論
説 はじめに ︐正 一九二〇年代以来の制度化提案
1一提案の目的と背景● 2 廃案に至る要因 ・ I 一九七〇年の制度化と実績
1 法案の準備と諮問
2 議会の討議と制度の内容
3 実績 ︐
Ⅲ 一九八二年の改革と実績 1 改革の要点 2 実績 おわりに
フランスの公務員のパー■タイム選択権
ア ラ スン 公の 務 員 の パ ー ト ダ イ ム選 択 権
法経研究三五巻二号︵一九八六︺
一四
は じ め に フラ
ン スの パ ート イタ ムに 関す 政る 論策 議 は︑ 筆 者 の知 る かぎ り でも 九一 一七 年 に遡 る︒ 今 日ま でお そよ
〇七 年 にわ た てっ 続ぐ 論議 を簡 単 にで 特も 徴 づけ るな ら ば︑ 次 の四 つに 要約 す る こと が でき る︒ 歴史 的 な事 例 は︑ 小 論 の末 尾 付﹁ 属資 料
﹂ に 括一 てし 記載 たし こと が ら を参 考 にし て るい
︒ 第 一に
︑ パ
■ー イタ ムを
﹁労 働力 不足
﹂対 策 の 環一 と し て位 置づ け る議 論 が あ る0 歴史 的 に は軍 事 省 大 臣 ルア ベー ル
・ト マ
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︶が
︑ 一九 一四
︱ 一八 年 大の 戦 中 妊︑ 婦 の 半 日 労 働
︐ ︵■
く ロ シ 計
﹂⁚群 日り
← 制虜 を示 唆 たし こと には じ ま る︒ 大 砲 なら び に火 製薬 造所 所の 長 にあ てた 一九 一七 年 月七 一日 付 通達 は︑ 半
︲目労 働 こそ 就 業中 の妊 婦 によ り好 まし い制 度 であ る︑ と し て たい
︒ 同種 の議 論 は︑ そ の後 一九 五〇 年代 後半 から
〇六 年代 中葉 もに たふ たび 現 われ る︒ 第 次二 済経 計 画 画︵計 期間 五
︱六
〇六 年
︶策 定委 員会
・労 働力 委員 会 の五 年八 の報 告 を はじ めと す るそ 後の の数 次 の報 告 など が︑ それ であ る︒ こ の種 の議 論 にお い
ては
︑ 労﹁ 力働 不足
﹂が 適 正な 経﹁ 済 長成 を妨 げ
﹂る ので はな いか と危 惧 され
︑ パ ート イタ ムの 就労 形態 が既 婚 婦人 労の 働 力化 を効 的果 に促 がす ので はな い か︑ と 期待 され る︒ 外 国人 労 働力 の導 入 にと も うな 損 益 が検 討 さ れ る のは パ︑ ート イタ ム形 態 によ
.婦る 人 の労 働 力化 のも つ比 較 優位 性 考を え て のこ と あで る︒ ちな み にこ れ と 種同 の議 論 は︑ 際国 的 にも 経 済協 力開 機発 構 混︵O ユ リ いいo い ヽ 8U 8 日お
︵ご⁚0 り0﹃
︐
●ぃ0 翌邑 OU くΦ リいo ロ o● F OU
∪o 社︶ 会 問題 員委 会 の六 八年 にお け る報 告 にも み る こと が でき る︒ 第 二 に︑
︲ 7︲F クシ アェ リ ング 思 想 をも と すに る雇 用創 出論 であ る︒
この 議論 は︑ いう ま でも な いこ と では あ るが 失 業問 題 の深 刻化 を 上壌 に形 成さ れ ると ころ に特 徴 をも つ︒ 婦 人公 務員 の 半 日労 働 を制 度 化 す るた め の三 七年 月四 二七 日付 第 二二 六 六号 法案
︵国 民議 会
︶が 最︑ 初 経の 験 であ る︒ 婦人 公務 員 の担 てつ き た業 務 の 一部 を失 業中 の若 年者 に分 担 さ せよ う と いぅ 発 想 にも とづ いて いる
︒ 第 二に 擬︑ 似 的な
﹁ワ ーク シ アェ リ ング
﹂ 思想 うの え にな り立 つ 雇﹁ 用創 出
﹂論 であ る︒ 元 老 院
︵oい い じ 立法 調 査局 はヽ
﹁一 九八 八年 予測
﹂結 果 を八 四年 に公 表 し て いる
︒ パ ート イタ ム比 率 現の 行 七% から 一四
