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当科でのレボフロキサシン(クラビット®500)の使用

―耳疾患について―

九州大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科学分野

君 付

隆,吉 田 崇 正,小 宗 静 男

Efficacy of Levofloxacin 500mg for Middle Ear Diseases

Takashi K

IMITSUKI

, Takamasa Y

OSHIDA

and Shizuo K

OMUNE

Department of Otorhinolaryngology, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University 3-1-1 Maidashi, Higashi-ku, Fukuoka 812-8582, Japan

Abstract We examined the cases that prescribed levofloxacin (LVFX) 500mg for middle ear diseases in our hospital. LVFX 500mg was prescribed in 18 cases (7 male, 11 female, 24-81 years old). LVFX was mainly used for the following clinical conditions, 1) otitis media with granulation proliferation : 3 cases, 2) infection to an artificial materials : 5 cases, 3) treatment for or prevention against the inflammation of the inner ear : 4 cases. Three of eighteen cases were ineffective by LVFX treatment. Bacteriological examination indicated LVFX-resistant MRSA or Pseudomonas aeruginosa were isolated in these three cases.

Key words : Antibiotics, Quinolone, Otitis media, Cholesteatoma, Infection

は じ め に レボフロキサシン(LVFX)は,ラセミ体であ るオフロキサシン(OFLX)の一方の光学異性体 として合成されたニューキノロン系抗菌剤である. 幅広い抗菌スペクトルを有し,組織移行性にも優 れている1).近年,耳鼻咽喉科領域において増加 傾向にある PISP(penicillin-intermediate Strep-tococcus pneumoniae),PRSP(penicillin-resista-nt Streptococcus pneumoniae),BLNAR(β-lac-tamase-nonproducing ampicillin-resistant Haemophilus influenzae)に対して有効であり, また,セフェム系,マクロライド系抗菌剤の耐性 菌にも有効である2).耳鼻咽喉科疾患に広く使用 されており,特に耳領域においては難治性耳漏の 内服薬として第一選択として推奨されている3) ところが,抗菌剤の不適正使用に伴う耐性菌の出 現が近年問題となっており,耐性菌出現の抑制に は 薬 物 動 態(pharmacokinetics : PK)/ 薬 力 学 (pharmacodynamics : PD)理論に基づく適正な投 与法の選択が必要とされている.PK/PD 理論に 基づくと,濃度依存性タイプのニューキノロン系 抗菌剤は1日複数回投与よりも1日1回用法で耐 性菌の出現が抑制され,また安全性,有効性は1 日3回投与と同等といわれている4).そのため LVFX(クラビット®)500mg 錠が発売された. 今回われわれは,当科において LVFX 500mg を耳疾患に対して処方した症例を検討し,疾患の 特徴と使用目的,また検出菌や効果について調べ た.さらに,病態に対して適性に使用されたか等 の検討を加えた. 対 象 と 方 法 2009 年 11 月から 2010 年 12 月までに当科を受 診し LVFX 500mg を処方された症例は,計 40 名 (男性:18 名,女性:22 名)であった.この中で

Correspondence to : Takashi KIMITSUKI

Department of Otorhinolaryngology, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University 3-1-1 Maidashi, Higashi-ku, Fukuoka 812-8582, Japan

