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完訳版 『普通高中英語課程標準』(2003年)

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(1)

研究紀要 (富山医科 薬科大学一般教 育)第 33号 (2005)

1.は じめに

木村 (2005)で は,中 華人民共和国 (以下 「中国」と 表記)の 基礎教育段階の英語教育の基盤 となる 『全 日制 必務教育普通高級中学英語課程標準 (実験稿)』 (中華人 民共和国教育部 :2CX11)の 日本語完訳版を掲載 した。そ の全貌は,中 国基礎教育段階の学校英語教育を一級から 九級までの級別 ランクによつて段靭 lごとに調 ヽする特 徴があった。そこには,そ の級別 ランクと学年 との対応 に一定の幅を持たせ,広 大な国土におよぶ教育の地域間 格差に対応 しようとする工夫があつた。

本稿は,第 10期 五ヵ年計画 (20ul年 ‑2005年 )の ち ょうど中間点に当たる2∞3年 に中国教育部が出版 した,

普通高中英語課程標準 (実験)』の日本語完訳版である。

その名が示す通 り,こ れは,高 級中学 (日本の高等学校 に相当)の 英語教育の基盤 となるもので,わ が国でいえ ば,高 等学校外国語学習指導要領に相当する。

特に高等学校のみをその対象 とした英語教育の国家カ リキュラムが,なぜ第 10期 五ヵ年計画の中間期に発表 さ れたのか,そ の解釈には更に周辺資料の収集が必要であ る。 しかし,少 なくとも木村 (2005)の 中で明らかとな つた2CX11年版の『全 日制必務教育普通高級中学英語課程 標準 (実験稿)』では,す でにその時 点で高校段階の英語 課程が計画中であることが,付 注の形で明記 されている

(ノ寸, 2005, p. 94)。

本稿はまさにそ1(9卜130))。皆の英語課程」である 『 通高中英語課程標準 (実験)』を,付 録部分を除いた原著 63ペ ージ分にある第一部から第四部までを完訳 したもの

」LAS(vol.33, 2005)

である。

2.完 訳の内容

第一部 前 書き

目下我が国の社会と経済の発展に伴い,国 民の外国語 の能力にはより高い水準が求められている。高校段階の 外国語教育は,国 民の外国語の資質を育成する重要な段 階であり,生 徒の知恵 と感情 ・態度の成長の要求を満た し,高 校卒業生が就職 。進学 し,将 来の生活 と成長の要 求をも満たさなければならない教育である。また同時に, 国家の経済建設及び科学発展に伴 う人材の需要をも満た さなければならない。従つて,高 校段階の外国語教育に は多重の人文的意義 と社会的意義がある。

英語は高校段階の外国語教育の主要な言語である。高 校英語課程改革の主要な目的は以下の通 りである :新 し い外国語教育 ・教育指導理念をうち立て,そ れによつて 課程の設置と課程の内容が時代性,基 礎性そ して選択性 を持ちこと ;柔軟な課程 目標体系を確立 し,そ れによつ て異なる段階と異なる地域の英語教育に対 してよリー層 指導的役割を果たすこと ;多元かつ開放的な英語課程評 価体系を作 り上げ,そ れによつて評価が真に教育指導の 有機的な構成部分になること ;標準化 した英語教材体系 と豊富な課程の リソース体系を作 り上げ,そ れによつて 英語課程を順調に実施することを保証すること。

普通高校課程の基本的な改革精神 と要求に基づいて, 義務教育の英語課程標準 (実験版)の 上に,本 標準を制 定 した。

完訳版 『普通高中英語課程標準』(2003年)

中華 人 民共 和 国高等 学校 英語 教 育 の指針

木 村   裕 三

‑ 1 3 1 ‑

一,課 程の性質

(2)

言語は人類の最も重要な思考 とコミュニケーションの 手段であり,人 々が社会活動に参加するための重要な条 件でもある。言語は人間の全面的な成長を促進すること に対 して重要な意義がある。社会生活 と経済活動が日々 グローバノL/4ヒする昨今,外 国語はもう世界各国国民にと うて不可欠の基本的な教養の一つとなった。そのため, 外国語,特に英語を習得することに,重要な意義がある。

高校英語課程は普通高校の主要な科 目の一つである。

高校生が外国語を習 うことは,一 方では知能,感 情,態 度 と価値観の発達及び全人的な人文教養の高まりを促進 することができる ;また一方では,こ の国際通用語をキ スターすることによつて,外 国の先進的な文化,科 学, 技術を学習し,国 際交流を行 うための良好な条件を作 り 出すことができる。英語課程を設置することは民族資質 の向上に貢献し,我 が国の改革開放と国際交流に役立ち, 我が国の総合的な国力を強めることにもつながる。

二,基 本的な理念

(二)共 通基礎を重視 し,成 長の基盤を建てる 普通高校の英語課程は義務教育段階の課程からの自然 な継続であり,基 礎教育段階の課程の重要な構成部分で ある1。従って,普 通高校英語課程は,義 務教育英語課程 の基礎の上に,生 徒が優れた言語基礎を構築するように 協力 し,彼 らの今後の進学,就職及び生涯学習のために, 良い条件を作 り出し,彼 らに21世 紀の国民としてある べき基本的な英語の教養を身につけさせる。高校英語課 程は高校生の認知の特徴 と学習のニーズに基づいて,生 徒の基本的な言語運用能力をよリー層伸ば し,生 徒が英 語で情報を獲得 し処理する能力及び問題を分析 し解決す る能力を高めることを重視すべきであり ;また、次第に 生徒が英語で考え,表 現する能力を育成 し ;生徒がより 一層学習を重ね成長するために必要な条件を作り出すべ

1義務教育段階は小学校 と初級中学 3年 までし基礎教育 段階は義務教育段階に加え,さ らに高級中学 3年 までを 含む。

木村裕三/JLAS(vol.33,2005)131‑175

きである。

(二)多 種な選択を提供 し,個 性の要求に適応する 高校段階の英語課程は生徒の個性 と潜在能力の成長に 寄与 しなければならなし、 そのため,高 校英語課程は選 択性がなければならない。課程の多様化は課程の選択を 実現するための基礎である。高校英語課程は社会の要求 に配慮 し,様 々な生徒の成長のニーズをも満たす。共通 基礎を完成するとい う前提の下で,高 校英語課程は多様 化に努め,生 徒一人一人に対 して自主選択と自己成長の チャンスを与え,選 択を通 じて人生を計画するという能 力 と自主成長する能力を向上させ,自 身の未来の成長目 標 を確立させる。

