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(1)

若年層の家族意識の変化 : 韓国と日本の大学生に 対するアンケート調査を中心として

著者 金 香男

雑誌名 同志社社会学研究

号 1

ページ 95‑110

発行年 1997‑03‑31

権利 同志社社会学研究学会

URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000011924

(2)

同志社社会学研究 NO.1,1997

研究論文】

若年層の家族意識の変化

一韓国と日本の大学生に対するアンケート調査を中心として -

金 春男

KIM HagNnyn a

はじめに

戦後、韓国の社会はあ らゆる分野で大 きく変化 し て きた。その社会変動 は社会制度の変化 を意味 し、

そこには家族制度の変化 も含 まれる。

家族は人間の最 も基本的な欲求を充足 させて くれ る普遍的な社会制度であ り、時代 によって大 きく変 化 しない とい う意見 が一般 的であ った。 しか し、

1980年代 に入 って以降、韓国の家族は飛躍的な経済 開発 -産業化の持続 と都市化 によって、家族形態や 家族成員の人間関係 など様 々な面で急激 な構造変化 を経験 しつつある。

とくに、1987年の慮泰愚大統領の民主化宣言及び 1988年のソウルオリンピックの開催そ して、軍事政 権が幕 を閉 じ、1993年の金泳三大統領 による文民政 府の誕生 は大 きな歴史的出来事であ り、韓国の家族 に重要な影響 を与えた と思われる。 この ように家族 の変化は産業化 と都市化 など外部的な社会環境 によ るもので もあ り、 または社会の近代化 による家族意 識 の変化が家族制度の変化 を促進 した ともいえる。

もちろん、場合によっては新 しい家族制度が新 しい 家族意識の形成に影響 を及ぼ したか もしれない。

韓国における家族意識の変化の方向 と大 きさは職 業、地域、階層及び年齢 などの諸要因によって差異 がみ られる。 したがって、家族の変化 を一律 に単純 化 し論 じることは難 しい。今後各階層別、地域別な どの研究が進展 されることによって、その多様 な形 態 と傾向がみえて くるのではないだろうか。

その試みの一つ として本稿では、先行研究 を検討

しつつ、韓国の家族分析 に関するフレー・ムワークを 検討するとともに、それに基 く質問紙調査 を試みた。

具体的には若い世代である大学生 を対象に調査結果 を分析 しなが ら韓 日を比較す るとい う方法 をとる。

大学生 は定位家族の成員 として家族生活 を経験 し、

まもな く自らが結婚 による生殖家族 を形成する年齢 になっている。それゆえに高等教育 を受 けている彼 らが韓国の家族制度 について、それな りの価値体系 を形成 していることはい うまで もないだろ う そ し て、これ らの大学生が持 っている家族意識は将来韓 国家族が どのような方向に変化 してい くかを示唆す る重要な手がか りになると思われる。

本調査 は1986年 に実施 された韓国の韓南済教授 の r現代韓国家族研究」の中の第四章である-大学生 の家族意識 -の調査結果 を先行資料 として用い、縦 断的調査 を韓国 と日本で行 なった。韓国の大学生の 家族意識が10年間 (1986-96年) どの ように変化 し て きたのか、 またこれか らは どのように変化 してい くのだろ うか を実証的 な調査方法 を通 じて分析 し、

展望すること、かつ同時に現在 における韓 ・日の大 学生の家族意識 を比較すること、その二つが本稿の 主要 目的である。なおこの論文は筆者が同志社大学 大学院文学研究科 に提 出 した修士論文のアブス トラ

ク トである

1

節 研究目的と方法

家族意識の変化 を検討するためには、 まずその前 提 として "家族"をどう概念化するか とい う問題 に

95

(3)

同志社社会学研究 NO.1,1997

直面する。韓国の伝統的家族類型を 「家-チプ」 と 捉 えることには一応の合意があるが、 日本の伝統的 な家族類型 を 「家- イエ」 として捉 える場合 には

「家-イエ」 をどう概念化す るか とい う間蓮は、最 大の焦点の一つであった。 しか し、本稿 においてこ の点 について深 く展 開す るスペース も力量 もない が、基本的立場 としては、韓国の 「家-チプ」 と日 本の 「家-イエ

を直系制家族の典型 と見な し、主 にその類似点 と差異点について論 じることにする。

次に、家族意識の変化を明らかにするという場合、

その変化の基準 となる家族類型 をどう設定するか、

また家族意識の変化を捉 えるための指標 をどう設定 するかが閉篭 となる。 まず、家族類型の設定 につい ては、森岡の類型論を採用 し (森岡 1976:ll)、直 系制家族か ら夫婦制家族への変化 とは、親 と子の間 の、社会的地位 ・財産 ・祭紀の継承 に関する制度的 規範が、特定の一人 (継嗣)による継承 を規定する ものか ら、子による継承 を特定 しない ものへ変化す ることであるとする。

以下では表現 を簡略化するために、韓国の直系制 家族 を 「家-チプ」、 日本の直系制家族 を 「家-イ エ」 と呼び、この家族制度 に関 して人々が持つ とこ ろの家族意識、つまり集団に投入 し個人がそこから 未分化である状態を伝統的家族意識 とする。それに 対 して夫婦家族制度 におけるそれ、つ ま り集団から 個人が独立 し自由度を獲得 している状態 を近代的家 族意識 と見なすことにする。

次 に、家族意識の変化 を捉 えるための指標である が、本稿では1986年 に韓南済が提示 した指標すなわ

ち、

(1)家族制度の問題「姓氏、財産相続、家族に関 する義務 としては同居 ・祭 紀 ・親孝行について (2)結婚観一配偶者の選択方法 と条件 (3)夫婦観一夫婦の地位 と役割、に依拠 した。

また分析方法 については、先行研究である韓南清 との比較 を意識 して、各分野別 にい くつかの質問項

目を取 りいれた。 しか し、本稿では韓南潜 とは少 し 違った方法で、それぞれの質問項 目を伝統的なもの と近代的な ものに分け、その変化の増減 を調べた。

現在の若い世代である韓国の大学生が持 っている家 族意識の近代化度を測 り、その うえ日本の大学生 と の比較を通 じて、これか ら韓国の家族が どのような 方向に変化 してい くか を展望す る作業 だか らであ る。

1.「家-チプ ・イ

工」

の概念

家族意識 を 「個 々人が現 実 の生活 を営 む中で、

"家族" に対 して抱 いてい る意識

と考 えた場 合 (篠崎 1993:23)、異なる社会 ・文化の中で、"家族'' が どのような言葉、 どのようなイメージ ・意味で使 われているかは興味深い問題である。

家族 に関 して韓国で一般 的 に使 われる言葉 に家 族、家口、世帯、戸口、食口、そ してチプがある。

厳格にいって "家族"は家族計画、家族制度、家族 類型 とい うように一つの学術用語 として、またマス コミの用語 としてよく使われる言葉であ り、 日常用 語 としてはあまり使用 されない。

家口、世帯、戸口の三つは学問的及び一般人が使 う言葉 とい うより、政府が行政的によく使い、その 内容 は大差がない。家口 とは、「住居 と家計 をとも にする者」あるいは 「独身で も住居 を持 ち、単独生 活 を営為する者

