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Copyright 2013 EMC Corporation.All rights reserved 年 10 月発行 EMC Corporation は この資料に記載される情報が 発行日時点で正確であるとみなしています この情報は予告なく変更されることがあります この資料に記載される

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(1)

仮想化

Oracle Database 11

g

OLTP 用

EMC VSPEX

EMC 次世代 VNX および EMC バックアップによるソリューション

EMC VSPEX

要約

この実装ガイドでは、VMware vSphere、EMC 次世代 VNX®EMC バックアックによっ

て実現されるVSPEX プライベート クラウド上に仮想化 Oracle Database 向け EMC®

VSPEX®実証済みインフラストラクチャを導入するために必要な手順の概要とベスト

プラクティスを説明します。FAST™ Cache および FAST VP®機能の導入について紹介

し、VNX ストレージ システム内での使用方法について説明します。使用に関するガ イドラインや、お客様にとっての主なメリットについての説明も含まれます。

(2)

Copyright © 2013 EMC Corporation.All rights reserved. 2013 年 10 月発行 EMC Corporation は、この資料に記載される情報が、発行日時点で正確であるとみなし ています。この情報は予告なく変更されることがあります。 こ の 資 料 に 記 載 さ れ る 情 報 は 、 「 現 状 有 姿 」 の 条 件 で 提 供 さ れ て い ま す 。EMC Corporation は、この資料に記載された情報に関していかなる種類の表明または保証を するものではなく、特に市場性の暗黙の保証や特定の目的の適合性を保証していま せん。この資料に記載される、いかなるEMC ソフトウェアの使用、複製、頒布も、当該ソ フトウェア ライセンスが必要です。

EMC2EMC、および EMC のロゴは、EMC Corporation の登録商標または商標です。その

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仮想化Oracle Database 11g OLTP 用 EMC VSPEX

EMC 次世代 VNX および EMC バックアップによるソリューション 実装ガイド

(3)

目次

第 1 章

概要

9

このガイドの目的 ... 10 ビジネス バリュー ... 10 対象範囲 ... 11 対象者 ... 11 用語 ... 12

第 2 章

始める前に

13

概要 ... 14 導入前タスク ... 14 導入ワークフロー ... 14 導入の前提条件 ... 15 Oracle Database 11g R2 のプランニングとサイズ設定 ... 17 必ず読んでおくべき資料 ... 17 設計ガイド ... 17 ソリューションの概要 ... 17 VSPEX の実証済みインフラストラクチャ ... 17 VMware ドキュメント ... 17 バックアップ/リカバリ ... 17

第 3 章

ソリューション概要

19

概要 ... 20 ソリューション アーキテクチャ ... 20 主要コンポーネント ... 21 概要 ... 21 EMC VSPEX ... 22 Oracle Database 11g ... 24 VMware vSphere 5.1 ... 25 VMware vSphere HA ... 25

VMware vSphere Distributed Resource Scheduler ... 25

VMware vSphere PowerCLI ... 25

EMC 次世代 VNX ... 25

VNX のパフォーマンス ... 27

仮想化管理 ... 28

Red Hat Enterprise Linux 6.3 ... 30

(4)

第 4 章

ソリューションの実装

31

概要 ... 32 物理コンポーネントのセットアップ ... 32 ネットワークの実装 ... 33 ストレージ アレイの実装 ... 34 概要 ... 34 初期VNX 構成の設定 ... 35 VMFS 用ストレージのプロビジョニング例 ... 35 NFS 用ストレージのプロビジョニング例 ... 35 FAST Cache(オプション)の構成 ... 38 FAST VP の構成(オプション) ... 39 ストレージ レイアウトの例 ... 42

VMware ESXi と vCenter の実装 ... 43

Oracle Database 11g R2 仮想マシンのテンプレートの準備 ... 44 概要 ... 44 Oracle Database 11g R2 仮想マシンの作成 ... 45 Oracle インストールの動作条件を満たす ... 45 Oracle Database 11g R2 バイナリとパッチのインストール ... 47 Oracle Database 11g R2 仮想マシンのテンプレートの準備 ... 49 VMware テンプレートのカスタマイズ ... 49 Oracle Database 11g R2 の仮想マシンの導入 ... 50 概要 ... 50 新しい仮想マシンの導入 ... 50 新しい仮想マシンへのOracle バイナリのクローン作成 ... 52 データベース動作条件の明確化 ... 52 NFS 用のデータベース ファイルのレイアウトの構成 ... 53 ブロック用のデータベース ファイルのレイアウトの構成 ... 55 初期化パラメータの構成 ... 56 HugePages 設定の有効化 ... 57 DBCA を使用したデータベースの作成 ... 58 データベース作成後のアクティビティの実施 ... 58 バックアップとリカバリの実装 ... 61 概要 ... 61

第 5 章

ソリューションの検証

63

ベースライン インフラストラクチャの確認 ... 64 概要 ... 64 VMware ESXi 機能の確認 ... 64 ソリューション コンポーネントの冗長性の確認 ... 64

(5)

Oracle Database 構成の確認 ... 65 ヘルス モニタリング ツールの使用... 65 Oracle Database の確認 ... 66 概要 ... 66 主要なメトリックの把握 ... 66 Oracle データセットのレビュー ... 68 バックアップ/リカバリ検証の方法論 ... 68 概要 ... 68

第 6 章

参照資料

69

EMC ドキュメント ... 70 EMC ... 70 Oracle ... 70 VMware ... 70 その他のドキュメント ... 71 リンク ... 71

付録 A

構成ワークシート

73

VSPEX 用事前構成ワークシート ... 74

付録 B

仮想ディスク レイアウトの例

77

VMFS データストア上の Oracle Database の仮想ディスク レイアウト例 ... 78

(6)

1. 妥当性検査済みのインフラストラクチャのアーキテクチャ ... 21 2. VSPEX の実証済みインフラストラクチャ ... 22 3. マルチコア最適化機能を搭載した次世代VNX ... 27 図4. アクティブ/アクティブ プロセッサによりパフォーマンス、復元性、 効率性を向上 ... 28

5. 新しいUnisphere Management Suite ... 29

6. 冗長10 GbE ネットワーク構成 ... 33

7. 冗長ファイバ チャネル ストレージ ネットワーク ... 34

8. Oracle Database 11g R2 ストレージ エレメント ... 34

図9. VMware の Oracle Database のストレージ レイアウト例 ... 35

図10. vSphere クライアントでの EMC Unified Storage Management の 構成 ... 36

11. VNX for Oracle VM での NFS ストレージの構成 ... 36

12. VNX ストレージ プールの構成 ... 37

図13. Unisphere の[Create File System]ウィザード ... 37

図14. EMC Unisphere の[Create NFS Export]ウィザード ... 38

図15. [Storage Pool Properties]ダイアログでの FAST Cache の有効化 .... 39

16. FAST VP でのストレージ プール作成 ... 40

17. データ移動前の階層化ステータス ... 41

18. 安定状態のFAST VP ... 41

19. VSPEX の仮想化 Oracle ストレージ レイアウトの例 ... 42

20. Oracle Universal Installer – [Install database software only] ... 48

21. Oracle Direct NFS クライアントを有効にする ... 48 図22. スクリプト「root_clone.sh」の例 ... 48 図23. スクリプト「cloneHome.sh」の例 ... 49 図24. 仮想マシンのテンプレート例 ... 49 図25. vSphere カスタム仕様例 ... 50 図26. 仮想マシンをテンプレートから導入するPowerCLI スクリプトの サンプル ... 51 図27. クローンを作成してORACLE_HOME を再接続する PowerCLI の スクリプト例 ... 52

