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プロピレンのアリノレ型酸化に対する酸化亜鉛の触媒活性

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(1)

プロピレンのアリノレ型酸化に対する酸化亜鉛の触媒活性

江 頭 誠 * ・ 出 口 成 子 * ・ 鹿 川 修 一 料

C a t a l y t i c  A c t i v i t y  o f   Z i n c  O x i d e  f o r   A l l y l i c  O x i d a t i o n  o f  P r o p y l e n e  

by 

Makoto  EGASHIRA ,  S h i g e k o   DEGUCHI 

(Department o f   M a t e r i a l s  Science and  Engineering)  and 

S h u i c h i   KAGAWA 

(Department o f  I n d u s t r i a l  C h e m i s t r y )  

The c a t a l y t i c  o x i d a t i o n  o f  p r o p y l e n e  o v e r  z i n c  o x i d e  and t h e  r e d u c t i o n  o f  z i n c  o x i d e  with p r o p y l e n e   were s t u d i e d  a t   450‑580

o

C ,  and t h e  a c t i v e  s i t e   f o r  a l l y 1 i c  o x i d a t i o n  t o   1 , 5

hexadienewas d i s c u s s e d .  

Various  z i n c   o x i d e   c a t a l y s t s   weremore ‑ o r   l e s s   a c t i v e   f o r   1 , 5

hexadiene f o r m a t i o n ,  and  t h e i r   a c t i v i t i e s   and 

s~lectivities

v a r i e d   c o n s i d e r a b l y   with  t h e   p r e p a r a t i o n  c o n d i t i o n  and t h e  h i s t o r y .   The  o x i d a t i o n  c o n d i t i o n s   r e s u l t i n g  i n   f u l l   c o n v e r s i o n   o f   gaseous  oxygen  caused  t h e   g r a d u a l   i n c r e a s e   o f   a c t i v i t y  f o r   1 , 5

hexadienef o r m a t i o n .   In t h e  r e d u c t i o n  o f  z i n c   o x i d e   with  p r o p y l e n e ,  t h e   amount  o f   carbon d i o x i d e  formed by complete o x i d a t i o n  decreased monotonously with r e d u c t i o n   time ,  wh i 1 e t h a t   o f  1 , 5 ‑ h e x a d i e n e  i n c r e a s e d  a t  f i r s t   and then decreased through maximum.  This f a c t  means t h a t  a c t i v e   s i t e s  f o r  a l I y l i c  o x i d a t i o n  should be produced by t h e  r e d u c t i o n  o f  z i n c  o x i d e  s u r f a c e .  

From t h e s e  r e s u l t s ,  i t   may be r e a s o n a b l y  proposed t h a t  s u r f a c e  Zn 

2+ 

i o n  whose  c o o r d i n a t i o n   s i t e s   a r e  h i g h l y  u n s a t u r a t e d  by l a c k  o f  s u r f a c e  oxygen  may a c t  a s   t h e   a c t i v e  c e n t e r  f o r   a l l y l i c   o x i d a t i o n  t o   1 , 5

h e x a d i e n e . On t h e  o t h e r  hand ,  complete

o x i d a t i o n would t a k e  p l a c e  a t  Zn

2

s i t e   a s s o c i a t e d   with  many oxygen 

lO

n s .  

1.緒

広司

酸化亜鉛はアリル型酸化活性を有し,プロピレンか ら π ‑ アリル中間体を経由して 1 , 5 ーヘキサジェンやベ ンゼンを生成する(酸化的脱水素二量化芳香族化反応

1

2)) 

.この点は,酸化亜鉛上でオレフィンの π ・アリル 型吸着を赤外吸収スベクトノレによって実証した Dent

と Kokes の結果

3)

とも一致しており,注目される.

しかしながら,上記アリル型酸化に対する酸化亜鉛の 触媒作用は,図 1 に示すように,アクロレインへのも う一つのアリル型酸化の経路,あるいは二酸化炭素へ

*材料工学科

**工業化学科

の完全酸化の経路などが付随するため,必ずしも単純 ではない.

