学校体育指導資料 第49集
中 学 校:指導計画の作成
高等学校:体つくり運動の実践例
令 和 2 年 3 月
茨城県教育庁学校教育部保健体育課
はじめに
来年度より小学校,令和3年度より中学校において,新学習指導要領が全面実施となりま す。さらに,令和4年度より高等学校が年次進行で実施されます。
現在,各学校におかれましては,その準備に当たられていることと思います。学習指導要 領の趣旨を十分に理解され,子供たちにどのような力をどのような方法で身に付けさせてい くのか,指導者がしっかりと押さえて指導に当たることが重要と言えます。
そこで,今年度で第 49 集となる本指導資料では,中学校保健体育科における指導計画の 作成について,事例を掲載いたしました。今後,令和3年度に向け,本指導資料を参考に各 学校が生徒の実態に対応し,より一層学習効率の高い指導計画を作成していただきますよう お願いいたします。
また,高等学校においては,「体つくり運動」の実践例を紹介しております。生徒が様々な 運動に触れ,その心地よさや重要性を理解することで,その後の生活においても運動を取り 入れながら,健康な生活を送ることができる力を身に付けさせていただきたいと思います。
こういった学校体育の取組により,生徒一人一人が生涯にわたって心身ともに健康で,豊 かなスポーツライフを実現・継続できるよう願います。
作成に当たりましては,大学の有識者の方々や各学校の先生方に御協力を得まして,これ までの研究内容や実践を基に具体的な内容で構成しました。
作成に御協力いただきました作成協力委員の皆様に対しまして,心から感謝申し上げます。
令和2年3月
茨城県教育庁学校教育部保健体育課長 益 子 雄 行
Ⅰ 中学 校 :指 導 計画 の作 成
1 指 導 計画 の 作成 につ いて … …… … …… …… …… … …… … …… …… ……1 ⑴ 指 導計 画 作成 の重 要性 に つい て
⑵ 指導 計 画作 成 に当 たっ て配 慮 する 事 項に つい て ⑶ 主 体的 ・ 対話 的で 深い 学 びに つ いて
2 単 元 計画 の 作成 につ いて … …… … …… …… …… … …… … …… …… ……4 授業 づく り
〇バ ラン ス のよ い 運動 を選 ぶ体 つ くり 運 動の 授業 …… … …… … ……8 〇 男 女共 習 で喜 びを 味わ え るマ ッ ト運 動の 授業 … …… … …… …… …16 〇 学 び合 う 陸上 競技 (短 距 離走 ・ ハー ドル 走) の 授業 … …… …… …20 〇 生 徒に 提 示す る課 題を 工 夫し た 水泳 の授 業… … …… … …… …… …24 〇 ジ グソ ー 法を 取り 入れ た バス ケ ット ボー ルの 授 業… … …… …… …28 〇 タ スク ゲ ーム を取 り入 れ た球 技 の楽 しさ を味 わ う
ソフ トボ ー ルの 授 業… …… …… … …… … …… …… …… … …… … …32 〇 3つ の 工夫 で好 きに な る! 剣 道の 授業 …… … …… … …… …… ……36 〇 ジグ ソ ー法 を取 り入 れ た仲 間 と協 力し て完 成 を目 指 す
ダン スの 授 業… … …… …… …… … …… … …… …… …… … …… … …40 〇 ワー ク ショ ップ を取 り 入れ た 体育 理論 の授 業 …… … …… …… ……44
Ⅱ 高等 学 校: 体 つく り運 動の 実 践例
1 新 学 習指 導 要領 にお ける 取 扱い … …… …… …… … …… … …… …… ……48 2 新 学 習指 導 要領 にお ける 評 価規 準 の例 …… …… … …… … …… …… ……50 3 体 ほ ぐし の 運動 の例 …… … …… … …… …… …… … …… … …… …… ……51 4 実 生 活に 生 かす 運動 の計 画 …… … …… …… …… … …… … …… …… ……57
参 考・ 引 用文 献 …… …… …… … …… … …… …… …… … …… … …… …… ……67
目 次
Ⅰ 中学校:指導計画の作成
【図1 12 年間の体育・保健体育の指導内容】
1 指導計画の作成について
(1) 指導計画作成の重要性について
体育・保健体育では,小学校,中学校,高等学校の 12 年間を,発達の段階を踏まえて,
各種の運動の基礎を培う時期(小 1~小4),多くの領域の学習を経験する時期(小5~
中2),卒業後も運動やスポーツに多様な形で関わることができるようにする時期(中3
~高校)と,4-4-4のまとまりで捉えています。
また,今回の改訂により,小学校段階との接続及び高等学校への見通しを重視し,指 導内容の系統性が改めて整理され,各領域における「思考力,判断力,表現力等」「学び に向かう力,人間性等」の指導内容の重点化を図ることも示されています。
これらのことを踏まえ ると,小学校段階でどの ような学びをしてきたの か,中学校の入学段階で の生徒の実態を把握し,
指導計画を立案すること が重要であり,その後の 学びを通して,多様な形 で運動やスポーツに関わ ることができるように見 通しをもたせながら,高 等学校へ接続することが 求められていると考えら れます。まずは,3年間