28. Oracle Net Configuration Assistant ユーティリティ ... 53

29. etc/mtab の NFS マウント オプションの例 ... 54

図30. oranfstab の例 ... 55

図31. etc/fstab の例 ... 56

図32. Oracle Database Configuration Assistant のセットアップ画面 ... 58

図33. Oracle の起動/シャットダウン スクリプト「/etc/init.d/dbora」 ... 60

34. Swingbench インタフェースのロード パネルのスクリーンショット ... 67

35. ワークロードのシミュレーション用のSwingbench オーダー エントリー画面 ... 67

(7)

1. 用語 ... 12 表 2. 導入前のタスク ... 14 表 3. VSPEX 用の仮想化された Oracle 導入ワークフロー ... 14 4. 導入の前提条件チェックリスト ... 16 表 5. リファレンス仮想マシンの特性 ... 23 表 6. Oracle サイズ設定モデルの VSPEX リファレンス仮想マシンへの マッピング ... 23 表 7. 物理的なセットアップのためのタスク ... 32 8. スイッチおよびネットワーク構成のタスク ... 33 表 9. ストレージ構成のタスク ... 34

10. VMware ESXi と vCenter のインストールおよび構成手順 ... 43

表 11. 仮想マシンのテンプレート仕様 ... 45

12. Oracle インストールの動作条件 ... 45

13. Oracle Database 11g R2 用 RHEL 6 RPM パッケージ ... 46

表 14. Oracle Database バイナリとパッチのインストール ... 47 表 15. Oracle Database 11g R2 のリファレンス仮想マシン モデル ... 50 表 16. NFS 用のデータベース ファイルのレイアウト ... 53 表 17. VSPEX 実証済みインフラストラクチャのインストールを 確認するためのタスク ... 64 表 18. ソリューションを監視するツール ... 65 表 19. 一般的な操作 ... 66 表 20. スキーマのテーブルとインデックス ... 68 表 21. 共通サーバ情報 ... 74 22. VMware ESXi サーバ情報 ... 74 表 23. アレイ情報 ... 75 表 24. ネットワーク インフラストラクチャ情報 ... 75 25. VLAN 情報 ... 76 26. サービス アカウント ... 76 27. 仮想ディスク レイアウトの例 ... 78

(8)
(9)

1 章

概要

この章は、次のトピックで構成されています。 このガイドの目的 ... 10 ビジネス バリュー ... 10 対象範囲 ... 11 対象者 ... 11 用語 ... 12

(10)

このガイドの目的

EMC® VSPEX® 実証済みインフラストラクチャは、ビジネス クリティカルなアプリケー ションの仮想化に対応するように最適化されています。VSPEX は、導入の迅速化、 シンプルさ、選択肢の幅広さ、効率性の向上、リスクの低減を実現するテクノロ ジーを利用して構築された、モジュラー型のソリューションを提供します。 VSPEX を使用するパートナー様は、VSPEX プライベート クラウド インフラストラクチャ 上の Oracle リレーショナル データベース管理システム向けの完全な統合ソリュー ションをサポートするために必要な仮想アセットを設計および実装できます。 仮想化Oracle 向け VSPEX インフラストラクチャは、一貫したパフォーマンス レベルで 拡張性の高い仮想化されたデータベース ソリューションをホストする機能を備えた 最新のシステムをお客様に提供します。このソリューションでは、VMware vSphere により仮想化を提供し(ストレージを提供するEMC 次世代 VNX®がこれをサポート)、

EMC Avamar®およびEMC Data Domain®をバックアップ用に使用します。コンピュー

ティング コンポーネントおよびネットワーク コンポーネントは、ベンダーによる定義が 可能であり、仮想マシン環境のプロセスとデータのニーズを処理するための冗長性 と十分な処理能力を提供するように設計されています。

この実装ガイドでは、VSPEX Private Cloud with VMware vSphere 上に仮想化 Oracle Database 用 VSPEX 実証済みインフラストラクチャをベスト プラクティスに基づいて実 装する方法について説明します。

ビジネス バリュー

データベース管理システム ソフトウェアは、ほぼすべての商用セグメントでデータ管 理に使用される主流のソフトウェアであり続けています。この成長は、他のデータ管 理ツールの市場占有率の上昇にもかかわらず、継続すると予想されます。また、お 客様のインフラストラクチャおよびサポートするテクノロジーの多様化が進み、ハード ウェアおよびソフトウェアのアプライアンスと構成が増えるにつれて、この成長は加 速化すると予想されます。 このVSPEX 実証済みインフラストラクチャは、VNX シリーズ、EMC バックアップ/リカバ リ システム、Oracle がお客様にもたらす価値を EMC のパートナー様に理解していた だくうえで役立つことに重点を置いています。お客様は、拡張を続ける分離された IT 環境でサーバ中心のアプリケーションを実行しており、Oracle のバックアップ/リカバ リに関する問題が増加しています。 この VSPEX ソリューションは、お客様の Oracle データベースに関する課題を解決し ながら、パフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性、自動化においては向上をもたら すように設計されています。データベース アプリケーションを VNX に統合することに より、単一の集中型のストレージ プラットフォームへの統合が可能になり、今日のビ ジネスが直面しているデータの爆発的増加の問題を効率的に管理できるようになり ます。このソリューションは、以下のことを実現するようにサイズ設定され、実証され ています。 • 実証済みソリューションにより導入を迅速化し、時間と労力を節約する • 設定なしで高いパフォーマンスおよびスケーラビリティを実現する

(11)

• お客様のバックアップ ストレージの要件とコストを引き下げる • バックアップ ウィンドウに対応する • 高速なディスク ベースのリカバリを可能にする

対象範囲

この実装ガイドでは、Oracle RDBMS および OLTP(オンライン トランザクション処理) システム用 VSPEX ソリューションの導入に必要な手順の概要について説明します。 このVSPEX アプリケーション ソリューションは、VSPEX Private Cloud with VMware ソ リューションに基づいており、Oracle Database の要件を満たすように変更されてい ます。このソリューションはVSPEX 標準、つまり vCPU、メモリ、ストレージと I/O 構成 の「リファレンス仮想マシン」ビルディング ブロックを使用し、データベース ワーク ロードの異なる3 つ(大、中、小)の閾値に基づいて実装を記述します。 この実装ガイドは、お客様の環境に、すでに VSPEX の実証済みのインフラストラク チャが存在していることを前提としています。これには、VMware、vSphere、VNX、 EMC バックアップ/リカバリ システムが含まれます。

対象者

このガイドは、EMC の社員および認定 EMC VSPEX パートナーを対象としています。こ のガイドでは、このソリューションを導入しようとしているVSPEX パートナー様が次の 条件を満たしていると想定しています。 • EMC により EMC VNX ファミリの販売、インストール、構成の認定を受けてい ること • VSPEX の実証済みのインフラストラクチャに必要なネットワークおよびサー バ製品の販売、インストール、構成の認定を受けている • VSPEX の実証済みのインフラストラクチャの販売の認定を受けている また、このソリューションを実装するパートナー様は、次の製品のインストールと 構成に必要なテクニカル トレーニングとバックグラウンドを備えている必要があり ます。 • VMware vSphere 5.1