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耳疾患は 18 名(男性:7名,女性:11 名)で年齢 24〜81 歳(平均 51.7 歳)であった(図1 a).疾 患内訳は,急性化膿性中耳炎1例,外傷性鼓膜 炎・中耳炎1例,滲出性中耳炎1例,慢性中耳炎 (鼓膜穿孔)6例,癒着性中耳炎1例,真珠腫性中 耳炎7例,好酸球性中耳炎1例であった.個々の 症例について,どのような理由で LVFX 500mg を処方したか,投与日数,菌検査結果,効果につ いて検討した. 結 果 と 症 例 耳疾患で抗菌剤を用いる場合,そのほとんどが 中耳炎に対してである.同一病名においても感染 の程度や状態,施した治療などにより抗菌剤の選 択には当然差が生じてくる.疾患名の内訳は前述 したが,疾患名のみではニューキノロン系抗菌剤 を投与した理由は不明である.そこで,個々の症 例についてどのような理由でニューキノロン系抗 菌剤を選択したか検討すると,大きく下の理由に 分類された(図1 b). 1)肉芽性病変の合併 3 例 2)人工物への感染/予防 5 例 3)内耳炎疑い/予防 4 例 4)鼓膜閉鎖術後の感染/感染予防 2 名 5)真珠腫性中耳炎の感染(肉芽性病変なし) 3 名 6)急性化膿性中耳炎 1 名 それぞれの症例に関して,性別,年齢,病名, 要旨,LVFX 500mg 投与日数,菌検査結果,臨床 効果を表1に示した.肉芽性病変は癒着性中耳炎, 真珠腫性中耳炎に認め,人工物への感染は鼓膜 チューブ挿入症例,あるいは鼓膜穿孔閉鎖に用い たベスキチン®,コラーゲンスポンジ(テルダーミ ス®)に感染した症例である.内耳炎疑い/予防は, 人工内耳埋込み例,錐体尖真珠腫,真珠腫手術例, 外傷性中耳炎(外リンパ瘻疑い)に対してであっ た.鼓膜閉鎖術の1例は感染予防にて,1例は術 後の感染に対して使用した.投与期間は3〜14 日で,7日間投与が最も多かった.治療効果は3 例が無効であり,全て MRSA あるいは Pseudo-monas aeruginosa の感染であった.人工物への 感染では4例中3例で MRSA あるいは aerugino-sa の感染を認めた.それぞれ検出された菌に対 する LVFX の MIC 値,効果判定については表2 にまとめた.全ての症例において投与を中止する ような副作用を認めなかった. 代表的な疾患について,肉芽性病変の症例1, 2,人工物への感染/予防の症例7,内耳炎疑い/ 予防の症例 10,12 について記載する. 症例1 症例:40 歳 女性 疾患名:両癒着性中耳炎,両蝸牛瘻孔 現病歴:幼少時左耳を手術し(詳細不明),それ 以降左難聴あり.右耳は 3-4 年前から難聴が進行 し,高音が聞き取りにくい.2010 年1月,良聴耳 の右耳より耳漏が出現し来院.鼓膜緊張部に肉芽 を認めるも CT にて蝸牛瘻孔を認め,直接肉芽を 処置するのは危険と判断し LVFX 500mg を7日 間投与した.肉芽は縮小し耳漏も減少したが,完 全停止には至っていない. 鼓膜所見:LVFX 投与前(図2 a)の鼓膜緊張 部の肉芽は,投与後(図2 b)には縮小している. CT 所見:鼓膜は癒着,蝸牛瘻孔が疑われる(図 2 c,黄矢印). 聴力検査:両側とも高音域の骨導閾値が顕著に 上昇し(図2 d),蝸牛瘻孔を疑わせる5)6) 菌検査:MRSA 3 + この症例は蝸牛瘻孔を認めたため,炎症が内耳 (蝸牛)まで直接波及しないように内耳炎予防の 目的でも LVFX 500mg を使用した.耳漏出現に よる聴力の低下はなかった. 症例2 症例:56 歳 男性 疾患名:左真珠腫性中耳炎 現病歴:左真珠腫にて 2009 年6月に左鼓室形 成術(canal wall up,Ⅲ型)を施行.術後鼓膜弛緩 部が徐々に再陥凹し,2010 年6月に肉芽増生,耳 漏出現した(図3 a).LVFX 500mg を7日間投 与し,肉芽消失,耳漏停止した(図3 b).2010 年 9月に再手術を施行した. 菌検査:Staphylococcus aureus 2 +, Corynebacterium species 2 + 症例7 症例:54 歳 女性 疾患名:右慢性中耳炎 現病歴:右鼓膜緊張部に穿孔を認め,鼓室粘膜

(3)

腫脹,耳漏があった.LVFX 500mg を7日間投与 し耳漏停止したため,2010 年2月にコラーゲンス ポンジ(テルダーミス®)にて office closure を施 行,穿孔は閉鎖した.