を見通した年間指導計画を作成し,その上で,単元の指導計画をしっかりと立案してい くことが必要です。
(2) 指導計画作成に当たって配慮する事項について
単元の指導計画を作成するに当たっては,「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力 等」「学びに向かう力,人間性等」の指導内容をバランス良く指導し,生徒が偏りなく身 に付けることができるようにすることが大切です。また,それらを育成するためには,
主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を行うことが重要です。
主体的・対話的で深い学びを毎時間,1単位時間内で実現しようとすると,どうして も無理が生じてしまいます。中学校の1単位時間は通常 50 分ですので,毎時間,話し合 いや試行錯誤する時間を多く確保していると,運動学習場面が少なくなってしまい,運 動量が減ったり,技能が身に付かなかったりといったことが生じることも考えられます。
3つの内容はバランスよく指導することが重要ですが,運動を介して学習する保健体育 科の特性がぼやけてしまうことや,生徒が消化不良を起こしてしまうようなことは,避 けなければなりません。
そこで,何時間かのまとまりや単元としてのまとまりとしてこれを実現しよう考える
ことで,教師側も余裕を持って計画や指導に当たることができます。例えば,3時間目 までは基本的な知識や技能を習得する場面を多くし,それ以降は生徒同士が見合い教え 合える視点を提示しながら対話を重視する場面を多くしていくといったことが考えられ ます。ただし,基本的な知識や技能を身に付けるといっても,一斉指導で一方的に教え 込むといったことではありません。そこには,生徒が主体的に取り組めるような,運動 教材の取り上げ方やペアやトリオ,グループで行うといった学習形態など,様々な指導 の工夫が必要になってきます。また,対話を重視するからといって教師が全く関わらな いということではありません。教師は,しっかり生徒の様子を観察し,生徒同士では気 付かない視点を提示したり,他のグループでの話合いを全体で共有したり,話合いとな る材料を提供したりといった役割を果たさなければなりません。
他にも,学習の見通しをもったり自分の学びを振り返ったりする場面をどこに設定す るのか,対話により自分の考えを広げたり深めたりする場面をどこに設定するか,生徒 が考える場面と教師が教える場面をどのように組み立てるかといった視点で,単元の構 成を考えていく必要があります。
(3) 主体的・対話的で深い学びについて
主体的な学びについては,学習課題が生徒の必要感のある課題になっているかが大切 です。指導者が,一方的に与えた課題では,表面上は主体的に動いているように見えて も,実際にはただやっている,または,やらされている活動になってしまいます。生徒 が自分の現状や学びを振り返り,自分の課題を発見してこそ,自ら解決したいという思 いにつながっていきます。そのためには,ただ学習カードを用意し自分の課題について 書かせるといったことではなく,教師の発問や声掛けであったり,仲間との話し合いに よる振り返りであったり,様々な手だてを講じて課題を発見し,その解決の見通しやゴ ールイメージをもたせることが重要です。また,その際,一つの課題がクリアできたら また新たな課題に挑戦できるようにしたり,課題が自分に合ったものなのかを考えさせ 修正したりすることができるような,教師側の声掛けも必要です。
対話的な学びについては,ただ話し合う時間を設定するだけでなく,話し合う視点を 示したり話し合う材料を提供したりすることが大切です。これについては,例えば球技 において学習カードやグループカードを用意して,自分のチームの動きやシュートのタ イミングや数などを記入し,それに基づきながら,チームの課題を発見し,それを解決 していく話し合いを行うことが考えられます。ICTの活用もその手立ての一つとして 考えられますが,記録したことを基にすることで,課題が明確になり,対話が促進され ることにもつながります。また,ゲームとゲームの間に話合い及びチーム練習を入れる ことで,1試合目の課題を解決するといった必要感のある対話になるといったことも考 えられます。他にも,単元の前半では作戦や練習方法を教師側から複数提示し生徒が選 択できるようにし,後半では前半の学習を基にこれまでの作戦や練習方法を発展させる といったことも考えられます。そういった,対話の道筋や基になるような材料を提供し,
教師側が学習環境を整えていくことが大切です。
深い学びについては,試行錯誤を繰り返しながら,思考を深めよりよく解決する学び になることが必要です。具体的には,図2のような,思考力,判断力,表現力等が育成
【図3 身に付ける資質・能力の関係性のイメージ】
されている場面が考えられま す。図2は,支え釣り込み足 の学習を,ICT機器を使い,
グループで試行錯誤しながら 課題解決学習に取り組んでい る場面です。支え釣り込み足 について学ぶという学習課題 から,最終的には様々な運動 場面で「軸足が大切である」
といった汎用的な知識を獲得 することに至っており,こう いった学びが,深い学びにつ ながると考えます。
保健体育科では,運動を介し