ここでは,酸化亜鉛のアリル型酸化活性あるいは完 全酸化活性がどのような触媒因子によって決まるかを 明らかにするため,触媒調製法の影響,反応履歴の影 響,還元処理の効果などについて検討した結果を報告 す み

2 . 実 験 方 法 2 .   1  触媒調製法

酸化亜鉛触媒はつぎの 4 通りの方法で調製した.

( 1 )   ZnO from Zn  (N03)2 ……硝酸亜鉛水溶液に

(2)

compLete oxiOation

  Hdehydrog−H

H、CクC\CH,.一点しH、C《

 propytene      π一aUyし

      CH、準H、C〃C\CH。

dime鷺一

jzatl◎n

母crOしein

CO2,CO

  H  ar。matiz一

  H

15−hexad iene「

Fig.1 Reaction scheme of propylehe oxidation

アンモニア水を加え,生じだ水酸化亜鉛を十分洗浄後 100。Cで乾燥し,これを550〜800。Cで5時間焼成し

て得た.

 (2)ZnO from Zn metal……99.9%の粒状亜鉛を 電気炉中900。Cで5時間空気酸化して得た.

 (3)ZnO(Kadox 25)… New Jersey Zinc Co.

製の:Kadox 25を600。Cで5時間焼成して用いた.

 (4)ZnO(Wako GR)……和光純薬製の特級酸化 亜鉛を600QCで5時間焼成して用いた.

 触媒試料には42〜80メッシュの粒度のものを用いた.

表面積は窒素を吸着ガスとしBET法により測定した.

2.2 プロピレン酸化活性の測定

 各触媒のプロピレン酸化活性は,通常の常圧固定床 流通赤反応装置を用い,つぎの反応条件下で測定した.

反応ガス……プロピレン15〜20タ6,酸素4〜6%,

       窒素74〜81%,

反応温度……460〜580。C

接触時間……W/F=0。1〜1.Og・sec/ml.

反応ガスの分析はガスクロマトグラフで行なった.反 応結果は,経時変化の場合を除き,反応開始2〜3時 間後のほぼ定常活i生に達したときの値で表示した.

せて,除去した.

3.結果と考察 3.1

 まずZnO

benzene

2.3触媒のプロピレンによる還元反応

 触媒表面上の酸素イオンがプロピレン酸化にどのよ うに影響するかを調べるために,触媒のプロピレンに よる還元反応を行ない,プロピレンからの生成物の変 化を追跡した.これは,プロピレン17%,窒素83%の 還元ガスを用い,反応温度520〜560。C,接触時間 W/F=0.6g・sec/mlの条件で行なった.この条件下 では,酸化亜鉛の表面層近傍のみの還元が起こり,内 部の還元は起こりにくい.なお,原料ガス中に含まれ る微量の酸素は,アルミナ担持白金触媒を用いて220

。Cでプロピレンと反応させて二酸化炭素とし,これを ソーダライムのカラム(10mmφ×100mm)に吸収さ

   転化率,選択率の接触時間依存性

      (Kadox 25)を用いて,480。Cで活1生

・選捌生の接触時間依存1生を調べた結果を,図2に示 す.主生成物は,アリル型酸化による1,5一ヘキサジ エンと,完全酸化による二酸化炭素あるいは一酸化炭 素であった。そのほかに,ベンゼン,アクロレイン,

アセトアルデヒドなども微量生成したが,量的には無 視できる程度であった.図2において,CO2+CO,

および1,5一ヘキサジエソへのプロピレン転化率は,

接触時間W/Fとともにほぼ直線的に:増加していくが,

W/F=1.O g・sec/mlの近くでは飽和値:に近づいてい

 10

塞 二

.i三5

2

 0

≡…

§6 喜

ξ4 奮2 1。

、、      1,5−C6H可。

CO2+CO

e

1,5−C6Hlo(x10)

0

Fig.2

0.2    0.4    0.6    0,8    1。0    1.2

Contact time W/F(9・sec/ml)

Dependence of the catalytic activity of ZnO(Kadox 25)on contact time.