は家口と見なす。 これは同居人を 含んでいるだけで同居人が血縁関係につながる者か 否かは問題ではない。つ まり血縁関係 または心理的 関係 より共同生活の住居単位 としての性格 を強調す るのである (李光杢 1975:34)。 食口は一つの家 に一緒 に住み、食事 を共にする家族の構成員のこと をさし、構成員の成立関係は考慮 しない。 しか し、

この言葉は学術用語ではな く、 日常用語 に近い (李 光室 1975:33)

0

家族や家口とは別に一般 によく使 われるのがチプ という言葉である。 これは日本のイエ とよく似た概 念である。すなわち 「このチプは大 きい

というと

96

(4)

きには建物 を指 し、また 「大 きいチプ

とい うとき は本家 を指す ことになる。「あのチプは有名 なチプ だ」 とい うときは家格及び家柄 を示す。 また自分の 妻 を他人にい うとき 「チプの人」 といい、妻が夫 を 他人にい うとき 「チプの主人」 とい う。時には 「僕 のチプにはそんなことはない」 とい うときには、家 族 に限 らず家族の範囲を超 えて兄弟の家族や近親を 含む場合 もある。

したがって、チプとい う概念 には、家族構成員が 生活する場所、建物、生活共同体 としての家族、 さ らには同族親類 まで含むこともある (李光杢 1 975:

29)。一般的に、広い意味のチプと狭 い意味の家族 が混在 して使われている。

とくに、荏在錫は r韓国人の社会的性格」の中で、

社 会 の単 位 と して の 「チ プ」 を強調 してい る。

「我 々は人間関係 の評価の単位 を個人 におかず に、

チプにおいているが、それは次の言葉に現われてい る。誰それ といわず に "某の家の誰 それ"っ ま り

"某の家の息子""某の家の娘""某家の孫""某家の 嫁"あるいは "両班の家の子孫" などと呼称する

金 :若年層の家族意識 の変化

婚葬祭が個人の行事ではな く、個人に優先 されるチ プの行事であるため、その行事の規模が大 きければ 大 きいほどチプの権威が上昇するか らである。この ように、個 人を評価するときに、その人の属するチ プを評価の対象 とするの も、個人がその集団や共同 体か ら未分化だからである。

韓国の家 (チプ)を日本の家 (イエ)の概念 と比 較 してみると、 日本のイエにも家屋の意味、生活共 同体の意味、精神的 ・物質的生活状態の意味 も含 ま れてお り (上子 ・増田 1981:15)、韓国のチプと似 た意味内容 を持っている。

しか し、韓国のチプと日本のイエ とは根本的な差 がある。それは韓国の場合、非血縁者がい くら誠実 で、い くら長期間家族共同体に奉仕 して もチプの構 成員にはなれないのに対 して、 日本のイエは非血縁 者が血縁者 と対等 な資格で構成員 になれるのであ る。つ まり、 日本のイエは血縁 よりも系譜 を相対的 に重視 してお り、イエにとって血縁 は構成上の必要 条件の一つにす ぎず、系譜 もしくは系譜関係 こそイ エを構造化する必須の条件 とい うべ きである (伊藤 また結婚 を意味す ることば として、"婚家 に行 く " 1974:15) さらに、鈴木栄太郎 は 「イエにおいては

"丈家 に行 く" などの表現があるが、 これは社会構 成の単位が個人ではな くチプであるためである」 ま た、「個人の不道徳 な行動 を責めるときには、その 当事者である個人ではな くその個人が属するチプが まずは じめに問責の対象 とな り、次にそのチプの統 制者である家長が、最後 に当事者が問責の対象 とな

(程在錫 1972:51)と論 じている。

家族は必ず しも血縁者たることを必要 とせず家長す らも血縁的親子 に伝わることを必要 としない。-- この家族制度においては親子 というの も必ず しも血 縁者ではない

(鈴木 1968:268)とした。 ここに 韓国 と日本の家族制度の本質的な差があると思われ る。韓国は日本 と違 って、血縁的な関係 を無視 して はとうてい考えることができないのである。だから、

d houseohl 現在で も韓国には、毎 日のように新聞に出る結婚 日本のイエを中根千枝のように家口 ( )と 広告 に、必ずそのチプの統制者 との身分関係 (たと い う人 もいる。

えば〇〇〇の長男である とか、あるいは次女 など) を明 らかに してお り、ここにも社会構成の単位が個 人ではな くチプであることを うかが うことがで き る。 もう一つの例 として、韓国では1973年 「新 しい 家庭儀礼準側」 を決め政府の主導下で、冠婚葬祭簡 素化運動が行なわれているにもかかわらず、その儀 式は相変わらず盛大 に続けられている。それは、冠

この ような家口やチプに比べれば、"家族" はま ず両親 とその子 どもからなる血縁関係によってつな がれている一定の人々を構成員 とす る集団である

それ と同時に同 じ屋根の下に住 むとい う共住集団で あ り、それは一つの "か まど'をもってお り共食集 団で もある その うえ生産 と消費を一緒 にする経済 単位であることを意味する。つ まり、韓国での一般

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同志 社 社 会学研 究 NO.1,1997

的な概念 として、家族は血縁関係 につながる親子 と 兄弟姉妹 を構成要件 とし、同居集団であ り、同食集 団であ り、同財集団である (李光杢 1973:16-18)0

李光室が定義 した家族 の概念 と同 じ立場 にたっ て、 日本の家族 を定義 したのが喜多野清一である

彼 によれば、家族は戸田貞三が r家族構成」で展開 した 「夫婦親子並びにその近親者の愛情 に基 く人格 的融合であ り、かかる感情的融合を根拠 として成立 する従属関係、共産的関係である

(戸田 1970:48)

とい う家族結合の本質論 を妥当 とし、それを核的小 結合 ととらえる 従って 「その小結合の内部には非 血縁の召使 いなどが入 りこむ余地はない

(喜多野 1986:47-50)と説 くのである。つ まり、喜多野の 核的小結合 -家族 こそが韓国のチプとは区別 された 狭い意味での家族ではないのだろうか。

しか し、李光杢ばか りではな く韓国の研究者たち はチプと家族を明確に区別せず、血縁関係でつなが る家族構成員、同居同財の生活共同体である以外 に 家屋、家格、家風 を含む広い概念 としてのチプを韓 国の家族 と見な している。 しか し、荏弘基は r韓国 社会論

(1995:710)の中でチプと家族 を区別 して 使 ってお り、チプ≠家族 という理論 を展開 している。

これはまさに日本のイエ≠家族の概念 につながる問 題である。いまの ところその意見に対 して反論 はみ えないが、私 自身チプと家族 を分けて議論 した方が もっと明確 になるのではないか と思 う。今後研究 さ れるべ き一つの課題で もある。

表 1 韓国 と日本の平均世帯人員推移の比較

2.家族構成

家族 を一つの同居集団 と見な し、ある家族が何人 で成 り立っているかを調べ るのは、家族 を分析する のに一番手っとり早 くかつ一次的な問題である。

特 に韓国の伝統的家族は "大家族" とい うイメー ジが根強い。実際に伝統的家族の構成員は何人であ って、本当に大家族だったのかは興味深い ところで ある。

この点については、韓国の家族は小人数家族であ る とい うのが主 な研究者 に共通 している論調であ る。た とえば李光室 は r韓国の家族制度 Jの中で、

「夫婦家族が多いのに大家族的雰囲気が伝統的家族 にあるのは、理想型及び典型的家族は直系家族であ り、そこか ら分家 した次三男以下の家族は夫婦家族 形態を示す時期があっても、それはやがて直系家族 になる潜在力を持 ってお り、分家 (チ ャグンチプ、