(三)学 習方法を改善 し,自 主学習能力 を高める 高校英語課程のデザインと実施は生徒が英語学習方法 を改善することに寄与 しなければならず,そ れによつて 彼 らが観察,体 験,探 究などの積極的な学習方法を通 じ て,自 己の学習の潜在的能力を充分に発揮 し,効 果的な 学習ス トラテジーを形成 し,自 主学習能力を高める ;生 徒が様々なメディアと情報源を活用する方法を身につけ, 学習手段を拡げ,個 性的な学習方法と特徴を形成するこ

とにも寄与 しなければならない。

(四)生 徒の感情に関心を持ち,人 文教養を高める 高校英語課程は生徒の感情に関心を持ち,そ れによっ て生徒が英語を習 う過程で,独 自の思考力と判断力を高 め,他 人との交流と協力する能力を伸ばし,異 文化に対 する理解 と異文化コミュニケーション能力を増進 し,正 確な人生観,世 界観及び価値観を樹立 し,社 会に対する 責任感を増強 し,人 文教養を全面的に高める。

(五)評 価体系を十分に整え,生 徒の不断の成長を促進 す る

高校英語課程では生徒の全面的な成長を促進すること を目的とする多元化 した評価体系を作 り上げなければな らなし、 評価は生徒の成長に役立ち,生 徒の学習を促進 させる役割を果たさなければならない。形成的評価 と総 括的評価の両方を取 り込む方式を採用すべきであり,生

‑132‑

(3)

完訳版 『普通 高 中英語課程標準 』 (2003年 )中 華人民共和 国高等学校英語教 育 の指針

徒の総合的な言語運用 能力 と,学 習の過程の中で現れた 感情,態 度 と価値観 を評価することを重視す る。評価体 系は生徒が 自己の学習 目標 と学習ス トラテジーをコン ト ロール し,調 整す ることに寄与 し,生 徒が英語学習の 自 信 を高めることにも寄与 しなければな らない。   │

三,課 程設計の構想

課程改革の指導思想 を具体化す るために,高 校英語課 程は必修科 日と選択科 目の両方を取 り込む課程設置モデ ルを採用す る (表1:高 校英語課程の構造)。必修科 目の 目的は :生徒が墨本的な英語の言語能力 を身につけ,積 極的な向上心のある学習態度 と,柔 軟で多様な学習ス ト

ラテジー,及 び異文化 コミュニケ‐シ ョンの意識 と能力 を育て,そ して生涯学習のための基礎を築 くこと。選択 科 日の 目的は,異 なる生徒の就職,進 学及び個人の趣味

と成長の要求を満たす ことである。

必修科 目は総計で 10単 位であ り,ブ ロック 1‑51Rロ ち英語 1■ 英語 5)の 順序で開設 され る。それぞれのブ ロックは 2単 位で,合 計 36時 間 (毎週 4時 間)で ある。

生徒は必修科 目を 10単 位で修了 し,七 級の 目標水準を 達成すれば英語学科の卒業水準を満たす。生徒は必修科 目を履修す ると同時,あ るいは履修後に,高 校段階の他 の選択科 目を自主的に選択履修す ることができる。

選択科 日は二つのシ リーズに分 け られ る。 シ リーズ I の課程は必修科 ロブロック 1‑5の 上国 順次設置 された 課程であ り,総 計 6つ のブロック lR口ち英語 6‑英 語 11) があ り,そ れぞれが 2単 位である。生徒はブロック英語 6‑英 語 8の 内容を完成すれば,人 級の 日標水準に達成 し,ブ ロック英語 9‑英 語 11の 内容を完成すれば,九 級 の 目標水準に達成する。全ての学校はブロック6‑8を 開設 しなければな らない,さ らに積極的に条件の改善に 取 り組み,で きるだけ早期 にブロック9‑11を 開設す る ことが望ま しい。 シ リーズⅡの課程は任意選択科 日であ る。 このシ リーズの課程は三種類に分けられ,そ れ らは

言語知識及び技能類,言語応用類,そ して鑑賞類である。

シ リーズⅡの選択科 目に関 しては,生 徒が選択する種類 と順序は自由である。現段階では各学校はそれぞれの種 類の中か ら 1‑2個 のブ ロックを選択 し開設す ることが でき,そ の上条件を整備 してできるだけ早期 にさらに多 くの課程 を設置 し,生 徒 に選択 させ ることが望ま しい。

ここで以下のよ うな課程 を提供 し,学 校が選択ブロック を設置す る際の参考 とす る :

言語知識及び技能類 :初級英語文法及び修辞,英 漢初 級翻訳,英 語実用文の作文,英 語新聞雑誌の読解,英 語 講演及び弁論 ;

言語応用類 :文書秘書英語,科 学技術英語,情 報技術 英語,初 級観光英語,初 級経済貿易英語 ;

鑑賞類 :英語文学鑑賞入門,英 語映画 ・ドラマ鑑賞入 門:英 語舞台劇及び演技入門,英 語歌曲鑑賞。

高校英語課程は レベルによつて六,七 ,人 ,九 の四つ の等級に分かれ, レベルの等級は学年 と直接の対応関係 がない。生徒は高校段階で順次に申請 し,七 級一九級間 の各 レベルの試験 に参カロす ることができる。

第二部 課 程 の 日標

高校英語課程の総 目標 :義務教育段階の英語学習を基 盤 とし,生 徒が,い つそ う英語学習の 目的を明確に し,

自主学習 と共同学習 能力を伸ばすこと ;効果的な英語学 習ス トラテジーを形成す ること ;生徒の総合的な言語運 用能力を育成す ること,で ある。総合的な言語運用 能力 は言語技能,言 語知識,感 情態度,学 習ス トラテジー と 文化意識な どの素養 を協働的に発展 させた基盤の上に形 成 され る。言語知識 と言語技能 は総合的な言語運用能力 の基礎である。感情態度は生徒の学習 と成長に影響す る 重要な要素である。学習ス トラテジーは学習の効果を高 め,生 徒の 自主的な学習能力を伸ばすための必要条件で ある。文化意識は言語を適切に運用することを保証する。

―‑133‑―

(4)

