文部省科学研究費研究報告書 (国際学術研究一大学問協力研究,課題番号‑05045002)
障害児の早期療育制度 と統合教育 . に関す る日米 の比較研究
一初年度 (平成5年度)報告書‑
弘 前 大 学 教 育 学 部
1994 ( 平成 6)年 3月
研 究組織一 平成 5( 1 9 9 3 ) 年度‑
氏名(Name)
KAKU Kazuko
加
来 和 子ANDO Fusaji
安 藤 房 治
TOYOSHIMAAkihiko
豊 嶋 秋 彦
MATSUSHITAKiyoko 松 下 清 子
RobbieM.KENDALL ロビーM.ケンドール
DonaldF.DeMOULIN ドナルドF.デモ‑リン
所属(Position)
弘前大学教育学部養護学科教室 DepartmentofSchoolHealthScience, FacultyofEducation,HirosakiUniverslty
弘前大学教育学部心身障害学科教室
DepartmentofEducationfortheHandicapped, FacultyofEducation,HirosakiUniversity
弘前大学教育学部心理学科教室
DepartmentofEducationalPsychology, FacultyofEducation,HirosakiUniversity
弘前大学教育学部保健体育科教室
DepartmentofHealthandPhysicalEducation, FacultyofEducation,HirosakiUniverslty
テネシー大学マーチ ン校教育学部 SchoolofEducation,
UniversltyOfTennesseeatMartin
テネシー大学マーチ ン校教育学部 SchoolofEducation,
UniversltyOfTennesseeatMartin
役割分担(DivisionofWork)
研究代表者。研究の総括。
統合教育実施校 における 保健 ・安全担当 (教育保健)
障害児の早期療育 と統合 教育担当 (障害児教育)
健常児,教 師の障害児 イメ ージ と人間観 に関す る調査 研究担当 (教育心理学)
体育の統合学習指導 (保健体育学)
米国側研究計画の総括 (特殊教育)
障害児の教育制度, 統合教育担当 (特殊教育)
1.研究組織 の結成 とテーマの合意 に至 るまで
2.日的及 び計画,活動
3
.
テネシー大学マ ーチ ン校( UTM)
訪問報告4.テネシー州 における統合教育の実情
写 真
5.UTM
教官 による 日本での障害児教育視察6.講演 「アメ リカ社会 と障害者」
概 要
加来和子
加来和子
松下清子
松下清子
加来和子
ロ ビー M.ケ ン ドール 安藤房治
7.講演 「アメ リカにおける障害児教育一 学校 と教 師の役割」 ‑ ロビー M.ケ ン ドール 概 要
8.障害児教育の対象 に関す る 日米の相違
9.統合教育 に関す る意識 と自己効力‑ 「日本 (弘前大学教育学部) 教員 に対 す る質問紙調査」へ の覚 え書 き‑
10.平成6年度 (2年 目)の研究への展望
加来和子
安藤房治
豊嶋秋彦 ロビー M.ケ ン ドール ドナル ド F.デモ ‑ リン
豊嶋秋彦
■1rLl ベ ー ン
2
ll
2 7
36
39
40
1 .研究組織の結成 とテーマの合意 に至 るまで
加 来 和 子
本研 究 は,
1 9 9 3
(平成5
)年度 を初年度 とす る3
年計画 の研 究 であ る。 弘前 大学 とテ ネ シー大 学 マ ーチ ン校 (以後 ,UTM
と略記) は1 9 8 0
(昭和5 5 )
年7
月 よ り姉妹提 携 を し,毎 年 多 くの人 材 (学 生 ,教 官) の交 流 を行 って い る。UTM
か らは国際交流 部 長 の他 数名 の教 官 が, また弘 前 大学 か らも数名 の教 官が訪 問 してい る。 この よ うな両大学 の数年 にわた る教 官 の交流 の蓄積 か ら, 共 同研 究 の計 画 が 提 案 され た。1 9 91
(平 成3
)年6
月 にUTM
国 際 交 流 部 長J o h nEi s ‑ t e r h o l d
氏 を介 して共 同研 究 の可 能性 を打 診 した ところ,UTM
側 の多 くの機 関か ら意欲 的 な参 加 の 申 し入 れが あ った。同氏 が来 日した際 に弘前 大学 国際交流委員長 か ら来学 を要請 し, それ らの 申 し入 れ を もとに,
1 9 91
(平成3
)年9
月3 0
日,教 育学部 の佐藤 武 司教 授 の全学教 官へ の呼 びか けの下 に,本学 にお いて共 同研 究 に関心 のあ る教 官 が集 ま り,Ei s t e r h o l d
氏 との懇談 会 が持 たれ た。弘前 大学側 の 出席者 は教 育学部教 官 のみで あ ったため,教 育学部 を中心 に研 究計 画 を進 め る こ とにな った。懇談会 で は文部省科 学研 究費補助 金 に よる 「国際学術研 究 一大学 間協 力研 究」 の可 能性 につ いて話 し合 われ た。 そ こで 「協 力研 究」 につ いて, 「日本 の大学 が外 国の大 学 との協 定等 に基 づ き,両者 が対等 の立場 で適切 に役 割等 を分担 す る こ とを原則 と して,一定期 間組織 的 に行 う 研 究」 で あ り,姉 妹校 関係 にあ る両大学 間で可 能 で あ る旨が説 明 され た。懇 談会 後 ,
UTM
側 で は協 力研 究 に関心 の あ る研 究者 を募 り, それぞ れの研 究 テ ーマ を弘前大学側 に伝 えて きた。また,弘前大学側 で は,懇談会 出席者 が 中心 とな って集 ま り, それぞれ に異 な る専 門分野 か ら 取 り組 め る共通 の研 究 テ ーマ を煮 つ め, まず, 「身体 ・健 康 を通 して見 た教 育 の効 果 的方 法 に 関す る 日米比較一 学校教 育 を中心 と して
‑」
とい う研 究 テ ーマ に して,参加 す る予定 の教 官 の 研 究 関心 ・内容 を同年1 2
月 にUTM
側 に送付 した。1 9 9 2
(平成4)
年3
月3 0
日付 けで,UTM
側 よ り, 関心 を持 つ研 究者 とそれぞ れの研 究 関心 ・ 研 究 内容 に関す る資料 が送付 されて きた。 この資料 を弘前 大学側 で検討 ・協 議 した結果 ,障害 児教 育 に関す る研 究 に しぼ った方 が 良い と考 え,参加 す る最終 メ ンバ ー4
名 (加 来,安 藤,豊 嶋,松 下) と本研 究 の題 目を決定 して,UTM
側 に送付 し (5
月1
日), 同大 学 の 同意 を得 た。その後 ,
UTM
か ら参 加 す る研 究 者 名( D
r.Ke n da l
l,D
r. De Mo ul i n )
,履 歴書 お よび研 究 内容 が 送 られて きた (5
月1 1
日)。 これ らの協 議 を経 て,1 9 9 2
年5
月下旬 ,平成5
年 度研 究計 画調書(新 規)を文部省 に提 出 し,認 め られて具体 的 に研 究 が ス ター トした。
謝 辞
本研 究 を進 め るにあた り, ご助言 下 さい ま した本学部技術 科教 室 の佐藤武 司先生,保健体 育 科教 室 の麓信義先生 ,養護学科教 室 の早川 三野雄先生 , また翻訳及 び通訳他 に親 身 に ご協 力, ご助 言 下 さった英 語 ・英 文 学科教 室 の
J a me sN.We s t e r h o v e n
先 生 に衷心 よ りお礼 申 し上 げ ま す。 また事務 手続 きの ご指 導 を して下 さった庶務係 長 の岡本豊 明氏 ,全般 的 な ご協 力 を下 さっ た学部長 の水野裕先生 ,事務長 の美濃又 治次氏 に も感謝 申 し上 げ ます。 また,本研 究 を支 えてくだ さった
UTM
国際交流部部長 のJ o h nEi s t e r h o l d
氏 ,弘前 大学 国際交流委員会委員長 のVi c ‑ t o rCa r p e n t e r
氏 ,教 育学部 国際交流委 員長 の野 口伐 名先生 にお礼 申 し上 げ ます。 さ らにUTM
の二 人 の教授 の訪 問 をごl央諾下 さった弘前市 の小学校 ,青森県 内の特殊教 育諸学校 ,弘前市及 び青 森県教 育委員会,弘前 大学 附属学校 園の先生方 に厚 くお礼 申 し上 げ ます。