小 さい家)が隣や同村 に住 む場合、経済的に社会的 に分家は本家 (クンチプ、大 きい家)に依存 し、干 渉 されるようにな り、大 きい家 ・小 さい家が大家族 的雰囲気の下に暮 らすようになる

(李光杢 19糾 : 94-95)という見解を示 している。

この点について統計資料 を用いて具体的に見てみ よう 「朝鮮国勢調査」の実施は1925以降で、表 1を 見ると、韓国における世代人員は1960年の55.6人を ピークにして、それ以降は急速 に減少 している傾向 が うかがえる。

これを日本 と比べてみると、 日本は1955年を画期

1920 1925 1930 1935 1 0 194 945 1950 1955 1960 1 5 196 970 1975 19

韓 - 5.25 5.26 5.31 - - - 5.46 5.56 5. 80 1985 1990 日 4.89 4.87 4.98 5.02 4.99 - 4.97 4.97 4.54 4.409 5.5 36.29 3 5 5..14 4.5 34 63 4.2 3.7

(資料 )韓 国 : 『朝鮮 .33 3.23 3.06

簡易総 人 口調査 報告国勢調査報告』 (95 9012-14年)

人 口及 び住 セ ンサス報告』 内務 部 経 済企(9155年 )

人 口住 宅総調査報 告雷 』統 計庁 (画院1 5 16-1898-(90 90年 ) 日本 : 『人 口動 向 日本 と世界

厚生 省 人 口問題研1990年 )

98

(6)

として急速な減少 を示 してお り、両者 をグラフに描 いてみると、前半はほほ横 ばいで、後半 は急 な下 り 坂 となる。従 って全国 レベルでの平均世代人員の推 移は両国 ともに似ているといえる。そ して ピークか ら急速 な減少が見 られるのはわずか5年の差で しか ないことが注 目される。

しか し、一方で両国の平均世帯人員の規模 を比べ てみると、一貫 して 日本のそれが小 さく、 日本 に比 べて 「韓国には大家族世帯が多い」 とい う一般的な イメージは現在 にも通用するようである。 しか もそ の差は195 52 -5年には05.人未満であったのが、1690 年以降になる と1人以上 に拡大 している しか し、

1990年には06.人と再びその差は小 さくな り、今後そ の推移が気になるところである。

実際、韓国の小家族化は解放後の1960年頃か ら始 まってお り、 日本の小家族化が高度経済成長 に並行 して起 きているとすれば、韓国のその年代 は高度経 済成長の始 まりの時期であったのか。おそ らくその 通 りである。韓国の経済は、朴政権以来工業化 を基 軸 に した一連の経済開発5ケ年計画 によ りめ ざまし い発展 をとげた。 さらに、大 きな影響 を与えたのが 1962年に始 まった家族計画事業 (人口抑制政策)で あ り、その結果平均子 ども数が急激 に減少 したこと

も一つの原因として挙げられる。

家族の構成でみたように、韓国の家族は小人数家 族であ り、家族の類型は夫婦家族でなければ直系家 族であった。そ して、夫婦家族 も時間が経過すれば 直系家族 になる潜在性 を持 っているものと想定する ことができる。

このような伝統的な家族のあ り方、及び家族構成 の変化の中で、若い世代 は家族 をどのように考えて いるのだろうか。以下では韓 日で行 なった質問紙調 査の結果を通 して、この間題 を分析する。

3.

先行資料について

まず、先行資料 について簡単 に触れてお く。 この 調査 は韓南済教授が1986年5月に実施 した ものであ

金 :若年層の家族意識の変化

り、その分析 は r現代韓国家族研究」に報告 されて いる。 この調査は大部市内の男女共学である四つの 総合大学 (慶北大、嶺南大、啓明大、大部大)に在 学中の3,4年の学生の中から調査対象が選ばれた。サ ンプルとして選 ばれた男性310人、女性205人、合計 515人を対象 に家族制度 に関す る重要な内容 一家族 制度 (出系)の問題、結婚観、夫婦関係 (役割 と勢 力)、家族主義価値観、親族意識 について質問 して いる。それにおいては各分野別 にい くつかの質問を 提示 し、各項 目の回答結果を伝統的な意識 と近代的 な意識に分けて、それぞれに一定の点数 を与えて回 答者が持 っている家族意識 の近代化度 を測 ってい る 出身地域 は都市が388人、農村地域が127人で、

家族構成 は三世代家族出身が158人、二世代家族で ある核家族出身が357人だった。

今回の調査はいろいろな制約 により、全 く同 じ作 業を行 なうことはで きなかったが、で きる限 りもと の資料 に近づこうと努力 した。本調査は1996年9-10 月にわたって、韓国と日本で行 なわれた。調査結果 はコーデ ィング過程 を経て、

S P S S

プログラムによっ て分析 された。

韓国では、大部市内の二つの大学 (慶北大、啓明 大) に在学 中の3,4年の学生の中か ら、男性 160人、

女性94人、計200人がサ ンプルとして選ばれた。1986 年に比べて、男性が602.%か ら5.%30 へ減 り、逆に女 性 は398.%か ら4.%70 へ と増 えた。「出身地域」 は都 市が129人、農村地域が砧人で、1986年に比べて都市 が736.%か ら6.%45 へ減 り、農村が2.%47 か ら33.0%

へ増 えた。「家族構成」 は1986年 よ り二世代家族が 69.%か ら3 8.%45 へ と1.52ポイン ト増え、逆 に三世代 家族は307.%から1.%05 へ と2.02ポイン ト減っている。

日本において も、同 じ方法で京都市内の二つの大 学 (京都大、同志社大)か ら 200人のサ ンプルが選 ばれ、その性別は男性が114人、女性が86人であった。

年齢は韓国が加-23歳 まで142人 (206.%) 4 2、2- 7歳 まで76人 (803.%)であ り、 日本は2- 30 2歳 まで182 人 (109.%) 4 2、2- 6歳 まで18人 (.%)90 である.韓

99

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同志社社会学研究 NO.1,1997

国の平均年齢がかな り高いのは、徴兵の影響が関係 していると思われる。

「家族構成」では、 日本が韓国の1986年 と96年の 中間に位置 している。二世代家族である核家族は韓 国の方により多い(韓 : 8.%45 , 日・.307.%)。家族人数 においては、韓 ・日ともに4-5人が一番多 く、 60%

を占めている。 ちなみに、回収率は韓国985.%、 日 本952.%だった。

2

節 家族制度に関する意識

韓国の家族制度は父系家族制度である。父系家族 制度 とは、出系 (descent)が父系 を通 じて、すなわ ち父親か ら息子へ と地位や権利が継承 されることで あ り、具体的には姓氏、財産、家族 に対する義務な どが父親から息子へ と継承 されることを意味する。

ここでは韓国の大学生が父系家族制度 について、

どのように考えているのかを日本 との比較で明かに したい。

1.姓氏の継承について

韓国で漢字の姓氏が初めて使 われたのは、三国時 表2 対象者の社会的属性

代の末期 または統一新羅時代 と見なされる。その当 時か ら現在 に至るまで多少の例外はあるものの、子 は父親の姓氏 を継 ぐのが習慣化及び制度化 されてき た (荏在錫 1983:95)。現在で も法律 的に (民法 781条)そ して習慣上で子 は父親の姓氏 を継 ぐよう