• Red Hat Enterprise Linux 6.3 • Oracle Database 11g R2 以上

• EMC 次世代バックアップ(EMC Avamar と EMC Data Domain が含まれる) このドキュメントでは適宜、外部の関連資料を参照します。これらのドキュメントをお 読みになることをお勧めします。詳細については、「EMC ドキュメント」を参照してくだ さい。

(12)

用語

表 1 に、本ガイドで使用される用語の一覧を示します。 表 1. 用語

用語 定義

AWR Automatic Workload Repository DNFS Oracle Direct NFS クライアント

DNS ドメイン ネーム システム

eMLC エンタープライズ マルチレベル セル

FAST VP Fully Automated Storage Tiering for Virtual Pools

FQDN 完全修飾ドメイン名

IOPS 1 秒あたりの I/O 操作の回数

FRA 高速リカバリ領域(Oracle)

NFS Network File System

NL-SAS ニア ライン シリアル接続 SCSI

OLTP Online transaction processing(オンライン トランザクション処理) Oracle EE Oracle Enterprise Edition

Oracle SE Oracle Standard Edition

PowerCLI VMware vSphere および vCloud API に対する Windows PowerShell イン タフェース

リファレンス仮想 マシン

VSPEX 実証済みインフラストラクチャのコンピューティング リソースを見 極めるための単一仮想マシン環境における測定単位

SGA System global area(システム グローバル エリア)

Statspack Oracle データベース監視/レポート作成ユーティリティ

TPS 1 秒あたりのトランザクション数

VDM 仮想Data Mover

VMDK VMware 仮想マシン ディスク

(13)

2 章

始める前に

この章は、次のトピックで構成されています。 概要 ... 14 導入前タスク ... 14 導入ワークフロー ... 14 導入の前提条件 ... 15 Oracle Database 11g R2 のプランニングとサイズ設定 ... 17 必ず読んでおくべき資料 ... 17

(14)

概要

VSPEX プライベート クラウド上に Oracle OLTP を階層化する前に、表 2 の導入前タス クを完了しておくことをお勧めします。

導入前タスク

導入前タスクには、環境のインストールおよび構成に直接関係しない手順が含まれ ますが、それらのタスクの結果がインストール時に必要になります。導入前タスクの 例として、ホスト名、IP アドレス、VLAN ID、ライセンス キー、インストール メディアの 収集などがあります。オンサイトで要する時間を短縮するために、これらのタスクは お客様を訪問する前に実行してください。 表 2. 導入前のタスク タスク 説明 リファレンス ドキュメントの 収集 必ず読んでおくべき資料に記載されている 関連ドキュメントを収集する。これらのド キュメントは、ソリューションのさまざまな コンポーネントの設定手順および導入ベス ト プラクティスを詳細に示すために、このド キュメントのテキスト全体で使用されます。 必ず読んでおくべき 資料 ツールの収集 導入の必要なツールおよびオプション ツー ルを収集する。表 4 を使用して、すべての 装置、ソフトウェア、適切なライセンスが導 入プロセス前に使用可能であることを確認 します。 導入の前提条件 データの収集 ネットワーク、名前の指定、必須アカウント について、お客様固有の構成データを収集 する。お客様のOracle Database 11g R2 構 成ワークシートにこの情報を入力し、導入 プロセス中に参照します。 付録 A 構成ワーク シート

導入ワークフロー

表3 のプロセス フローに従って、仮想化 Oracle Database 11g R2 ソリューション用 VSPEX 実証済みインフラストラクチャを設計、実装することをお勧めします。 表 3. VSPEX 用の仮想化された Oracle 導入ワークフロー ステップ アクション 1 VSPEX 情報収集用ワークシートを使用して、ユーザー要件を収集します。情報

収集用ワークシートは、関連する「仮想化Oracle Database 11g OLTP 用 EMC VSPEX 設計ガイド」の「付録 A」にあります。

(15)

ステップ アクション

2 VSPEX サイジング ツールを使用して、推奨される仮想化 Oracle Database 11g

R2 ソリューション用 VSPEX 実証済みインフラストラクチャを決定します。 VSPEX サイジング ツールの詳細については、EMC Business Value Portal の 「VSPEX サイジング ツール」を参照してください。

注:初めてツールにアクセスする場合は登録が必要になります。VSPEX サイ ジング ツールを使用できない場合は、関連する「設計ガイド」の「付録 B」のサイ ズ設定に関するガイドラインを使用して、手動でアプリケーションをサイズ設定 できます。

3 仮想化Oracle Database 11g 用 VSPEX 実証済みインフラストラクチャの最終設

計を決定するには、関連する「設計ガイド」を参照してください。 注:このアプリケーションだけでなく、すべてのアプリケーション要件が考慮され ていることを確認します。 4 最適なソリューションを選択して注文するには、必ず読んでおくべき資料に記 載された、該当するVSPEXの実証済みインフラストラクチャを参照してください。 5 VSPEX ソリューションの導入とテストは、このガイドを参照します。

導入の前提条件

表 4 ソリューションを構成するためのハードウェアおよびソフトウェア要件の内訳を 示します。 補足情報については、必ず読んでおくべき資料の関連するドキュメントに記載され たハードウェアおよびソフトウェアの表を参照してください。

(16)

表 4. 導入の前提条件チェックリスト

要件

説明

バージョン

参考メモ

ハードウェア 物理サーバ:関連する「設計ガイド」とVSPEX サ イジング ツールによって推奨される、必要な数 の仮想マシンをホストするために十分な物理 サーバ容量。 リファレンス アーキ テクチャ:

EMC VSPEX Private Cloud:VMware vSphere 5.1 for up to 1000 Virtual Machines EMC Avamar 6.1 ハードウェアおよび ライセンス

EMC Data Domain ハードウェアおよび ライセンス 仮想インフラストラクチャ サーバをホストする VMware vSphere 5.1 サーバ。この要件は、既存 のインフラストラクチャによって満たされているこ とがあります。 ネットワーク:仮想サーバ インフラストラクチャ で必要とされるスイッチ ポート数と機能。 EMC VNX の比較:必要なディスク レイアウトを 備えたマルチプロトコル ストレージ アレイ。 EMC バックアップ:Avamar 6.1、Data Domain

ソフトウェア

VNX OE for File リリース

8.0.10000.34653

EMC Online Support

VNX OE for Block リリース

05.33.000.3.653 VMware vSphere 向け EMC VSI:ユニファイド ス

トレージ管理

5.5.4 VMware vSphere 向け EMC VSI:Storage Viewer 5.5.4

VMware ESXi インストール メディア 5.1

VMware vCenter Server インストール メディア 5.1

EMC Avamar サーバおよびクラ

イアント バージョン の6.1

Red Hat Enterprise Linux 6.3 Red Hat Enterprise

Linux 6.3 メディア www.redhat.com ライセンス VMware vSphere ライセンス キー。これは、 VSPEX 実証済みインフラストラクチャで満たされ ていることがあります。 5.1 www.vmware.com/jp

Red Hat Enterprise Linux 6.3 www.redhat.com

(17)

Oracle Database 11

g

R2 のプランニングとサイズ設定

VSPEX インフラストラクチャ上の Oracle Database 11g R2 の導入のプランニングとサ イズ設定を行うには、関連する「設計ガイド」の推奨事項に従う必要があります。関 連する「設計ガイド」の「付録A」と「付録 B」に記載されている、仮想化 Oracle 11g用 VSPEX の情報収集用ワークシートから取得した情報に基づいて、ストレージをサイ ズ設定します。