‑ 2‑
2 . 日的及び計画,活動
加 来 和 子
研究の 目的
日本の障害児教育 はすで に110年以上の歴史 を もち,養護学校 の義務制の実施 (1979年)に伴 い制度面で徐 々に充実 して きているが,今,一つの大 きな転換期 にさしかか っている。
その一つ は統合教育が要請 されている点である。 日本の障害児教育 は学校教育法 な どの法 レ ベルでは統合 (イ ンテグ レー ト) されているが,障害児 のための学校 や学級 は健常児 とは別 に 設 け られ,実態的 には分離 された もの となっている。 しか し,「教 育上特別 な取 り扱 い を要す る」者の出現率 は1967年で は3.69%(就学率 は約30%)と報告 されているが,養護学校 の義務制 (1974)実施後 の就学率 の高 ま りに もかかわ らず,今 (1992)では盲 ・聾 ・養護学校及 び特殊学級 の在籍者 の割合 は義務教育段 階の学齢児童生徒 の約0.9%とい う実態がある。 このことは,「教 育上特別 な取 り扱 い を要す る」者が,通常 の学級 に多数在籍 していることを示 している。 しか し,子供 を普通学校 ・学級で受 け入れて欲 しい,学 ばせ たい と希望す る障害児 をもつ親 と学校 との確執が時々報道 され,世間に問題 を投 げかけている。 今後の児童生徒数の減少傾 向に も拘 わ らず,事故や疾病 ・異常 による何 らかの障害 をもって学校生活 を送 る児童生徒 の割合 は漸増 傾 向 と考 えられてお り, 日本 において も今後統合教育 についての検討が求め られることは必至 である。 ようや く1993年度か ら通常学級 に在籍 している軽度の心身障害児が障害 に応 じた特別 の指導 を特別の場 (通級指導室)で受 ける通級学級が制度化 され,統合教育の条件 も整備 され 始めたが,それはまだス ター トライ ンについたばか りである。
もう一つ は,早期療育制度の確立である。 養護学校義務制実施以前 の1969年,特殊教育総合 研究調査協力者会議 は 『特殊教 育の基本的あ り方 につ いて (報告)』 で,心 身障害児 の早期発 見,早期教育の必要性 と特殊教育諸学校 の幼稚部 の設置,幼稚 園‑の障害児 の入園,早期か ら の相談 ・指導の体制の整備 な どを提起 した。その後,幼稚部の設置,聾学校での二才児学級 の 設置,幼稚 園での統合教育の促進 な ど,早期教育の制度が整いつつある。 しか し,現在では, 地域 の保健医療 と教育の連携,保育所 な どの福祉施設 との連携 な ど,学校教育の枠 を超 えた障 害児の早期教育の制度的整備が課題 となっている。 これ らの実施 には,実施 に際 しての制度上 の問題,受 け入れに至 る経過,受 け入れ側 の対応 や健常者の意識の調査,実施上の諸問題の検 討,学校 での健康管理や体育活動の在 り方等多面的な基礎 的研究が必要である。 また,障薯児 をも含 めた学級経営 ・学習指導がで きる教員養成が求め られ,具体 的なカ リキ ュラムや方法の 検討が必要であると考 え られる。 さらに枠組 を広 げて,障害児で はないが学校‑ の不適応 を起 こ して保健室等 を来訪す る心 因性の健康 問題 をもつ子 どもの増加‑ の対応 に も,同様 の考 え方 で様 々な専 門家が共同 して解決 にあたっている米国に学ぶ点 は多い。
そ こで本研究で は,すで に先進的なプログラムを実施 している
UTM
の研究者 と共 同研究 を 行い, 日米の比較検討 か ら日本 における今後 の具体的課題 を兄いだす ことを目的 とした。初年 度の 目的は,両大学 ・国の実情把握 と資料,文献の収集,調査対象の選定である。研 究 計 画
(1
)全体 の概要3
年 間の計画 は次の通 りである。‑ 3‑
1) テネシー州 の障害児教育 の実際 を知 るために平成 5年度 に弘前大学 の研究者2名 (加来, 松 下) が訪米 し,UTMの研究者 と研究計画全体 につ いて打 ち合 わせ,統合教 育 の実情 を視 察す る。 またUTMか ら2名 の教 官 (Dr.Kendall一弘大 ・UTM交換教授 制度 に よる来 日, Dr.DeMoulin)が来 日し, 日本 の障害児教育 の視察,調査 を行 う。 平成6年度 には弘前大学 の3名 (加 来,安藤,豊 嶋) が訪米 し,平成 7年度 にはUTMか ら2名 (Dr.Gregory,Ms. wenz)の研究者が来 日す る。
2
) 日本側研究者 はそれぞれのテーマ に沿 って, アメ リカの統合教 育の制度面 の資料収集,対 象校 における障害児受 け入 れ側 の意識調査,健康管理 の実際場面 の観察 ・調査 ,体育科学的な測定 ・調査 を行 い,デ ー タを収集す る。
3) UTMの研 究者 は, 日本 の障害児教育 関係 の資料収集,教 師の統合教 育へ の意識 ・態度 に つ いての調査研 究 を行 い, 日本 の統合教育促進のための示唆 を提供す る。
これ らの研 究活動 によ り, 日米 の障害児教 育の比較検討 を行 う。
(2)弘前大学側 の研究分担 日本側 の研 究者 4名 は,加采が統合教育実施校 における健康管 理面での養護教諭,教職員 の役割,安藤 は障害児 の早期療育 と統合教育 の制度,豊嶋 は健常児 及 び教 師の障害児 イメージ と人間観 に関す る調査研究,松下 は障害児 の体育指導 における身体 の安定性等 につ いての測定,調査 を行 う。
(3)UTM側 の計画の概要
1)統合教育 を行 うための教 師の養成 と研修 の 日米比較 ‑ 日本 の普通教 育教 師,大学教官,管 理職 の統合教育 に対 す る意識 や態度,技術 ,準備 に関す る調査 ,及 び資料収集。
2
)地域,大学,職場 の中での障害学生 の調査 ‑障害学生 のための中等教育,大学教育及 び職 業 プログラムの調査 ,及 び進路 の機会の実態調査 。3)幼児 お よび就学前 の障害児 に対す る早期 の判定 と療育 プログラム,就学前 の障害児教育担 当教 師の研修及 びカ リキ ュラム,障害児 の判定 と評価 ,教材 ・教具 につ いての調査,障害児 の両親の権利 ,役割責任 の調査等 につ いて, 日米比較 を行 う。
(4)平成5年度 の研 究活動 の概要
1)研 究計画 につ いての確認 (フ ァックス,手紙,電話),弘前大学教官 の訪米時の研 究活動 計画の概要打 ち合 わせ,障害児教育 につ いての 日米 の文献 を収集 した (郵送)。
2)加 来,松下 の2教官がUTMを訪 問 した (1993. 9. 2‑15)。 米 国ス タ ッフ と研 究打 ち合 わせ を行 い,3年 間及 び各年度 の研 究計画や 日米 の分担 について確認 し,調査 ・観察及 び実 験協力校 ・対象者 の選定等 を行 った。統合教育実施校 を訪問 し,実情 を視察 した。
3)米 国か ら日本 の実情視察,調査 のため にDr.Kendall(弘前大学UTM交換教授 プログラム に よる),Dr.DeMoulinの2人が来 日した。
4) Dr.KendallとDr.DeMoulinの作成 した英文 の ア ンケー トを翻訳,一部訂正 して 日本版 を 作成 し,弘前大学教 育学部及 び附属学校 園の先生方 を対 象 にア ンケー トを実施 した。UTM
の教官 を対象 に行 ったア ンケー トと併せ てUTM側 で コ ンピュー ター処理 を行 ってい る。
5)研究 の成果 として本報告 の他 ,次 の論文 を刊行 した。
①DonaldF.DeMoulin他 7名 :EducationofStudentswi[hDisabilities:A JointResearch StudybetweentheUnitedStatesandJapan,Education,114(2),206‑208,1993
②加来和子,他
5
名 :障害児 の早期療育制度 と統合教育 に関す る 日米 の比較研 究,第1
報一 日米 の実情把握 と用語の共通理解 をはか る経過 につ いて‑ ,弘前大学教育学部教科教育研 究紀要,第19号,1‑15,1994‑ 4‑
3 . テ ネ シー大 学 マ ーチ ン校 訪 問報 告
松 下 清 子
弘前大学 と,姉妹校 であるテネシー大学マ ーチ ン校 は,平成5年度か ら7年度 にわたる3
ケ
