長崎大学留学生 セ ン ター紀 要 第10号 2002年 85
国際教育交流 と大学 の国際化
‑ 第 2回AIEJ/ユ ネス コ青年 交流信託基 金
JAFSA国際 交流担 当者 プ ログ ラム に参加 して ‑
松本 久美子
キー ワー ド :大学 の国際化 留学 留学生受け入れ 留学生派遣 相互交流
は じめ に
独立行政法人化 を2年後 に控 え、国立大学は文字通 り変革の時 を迎 えて いる。
大学 の改革、特 に大学 の国際化 とともに教育 内容 の改革 を考 える とき、 国際教 育交流が果たす役割は非常 に大 きい。
「留学生10万人受 け入れ計画」が発表 されてか ら、その示 された数値 の達成 に向けて、留学生受け入れは推進 されてきた。文部科学省発表 の2001年5月1日 現在 の留学生数1)は、過去最高の78,812人 (対前年度比23.1%増)2)であった。
従来、私立大学 を中心 に推進 されて きた短期留学 生受 け入れ3)も、文部科学省 の肝 い りで、多 くの国立大学で開始 されている。
留学 生受 け入れ数 の増加は大学 の国際化 の指標 として注 目を集めがちである。
もち ろん、留学生受 け入れ態勢 を整 え、留学生数 を増や し、留学生 と日本人学 生 との共 同授業や、継続 的な交流 による相互学習 を進 めて い くことによ って、
大学 の質的国際化 を促す ことは事実である。
しか し、その一方で、 日本 人学生の海外留学推進 については、留学生受 け入 れ に比 して、 力が入れ られて いないのが現状 のよ うで ある。大学 の国際化、特 にそ の教育 の質的国際化 は、留学生の 「受 け入れ」だ けでな く、 「送 り出 し」, つ ま り日本人学生の海外派遣 も同時 に推進 されて こそ、達成 され る ものではな いだろうか。
筆者は2001年11月25日か ら同年12月9日までの約2週間、第2回AIEJ/ユネス コ青年交流信託基金JAFSA国際交流担 当者プログラム (韓国・中国) にメンバー の一人 として参加 した。各訪問機関では、大学 の国際化 に対す る理念・方針・現在 の状況 を始 め として、留学生の派遣 ・受 け入れ業務、外国人学生に対す る支援 活動 の状況、交換留学協定締結等 に関す る情報交換 ・デ ィスカ ッシ ョンが行わ
86 国際教育交流と大学の国際化 れた。
本稿では、 この研修 プ ログ ラムの報告 を行 うとともに、国際教育交流 の視点 か ら、本プログラム参加によって得 られた知見 をもとに、特に 「大学の国際化」
と 「留学生交流 :受け入れ と送 り出し」 について若干の考察を行 う。
1.AIEJ/ユネスコ青年交流信託基金JAFSA国際交流担当者プ ログラム 1‑ 1 プ ログラム概要
AIEJ/ユネスコ青年交流信託基金JAFSA国際交流担 当者プログラムは、「文部 科学省の外郭団体である財団法人 日本国際教育協会 (AIEJ:Association of InternationalEducation,Japan)と国際連合教育科学文化機関 (ユネスコ) と
の間の契約 に基づき、AIEJがユネスコの委託 を受けて行 うものである。 このプ ログ ラムは 日本の大学 または国際教育交流団体 において同様な業務 に従事す る ものが相互 に交流 し、特定のテーマによる研究又は研修等 を行 う機会 を与える ことによ り、 日本 と諸外国との間の青少年の交流 を支援 し、世界の青少年の教育、
科学及び文化上の関係 を通 じた国際平和 と人類の共通の福祉 の促進 に寄与す る ことを目的 としている」4)0
このプ ログ ラムの実施は、国際教育交流協議会 (JAFSA:Japan Network forInternationalEducation)5)がAIEJよ り依頼を受けて行っている。第 1回
目の 日本側か らの派遣プログ ラム (4週間)は、2001年4月に ドイツで実施 さ れた。
こ の プ ロ グ ラ ム に お い てJAFSAが 交 流 す る 機 関 ・団 体 は 、 中 国 の CAFSA(Chinese Association ofUniversitiesand CollegesforForeign StudentAffairs)、韓国のKAFSA(Korean AssociationofForeign Student Administrators)、タイのTAFSA(Thailand Association ofInternational Education)、および欧州のEAIE(European Association forlnternational Education)傘下の各国の国際教育交流団体・機関である。
第 2回 目のプログ ラムは ヨー ロッパ派遣 とアジア派遣の 2種類があ り、 アジ ア派遣は更 に韓国・中国組 と韓国 ・タイ組 に分かれる。派遣人数はヨー ロッパ派 遣が 5名、アジア派遣が 5名 (うち韓国・中国組が 3名、韓国・タイ組が 2名)の 計10名で、筆者はアジア派遣 「韓国・中国」 に参加 した。
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1 ‑
2 参加 目的筆者 は これ までJAFSAの海外研修 プ ログ ラムで、 アメ リカの ワシン トンD.C.