% の上 昇 は︑ 企業 労の 務費 負 担 の軽 減 操や 業 営・ 業時 間 の延 長 を と おし てお よそ 五 二万 人 の雇 用 を八 八年 ま で の五 年 間 に創 出 す ると いう 予﹁ 測
﹂ であ る︒ 種同 の議 論 は︑ 国際 的 にも 経済 力協 開 発機 構 の八 年六 にお け る文 書
﹃労 働市 場 柔の 軟 性 に関 す る イハ ベン ル専 門家 グ ルー 報プ 告
﹄ な ど にも も︑ と より さき の立 法 査調 局 のお こな たっ よう 計な 数化 ま でに は至 てっ は いな いが み︑ る tと が でき る︒ こ の種 の議 論 は︑ さき の第 二 のそ れ に類 似 す る︒ し かし 後︑ 者 が権 利 保障 うの え に雇 用創 出 を いう のに 較 べ︑ 前 者 は︑ パ ート イタ
マー ヘの 各 種 の保 障 をき りち ぢ るめ と ころ に特 徴 を も ち︑ 両者 相の 違 は無 視 えし な い︒ 第 四 に︑ パ ート イタ マー 権の 利保 障 をう ち出 す議 論 であ る︒ こ の議 論 は︑ 主 と てし 労働 組合 や婦 人 団体 の短 くか はな い運 動経 験 のな か から 練 り上 げ れら た︑ と いう こと が でき る︒ 労 働総 盟同 o︵OL 8 L誅い
●いo Og ヽユみ o 口魚 澱↓ ξュ 00
︶↓ は︑ 二九 年 月九 一七
︱上 日一〇 に開 かれ た全 国大 会 に お いて 工﹁ 業 にお け る半 日労 働 の調 査
﹂ を勧 告 す る とと も に
﹁婦 人 のた め 半の 日労 働 の制 度化
﹂を 要求 し て いる
︒ 労働 総 同 盟 は︑ この 種 の要 求を ナシ ナョ ルセ ンタ ーと てし はじ めて 定式 化し た こと にな る︒ かし し︑ この 組合 はヽ そ の後 パー タト イ
ムの 制度 化 つに ね 反に 対 態の 度 をと てっ いる 経︒ 済社 会評 議会 R︵O あユ
︻U 8 費﹀E
●ご 03 omOす r o豪 3 の四 八年 月四 票の 決 に際 てし 態の 度 労︑ 働総 同盟 第 二回 婦人 たの めの 全国 会議
︵六 年六 二月 一一
︱︲ 一日︶ にお ける 決 議︑ す な
フラ ン ス の公 務 員 のパ ー タト イ ム選 択 権 一五
怯経 研究 三五 巻 二号
︵一 九八 六︶
・ 一 六一 わ ち
﹁半 日労 働 婦は 人 の要 求 では な
﹂い な ど はい そ 例の 証 であ る︒
・ 一
′・
¨
・ ・ この 組合 が
︑ パ ート イタ マー の権 利 保障 積を 極 的 にう ち出 す のは
︑ 七〇 代年 に入 って から のこ と であ る︒ 七 三年 月五 一 tl l 一八
■ 開に かれ た第 回五 人婦 たの めの 全 国会 議 は︑ 希 望 す る者 に アル イタ ムの 正規 労 働契 約 の地 位 保を 障 す る た め し るか べき 一雇用 創出 政策 を と る こと を前 提 に︑ パー タト イ マー ヘの アル イタ ム化 優 先的 選択 権 の付 与 お よび フル タイ マ
︲︱
同と の一 協約 の上 障保 につ いて 求要 てし るい メ︒ ート イタ ム政 策を めぐ る議 論が この 国で はじ まっ てか ら︑ およ そ六
〇年
後 の こと あで る︒ 同種 権の 利 障保 関に す る要 求 は︑ 際国 的 にみ る と ヨー ロッ パ労 働 組合 連合
︶L︵Q 8 ヽ営い
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∽︶ も お こな てっ るい 筆︒ 者 の知 るか ぎ り もで 八 年二 四 月 の第 四 回定 期大 会 は︑ 婦人 が 労﹁ 働力 不足 の時 期 に そ う であ たっ よう に労 働 力 予備 軍 と てし 利用 れさ ては なら な
﹂い と たし う え︑ パ ート イタ ムが 自 発 性 にも とづ いて 選択 さ れ︑ か まつ た ア ルタ イ マー と同 一の 諸権 利を 保障 され なけ れ ばな らな い︑ 決と 議 し て いる