高校生の認知能力の発達の特徴 と学習の進展の必要性 に基づいて,高 校英語課程は以下のことを強調すべきで ある :生徒の総合的な言語運用能力をよリー層発達 させ るとともに,生 徒が英語で情報を獲得 し処理す る能力及 び,問 題を分析 し解決す る能力 を高めることを重視 し, 特に生徒の英語で考え表現す る能力を高めることを重視 す ること ;異文化 コミュニケーシ ョンの意識及び基本的 な異文化 とコ ミュニケーシ ョン能力を育成す ること ;よ リー層国際視野を広げ,愛 国主義精神 と民族使命感 を強 め,健 全な感情,態 度,価 値観 を形成 し,未 来の成長 と 生涯学習のために好ま しい基礎 を築 くこと。

このために,高 校英語の教育指導は,生 徒の積極的な 試み と,自 己探究, 自己発見及び 自主的な実践 といつた 学習方法を通 じて,高 校生 らしい特徴のある英語の学習 方法 を形成す るよ う奨励すべ きである。

木村裕三/」LAS(vol.33,2005)131‑175

表 1 高 校英語課程の仕組み

高校英語課程 目標の構造は図 1の 通 りである : 高校英語課程 目標には,義 務教育一級〜五級の目標を 基礎 とし,全 部で四つのランク (六級〜九級)の 日標基 準がある。その うち,七 級は高校段階に達成 しなければ ならない等級であり,八 級 と九級は英語の総合的な言語 運用能力 をさらに向上させたい高校生のために設定され た目標である。各ランクの基準は,生 徒の言語技能,言 語知識,感 情態度,学 習ス トラテジー,及 び文化意識 と い う五つの領域の総合的な行為の表現を基にして描かれ た総合表現である。表 2は 高校英語課程の六級一九級の 課程 目標についての説明である。

レベ ル 必修科 目 (10単 位)

選択科 目 シ リーズ I

順序選択科 目

シ リーズⅡ 任意選択科 目 ブ ロー ク名 週時間 単位 ブ ロック名 週時間 単位

九級

八級

七級

六級

英語 11 4

英語 10 4 2

英語 9 4 2

英語 8 4 2

英語 7 4 2

英語 6 4

英語 5 4 2

英語 4 4 2

英語 3 4 2

英語 2 4 2

英語 1 4 2

義務教育段階 1‑5級

‑134‑

(5)

完訳版 『普通高中英語課程標準 』 (2003年)中 華人民共和国高等学校英語教育の指針

図 1 課 程 目標 の構造

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表 2 高 校英語課程 目標

ランク 目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

六級

英語学習の動機をいつそ う強め,自 主的に勉強する強い意識がある。 日頭あるいは文書資料の中の観点を 理解 し, 自分の見解を簡単に発表することができる。日頭あるいは文字を使つて効果的に個人の経歴を述 べることができる。教師の支援のもとで,英 語学習活動を計画,組 織 し実施することができる。自ら様々 な教育のための リソースを利用 して勉強することができる。学習の過程と結果に対 して簡単に自己評価 し, それによつて学習の日標とス トラテジーを調整することができる。コミュニケーションの中で言語文化が 内包するものとその背景を体得することができる。

七 級

明確で持続的な学習の動機および 自主的な学習意識がある。 よく知っている話題について情報を交換 し, 問題を提出 し,自 分の意見 と提案を述べることができる。原著を リトール ドした高校生向けの英文の読本

ど,英 語の新聞雑誌を読んで理解す ることができる。初歩的で実用的な創作の能力を持つている。例えば 事務のお知 らせ,招 待状などである。教師の指導のもとで,自 ら言語の実践活動を計画,組 織 し実施す る ことができる。自ら学習のための リソースを拡大 し利用することができ,多 くの手段 ・方法で情報を得て, その入手 した情報 を利用 し筋道を立ててはっき りと表現することができる。 より強い自己評価 と自己コン トロニル能力 を持ち,自 分に合 う学習のス トラテジーを初歩的なが ら形成す ることができる。 コミュニケ ーシ ヨンの中で文化の相違を理解 し,初 歩的な異文化 コミュニケーシヨンの意識を形成する。

(6)

第二部 内 容標準

基礎教育段階における英語課程の各ランクの総体的目標 に基づき,高 校課程標準は言語技能,言 語知識,感 情態 度,学 習ス トラテジー,文 化意識の五つの領域において 各ランクに応 じた具体的な内容の標準を示 した。各ラン クの目標に描かれた能力は全て必修科 日と選択科 目の学 習を通 じて形成 され る。

,言 語技能       │

言語技能は言語の運用能力の重要な構成部分である。

言語の技能はリスニング,ス ピーキング,リーデイング, ライティングとい う四つの領域の技能及び,四 つの技能 の総合的な運用能力を含む。 リスニングとリーディング は理解する技能であり,ス ピーキングとライティングは 表現の技能である ;この四つの技能は,言 語学習 とコミ ュニケーションの中で互いに補完 し合つて促進する。生 徒は個々の技能 とそれを統合 した総合的な言語の実践活

木 村 裕 三 /」LAS(vOl.33,2005)131‑175

動を通 じて,総 合的な言語運用能力を形成すべきであり, そ うすることによつて実用的な言語のコミュニケーショ ンのための基盤が形成される。そのため, リスニング, スピーキング, リーディング,ラ イテイングは学習の内 容でもあ り,ま た,学 習の手段でもある。

高校生のコミュニケーションの必要性 と認知水準に基 づき,高 校英語の教育指導は生徒の以下の能力を育成す ることに重点を置くべきである :コ ミュニケーションの 中で英語を適切に使 う能力 ;英語で情報を獲得 し,処 理 する能力 ;英語で問題を分析 し,解 決する能力及び批判 的思考能力。高校段階において リスニング,ス ピーキン グ, リーディング,ラ イティングの練習は生徒のこれ ら の領域における成長の需要に応えなければならない。表 3.1‑表 3.4は高校段階における言語技能の六‐九級の目 標に対 しての説明である。

ランク 目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

人級

よ り強い 自信 と自主的な学習能力がある。 よく知っている話題について英語を話す人々と自然にコミュニ ケーシ ョンすることができる。日頭あるいは文書の内容に対 して,評 価的な見解を発表することができる。

意味のつながった, しかも完全な構造の短文を書き出すことができる。 自主的に各種の言語の実践活動を 計画,組 織,実 施す ることができる。例えば計画を協議 ・立案 し,実 験 を報告 し,結 果を調査す るなどで ある。インターネ ッ トなどの多種の教育的 リソースを効果的に利用 し,情 報を得て処理 し,必 要に応 じて その情報を整理,ま とめ,分 析することができる。 自覚 して学習の効果を評価す ることができ,有 効な英 語の学習ス トラテジーを形成する。コミュニケーシ ョンの中での文化が内包す るものとその背景を理解 し, 外国文化 を尊敬 し,寛 容な態度 をとることができる。