で開催 されたNAFSA (Association ofInternationalEducators)年次総会 (1998年 5月) とス ウ ェーデ ンのス トックホル ムで開催 されたEAIE年次総会 (1998年11月) に参加 した。 また、2000年5月7日か ら同年6月11日までの約5 週 間、 フル ブ ライ トプ ログ ラム (Fulbright International Education AdministratorProgram:Short‑Term IEA)にメンバーの一人 として参加 した。
国際教育交流先進 国で ある米 国 とヨー ロ ッパ諸国 の国際教育交流 と高等教育 に 関す る知識 を広げ る と同時 にそ の現状 を知 り、そ の理解 を深 め、 よ りグ ローバ ルな視点か ら仕事 を して い く糧 とした い というのが参加理 由であった0
今 回 の韓 国・中国プ ログ ラムでの研修 では、今 までの研修 で得たネ ッ トワー ク を更 に広げ る と ともに、米 国 とヨー ロ ッパ諸国の現状 と韓 国 ・中国のそれ との 比較 によ り、客観 的 に 自国 の現状 を捉 え直 した い と考 えた。 更 に、 日韓理工系 学部留学 生受 け入れ も開始 され、 ワール ドカ ップ開催 を期 に両 国間の交流 が活 発化す る と思われ る韓国 と、 日本へ の留学 生送 り出 しの数 では最 も多 い中国 の、
高等教育 と語学教育 の実情 を含めた留学 生受 け入れ・送 り出 しの現状 を多少な り とも把握 し、それ を留学 生セ ンターで の両 国か らの留学 生の受 け入れ 業務 と教 育プ ログ ラム に活 か した い と考 えた。 また、現地 の大学 の教育 関係者、 教育交 流担 当者 と意 見交換 し、情報 を収集す ると共 に、帰国後 もE‑mail等での情報交換、
交流がスムーズに行 えるよ うな関係 を作 る ことも大 きな 目的 の一つであった。
2.韓 国プ ログ ラム
韓国滞在 は全体 プ ログ ラム の前半、11月25日旧)か ら12月1日仕)の1週間で、 ソ ウル で のKAFSAア レンジによる参加 者共通 プ ログ ラム (4日間) と個 人研 修 (3日間) とに分かれ る。個 人研修 は参加者個 人がそれぞれ 関心、のあるテーマ に 従 って、受 け入れ訪 問場所 と研修 内容 を決 める ことにな って いる。筆 者 の場合、
国内で の移動はせず、 ソウル に滞在 して、市内の4つの大学 を訪問 した。
2‑ 1 プ ロクう ム実施 内容 (11月25日111月30日) 11月25日旧)
長崎発 関空経 由 ソウル着 15:00‑ホテル着 17:00
gg 国際教育交流と大学の国際化 11月26日旧)
10:00 KAFSAによるオ リエ ンテー シ ョン (プ レジレン トホテルのカフェ テ リア)
(タクシーで韓国文部省へ移動) 15:00 レクチ ャー
''IntroductiontoBK21andUniversitiesinKorea川atThe
Ministry of Education and Human Resources Deve‑
lopment(日本語通訳付き)
(タクシーで フルブライ ト事務所 :
Korean‑AmericanEducationalCommissionに移動) 16:00 フルブライ ト事務所訪問
Senior Education AdvisorのMs. Mikyung ChoiとDeputy DirectorのMs.Jai‑Ok Shimとの面談。オ フィスの成 り立ちや現在 の職務等 について話 を聞 く。
(Ms.MikyungChoiとMs.Ja主‑OkShimの車で レス トランまで送 っ ていただ く。)
18:30 KAFSAとKAIE会員による歓迎会
(KAIEのメンバーの車でホテル まで送っていただ くO)
11月27日伏)
個 人研修
<漢陽大学>
09:30 漢陽大学のスタッフがホテルまで出迎え。 (タクシーで大学へ移動) 10:00 Mr.KトJeongLee,Ph.D.