になっている

現在、若い世代の大学生が父系家族制度 をどの程 度支持 しているかを理解するために、韓国の大学生 には 「現在、韓国の民法では子 どもは父親の姓 を継 ぐようになっています。それについてあなたはどう 考えていますか」 と質問 した。その結果、1986年 と 96年の間に逆転がみ られ、「父親の姓 を継 ぐのは当 然だ」が631.%から4.%35 -減 り、その反面 「場合に よっては、母親の姓 を継 ぐの もいい」が369.%か ら 525.%へ と増加 した。

現在の若い世代である大学生は、父系家族制度 を 支持 しなが らも、伝統的な意識か ら近代的な意識へ 変化 しつつある。父親の姓 を継 ぐのは当然であると 考えている反面、場合によっては母親の姓 を継 ぐの もいい とい う意識を持ってお り、今後 さらに増え続 けると思われる。

5

地 域 大 学 学 年 年 齢出身地域

(1986)大邸市 慶北 .嶺南

啓明 .大部 3.4 20-27才 男 : 310(60.2)

女 : 205(39.8) 都市 : 388(73.6)

農村 : 127( 2世 家族構成

代:357(69.3) 計 51

(1996)大坪市 慶北

啓明 3.4 20-27才 男 : 106(53.0)

女 : 94 都市 : 24.7)

129(64.5) 3世代 : 158(30.7) 2世代:169(84.5) 200

日(1996)京都市 京都

同志社 3.4 20-26才 男:1145.((47.700))

女 : 86(43.0) 都市 農村 ::165276((36. 3.0)0)

農村 : 38(19 2 3世世代代 ::21(14673.(10.5)0 ) 200

表 3 .0) 3世代 : 52(26.0)

姓氏の継承父親の姓 を 場合 によっては その他 韓( 1986) 継 ぐの は当然 だ63 母親の姓 を継 ぐの もいい

(8)

:若年層 の家族意識 の変化

るという近代的な意識へ変化 していることが明 らか になった。 日本では、子 ども全部に均等 に相続する とい う完全な平等意識が強いのに対 して、韓国では 親の面倒 をみる子 どもに多 く相続するとい う子 ども 間の実質的な平等を志向する意識- と変化 している といえる さらにこの結果は、老人福祉政策がほと んどない韓国で、老人は家族で扶養する しかないと 財産相続について

韓国の財産相続は時代 によって、大 きく変化 して きた。朝鮮中期以前 には息子 ・娘 または長 ・次男の 区別がない徹底 した均分相続が行 なわれた。 しか し それ以降には息子特 に長男に多 くの財産が相続 され た。植民地時代 にはすべての財産が長男だけに相続 されるように法律化 され、実際に習慣面 においても

2.

いう現状の厳 しさを物語っているか もしれない。

長男の財産相続が定着 した (韓南済 1989:101-102)0 現行家族法 1では 「息子 ・娘の区別 な しに均分相 続を行 なう

と定め られているにもかかわらず、慣 習面 においては、長男が一番多 くもらい次男以下の 息子には均分 されるとい う長男優待不均等相続が行 なわれているのである。その うえ、女性 は相続財産 分配の対象か ら除外 される場合が多 く、現行家族法 と民間の慣習法の間には大 きな隔た りが存在 してい る。 これについて韓国の大学生はどのように考えて

3.

家族に対する義務について

父系家族制度 においては財産相続などの権利ばか りではな く、親及び祖先 に対する義務が父親か ら息 子へ継承 されるのである。親に対する子 どもの義務 は様 々であるが、ここでは親 との同居、祖先 に対す る祭紀、そ して韓国社会の歴史を通 じて最 も強調 さ れて きた親孝行 について論 じる まず親 との同居 に ついて見てみよう。

82. 6 6 8 9

いるかを聞いた。今回の調査では1 年 と9年の間 に明かな差が見 られ、「息子/長男に多 く」が4

85. 92.

8 9 今回の調査結果を16

か ら %へ大 きく減少 した。それは家族法が変わっ と同時に親 と別居すべ きだ」は1 %か ら %へ減 たことに影響 されていると思われる。反面 「親の面 少 した。次 に 「だれか一人 とは同居すべ きだ」 も

40.

年 と比較 してみると、「結婚

%

35. 2

4.%か ら3 2 %へ大 きく減少 している。「事情 によ 40.

0

倒 をみる子 どもに多 く」は1.1%から5 %へ大 きく

増加 している。 84.

55. 5

とい う中間的な態度 をとった人は3 %か ら

%へ大 きく増加 してお り、それは 日本 において 日本についていえることは、韓国より 「子 ども全

25.

8 %の最 も高い数字を示 した。

6 8 9

1 年の調査では 「一人っ子の場合は親 と同居す 80.

4

部に均等 に」が過半数近 く ( %)を占めている。

そ して 「その他」 に答えた大多数の学生は、わか ら ない、親の遺志 に従 う、事情 による、相続するほど の財産がない、関心がないなどの様 々な意見が見 ら れた。

以上の調査結果か ら、息子特 に長男に多 く相続す るという伝統的な意識か ら、子 どもに均等 に相続す

表 4 財産相続

べ きだ」の質問項 目が設けられていなったことは残 念だった。韓国の父系家族制度において、一人息子 の場合は問題の対象にならないが、娘 は結婚 と同時 に実家を離れて婚家で一生暮 らさなければならなか った。最近では娘が実家の親 と同居で きるとい う認

子 ども全部 に

均等 に 韓-息子 に多 く日-長男 に多 く 親 の面倒 をみ る その (1986) 417. 482. 子 どもに多 く101.

韓( 1996) 340. 40. 54 - 100.0(515) (1996) 480. 0.5 .0 80. 100.0(200)

(9)

O1. N ,1997 同志社社 会学研 究

識 とと もにその数 が徐 々に増 えて い る (李 効再 死去 した後の祭紀 (供養 ・法事)についてどう考え )

6 5 : 3 8 9

1 。韓 ・日では 「だれか一人 とは同居すべ き ていますか」 と質問 したところ、韓 ・日ともに 「男 女を問わず、子 どもが協力 して行 なうべ きだ」が一

70.

番高い比率 を占めそれぞれ卯. 0%、6 %と日本の方 が20ポイン ト高かった。逆 に 「息子がいない場合、

娘が実家の親の祭紀 を行 なって もよい」 は韓国の だ」が 日本のわずか %と比べて、韓国は2 %と

はるかに差があった。 また 「その一人にはだれが適 35. 20.