(C3 H6=15%,02=4%,T=480。C)

(3)

る.飽和値に達するのは,主に気相酸素が消費されて しまうためである.一方,1,5一ヘキサジエン選択率 はW/Fによらず4〜5%程度の一定の値となってい る.選択率がW/Fによらず一定であることから,

CO2やCOは1,5一ヘキサジエソの逐次酸化によって 生成するのではなく,明らかに別の経路で生成してい ることがわかる.すなわちアリル型酸化の活性点と完 全酸化の活1生点は異なるといえる.この点はBi 203−

SnO2系触媒上での結論4・5)と一致する.     ・ 3.2 触媒調製法による活性の相違

 図2の結果を参考にして,各触媒のプロピレン酸化 能を,反応温度480。C,接触時間W/F=0.69・sec/ml の条件で測定した.その結果を表1に示す.いずれの ZnOも1,5一ヘキサジエソへのアリル型酸化活性を有 することがわかるが,澗生・選捌生は調製法によって

 30

§

二20

景 雲

210

舘。

ξ4 蒼3 ξ2

塗1

§。

1,5−C6Hlo

ピ=・

1,5−C6Hlo

CO2やCO

15

1っ岳   霧 α5塁

 蕊

0

 500    600    700    800    900

   Calcination temperature(。C)

Fig.3 The influence of calcination tempera.

    ture on the catalytic activity of ZnO     prepared from Zn(NO3)2 solution.

    (C3H6=16%,02=4%, W/F=0.6     g・sec/ml, T=480。C)

かなり異なっている.表面積の値を考慮すると,硝酸 亜鉛からのZnOが最も高活性であることがわかる.

また1,5一ヘキサジエソ選択率も,他の3者がわずか 数%程度であるのに対し,硝酸亜鉛からのZnOは約 25%の高い値:となっている.

 ところが,硝酸亜鉛からのZnOでも,より高温で 焼成すると活性・選能生は著しく低下した.その結果 を図3に示すが,750QC以上で焼成したものは,活性

・選択性とも金属亜鉛からのZnOと同程度の低い値 となっている.各温度で焼成した触媒の表面積は0.35

〜0.6m2/gであって有意な差はなく,したがって焼 成温度による触媒能の著しい相違は,表面積の効果で

は説明できない.

 表1および図3の結果から,プロピレン酸化に対す る酸化亜鉛の活性・選択性が,何らかの触媒因子(た とえば表面状態の相違,表面酸素イオンの存在状態,

不純物の影響など)に強く依存することは明らかであ る.この因子が何であるかを明らかにするため,つぎ にZnO(Kadox 25)を用いて,その触媒能を詳細に

検討した.

3.3 反応履歴の影響

 まずフレッシュなZnO(Kadox 25)を用いて,480

。Cでプロピレン酸化活性の経時変化を測定した結果 を,図4(a)に示す.図4(a)において,CO2+CO生 成活性,1,5一ヘキサジエン生成活性のどちらも時間 とともにしだいに増加し,2〜3時間後にほぼ一定値 に達している.また1,5一ヘキサジエン選択率もわず かに増加している.この後反応温度を560。Cに上げて 同様の測定を行なったところ.図4(b)の結果が得られ た.この場合には気相酸素がなくなるためCO2十CO への転化率が初期からほぼ一定値となっているのに対 し,1,5一ヘキサジエンやベンゼンへのアリル型酸化 活性が初期に急激に増大し,その選択率が約50%にも 達していることが注目される.この後反応温度を再び 480。Cに下げて経時変化を測定すると,図4(c)のよ

Table 1 Catalytic Activities of Some ZnO Catalysts for Propylene Oxidation

(C3 H6=16劣,02=5瑠, W/F=0.6 g・sec/ml, T=480。C)

Catalyst

Surface

@ area

im2/9)

Conversion ofC3 H6(%) Selectivity(%)

Calcin−

@ation CO2+CO 1,5−C6H10 C6 H6 CO2一トCO 1,5−C6Hlo C6 H6 Z・Of・・mZ・(NO3)2

ynO from Zn metal ynO(Kad・x 25)

ynO(Wako GR)