AssociateProfessorofLinguistics SecretaryGeneral
Director/OfficeofInternationalCooperation H漢陽大学の国際教育交流の現状 と展望について"
10:30 キ ャンパスツアー
韓国語 コースで学ぶ 日本人留学生 (6人) との面談 ll:30 Mr.KyungSuKim,
Coordinator/OfficeofInternationalCooperation
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…日本の大学 との交流協定 についで ' 12:00 昼食(漢陽大学内職員食堂)
Mr.Kyung Su Kimと建国大学ⅠnternationalCenterのMr.Bock Leeと昼食
(Mr.BockLeeと建国大学へ地下鉄で移動)
<建国大学>
14:00 Mr.BockLee
AssistantDirector/ⅠnternationalCenter
"建国大学の国際教育交流の現状 と今後の展望 についで ' 15:00 Mr.DaeJoongShon
Coordinator/ⅠnternationalCenter Hお もに大学間の交流協定 についで ' 16:00 キ ャンパスツアー
17:00 Mr.Kim Cheon‑JeiPh.D.
Professor
Dean/PublicRelations&ⅠnternationalAffairs 訪問挨拶
<夕食および市 内観光>
建国大学のMr.BockLee (KAIE副会長)の案内による市内観光 と夕食
11月28日㈱
個 人研 修
漢陽大学で 日本語 の クラス 見学がア レンジできなか ったため、予定 を変 更 し、延世大学 を訪問す る。
(ホテルか らタクシーで延世大学へ移動.)
<延世大学>
午 前 :Mr.Cholnsoo
DirectorofAdministration/TheGraduateSchooloflnternational Studies
90 国際教育交流 と大学の国際化
"GSISの概要 と現状 についで ■ Mr.DanielKo
Divisionoflnt′lEducationandExchange H職務の概要 とバデ ィプログラムについで ' GraduateSchoolofBusinessAdministration HGlobalMBA Programについで ■
昼食 (延世大学職員食堂) Mr.Cholnsooと昼食
午後 :キャンパスツアー (Mr.Cho,Insooの案内) 日本語教育講師控室で 日本語専任教員 と面談 延世大学美術館の書道展示会 を見学
<夕食お よび市 内観光 >
東京大学法学部博士課程修 了生で、現在韓国最高裁判事 のキム氏 の案 内に よ る市 内観光 と夕食。
11月29日㈱
(タクシーで梨花女子大学へ移動)
<2001KAFSA FallWorkshopandInternationalFestival>
10:40 2001KAFSA FallWorkshopandlnt′lFestival開会式
テーマ :InternationalizationofKoreanEducation‑Vision of lnternationalizationandSuccessStory
ll:05‑12:00
KAFSA会長挨拶
セ ッシ ョン1 (VisionofInternationalization)
1.韓国文部省 Mr.Ham,Wan‑Sam,DeputyPrimeMinisterによ る祝辞 と挨拶
2.梨花女子大学学長スピーチ 3.啓明大学学長スピーチ
12:00‑13:30 ランチ (梨花女子大学学長主催) 13:30‑16:00
セ ッシ ョン2 (SuccessstoryofInternationalizationProgram)
長崎 大学留 学生 セ ンター紀 要 第10号 2002年
1. Ajou大学
2.ソウル女子大学
3. KDI,SchoolofPublicPolicyandManagement 4. TaekyeungBroadcastcomputer&DesignCollege 5. ソウル国立大学