当だと思いますか

とい う質問で、韓国では 「だれ か一人 とは同居すべ きだ」 に答 えた47人の中で、37 人が長男 と答 えその比率は7 %にのぼる。それは 長男中心の考 え方が崩れつつ も、まだ意識面では親 との同居が長男の義務 として根強 く残っていること の現われで もある。そ して、長男 と一人息子の場合 いつかは親 と一緒 に暮 らさなければならないという 意識 を強 く持 ってお り、事情が許す限 り親 と同居す るのが現状である。

87. 185.%に比べて、 日本ではわずか 25.%と韓国が16ポ イン ト高 く、「息子/長男が行 なうべ きだ」 につい ては韓国の方がやや高かった。 これ らは両国の家族 制度の相違の結果であるといえる また 「祭紀はや らな くて もよい」は両国 ともに低い比率 を示 し、祭 把に対する若い世代である大学生の意識が明 らかに なったと思われる。

ところが、現在では親 と同居するとい う伝統的な 1986年の調査では 「男女 を問わず、子 どもが協力 意識が弱 くなる反面、夫婦中心の核家族的意識が強

くなっている。それ と同時に仕事関係で他地域へ移 動せ ざるを得ないこと、人口の都市集中化による住 宅問題などか ら、親 との同居が しだいに困難なもの となっている。 このような実態 を若者はそのまま受 けとってお り、事情 によるとい う意見が韓国 と日本

して行 なうべ きだ」の質問項 目がなかったのでその まま比較するのはできない。 しか し 「男女を問わず、

子 どもが協 力 して行 なうべ きだ

「息子がいない場 合、娘が実家の親の祭紀 を行 なって もよい

「息子 がいる場合で も、娘が実家の親の祭紀 を行 なって も よい」 の三つの項 目を 「子 どもが協力 して行 なう

で最 も高 く、今後 さらに増 え続けると思われる。

次 は、孝の延長で もある祭紀だが、今回 「両親が 表 5 結婚後の親 との同居

75. 6

) ) 85. 6 8 9 5

.

と見なした とき韓国の1 年6 %、9年6 %、 日 本71%とな りほ とん ど差が なかった。韓国では、

00) 結婚 と同時 に親 と

別居 すべ きだ 一人 っ子の場合 は親 と同居 すべ きだ だれか一人 とは 事情 による その他 韓 ( 1986) 192. - 同居 すべ きだ423. 384.

(1996) 85. 70. 235. - 100.0(515 日(1996) 105. 1.5 2. 55.5 55. 100.0(2

表6 祭紀韓-息子 日-長男 が

行 な うべ きだ

男女 を問 わず 子 どもが協 力 して行 な う べ きだ

息子

がいない場合 娘 が実家の親の 祭祀 を行 なってよい

0

息子 がいる場合 で も娘 が実家の 親の栗紀 を

825.

票紀 は や らな く て もよい

35.

その他

100.0(200

)

(1986) 21. 0 - 458. なつて もよい22.7 83. 21.

(1996) 175. 470. 185. 20. 85. 100.0(515

(10)

:若年層の家族意識 の変化

親 との同居 とならんで祭紀の義務は男の子特 に長男 の重要な役割 とされている。 しか し、息子 とくに長 男が祭紀 を行 なうとい う伝統的な意識から、男女の 区別な く子 どもが協力 して行 なうという近代的な意 識へ変化 してお り、今後その傾向は徐々に増 えると 思われる。

最後 に 「親孝行」 とい う言葉からのイメージであ るが、現在の若者は親を経済的 ・物質的に満足 させ ること、社会的に成功 して親に誇 らしい気持 ちにさ せることより、精神的に満足 させることを親孝行 と 思ってお り、今回の調査で明確 になった。 また 「そ の他

(韓1.%65 、 日85.%)に答えた大多数の学生は、

経済的 ・精神的 ・社会的のすべての項 目を親孝行 と 考えていた。韓国で 「経済的 ・物質的に満足 させる こと

の比率がやや高 くな り、(.%16 か ら60.%)、 日 本では 「社会的に成功 して親に誇 らしい気持ちにさ せること」が7.%とやや高い ものの、韓 ・日ではほ5

とんど同 じ結果が得 られた。

3

節 結婚における変化

家族が重要視 され、厳格 な家父長制であった伝統 的社会では結婚当事者 より親 または親族集団が若者 の結婚相手 を選んだ。反面、社会制度の分化 によっ て家族の重要性が段 々減少 し、家族成員が民主的な 人間関係 を維持するとき、配偶者選択 において も結 婚当事者の意見が尊重 され、恋愛結婚が制度化 され

る (韓南済 1989:107)0

表 7 「親孝行

とい う言葉か らのイメージ

さらにそれを裏付 ける資料 として韓南済による調 査報告書がある。韓国社会が近代化の過程 を歩む中 で、配偶者の選択方法 も変わってきてお り、既婚夫 婦の中ではお見合い結婚が多いが (お見合い6.%85 、 恋愛31.%)5 時間がたつほど恋愛結婚が増え続けて いる (韓南済 1984:21)。ここでは配偶者の選択方 法 ・条件、最近になって急増 している離婚について 考察する。

1.配偶者の選択方法

一般的に若い世代はお見合い結婚 より恋愛結婚を 支持 し、希望する傾向がある。本調査で も 「あなた はどのような結婚を望んでいますか」 と質問 したと ころ、韓 ・日ともに 60%以上の学生が恋愛結婚 を望 み、お見合い ・恋愛 にこだわらない 「どちらで もよ い

と答えた学生 も30%以上 を占めている。1986年 の調査では、質問項 目がお見合い ・恋愛のみで、恋 愛の比率がかな り高い (88.%)9 。それは 「どちらで もよい

と思 う人が希望 としては恋愛結婚 を選んだ のではないか と思われる。注 目すべ き点は、韓国に おいてお見合い結婚が1986年の11.1%から1%へ と大 きく減少 したことである。96年の韓 ・日ではまった くその結果が同様で、配偶者選択の方法 に対する現 在の若者の価値意識が うかがえる。

次は結婚相手の決め手だが、10年間に大 きな変化 が見 られた。 「すべ て本 人が決める」が1986年の 2.%9 か ら1.%85 へ増加 し、逆 に 「親の意志の上で、

本人が決める

は940.%から8.%00 へ減少 した。最 も 注 目すべ き点は 「本人の意志の上で、親が決める

経済的 .物質的に

満足 させること 精神的に満足させること 社会的に親 に誇 らしい気持 ちに成功 してさせること その

(1986) 1.6 88.5 5.8 4.他1 (1996) 6.0 74.0 2.5 100.0(515)

日(1996) 3.0 81.0 7 16.5 100.0(200)

(11)

同志社社会学研究 NO.I,1997

「すべて親が決める」 に答えた学生は一人 もいな く、

それは日本 において もまった く同 じである。96年の 韓国で 「親の意志の上で、本人が決める

が8.%00 だったのに対 して、日本では 「すべて本人が決める

が755.%を占め全 く逆の結果 になった。 この点に韓 国と日本における親子関係の違いが見 られる。

調査結果から明らかになったのは、自由交際によ る恋愛結婚 を大多数の学生が支持 し、それと同時に 配偶者の選択は本人が決めるということである。す なわち、親が主婚者であった段階から親が主導的役 割 を果たすが子 どもの意志 を反映する段階か ら、子 どもが配偶者を選択 し親の同意を得る段階へ と変化 してきた。 このような変化の過程において、親 と子 どもの間には意見の不一致 と配偶者 に対する反対な どで しば しば葛藤が生 じる。その場合、親の干渉や 影響力は経済的に豊かで、恵 まれた家庭で育った子 どもほど大 きい [李効再 1983:餌]という意見 もあ る。実際、韓国では子 どもの結婚費用は親にとって 一番の負担 になってお り、そのぶん親の影響力 も強 いのではないかと思われる。「すべて本人が決める」

が 日本で高い比率を示 しているのに対 して、韓国で はその方向へ変化するのに相当な時間がかかる思わ れる。 しか し、このような諸条件があるにもかかわ らず配偶者選択 と結婚はその主導権が当事者に移っ

8

結婚形式

お見合 い どち らで もよい 結婚 は望 まな

(1986) ll.1 88.9 - - (1996) 1.0 63.0 31.5 100.0(515)

日(1996) 1.0 64.0 32.5 4.2 .55 100.0(200) たといえる。

2.

