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肥大心の心筋虚血における催不整脈機序の解明 カルシウムカルモジュリン依存性タンパク質キナーゼIIを介したスモールコンダクタンスカルシウム感受性カリウムチャネル活性化の役割

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Academic year: 2018

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(様式 17)

学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 天満 太郎

主査 教授 大場 雄介

審査担当者 副査 教授 佐邊 壽孝

副査 教授 豊嶋 崇徳

副査 教授 野口 昌幸

学 位 論 文 題 名

肥大心の心筋虚血における催不整脈機序の解明

カルシウムカルモジュリン依存性タンパク質キナーゼ II を介した

スモールコンダクタンスカルシウム感受性カリウムチャネル活性化の役割

(Ischemia-Induced Small-Conductance Calcium-Activated Potassium Channel Activation Deteriorates

Ventricular Arrhythmias in Cardiac Hypertrophy through the CaMKII-Dependent Pathway)

申請者は、ラットの急性虚血心を用いて、①急性虚血時の活動電位時間(action potential duration:

APD)短縮が肥大心でより早期から出現し催不整脈をもたらしていた事、②正常心と肥大心にお

ける虚血性APD短縮の差異にはsmall-conductance calcium-activated potassium(SK)チャネル開口

の違いが関与し、この違いにはCa

2+

/calmodulin-dependent protein kinase II(CaMKII)活性化が関わ

っている事を証明した。さらに、③SK2チャネル-リン酸化CaMKII複合体が存在することを明ら

かにした。

以上の研究結果について、主査および副査より、本実験で肥大心モデルとして使用した

spontaneously hypertensive rats(SHR)と正常心モデルとして使用したWistar-Kyoto rats(WKY)と

の遺伝的背景の妥当性、本研究を心肥大に一般化して論じる際の妥当性と限界、急性虚血時のタ

ンパク質発現に関して、内部標準として用いたglyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase(GAPDH)

の妥当性、リン酸化CaMKIIの評価方法の妥当性、SK2-リン酸化CaMKII複合体の免疫沈降法以

外の方法での評価、細胞膜分画実験におけるSK2チャネル以外のタンパク質評価、SKチャネル

阻害薬であるアパミンによる他チャネルへの影響などの質問があった。申請者は、それぞれの質

問に対して自己の実験データや過去の報告に基づいて、概ね適切に返答した。また、今後の課題

に関しても真摯に受け止めていた。

本論文はSKチャネルの制御が特に肥大心における急性心筋虚血時の心室不整脈に対する新た

な治療戦略に発展する可能性を示すものである。

審査員一同は、これらの成果を高く評価し、大学院課程における研鑽や取得単位なども併せ、

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