て学習を進めていきますので,それぞれの運動領域の特性に触れさせ,技能を向上させ ることはとても重要なことです。ただ,それを生徒がどう学んでいくのかということが 更に重要なのです。上述したような授業では,グループでの課題解決学習が設定され,
主体的・対話的な学びが促進されるようなICT機器といった学習環境が整えられてい ます。また,これらの学びを支える肯定的な雰囲気が醸成され,最終的に汎用的な知識 を習得する深い学びにつながっています。つまり,3つの学びが絡み合って学習が成立 し,生徒が技能のポイント(知識)を確認しながら技(技能)の習得を目指し,提示さ れた動きのポイントやICTに写る自分や仲間の映像を基に課題やできばえを伝え合い
(思考力,判断力,表現力等),一 人一人の違いに応じた課題や取組 について肯定的に認め合う(学びに 向かう力,人間性)という,身に付 けるべき資質・能力が育成されてい る状態といえます。
主体的・対話的で深い学びは,そ れぞれが独立したものではなく,関 連付けて充実させていくことが重 要であり,順序性や階層性を示すも のではありません。また,授業改
善の推進に向けては,知識及び技能を指導しながら,生徒の思考を深めるための発言や 意見交換を促したり,気付いていない視点を提示したりするなど,指導方法を工夫しな がら教師がしっかりと関わることが重要です。
これらの学びを実現するためには,いつも通りの授業,今まで通りの授業といった意 識ではなく,ここでは何をどういう学び方で習得させるのかといった視点での単元計画 や授業計画を作成することが重要になってきます。その際,具体的な指導の手立てを計 画の中に盛り込んでいくことが大切です。
【図2 深い学びのイメージ
田村学(2018)「深い学び」を参考に筆者作成】
2 単元計画の作成について 作成の手順 ①~③
球技(ゴール型)の簡易単元構造図 授業づくりのポイント
ゴール前の空いている場所に動くことができるようにするために,ジグソー法において,いろいろな 練習方法をチームに伝達し,課題に応じた練習方法を選択できるようにする。
時 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 学
習
の
流
れ 10
20
30
40
評価の機会
知 総括的評価
技 思 態
作成の手順 ④
授業づくりのポイント
ゴール前の空いている場所に動くことができるようにするために,ジグソー法において,いろいろな 練習方法をチームに伝達し,課題に応じた練習方法を選択できるようにする。
時 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 学
習
の
流
れ 10
20
30
40
評価の機会
知 総括的評価
技 思 態
②指導時間を決めます。
・得点しやすい空間にいる味 方にパスを出すことがで
・パスを受けるために,ゴー きる。
ル前の空いている場所に 動くことができる。
・提供された練習方法から,
自己やチームの課題に応 じた練習方法を選ぶこと ができる。
・練習の補助をしたり仲間に 助言したりして,仲間の学 習を援助しようとするこ とができる。
③単元のゴールを決める。
・どのような技能ができるようになればよいか。
・どのようなことが分かっていればよいか。
・その他,どのようなことが身に付いていればよいか。
・オリ エンテ ーショ ン
・特性 や成り 立ち
・中学 2年生 で学ぶ 内容の 確認
④オリエンテーション及び毎時間行う準備運動,
振り返り等について記載します。
健康観察・課題把握・場の準備・準備運動(スキルウォームアップ)
①学習指導要領の記載から,授業づくりの考 え方(大事にすること,工夫する点等)を考 えます。
学習の振り返り
作成の手順 ⑤
授業づくりのポイント
ゴール前の空いている場所に動くことができるようにするために,ジグソー法において,いろいろな 練習方法をチームに伝達し,課題に応じた練習方法を選択できるようにする。
時 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 学
習
の
流
れ 10
20
30
40
評価の機会
知 総括的評価
技 思 態
作成の手順 ⑥
授業づくりのポイント
ゴール前の空いている場所に動くことができるようにするために,ジグソー法において,いろいろな 練習方法をチームに伝達し,課題に応じた練習方法を選択できるようにする。
時 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 学
習
の
流
れ 10
20
30
40
評価の機会
知 総括的評価
技 思 態
・オリ エンテ ーショ ン
・特性 や成り 立ち
・中学 2年生 で学ぶ 内容の 確認
健康観察・課題把握・場の準備・準備運動(スキルウォームアップ)
ボール操 作 ドリブル パス シュート
試 し の ゲーム
パス&ラン
ポストプレー
スクリーンプレー ジグソー法
連携ゲーム リーグ戦
ボ ー ル 操 作 ドリブル パス シュート
試しのゲー ム
パス&ラン ポストプレー スクリーンプレー
ジグソー法
大会 エキスパート活動
ホームグループへの伝達 練習方法の選択
連携ゲーム
リーグ戦 課題練習
単 元 の まと め グループ話し合い
・オリ エンテ ーショ ン
・特性 や成り 立ち
・中学 2年生 で学ぶ 内容の 確認
健康観察・課題把握・場の準備・準備運動(スキルウォームアップ)