配偶者の選択条件

配偶者の選択条件 も時代 によって変わる。主に媒 婚制度が定着 されていた伝統社会では、結婚当事者 の個人的資質より家門 ・家柄などがより重要視 され た。 しか し、近代化 された社会では家門など家族的 な背景より、結婚当事者の個人的資質 と能力などが 重要視 される。そ して結婚当事者の愛情が結婚の前 提条件 として認められる。 しか し配偶者 を選択する 際、考慮すべ き条件は必ず しも一つではな く条件の 重要性 も同 じではない。そこで、今回の調査では一 番重要だと思 う条件 と次に重要だと思 う条件を三つ 選んで順番を決めて もらうようにした。

その結果、韓国の1986年 と96年ではまった くその 変化がな く、性格 (人柄)、健康、生活力、将来性、

容姿などが高い数字を示 した。同様に日本で も性格、

健康、生活力、容姿 にかな りの数字が偏 っている。

生活力、将来性、職業、学歴はお互い密接 に関係 し ている 日本に比べて韓国では学歴 を挙げた人がや や多 く、それは日本 に劣 らない ぐらいの学歴社会で あることの現われだと思われる。

伝統社会では主婦は社会的接触 と隔離 され、夫に 仕える生活力のない女性がその理想型だった。 しか

) 表

9

結婚相手の決め手すべて

親の意志の上 で 本 人の意志の上 で すべて その他100.0(200) (1986) 本 人が決 める2.9 本 人が決 め る94.6 親 が決 める2.7 親 が決 める0.4 - 100.0(515 (1996) 18.5 80.0 0.0 0.0 1.5 100.0

(12)

金 :若年層の家族意識の変化

し、個人の 自由 と平等 をその基本原理 とす る西欧文 化 によってい ままでの価値観が大 きく崩れ、女性 も 生活力 を身につけることが男性 の隷属か ら離れ実質 的 な平等 につ なが る とい う考 え方 が支 配的 になっ た。両国 ともに性格、健康 と並 んで生活力が高い数 字 を示 してお り、容姿 もかな り重要 な条件 として選 ばれている 言いかえる と、現在の若者 は男女 とも に結婚相手 を選ぶ とき最 も重要視す るのは性格、健 康、生活力、容姿であることが分かる。

3.

離婚 について

伝統社会での結婚 は個 人 と個 人の結合で はな く、

家族 と家族の結合だったので、離婚 も夫婦の分離で はな く集団間の分離 となる。一つの集団は多 くの個 人で構成 されるので、二つの集団の分離 は多 くの個 人 との関係 を切 断 しなければな らない。だか ら、伝 統社会での離婚 は容易 な間蓮ではなかった と思 われ る。

その うえ、女性 は離婚 される立場であったために 離婚後の社会的待遇 には大 きな差が見 られた。特 に 再婚 において、女性 は絶対的 に不利 な条件 に置かれ ていた。その ような不利 な条件 を女性 は忍耐す るこ とによって、主婦権 を守 って きたのである。つ まり、

父系社会では、忍耐 こそが最 も賢明 な方法 だ と思わ れ、それがいわゆる "三従之道"である。女性 は婚 前 には父 に従 い、結婚 してか らは夫 に従 い、そ して 夫が死 んでか らは子 に従 うそれ こそが三従之道であ

表 10 結婚相 手の条件

る (李光杢 1975:125-126)とした。その うえ離婚 は男性 の特権 だ と認識 され、 これ らの思考 を単的 に 表現す るのが "七去之悪"である。具体的には不妊、

姦淫、不孝、嫉妬、悪疾、窃盗、鏡舌 をい う (李光 杢 1975:118)。

しか し、七去之悪が実際 どの程度、伝統社会にお いて離婚の原因になったのかは疑問であるが、社会 慣習上離婚 は不道徳であると認識 されていたことに は疑いがないだろう

韓国において離婚 は前 よ りはるかに自由になった けれ ども、他 の国に比べ て離婚率は さして高 くはな い。社会的に も不利 な立場 に立 ちやすいばか りでな く、満足 しうる慰謝料 をとるのが期待 しがたい韓国 社会では、 よほ どでないか ぎり、女性 はまだ まだ離 婚 にたやす くふみ切れないのである。それで も都会 では近年離婚率が急速 に高 まってお り、特 に経済的 に自立可能な専 門職の女性 に多 くみ られる。女性 の 家庭外就労の増加は、女性 の 自立意識 を高め、離婚 後の生活不安 を解消 し、従来の ような忍従の生活 を 拒否 させ るようになった。

離婚 に対す る大学生の意識 は、離婚 はよ くないが 場合 によっては肯定 的 に受 け取 られている。「どん な場合で も、離婚はよ くない」 は数少 な く、 1986年 に比べ て 「不幸 な結婚生活 よ り、離婚 したは うがい い」が 237.%か ら 5.%へ増加 している。逆 に 「05 場合 によっては仕方がない

は672.%か ら410.%へ減少 し た。韓 ・日では 「場 合 によっては仕方が ない

(韓

学歴 容姿 家柄 年齢 性 格 職 業 健康 将 来性

(韓1986) ・第一条件第二条件 第三条件 2351

73 286 4 4 8 2

9

17 --- 311 96 37

9 112 3

81 1 12307

29 55 42 漬6

8 10

18 76 11 力 生活力 505

514 実数

(韓1996) 第 一条件第二条件 第三条件 27

14 8 29 37 0

1

2

0 1

4 1343142 17 4 4 25129 2 23210 6 175 6 228 2 511199735 (日1996) 第一条件 2 10 0

0 1

47 193

(13)

同志社社会学研究 NO.I,1997

410.%、 日5.%)25 と 「不幸な結婚生活 より、離婚 し たはうがいい」(韓5.%05 、 日42.%)0 と入れ替わっ てお り、韓国では過渡期のように思われる。

現在では、個人の自己実現 をはばむ結婚生活は、

解消 されるのが当然だ と考えるようにな り、実際離 婚率 も増 え続けている。その うえ現在の若者は、恋 愛結婚が増加 している中で、愛情 にウェイ トをかけ す ぎ、愛情がな くなったら離婚するとい う傾向 もみ られ、 しばらくの間離婚率は高 くなると思われる。

第 4節 夫婦関係の変化

韓国では儒教思想 に基づいて社会が構成 されてい るため、夫婦関係において も長幼の序、男女有別の 秩序が強調 されていた。従 って夫婦の人間関係 にも 上下関係が存在する。家長は通常父親がなる。その 役 目は家族 を支配 し、家産 を管理 し、家に関係のあ る祭紀 を行 なうなど広汎にわたっている 主婦の仕 事は、通常の家事、育児の他 に来客の接待、祖先祭 紀の供物の準備 を受け持つ とい う明確 な役割分業が 成立 している (李光杢 1975:110)0

伝統的な両班の家屋の構造 をみると、男性のコー ナー と女性 のコーナーがはっきり区分 されてお り、

男性のコーナーへの女性の立ち入 り、女性のコーナ ー-の男性の立ち入 りは禁 じられた。 こうした家屋 の建て方か らみても、夫婦間の役割分担が厳格であ ったことが うかがえる。それに家長は、主人 と称 さ れる。 ところが、主人とい う場合は、ここでい う外 主人 (バカ ッチュイン)のほかに主婦 を示す内主人 (ア ンチュイン) を含んでお り、家内部 において性