年計画の障害児教育 に関す る 「大学 間協力研 究」 として科学研 究費補助 金 を受 けることにな り, 初年度 は互いに相手国へ訪問視察 を行 い,それぞれの国の障害児教育 の実情 を知 る とともに, 両国の教官 ・教 師 を対象 にア ンケー ト調査 を実施す ることにな った。
まず,弘前大学側 か ら加采 と松下の2人が訪米す ることにな った。 ここで は,その際松下が 担 当 し,収集 した情報 につ いて報告す る。
1
. テネシー州 につ いて平成5年9月 にテネシー大学マ ーチ ン校 を訪問す ることが決定 した時,テネシー州 とい う所 につ いてあ ま り情報 を もってい なか ったため, まず ブルーガイ ド ・ワール ド
2
「アメ リカ南 部」 を手 に入 れ,旅行 のための予備知識 とした。さらに, もう少 し詳 しい情報 は,清水克祐著 「アメ リカ ・州別 ・文化事典
」
l)よ り得 たので, この中か ら今 回の訪米 に特 に参考 になった情報 の部分 を抜粋 してお くことにす る。テ ネ シー州 は, アメ リカ合衆 国南部 AppalachianMountainsの西側 に位置す る州。東部か ら中西部へ のルー トと して早 くか ら開発 された州 で,州東部 と州西部 をTennesseeRiverが 大 き く湾 曲 して流 れ,州 中北部 を東 か ら西 に流 れ るCumberlandRiverと州北西部 で合流 し てい る。 この2つ の川 は ダムな どに よ り,多 くの湖 を形成 してい る。 北側 はVirginia州 と Kentucy州,西側 はMississippiRiverをは さんでMissouri州 とArkansas州 に接 し,南側 は Mississippi,Alabama,Georgiaの各
州
, 東 側 はAppalachianMountainsの ほ ぼ 中央 で North Corolina州 にそれぞれ接 してい る。州都 : Nashvill ナ ッシュビル 面積 : 106,5911crd 全米第34位
人 口 : 約4,685,000人 全米第17位 (約4,896,000人 (1993)筆者加筆) 合衆 国加盟 : 1796年6月1日 第16番 目
州花 : Iris アイ リス (1933)
州歌 : TennesseeWaltz テネシー ・ワル ツ (1965) 主要産物 : 大豆, タバ コ,小麦,綿花
州 名 の 由来 : イ ンデ ィア ンのCherokee族 の言葉 Tenasiか ら出た もので,Cherokee族 の 村 の名, または "RiverofBigBend"「大 き く曲った
川 」
を意味す る。MemphI'S メ ンフ ィス。 州南西部。MississippiRiverに面 した商工 業都 市。綿花,硬材 の取 引 中心 地 で,化 学薬 品,農機 具, タイヤ, ゴム製 品, 医薬 品,織物 な どが主要 産業。
1968年 黒 人解 放 運動 の指 導 者MartinLutherKing,Jr.が ここで暗殺 され た。MemphisState Universityの所在地で,市 内には米 国中南部 の 自然 と文化 に関す る博物館でその建物が ピン
ク色 のGeorgiaMarbleで建 て られてい るので,地元で はthePinkPalaceピンク色 の宮殿 と して知 られてい るMemphisMuseumが あ り, またElvisPresleyの邸宅Gracelandと彼 の墓
‑ 5 ‑
が あ るこ とか ら,大勢 の フ ァンが訪 れ る観光都市 で もあ る。 市 内のBealeStreetにあ るPee Wee'sSaloonは,W.C.Handyが名 曲st.LouisBluesやMemphisBluesを作 曲 した場所 とし て知 られ る。 またtheCleanestCityintheNationAward 全米で最 もきれいな町賞 を4回受 賞 してい る。 地名 はMississippiRiver左 岸 に位 置す る この町 を見 て,AndrewJacksonが ナ イル川左岸 の都市 Memphisを連想 し,その名 を とって命名 した。
NashviIIe ナ ッシュビル。州 中北部 のCumberlandRiverに面 した州都 で,文化 ,教育, 交通 の中心地。飛行機部品, ガラス, ゴム製品, ボー ト,鉄骨,化学肥料 な どを生産す る。 MusicCityU.S.A.と呼 ばれ る音楽 の町で,SouthNashvilleにはカ ン トリー ・ミュージ ック の事業が集 中 し, ス タジオが70以上,楽譜 出版社 が約250社 , タレン ト代理店が約100もあ り, カ ン トリー ・ミュージ ックの全米 の中心 で, ここで作 られ る音楽 はNashvillesoundと呼 ば れ る。 市 内にはHankWilliamsを始 め とす る米国 カ ン トリー ・ミュージ ック界 の著名 な歌手, 演 奏 家, 貢 献 者 の 肖像 や記 念 品 な どが 展 示 され て い るCountryMusicHallofFameand Museumカ ン トリー ・ミュージ ック栄誉 の殿 堂 ・博物館 が あ る。 CentralParkにあ るParth‑
enonパ ルテ ノ ンは1897年 のTennessee百年祭 にギ リシ ャの神殿 を模 して造 られ た もの。 ま た市 の郊外 に第7代大統領 AndrewJacksonの屋敷 と墓があ る。 南北戦争で は1864年12月 に BattleofNashvilleが あ り,北軍が南軍 に決定 的 な打 撃 を与 えた。市 内 にはVanderbiltUni‑ versity,FiskUniversityな ど15の大学が あ る。 地名 は1779年 に町が建設 された とき,独立戦 争の英雄FrancisNashにちなんでNashboroughと称 したが,1784年Nashvilleと改名 した。
UniversI'tyofTennessee テネシー大学.Tennessee州Knoxvilleに本部 を置 く,1874年 創立 の州立大学。BlountCollegeと して設立 され,1879年land一grant国有地付与大学 と して 現在 名 となった。学生数約30,000人。KnoxvilleのほかChattanooga,OakRidge,Tulトahoma, Memphis,Nashville,Kingsportにキ ャンパ スが あ る。 図書館 にはTennessee州史 に関す る文 献 や政治家Kefauverの コ レクシ ョンな どが集 め られてい る。 南北戦争時代 には病 院 と して 使 用 され た。体 育 チー ムの ニ ックネーム は州 人 の俗 称 にちなんでVolunteers,但 しChatta‑
nooga校 の体育チ ームはMoccasinsと呼 ばれる。
なお, テ ネシー州 か らは, 第7代 大統領 (1829‑1837)ア ン ドリュー ・ジ ャク ソ ンJackson, Andrew (1767‑1845), 第11代 大 統 領 (1845‑1849)ジェー ム ズ ・ノ ックス ・ポー クPolk, JamesKnox(1795‑1849),第17代 大統 領 (1865‑1869)ア ン ドリュー ・ジ ョンソ ンJohnson,
Andrew (1808‑1875)の3人の大統領 をは じめ,優秀 な政治家 を数多 く輩 出 している。
テネシー州 は,図1に示す ように北米全図の黒部分南東部 に当 り,その部分 を拡大 した もの が図2である。 さらに,今 回関係 した地域 の部分 のみ拡大 して図3に示 した。 まず,成 田空港 か ら飛行機 で ダラス乗 り換 えによ りメンフ ィス空港着でテネシー入 りした。テネシー州 の西南 端 の メ ンフ ィス空港か ら,車で
2
時 間強 の北東部 にテネシー大学マ ーチ ン校 は位置 してい る。そ して,学校視察で訪ねた所 は,図
3
中に示 してあるユニ オ ン シテ ィー, オ ビオ ン, トレン トン,そ してマ ーチ ンであ った。2.テネシー大学 マーチン校 TheUniversityofTennesseeatMartin(略称 UTM)