6.討議
18:00 Thanksgivingdinner(梨花女子大学主催) 梨花女子大学の学生 と留学生によるア トラクシ ョン
91
11月30日(金 個人研修
<梨花女子大学>
地下鉄で梨花女子大学へ移動。梨花女子大学周辺散策 ll:00 名古屋大学 (理学部)か らの交換留学生 との面談 13:00 昼食
14:00 1nternationalEducationlnstitute
Ms.JuliaJoo,Program ManagerandExecutiveSecretary of KAFSA
Ms.SylviaLee,ManagingDirector
"InternationalEducation lnstituteが持つプ ログ ラム (単位認定) の内容説明、および言語教育院で行われている韓 国語 コース との相 違点 と交流協定締結 についで ■
15:00 留学生用宿舎見学
16:00 言語教育院(InstituteofLanguageEducation) Mr.Kwon,Hyuk‑Min
KoreanLanguage,MarketingManager
"言語教育院で行われている韓国語コース (単位認定な し) についで ' 17:00 JuliaとSylviaに挨 拶
(地下鉄でホテルへ)
20:30 KAIEの会長 と副会長 と韓国での研修内容等 について懇談。
92 国際教育交流と大学の国際化 12月1日仕)
午前 :ユネスコ世界遺産 (ChangdukPalace)見学
午後 :KAIIEの会長 ・副会長 の案 内によるイ ンサ ドン観光 と韓国無言劇 「ナ ンタ」観劇。
21 2 韓国プ ログ ラム :まとめと考察
今 回訪 問 したソウル にある大学 の全体的な印象は米国 の大学で受 けた印象 と ダブる ところが多か った。緑 の多 い広大なキ ャンパス を歩 いて いる と、 まるで アメ リカの大学 のキ ャンパス を歩 いているよ うな錯覚 を受 ける。米 国の大学 と の共通性 は、 キ ャンパスか ら受 けるイ メー ジだけでな く、各大学が独 自の明確 な方針 を持 ち、財 閥の系列下、卒業 生のネ ッ トワー クと力で ファン ドを集 め、
イ ンフラの整備 と優秀な教授陣 と優秀な学生 の確保 を文字通 り推 し進 めている 点 にも見 られ る。 また、訪 問 した大学では米 国の大学で博士号 を取得 して帰国 した韓国人教授 もかな りの数 に上 り、英語 による講義 も、留学生の単位取得 の ため とい うよ りは、 む しろ韓国入学 生 に国際的な競争力 をつけるために行われ て いるようである。
一方で、欧米 の大学訪 問では見 られなかった非常 に親密でアジア的な応対 を 受 け、そのコン トラス トがお もしろかった。 また、韓国には前述のKAFSAだけ ではな くKAIE (KoreanAssociationofInternationalEducators)という国 際教育交流 を担 当す るア ドミニス トレー ター を中心 とした組織があ り、韓国内 でのネ ッ トワークシステムはかな りしっか りしているよ うに見受け られた。
各訪 問大学では、 日本 の大学 との交流協定締結 に非常 な熱意が見 られたため、
大学 間交流協定締結 を中心 に話 しが進め られ る ことにな った6)。韓 国の大学 の 国際教育交流担 当者が交流協定締結 につ いて話す とき、それは研究者間の交流 を中心 とした交流協定ではな く、学 生間の交流促進 につ いてである。 しか も、
学 生交流 を推進す るうえで、受 け入れ・送 り出 しの学生の数のバ ランス を非常 に 重要視す る。米国や 日本 の協定大学 に留学 を希望す る韓 国入学生は多 いが、そ れ に比 して、全般的 に米 国 ・日本 の大学か ら韓 国 に留学 を希望す る学生の数 は 少ない とい うことである。 この受 け入れ と送 り出 しのイ ンバ ランス を解決す る ため、各大学 は独 自の方策 を講 じて いる。訪 問大学では相互交流 の原則 を貫 こ うとする姿勢がはっき りとうかがわれた。
漢陽大学、建国大学 ともそ うであったが、梨花女子大学で も同様で、 日本 の