菌検査:Staphylococcus aureus 2 +,

Pseudomonas aeruginosa 2 +,Streptococcus agalactiae 2 +,Corynebacterium species 3 + 症例 10 症例:44 歳 女性 疾患名:右外傷性鼓膜炎・中耳炎,外リンパ瘻 疑い 現病歴:耳掻きで右耳を突き,その後より耳痛, 発熱あり.めまい,吐気はなし.鼓膜は発赤膨隆 し耳漏を認めた(図4 a).注視眼振・頭位眼振・ 頭 位 変 換 眼 振 は 認 め な か っ た.右 骨 導 閾 値 (2000Hz)の上昇を認めたため(図4 b 左),外リ ンパ瘻の可能性を考え,内耳炎予防目的にて LVFX 500mg を7日間投与した.鼓膜発赤は 徐々に軽快,耳漏は停止した.右骨導は 15dB と 他周波数と同程度になった(図4 b 右). 菌検査:Staphylococcus aureus 2 +, Stenotrophomonas maltophilia 1 +, Corynebacterium species 1 + 症例 12 症例:58 歳 女性 疾患名:右中耳〜錐体尖真珠腫 現病歴:小児期より右中耳炎を繰り返していた. 時々右耳漏もあった.15 年前に髄膜炎の既往あ り.右難聴はあるもいつ頃からあるかは覚えてい ない.某病院耳鼻咽喉科の CT にて錐体尖真珠腫 を指摘され当科紹介.めまいの既往はなし. 鼓膜所見:弛緩部陥凹,肉芽増生あり. CT 所見:中耳〜錐体尖にかけて広範囲の骨破 壊を伴う軟部陰影を認めた.中頭蓋,後頭蓋への 浸潤があり(図5 a 左),後半規管瘻孔の可能性あ り(図5 a 右).蝸牛,外側半規管の瘻孔は認めな かった. 術後経過:2010 年5月に手術を施行した.中頭 蓋,後頭蓋の硬膜は広範に露出し錐体尖方向へ真 珠腫が進展するも,迷路骨は保たれており半規管 瘻孔も認めなかった.術中明らかな髄液漏もな かった.しかし術後にふらつきが継続し,純音聴 力検査で右骨導閾値の上昇を認めたため(図5 b)内耳障害(内耳炎)を疑い LVFX 500mg を3 日間投与した. 菌検査:Staphylococcus aureus 2 +, Acinetobacter baumannii 1 +, Corynebacterium species 1 + キノロン系薬剤は濃度依存性薬剤であるため, 血中濃度曲線下面積(AUC)と最高血中濃度が重 要となってくる.すなわち,MIC 濃度をできるだ け超えるよう一回量を多くする投与法が有効とさ れ7),最近では LVFX の投与が 100mg の1日3 回投与から 500mg の1日1回投与に変わってき た.また最高血中濃度を高くすることは耐性化防 止にも効果的であるとされているため,その意味 でも LVFX500mg の1日1回投与が優れている. しかし,最近ニューキノロン系抗菌剤に対する耐 性菌の報告もあり8),薬剤を適切に使用する必要 があることには変わりはない.特に中等度,高度 の感染症に内服にて有効とされるニューキノロン 系抗菌剤は症例を選んで使用するべきである.当 科において LVFX 500mg を耳疾患に対して処方 した症例の特徴として,1)肉芽性病変の合併,2) 人工物への感染,3)内耳炎疑い/予防で使用した 症例が多かった.いずれも中等度以上の炎症であ り,適切な使用であったと考えられる.ただし, 急性化膿性中耳炎に菌検査を施行することなく第 一選択として用いた症例もあり,今後の反省点と 思われた. LVFX の平均血清中濃度は 100mg 投与で5時 間後に最高値 0.77 µg/ml,200mg 投与では3時 間後に最高値 2.86 µg/ml となる1).今回使用し た LVFX 500mg ではさらに速い効果が期待され, 内耳炎予防等の速効性を要求される薬剤として適 していると考えられる.中耳鼓室粘膜への移行性 を み る と,200mg 投 与 で 3-6 時 間 後 に 2.67-11.16 µg/ml9),2時間後に 1.01 µg/ml(組 織内/血清中濃度比:2.73)1)との報告があり,多 くの菌の MIC90 を超える充分な濃度に達してい る.500mg 投与ではさらに高濃度の組織移行が 期待されるため,肉芽に細菌感染を伴うような中 等度以上の炎症において有効と思われる.また, 髄液移行性については,LVFX 500mg 投与2時間

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表1

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図1 対象症例.a)耳・鼻・咽喉頭疾患の割合 b)耳疾患 への使用理由内訳 図2 症例1.a)LVFX 投与前鼓膜所見 b)投与後鼓膜 所見 c)CT.蝸牛瘻孔が疑われる(黄矢印) d)純 音聴力検査 図3 症例2.a)LVFX 投与前鼓膜所見.弛緩部の陥凹部 位に肉芽を認める(矢印) b)投与後鼓膜所見 図4 症例 10.a)初診時鼓膜所見 b)初診時聴力検査 (左)と LVFX 投与後投与後聴力検査(右) 図5 症例 12.a)CT 所見.中頭蓋(黄矢頭),後頭蓋(黄 太矢印),後半規管(黄細矢印)への浸潤が疑われる b)純音聴力検査.術前(左),術後(右)