UTMは, テ ネ シー大学組織 の重要 なキ ャンパ スで あ る。 それ は,UTMが世界 に有名 な総 合大学 と してす ぼ ら しい伝統 を反映 してい るか らであ る。 同時 に,UTMは,学部学生 に対 し て,他 の学部‑通 うことに多 くの便宜 を与 えている。
‑ 6‑
図2.テネシー州
‑
‑
図1.アメリカ合衆
国 と
テネシー州の位置 (黒部分)図3.テネシー州のメンフ ィス、マ‑チン、ユニオン シ テ ィー オビ 、
写真
1
は, テ ネシー大学 マ ーチ ン校本部前 の正 門であ る。 なお,UT
の上部 のデザ イ ンはテ ネシー州 の形 を示 してい る。 写真2
は,Ch a n c e l l e r
室で訪問の挨拶 の際州花 アイ リスの絵 の前 でCh a n c e l l e r
と共 に写 した ものである (写真 はP1 7
参照 の こと)。2 ‑ 1
歴史 と位置UTM
は,1 9 0 0
年 にマ ーチ ンのバ プテ ィス ト信者 に よって設立 されたHa l 1 ‑ Mo o d y
専 門学校 にその起源 をた どることがで きる。1 9 2 7
年 には短期大学 の資格 を得,その時州議会 はテネシー 大学 に よ り運営 され る学校 であ る とい う条件付 きの議案 を可決 した。 テネシー短期大学 は,1 9 5 1
年 に4
年制大学 となった。 "テネシー大学マ ーチ ン分校 " と名付 け られ,農学 お よび家政 学で学士号 の教 育課程 を提供 した。1 9 6 7
年 に大学 は公式 にテネシー大学マ ーチ ン校 となった。現在
UTM
には,次 の5
つ の学部があ る。1
)農学 ・家政学部( s c h o o lo fAg u r i c ul t u r ea n dHo meEc o n o mi c s ) 2
)文理学部( s c h o o lo fAr t sa n dS c i e n c e s )
3
)経営学部( s c h o o lo fBu s i n e s sAd mi ni s t r a t i o n ) 4
)教育学部( S c h o o lo fEd u c a t i o n )
5
)技術工学 ・工学部( S c h o o lo fEn g i n e e r i n gTe c h n o l o g ya n dEn g i n e e r i n g )
UTM
は, テ ネ シー州 の北 西部 に位 置 し, メ ンフ ィスの北東約1 2 5
マ イル (約2 01 k m)
, ナ ッ シュビルの北西約1 5 0
マ イル (約2 41 k m)
にあ り, そ して州 の中にあ る多 くの有名 な レク リェ‑シ ョン地域 は
5 0
マ イル以内にあ る。 それ らは,テネシー州でただ1つの天然 の湖,風光 明姻 なRe e l f o o t
を含 む と と もに, テ ネ シー川 の ケ ンタ ッキー人工 湖 とそ れ ら湖 間の国立 レク リェ‑シ ョン地域 の陸地 も含 む。
Na t c h e zTr a c e
州立公 園,S h i l o h
国立共 同墓地, そ して,F
t. Do n e ト s o n
国立記念館 が近 くにあ る。( k n
1は筆者 に よる加筆)2 ‑ 2 UTM
教育学部 と特殊教育教育学部 における教授領域 と選択科 目 1)教 育研究学科
中 ・高等学校 における,各種語学,数学,生物,化学,歴史,政治,経済 な ど
1 4
教科 と,小 ・中 ・高等学校 における芸術 お よび特殊教育があ り,教育学部で は 全 ての学位資格 の中に特殊教育 を含めている。2)保健体育学科
この学 科 につ い て は, 弘前 大 学 教 育 学 部教 科 教 育研 究 紀 要
No . 1 5 ( Ma r c h 1 9 9 2 )
に筆者 によ り紹介 済みであ る。教 育研究学科 における教職科 目の種類
( 1 )
実務教 育 (2)学校経営管理 (3)教 育評価 (4) 教 育原理(5)教育心理学 とガイダ ンス (6)教 育研 究
(7) 小学校教 育
‑ 8 ‑
( 8 )
人間学習Hu ma nLe a r ni n g
(9) 図書館サ ー ビス (10) 読書解釈法 (ll) 中等教育 (12)特殊教育 (13)教 師教育
2 ‑ 3
特殊教育Sp ec i a lEdu c a t i on( K‑ 1 2 )
に関す る授業科 目とその内容①特異児 特殊教育分野 を概観す る入 門コース。 障害児教育 に関す る原理,特徴, プ ログラム,スペ シ ャル ニーズ,法的条件,そ して教育方法。
② 障害児 の特徴 とニーズ 精神遅滞児,学習障害児,行動障害児 を含 む特異児 につい ていろいろな領域 での調査。個 々の領域 の展 開 と,個人,家庭,社会,そ して教育 と の関係 に焦点 を当てる。
③言葉の発達 と障害 出生か ら6才 までの子 どもに対す る正常 な話 し言葉 と言語発達 の原理 と,医療 的方法。幼児 における言語障害の一般的 タイプお よび,乳幼児 の よち よち歩 きの一般的 タイプ。
6
才以下の子 どもに関す る言語発達 の遅 れの判定 と,早期 療育,予 防,検証 を重点的に。④幼時初期一特殊教育 幼時初期一特殊教育 プログラムについての早期療育 と指導過 程 にかかわる受 け入れ基準,生活環境,資料,方法,そ して理念。
⑤特異児教育手続 き
Ⅰ
特異児 の特徴 とニーズの関係 の調査 と特殊教育手続 き。 特異 児 の発達記録法,効果的指導法,個人教育 プログラム (IEP)の整備,必要 なカ リキュラム分析技術 の開発。
⑥特異児教育手続 き
Ⅰ
特異児教育手続 きⅠ
の続 きで,個人教育 プログラムの上手 な 施行 と評価 を重点的に。⑦特異児 の判定 各 テス トの 目的 と実施方法 とその判定。特異児 の診断 と対応 を助 け るための事例研究会議。
⑧軽度障害者 に対す る進歩的方法 軽度障害者や危害の恐 れのある集団特有の独特 な 事柄 やニーズ につ いての調査。 この コース は,一般教 育 と特殊教育 の授 業での カ リ キ ュラム体系 と方法 に重点 を置 く。
⑨優秀児 の特徴 とニーズ 優秀児 についての歴史的 ・社会的認知,特徴,ニーズ,心 理学的 ・教育的考慮 と優秀児 の確認。
⑲優秀児教育指導の方法 とプログラム いろいろな教育環境 における優秀児 に対す る カ リキ ュラム開発 と効果的指導法。
⑪行動療育 軽度,中等皮,重度障害児 についての専 門的学習 に衝撃 を与 える社会的 行動 を管理す るための進 んだ方法。不適応行動 を排 除す る技術,攻撃的な反社会的学 生の管理,特殊教育学生 のための適切 な社会生活の指導。
⑫統合教育 障害学習児 を普通教育 に統合す るための教室の改造,指導技術,教材教 具, プログラムの調査。公法
9 4‑ 1 4 2
の概観 と,彼 らが最小 限の制約環境 になるような 個人教育 プログラム。 普通教育ス タ ッフの調査 (態度,心構 え,資質,協力) を行 なう 。
⑬特異児教育指導 の実習 UTMでの特殊教育 に関す る最後の現場 における専 門実習。
判定技術,個人教育 プログラムの開発,指導方法の実践,教育効果 の分析 な どの応用 に重点 をお く。
⑭特殊教育の ワークシ ョップ 選択 された トピックスについての ワークシ ョップ。 9 時間の ワークシ ョップ履修単位 は教育 における大学院に有効である。
⑮相談研究 とその方法 特異児 のニーズに直面 している両親 と専 門家チームの1メ ン バ ー としての特殊教育者 に焦点 をあてる。 特殊教育サ ー ビス,相談の定義,伝達技術 そ して協力方法 を伝 える相談の役割 についての検討。
‑ 9‑
⑲特異児教育指導 の上級実習 上級特殊教育現場実習。特異児 の判定 デー タの継続的 収集,個 人教育 プログラムの開発 と指導 プログラムを作 ること, と同時 に特殊教育 に ついての他 の フ ァクターを調査す ることな どの技術 をみが くことに焦点 を当て る。
2‑4 UTM農学 ・家政学部 と障害児教育 1)農学 ・天然資源学科
2
)家政学科( 1 )
一般家政学 (2) 栄養学 (3) 家政教 育家政教育の教科 の1つ に 「子 どもの発達 と家族 関係」があ り, この授 業科 目16科 目 の中に障害児 に関す る次 の2つが含 まれてい る。
