我 々の配慮不足 で もあ るが,わが国で教 師 自身の内的諸要 因 を精査す る調査 が強 い抵抗 に会 う 一般状況 のサ ンプル とも言 え, これ‑ の対策 は困難か も知 れない。
なお この調査 の詳細 な分析結果 はUTM側 か ら別報 され るが,上述 した問題 のため に,弘前 大学 デー タの考察が, アメ リカ側 と比べ てふ くらみ を欠 く可能性 を残す ことを指摘 してお く。
文 献 1) DeMoulin,D.F.
&
Kendall,R.M.1993, Educationofstudentswithdisabilities:A jointresearchstudybetweentheUnitedStatesandJapan,EDUCATION114(2),206‑208.2) DeMoulin,D.F.1993,Re‑conceptualizingtheself‑efficacy:Analysisofaneightyear study,EDUCATION114(2),164‑199.
3)春木 豊 1981,社会 的学習,下 中邦彦編 新版心理学事典 平凡社,346‑347.
1 0. 平成 6 年度 ( 2 年 目)の研究への展望
豊 嶋 秋 彦
平成6年度 は,加来 ・安藤 ・豊嶋の三名がUTMと周辺 の学校 ・施設 を訪 問 して,参与観察 や面接 お よび資料収集等 の方法 によって,主 に次 の課題 の達成が 目指 され る。 ①統合教育下で 学校保健 一安全 に関わ っている教 師の役割 システム と,保健面 の教 師養成 カ リキ ュラムの実状 を調査 す る こ と (担 当 加 来)。② 早期 療 育 と練 合教 育 の実状 お よび制 度 の調査 を行 うこ と
(担 当 安藤)。③統合教 育 お よび通常教 育下 の健常児 と教 師が持 つ障害児観 を捉 える質問紙 を確 定す るため に, アメ リカの実態調査 を行 うこ と (担 当 豊嶋)。 ④ 統合教育下 の体育授業 にお ける安全確保 を実践 的 目的 と して,障害児 の体育科学 的な測定 あ るいは調査 を行 うこ と。
⑤Kendallの作成 した質問紙 に よって大学生 の意識 を調査す ること (担当 加来)。
これ らUTM訪問の主課題遂行 のため に,前 もって次 の作業が行 われ る。 ① で は調査票 の作 成,② で は,初年度 の成果 として入手で きた文献 に よって, アメ リカの制度研 究 を進 め ること であ り,④ で は,弘前大学 附属養護学校 を中心 に した予備 的測定 ・調査が松下 によ り行 われ る。
③ お よび⑤ で は,"障害児体験"の多少 による意識差 の把握 を標 的 とした質問紙調査 を組 むが, その一環 として,Kendallの講演 (本報告書 第6章参照) の受講学生約140名 と,彼等 に近 い属 性 を持 つ 同数程度の非受講学生 とに対 す る質問紙調査 に よって,"障害児体験 "の乏 しい層 の 意識 に対 して講演受講 とい う間接 的一知的体験が及 ぼす効果 の抽 出 も試 み られ よう。
さらに,UTM訪問後, あるいは訪 問 と併行 して,健常児 の体育科学 的測定 ・調査, 「健常 児 ・教 師の もつ 障害児観 と人 間観
」
の調査票 の完成 と日米双方 での調査, お よび,Kendall・豊嶋 ・安藤 に よる,障害児 の親 に対す る意識調査 な ども展 開 され ることとなる。
しか し実 は, この プ ロジェク トの主題 で あ る 『障害児 の早期療育制度 と統合教 育 の 日米比 較』 の本質的探 求 と実践 的応用 に資す るには,上述 の如 く展 開 ・分析 されてい く個 々の課題 の 羅列 を越 えて,獲 られた知見群 を体系 的 に包摂統合 しうる基本 的な理論枠 を,我 々 日本側 チー
ム 自身が構築 してい く作業 も必須であろ う。 その ことを付記 して本報告書全体 の結 び としたい。
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初年度 (平成5年度)報告書 TheFirstAnnualReport,1993
平成6年3月31日発行
発 行 国際学術研 究 一大学 間協力研 究
「障害児 の早期療育制度 と統合教育 に 関す る 日米 の比較研 究」 グループ
代 表 加 来 和 子
弘前大学教育学部
〒036青森県弘前市文京町1 TEL0172‑36‑2111,内線3131
印 刷 弘前相互 印刷株式会社
弘前市神 田3丁 目1‑ 2 TELO172132‑0466代)
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