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後で脳脊髄液濃度:1.99 ± 0.67 µg/ml,組織内/ 血清中濃度比:0.34 ± 0.09(0.23-0.42)との報 告があり10),炎症の有無にかかわらず髄液への移 行は良好といわれている11).このため,内耳炎治 療/予防の内服薬として優れていると考えられた. 今回の検討で,人工物への感染に LVFX 500mg が用いられていることが多かった.人工物への感 染では MRSA あるいは Pseudomonas aeruginosa が 検 出 さ れ る こ と が 多 か っ た(表 1,2). Pseudomonas aeruginosa に対する LVFX の効果 に つ い て は 様々 な 報 告 が な さ れ て い る が, Pseudomonas aeruginosa の MIC90 は 8.00 µg/ml9),あるいは 3.13 µg/ml12)と報告されてい る.前述の中耳鼓室粘膜への移行性の結果と比較 すると LVFX 200mg では若干濃度が不足である が,500mg では有用性が期待できる.臨床的には, LVFX 1日 400mg 分2投与で細菌学的に消失が 100%,臨床効果で有効以上が 100%との報告 や13),薬剤感受性では 89.5%と優れた感受性を 有するとの報告があり3),実際 aeruginosa 感染に 内服薬としてニューキノロン系抗菌剤を使用する ことも多い.今回人工物への感染で第一選択薬と して LVFX を用いたことは妥当であったと考え られる. MRSA に対する LVFX の MIC 値は,4例中3 例で≧ 8.0 µg/ml であった(表2).0.25 µg/ml であった症例(症例 14)は,明らかな耳漏はなく MRSA が感染の原因菌とはなっていないと考え られる.他の3例中一例は臨床的に有効ではあっ たが,耳漏は完全には停止しなかった(症例1). MRSA に対してはこれまでの報告でも無効とさ れており(細菌学的に不変 100%,臨床有効率 50%)13),MRSA が検出された時はキノロン剤内 服での治療には限界があり,他の抗 MRSA 剤を 選択する必要がある. 1) 馬場駿吉,宮本直哉,伊藤晴夫,東内朗,柳内統, 島田純一郎,永田総一郎,三宅浩郷,新川敦,木 村栄成,大山勝,昇卓矢,島哲也,内薗明裕,松 永信也,大野文夫,花牟礼豊,河野もと子,田村 嘉之,所芳男,石井哲夫,高山幹子:Levoflox-acin(DR-3355)の耳鼻咽喉組織内移行性に関 する研究.日本化学療法学会雑誌 40 Suppl.3: 326-333,1992. 2) 藤田次郎:耐性菌の動向とニューキノロン系抗 菌薬の使い分け.Otol Jpn 20(1):37-44,2010. 3) 西崎和則:難治性耳漏の治療.日本医事新報 4492:68-72,2010. 4) 戸塚恭一,河野茂,松本哲朗,砂川慶介,柴孝也, 戸塚恭一,河野茂:Levofloxacin 500mg 1日1 回 新用法・用量.日本化学療法学会雑誌 57 (5):411-422,2009. 5) 久保田和法,君付隆,白土秀樹,松本希,小宗静 男:蝸牛瘻孔症例の検討.耳鼻と臨床 55(6): 229-235,2009. 6) 木坂晶子,大橋充,君付隆,小宗静男:蝸牛瘻孔 を来たした癒着性中耳炎の聴力像.Otol Jpn 19 (4):546,2009. 7) 高山幹子,石井哲夫:抗菌剤 postantibiotic effect.耳鼻咽喉科臨床 91:1183-1189,1998. 8) 井上松久,久我明男,海江田哲,保坂美生,北里 英郎,佐藤優子,岡本了一,江田孝志,星野和夫, 瀬戸勇:キノロン系経口抗菌薬プルリフロキサ シンの in vitro 抗菌力及び臨床的ブレイクポイ ントにおける感性率の比較検討.Jpn J Antibio-tics 53:593-608,2000. 9) 佐々木亮,欠畑誠治,黒田令子,飯田健二,新川 秀一:慢性中耳炎に対するレボフロキサシンの 効果.耳鼻と臨床 54:163-169,2008. 10) Scotton PG, Pea F, Giobbia M, Baraldo M, Vaglia

A and Furlanut M : Cerebrospinal fluid penetra-tion of levofloxacin in patients with spontaneous acute bacterial meningitis. Clin. Infect. Dis. 33 : e109-111, 2001.

11) Rossi GH, Wright DH, Ibrahim YH, Gunderson BW and Rotschafer JC : Use of fluoroquinolones in central nervous system infections. J. Infect . Dis. Pharmacotherapy 4 : 47-71, 2001.

12) Fujimoto T, Mitsuhashi S : In vitro antibacterial activity of DR-3355, the S-(-)-isomer of oflox-acin. Chemotherapy 36 : 268-276, 1990. 13) 木村洋,古瀬秀和,岡崎慎一,喜連照夫,渡辺知 緒,石井健一:中耳炎および副鼻腔炎に対する LVFX(クラビット)の効果 1日 400mg 分2 投与の有用性.耳鼻咽喉科臨床 99:151-156, 2006.

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