長崎 大 学 留 学 生 セ ン ター紀 要 第10号 2002年 93
協定大学 との学術交流協定書 の コピー を手渡 され、長崎大学 と協定 を結ぶ場合、
そ の協定書 の内容 に変更が必要 な箇所が あれば、 メールで も電話で もデ ィスカ ッシ ョンがで きる と言われ、そ の明快で迅速 な交流協定締結へ向けての対応 に 驚か された。 また、協定 を結ぶ際の責任部局 (お よび責任者) がは っき りして お り、長崎大学が これ に対応す るには、 システムの再編が必要であると感 じた。
また、今 回は 「2001 KAFSA FallWorkshop:Internationalization of KoreanEducation‑VisionofInternationalizationandSuccessStory」参 加がKAFSAか らの要望で予定 に組み込 まれていたため、訪問大学以外の大学 の 国際交流プ ログラムについて も情報 を得 ることができた。
この ワー クシ ョップの 「セ ッシ ョン1」では、梨花女子大学の学長 によるスピ ーチの内容 ‑梨花女子大学 の これ までの歩み、現状分析 と今後 の展望、特 に国 際化戦略 にかける意気込み とその実現 に向けての具体案 の提示等 一に脅威 を覚 えた。特色 ある私立女子大学 として、国際化 を大学 の中核事業 として位 置づ け、
世界一流 レベル の教育 と研究 内容 を世界 に向けて提示 ・発進 しよ うとす る姿勢 が見て取れた。
啓明大学学長のスピーチでは、 「私の妻 も娘 も梨花女子大学の出身で.,..」 とい うことばが印象的で、梨花女子大学は、 あまたの卒業 生達が、 自身が社会で重 要なポス トにつ き母校 を援助す るだ けでな く、社会的 に力のある配偶者 を得、
そ の配偶者 の社会的地位 と財政的なバ ックア ップ も取 り込 みなが らネ ッ トワー クを広げ、財政的基盤 も整えていっている様子が うかがわれた。
「セ ッシ ョン2」では、各大学の国際交流プ ログ ラムが紹介 されたが、 どこも 生き残 りをかけて特色 ある留学生受 け入れプ ログ ラム作 りに必死で取 り組んで いる様子が見受 け られた。一方、発表 の中で ソウル国立大学だ けは他 の大学 と 立場 を異 に して いるよ うに見受 け られ た。短期留学生交流 は梨花女子大学 を初 め とした私立大学 に任せてお けば いい とい うよ うな姿勢 を感 じた。 これ はある 意味で 日本の国立大学の姿勢 と通 じるものがあるように思 う。
「セ ッシ ョン2」の発表 の中で、優秀な教授陣 を揃 え、英語 によるプ ログ ラム の充実 をはか り、教育 内容 を向上 させ る ことで、優秀 な人材 の海外流 出 を防 ぐ ことがで きると同時 に、学生 を海外 に送 りだす必要がな くなる とい う意見 も出 ていた。 これは 「BK21」の内容 と重なる点だが、 しか し、国際教育交流 の究極 の 目標 は、異な るものに対す る寛容 さ と多様性 の受容、相互理解 の促進 による 世界平和で ある とす るな らば、国際交流は 「受 け入れ」 と 「送 り出 し」 の双方、
94 国際教育交流 と大学の国際化
つ ま り相互交流があって こそ、は じめて効果 を発揮す るものであろ う0
大 国 中国 をそば に控 え、そ の脅威 を感 じつつ、 生 き残 りをか けて 国際化 と国 際交流 を推進 して いる韓 国 の大学 の姿 は、 いか にグ ローバル化 の波 が押 し寄せ、
イ ンター ネ ッ ト時代 にな って も、や は り大陸 と海で隔て られて いる 日本 の大学、
特 に国立大学 は、そ の緊迫感 にお いて、遠 く韓 国の後 方 にいる とい う印象 を受 けた。
3. 中国プ ログラム
中国でのプ ログラムの うち、共通の研修はCAFSAのア レンジで北京で行われた。
