は他学部の男子より低い。これらからみると,理学部生は男女共 に,勉学そのもののために大学進学をめざしたものの割合が他学部より多かっ たことになる。

さて,以上のような大学進学の目的・理由を50年度調査の結果と比べると,

女子の構成比が前回の15.2%から42.8%に増加した人文学部の傾向が,教育学 部のそれへやや接近したのを除けば,全般的傾向は極めて類似した結果を示し

た。とくに,工学部生に学歴重視や,大学を出ないと肩身がせまいとするもの が多いこと,また理学部生の,学問・研究そのものにうちこみたいとの理由の 選択が他学部に比べて際立って高かったことも同様であった。大学進学には

「別にはっきりした理由はない」というものの割合は,前回調査では若干高く 10%強であった。なお,「就職したくなかった。すぐに実社会にでなくすすむ から(K)」と「小さい頃から大学までは行くものときめていた(M)」の 2項目は,前回「その他」としてこの理由を追記していたものが若干あったこ とから,今回の調査で追加した項目である。従って,前回との比較はできない が,この両項目の選択がともに2割をこえたことは,大学進学がかなり一般化

しつつある風潮を反映したものであろう。

2茨城大学を志望した理由

茨城大学を志望した理由を問う設問は,19選択肢(<表:5−1>の欄外 参照)から,「実際に考えたことに近い項目」を選択(複数)させ,ついでそ れらのうち「考えたことに最も近いものから順に」5項目を記入させるもの で,複数選択と順位選択の併用である。結果をく表:5−1>に示したが,表 中の括孤内の数値は,表の注3に記した手順で算出した数値で,これによって

(11)

<表:5−1>茨城大学を志望した理由

人 文 教 育 全体

278 1413 142 350 112 863 432 1295 A 17.3 23.0 11.3 8.9 8.9 10.8 24.8 15.4

(3.28) (3.36) (2,75) (2.93) (3.00) (3.07) (3.32) (3.21)

B 10.4 14.0 8.5 13.4 19.6 12.6 13.7 13.0

(3.26) (3.29) (2.89) (2。96) (3.24) (3,14) (3,13) (3.16)

C 2.5 3.4 2.8 4.9 2.7 4.1 3.0 3.5 D 5.0 5.1 0.0 3.4 0.9 3.4 3.7 3.7 E 70.5 71.4 70.4 73.4 76.8 72.5 71.3 72.1

(3.68) (3.69) (3.78) (3.75) (4.00) (3.72) (3.78) (3.74)

F 1.4 2.2 0.7 1.1 0.9 1.5 1.4 1.5 G 1.1 0.5 2.1 6.3 0.0 3.5 0.0 2.3 H 30.6 50.8 16.9 18.6 14.4 22.0 48.6 30.9

(3.50) (3.54) (3。30) (3.18) (3.50) (3.36) (3,54) (3.46)

1 69.8 54.7 65.5 72.3 69.6 69.2 56.9 65.2

(3.97) (3.92) (3.83) (4.17) (4.15) (4.07) (3.89) (4.02)

J 26.3 32.9 28.2 22.0 25.9 26.0 30.3 27.4

(3.17) (3.25) (3.13) (3.26) (3.18) (3.16) (3.31) (3,21)

K ユ1.9 9.9 21.8 12.3 12.5 13.7 10.0 12.5

(2.96) (3.28) (3.13) (2.91) (3.21) (3.11 (3.00) (3.08)

L 1.8 5.8 0.0 3.7 0.0 3.1 3.5 3.2

M 0.7 0.5 0.0 1.4 0.9 1.0 0.2 0.7 N 30.6 21.3 43.0 40.6 42.9 37.4 23.4 32.7

(2.79) (2.94) (3.10) (3.07) (3.30) (3.08) (2.81) (3.02)

0 34.5 25.2 35.9 3.71 28.6 33.3 29.2 31.9

(3.79) (3.40) (3.38) (3.70) (3.50) (3,60) (3.59) (35.9)

P 21.2 11.4 24.6 9.1 8.0 12.9 14.8 14.1

(3.90) (3.83) (4.31) (3.65) (2.44) (3.79) (4.03) (3.85)

Q 0.0 0.0 1.4 0.3 4.5 0.9 0.0 0.6 R 4.7 11.6 14.1 7.4 7.1 8.3 10.0 8.9

S 21.2 11.9 19.0 22.9 16.1 19.0 16.0 18.0

(3.53) (3.57) (3.50) (3.30) (2.94) (3.50) (3.04) (3.36)

