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静岡大学通信(17)

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Academic year: 2021

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静岡大学通信(17)

著者 道林 克禎

雑誌名 静岡地学

巻 101

ページ 46‑46

発行年 2010‑06‑20

出版者 静岡県地学会

URL http://doi.org/10.14945/00024757

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― 46 ― 静岡大学通信(17)

すでに報道等でご存じかもしれませんが,平成 22 年4月より伊東幸宏情報学部教授が静岡大学長に 就任されました.その人物像や学長の所信表明等に関心がある方は,静岡大学のホームページをご覧 ください(http://www.shizuoka.ac.jp/).学長の交代に伴って,副学長・理事の大学執行部も交代し ました.一教員として,新役員の大学運営に期待しています.

今年にはいって地球科学のビックニュースがありました.東京工業大学の廣瀬 敬教授を中心とし た研究グループが,地球の中心と同じ 364 万気圧・ 5500 ℃という超高圧高温状態を実験室内で達成し ました(廣瀬敬教授は 40 代前半の若さですが,すでに数多くの世界的な研究成果をもつ地球科学界の スーパースターです).これによって,人類はついに地球内部のすべてを実験室で再現して研究する 道が拓けたことになります.実験方法は,宝石用のダイヤモンド2個の先端を平らに削り,その間に サンプルを入れて挟みこむダイヤモンダアンビル装置によって超高圧を実現し,さらにレーザーを照 射して試料を数千度の高温にします.しかし,そのままでは試料を直視できません.また,超高圧高 温状態でしか物質は安定に存在しません.そこで,超高圧高温状態の物質にシンクロトロン放射光と 呼ばれる強力な X 線を照射して粉末 X 線回折実験を「その場」で行うことによって,物質の物性等を 調べています.これは,地球科学だけでなく高圧物理学を含めたフロンティアサイエンスです.国内 における実験施設は,昨年末に政府の事業仕分けによってやり玉の1つにされた西播磨の大型放射光 施設 SPring-8 です.事業仕分けによってサイエンスもアピールする時代になり,地球の中心である内 核に関する様々な研究が,これから競って発表されるはずです.サイエンスが時々刻々と進展してい く様子を是非楽しんでください.

コロナ社から新版静岡県「地学のガイド 静岡県の地質とそのおいたち」が刊行されました.編著 者は土 隆一静岡大学名誉教授で,執筆者は茨木雅子・狩野謙一・北村孔志・斎藤俊仁・佐野貴司・

土 隆一・道林克禎です.静岡県の地学のガイドは他にもありますが,同じ地質に対して執筆者が異 なれば,視点も異なってきます.ご興味のある方は,ご覧ください.

道林克禎(理学部)

参照

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