韓 国では国内 の都市 間の移動 は行わ なか ったが、 中国で は個 人研修 の 日程 を3 日連続 で取 る ことがで きたので、個 人研修 を上海 の華東 師範大学で行 うことに した。華東師範大学 は30年 の歴史 を持つ 日本語学科が ある。以前長崎大学で 中 国語 を教授 してお られた劉先生が華東師範大学 に戻 られ て教鞭 を取 ってお られ たので、劉先生 を通 じて 日程 のア レンジを行 った。
3‑ 1 研修 実施 内容 (12月2日‑12月6日) 12月2日(目)
ソウルか ら北京 に移動
14:00 北京着 CAFSA副会長 のMr.Xiongが出迎え。
タクシーでホテル に移動。
18:00 CAFSA主催 による夕食会 (HuizhenlouRestaurant)
12月3日胴)
08:00 ホテル ロビー集合
Mr.Xiongとタクシーで教育部 (MinistryofEducation)へ移動。
09:00 Ms.Sham Lijie,Deputy DirectorofDivision forlnternational Students Department of International Cooperation &
Exchange,MinistryofEducation
''GovernmentpolicyandsituationonforeignstudentinChinaH についての レクチ ャー と質疑応答。 (Mr.HuZhipingが出張のため、
Ms.ShamLijieが応対)通訳付 き
長崎 大学留学生 セ ンター紀 要 第10号 2002年 95
10:00 Mr.Xiongとタクシーで北京市教育委員会へ移動。
10:30 Mr.Zhanshu,Program Officer
OfficeforlnternationalCooperation and ExchangesBeijing MunicipalEducationCommission
"situationonforeignstudentsinBeijing:Generalinformation abouttheuniversitiesconcerned"についての説明 と質疑応答。通 訳付き
ll:30 Mr.Xiongとタクシーで北京語言文化大学へ移動
12:00 CAFSA(ChineseAssociationofUniversitiesandcollegesfor Foreign StudentAffairs)主催 による昼食会 (北京語言文化大学内
レス トラン) 13:30‑17:30
・Mr.XiongBinsan,Vice‑Chairman&Secretary‑generalofCAFSA
"cAFSA′sroleinthedevelopmentofinternationaleducation inChinaH
・Mr.YuFuzeg,PresidentofCAFSA
"InternationaleducationinChineseUniversities■‑
18:00 BeijingAssociationofUniversitiesandCollegesforForeign StudentAffairs主催の夕食会
12月4日bk)
北京か ら上海へ移動 個 人研修
<華東師範大学>
葦東師範大学国際中国文化学院の劉先生が出迎え。華東師範大学へタク シーで移動O華東師範大学留学生用宿舎 に宿泊手続後、国際中国文化学院 の張先生 と留学生用宿舎の レス トランで昼食。
14:00 張先生の案内によるキ ャンパスツアー
華東師範大学国際交流処 に連絡、明 日のスケジュールの確認。
18:00 劉先生 ・張先生 との夕食会 (学内 レス トラン) 12月5日㈱
個 人研修
96 国際教育 交流 と大 学の 国際化
<華東師範大学>
午前 :外国語学院 日語系 副教授 韓小龍
・日語系のコースの変遷 と現状について
昼食会 :国際交流処 (InternationalExchangeDivision)主催 スタッフとの懇談
Ms.HuangLi°ing AssociateProfessor
Director/InternationalExchangeDivision Ms.LiuTonglan
AssociateProfessor
Vicedirector/InternationalExchangeDivision Ms.TuXiaoming