平均回答数 3.6 3.6 3.7 3.6 3.4 3.5 3.6 3.6

注1)複数回答。2)いずれの群も無答は0。3)括孤内の数字は,当該項目に選択 順位に応じて重みづけを施し(1位に5点,2位に4点……5位1点),各順位選

(12)

択者数を乗じたものの計を,5位以内での選択者数で除した数値(最高値=5)。

<選択肢>A)両親が茨城大学をすすめたから。B)高校の先生が茨城大学をすすめ たから。C)友人の多くが茨城大学を志望したから。 D)親きようだい,親戚に 茨城大学出身者がいたから。E)私学にくらべ,学費がかからないから。 F)高名 な教授(あるいは,ぜひ教わりたい教授)がいるから。G)施設・設備がととのつ ていると思ったから。H)自宅から通学できるから。1)共通一次の成績などから みて,茨城大学が自分の実力相応だと判断したから。J)地理的にみて,茨城大学 がもっとも適当だと思ったから。K)大都会の大学にはいく気がしなかった。 L)

多くの卒業生(茨城大学の)が実社会で活躍しているのをみて。M)茨城大学の入 試は難関だから。N)茨城大学の入試は比較的楽だから。0)他の大学には入れな かった(あるいは,入れそうになかった)から。P)茨城大学の学部・学科(ある いは専攻)に特色があると思ったから。Q)茨城大学には推せん入学制度があるか ら。R)その他。 S)自分では特に(あるいは積極的に)茨城大学を志望したつも りはない。

      3)

槙Y項目の選好の程度をみようとしたものである。 (以下の記述では「選好 度」と表現する・)

さて,結果をみると,回答者の大半が「私学にくらべ学費がかからない

(E)」ことと,「共通一次の成績などからみて,茨城大学が自分の実力相応 だと判断したから(1)」という理由をあげている。選択比率の上では前者が やや高いが,順位選択での選好度をみると,後者の方が有力な理由とされたこ とがわかる。このことは上記の両項目をそれぞれ1位と2位に選んだものの比 率をみると(<表:5−2>)よりはっきりするが,女子にあっては選択順位 1・2位に限った場合は「学費がかからない」ことの方を重視したことにな

<表:5−2>茨城大学志望理由の1項目とE項目を1・2位で選択したものの比率

ll人文 教司理1工 農 男}女 全 体

1位「一一■一一一畠9−一一  24.8・■9−一一■一一一一

21.1 21.1 134.9 31.3 2ggh9.7 26.5 1

2位 23.7 ■o.o.@16.2 21.1 烈…u愛万 一……P・一一一一一一…一一

Q1・3118・8

一一一■一一一一一一一一■噌、

@20.0

1位一一一一一一一一一冒−

 20.9

C曹冒脚一一・.−9■,...■

21.3 21.1 24.6 29.5 22.7 22.9 22.8

E 一一 −一一一一一,響一,曹國■P一一一一 一一一甲,曹11騨 一F−F幽一曹層・匿「r璽一【

2位 21.9 21.3 26.1 20.6 22.3 21.6 22.5 21.9

る。「共通一次の成績…」という理由と関連ないしは複合するものとして「茨 城大学の入試は比較的楽だ(N)」し,「他大学へは入れなかったから(0)」

という理由が続くのは当然であろう。また,「自宅から通学できる(H)」と いうのも「学費がかからない」との判断の一面をなすものであろう。成績,な

(13)

かんずく共通一次試験の成績と学費への考慮が,志望大学を決める上で最大の 理由になることは極めて常識的であって,別に特異なことではないが強いてい えば,女子の場合は学費や自宅通学可能ということへの考慮がやや前面にでる 傾向があるといえよう。全般的にみて,茨城大学を志望した理由は以上のよう に消極的であったわけだが,それが最も端的に表明されたとみられるのが,

「自分では特に(あるいは積極的に)茨城大学を志望したつもりはない(S)」

という項目への反応であろう。この項目を選択したものの比率は全体では18%

であったが,学部別では人文学部生と工学部生にやや高く,男女別では男子の 回答比率の方が高い。(もっとも,人文の場合は男子19.5%,女子は23.5%で ある。)この項目を1位に選んだもの(この項目のみを選択したものを含む)の 比率を列記すれば,人文:6.8%(男7.5%,女5.9%),教育:4.6%(男6.8

%,女3.2%),理:5.6%(男5.9%,女4.2%),工:6.3%(男6.0%,女 0.0%),農:3.6%(男4.3%,女0.0%)であり,全体としては5.5%(男 6.4%,女3.7%)であった。