650。C−5hr X00。C−5hr U00。C−5hr U00。C−5hr

0.47 P.12 Q.60 U.05

.3.95

P.55 R.40 U.29

1.38

O.1190.260.19

0.06 O.0 O.0 O.0

73.3 X3.3 X2.8 X7.1

25.6

@6.7

@7.2

@2.9

1.1

O.0

O.0

O.0

(4)

6

§5 τ

琶4 三 3

益3

ε2

●歪

≧1

8

0050100150050100150050100150

      Time(min)       Time(min)      Time(min)

    (a) 480 0C       (b) 560 0C      (c) 480 0C

  Fig.4  The change of the catalytic activity of ZnO(Kadox 25)during        propylene oxidation.(C3 H6=19%,02=4瑠, W/F=0.6 g・sec/ml)

CO2+CO

CO2φCO

CO2←CO

@  1,5−06Hlo(x5

Selec.

@ 1,5−C6Hlo

D C6H6

一   「

1,5−C6Hlo(x5)

@   0

Telec・「ジ

△ △

     らSelec.

C6H6(x5)

60  §  ) 50:習

 8 40§

 モ  ? 30咬  =

 2 20>

 葦 10琴

 2  諾 O

うになった。これを図4(a)と比べると,CO2+CO,

1,5一ヘキサジエン,ベンゼンのいずれの生成活性と も図。の方がかなり高い.またアリル型酸化の選択率

(1,5一ヘキサジエン+ベンゼン)も,図aの場合の2 倍近くに向上している,以上のように酸化亜鉛のプロ ピレン酸化能は,反応履歴に強く依存することがわか

る.

 この点をさらに確かめるため,つぎに460〜580。Cの

 40

§

)30 ξ

主20

謝10 舘。

ε

蓋6 9

ち4

ε 亜

望2 5

Q

 層O

         ノ(D

1,5−C6Hlo    ,(1し

影夢,ム少一一ダ

;一ル mC・H・

CO2やCO

!ノ

   _一4>一 一〇一一

      〇rノ!!

一メD!女一一

       !!1,5・C6Hlo(x2)

    /    μ,一

      ノ

     4クパ4 C,H、(・2)

    ノ      ノ

    ρ  ル    7

   460  480  500  520  540  560  580

     Reaction temperature(。C)

F三g.5 Temperature dependence of the cata・

    lytic activity of ZnO (Kadox 25).

    (C3 H6=20%,02=4%, W/F=0.6     9・sec/ml)

温度範囲で,200Cごとの昇温測定および降温測定を 行なって,活性・選択性の変化を追跡した.その結果 図5に示すように著しいヒステリシス現象が観測され た.すなわち完全酸化活性とアリル型酸化活性のどち らも,一度高温での反応を経験したあとの方が高く,

それはとくに460〜500。Cで著しい.また選択率につ いても同様の現象が認められ,アリル型酸化の選択率 は降温測定の場合の方が高い.このように,高温での 反応履歴によって,アリル型酸化活性の方がより一層 増大している.

 問題はこのような反応履歴の影響がどのような原因 によるかであるが,高温での反応では気相酸素がほと んど消費されてしまうことを考慮すれば,その原因は おそらくは酸化亜鉛の表面状態の変化,とくに表面上 の酸素イオン量の変化であると推察される.この点は 後述の図7の結果と図4(c)の結果がよく一致してい ることからも示唆される.

3.4還元反応と還元処理の効果

 以上のように酸化亜鉛表面の酸化還元状態が,活性 選捌生を支配する重要な因子となることが示唆された ので,つぎに触媒のプロピレンによる還元反応を行な って表面酸素の除去にともなう生成物の変化を追跡す るとともに,還元処理により酸化亜鉛の触媒能が向上 するかどうかを検討した.

 まずZnO(Kadox 25)の還元反応の結果について 述べる.図6にプロピレンからの反応生成物の時間変 化を540。Cで追跡した結果を示す.図6にはまた,酸 素の消費量から求めた還元率の変化も示している.