① 子 どもの発達障害 発達 の遅 れ を持つ幼 い子 どもに影響 を及 ぼす病 的因子, 文化 的,家族 的,教育 的,そ して法的関係。早期療育要綱 に見 られ る子 ども の行動特性。
②発達障害 のあ る就学前子 どものための地域 の保護 とカ リキ ュラム計画。
家庭,療育セ ンター,研究実習のためのカ リキ ュラム計画 や個 人的ニーズ を 識別 しなが ら,子 どもと家族 の地域保護 に利用 し得 る支援源。
農学 ・家政学部で は,教職課程
(7
‑12学年,中 ・高校)があ り,農業や家政 の教 員免許 を履修 させ る上 で,教育学部が協力 している。 今 回の 「大学 間協力研 究」 の協 力 メ ンバ ーの一人であ るProfessorSharonWenzは, この家政教 育 の中の発達障害 を 担 当 してい る。[参考文献]
(1)清水克祐 :アメ リカ州別文化事典 名著普及会 pp317,318,321,322,328 1986.
(2)StateDepartmentofEducation,Nashville,Tennessee:DirectoryofPublicSchoolApproved NonpublicSpecialStateSchoolsandTheStateDepartmentofEducation,StateofTennessee 1990‑91,StateDepartmentofEducation,Nashville,Tennesseepp9,15,25,142,171,180 1991. (3)TheUniversity ofTennesseeatMaI・tin:University Catalog1993‑94Undergraduateand
Graduate,OfficeofAdmissions,TheUniversityofTennesseeatMartin ppl,2,75,181‑191 1993.
(4)TheUniversityofTennesseeatMartin:SchoolofEducationProceduralGuide,TheUniversi‑ tyofTennesseeatMartin pp2,10‑14 1993.
(5)TheUniversityofTennesseeatMartin:UniversityCatalog1991‑92,OfficeofAdmissionsand Records. TheUniversityofTennesseeatMartin pp72,175,180 1991.
ー 10‑
4 . テ ネ シー州 にお け る統 合教育 の実情
松 下 清 子
平 成
4
年1 0
月, 国立特 殊教 育総 合研 究所 の創 立2 0
周年 を記 念 して, 「特 殊教 育 にお け る新 し い動 向」 をテ ーマ に国際 セ ミナ ーが 開か れ,心 身障害 児 を健 常 児 と共 に教 育 す る こ とに よ り 持 って い る能力 を十分 に伸 ばす とい うイ ンテ グ レー シ ョン( I nt e g r a t i o n
,統 合教 育) が各 国 の 主流 とな って い る こ とが 明 らか に された7)。一方 ,私 は, た また まジ ュデ ィーW.ウ ッ ドの 「メイ ンス トリー ミング
」
(訳本)1'を読 み, 特 に体 育科教 育 に も深 く関係 が あ る こ とで関心 を持 ってい た。その ような時 に, メイ ンス トリー ミングが積極 的 に取 り入 れ られて い るテ ネシー州 を視 察 で きるチ ャンス に恵 まれ た こ とは,大変有難 い こ とで あ った。
メイ ンス トリー ミングの研 究 者 で あ る
UTM
のD
r.R.Ke nda l
lは, 自 らの実践研 究 を通 して 生 きた講義 を して くだ き り, また,数校 の優 秀 なモデ ル校 に案 内 して下 さった。 それ らの学校を視 察 した状 況 につ いて,全体 を ま とめ写真 (P17‑ P
2 4)
と合 わせ て報告 して行 きたい。今 回訪 問 したテ ネシー州 にお け る学校 ,学年,年 令 区分 は表 1に示 す通 りで あ る。 そ して, 訪 問視 察 した学校 の種 類 と規模 は表 2の通 りであ る。 しか し,前章3.参考文献(2)のテ ネシー 州学校 名簿 に よる と,学校 毎 に学年範 囲 ・学年 区分 な どもさまざまに選択 されてい る こ とが認 め られ る。
表 1 テネシー州 における学校 ,学年,年令等の区分 学 校 区 分 学 年 区 分 年
小 学 校
1‑5
学年 令5‑9
才El e me n t a r ys c h o o l K‑5 Gr a d e s
Ag e 5‑9
中 学 校
6‑8
学年
1 0‑1 2
才Mi d d l es c h o o l 6‑8 Gr a
d e s Ag e 1 0‑1 2
高 等 学 校9‑1 2
学年1 3‑1 6
才Hi g hs c h o o l
9‑1 2 Gr a d e s Ag e 1 3‑1 6
表
2
テネシー州で視察 した学校 とそこの教 員数および児童 ・生徒数( 1 9 9 0 ‑ 9 1 )
学 校 名 と (在 学 年) 教員数 生徒数
トレン トン小学校
Tr e n t o nEl
e me n t a r ys c h o o l K‑5 3 4 6 5 6
マーチ ン小学校Ma r t i
nEl e me n t a r ys c h 0 0 1 2‑5 3 2 6 41
レイク ロード 小 .中学校
La k eRo a ds c h o o l K‑8 41 6 9 5
ピーバデ イ高等学校pe a b
o d yHi g hS c h o o l( Tr e n t o n ) 9‑1 2 2 8 3 8 0
ユニオン シテ ィ高等学校
Un i o nCi t yHi g hS c h o o 1 9‑1 2 4 0 6 31
オビオン レーク 職業セ ンターOb i o nLa k eVo c a t i o n a lCe n t e
最初 に訪れたのは, レークロー ド学校 であ った。訪問校 の うちこの学校 だけが学校 を紹介 し たプ リン トを1枚 くだ さったので,それ を訳 した もの を学校紹介 として次 にあげる。
レークロー ド学校 (オビオ ン郡) 校長 : ジェームズ R.ヨース
ユ ニ オ ン市 か ら 2マ イル (約3.2km)ほ ど離 れた ところにある レイクロー ド学校 は教育 研究 に優 れていることで知 られている。 生徒数の多い ことでは,オビオン郡学校制度の中 で最大規模 の学校 となっている。 1984年 に建 て られたこの施設 は,幼稚 園か ら8年生 まで のすべ てのカ リキ ュラムを提供す るばか りで はな く, 3才か ら22才 までの特 に手 をかける 必要 のある生徒 たちのために特別 に企画 され,職員が配置 されている発達教育セ ンターの 特色 をも備 えている。
特 に,音楽,体育,スポーツを学問的にバ ランス を考 えて行 なわれる レイクロー ド学校 は,十分多角的で基礎 的な教育実践 を提供 している。 過去3年 間に, レイクロー ド学校 は 数学教 育 のため に12,500ドル (約 135万 円) の助成金 を受 け,UTM の数理教 育 セ ンター (次ペ ージ組織 図参照) のパ ー トナーとして協力 して きた。 この資金 の供給 は,数学の コ ンピュータ教育計画 に割 り当て られその数学教育法 はこの領域 における先駆者 として本校 は位置づ け られている。
読 むことは,教室 内だけでな く, コンピュー ターによる読書理解 の促進課題 を用 いるこ とによ り図書館 において も強化 されている。 この 日動学習 プログラムは,受賞文学作 品の 中か らその生徒が読 んだ本 について コンピューター評価 を用意す ることによ り進め られる。
フ ッ トボール,バ スケ ッ トボール,チ アー リーデ ィング,同好会,ボウ リング研究会 な どの課外活動 は,生徒 たちに普通の教室での授業以上の機会 を与 えている。 レイクロー ド 学校 は,多 くのスポーツ大会 や人文系 の競技 会 で優勝 を して きてい る。 そのス ローガ ン
「みんなで,道 を切 り開 こう !