一方,積極的とみられる理由(例えば項目F,G, L, M, Pなど)の選択 はいずれも極めて低率であるが,そのなかでは「茨城大学の学部・学科(ある いは専攻)に特色があると思ったから(P)」という理由の選択率が全体で 14.1%, (人文,理の両学部では20%を若干こえる。)とやや目立つ程度であ る。しかし,選好度からみれば,この項目を選択したものは比較的上位にこの 項目をおいたことがわかる。

50年度の調査でも「国立大学なので学費がやすい(79.5%)」こと,そして

「他大学に入れなかった(52.7%)」し, 「茨城大の入試は比較的楽である

(35.7%)」うえ,「自宅から通学できる(33.3%)」というのが全般的な理 由とされた。当時は共通一次試験は実施されておらず,いわゆる一期校・二期 校制であったから,「他大学に入れなかった」という項目の選択率が今回より はるかに高かったのも当然であろう。とくに男子にこの傾向が顕著であった。

女子の場合は今回より一層「学費が安い」「自宅から通学できる」「両親にす すめられた」との理由がまさっていた。また前回の調査では「自分では特に茨 城大を志望したつもりはない」と回答したものが今回より高率で23.4%であ

り,(人文:270%,教育11.2%,理:35.4%,工:2&7%,農:34.0%,男

・・Q7.3%,女:14.1%)そのうちの65.1%が「他大学に入れなかった」という 理由を同時に選択していた。今回数%とはいえ,この項目の選択比率が低くな

(14)

<表:6−1>学部選択の理由

人文融育   ,掾@  工

@ 1

全体

  i

Q78   413 142   350 112 863 432 1295

A 1.1 1.9 0.7 2.6 1.8 1.7 1.9 1.8

B 0.4 4.1 2.1 4.9 1.8 3.0 3.2 3.1 C 7.2 12.1 6.3 3.4 8.1 4.6 13.9 7.7 D 61.2 46.7 80.3 62.3 58.2 59.5 57.1 58.7

(4.68) (4.31) (4.77) (4.44) (4.54) (4.54) (4.48) (4.52)

E 55.8 82.3 44.4 69.1 56.4 65.8 68.4 66.7

(4。37) (4.70)i(4,16)   1

(4.24) (4.26) (4.40) (4.52) (4.44)

F 9.0 13.3 7.0 36.9 20.9 21.5 13.2 18.7

(3.40) (3.53) (4.00) (3.70) (3.91) (3,71) (3.51) (3,66)

G 37.1@ i 7.5 0.7 0.6 0.0 8.9 14.2 10.7

(398)i(3・23) (4.00) (3.50) (3.88) (3,70) (3.78)

H 0.41  5.1 28.2 49.1 19.1 26.0 7.2 19.7

(2.00) (3.81) (3.50) (3.47) (3.70) (3.49) (3.74) (3.52)

1 18.3 21.5 28.2 22.6 38.2 23.0 23.9 23.3

(3.61) (3.70) (3。58) (3.12) (3.69) (3.42) (3.69) (3.51)

J 0.7 0.5 2.8 5.1 6.4 3.1 1.4 2.6

K 4.3 1.7 0.7 1.1 1.8 2.7 0.7 2.0

L 19.4 15.7 7.0 12.0 23.6 14.8 16.0 15.2

(3.96) (3.97) (3.40) (3.66) (3.88) (3.75) (4.07) (3,86)

M E1 4・3 3.1 7.7 2.9 4.5 4.5 2.8 3.9

N 1 4・Ol 3.1  5 2.1  1 5.4 3.6 3.9 3.7 3.9

無  答 ・1・1・i・ 2 1 1 2

平均回答数 a2[2・2 2・2ia8 2.5 2.4 2.3 2.4

注1)無答は実数,数値は無答を除く回答者に対する百分比(以下の表も同様)

2)括孤内の数値は表:5−1の注3)と同様にして算出。 (以下も同様)

<選択肢>A)友人や仲間がこの学部を志望したので。B)難しい学部だときいている ので,やりがいがあると思ったから。C)高校の先生や,両親・家族にすすめられた から。D)今までやつてきたこと,あるいは自分の興味から,どうしてもこの学部に 入りたいと思った。(この学部の専攻領域にぜひすすみたかったから。)E)将来の進 路(職業)を考え,そのための専門学部・学科として選んだ。F)この学部は,就職 のとき有利だと思ったから。(就職率がよいだろうと思った。)G)理工系が苦手だか ら。 (文科系の方が得意だから。)H)文科系が苦手だから。 (理工系の方が得意だか ら。)1)この学部の第2次試験の試験科目によって受験をきめた。J)この学部には 推せん入学制度,もしくは2次募集があるから。K)学生生活をエンジ・イするため

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