300分間の反応で,還元率は約3.9%であった.酸化亜

(5)

0.12

 0」O § τ 董α08

益α06

5α04

50.02

0

C3H40

● ●

C6H6

1,5−C6Hlo

CO2+CO

4

 )

 5

 看  暑 22

 お

 8 1δ

 冬

  00 50 100 150 200 250 3000

      Reduction time (min)

Fig.6 The change of products from propylene and of the degree of reduction     during the reduction of ZnO(Kadox 25).(C3 H6=17タ6, N2=83%,

    W/F=0.6g・sec/ml, T=540。C)

鉛は六方晶系のウルッ鉱型結晶構造をとるが,いま触 媒表面が(0001)面からなると仮定し,表面積の値

(2.6m2/g)から,その表面酸素が全部とれるときの還 元率を計算すると0.37%となる.したがって,300分 間の還元で表面から10分子層程度まで還元されたこと になる.図6において,まず二酸化炭素の生成量は初 期に最:も高く,時間とともに単調に減少するのみであ る.一方,1,5一ヘキサジエンおよびベンゼンの生成 量は,はじめ増大し極大値を経て減少している.両者 の和が最大となるときの還元率は約2%であり,これ は表面5〜6分子層の還元に相当する.またもう一一つ のアリル型酸化生成物であるアクロレインが,接触酸 化のときには微量であったのが図6ではかなり生成し ていることが注目される.この結果から,アクロレイ ンは完全酸化の場合の中間体となっていると推察され る.アクロレインの生成量は反応開始後約20分で極大 値に達しているが,これは約0.5%の還元率に対応す

る.

 同様の実験を520。と560。Cでも行なったが,ほぼ 同様の傾向を示す結果が得られた.

 以上の結果から,酸化亜鉛のプロピレン酸化活性は 表面の酸化還元状態によって著しく異なり,高酸化状 態では完全酸化が,またある程度還元されてくるとア クロレインへのアリル三酸化が,さらにかなり還元さ れた状態で1,5一ヘキサジエンあるいはベンゼンへの アリル型酸化が優先的に起こる,と結論される.表面 の酸化還元状態と酸化活性との関係をもっと定量的に 考察できれば非常に面白いところであるが,還元反応

が表面第一層に限られず,ある程度内部まで進んでく るので,この点の解明は非常に難しい.

 触媒表面が還元状態になるとアリル型酸化活性が増 大することがわかったので,つぎに還元隠約4%の試 料を用いてプロピレンの接触酸化を行ない,還元処理 の効果を調べた.その結果を図7に示す.反応条件は 図4(a)の場合と同じである.気相酸素を共存させる と,表面が容易に再酸化されるため,1,5一ヘキサジ エン生成活性は初期に急激に低下してしまう.しかし ながら,還元処理を行なっていない場合(図4(a))に 5

  ε4

2 盈3 2

Ω.

●δ2

ε 亜

睾1

8  0

CO2寺CO

● ● ●

㌧・、

1,5−C6Hlo(x5)

relec・「一・

      _{トー一一{コー一

B一』一一・ シ;£一亡:

0

Fig.7

50  壌00

Time 150

50

 ℃  び

40 ち

 f  8

30壷  =  ε

20>、

 …  ヨ 102

 謂  0 200        (min)

The catalytic activity of reduged ZnO

(Kadox 25). Broken Iine shows the selectivity for 1,5・hexadiene of oxidi・

zed sample.(C3 H6=21劣,02=3.5%,

W/Fニ0.6g・sec/ml, T=480。C)「

(6)

       醍/苓。馬     o  o  o  o         o iO  O  O

(・)男腸競歩疹競」逃男膀歩易霧娯一一・C・、,C・

      C心C 甲     O     O  O

      C,H,。、♀.・、↓/・、㌣/・、㌣/・

   0、1/0\1/O\1/O、1/O

(b)励「競勇躍勇勝尾航芝一→筋Z筋勇吻;驚湖隅一>CO・・CO, C・H4。

¢)賜謝齢聖域霧募鼻温∫

Fig.8 Schematic model of active sites for complete and allylic oxidation of     olefin over ZnO catalyst.

比較し,アリル型酸化の活性・選捌生は2倍程度向上 している.なお,図7の結果は図4(c)と非常によく 類似している.このことからも,3.3節で述べた反応 履歴の影響は,主に表面の酸化還元状態の変化による

ものであったことが理解できる.