必ず読んでおくべき資料

本書に記載されているソリューションを実装する前に、EMC コミュニティ ネットワーク やEMC の Web サイト内のVSPEX 関連ページ、またはVSPEX 実証済みインフラスト ラクチャのパートナー ポータルに用意された次のドキュメントをお読みいただくことを お勧めします

• 設計ガイド:仮想化Oracle Database 11g OLTP 用 EMC VSPEX

• EMC VSPEX サーバ仮想化ソリューション(中堅企業)

• EMC VSPEX サーバ仮想化ソリューション(中小企業)

• リファレンス アーキテクチャ:EMC VSPEX Private Cloud:VMware vSphere for up to 1,000 Virtual Machines

• ホワイト ペーパー:EMC Avamar Backup for Oracle Environments

• ホワイト ペーパー:EMC Avamar Backup with Data Domain

VMware VSphere 製品ドキュメント

次のバックアップ/リカバリ文書を参考にしてください。

• ホワイト ペーパー:EMC Avamar Backup for Oracle Environments

• ホワイト ペーパー:EMC Avamar Backup with Data Domain

• ホワイト ペーパー:EMC Backup and Recovery Options for VSPEX for Virtualized Oracle 11gR2 Design and Implementation Guide

設計ガイド ソリューションの 概要 VSPEX の実証済み インフラストラクチャ VMware ドキュメント バックアップ/ リカバリ

(18)
(19)

3 章

ソリューション概要

この章は、次のトピックで構成されています。

概要 ... 20 ソリューション アーキテクチャ ... 20 主要コンポーネント ... 21

(20)

概要

この章では、Oracle Database 11g用 VSPEX 実証済みインフラストラクチャとこのソ リューションで使用されている主なテクノロジーについて説明します。この実装ガイド で説明するソリューションには、サーバ、ストレージ、ネットワーク コンポーネント、 Oracle Database 11gコンポーネントが含まれます。

このソリューションによって、仮想化されたOracle Database 11gをVSPEX 実証済み インフラストラクチャに迅速かつ確実に導入できるようになります。リファレンス アー キテクチャでは、VSPEX 実証済みインフラストラクチャのサイズ設定に関するガイ ダンスに基づいて、リファレンス仮想マシンのリソースを消費し、Oracle Database 11gアプリケーション データ用の追加のストレージを組み合わせます。

EMC の社員および認定 EMC VSPEX パートナー様は、この実装ガイドを参考にして、 お客様がシンプルで柔軟性のある効率的な Oracle Database 11g ソリューションを VSPEX 実証済みインフラストラクチャに導入するのを支援できます。

ソリューション

アーキテクチャ

図1 は、VSPEXインフラストラクチャの上層に配置されたOracle Database 11gの妥当 性検査されたインフラストラクチャを特徴とするアーキテクチャ例を示しています。こ のソリューションの妥当性検査を行うために、EMCでは次のことを実行しました1

• すべての Oracle Database 11gサーバを、VMware vSphere 5.1 上の仮想マ シンとして導入した。

• Oracle Database 11g 用 VSPEX サイジング ツールを使用して、各 Oracle Database 11gデータベースの数とコンピューティング リソースの詳細を決定し た。図1 には、Oracle の 3 種のサイズ設定オプション(小規模、中規模、大規 模)の例が示されています。このソリューションで提供されるサイジング ツー ルを使用して、お客様の環境のサイズを設定し、お客様に最適なオプションを 選択することができます。

• (VSPEX サイジング ツールを使用して)Oracle Database 11g用の推奨ストレー ジ レイアウトと VNX シリーズ ストレージ アレイ内の仮想インフラストラクチャ プールを決定した。 注:このソリューションの最小Oracleバージョンは 11.2.0.3 です。このドキュメントを通してこ れを11gR2 と呼びます。

1 このペーパーの説明中に出現する操作は、ソリューションの妥当性検査を行った EMC Solutions のエンジニアリング チームが実行したものです。

(21)

図1. 妥当性検査済みのインフラストラクチャのアーキテクチャ

主要コンポーネント

ここでは、このソリューションで使用されている主要なテクノロジーの概要について 説明します。 • EMC VSPEX • Oracle Database 11g • VMware vSphere 5.1 • VMware vSphere HA

• vSphere Distributed Resources Scheduler • VMware vSphere PowerCLI

• EMC 次世代 VNX®

• Red Hat Enterprise Linux 6.3 • EMC Avamar

• EMC Data Domain 概要

(22)

EMC は業界をリードする IT インフラストラクチャ プロバイダと連携して、プライベート クラウド テクノロジーの導入を促進する包括的な仮想化ソリューションを作成しまし た。優れたテクノロジーを使用して構築された VSPEX は、よりシンプルで、迅速に導 入でき、幅広い選択肢を備えているほか、効率性に優れ、リスクも軽減します。 図2 に示す VSPEX 実証済みインフラストラクチャは、EMC による妥当性検査を受け、 EMC パートナー様により提供される、モジュール形式の仮想化されたインフラストラ クチャです。EMC が設計した VSPEX には、仮想化レイヤー、サーバ、ネットワーク、ス トレージが含まれ、信頼性の高い予測可能なパフォーマンスを発揮します。 図2. VSPEX の実証済みインフラストラクチャ VSPEX では、顧客の環境に最適なネットワーク、サーバ、仮想化テクノロジーを柔軟 に選択して、完全な仮想化ソリューションを作成することができます。 VSPEX は、真の統合インフラストラクチャのシンプルさと、個々のスタック コンポー ネントにおける柔軟性を同時に求めているお客様に対し、仮想インフラストラク チャを提供します。EMC によって実証された VSPEX ソリューションは、EMC チャネル パートナー様によってのみパッケージ化および販売されています。VSPEX は、より多 くのオポチュニティ、より速いセールス サイクル、エンド ツー エンドのイネーブルメン トをチャネル パートナーに提供します。チャネル パートナー様と EMC は、よりいっそ う緊密に協力することで、さらに多くのお客様のクラウドへの移行を促進するインフ ラストラクチャを提供できます。 EMC VSPEX

(23)

リファレンス仮想マシン 仮想インフラストラクチャについての説明を簡単にするために、VSPEX ソリューション では、標準的なお客様のワークロード(このセクションで説明します)をリファレンス 仮想マシンとして定義しました。VSPEX のソリューションでは、リファレンス仮想マ シンを 1 台の仮想マシンの測定単位として定義し、VSPEX 仮想インフラストラクチャ 内のコンピューティング リソースを絞り込んでいます。表 5 に、この仮想マシンの特 性を示します。 表 5. リファレンス仮想マシンの特性 特性 値 仮想マシンごとの仮想プロセッサ数 1 仮想マシンごとのRAM 2 GB 仮想マシンごとの使用可能なストレージ容量 100 GB IOPS(1 秒あたりの I/O 動作数) (仮想マシンごと) 25 I/O パターン ランダム I/O 読み取り/書き込み比率 2:1 仮想化Oracle 用 VSPEX のサイズ設定モデル 妥当性検査プロセスの定型部分のテストをスケールアップできます。当社では、 Oracle 用の標準コンピューティング サイズ設定モデルを使用して妥当性検査テス トを合理化および標準化しました。また、それにより、読み取り/書き込み比率が 60: 40 の OLTP(オンライン トランザクション処理)データベース ワークロードなどの TPC-C を実行して許容可能なレスポンス タイムを得るために必要な構成を決定しま した。 表 6 に、Oracle サイズ設定モデルと VSPEX リファレンス仮想マシンの対応を示し ます。 表 6. Oracle サイズ設定モデルの VSPEX リファレンス仮想マシンへのマッピング Oracle モデル リソース 同等のリファレン ス仮想マシン 小規模:最大150 ユーザーに対応する 仮想マシン 処理要件: • 2 つの vCPU • 8 GB メモリ ストレージ要件(OS と Oracle バイナリ): • 100 GB • 25 IOPS 4