⑤技能について,おおまかな指導内容を仮置きします。
学習の振り返り
学習の振り返り
⑥指導内容に応じた学習活動を計画し,修正を繰り返します。
作成の手順 ⑦
授業づくりのポイント
ゴール前の空いている場所に動くことができるようにするために,ジグソー法において,いろいろな 練習方法をチームに伝達し,課題に応じた練習方法を選択できるようにする。
時 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 学
習
の
流
れ 10
20
30
40
評価の機会
知 総括的評価
技 思 態
作成の手順 ⑧
授業づくりのポイント
ゴール前の空いている場所に動くことができるようにするために,ジグソー法において,いろいろな 練習方法をチームに伝達し,課題に応じた練習方法を選択できるようにする。
時 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 学
習
の
流
れ 10
20
30
40
評価の機会
知 総括的評価
技 思 態
・オリ エンテ ーショ ン
・特性 や成り 立ち
・中学 2年生 で学ぶ 内容の 確認
健康観察・課題把握・場の準備・準備運動(スキルウォームアップ)
ボ ー ル 操 作 ドリブル パス シュート
試しのゲー ム
パス&ラン ポストプレー スクリーンプレー
ジグソー法
大会 エキスパート活動
ホームグループへの伝達 練習方法の選択
連携ゲーム
リーグ戦 課題練習
単 元 の まと め グループ話し合い
勝 敗 を 競 う楽しさ
積極的 仲間に助言 話 合 い に
参加 仲間の課題 練習選ぶ 仲間に伝える
学習の振り返り
特性
ドリブル 空間にパス
技能の程度
空間に動く 場所に立つ
分担役割
⑦評価の計画をします。
・オリ エンテ ーショ ン
・特性 や成り 立ち
・中学 2年生 で学ぶ 内容の 確認
健康観察・課題把握・場の準備・準備運動(スキルウォームアップ)
ボ ー ル 操 作 ドリブル パス シュート
試しのゲー ム
パス&ラン ポストプレー スクリーンプレー
ジグソー法
大会 エキスパート活動
ホームグループへの伝達 練習方法の選択
連携ゲーム
リーグ戦 課題練習
単 元 の ま と め グループ話し合い
勝 敗 を 競 う楽しさ
積極的 仲間に助言 話 合 い に
参加 仲間の課題 練習選ぶ 仲間に伝える
学習の振り返り
特性
ドリブル 空間にパス
技能の程度
空間に動く 場所に立つ
分担役割
⑧評価の機会について修正します。
「知識」は記述,「技 能」は観察により評 価を行うので,1単 位時間に重なる場合 もあります。
観察による評 価が重なって いるので,修 正 が 必 要 で す。
1単位時間に 3つの観点を 評価している ので,修正が 必要です。
作成の手順 ⑨
授業づくりのポイント
ゴール前の空いている場所に動くことができるようにするために,ジグソー法において,いろいろな 練習方法をチームに伝達し,課題に応じた練習方法を選択できるようにする。
時 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 学
習
の
流
れ 10
20
30
40
評価の機会
知 総括的評価
技 思 態
作成の手順 ⑩ 完成
授業づくりのポイント
ゴール前の空いている場所に動くことができるようにするために,ジグソー法において,いろいろな 練習方法をチームに伝達し,課題に応じた練習方法を選択できるようにする。
時 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 学
習
の
流
れ 10
20
30
40
評価の機会
知 総括的評価
技 思 態
・オリ エンテ ーショ ン
・特性 や成り 立ち
・中学 2年生 で学ぶ 内容の 確認
健康観察・課題把握・場の準備・準備運動(スキルウォームアップ)
ボ ー ル 操 作 ドリブル パス シュート
試しのゲー ム
パス&ラン ポストプレー スクリーンプレー
ジグソー法
大会 エキスパート活動
ホームグループへの伝達 練習方法の選択
連携ゲーム
リーグ戦 課題練習
単 元 の まと め グループ話し合い
勝 敗 を 競 う楽しさ
積極的 仲間に助言 話 合 い に
参加
仲間の課題 練習選ぶ 仲間に伝える
学習の振り返り
特性
ドリブル 空間にパス
技能の程度
空間に動く 場所に立つ パス
分担役割
・オリ エンテ ーショ ン
・特性 や成り 立ち
・中学 2年生 で学ぶ 内容の 確認
健康観察・課題把握・場の準備・準備運動(スキルウォームアップ)
ボ ー ル 操 作 ドリブル パス シュート
試しのゲー ム
パス&ラン ポストプレー スクリーンプレー
ジグソー法
大会 エキスパート活動
ホームグループへの伝達 練習方法の選択
連携ゲーム
リーグ戦 課題練習
単 元 の ま と め グループ話し合い
③カード
①観 ②観 ③観
①カード ②カード
習選ぶ
③カード
①カード
①観 ②観
②カード
③観 ④観
④カード
⑩評価の機会に評価方法を記載する。
⑨評価を修正します。
バランスのよい運動を選ぶ体つくり運動の授業
1 対象 中学校第1学年
2 学習指導要領の内容及び単元の目標
