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佐藤11脊索腫の一例 五二 側の眼球突出症を起し七月頃より右鼻腔内に膠様の腫瘍を新生せり、十二月十三日腫瘍を掻擁し、其の腫瘍 の原登部位を観察せしに恐らく逢§§尽§賊氏慰皇の附近よう登生せるものならんと観察せられしもの な、り。
腫瘍の所見
一、肉眼的所見 掻翻せる腫瘍は約八0琵にして極めて柔らかく膠様且つ多少出血性にして葡萄歌鬼胎に似たる所あり、此の 腫瘍の肉眼的所見を縮括すれば膠楼癌に類似せり。 こ、組織的所見 。パラフィン包埋切睦斤ヘマトキシリン。エオジン染色 特有なる像を呈する腫瘍の實質組織は血管を有する結締織の問質を以て種々なる大小不同に分留せられたる 釈態は軟骨腫の配列に類似す。 然れども此腫瘍細胞は軟骨細胞とは異り脊索腫に特有なる細胞よりなる。此の細胞は肝細胞の夫の如ぐ索 釈に連絡し、其の索状問に粘液様の物質を有しヘマトキ︾リンに弱く染色す、此の腫瘍細胞は大小不同甚だ不 規則にして原形質は一般にエオジンにて淡く染まり、その原形質内には極めて多籔の塞胞が見ゆ、最も普通 に見らる\細胞は約二〇・μ×二四・三μにして核は約一〇。μなり、最も大なるものに鞭ては四七・μ×四〇・ μにして核は約一七・μなり、其最も小なるものに於ては専一〇・μ×八・五μにして核は約五・七μなり。 細胞核のクロマチンは一般に細微にして核小鼻は普通一個乃至二個口り、核の形は甚だ不規期に萎縮せるが如く一定の感風叉は紡錘形細胞の像を申せす、核分剖は不定型にして直接核分剖を以て増殖するもの多し 本腫瘍の新しき病竃帥ち幼若なる階級にある部分を見るに上記せるが如き粘液を有したる問質は少く且つ細 胞も一般に小なり、衣にある部分を養するに多形細胞肉腫の如き像を呈する所あり、此の部には不同の亘大 細胞ありてクロマチンに富みヂンチ・アー川細胞叉はスプルンベルビ氏型亘大細胞に一致せるものあり、之 等の亘大細胞叉は大小不同の細胞は不規則に索状に連接し、その陳奮部に於ては其の問質に粘液様の物質が あるのみならす、街、出血及び自血球の浸潤あり、其の他、本腫瘍細胞が何れも野面なる大さを有して、相連接 する部分に於ては彼の肝細胞に非常に類.輸す、一般に腫瘍細胞膜は厚きが如く見ゆ、問質内には圓形細胞の 外プラスマ細胞の浸潤あウ。 グリコグ蓄ン染色 農民細胞はグソコグFンに富み、脂肪潜性は殆んど謹明せられざるを以てヘマトキシリン・エオジン染色に て槍出せる腫瘍細胞内の細かき空胞はグリコゲーンによるものなることを知れり、而して腫瘍細胞は幼若な るほどグリコゲ﹁ンに富み居れり。 切ミ巽ぎ毯電氏染色。 葡ミ・・寒。§恥ξ氏鍍銀法によりて槍するに藪個の腫瘍細胞叉は各細胞間に極めて微細なる格子状繊維あり、此 の像より見るときは腫瘍細胞は飴程上皮様細胞に類似せるも叉肉腫歌配列をとれるものなることを知れり。 総 括 佐噛腿“春索睡㎜の一例 五三
佐藤㎝目論脊索腫の国例 五四 一、本例は三十三歳の女子に實験せる脊索腫にして肉眼随所見直に組織學的所見に依て脊索腫に一致するも のなりQ 二、本腫瘍登生機轄は恐らく簿袋§§いミミ茶請皇の附近なるべし。 三、本腫瘍の組織學的所見によれば肉腫状の構造を示し且つ多形細胞肉腫に一致する像を呈する部分あるに 關はらす、臨躰的所見は其の登育極めて徐々にして磯病既に三ヶ年を経過せるを以て臨林的所見と組織學的 所見と差異あるは本腫瘍の特徴ならんか。 四、本腫瘍細胞は上皮様細胞に類しグリコゲーンに富み且つ索状に配列せるを有し、その雨漏に件ひ共の細 胞索問に粘液様物質を出現すも脂肪憂性は極めて少なし。 五、腫瘍細と問質との關係は肉腫のそれに類似す。
佐藤論文附圖脊索腫・ヘマトキシリン・エオジンニ重染色標本 燃,・、‘ 鳳奮