九 級

独立 して, 自主的に学習のタスクを計画 し実施す ることができる。 よく知つている話題に関す る講演,討 論,弁 論,報 告などの主な内容を聞いて理解することができる。国内外で広 く関心を持つている問題,(例 えば :環境保護,人 口,平 和 と発展などの問題)に 対 して英語を使って話 し合 うことができ,自 分の態度 と観点を表明す ることができる。 日常生活で回頭による通訳ができる。各種の機会を利用 して英語を使つ て実際にコミュニケーシ ョンを行 う。辞書を使 つて一般向けの科学に関す る本や文学作品を幅広 く読む こ とができる。 よ く見かける実用文を応用 して一般的な作文を完成 し,文 献を使 う初歩的な能力を持って いる。 自主的に学習の手段 0方法を開拓 し,学 習の リソースを増や し,世 界情勢に関心を持ち,よ り強い 世界意識 を持 ってい る。

一‑136‑

(7)

完訳版 『普通高中英語課程標準 』 (2003年)中 華人民共和国高等学校英語教育の指針

表 3.1 言 語技能 目標 (六級)

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

エハ

1.聞 いた段落の中のキーワー ドを把握でき,言 葉の間の論理関係を理解することができる ;   ‐ 2。日常の要求と指示を理解することができ,指 示に基づいた動作ができる ;

3.物 語や叙述文を聞いて理解でき,そ の中の主要な人物と事件およびその関係を理解することができる ; 4.リ スニングの資料や簡単な講演または討論の中から情報 と視点を取 り出すことができる。

1.情 報を伝達す ることができ,よ く知らている話題に対 して見解 を表現す ることができる ;

2.繰 り返 した り,例 を挙げた り,ま た,釈 明す るなどの方法を通 じて,意 味を明 ら力ヽこすることができる ; 3.個 人の体験 を筋道立てて表現す ることができ,個 人の見解 と想像を表現す ることができる ;

4.特 定の場所 において適切 な方法で 自分の態度 と願望を表す ことができる ; 5。英語で簡単な言語の実践活動 を行 うことができる,例 えばイ ンター ビュー。

l l

1.一 般の文字資料の中から主要な情報を得ることができる ; 2.文 の前後関係 と文の構造を利用 して語義を推測することができる ;

3.文 の前後の手がか りを推理するによつて物語の筋の展開を予測することができる ;

4.リ ーディングの目的が異なれば,そ れに応 じて異なる読解ス トラテジーを確定することができる ; 5。異なる情報手段を通 じて必要な情報を取ることができる ;

6。教材のほ力ヽこ,授 業外に累計 18万語以上の単語の読書量を達成すべきである。

1.適 切な型を使つて書き置きと簡単な書簡 を書くことができる ;

2。人物あるいは事件を簡単に描写することができ,自 分の意見を表現することができる ; 3.適 切な言葉遣いでグリーティングカー ドを書 くことができる ;

4.友 達や文通友達に手紙を書いて,情 報と感情を交換することができる ; 5。書いた内容を修正することができる。

表 3.2 言 語技能 目標 (七繊

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

1。会話の中で重要な情報を識別 し,簡 単な推定を行 うことができる ;

2.操 作の指示を理解 し,そ の要求 と指示に基づきタスクを完成す ることができる ;

3.普 通の速 さの リスニング材料について,人 物 と物事に対する描写,筋 の展開及びその結果を理解す ることができる ;

4.よ く知っている話題についての会話 を聞いて理解 し,そ の要点をつかむ ことができる ; 5。 よく知つている話題の内容 を聞いて理解 し,異 なる口調が表す態度を識別す ることができる ; 6。一般的な放送情報を聞いて理解す ることができる,例 えば :天気予批      │

‑137‑

(8)

木村裕三/」LAS(vol.33,2005)131‑175

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

1。日常のコミュニケーシ ョンの中で,般 の問合わせ と要求に従つて適切な反応をすることができる ; 2.よ く知つている話題を基づいて,少 し用意 してか ら,筋 道を立てて簡単な短い発言を行 うことがで

きる ;

3.一 般的な話題 について討論す ることができる ;

4.話 題の要求に従つて他人 とコミュニケーションし,協 力 して,共 同でタスクを完成することができ る ;

5.適 切なイン トネーションとリズムで 自分の意図を表現す ることができる。         │

1.一 般の文章か ら主要な情報を得て処理す ることができる ; 2.文 章の主旨と作者の意図を理解す ることができる ;

3。文の前後関係 によつて未知語を克服 し,テ クス トの意味を理解す ることができる ; 4.文 章の手がか りを利用 して推理す ることができる ;

5。必要に応 じてインターネットなどを通 じて情報を取ることができる ; 6。高校生向けの英語新聞あるいは雑誌を読むことができる ;

7.教 材のほかに,授 業外に累計 23万語以上の単語の読書量を達成すべきである。

1.文 字 と図表 を使 つて情報を提供 し,簡 単な描写を行 うことができる ;

2,よ くある様式の実用 文を書き出す ことができる,例 えば :手紙や一般の知 らせなど ; 3。人物あるいは事件 を描写す ることができ,そ れについて簡単に評論す ることができる ; 4.個 人の状況に関係す る表を書き込む ことができる,例 えば申請書など ;

5。教科書の文章をグループ単位で短い劇に直す ことができる。

表 3.3  議語技能 目標 (八級)

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

人   級

1.異 なる口調が意味す る異なる感情を識別す ることができる ;

2:よ く知っている話題の討論 と談話を聞いて理解でき,要 点を しつか り覚えることができる ; 3。一般の会話の視点を捉えることができる ;

生 放送,テ レビの英語ニュースのテ■マあるいは要点を聞いてわかる ; 5。婉 曲な提案 あるいはア ドバイスな どを聞いて理解できる。

1:コ ミユニケーションの中にある適切なイン トネーション,日 調とリズムを使つて自分の意図と感情などを 表現することができる ;

2.学 習タスクについて互いに話 し合つて計画を立てることができる ; 3:タ スクとプロジェク トを完成する過程 と結果を報告することができる ;

‑138‑一

(9)

完訳版 『普通高中英語課程標準 』(2003年)中 華人民共和国高等学校英語教育の指針

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

人   級

4.準 備を経て,下 般的な話題を使つて 3分 間のスピーチを行 うことができる ;

5。日常生活において人と付き合 う中で,言 葉を効果的に使つて表現することができる。例えば,意 見を発表 し,判 断を下す,叱 責,苦 情を訴えるなど ;       .