(1) 次の運動を通して,体を動かす楽しさや心地よさを味わい,体つくり運動の意義と行 い方,体の動きを高める方法などを理解し,目的に適した運動を身に付け組み合わせる ことができるようにする。 (知識及び運動)
ア 体ほぐしの運動では,手軽な運動を行い,心と体の関係や心身の状態に気付き,仲 間と積極的に関わり合うことができるようにする。
イ 体の動きを高める運動では,ねらいに応じて,体の柔らかさ,巧みな動き,力強い 動き,動きを持続する能力を高めるための運動を行うことともに,それらを組み合わ せることができるようにする。
(2) 自己の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,
自己や仲間の考えたことを他者に伝えることができるようにする。
(思考力,判断力,表現力等)
(3) 体つくり運動に積極的に取り組むとともに,仲間の学習を援助しようとすること,一 人一人の違いに応じた動きなどを認めようとすること,話合いに参加しようとすること などや,健康・安全に気を配ることができるようにする。(学びに向かう力,人間性等)
3 単元の評価規準
知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に 取り組む態度
①体つくり運動には,心と体を ほぐし,体を動かす楽しさや 心地よさを味わう意義があ ることについて,学習した具 体例を挙げている。
②体の動きを高めるためには,
安全で合理的に高める行い 方があることについて,学習 した具体例を挙げている。
③運動の組合せ方には,効率の よい組合せとバランスのよ い組合せがあることについ て,学習した具体例を挙げて いる。
①体ほぐしの運動で,「心と体の関 係や心身の状態に気付く」,「仲間 と積極的に関わり合う」ことを踏 まえてねらいに応じた運動を選 んでいる。
②体の動きを高めるために,自己の 課題に応じた運動を選んでいる。
③学習した安全上の留意点を,他の 学習場面に当てはめ,仲間に伝え ている。
④体力の程度や性別等の違いを踏 まえて,仲間とともに楽しむため の運動を見付け,仲間に伝えてい る。
①仲間の補助をしたり 助言をしたりして,
仲間の学習を援助し ようとしている。
②一人一人の違いに応 じた動きなどを認め ようとしている。
③ねらいに応じた行い 方などについての話 合いに参加しようと している。
④健康・安全に留意し ている。
4 単元の工夫
単元づくりのポイント
(1) 体の柔らかさを高めるための運動 ◯運動例
・回転運動(様々な姿勢で,腕や脚などを回転させる。)
・ボールを使って(長座姿勢,開脚姿勢,8の字)・あぐら移動 ・ペアストレッチ
・タオルを使って ・椅子を使って(ストレッチ)ひじ・ひざタッチ ・肩入れ腕立て ◎行い方のポイント
・体を温めてから行うと効果的に行うことができます。
・体の各部位に事前に力を加えたり,意識的に力を抜いたりすると効果的です。
・ひとつの運動を反復することが大切です。
・全身の部位の運動を組み合わせることが大切です。
☆運動例を参考に運動の行い方を工夫しよう。
・運動例を参考に,全身の柔らかさを高めるための自分なりの運動を考えてみよう。
・緊張→解緊の組合せや意識的な解緊を行おう。
・運動例を参考に全身の柔らかさをより効果的に高める運動の行い方を工夫してみよう。
例:回転運動(2分)→ペアストレッチ(2分)→タオルを使って(2分)→ひじ・ひざタ ッチ(2分)→肩入れ腕立て(2分)
(2) 巧みな動きを高める運動 ◯運動例
・鉛筆ステップ ・お尻歩き ・歌ってキャッチ ・椅子を使って(足踏み)
・二人で縄跳び ・片足バランス ・新聞紙でジャグリング ・ブリッジ歩行 ◎行い方のポイント
・できない運動の学習に取り組むときには,「ゆっくり→素早く」「小さく→大きく」
「弱く→強く」「易しく→難しく」など,段階的に運動の学習を進めることが大切です。
・自分がもう少しでできそうな運動にバランス良く,幅広く取り組むことが大切です。
・運動ができるようになったら,より難しい課題を工夫してさらに能力を高めよう。
☆運動例を参考に運動の行い方を工夫しよう。
・それぞれの運動例の課題を達成するための「動きの学び方」を工夫してみよう。
・運動例を参考に,巧みな動きをバランスよく,またそれらをより高めるための自分なりの 運動を考えてみよう。
例:鉛筆ステップ(ゆっくり)→(素早く)→お尻歩き(ゆっくり)→(素早く)→片足バ ランス→(ボールを置いたり拾ったり)→新聞紙でジャグリング
(3) 力強い動きを高めるための運動 ◯運動例
「楽しくできること」「体力がより高められること」を実践できるように,「体の動きを高 める運動」の運動例や自分で開発した運動を順序や強度,さらには反復回数に注意しながら,
効率よく組み合わせたり,バランスよく組み合わせたりすることができるようにする。
・3種のスクワット ・ひざ曲げ伸ばし腹筋 ・ブリッジ(体幹)
・まきまきリフトアップ ・リストカール(ペットボトル)・ボールを使った腹筋
・椅子,箱,ボールでの腕立て ・タオル引き ・ブリッジ(体幹)
◎行い方のポイント
・使う身体の部位が偏らないようすべての部位を使う運動を選ぶことが大切です。
・繰り返すことのできる最大の回数(例:10 回)を手がかりに,無理のない運動の強度と反 復回数を選ぶことが大切です。
・反復する中で姿勢が崩れないように注意しましょう。
☆運動例を参考に運動の行い方を工夫しよう!