(24)

Oracle モデル リソース 同等のリファレン ス仮想マシン 中規模:最大250 ユーザーに対応する 仮想マシン 処理要件: • 4 つの vCPU • 16 GB のメモリ ストレージ要件(OS と Oracle バイナリ): • 100 GB • 25 IOPS 8 大規模:250 ユーザー 以上に対応する仮想 マシン 処理要件: • vCPU ラ 8 • 32 GB のメモリ ストレージ要件(OS と Oracle バイナリ): • 100 GB • 25 IOPS 16 データベース ストレージの I/O 閾値と容量は、VSPEX リファレンス仮想マシンに必要 な値とは別に計算しました。 Oracle Database 11gには、組織のビジネス ニーズおよび IT ニーズを満たすように 設計されたさまざまなエディションがあります。このソリューションは、次のエディ ションを対象としています。

• Oracle Database 11g Release 2 Standard Edition(SE) • Oracle Database 11g Release 2 Enterprise Edition(EE)

Oracle Database 11g SE は、すべての会社に適した手頃な価格のフル機能データ管 理ソリューションです。単一サーバまたはクラスタ化されたサーバで使用でき、コア 数に関係なく最大4 個のプロセッサ ソケットに対してライセンスされます。SE ライセン スには、Oracle Real Application Clusters(RAC)が追加コストの不要な標準機能とし て含まれています。

Oracle Database 11g EE は、Windows、Linux、または UNIX を実行するクラスタ サー バまたは単一のサーバに応じた、業界をリードするパフォーマンス、スケーラビリ ティ、セキュリティ、信頼性を実現します。Oracle Database 11g SE では利用できない 高度な機能(付属機能および有償オプション)をサポートします。これには、仮想プラ イベート データベースなどのセキュリティ機能と、パーティショニングや高度な分析 などのデータ ウェアハウジング オプションが含まれます。Oracle Database 11g Release 2 EE は、プロセッサ単位のライセンス モデルをマルチコア プロセッサに対応 するように拡張し、次の計算式を使用して価格設定されています。 (プロセッサ数)x(コア数)x(Oracle プロセッサ コア係数)

たとえば、2 基の 10 コア Intel Xeon プロセッサ E7-2870(Oracle プロセッサ コア係数 は0.5)は、次のようにライセンスされます。

• Oracle Database 11g Release 2 SE:プロセッサ ソケット SE ライセンス x 2 • Oracle Database 11g Release 2 EE:2 x 10 x 0.5 = 10 EE ライセンス Oracle

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Oracle Database 11g R2 エディションは、ライセンス コストおよび構成できる VMware ESXi クラスタのサイズと数に影響する場合があります。これにより、仮想 マシンの配置方法と管理方法が影響を 受けることがあり ます。仮想化および Oracle プロセッサのライセンスの詳細については、「仮想化Oracle Database 11g OLTP 用 EMC VSPEX 設計ガイド」の「DRS ホスト親和性と Oracle のプロセッサ ライ センス」を参照してください。 VMware vSphere 5.1 は、サーバ、ストレージ、ネットワーク ハードウェアを包括的に 仮想化することで、基盤となるインフラストラクチャの複雑性の中からアプリケー ションと情報を抽象化します。この変換により、高い機能性を備えた仮想マシンが実 現します。この仮想マシンは物理コンピュータと同様に、分離されカプセル化された オペレーティング システムやアプリケーションを実行します。このハードウェア リソー スの仮想化によって、複数のアプリケーションを少数の物理サーバ上に統合し、効 率化を実現します。

VMHA(VMware vSphere High Availability)は、仮想マシンで実行しているアプリケー ションに対し、操作性とコスト パフォーマンスに優れた高可用性機能を提供します。 物理サーバで障害が発生した場合、影響を受けた仮想マシンは、スペア容量を持 つ他の本番サーバ上で自動的に再起動します。

HA を使用すると、複数の VMware ESXi サーバから成るクラスタを 1 個作成して、仮 想マシンを保護できます。クラスタ内のいずれかのホストに障害が発生した場合、影 響を受けた仮想マシンが、同じVMware vSphere クラスタ内の別の VMware ESXi ホ ストで自動的にリスタートされます。

VMware vSphere DRS(Distributed Resource Scheduler)は、VMware vCenter Server (vCenter)で実行されるインフラストラクチャ サービスです。DRS は VMware ESXi ホス ト リソースをクラスタに集約し、集約したリソースを仮想マシンに自動的に分散させ ます。このときDRS は、使用率を監視し、VMware ESXi ホスト間での仮想マシンの分 散を継続的に最適化します。また、DRS で vMotion®およびStorage vMotion®を使用

すると、リソース容量を再バランスして大規模な仮想マシン用の容量を確保すること により、仮想マシンのアクセスを保証できます。高い統合率を実現するために、 DRS を有効化することをお勧めします。

VMware vSphere PowerCLI は、vSphere 5.1 以上および VMware インフラストラクチャ 4.x 以上のユーザーに Windows PowerShell インタフェースを提供します。VMware vSphere PowerCLI は、ネットワーク、ストレージ、VM、ゲスト OS をはじめとする vSphere 管理のあらゆる側面を自動化できる強力なコマンド ライン ツールです。 PowerCLI は Windows PowerShell スナップインとして配布され、vSphere と vCloud の 管理と自動化のための 330 個の PowerShell コマンドレットに加えて、ドキュメント、 サンプルも含んでいます。 EMC VNX のフラッシュで最適化されたユニファイド ストレージ プラットフォームは、単 体で拡張性に優れた使いやすいソリューションで、ファイル ストレージ、ブロック スト レージ、オブジェクト ストレージに対応する革新的なエンタープライズ機能を提供し ます。物理環境および仮想環境に混在するワークロードに対して理想的な VNX は、 強力で柔軟性の高いハードウェアと高度な効率性、管理、保護ソフトウェアを組み合 わせて、現在の仮想化アプリケーション環境の厳しいニーズに対処します。 VMware vSphere 5.1 VMware vSphere HA VMware vSphere Distributed Resource Scheduler VMware vSphere PowerCLI EMC 次世代 VNX

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VNX には、第 1 世代の成功に基づいて設計して作成された多数の機能および拡張 機能が含まれています。これらの機能および機能強化は次のとおりです。

• Multicore Cache、Multicore RAID、Multicore FAST Cache(MCx)を使用したマ ルチコアの最適化による容量の増加