表 11 離婚 について

別分業が進んでいる度合いに応 じて後者の役割 を無 視 しえないことである。そ して、主婦は家庭内での 総指揮者 としての地位 にあるため、長男の嫁 をもら うときには、その任 に耐 えうるような女性 を慎重に 選ぶ ときえいわれている (李光杢 1975:158-161)0

このように対外的には父 と長男 を中心 とし、それを 内助の功 として主婦が支えるのが韓国の家族制度の 典型である。

韓国は1960年代か らの高度経済成長により産業が 著 しく発展 し、それによって女性の経済活動への参 加は増加の一途 をたどっ・た (経済企画院、女性の労 働参与率は1960年の2.%68 か ら1990年4.%68 へ). し か し、韓国の女性就業者の多 くは未婚者であ り、既 婚者がそれに占める比率は比較的少ない。なぜ なら ば、既婚女性が仕事 に就 く場合には 「家事 と育児の 責任 を果 した上で、家庭外の仕事 も」 とい う、伝統 的な性別役割分業パ ター ンが前提 となってお り、女 性 は 「職場」 と 「家庭」の二重の役割 を遂行 しなけ ればならないか らである。

現実的 に性別役割分業パ ター ンは変化 している が、あいかわらず女性 には伝統的な性別役割規範が 期待 されている。そ して、韓国社会 における現状 と 社会規範 とのずれは、朝鮮時代 に儒教 によって正当 化 された男女有別規範の根強い残存の結果、生 じて いると思われる。ここでは夫婦の地位 と役割 につい て、現在の若い世代の意識 を考察 したい。

1.夫婦の地位

夫婦関係 は上下関係か ら平等関係へ変化 して き た。家庭内で夫婦の地位はどうあるべ きかについて、

どんな場合 で も

雛婚 はよ くない 場合 によっては

仕方 がない 不幸 な結婚生活 よ り

その他

(1986) 9.1 67.2 婚 した方 がよい23.7

(1996) 7.5 41.0 50 - 100.0(515) 日(1996) 2.5 52.5 .5 1.0 100.0(200)

(14)

5

金 :若年層の家族意識の変化

年の4 %か ら 体優位である」 は1 年の44.%か ら2 %へ減 り、

夫 または妻が絶対的に優位であると答えた人は一人 婦平等型 とくに夫婦一致型が増えていること、それ もいなかった。韓 ・日いずれも 「夫婦は平等である」 にたい して 日本は夫優位型か ら夫婦平等型 とくに自 が一番高い比率 を示 し、韓 国 よ り日本 の方が高 く 立型が 目だっいることである。かつて森岡清美は日

87.

10. 7

6 8 9

韓国で 「夫婦は平等である」が1 698 295.%から4 %へ増加 した。 しか し日本においては10. 年 には785.

6

9 %へ大幅 に増 えている。逆 に 「夫が大 570.%で最 も高い数字を示 した。

ここで注 目すべ き点は、韓国では夫優位型から夫

、逆 に 「夫が大体優位である

(韓7 %、 日85. 8 %)00. 本の夫婦関係の特色 を自立型 (夫 ・妻 ともそれぞれ は韓国よ り日本の方が低い (韓21.0%、 日150.%)0 自律的決定する領域 をもつ)だ (森岡 1 7:98 llol 戦後 日本 は韓国よりあらゆる面で近代化が進み、西 1糾) と指摘 したことがあるが まさに調査結果はそ 欧の文化 と教育の普及により個人の自由 ・平等意識 のとお りである。今後それぞれ独 自の変化が一層進 が広がった。それは調査結果において も明 らかにな むと思われる。

った。

また、夫婦の地位 は彼 らが持 っている勢力 によっ て具体化 される。ゆえに地位 と役割そ して勢力の間 には不可分の関係がある。家族集団内での勢力を調 べる方法はいろいろあるが、重大事 に村する決定権 をもってみることもで きる。家庭内で大事 なことが あったとき、夫婦の中でだれが決定権 を持 った方が いいかを調べるために 「夫が職場 を変えようとする とき、だれが決めるべ きだと思いますか」 と質問 し た.その結果、9 6年の韓国では 「妻の意見 を参考 に

2.

夫婦の役割

現在の韓国では、社会的な経済活動に参加する女 性が増加 してお り、女性の役割行動範囲 も拡大 して いるが、「男は仕事、女は家庭」 とい う性別役割分 業意識 とか、女性は家庭 を守るべ きであるという社 会規範 もなお強い。 とくに既婚女性は育児終了後の 再就職を望む傾向が多 く、それは男性優位社会の も とに形成 される 「職場」 と 「家庭

の二重の役割で あ り、家事 ・育児に与える悪影響が第一要因として した上で、夫が決める

「夫婦が相談 して決める

挙げられる (李潤樹 1 4:97 53-64).

がそれぞれ過半数を占めてお り、夫婦平等の意識が いまだ韓国社会では、経済的要因以外の就業動機 最 も高かった。 日本では 「妻の意見を参考にした上 は速やかに肯定 されない場合が多い。 しか し、一方

6 8 9

で、夫が決める」がやや高 く、1 年の韓国とほと

んど同 じ結果が得 られた。 のために仕事 を求めている。最近の若い世代 におい 次 に 「結婚後、妻が仕事 を続けるか否かをだれが ては、結婚 とは無関係 に就業継続を望むものが増え で女性の高学歴化が進み女性は社会進出 ・自己実現

決めるべ きだ と思いますか」 については、「夫婦が

6 8 9 45. 17.

6 8 9

相談 して決める」が1 年6 %から5 %へ減少 し、

「夫の意見 を参考にした上で、妻が決める」は1 年 表 12 夫婦の地位

35.

) 6 30.

ている ( 年の1 %か ら9年の4

日大学生は女性の仕事の継続 について肯定的な態度

00) 6

8 9

1 %へ)。韓 ・

を示 している。結婚後妻の仕事について 「やめたは

夫が絶対 優位 である

夫が大体 優位 である

夫婦 は 平等 である

妻 が大体

妻 が絶対

その他 韓(1986) 58. 44.7 487. 位 である06. 優位 である

韓(1996) 00. 210. 785. 02. - 100.0(51 日(1996) 15. 150. 05. 00. 00. 100.0(2

(15)

同志社社会学研究 NO.I,1997

再就職が難 しい とい う状況か らこれらの結果が出た うが よい」が1 年の2 %か らわずか %へ、そ

して 「子 どもが生 まれ るまでは よい

も19 20. 27.

6 8 9

と思われる。

6年の 8

%から100. 04.

4 %へ大幅に減少 した。逆 に 「ずっと続 現在では、主婦専業の形態か ら共働 き形態への変 けたほうがよい

が1986年の1 %30. か ら4 %35. へ、ま 化が役割分業の変化をもたらしている。そ して、女 性の社会進出が進み 「男は仕事、女は家庭」 とい う た再就職を望む比率 も16年の2 %か ら33.%へ大

幅に増加 している。 性 による役割分業の意識が変わ り、家庭のなかでの

「その他

に答 えた学生の中では職種 による、すべ 男女のあ り方 も大 きく変わ りつつある。

5 39.