・運動例を参考に,全身の力強い動きを高める自分なりの運動を開発してみよう。
・条件を変えても安定して行える強度と回数を工夫してみよう。
・一定回数を安定して行える付加条件を工夫してみよう。
例:ひざ曲げ伸ばし腹筋(10 回×3)→ボールを使った腹筋(10 回×3)まきまきリフトア ップ(3往復)→スクワット(10 回)→左右交互スクワット(10 回)
④ 動きを持続する能力を高めるための運動 ◯運動例
・まねっ子ジョギング ・長縄跳び ・短縄&エアー縄跳び ・逆さ自転車こぎ
・腕立てランニング ・雑巾がけ ・体幹腕立て ◎行い方のポイント
・心拍数や疲労感などを手がかりにして,無理のない強度と時間を選ぶことが大切。
・一つの運動を持続するだけでなく,「巧みな動きを高めるための運動」や「力強い動きを高 めるための運動」など,異なるねらいをもった運動を組み合わせ,反復して行うことで,
運動を持続する能力の向上に取り組むこともできます。
・音楽を流しながら行ったり,「体ほぐしの運動」と関連させたりすることもできます。
☆運動例を参考に運動の行い方を工夫しよう!
・運動例を参考に,自分自身にとって無理のない強度と時間を選んでみよう。
・「動きを持続する能力を高めるための運動」の例に加えて,それ以外のねらいをもった運動 例も参考にしながら,一定時間(例:10 分間)で取り組むことができる動きを組み立てよ う。
・活動場所に応じて組み合わせる運動を工夫してみよう。
例:2人でジョギング(5分)→長縄跳び(8の字5分)→(長縄+短縄5分)
⑤運動の組む合わせのポイント
・体の柔らかさを高めるには,体を温めてから,はじめに動きの中の体の柔らかさ,続いて 静止姿勢の体の柔らかさを高めよう。
・巧みな動きを高めるには,まずはさまざまな運動をできるようにし,後から身に付けた運 動を組み合わせて,より高度な動きを身に付けよう。
・力強い動きを高めるには,体を温めてから,はじめに素早く力を出す運動,次に全身の力 強さを高める運動に取り組み,それから体の一部の力強さを高める運動に取り組もう。
・動きを持続する能力を高める時は,心拍数が急激に高まらないよう,強度を高めていこう。
運動例2
○
柔あぐらで移動
【ねらい】
ゆっくり動きながら股関節の柔らかさを高める。
【行い方】
①足首をもち両足裏を合わせ,少し前に出して座る。
②お尻をかかとの方へ移動する。
③慣れてきたらお辞儀をし,おでこを床につけるイメージで前に移 動する。
【ポイント】
かかとをできるだけ前に出し,ゆっくり移動する。
運動例1
○
柔タオルを使って
① ③
②
【ねらい】
セルフストレッチの中で筋に力を入れたり,抜いたりを繰り返し 体各部の体の柔らかさを高める。
【行い方】
①タオルを片足の土踏まずに掛け,膝を伸ばす。
②タオルを両足の土踏まずに掛け,両膝を伸ばす。
③タオルを足の甲に掛け,頭とかかとを着けるイメージで体を反 る。
【ポイント】
筋を伸ばした状態で,はじめ意識的に力を入れ,それから一気に抜 く。
① ②
運動例1
○
巧鉛筆ステップ
(鉛筆) (鉛筆)
【ねらい】
リズミカルに動くことができる能力を高める。
【行い方】
①鉛筆2本置くことでできる3つのエリアを,様々なステップで 素早く足踏みする。
②鉛筆の本数や幅,置く向きでバリエーションを変えることがで きる。
【ポイント】
かかとを着けずに拇指球で床を押す。
運動例2
○
巧歌ってキャッチ
【ねらい】
ボールの動きに対応してタイミング良く,力を調節して動くこと ができる能力を高める。
【行い方】
①自分の好きな歌等を歌いながらボールをつく。最初は利き腕で 行い,できたら逆手で行う。
②歌の終わりには写真のように,ボールを背面キャッチしたりす るなどバリエーションを加えても良い。
【ポイント】
ボールをよく見て,歌のリズムに合わせてバウンドさせる。キャ ッチする前のボールコントロールを大切にする。
① ②
① ②
運動例1
○
力スクワット3種
① ② ③
【ねらい】
自己の体力に応じた負荷条件を選んで力強い動きを高める。
【行い方】
① 腰幅程度に脚を開き,つま先は外側に向けて直立する。タオルを頭に乗せ, 手は腰の位置に置き,背筋は伸ばして,軽く膝を曲げる。
息をゆっくり吸うと同時に太ももと床が平行になるくらいまでしゃがん だら,息を吐きながら膝を伸ばしきらないように立ち上がる。
② 左右交互に伸脚の姿勢をとる片足スクワットを行う。
③ 片足を椅子に乗せて片足スクワットをする。(椅子は体の後ろに置くが,ね らいに応じて変えてもよい。)
【ポイント】
お尻を後ろに突き出すようにしながら,軸がぶれないようにしゃがみこむ。膝が つま先の前に出ないようにする。目的に合わせて回数や屈伸の大きさ,屈伸のスピ ードで負荷を調節する。
運動例1 ○持
長縄跳び
【ねらい】
巧みな動きを高めつつ動きを持続する能力を高める。
【行い方】
「縄の入り口と出口」「縄の回す向き」を変えながら単調 な動きの繰り返しにならないように工夫する。
仲間と協力して楽しみながら行う。
【ポイント】
止まらずできる限り走り続けながら行う。
◯ 体 つ く り 運動の意義