• フラッシュで最適化されたハイブリッド アレイによる効率性の向上

• アクティブ/アクティブでのアプリケーションの可用性の向上による保護の 強化

• 新しい Unisphere Management Suite を使用した生産性の向上による管理と 導入の簡易化 VSPEX は、次世代の VNX を使用して、これまでにない非常に優れた効率性、パ フォーマンス、スケールを提供するように構築されています。 フラッシュで最適化されたハイブリッド アレイ VNX は、自動階層化を提供するフラッシュで最適化されたハイブリッド アレイであり、 重要なデータへの最高のパフォーマンスを提供します。同時に、あまり頻繁にアクセ スされないデータはよりコストのかからないディスクにインテリジェントに移します。 このハイブリッドなアプローチにより、システム全体から見ればごく一部のフラッシュ ドライブで、全体の IOPS の大部分に対応することができます。フラッシュで最適化さ れた VNX は、フラッシュの低レーテンシーをフル活用して、コスト削減の最適化と高 パフォーマンスのスケーラビリティを提供します。EMC Fully Automated Storage Tiering Suite(FAST Cache と FAST VP)は、マルチ プラットフォームのドライブにわたっ てブロック データとファイル データの両方を階層化し、最もアクティブなデータをフ ラッシュに配置します。これにより、お客様はコストやパフォーマンスについて妥協す る必要がなくなります。 一般にデータへのアクセス頻度が最も高いのはその作成時であるため、最適なパ フォーマンスとレーテンシーを得られるように、新規データは最初にフラッシュ ドライ ブに保存されます。時間の経過とともにデータが古くなり、アクティブでなくなると、 FAST VP では高パフォーマンス ドライブのデータを大容量ドライブに階層化します。 これは、お客様が定義したポリシーに基づいて自動的に実行されます。この機能は、 4 倍に改善された粒度と、eMLC(エンタープライズ マルチレベル セル)テクノロジー に基づく新しいFAST VP SSD(ソリッド ステート ディスク)によって強化され、ギガバイ トあたりのコストを削減します。FAST Cache は、システム ワークロードの予想外の急 増に動的に対応します。VSPEX では、あらゆる用途で、効率性の向上からメリットを 得ることができます。 VSPEX 実証済みインフラストラクチャは、プライベート クラウド、エンド ユーザー コン ピューティング、仮想化アプリケーション ソリューションを提供します。VNX を使用す ると、お客様はさらに高い投資収益率を実現できます。VNX では、フラッシュ階層の コストを大幅に削減可能なバンド外ブロック ベース重複排除を提供します。 VNX Intel MCx コード パスの最適化 フラッシュ テクノロジーの出現は、ミッドレンジ ストレージ システムの要件を完全に 変えるきっかけになりました。EMC は、ミッドレンジ ストレージ プラットフォームを再設 計し、マルチコア CPU を効率的に最適化して、最高性能のストレージ システムを市 場最低のコストで提供しています。

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MCx は、図3 のように、すべての VNX データ サービスを最大 32 までのコア全体に 分散します。MCx を搭載した VNX シリーズは、NAS(ネットワーク接続型ストレー ジ)を介するデータベースまたは仮想マシンなどのトランザクション アプリケーション のファイル パフォーマンスを大幅に向上させています。 図3. マルチコア最適化機能を搭載した次世代VNX Multicore Cache キャッシュは、ストレージ サブシステムの最も価値のある資産です。変動を処理し、 ワークロードを変更する際に、その効率的な使用がプラットフォーム全体の効率性 の鍵になります。システム内のすべての使用可能なコアを活用するために、キャッ シュ エンジンがモジュラー化されました。 Multicore RAID MCx 再設計のもう 1 つの重要な部分は、恒久的なバックエンド ストレージである HDD(ハード ディスク ドライブ)と SSD への入出力の処理です。VNX のパフォーマン スが大幅に向上したのは、バックエンドのデータ管理処理をモジュラー化して、 MCx を全プロセッサ間でシームレスに拡張できるようになったためです。 MCx アーキテクチャで実現された VNX ストレージは、FLASH 1st用に最適化され、全 体的なパフォーマンスを前例のないほどに向上させています。トランザクション性能 (IOPS あたりのコスト)および帯域幅性能(GB/秒あたりのコスト)を低レーテンシーに より最適化し、最適な容量効率性(GB あたりのコスト)を達成しています。 VNX は次のパフォーマンス向上をもたらします。 • デュアル コントローラ アレイと比較した場合、ファイルのトランザクション数が 最大4 倍に増加

• トランザクション型アプリケーション(NFS 上の VMware の Microsoft Exchange など)のファイル パフォーマンスが最大 3 倍向上し、レスポンス タイムが 60% 短縮

• Oracle および Microsoft SQL Server の OLTP トランザクション数が最大 4 倍に 増加

• 仮想マシン数が最大 6 倍に増加 VNX のパフォー

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アクティブ/アクティブのアレイ サービス プロセッサ 新しいVNX アーキテクチャは、図4 に示すようにアクティブ/アクティブ アレイ サービ ス プロセッサを備えています。両方のパスがアクティブに I/O を提供するため、パス フェイルオーバー中のアプリケーション タイムアウトが解消されます。 注:アクティブ/アクティブ プロセッサは、クラシック LUN でのみ利用でき、プール LUN では利 用できません。 ロード バランシングも改善され、アプリケーションは最大 2 倍のパフォーマンスの改 善を達成できます。ブロック向けアクティブ/アクティブは、最高レベルの可用性とパ フォーマンスを必要とするものの、圧縮、重複排除、スナップショットなどの階層化ま たは効率化サービスは必要としないアプリケーションに理想的です。

この VNX リリースでは、VSPEX のお客様が VDM(仮想 Data Mover)と VNX Replicator を使用して、システム間で自動の高速ファイル システム移行を実行でき ます。このプロセスでは、すべてのスナップショットと設定を自動的に移行し、移行中 にクライアントが操作を継続できるようにします。

図4. アクティブ/アクティブ プロセッサによりパフォーマンス、復元性、効率性を向上

VMware Virtual Storage Integrator

VSI(Virtual Storage Integrator)は、無償の VMware vCenter プラグ インであり、EMC ストレージを使用しているすべてのVMware ユーザーが利用できます。VSPEX では、 お客様は VSI を使用して仮想化ストレージの管理を簡素化できます。VMware の管 理者は、使い慣れた同じ vCenter インタフェースを使用して、VNX ストレージの詳細 情報を確認することができます。 IT 管理者は、VSI を使用することで、少ない時間でより多くの作業を実行することが できます。VSI には優れたアクセス制御機能が備わっており、ストレージ作業を確実 で効率的に管理し、委任することができます。毎日の管理業務を、最大90 パーセン ト少ないクリック数と最高10 倍の生産性で実行します。

VMware VAAI(vStorage APIs for Array Integration)

VMware VAAI(vStorage APIs for Array Integration)は、VMware のストレージ関連の 機能による負荷をサーバからストレージ システムに移すことで、より効率的なサー バとネットワーク リソースの使用を可能にし、パフォーマンスが向上され、統合が促 進されます。

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VMware vStorage APIs for Storage Awareness

VMware VASA(vStorage APIs for Storage Awareness)は、vCenter を介してストレー ジ情報を表示する、VMware で定義された API です。VASA テクノロジーと VNX の統 合によって、仮想化環境でのストレージ管理がシームレスになります。

EMC Storage Integrator

ESI(EMC Storage Integrator)は、Windows とアプリケーションの管理者を対象として います。ESI は、エンド ツー エンドの監視を実現する使いやすいツールです。また、 すべてのハイパーバイザに対応しています。管理者は、Windows プラットフォーム の仮想環境でも物理環境でもプロビジョニングできます。また、基盤となるハイパー バイザからストレージまでのアプリケーションのトポロジーを表示して、トラブル シューティングを行うことができます。