6。日常生活において一般的な通訳をすることができる。例えば,外 国人を連れてショッピングしたり,観 光 した りすることなど。

1.異 なる文体の特徴を識別することができる ;

2.文 構造の分析を通 じて,難 しい文や長い文を理解することができる ; 3.読 書の資料の中で異なっている観点と態度を理解することができる ;

4.学 習タスクの必要性に応 じて多種のメディアから情報を得,そ して加工処理を行 うことができる ; 5.教 師の支援のもと,分 か りやすい文学作品を鑑賞することができる ;

6.教 材のほ力ヽこ,授 業外に累計 30万語以上の単語の読書量を達成すべきである。

1:読 んでいた文章を伝 えあるいは要約 を書 くことができる ;

2.文 字 と図表で提供 した情報を使 つて短文あるいは報告を書 くことができる ;

3。つなが りのある完成 された構造の短文を書き,事 実を描写 し,観 点 と態度 を表現す ることができる ; 4:創 作の文体が模範に合致 してお り,文 の意味が通 じるよ うにす ることができる。

表 3.4 言 語技能 目標 (九紛

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

九     級

1.よ く知つている話題に関する講演,討 論,弁 論及び報告を聞いて理解できる ; 2.国 内外の一般的な英語ニュースの放送を聞いて理解できる ;

3。長い発言内容の要点を提えることができ,発 言の人の観点と意図を理解することができる : 4.会 話の内容から相手の態度,喜 びと嫌悪,立 場や隠れた意味を判断することができる ; 5。一般的なユーモアを理解することができる ;

6。リスニングを行つていくうちに,一 般的ななまりの理解の困難を克服することができる。

1.話 し合 うとき適切な節度 を把握 し,話 し相手によつて用語 と表現方法を調整す ることができる ; 2.準 備を経て,い くつかの特別テーマについて 5‑10分 間の講演 を行し、関連質問に応答することができる ; 3.英 語 を使 つて面接試験 を受けることができる :

4.一 般的な内容の通訳を回頭でできる ;

5.コ ミュニケァシ ョンの中で適切 に自分の感情 を表現することができる ; 6.コ ミュニケーシ ョンの中で生 じた誤解 を明 ら力ヽこし,解 釈す ることができる ;

7。国内外で広 く関心を持たれている問題,(例 えば環境保護,人 口:平 和 と発展など)に ついて英語で話 し 合い,自 分の態度 と観点を表明す ることができる。

(10)

二, 言 語知識

高校生が学習 し掌握すべ き英語の言語の基礎知識は音 声,語 彙,文 法,機 能 と話題の五つの領域の内容を含軌 知識 は言語能力の有機的な構成部分であ り,言 語技能を 発達 させ る重要な基礎である。表 4.1‑表 4.3は 七,人 ,

木村裕三/」LAS(vOl.33,2005)131‑175

九級の言語知識の 目標 に対す る記述である。詳細につい ては付録 を参照のこと。本標準は六級の言語知識 に対 し て単独の説明をせず,六 級の教育指導については七級の

目標要求を参照の こと。

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

1.一 般の英字新聞 0雑誌 を読み ことができ,主 要な情報 を得 ることができる ; 2.一 般の英文の原著を読んで,あ らす じを捉 え,主 要な人物 を理解することができる ; 3.各 種の商品の説明書な ど非専門技術的な資料 を読んで理解す ることができる ; 4.情 景 と文の前後か ら,未 知の言語の現象を推測す ることができる ;

5。多種の参考資料や辞典な どを使 つて,複 雑な言語の問題 を解決す ることができる ; 6.読 書に幅広い興味があ り,優 れた読書の習慣がある ;

7.イ ンターネ ッ トな どのメデ ィアを有効に利用 して情報を得,処 理す ることができる。

1.英 文を使 って要 旨,報 告,お 知 らせ,公 務の手紙な どを書 くことができる ; 2.比 較的詳 しく生き生 きと英語 を使い,情 景,態 度,感 情 を描写す ることができる ; 3.適 切 な文体 と正 しい言葉 を使 つて 自分の観点を述べ,他 人の観点を論評す ることができる ; 4.創 作の中で,引 用資料や引用源である他者の話 を適切 に処理す ることができる ;

5。各種の表を書き込む ことができ,個 人の履歴 と申請書を書 くことができる,用 語は基本的に正 しく,適 切 である ;

6.簡 単な翻訳ができる ;

7.以 上の文章を書 く過程で文章は通 じ,文 型 も妥 当である。

表 4 . 1 言 語知識 目標 ( 七防

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

1.口頭で表現する際,音 声,イ ン トネーションが自然で,流 暢である ;

2.音声,イ ン トネーションによつて,話 しの中に隠れている意図や態度を理解する ; 3.初歩的に英文詩の リズムと韻律を理解 している ;

4.熟知 していない単語であつても,音 声によって識別 し,書 くことができる。

1.言葉の中の語彙が表現 している異なる機能,意 図,態 度を理解する ;

2.語 彙を運用 して物事を命名 し,呼 び,行 為 と特徴を描写 し,概 念などを説明する ;

‑140‑―

(11)

完訳版 『普通高中英語課程標準 』(2003年)中 華人民共和国高等学校英語教育の指針

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

  吾果

3.2400‑2500個 の単語,300‑400個 の慣用語または固定形式表現を使 うことができる ; 4.英語単語の意味の変化及び 日常生活に現れた新 しい語彙を了解する。

文   法

1.時 間,場 所,方 位 を描 く常用的な表現方式を理解 し把握 している ; 2.人 ,物 体,事 象 を比較す る常用的表現方式を理解 し把握 している ;

3.適 切な言語形式を使 つて物事を描写 し,観 点,態 度,ま たは感情な どを簡単に表現す る ;

4.文 章の基本的な接続及びつなが り手段 を把握 してお り,特 定の 目的によつて有効的に情報を組織す る。

機 能

1.日常のコ ミュニケーシ ョン機能の主な言語表現方式を理解す る ;

2.広 い コンテ クス トの中で挨拶,別 れ,感 訪t紹 介な どのコミュニケーシ ョン機能を正 しく理解 し,表 現す る ;

3.日 常のコミュニケーションの中で,適 切な言語を有効に使 って表現する,例 えば意見を表明す る,判 断を 下すな ど ;

