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Effects of Different Appllicaton Methods ofFertilizer and Manure on Soil ChemicalProperties, Yield, and NPK Balances in WholeCrop Rice Cultivation

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

Effects of Different Appllicaton Methods of Fertilizer and Manure on Soil Chemical

Properties, Yield, and NPK Balances in Whole Crop Rice Cultivation

ケーム, ボリン

http://hdl.handle.net/2324/1959173

出版情報:九州大学, 2018, 博士(農学), 課程博士 バージョン:

権利関係:

(2)

氏 名 ケーム ボリン

論 文 名 Effects of Different Application Methods of Fertilizer and Manure on Soil Chemical Properties, Yield, and NPK Balances in Whole Crop Rice Cultivation

(肥料および堆肥の異なる施用法が飼料イネ栽培における土壌の化 学性,収量および窒素・リン・カリウム収支に及ぼす影響)

論文調査委員 主 査 九州大学 准教授 平井 康丸 副 査 九州大学 教 授 井上 英二 副 査 九州大学 教 授 凌 祥之 副 査 九州大学 准教授 山川 武夫

論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

本論文は,畜産堆肥を活用した生産システムの構築が期待されている飼料イネ栽培を対象にした ものである。本栽培では,地上部全量を収穫することによる地力低下や不適切な施肥による収量の 減少ならびに堆肥の過剰施用による環境負荷の増大が予見される。その実態と堆肥の施用効果を把 握することを目的に,化学肥料と堆肥の施用法が土壌の化学性,飼料イネの乾物収量,および水田 の窒素・リン・カリウム収支(NPK収支)に及ぼす影響を,福岡県糸島市における現地調査により 明らかにしたものである。

まず,化学肥料もしくは牛ふん堆肥のみで飼料イネ(品種:タチアオバ)を栽培する 18 水田に おいて,全窒素(TN),全リン(TP),交換性カリウム(Ex. K),カリウム飽和度および可給態窒素 の土壌の化学性を調査している。また,調査水田間の土性の違いを考慮して土壌の化学性に対する 堆肥の施用効果を評価するために,粘土+シルト含量と土壌の化学性の相関を解析している。その 結果,粘土+シルト含量がTN,TPおよびEx. Kと有意な相関があることを示している。一方,粘 土+シルト含量が同程度の水田において,TN,TP,Ex. K,カリウム飽和度および可給態窒素が堆 肥施用により顕著に増加したことを明らかにしている。また,化学肥料のみで飼料イネを栽培した 場合に一作後の可給態窒素の減少量が大きかったことから,無機化する窒素の画分が減少する可能 性を言及している。

次に,化学肥料および堆肥の施用法,土壌の化学性と飼料イネの乾物収量の関係を調査している。

その結果,化学肥料の窒素施用量が食用米に準じて決定されており,飼料イネの乾物収量の目標値 を大きく下回っている現状を明らかにしている。また,土壌からの窒素供給可能量と藁重の間に有 意な正の相関が見られたことから,堆肥施用による土壌の無機化窒素の増加が,乾物収量の向上に つながったことを見出している。

最後に,化学肥料と堆肥の施用法が水田のNPK収支に及ぼす影響を評価している。堆肥,化学肥 料,潅漑水,降雨および窒素固定由来のNPKの投入量と飼料イネが吸収したNPKの差として見積 もられる残差NPKは,堆肥施用水田において顕著に大きかったことを示している。作物の要求量を 超えた過剰な堆肥施用が大きな残差NPKの原因であり,周辺環境の汚染が懸念される実態を明らか にしている。また,堆肥のN/P比は作物のN/P比より小さく,リンが過剰に施用される傾向にある ことから,環境負荷を低減する対策として,作物のリン要求量を考慮した堆肥施用法を提示してい る。

(3)

以上要するに,本論文は畜産堆肥を活用した生産システムの構築が期待されている飼料イネ栽培 を対象にして,化学肥料と堆肥の施用法が土壌の化学性,乾物収量,および水田のNPK収支に与え る影響を明らかにしたものであり,農業生産システム設計学に寄与する価値ある業績と認める。

よって,本研究者は博士(農学)の学位を得る資格を有するものと認める。

参照

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