Unisphere Management Suite

EMC Unisphere は、VNX シリーズの中核的な管理プラットフォームであり、ファイル システムとブロック システムを同時に表示でき、共通のインタフェースを使用してす べての機能を使用することができます。Unisphere は仮想アプリケーションに最適化 されており、業界をリードするVMware 統合、仮想マシンおよび ESX サーバの自動検 出 機 能 、 エ ン ド ツー エン ドの 仮 想対 物理 の 割り当 て機 能を備 え て います。 Unisphere は VNX プラットフォームでの FAST Cache および FAST VP の構成も簡易化 します。

新しいUnisphere Management Suite では、パフォーマンスの検証および容量要件 の予測用にVNX 監視/レポート作成を含めるために、Unisphere の使いやすいインタ フェースを拡張しています。図5 に示すように、このスイートには Unisphere Remote も 組 み 込 ま れ て お り 、XtremSW Cache を 新 た に サ ポ ー ト す る 最 大 数 千 も の VNX/VNXe システムを一元管理することができます。

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Red Hat Enterprise Linux は、x86 および x86-64 用の柔軟なプラットフォームであり、 物理システム、またはゲストとして主要なハイパーバイザに導入できます。クラウド にも導入できます。主要なすべてのハードウェア アーキテクチャをサポートし、リリー ス間の互換性もあります。Red Hat Enterprise Linux 6.3 には、豊富な機能(特にデベ ロッパー向けツール、仮想化機能、セキュリティ、スケーラビリティ、ファイル システ ム、ストレージ)を提供する機能拡張と新機能が含まれています。

EMC Avamar と EMC Data Domain は、仮想化された Oracle を迅速に導入するため に必要となる確実な保護を提供します。仮想化アプリケーション環境向けに最適化 されたEMC バックアップ/リカバリは、バックアップ時間を 90%短縮し、リカバリを 30 倍高速化するとともに、すぐに仮想マシンにアクセスできるようにするので、信頼性 の高い保護を提供します。 EMC バックアップは、大幅な節約も実現します。重複排除ソリューションは、バック アップ ストレージを 10~30 分の 1 に削減し、バックアップ管理時間を 81%短縮し、 帯域幅効率性を99%向上させてオフサイト レプリケーションを効率化するため、投 資を平均7 か月で回収できます。

• さらに、Data Domain システムと DD Boost ソフトウェアを使用する EMC バック アップのソリューションにより、インフラストラクチャはバックアップ チームが制 御する一方で、Oracle バックアップ、リカバリ、レプリケーションは DBA(データ ベース管理者)が完全に制御できます。そのため、保護がサイロ化することが なく、効率性が向上し、リスクが低下します。

Red Hat Enterprise Linux 6.3

EMC バックアップ/ リカバリ ソリュー ション

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4 章

ソリューションの実装

この章は、次のトピックで構成されています。 概要 ... 32 物理コンポーネントのセットアップ ... 32 ネットワークの実装 ... 33 ストレージ アレイの実装 ... 34 VMware ESXi と vCenter の実装 ... 43 Oracle Database 11g R2 仮想マシンのテンプレートの準備 ... 44 Oracle Database 11g R2 の仮想マシンの導入 ... 50 バックアップとリカバリの実装 ... 61

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概要

この章では、VSPEX 実証済みインフラストラクチャ環境のインストール、構成、実装を 行うための手順について説明します。これには、以下が含まれます。 • コンポーネントの準備と物理的なセットアップ。 • ベンダーのガイドラインと「vSphere Networking」ガイドに従った、物理および 仮想スイッチの構成手順を含むネットワークの実装。

• VNX ストレージ アレイおよびオプションの FAST Cache または FAST VP 機能の 構成。

• VMware ESXi サーバと vCenter 実装による VMware vSphere 環境の構築。 • Oracle Database 11g R2 の迅速な導入に向けた仮想マシン テンプレートの

準備。

• PowerCLI を使用した、Oracle Database 11g R2 仮想マシンの迅速かつ簡単 な導入。 • バックアップ/リカバリの実装。

物理コンポーネントのセットアップ

この章には、ソリューションの物理コンポーネントの準備に関する情報が記載され ています。表 7 に示す手順を完了すると、新規ハードウェア コンポーネントのラック への設置、ケーブル配線、電源供給が行われて、ネットワーク接続できる状態に なります。 注 すでに VSPEX の実証済みインフラストラクチャ環境を利用している場合、このセク ションをスキップしても構いません。 表 7. 物理的なセットアップのためのタスク タスク 説明 リファレンス ネットワーク スイッチの準備 スイッチをラックに取り付け、 電源に接続します。 ベンダーのインストール ガイド サーバの準備 サーバをラックに取り付け、 電源に接続します。 ベンダーのインストール ガイド VNX の準備 VNX をラックに取り付け、電源 に接続します。 EMC VNX システム インストー ル ガイド 物理的なセットアップの詳細については、次のリファレンス アーキテクチャを参照し てください。EMC VSPEX Private Cloud:VMware vSphere 5.1 for up to 1,000 Virtual Machines

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ネットワークの実装

このセクションでは、このアーキテクチャをサポートするために必要なネットワーク インフラストラクチャの要件について説明します。表 8 は、スイッチとネットワークを構 成するタスクのサマリーと、詳細についての参照先を示します。 注: すでに VSPEX 実証済みインフラストラクチャ環境を使用している場合は、このセク ションをスキップして構いません。 表 8. スイッチおよびネットワーク構成のタスク タスク 説明 リファレンス ネットワークの 構成 ソリューション リファレンス アーキテ クチャに従って、ストレージ ネット ワークおよびホスト インフラストラク チャ ネットワークを構成する。 「必ず読んでおくべき資料」の 該当するドキュメントを参照し てください。 ネットワーク ケーブル接続 の完了 接続: スイッチ相互接続ポート VNX ポート

VMware ESXi NIC/FC ポート

該当なし VLAN の構成 必要に応じてプライベートVLAN およ びパブリックVLAN を構成する。 ベンダーのスイッチ構成ガイド VMware vSphere ネット ワークの構成 アプリケーション、管理、ストレージ ネットワークを分離するための仮想 スイッチを作成する。 「vSphere Networking」ガイド ネットワーク実装の詳細については、「必ず読んでおくべき資料」の該当するドキュ メントを参照してください。 図6 および図 7 は、この実装向けに構成済みの vSphere ネットワークを示します。こ こに示されているとおり、冗長10 GbE ネットワーク アダプタまたは FC ホスト アダプタ はストレージ ネットワーク トラフィック専用となっています。 図6. 冗長10 GbE ネットワーク構成

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図7. 冗長ファイバ チャネル ストレージ ネットワーク

ストレージ アレイの実装

このセクションではVNX ストレージ アレイを構成する方法について説明します。この ソリューションで、VNX は VMware ホストに NFS(ネットワーク ファイル システム)また はVMFS(仮想マシンファイル システム)のデータ ストレージを提供します。 表 9. ストレージ構成のタスク タスク 説明 リファレンス 初期 VNX 構成の 設定 IP アドレス情報などの VNX の重要 なパラメータを構成します。 • VNX システム イン ストール ガイド • VNX シリーズ構成 ワークシート ストレージのプロ ビジョニング ホストにマウントされるVMFS デー タストアを作成するか、NFS ファイ ルシステムを作成します。 図8 は、このソリューションのアーキテクチャの概要を示します。 図8. Oracle Database 11g R2 ストレージ エレメント 概要