」
は,青 とオ レンジのスクールカラー とな り学校 の精神 と して示 されている。レイクロー ド学校 の教育者 たちは,教 育 はその子 ども全体 か ら引 き出す もの と信 じる知 的職業人であることを望 んでいる。 彼 らの貢献 は, レイクロー ド学校 の先生方 に与 え られ た数多 くの賞状 によって立証 されている。 現在 の レイクロー ド学校 の先生方 は,次の よう な名誉 を受 けている。 :その年のあ らゆる学年区分で郡や地区の代表教 師 として, またそ の年の教 師の中での州の最優秀教 師 として,郡の優秀教育者 として,そ して,数学教 育 に 優 れてい ることに対す る大統領賞の州の受賞者 な どである。
3
人の先生 は,科学 と歴史の 教育 に取 り入れた新 しいアプローチの仕方 に対 し,その創造的教育法 に助成金が与 え られた。
(注 :kn,円は訳者 による加筆)
この学校 は, もちろん普通 の学校 であるが, この屋根 の下 に特殊学級があ り,そ して リソー スルーム とい う教室が3つ ほ ど並 んで設置 されてい るのが 1つ の特徴 になってい る。 「リソー スルーム
」
(resourceroom)は,特殊教 育の新 しい方法 にかかわる教室で,特殊学級 と通常学 級 の中間的性格 の教室である。 適切 な 日本語訳 はまだない ようであるが,特別 な教育的援助 を 必要 とす る子 どもの教 育のある部分 を,特別 な教育技術 を持つ教 師が指導す る とい うものである。 カナダで は,「学習支援セ ンター」 と呼ぶ州 もある7)。
‑12‑
この レークロー ド学校 には現在6才〜14才のあ らゆる障害児が登校 して きてお り,障害 に応 じて1日中特殊学級で過 ごす子 どももいれば,一部 リソースルームで学習す る子 どももいる。
特 に軽度障害児 は, リソースルームでの学習,そ して音楽,体育,家庭科,理科 な どは通常学 級 の授業 に加 わ ることで,学習能率 を上 げてい る とい うこ とが この学校 にお けるメイ ンス ト
リー ミングによる成果の誇 りで もあ った。
この リソースルームには,特殊教育専 門の教 師で はな くリソースルーム教育専 門の教 師が配 置 されてお り,その先生方が新 しい リソースルーム教育 を手際 よ く展 開 してお られた。す なわ ち,個人プログラムや小 グループプログラムによる,丁寧 な学習指導であ り,通常学級へ の送
り迎 えな どが行 なわれていた。
テネシー州では,通常教育担 当教 師,軽度障害児教育担 当教 師,特殊教育担当教 師 をそれぞ れに養成 し,特 に通常教育担 当教 師は,全員特殊教育 に関す る知識 と技術 を学ぶ ことが必要 と
されている。
次 に,われわれの訪米視察で撮影 した写真 によ り実情 を紹介 しよう。
まず,写真3,4に見 られるように,テネシー州の小学校で は, コンピューターを使用 して の学習が大変盛 んに行 なわれてお り,子 どもたち もご く自然 に楽 しみなが ら熱心 に勉強 してい た。写真9は,写真4の左 の端の子 どもたちを指導 している ところである。 写真3. 4は,全 く別の学校であるが,いづれの学校 において も子 ども2人に1台の コンピューターが与 え られ て,前者 は視覚 によるコンピューター学習であ り,後者 は聴覚 (言語) による学習でそれぞれ の独 自性 を見 ることがで きた。
UTM 教育学部組織図
‑
写真 5,6は, リソースルームの子 ど もたちであ る。 きれいな絵 の シール を手 に先生 か ら 貼 って もらって,繰 り返 し見 ることによ り1つの言葉 を覚 えるのである。 写真且は, リソース ルームで,テープを使 って ことばの学習であ った。丸 テーブルに4‑ 5人囲んで1人1人が 自 分 の学習 をしていた。
写真 7は, リソースルームの子 どもが通常学級 の授業で共 に学習 している場面である。 絵本 を使 っての理科の授業の ようであった。 リソースルームや統合教育の場では,大抵,先生のほ か に もう1人補助 の人がつ いてお り,その人 は専任 の職員 の場合 もあれ ば父兄 に よるボ ラ ン テ ィアの場合 もあるとい うことであ ったが,今 回訪問視察 した全体 を通 してかな り父兄のボラ
ンテ ィアの協力が加 わっていることが見 られた。
写真12,13は, リソースルームの先生が手 をつないで通常学級 の授業 につれて行 くところで ある。 そ して,宣真壁の音楽の授業 な どに加 わることになる。 他方,肢体不 自由児 たちの よう に身体活動 ので きない子 どもたちには,特殊学級で特殊教育の先生が写真堕の ように リズムの 指導 もしてお られた。写真17,18は体育の授業であ り,写真18の真 ん中の子 どもは写真6の リ
ソースルームで右端 に写 っていた子 どもである。 ち ょうどフラフープを使 っての授業で,持続 時間が測 られていた。軽度の精神遅滞児 の中には,体育では健常児 と同等 にで きる子 どももお
り, メイ ンス トリー ミングの意義が実証 される場面で もあ った。
次 に,屋外 の固定遊具場で は,全景が写真22に見 られるように緑 の中に広 々 と固定遊具が設 置 され,子 どもたちは自由に遊 んでいた。健常児 は もちろんの こと障害児 も自由に遊べ るよう
な遊具が設置 されていた。写真20に見 られるように障害児の状態 と安全 を配慮 して設計 された ブランコがあ り,全景写真の左側 に見 られる普通のブランコの手前 に横 に置かれていた。写真 主旦」呈主は遊具 を近 くで写 した ものである。 それ らの中で子 どもに とって面 白いのではないか と 思われた ものは,写真11に見 られる玉入れ用具であ った。全景の写真22の真 ん中辺 に写 ってい る ものであるが, これは投 げ込 んで入 った ものが どこの穴か ら落 ちて来 るかわか らないので, 子 どもに とってはその偶然性が,運動神経 に も感動性 に も良い刺激 になる もの と思われた。 こ れはこの学校 の先生のアイデ ィアによ り作 られた とい うことであった。出口の上の数字 はゲー ム としての得点 にな り,色 の変化 は面 白さを増すだけでな く色 の名前 を覚 える きっかけになる もの と思 われた。
統合教育で は,軽度障害児 たちは昼食や学級活動 は通常学級で行 な うことになっている。 写 真23に見 られ る ように,給食 は 自分で好 きな もの を選 んで 自由にテーブルにつ いていた。丸 テーブル もあれば,長 く連 なるテーブルが何列か並 んでいる所 もあ り,子 どもたちは友達 同志 自由な席で楽 しい給食の時間を過 ご していた。他方, 1人では食事 の とれない重度の障害児 も 通学 して来てお り,そ こでは写真24,25の ように1人1人に先生や補助員, またはボランテ ィ
アの方が食事 をさせ ていた。
写真
2 6