4.既 習の機能項 目を運用 し,効 果的に感情,意 図,態 度を表現す る。

1.個 人,家 庭,社 会における人 との交流の場の話題 を熟知 している ;

2。 日常生活,興 味,風 俗習慣,科 学文化な どの領域 と関係がある話題 をいつそ う熟知 している ; 3.我 が国における一般的な社会生活の話題 を熟知 している :職業,祝 日,風 習,社 交の儀礼な ど ; 4.英 語圏の国家の 日常の生活習慣 に関連す る話題 を理解 している。

表 4.2 言 語知識 目標 (八級)

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

1.実 際のコミュニケーシ ョンを通 し,音 声,イ ン トネーシ ョンがますます 自然で,適 切であ り,流 暢にな つている ;

2.音 声,イ ン トネーシ ョンによつて,そ の中に含まれ る意図や態度 を理解 し表現す る ; 3.詩 の リズム と韻律 を理解 してい る ;

4.熟 知 していない単語や平易な文であつて も,音 声によつて識別 し,書 くことができる。

五叩  吾果

1.語 彙 を運用 し,異 なる機能,意 図,態 度 を理解す るとともに表現す る ;

2.比 較的複雑な状況の中で,語 彙を運用 し,物 事を命名 し,呼 び,行 為 と特徴を描写 し,概 念 を説明す る な ど ;

3.3300語 の単語 と400‑500語 の慣用語または固定形式表現が使 えるよ うになる。

文 法

時間,場 所,方 位を意味す る表現方法の把握がさらに進んでいる ; 人や物事を比較する表現方法の理解や把握がさらに進んでいる ; 適切な言語形式を使つて観点,態 度,感 情を描写 ・表現する :

‑ 1 4 1 ‑

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木村裕三/」LAS(vol.33,

(九級)

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

文 法

4.よ く見力ヽする文章形式の基本的な構造 と論理関係を習得 している。

1.広 いコンテクス トの中で挨拶,別 れ,感 謝,紹 介などのコミュニケーション機能を正 しく理解 し,表 現 す る。

2.日 常のコミュニケーションの中で,適 切な言語を有効に使うて表現する,例 えば意見を表明する,判 断 を下す,責 める,訴 えるなど ;

3.既 習の常用機能を柔軟に運用 し,よ り新 しい言語の機能項 目を把握する ; 4.現 実生活の中で情報交換をより上手に行 う。

1.個 人,家 庭,社 会における人 との交流の場の話題 を熟知 している ;

2.風 俗習慣,科 学文化,及 び文学芸術な どの領域 と関係がある話題 を熟知 している ;

3.我 が国における一般的な社会生活の話題 を熟知 している :職業,祝 日,風 習,社 交の儀礼な ど ; 4.英 語圏の国家の 日常の生活習慣 に関連す る話題を理解 している。

表 4.3 言 語知識 目標

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

1.英 語で各国の人々とコミュニケーシ ョンする際,ま たは異なる国の人々の英語会話の録音テすプを聞 く とき,様 々な訛 りの困難 を克服 し,大 体の意味を理解す ることができる ;

2.適 切なイン トネーション, リズムとアクセ ン トの変化などの手段を利用 して,異 なる語義,態 度などの コ ミュニケーシ ョンの意図を効果的に表現す ることができる。   ,

山  二里︵

1.4500語 の単語 と一定量の慣用語または固定形式表現を使えるようになる ;

2.コ ミュニケーションの話題,場 合,及 び人間関係などの関連要素応 じて適切な語彙を選んでコミュニケ ーションや表現することができる。

文 法

人級の基準に加 え,さ らに文法形式の意味を表現する機能を理解 して,効 果的に運用することができる ; 比較的複雑な言語現象に次第に少 しずつ触れ,そ れを理解 し,複 雑な言語現象に対 してある程度の帰納, 分析,解 釈 の能力 を持 つてい る。

1.既習の常用機能を総合的に運用することができ,柔軟かつ適切にコミュニケーションすることができる ; 2.コ ミュニケ∵ションの必要性に基づいて,新 しい言語の意味を表現する機能 とコミュニケーション機能

をさらに習つて把握することができる ;

3.学 習 と交流に際 して,効 果的に言語を利用 して認知水準を高め,思 考力を伸ばすことができる。

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完訳版 『普通高 中英語課程標準 』 (2003年 )中 華人民共和 国高 等学校 英語教 育 の指針

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

九   級

話 題

1.八 級の 目標水準に リス トア ップ された話題内容を総合的に運用 し,あ る程度の深 さのある思想面の交流を 行 うことがで きる ;

2.コ ミュニケーシ ョンに際 して,文 化の差異を尊重 し,比 較的強い異文化 コミュニケーション意識 と能力を 持 つている。

三, 感 情態度

感情態度 とい うのは興味,動 機, 自信,意 志,協 力 精神 といつた,生 徒の学習過程 と学習効果に影響す る 相関要因,及 び学習過程の中で次第に形成 された国家 意識 と国際視野を指す。積極的な学習態度 を維持す る ことは,英 語学習の成功のために重要である:高 校段 階において,教 師 は生徒の興味 を次第に安定 した学習

動機に転化 させ るように指導 し,そ うす ることによつ て,彼 らに自信 を確立 させ,困 難 を克服す る意志を磨 き,他 人 と協力 し,調 和の とれた健康で向上心がある 品格 を身につけ させ る。英語の課程 を通 じて,生 徒が 愛国主義意識 を強め,国 際視野 を広げる。表 5は 七級

と八級の感情態度の 目標 に対す る説明である。

表 5 感 情態度 目標 (七級一人級)

目 標 に 対 す る 総 合 的 説 明

1.英 語学習への願望 と興味を維持 し,進 んで英語 の能力 を高める活動 に参加す る ;

2.正 しい英語学習への動機があ り,英 語学習の 目的はコミュニケーシ ョンと表現のためであることを明確に理解 している ;

3.英 語学習によ り強い 自信があ り,積 極的に英語を使 つてコミュニケーシ ョンを行い,表 現す る ; 4・英語学習の中で遭遇 した困難 を克服す ることができ,進 んで他人に教 えてもらうことができる ; 5。英語でコミュニケーシ ョンす る際,他 人の感情 を理解 し,尊 重す る :

6.学 習においてより強い協力精神があ り,さ まざまな学習のための リソースを友達 と共有することを希望する ; 7.コ ミュニケーシ ョンの中で,英 語で祖国の文化 を簡単に紹介す ることができる ;