・グループで 意 見 を 交 流
・学習カード へ記入
【 体 ほ ぐ し の 運動】
・リーダーの真 似 を し て 走 る
・リズムに乗っ て(リ ズ ム ダ ン ス)手 つ な ぎ鬼
5 指導と評価の計画(7時間扱い)
時 1 2 3 4 ○5 6 7
学習の流れ
10
20
30
40
オリエンテ ーション
習得技術の 確認
集合整列・挨拶・健康観察・本時の課題確認
準備運動(単元に必要である基本的な動きを習得するためのスキルウォームアップ)
整理運動・まとめ・次時の課題等
評価の機会
知 ①カード ②カード ③カード 総
括的評価
思 ③観 ④カード ②観・カード ①カード
態 ④観 ①観 ②観 ③観
思④仲間と楽 しむ運動を見 付け伝える 思③安全上の
留意点を当て はめる
バランスのよい組み合わせ
【体ほぐしの運動】
・のびのびとした動作で用具などを 用いた運動
・緊張したり緊張を解いて脱力した りする 〈個人→ペア〉
【体の動きを高める運動Ⅰ】
「運動の行い方を確認しよう」→4つの 運動のねらいに応じた運動例の学習
【体の動きを高める運動Ⅱ】
「ねらいに応じて運動を組み合わせ よう」(柔らかさ,巧みさ,力強さ,
動きの持続)
・自己分析→ねらいの設定→コース 選択→ペアを決める→運動の選択
・1つのねらいを取り上げて,効率 のよい運動例を組み合わせる.
【運動の組合せ】
「ねらいや自己の体力に応じてバランスのよい組み合わせ方を見付けよう」
◯バランスのよい組み合わせ方を見付ける。
※主にグループでの活動。
・組合せを考える→実践→修正
・バランスのよい組み合わせた運動を実践してみることを通して,ねらいと自 己の体力に応じた組み合わせになっているかを振り返り修正を加える。
態①仲間の補助
思②自己の課題に応 じた運動を選ぶ
【体ほぐしの運動】
・課題に応じた運動
【体ほぐしの運動】
・いろいろな条件で,歩いたり走ったり跳びはねたりする運動
・仲間と協力して課題を達成するなど,集団で挑戦するような運動
〈主にグループ〉
◯実践発表会を行う
・グループごとに,バ ランスのよい運動の 組み合わせを発表し 合い,取り組み方の 工夫や組み合わせ方 について共有する。
・発表会→アドバイス タイム→自分の組み 合わせを確定→生活 の中で実践
◯学習のまとめ 態②違い
を認める
知①楽しさ
◯ オ リ エ ン テーション
・学習の見通 しをもつ
・学習の約束 に つ い て 確認
効率のよい組み合わせ
態④健康安全
知③組み 合わせ方
態③話し合 いに参加
思①ねらい に応じた運 動 知②合理的に高
める
6 本時の展開(5/7時間)
(1) 本時の目標
体の動きを高めるために,自己の課題に応じた運動を選ぶことができるようにする。
(思考力,判断力,表現力等)
(2) 準備・資料
椅子,タオル,ボール,新聞紙,筆記用具
(3) 展開 ※分かる授業づくりの個への手立て
学習内容・活動 指導の手立て・評価
1 集合・挨拶をする。
2 本時の学習課題をつかむ。
体の動きを高めるバランスのよい組み 合わせ方とはどのような組合せだろうか。
3 体ほぐしの運動を行う。
・いろいろな条件で,歩いたり走ったり跳 びはねたりする運動
4 自己にあった体の動きを高めるバラン スのよい組み合わせ方を見付ける。
例1:2人でジョギング(3分)→回転運動
(5分)→鉛筆ステップ(5分)→ス クワット(15×3)
例2:膝支持腕立て(15×3)→バランス腹 筋(10×3)→2人でジョギング(10 分)→タオルを使って(5分)
5 運動を交換し意見交換を行う。
・運動交換→意見交換→再実践
6 本時の学習のまとめ,振り返りを行う。
・素早い行動を意識するように支援する。
・健康観察を行う。
・ねらいに対応した評価の方法について説明す る。
・心と体がリラックスできる雰囲気づくりに努 める。
※運動が苦手な生徒に対して,つまずきに対応 した易しいうごきから始めるよう助言する。
・ねらいが異なる運動をバランスよく組み合わ せてできるよう助言する。
・各個人よって行う時間や回数,強度等の条件 を考えるようアドバイスする。
※自分に合った組合せができない生徒に対して 例を参考に考えるようアドバイスする。
【思考・判断・表現】
自己にあった体力を高める運動を選ぶこと ができる。 (観察・学習カード)
・同じグループ内で,選んだ運動例を互いに実 践し合い,意見交換する。
・他のグループのよいところを,自グループに 取り入れられるよう助言する。
・継続して行うことができる運動の組合せを考 え,ワークシートに記入する。
・本時のまとめを行い,次時への目標を立てさ せる。
男女共習で喜びを味わえるマット運動の授業
1 対象 中学校第1学年
2 学習指導要領の内容及び単元の目標
(1) 次の運動について,技ができる楽しさや喜びを味わい,器械運動の特性や成り立ち,技 の名称や行い方,その運動に関連して高まる体力などを理解するとともに,技をよりよ く行うことができようにする。 (知識及び技能)
ア マット運動では,回転系や巧技系の基本的な技を滑らかに行うこと,条件を変えた 技や発展技を行うこと及びそれらを組み合わせることができるようにする。