は,スクールバ スであるが,車椅子で乗 り降 りし易 い ように リフ トの装置がついてい ることを示 している。 内部の床 には車椅子が転が った りしない ようなス トッパ ーが取 り付 けて あ り, また固定す るベル トな ども整 え られていた。父兄がスクールバス乗 り場 まで連れて くる と,あ とはこの リフ ト付 きスクールバスが安全 に学校 まで運んで くれるのである。 写真27は, 肢体不 自由児 の リソースルームでの学習場面である。 写真28の子 どもの ように補助具 を使用 し て健常児の中でふつ うに生活 している子 どもも目についた。写真29‑33は,写真27の教室で,みんな一緒の授業のあ と障害 に応 じて衝立てで仕切 られた 小 さな部屋でそれぞれの訓練 を受 けていた。 ここには大 きなグ リー ンの恐竜 の人形が置かれ,
一14‑
横 の壁 には写真31の歌詞が掲示が してあ った。恐竜 の知識 を歌 を通 して同 じことを何 回 も繰 り 返 しなが ら少 しずつ拡 げて行 こうとす る指導上の工夫が認 め られ るのであ る。 教室での きま り は,普通 どこにで もあ るようで, 日本で は無 関心 にな りか けていることもあ るか と思 い, しっ か りカメラに収 めておいた。
写真14,34は, リソースルームでの文字 ・つづ りの学習場面であ る。 写真40‑42は, ダウ ン 症児へ の指導 である。 目と目の見つ め合 いによるコ ミュニケーシ ョンとスキ ンシ ップが, この 子 どもか ら人間性 を引 き出 してお り,本 当の教育の原点であるように思 えた。 この子 どもに対 しこの先生 はコ ンピュー タを使 って アルフ ァベ ッ トを根気 よ く教 えてお られた。マ ッキ ン トッ シュの ソフ トが とて も可愛 ら しいだけで な く教育 ソフ トと して大変有効 な ものであ った。
トレン トンの小学校 の リソースルームの壁 に,本年度の時間割がか けてあ った。通常学級の もの と異 な る時 間割 は, リソースルームの理解 の一助 になる もの と思 い,表
3
に示 す 00.,N.な どは,その教科 の対象児 の名前 を略記 した もの)。
メイ ンス トリー ミングによる障害児教育で は,障害 の種類 や程度 に応 じて個 人教育 プログラ ムが作 られ るが, この時 間割 に見 られ る ようにLiにつ いて は全 く個 人教 育 プログラムに よる 個人学習指導が行 なわれていることがわか る。 その他 は,
2‑3
人の小 グループ学習が主であ るが,11時か らの さんす うの3人 は別々のプログラムによる個 人学習指導であ る。 また,月曜 日と木曜 日の午後 は,2
人ずつの組 を作 って何 らかの学習 の手がが りを与 えているようであ っ た。 さらに, メイ ンス トリー ミングの特徴 が見 られ る点 は,9 :
30か ら ( ) 内の子 どもが リ ソースルームか ら音楽の通常授業 に出か けて行 くことである。表3 トレン トン小学校 における リソースル ームの時間割
8 :00‑ 8 :30 8 :30‑9 :00
9:
00‑10:301993‑ 94
ことば
J o .
, N.‑B.ことば Li.
読み とつづ り
J o .
,N., (B.), (Do.)(9 :
30‑10:30 音楽)10:30‑ll:00 ll:00‑ll:45 ll:45‑12:15 12:15‑12:45 12:45‑ 1 :30 1 :00‑ 2 :30
Li.
p., pa.‑Oa..)‑Je. Da., (Br.)
St.,Brd., (By.) ことば Li.
Je.,Da.,St.,Br.,P.,Pa.
さんす う
J o .
, Li., P.昼 食
計画 をたて る。 テス トを行 な う。
さんす う st.,Br.
月曜 日と木曜 日に学習 の手がか りを与 える。
All.‑Do. Ma.‑Hw.
Ch.‑Ja. Jk.‑Cr. Jn.‑Sm.
(‑:ハ イフ ンは,2人 または3人組 を示す
J
写真35,36は,高等学校 における リソースルームでの授 業であ る。 ここには生徒 が5人 ほ ど 来てお り,個 人教育 プログラムに よ り授業が進め られていた。そ して,補助 の先生 も配置 され ていた。 この ような教 育 を行 な うことによって,従来で は考 え られなか った大学へ の進学者 も
‑15‑
出てい る とい うこ とであ った。
写真37,38は,高等 学校 のテ レビジ ョンを使 っての授業で,生徒 の後方 の先生 の機械操作 に よ り遠 隔地 にあ る他校 の クラス と交流 しなが ら授 業が展 開 されていた。宣真壁は, 同高等学校 に併設 されてい る職業訓練 セ ンターの クラスで, コ ンピュー ター技 能士 を養成 していた。
写真43‑45は,早期療育 に関係 あ る1つ の施設 チ ャイル ド ・ケア ・セ ンターであ る。 建物 も お もち ゃの よ うなデザ イ ンで造 られてお り, その角 の ガラス戸 の所 の内部が写真44であ る。 就 学前 の子 どもたちが ケ ア されてい る。 ち ょうど昼寝 の時 間であ ったので行 ってみ る と,写真45 の ように簡単 なマ ッ トの上 で靴 を履 いた まま寝 ていた。確 か に靴 の ままでの屋 内外 の生活 ス タ イルの国であ り,私 たちが靴 の まま じゅうたんの上 を歩 いてい る所 で乳幼児 は平気 で這 い這 い していた。生活様式が異 なる と衛生管理面 での配慮が どの ように違 うのか,新 しい興味が沸 く 一場面 で もあ った。
王墓坐 は,小学校 の低 学年 に食事 の仕方 を教 えるコーナーであ ったが,今 回訪 問視察 した小 学校 は全般 的 にその環境 が お とぎ話 の中の子 どもの国 を思 わせ るよ うに可愛 ら し く美 しく出来 てお り,居 なが らに Lで 情操教 育が しみ込 んで行 くように思 えた。 それ ばか りで な く,写真10 に見 られ る廊下 の カバ ン掛 けのあ る壁面 の絵 は,形 や動物 の名前 を知 らせ るため に,全体 の イ メージ,色 を通 して大脳 において同時 に複 数 コースの神経 回路 を形成す るこ とに よ り自然 に教 えて行 くとい う学習上 の工夫が認 め られ る美 しい教材 で もあ った。
最後 に,大学 間協 力研 究 メ ンバ ーのUTM代 表 Dr.R.Kendallの現在 の仕事 の一部 を紹介 し て, この稿 を終 りと したい。
統 合教 育 (Integration,orMainstreaming)が実 施 され て既 に20年 の実績 を持 つ とい うテ ネ シー州 といえ ど も, この メイ ンス トリー ミングの発展 のため には校長先生 をは じめ学校 の先生 方 の障害児教 育‑ の関心 を高 め るこ とと, その対応‑ の意欲 を促 す こ とが重要 で,そのため に 教育委員会 の指導主事 ,学校管理職 お よび学校教 師 を対象 にた びたび講演 に歩 いてい る。
その講演 の内容 は,1)一般 の先生方 の障害児 や メイ ンス トリー ミングに関す るイメージや 考 え方,態度 に関 して理解 を深 め る,2)障害児 の指導 に関す る知識 と技術 を伝達す る,3) 教 師たちに障害児教育‑ の 自信 をつ けるこ とであ る。 そ して, これ らを通 して公立 の通常学級
に障害児 を統合 す るための最 良の教 師 を養成 してい こ うとしてい るのであ る。
[参考文献]
( 1 )
ジ ュデ ィーW.