3.5アリル型酸化の活性点

 以上の結果をもとに,完全酸化の活1冷点,アクロレ インへのアリル型酸化の活性点,および1,5一ヘキサ ジエンあるいはベンゼンへのアリル型酸化の活性点に ついて考えてみる.まず酸化亜鉛の表面が図8(a)の ように酸素で完全に覆われている場合にはプロピレン は表面酸素イオン上にC=C二重結合位で例えば図の ように吸着してくるとみられる.これは酸化ニッケル や酸化コバルト上で諸岡ら6)が推定した吸着状態であ

り,完全酸化に至る中間状態であると考えられる.た だしフレッシュな酸化亜鉛では,完全酸化畢生も小さ いので,ζの型の反応の寄与はあまり大きくはないと 考えられる.

 つぎに表面酸素が一部とれて表面に酸素欠陥が生じ ると,図8(b)のようなπ・アリル型解離吸着3)が起こ るようになるとみられる.しかし,そのまわりに依然 多くの表面酸素が存在する図のような場合には,やは り完全酸化に進むと考えられる.したがって,π一アリ ル中間体からアクロレインが生成するためには,表面 酸素がある程度とれてくる必要があろう.

 これに対して,図8(c)のようにかなり多くの表面 酸素の欠陥がある場合には,2分子の簿アリル中間体 が隣接するZn2+イナン上で生成し,最終的には一つの Zn2+イオン上に同時に配位するようになると考えら れる.このような場合に二量化・芳香賦払反応が起こ る5・7)と推察される.また,1,5一ヘキサジエン生成 とベンゼン生成とでは,後者の方がより多くの酸素原 子の反応関与を必要とするので,表面の還元が進むに つれ反応は1,5一ヘキサジエソ生成にとどまり,ベン ゼンは生成しにくくなるとみられる.この点はさきの 図6の結果に明白に現われており,ベンゼン生成の極

大点はアクロレイン生成の極木点とほぼ一致している.

 最後に,3.2節で述べた触媒調製法による活1生・選 択性の相違については,まだ不明な点も多いが,一つ の因子として上に述べた表面の酸化還元状態の違いが 考えられる.たとえば,硝酸亜鉛からのZnOの活性

・選早生は焼成温度とともに低下したが (図3),こ れは高温度での焼成によって表面あるいは内部が高酸 化状態になるためであると推察される.

4.結   言

 以上本研究の結果をまとめると

(1)種々の方法で得た酸化亜鉛触媒はいずれも1,5一 ヘキサジエソへのアリル型酸化活性を有するが,活性

・選択性は調製法によりかなり異なる.

(2)酸化亜鉛の触媒能は反応履歴に強く依存するが,

その原因は表面の酸化還:元状態の変化にあり,還元状 態であるほどアリル型酸化の活性・選択性が高い.

(3)1,5一ヘキサジエソを生成する活性点は表面酸素 イオン02一がかなりとれたZn2+イオンであり,一方 完全酸化の活性点はZn2+に02一が多く配位したと

ころであると考えられる.

文   献

1)T.Sakamoto, M. Egashira and T. Seiyama,

 」. Cα αZ., 16, 407 (1970).

2)T.Seiyama, N. Yamazoe and M. Egashira,

 Pプoc.5孟1Lτπ θrπ. Coπgr. CαψαZ.,1972,1司Zorゴ4α,

 vo1. II, P997 (1973).

3)A.L, Dent and R. J. Kokes,」.且呪θr.

 Chθzη. 80c., 92, 6709, 6718 (1970).

4)宇田,江頭,清山,日本化学会誌,1972,16.

5)T.Seiyama, T. Uda, L Mochida and M.

 Egashira,」. Cα診α1.,34,29(1974).

6)Y.Moro・oka and A. Ozaki,」.んπθr. Cん伽.

 80c.,89,5124(1967);諸岡,触媒,11,131

 (1969).

7)D.L. Trimm and L. A. Doerr,」. Cα彦αZ.,

 23, 49 (1971); 26, 1 (1972).

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