(2) 技などの自己の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫すると ともに,自己の考えたことを他者に伝えることができるようにする。
(思考力・判断力・表現力等)
(3) 器械運動に積極的に取り組むとともに,よい演技を認めようとすること,仲間の学習 を援助しようとすること。一人一人の違いに応じた課題や挑戦を認めようとすることな どや,健康・安全に気を配ることができるようにする。 (学びに向かう力,人間性等)
3 単元の評価規準
知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に 取り組む態度
○知識
①器械運動には多くの「技」があ り,これらの技に挑戦し,そ の技ができる楽しさや喜びを 味わうことができることにつ いて,言ったり書き出したり している。
②技の名称は,運動の基本形態 を示す名称と,運動の経過に おける課題を示す名称によっ て名付けられていることにつ いて,学習した具体例を挙げ ている。
③器械運動は,それぞれの種目 や系などにより主として高ま る体力要素が異なることにつ いて,学習した具体例を挙げ ている。
④発表会には,学習の段階に応 じたねらいや行い方があるこ とについて,言ったり書き出 したりしている。
○技能
①体をマットに順々に接触さ せて回転するための動き方
や回転力を高めるための動 き方で,基本的な技の一連 の動きを滑らかにして回る ことができる。
②全身を支えたり突き放したり するための着手の仕方,回転 力を高めるための動き方,起 き上がりやすくするための動 き方で,基本的な技の一連の 動きを滑らかにして回転する ことができる。
③開始姿勢や終末姿勢,手の着 き方や組合せの動きなどの条 件を変えて回転することがで きる。
④学習した基本的な技を発展さ せて,一連の動きで回転する ことができる。
① 提示された動 きのポイント やつまずきの 事 例 を 参 考 に,仲間の課 題や出来映え を 伝 え て い る。
②提供された練習 方法から,自己 の 課 題 に 応 じ て,技の習得に 適した練習方法 を選んでいる。
③学習した安全上 の留意点を,他 の学習場面に当 てはめ,仲間に 伝えている。
① よ い 技 や 演 技 に 称 賛 の 声 を か け る など,仲間の 努 力 を 認 め よ う と し て いる。
② 練 習 の 補 助 を し た り 仲 間 に 助 言 し たりして,仲 間 の 学 習 を 援 助 し よ う としている。
③健康・安全に 留 意 し て い る。
男女が一緒に活動することで身体的違いを理解し,相手を認め,励まし,協力し 合うことで,学習意欲を向上させていきたい。そのために,ICT・学習カード・
補助者の活用,グループ編成・場の工夫などを通して,男女での学び合いを活性化 させマット運動の楽しさを味わうことができるようにする。
4 単元の工夫
単元づくりのポイント
(1) ICT・学習カード・補助者の活用
①男女で同じ運動を撮影し,男子の力強い動きや,女子の柔らかい動きなど,見比べ ながら,よいところや,課題となる動きを確認する。
②見本となる動画をテレビやPCで流し,いつでも確認できるようにする。
③各グループにホワイトボードを配付し,技の一連動作を拡大して貼り,一つの動きに 対してコメントを書き込めるようにしておく。それについてグループで話し合う。
また,学習カードも用意し,配慮を要する生徒へは,学習カードに直接書き込んだ り,写したりできるようにする。
④支えたり,持ち上げたりと男女で協力して補助を行い,効果的で安全に技の練習を 行えるようにする。
(2) グループ編成・場の工夫
①1グループ4~5人でグループ編成する。
②得意不得意のバランスを考慮したグループ編成を行う。
③回りやすい,支持しやすい,止まりやすい等の場の工夫をする。
(重く大きな器械器具も男女で協力しながら準備する。)
例:マットを重ねる,マットの下に踏み切り板を入れる等
※生徒の実態によっては,単元途中で再度グループ編成を行うことも視野に入れる。
(3) 生徒の実態から
◯「はじめ-なか-おわり」の「なか」に共通技を設定し,全員が行えるよう協力しな がらグループ活動を行う。
・配慮を要する生徒には,補助を付けたり,補助具を使ったりしながら行わせる。
例:倒立前転・・・補助倒立前転・三点倒立でもよい 留意点
(1) 男女が相互に助言し合える。
◯互いに教え合う場面を設定する。例:互いの技の出来映え等の確認,助言。
(2) ペアやグループ編成の配慮をする。
◯男女が交流していく中でコミュニケーションを用いて人間関係を構築する。
・生徒間の協力・協働に発展できるようにする。
・健康・安全に関する指導の充実を図る。
(3) 自主的・協働的な活動ができるような場面を設定する。
◯自主的・協働的な活動ができるように支援する。
・オリエンテーションを通して,ねらいや内容を説明する。
・約束事の徹底,生徒同士が真剣に取り組める環境を整備する。