8・外国の文化を理解 ・尊重す ることができ,国 際協力の精神 を体現す る。

八   級

1.英語学習の意義を全面的に正 しく理解することができる ; 2.安定 して持続的な英語学習への動機を持つている ; 3.英語を勉強する根気 と困難を克服する意志がある ;

4.英語で適切に自分の感情,態 度,価 値観を表現することができる ;

駐英語でコミュニケーションする際,言 語に含まれる感情,態 度,価 値観を理解することができる ; 6.比較的強い祖国意識 と国際視野を持つている。

一‑143‑

(14)

四, 学 習ス トラテ ジー

学習ス トラテジー とは,生 徒が有効に言語 を学び, 運用す るために採用 した各種の行為 と計画を指す。英 語学習のス トラテジーには,認 知ス トラテジー,コ ン

トロールス トラテジー,コ ミユニケーションス トラテ ジー,そ して, リ ソースス トラテジーがある。認知ス トラテジー とは,生 徒が具体的 な学習 タスクを完成す るために採用 した計画 と方法を さすЪ コン トロールス トラテジー とい うのは,生 徒が学習過程や学習成果 を 計画 し,実 施 し,評 価 し,調 整す るス トラテジーであ る。 コミュニケーシ ョンス トラテジー とい うのは,生 徒が さらに多 くのコミュニケー シ ョンの機会を得 るた め,コ ミュニケーシ ョンを維持 し,コ ミュニケーシ ョ ンの効果を高めるために採用 した各種のス トラテジー である。 リソースス トラテジー とい うのは,生 徒が合 理的かつ効果的に多種の手段 ・媒体を使つて英語 を学

木村裕三/」LAS(vOl.33,2005)131‑175

び,運 用す るス トラテジーである。高校生は 自分に合 う英語学習ス トラテジーを形成すべ きであ り,絶 えず 自分の学習ス トラテジー を調整す ることができる。

高校生は成人段階に近接 してお り,人 間関係 と社会 体験がますます広がる。従つて,高 校生は積極的に多 . 種な手段 を利用 して英語を使 うべきであ り,実 際のコ

ミュニケー シ ョンの中に効果的なコミュニケーション ス トラテジと を養成する。同時に,高 校生は義務教育 段階に養成 された 自主的学習能力を基礎 として,さ ら に リソースス トラテジーを把握 し,独 自に情報 と資料 を得 ることができ,しかもその情報を整理 し,分析 し, 帰納 し,ま とめることができる。そ うす ることによつ て,知 識の面を拡大 し,視 野を広げ,生 活を充実 させ, よ り自覚的に自分の人生を計画す ることができる。表 6.1‑表 6.2は七級 と人級の学習 ス トラテジーの 日標説 明である。

表 6。1 学 習ス トラテジー 目標 (七級)

ス トラテジー種類 目 標 に 対 す る 説 明

認知ス トラテ ジー

1.連 想す ることによつて,関 係 している知識の間に関連性 を作る ; 2.推 理,帰 納 な どの論理手段 を利用 して問題 を分析 し,解 決す る ; 3.取 り扱 つた言語資料の中の言語規則 をま とめ,利 用す る ;

4.学 習の中で,重 点を的確に捉 え,適 切に筆記を行い,勉 強 した内容を整理 し, 普遍性 を導 くことがで きる ;

5.リ スニング,リ ーデ ィングの過程で,状 況 と文の前後関係 を考えなが ら,語 義や段落の要点 を推測す る ;

6。学習の中で図表な どの非言語情報 を活用 して理解 ・表現す る。

コン トロール ス トラテジー

2.

3.

必要に応 じて英語学習の計画を立てる ; 積極的に英語学習の手段 ・方法を広げる ; 英語を学ぶ機会を積極的に作 り出 し,捉 える ;

学習の中で困つた時, どのようにして助けを求めるかを知っている 教師や友達 と英語学習の理解 と経験を分かち合 う ;

4 5

一‑144‑

(15)

完訳版 『普通高中英語課程標準 』(2003年)中 華人民共和国高等学校英語教育の指針

ス トラテジー種類 目 標 に 対 する 説 明

コン トロール ス トラテジー

6.自 らが英語を勉強する効果を評価 し,効 果的な学習方法をまとめる。

コミュニケーシ ョン ス トラテジー

1.授 業内外活動の中で積極的に英語 を使 つて友達 と交流す る ;

2.手 振 り,表 情などの非言語手段を活用 しながら,コ ミュニケーションの効果 を高める ;

31解 釈や繰 り返 しなどの方法を通 じて,コ ミュニケーシ ョンの中の言語の難 し さを克服す る ;

4.各 種の機会を利用 して英語を使 つた本物のコ ミュニケーションをす る ; 5.コ ミュニケーシ ョンの中で言語運用 の適切性 をコン トロールす る。

リソースス トラテジー

1.辞書,事 典,参 考書などを効果的に利用する ;

2.図書館,コ ンビューター ・インターネ ット,放 送,テ レビなどの リソースを 活用 して更に広範な英語情報を獲得 し,す でに勉強 した知識を広げる。

表 6.2 学 習ス トラテジー 目標 (八級)

ス トラテジー種類 目 標 に 対 る 説

認知ス トラテジー

1.異 なる角度か ら新 しい言語項 目を認知 し,言 語項 目の形式に注 目し,そ の意 味 と活用方法にも注意す る ;

2新 ,旧 の言語知識 の間に関連 関係 を作 り上げる ;

3.形 式,意 味,ま たは活用方法によつて,新 しい言語項 目を分類す る ; 4.筆 記 を行 うとき,キ ー ワー ド,略 語,符 号,数 字などを利用す る ; 5.記 憶の規律に従つて,記 憶の効果 を高める ;

6。一つの領域の技能を他の領域にも活用できる。例えば :母語学習の技能 を英 .語学習で活用 し, リーデ ィングや ライテ ィングの技能 を リスニング ・ス ピ

キングで活用す る。

コン トロール ス トラテジー

1.学 習の進捗状況に基づいて,学 習計画 と目標 を調整す る :

2.自 分が学習 ス トラテジーを利用す る効果を了解 し,必 要に応 じてス トラテジ ー を調整す る ;

3.学 習活動の必要に応 じて,合 理的に注意力を分配す る (注意力を重要な学習 活動 に集 中す る);

4.学 習において困難に遭遇 した とき,原 因を分析 し,問 題の解決を努める ; 5。英語学習の過程において,気 持 ちと感情 をコン トロール し調整す る。

