III
は し が き
物理学の基礎を一通り書くとなると,ニュートン力学から始めて波・光と 熱学について述べ,電磁気学で場をやって古典物理学を終え,必要に応じて 現代物理学に進む,といフことになろっ.このフルコースを一応簡潔にまと めたのが 『物理学』であった.現代物理学の部分を別にしても,大学で一通
りやるとどうしても 6‑8単位分になる.
1991年の大学設置基準大綱化にともない,各大学はカリキュラムの改革を 行い,必イl妻を少なくして選択の幅を広げ,通年の科目を半年で完結するセメ
スター制を導入するなど.
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フルコースJ
より「ア ・ラ・カルト」をという傾 向が強くなった.したがって,物理学の教科書も,この趣旨にかなう半年2単 位完結のものが求められるようになった.いまの筆者には,好評であった『物理学jを全面的に書き直すだけのエネ ルギーはとてもないので,ほぽ同じ内容のままで古典物理学の部分だけを 3 分冊にすることで,この要望にお応えすることにした.力学には弾性体と流 体を含め,電磁気学は1冊とし,残る振動・波動・光に熱力学 (と統計力学 の初歩)を合わせてl冊とした.この分け方が最善とは限らないが,大体こ れで三等分になるので,このようにした.各分冊は丁寧に講義すると半年で 終えるには多すぎるかもしれないが,アメリカの大学生が分厚い教科書を自 習せねばならないことを考えて,読者に「自ら学ぶj努力を期待したい.た だし ※印をつけたところは,最初はとばしてもよい.
1997年10月
小 出 昭 一 郎
『電磁気学物理学[分冊版]~ (小 出 昭 一 郎 著/裳華房)