︒ コー ロッ パ共 同 体 v口︵O 日
︲ ロロ
︐ 口 忠
●U 8 8日
︐ o
︶ の
﹁自 発 的 パ ート イタ ムに 関す 理る 事 会指 令 のた め のE C委 員 提会 案
﹂
︵八 一年 一二 月 二 日二 修︑ 提正 案 は八 三年 月一 五 日︶ は︑ ヨー ロッ パ労 働組 合連 合 の考 をえ 部分 的 にし ろ とり 入れ て いる
︒ 際国 労 働 事 務 局
︵ E8
︐ 口 H諄 Φ﹃
●詳
●︼o ユ 饉鮎 喘↓ く出 r
︶︼↓
の調 査 もを と にす る八 項 月 助の 言
﹁家事 負 担 をも つ婦 人 パの ート
′ イ
﹂ム
︵五 年七 月六
︶ も︑ 同じ 見地 あで る︒ 本稿 にと りあ げ 公る 務 員 パの ート イタ ム選 択 権 は︑ 四 つの 政策 論 議 と のか かわ り では 第 二 の雇 用創 出 およ び最 後 の権 利 保障 のそ れ に該 当す る︒ 稿本 課の
︐題 設 定 は︑ 接直 に パは
■ー イタ ムの 自 発 的 な選 択 問 題 全を く無 視す る かも くし は軽 視 す る主 張 の批 判 的 な検 討 意を t図 いて る︒ カ﹃ イエ
・フ ラン セ﹄ 誌
︵第 一七 二号 七︑ 五年 五︱
﹁八月 七︑ 九年 に再 版︶ の論 文
﹁仕 事︑ 家事 そ れ に
母性
¨をあ わ せ担 う﹂ は︑ パ ート タイ ム就 労 の形 態 には 職業 労働 と家 事労 と働 を両 さ立 せる うえ で少 なか らず 問題 があ ると たし うえ 労い 働時
︲ 間︲ の短 縮と 油自 時間 の延 を長 はじ め託 所児 など 社会 的諸 施設 増の 設と 開設 時間 の延 長︑ 家事 分担 など に 関す る教 育 の実 施な どを 両︑ 立 のた めの 解決 策と てし 提起 てし いる
︒ この 論文 にお いて 説 かれ る方 法に は︑ それ 自体 とし て異 論を さし はさ む余 地 はな い︒ tか
し︑ そう たし 正当 な方 法と ーパ トタ イ ム就 労の 方法 とを 対 立的 に描 き︑ 後者 を無 視 もし くは 軽視 する ので あ てっ みれ ば︑ 指摘 され るべ き問 題は おお き い︒ パー
■タ イ ムを めぐ る政 策問 題 はヽ 今日
︑ いつ にも 増 てし 体系 的 に論 じら れて かし るべ きで ぁろ う︒ フル イタ マー のパ
︱ト イタ ム選 択権 は︑ 直 接 には 婦 人 の職 業 労働 と 両の 立を 可能 にさ せる
︒ パ ート イタ ムを と しお た労 働力 化 が自 的発 な選 択 にう うら ち され るた め には フ︑ ルタ イ ムに 同 一の 保障 が労 働時 間 を除 く 労働 諸 条件 に措 置 され なけ れ ばな る ま い︒ 高 齢者 の低 所 得 ゆえ のパ
■ー イタ マー 化 を避 け るた め はに 公︑ 的年 金 水準 拡の 充 を見 通 えし なけ れ ば なら な い︒ パ ート イタ マー ヘの フル イタ ム化 優先 的選 択権 保の 障 は︑ パ ート イタ ムの 自 発 的な 選択 をう うら ちす るた め 措の 置 であ る︒ これ ら 措の 置 は︑ いず れ も
︲ 大規 模 な雇 用創 出 政策 を大 枠 にも つこ と にお いて こそ 可 能 であ る︒ 自 発的 選な 択権 の制 度化 とそ 中の 実 効 性 は︑ 失 業問 題 の深 刻化 や これ を基 礎 にも つ労 働諸 条件 の切 下 げ と は︑ 相 入れ な かい ら であ る︒ パ ート イタ マー はも と より 企 業内 組 合分 会 なら び に各 種従 業員 代 表 制度 の自 主的 な交 渉力 は︑ そう たし 政策 方向 を担 保す るう え にか かす こと が でき な い︒ 稿本 は︑ これ ら の多 岐 にわ た てっ と 扱り う きべ 問 題群 のう ち ひと まず 公務 員 のパ ート イタ ム選 択 権 に つい て吟 味 よし う とす るも ので あ る︒