ウ ッ ド著 宮 本茂雄監訳 :メイ ンス トリー ミングー 普通学級 における軽 度障 害児 の指導一 学苑社 1986.(2)内山喜久雄監修 高野清純,稲村 博編集 :情緒 障害事典 岩崎学術 出版社 1977.
(3)内山喜久雄監修 斉藤義夫,小林重雄編集 :知能障害事典 岩崎学術 出版社 1978.
(4)内山喜久雄監修 小 池文英,林 邦雄編集 :身体 障害事典 岩崎学術 出版社 1978.
(5)内山喜久雄監修 佐藤泰正,吉江信夫, 岡田 明編集 :視覚聴覚障害事典 岩崎学術 出版社 1978.
(6)内山喜久雄監修 内須川洗,高野清純編集 :言語障害事典 岩崎学術 出版社 1979.
(7)時事 通信社 :内外教 育1992年 (平成4年)10月27日 (火) 第4376号 時事通信社 pp2,3 1992.
(注 : 訳語 は主 と して上記各事典 の欧文索 引 に よった
J
‑ 16 ‑
‑ テネシー州の学校教育風景 ‑
写真2 左からDr.R.
Kendall,加来,
ChancellerDr.MN.Perry
写真7 統合教育による通常授業風景
写真8 ことば学習のリソースルーム 写真9 コンピ
ューター学習
‑iJ ii ‑ ‑‑I
‑・i ̲̲
轡
写真12 教室移動 リソースルームの
先生と
写真14リソースルームで書く学習 写真13
リソースル
写頁17体育の授業 写真18
真申の子は軽度障害児 写実20肢体不自由児のためのフラン
) ‑:̲i 1‑‑‑‑〜 ̲̲ 室 ‑, ‑ ・‑ 写真23給食 メニ ューは各 自で選ぶ
写真24昼食の時間
写真26車椅子用 リフ ト付 きスクールバス 写実25重度障害児の食事 時間 写真
写真29 リソースルーム内の区
割された小部屋 写真30小部屋内部での学習
写真33手の機能学習 CIAssroo Jn
RtIIes
1.bltn榊叫
1
伽 d.,I,8qt1 3.h'lAq1・う・.、,le・,.krwdLTWb
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写真32教室のきまリ ternbk t
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UTM 教官による日本の障害児教育視察
写真47国立特殊教育総合研究所 (所
長室) 写真49 弘前大学教養
部15番教室 写真51弘前大
学教育学舎β長との会見 写真53青森県教育セン
UTM 教官による日本の障害児教育視察
写真55青森県立森田養護学才剰こて 写
真56青森県立森EE]養護学校 にて 写真57弘前
5.UTM 教官 による日本での障害児教育視察
加 来 和 子 今年度 は
UTM
側 の代表であ るD
r.Ke n d a l
lとD
r. De Mo u l i n
が来 日した。D
r.Ke n d a l
lは弘前 大学学術奨励基金 による招‑ い)。滞在期 間は1993.10.26(月)〜ll.13(土)で, 日本の障害児教 育の実情 を把握す るために,意欲的に学校 や施設 を訪問 し,研究討議 を行 った。(1)来 日直後 の10月27日(水)に国立特殊教育総合研究所 (神奈川県横須賀市 に1971年 に設置 され た)及 び併設 されてい る国立久里浜養護学校 (1973年 に設置) を訪問 した。国立特殊教育総合 研究所では所長 (倉地克次氏)及 び教育工学研究部長 (詫 間晋平氏) と会談 し,研究所 の役割 としての研究課題,全 国の障害児教育担当教 師の現職教育や研究会,国際交流等 の計画 につい て, また分離及 び統合教育の国際比較 についての概念 の明確化 をはか ることの必要性等 につい て話 し合 い,設備 を見学 した。久里浜養護学校 (定員54名一 在籍26名) で は幼稚部 (3‑ 5 才),小学部 の6つの教室の設備,教育 の概要 について紹介 された (写真47参照)。
青森県内で訪問,視察 した学校,施設 は次の通 りであった (視察順 一写真53‑62参照)。
①10月31日(日) 青森県立森 田養護学校 (精神薄弱,小学部 〜高等部,養護施設一森 田学園, 西津軽郡森 田村)一交流教育の実際 を視察 し,屋台 もでたお祭 りに参加 して地 域 の中の学校 の在 り方 を視察 した。
②11月 1日(月) 弘前市立文京小学校 (情緒障害,精神薄弱特殊学級)一特殊学級での指導 を 視察 したが,通級学級 を進めてお り,統合教育の始 ま りを理解 した。
③11月2日(火) 弘前大学 附属養護学校 (精神薄弱,小学部〜高等部,弘前市)一体育の時間
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⑤11月4日(木)
⑥ ク
⑦11月10日(水)
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⑨ ク
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のバ スケ ッ トボールの試合 に参加 して子供達 と交流 を深 め た。
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r.De Mo u l i n
は後 日コーチ をつ とめた。青森県立弘前聾学校 (幼稚部 〜中学部,教育相談)一 聾教育の実情 を視察。
弘前市立第二大成小学校 (難聴,言語障害,精神薄弱特殊学級)一 弘前市教 育委員会の先生方の ご協力 を得 て,視察 した。
弘前市立和徳小学校 (情緒障害,精神薄弱特殊学級)一 同上。
青森県立浪岡養護学校 (病弱,小学部 〜高等部,病院 ・施設一 国立岩木療養 所)一 筋 ジス トロフィー他 の子供達の様子 を視察 した。
青森県立盲学校 (幼稚部 〜高等部,専攻科 ・理療科)‑教材,教具の作成, 設備等 を視察 し,授業 を参観 した。
青森県教育セ ンター,セ ンターの役割 について説明 を受 け,県内の教員の現 職教育の実際の研修の場面 を視察 し,参加者 と交流 した。
青森県立青森第二養護学校 (精神薄弱)一子供達の様子 を視察す ると共に, 新 しく平成
6
年度か ら開校 され る青森第二高等養護学校の内容 について も説明を受 けた。
( 2 )
その他,Dr .Ke n da l
lは,弘前大学‑UTM
の交換教授 としての立場 か ら,障害児教育 を主題 とす る講演 を二度行 い, アメ リカの障害児教育 について紹介 した。多 くの聴講者があ り,講演 の最後, また終了後 も多 くの質問者が並 んで順番 を待 って,熱心 に情報交換 を行 ってお り,請 演のイ ンパ ク トの大 きさが伺 われた (写真49,50,52参照)。請演l「アメ リカ社会 と障害者」 は弘前大学教職員 ・学生 を対象 とした ものであ り,11月5日
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