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静岡大学通信(18)

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静岡大学通信(18)

著者 道林 克禎

雑誌名 静岡地学

巻 102

ページ 45‑45

発行年 2010‑11‑23

出版者 静岡県地学会

URL http://doi.org/10.14945/00024741

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静岡地学 第102号 (2010)

― 45 ― 静岡大学通信(18)

10 月 3 日の毎日放送「情熱大陸」にマグマ学者の巽好幸先生が登場しました(http://www.mbs.jp/

jounetsu/2010/10̲03.shtml).身長 193 センチの体格に加えてスキンヘッドで眼光が鋭い容貌は,科学 者と言うよりも格闘家です.科学者としての業績は華々しく,40 歳の若さで沈み込み帯の教科書を英 語で出版し,その後日本語でも出版されました(沈み込み帯のマグマ学〜全マントルダイナミクスに 向けて〜,東京大学出版会).巽先生の教科書は,その後に出版されたものを含めて岩石学を学ぶ学 生にとっては必須の読み物になっています.

巽先生は,海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球内部変動研究センターに所属して,島弧地殻形 成メカニズムの解明をはじめ,地殻を掘り抜く大プロジェクト「モホール計画」の推進など,多くの 国家プロジェクトに取り組まれています.2003 年度には日本地質学会賞を最年少で受賞されるなど,

日本の第一人者であることは間違いありません.前回の静岡大学通信(17)で紹介した地球の中心の 温度・圧力を室内で再現したグループも,巽先生がリーダーです.この地球中心条件を達成した研究 の第 1 報がまもなくサイエンス誌で発表されます.もしかしたら,この号が会員に届く頃には大きく 報道されているかもしれません.

「情熱大陸」では巽先生を一般目線で眺めることを目指したように思えました.研究者としての巽 好幸が,何を知りたくて,何をやっていて, 何を目指しているのか,という点を明快に示してくれま した.放送前はいったいどんな内容なのか若干不安もありましたが,実際には地球科学とくに岩石学 の研究方法や課題などが最新の研究設備や研究生活を通じて紹介され,巽好幸個人を超えて岩石学の 魅力が語られました.私自身も改めて岩石学の魅力を再確認した次第です.

最後にちょっと変わった本の紹介です.玉川大学出版部から「科学キャラクター図鑑 岩石と鉱物 読む宝石!」(ISBN978-4-472-05903-2)が出版されました.もとは英語の本の和訳ですが,岩石と鉱 物が擬人化されて,それぞれに短い物語がつけられており,読んでいてくすくすと笑いたくなるよう な内容です.とても斬新な視点に感心すること間違いなしです.

道林克禎(理学部)

参照

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