8 9

て妻 にまかせる、 まだ何 ともいえないなどの意見が 以上みて きたように、1986年 と比べて変化があっ

多かった。 た もの もあれば、まった く変化が見 られなかったと

ここで興味深いのは 「再就職のほうが よい」 と答 ころもある。 まず変化があった ものか ら検討 してい こう もちろん、その変化には増加 と減少 とが含 ま

)

) )

2 ( 25.

のに分けて考えた場合、増加 したものには近代的な 業形態上パー トタイマーがほとんどな くて、フルタ

えた学生が韓国よ り、 日本 に多 く5 %を占めてい

ることである。韓国では再就職 より継続型が多いが、 れる。

日本では逆転 している。その理由として韓国では就 それぞれの質問項 目を伝統的なもの と近代的なも

イマーが一般的であることが考えられる。現実的に 項 目が多 く、反面減少 した ものには伝統的な項 目が 表 13 夫の仕事の決 め手

00)

00)

00) すべて

夫が決 める 妻の意見 を参考 に した上 で夫が決 める 夫婦 が相談 して決 めろ 夫の意見 を参考 に した上 で妻が決める すべて妻が決 める

韓( 1986) 31. 600. 367. 00. 02. その他 (1996) 00. 500. 500. 00. - 100.0(515

日(1996) 45. 640. 305. 05. 000..0 0.0 100.0(2

表 14 妻の仕事の決 め手夫が決めるすべて 妻の意見 を参考 に した上 で夫が決 める 決 めろ相談 して夫婦が 0.5 100.0(200) 韓(1986) 19. 62. 617. 夫の意見 を参考に した上 で妻 が決 める295. すべて妻 が決 める06. その他- 100.0(51 韓(1996) 00. 25. 545. 410. 20. 00. 5 日(1996) 00. 1.0 370. 570. 45. 0. 100.0(2

0

表 15 5 100.

結婚後の妻の仕事の継続やめた方 が ずつとけた 子 どもが生 まれる 再就

韓(1986) よい22.7 方がよい130. まではよい404. 方がよい239職の. その他- 100.0(515 韓(1

(16)

多かった。特 に近代的な項 目の中で も 「親の面倒 を みる子 どもに多 く財産相続べ きだ

「不幸 な結婚生 活 よ り、離婚 した方が よい

「夫婦 は平等 である」

「結婚後 も、妻 は仕事 を続けたほ うが よい」 な どは 大幅に増加 している。反面、伝統的な項 目の中で も

「息子 に多 く財産相続すべ きだ

「夫が大体優位であ る

「結婚後、妻 は仕事 をやめたほうが よい

「妻の 仕事は子 どもが生 まれるまではよい」 などは大幅 に 減少 している。

次 に、 1986年 と比べて変化が見 られなかった もの について言及 してお く1986年 と同 じように、祭紀 は子 どもが協力 して行 なうこと、そ して親を精神的 に滞足 させることが親孝行であるとい う意識は相変 わらず高い比率 を占めている。反面、 どんな場合で も離婚はよくないとい う考え方は低 く、現在の若者 が離婚 を肯定的に受け取 っていることが明 らかにな った。

従 って、韓国において大 きく変化 した ものの中で は、比較的夫婦の間で決め られる問題が多い。反面、

世代関係 などに関わる問題は変化 しに くく、伝統的 な意識が根強 く残 っている それは世代間のギャッ プや社会制度が充実 していないことが、その重要な 要因として挙げられる。

結論

今 までみてきたように、韓国の家族は父系血縁 を 中心 とす る直系家族である。そこでは、家系 は必ず 息子 によって継承すべ きであ り、家系 を継承する息 子は長男であるとい うのが 直系家族の構造的原理だ った。

特 に1980年代 に入って以降、韓国の家族は飛躍的 な経済開発 -産業化の持続 と都市化によって さまざ まな面で大 きく変わって きた。 しか し、長い歴史の 中で形成 ・維持 されて きた伝統的な家族意識は、外 部か らの異質的な制度が導入 されて もそれほど短期 間で変わるとは思 えない。この点 について 日本 に比

:若年層 の家族意識の変化

ベて韓国では、世代関係 などに関わる問題は変化 し に くく、伝統的な意識が根強 く残っていることが調 査結果か ら明 らかになった。

韓国のチプと日本の イエ制度 においては同様 に、

個人は集団に投入 し未分化の状態にあった。 しか し 両者の間には違いも認め られる。その典型的なもの

として次の点があげられる。つまり韓国のチプとは、

複数の核的小結合の連結であ り、その核的小結合に は血縁的な関係が本質的で、かつ不可欠なもの とな る そこでは、非血縁者はチプの構成員に含 まれな い。 したがって、核的小結合の性質がその まま受け 継がれている それに対 して、 日本のイエ とは、複 数の核的小結合の連結ではあるが、その核的小結合 には必 ず しも血縁 的な関係が要求 され ないのであ る。つ ま り、非血縁者 もイエの構成員 に含 まれる。

そこに、韓国のチプと日本のイエ との間に構造的な 違いが認め られる。 したがって、その構造的差異 に より変化の方向や速 さも当然変わって くると考えら れるのである。

1 ( 汐

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同志社社会学研究 NO.I,1997

<註>

1第二次世 界大戦後、韓国の家族法 は、1960年 に新民 法 と して成立、1977年 に一部改正 された。 ここに示 すの は在学圭 「大韓民 国民法の改正 について(下) 戸籍時報 三八六号

所載 に依 る もので、韓国民法の 第四編 ・親族 な らびに第五編 ・相続(以下両編 を併せ て家族法 と総称す る)に関す る諸規定が 1 990に大幅 に 改正 された。

<参照文献>

韓南済 1984『韓国都市家族研究』一志社。

1989現代韓国家族研究』一志社。

李光杢 1973『韓国農村の家族 と祭儀』 中根千枝編,東 京大学出版 会。

1975『韓国家族の構造分析』一志杜。

1978韓国家族の構造分析服部民夫訳、国書刊行会。

1984韓国の家族制度ソウル韓国放送事業 団。

雀在錫 1972韓国人の社会的性格』中根千枝訳,学生社。

1983『韓国家族制度 史研究

一志社。

李効再 1983『家族 と社会経文社。

雀弘基 1995『韓国社会論社会批評社。

李潤樹 1974社会階層 と生活場面 に伴 う価値観 の構 造」建国大学博士学位請求論文。

森 岡清美 1976社会学か らの接近

家 と現代家族』

培風館。

1987新 しい家族社会学』培風館。

戸 田貞三 1970家族構成』新泉社。

伊藤幹 治 1974祖先崇拝 と家

講座家族8、弘文堂。

喜多野清一 1986「日本 と家 と家族

『日本の社会学 3、

伝統 家族

東京大学出版 会。

鈴木柴太郎 1968『日本農村社会学原理』

(

著作集

第 1巻) 未来社。

篠崎正美 1993「現代韓国の家族意識への接近家族 社会学研究

N0.50

上子武次 ・増 田光書編 1981『日本 人の家族 関係』有 斐 閣選書。

<参考資料>

韓国統計 庁 1992『人口住宅総調査報告書』。

韓国内務部 1959簡易総 人口調査報告』。

韓 国経 済企画院 1960、1970、19801990経 済活動 人口年報』。

韓国経 済企画院 1987『人口及 び住宅セ ンサ ス報告』。

日本総務庁統計 局 『国勢調査報告』。

日本厚生省 人口問題研究所編 1986『人口動向 日本 と 世界』。

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参照

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