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ネットワーク インタフェース、IP アドレス情報のほか、DNS、NTP などの主要パラメー タは、必ず、ストレージのプロビジョニングの前にVNX に構成します。 VNX プラットフォームの構成方法の詳細については、必ず読んでおくべき資料の該 当するドキュメントを参照してください。 VMFS データストアのストレージをプロビジョニングする前に、関連する「設計ガイド」 に示された推奨事項とVSPEX サイジング ツールの提案事項に従う必要があります。 開始する前に、リファレンス アーキテクチャ「EMC VSPEX Private Cloud:VMware

vSphere 5.1 for up to 1000 Virtual Machines」を参照して、VNX 上の仮想マシン オ ペレーティング システムのストレージをプロビジョニングします。

9 は、VNX 内の Oracle Database 11g R2 データ用 VMFS データストアのプロビジョ ニング方法の例を示します。ストレージ レイアウトの推奨事項と設計の詳細につい ては、「設計ガイド」を参照してください。

図9. VMware の Oracle Database のストレージ レイアウト例

VMFS データストア上の Oracle Database 11g R2 データ用の仮想ディスクをレイアウ トする方法について詳しくは、「表 27」(78 ページ)の例を参照してください。

EMC Unisphere または VMware vSphere クライアント用 VSI プラグ インを使用して、 すべてのVMware ESXi ホストに対する仮想マシン データストアの NFS ファイル シス テムを提示します。図11 は、VSI を使用して VNX アレイの仮想サーバの格納に使用 されるNFS ファイル システムを VMware ESXi ホストにマウントする方法を示します。 初期VNX 構成の 設定 VMFS 用ストレー ジのプロビジョ ニング例 NFS 用ストレージの プロビジョニング例

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VMware vSphere 用の EMC Unified Storage Management プラグ インでは、 VMware ESXi ホスト用 NFS ファイル システムを vSphere クライアント インタフェース から直接作成および管理するためのインタフェースを利用できます。図 10 は、 vSphere クライアントの[Home]>[Solutions and applications]>[EMC]からアク セスできる構成画面を示します。管理ホストでインストーラを実行した後、この画面 にアクセスできます。

図10. vSphere クライアントでの EMC Unified Storage Management の構成

Unified Storage Management により、図 11 に示すように、vSphere 管理者は vSphere クライアントから VMware ESXi クラスタ ノードに NFS ファイル システムを直 接マウントできます。

図11. VNX for Oracle VM での NFS ストレージの構成

EMC Unisphere で VNX アレイの NFS ネットワーク設定、ファイル用ストレージ プール、 ファイル システム、NFS エクスポートを構成するには、次の手順を実行します。

1. Unisphere で、このソリューションの VNX アレイを選択します。 2. [Settings][Network][Settings for File]の順に選択します。

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3. NFS で使用するネットワーク ポートの IP アドレスを構成します。詳細な手順 については、「EMC Procedure Generator for VNX」を参照してください。 4. [Storage][Storage Configuration]の順に選択します。

図12. VNX ストレージ プールの構成

5. 図 12 に示すように、[Storage Pools for File]タブを選択し、VNX for Oracle Database ファイルの追加のストレージ プールを作成します。詳細について は、「表 27」(78 ページ)を参照してください。

6. 必要なファイル システムの作成 図 13 は、Unisphere の[Create File System]ウィザードを示します。

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7. Oracle NFS クライアントによってデータベース仮想マシン上にマウントされ るデータベース コンポーネントの NFS エクスポートを作成します。図14は、 Unisphere の[Create NFS Export]ウィザードを示します。Root 権限と Access 権限が NIC に付与されます。

図14. EMC Unisphere の[Create NFS Export]ウィザード

FAST Cache の有効化は、Oracle Database 11g R2 に対して透過的な操作であり、再 構成やダウンタイムは必要ありません。FAST テクノロジーのいずれかを最適に使用 するため、最初にOracle Database 11g R2 ストレージ プールの FAST Cache を有効 にすることをお勧めします。詳細については、「仮想化Oracle Database 11g OLTP 用 EMC VSPEX 設計ガイド」を参照してください。

FAST Cache を作成および構成するには、次の手順を実行します。

1. FAST Cache を作成する方法の詳細については、リファレンス アーキテク チャ ペーパー「EMC VSPEX Private Cloud:VMware vSphere 5.1 for up to 1,000 Virtual Machines」を参照してください。

2. Unisphere で、FAST Cache の作成後に、[Storage]タブをクリックし、 [Storage Pool]を選択します。[Data Pool]を選択し、[Properties]をクリッ クします。

3. 図 15 に示すように、[Storage Pool Properties]で[Advanced]タブを選択し て[Enabled]をクリックし、FAST Cache を有効化します。

4. [OK]をクリックして構成を完了します。 FAST Cache ( オ プ

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注 VNX シリーズ アレイの FAST Cache 機能は、瞬時にパフォーマンスを改善するわけ ではありません。システムはアクセス パターンに関するデータを収集し、頻繁に使用される 情報をキャッシュにプロモートする必要があります。この処理には数時間かかる場合があ り、その間はアレイのパフォーマンスが確実に向上します。

図15. [Storage Pool Properties]ダイアログでの FAST Cache の有効化

3 階層の FAST VP を、VNX8000 上の NL-SAS ドライブ 8 台、フラッシュ ドライブ 5 台、 SAS ドライブ 25 台からなる混在ストレージ プールで作成しました。FAST VP は LUN データをある階層からプール内の別の回数に自動的に再配置します。 このソリューションでは、自動階層化ポリシーを[Scheduled]に設定しました。デモ 用としてデータ再配置スケジュールを月曜日から日曜日まで、00:00 から 23:45 に 設定しました。これは FAST VP が階層間でデータを移動させる時間帯を決めるもの です。 注: データ再配置率とデータ再配置スケジュールは、お客様の環境における実際の ワークロードに大きく依存します。通常、データ再配置率を[Low]にしておけば、現在実行 中のワークロードへの影響を小さくできます。 データファイルを格納する LUN すべての階層化ポリシーを[Auto-Tier]に設定すれ ば、FAST VP は自動的に最もアクティブなデータをフラッシュ ドライブ デバイスに移 動します。 FAST VP の構成 (オプション)

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図16. FAST VP でのストレージ プール作成

当初すべてのデータファイルは、図 17に示すとおり、SAS デバイスに置かれてい ます。

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図17. データ移動前の階層化ステータス 数時間データベースに対するワークロードを実行すると、FAST VP はモニタリングし、 使用可能なドライブにLUN の継続的なロード バランシングを提供し、図18 のように 安定状態に達するまで継続します。 図18. 安定状態の FAST VP

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19 は、FAST Cache または FAST VP が Oracle Database 11g R2 プールで有効にさ れているVNX のストレージ レイアウトの例です。

図19. VSPEX の仮想化 Oracle ストレージ レイアウトの例 ストレージ レイア

表  1 に、本ガイドで使用される用語の一覧を示します。  表 1.  用語
表 4.  導入の前提条件チェックリスト  要件   説明  バージョン  参考メモ  ハードウェア  物理サーバ:関連する「設計ガイド」と VSPEX サイジング ツールによって推奨される、必要な数の仮想マシンをホストするために十分な物理サーバ容量。  リファレンス アーキテクチャ:
図 9 は、VNX 内の Oracle Database 11 g  R2 データ用 VMFS データストアのプロビジョ ニング方法の例を示します。ストレージ  レイアウトの推奨事項と設計の詳細につい ては、「設計ガイド」を参照してください。
図 13.  Unisphere の[Create File System]ウィザード
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