(16)

五, 文 化意識

言語には豊富な文化の内包がある。英語の授業の中で, 文化は主に英語圏の国家の歴史,地 理,風 土と人情,伝 統的習慣,生 活様式,文 学芸術,行 為規範,価 値観念な

どを指す。英語圏の国家の文化に触れることは,英 語の 理解 と使用に役立つだけでなく,中 国の文化をさらに理 解,認 識することや,世 界意識を育成することと異文化 コミュニケーション能力を育成することにも役立つ。教 師は生徒の年齢の特徴 と認知能力によつて,次 第に文化 知識の内容と範囲を広げるべきである。授業の中で触れ

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る英語圏の国家の文化知識は,生 徒の 日常生活,知 識の 構成 と認知 の水準な どと密接に関連すべ きであ り,生 徒 の英語文化を学ぶ興味を喚起 させ るべきである。生徒が 外国の文化に接触す る範囲を拡大す ることにより,生 徒 の視野を開拓 し,国 内外の文化の異同に対す る敏感性 と 鑑別力を向上 させ,異 文化 コミュニケーシ ョン能力を高 めるために,堅 実な基盤を築 く。表 7は 七級 と八級の文 化意識の 目標説明であ り:他 のランクについては明示 し ない。

ス トラテジー種類 目 標 に 対 る 説

コミュ̲ ケ ーシ ョン ス トラテジー

1.解釈 し,繰 り返 し,例 を挙げ,証 明するなどの方法で観点を明ら力ヽこし,あ るいは論証する ;

2.必要なとき婉曲な言葉で意思や考え方を表現する ; 3.言語を使用する環境を考慮 し,適 切に言葉を使 う ;

4.コミュニケーションにおいて,言 語の難 しさを克服 し,コ ミュニケーション を維持する ;

5.コミ■ニケーションにおいて,英 語のコミュニケーションの基本的な儀ネLlこ 注意 し,そ れを守る。

リソースス トラテジー

図書館,イ ンターネット,新 聞,雑 誌,放 送,あ るしヽまテレビなどのリソース を活用 して必要な情報と資料を探すことができる。例えば,百 科事典,専 門的 な文献,公 共情報,統 計デァタ,あ るいは新聞報道など。

表 7 文 化意識 目標 (七級T人 級)

目 標 に 対 す る 説 明

1.英 語の中でよくある成語や ことわざを知ってお り,そ れに内包された文化を理解 している ; 2.英 語のコミュニケーションの中で常用する故事,ま たは伝説を理解 している ;

3.英 語圏の国の主要な文学者,芸 術家,科 学者,政 治家の業績,貢 献を了解 している ; 4.初 歩的ながら主要な英語圏の国家の政治,経 済などの領域の状況を了解 している ; 5。英語圏の国の主な大衆メディアの状況を了解 している ;

6.主 要な英語圏の国の人々と中国人の生活様式の異同を了解 している ;

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(17)

完訳版 『普通高 中英語課程標準 』 (2003年 )中 華人民共和 国高等学校英語教 育 の指針

目 標 る 説

七   級

7.英 語圏の国の人々と中国人の行為,人 や物事に接する態度など面での異同を了解 している ; 8.英 語日の国の主な宗教上の伝統を了解 している ;

9.英 語の学習を通 じて,世 界の文化を理解 し,世 界意識を育成する ; 10。中国と外国の文化の比較を通 じて,中 国文化に対する理解を深める。

1.初 歩的ながら英語言語と英語圏の国の文化との関係を了解 している (例えば :ある語彙または表現方法と文化 背景 との関係);

2.英 語を使 うことを通 じ,言 語に隠された他国文化に対する態度を発見することができる (例えば :文化崇拝あ るいは文化差別);

3.英 語 と英語圏の国家の国民及びその文化伝統に対 して,よ り客観的及び公平な認識を持つている ; 4.英 語圏の国の一番 目立つ文化特徴を了解 している ;

5.初 歩的に主な英語圏の国の重要な (歴史)文 化現象の根源を了解 している ;

6。 日常生活及び人々の価値観における,英 語圏の国の文化の具体的な表現を初歩的に理解 している。

第四部 実 施提案 一, 教 育指導提案

(一) 教 育指導原則

1.生 徒全員に対して,生 徒の生涯にわたる成長の共通 基礎を定める    

高校英語課程の必修科 目は高校生全員の生涯にわたる 成長のために,共通基礎を定める課程である。そのため, 高校英語課程の教育指導は生徒全員を対象にすべきであ る。高校生が形成すべき英語の共通基礎 とは,持 続的な 学習動機 と初歩的な自主学習能力及び総合的な言語運用 能力である。高校英語課程は特に生徒が英語で情報を得 る能力,情 報を処理する能力と情報を伝達する能力,問 題を分析し解決する能力,及 び英語で思考 し表現する能 力を育成することに重点を置かなければならない。

高校英語課程の共通基礎をしつか りと定めるために, 生徒と協力 し,生 徒が体験,実 践,討 論,協 力,探 究な

どの方法を通 じて, リスニング,ス ピーキング, リーデ ィング,ラ イティングの総合的な言語能力を高めるよう に教師は生徒を奨励すべきであり,興 味ある問題を生徒 自身が探求できる環境 とその問題を自主解決できる環境

を作 り出すべきである。他人とコミュニケーションする とき適切に英語を使 うことを教師は生徒に強く強調すべ きである。

生徒が持つている言語能力や学習方法などには個人差 があるために,高 校英語課程の教育指導計画は,生 徒の 生理的 ・心理的特徴に合致させなければならないだけで なく,個 々の生徒の異なる状況も考慮 しなければならな し、 生徒の差異を尊重 し, しかも異なる生徒の異なる学 習要望を満たさなければ,生 徒全員に対 して生徒の生涯 にわたる成長のために,共 通の基礎を定めるとい う日標 を実現させることはできない。

2.生 徒が選択科目を履修することを奨励 し,選 択科 目に 対する指導を強化す る

選択科目を設置することは高校課程改革の重要な対応 措置の一つである。選択科 目を開設する主な目的は,生 徒のために多様な選択の余地 と個性を伸ばす 自由空間を 与えることである。選択科 目を開設することは,生 徒の 知識範囲の拡大につながるだけではなく,あ る程度他の 教科学習にもつなが り,生 徒が将来の人生計画を実践す る機会も提供できる。必修科 日と選択科 目は共に生徒の

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参照

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