Program Officer/InternationalExchangeDivision 午 後 :国際交流処所属の留学生ア ドバイザー との面談
Ms.WanJing
lnternational Students Adviser/ International Exchange Division
18:00 元南山大学留学生別科アメリカ人留学生 (上海でインターンシップ中) と中国留学経験およびイ ンター ンシップについて懇談7)0
12月6日休) 個人研修
<華東師範大学>
午前 :国際中国文化学院中国語 コース授業見学、担 当講師 との面談 午後 :張先生案内による上海市内観光
12月7日(金
上海か ら北京へ移動
(ホテルか らMr.Xiongとタクシーで北京語言文化大学へ移動) 午後 :CAFSA会員 と報告会 「個人研修 について」
夜 :CAFSA関係者 と懇親会8)
長崎大学留学生センター紀要 第10号 2002年 夕7 12月8日仕)
北京市 内ユ ネス コ世界遺産見学等 (Mr.Xiongと北京大学 ス タ ッフ1名 による 案内)
見学箇所 は以下 の通 りである。
天壇 ‑ 故宮 一 敗宮近 くの中国の古 い町並み地 区 ‑ 天安 門広場
3‑2 中国プ ログ ラム :まとめ と考察
中国のCAFSAは設立以来、 北京語言文化大学 に本部事務所 を置 き、 国内の各 地域 ご とに支部 が あ る。 出版活 動等 も積 極 的 に行 われ てお り、 論文 は全 て 中国 語 で発 表 され て いる。 非常 に良 く組織 され てお り、本部 の意 向が くまな く行 き 渡 って いる印象 を受 けた。
中国で は、華 東師範大学 で の個 人研 修 のた め に上海 へ移 動す る前 に連絡 上 の トラブル9)が あ り、初 日の予定 の変更 を余儀 な くされ た。 そ のため、 中国語 コ ー スで学 ぶ 日本 か らの留学 生 とのデ ィス カ ッシ ョンがで きな くな った のが残念 だ ったが、そ こか ら逆 に中国の大学 の対応 の柔軟 さを体験す る こととな った。
華東 師範大学 で は、 3日間 の研 修 期 間 の間、大学 内の留学 生用宿 舎 と教員研 修用 の宿舎 に滞在 した。 中国 の大学 はキ ャンパ ス 内 に生活 に必 要 な施 設 を持 ち、
一 つ の村 のよ うで あ る と聞 いて いた ので、 じっ く りキ ャ ンパス の様子 を観察 し た い と思 ったか らである。
実 際、 中国 の大学 は一つ の大 きな村 のよ うで あ る。 キ ャンパ ス 内 に生活 に必 要 な施設 が全 て整 って いるので、学外 へ 出 る必要 が ほ とん どな い。 通常教職 員 も学 生 もキ ャ ンパ ス 内 に居住 して いる。 しか も教職員 は退職後 もそ の ままキ ャ ンパ ス 内の宿 舎 に住 み続 け る ことがで き るた め、 キ ャンパ ス内 に小 さな村 が増 えて い くことにな る。 ただ、特 に留学 生 に関 して は、 中国教育省 の方針 の転換 によ り、 キ ャンパ ス外 で の居住 が認 め られ るよ うにな り、特 に上海 で は学外 の アパー トに住 む留学生 も増 えて きて いるよ うである。
華東師範大学 で の教官 に対 す る評価 の基準 は極 めて 明快 で、 年 間、 教授 で論 文 3本、助 教授 で2本、講 師 で 1本、 審査 制 のあ る学会誌 に掲載 され る と、次 年度 の給 与が倍以 上 にな る とい う ことで あ った。 また、 専 門 に関す る本 の出版 は 10万字で論文 1本分 に換算 され る とい うことで ある。
外国語学院 日語系3年生の授業見学では、 日本語 の レベル の高 さに驚か された。
ク ラス40名 中、2名 を除 き、 全て女子 学 生で、現 時点 で の卒業後 の進路 は、OL
98 国際教育交流と大学の国際化
という答えが返ってきた。 日本語教員 を目指 しているのは1‑2名 とのこと。 また、
ほとん どの学生が 日本留学 を希望 している。授業見学後 の学生達 とのデ ィスカ ッシ ョンで も日本留学 に関す る質問が多 く、 日本留学への興味の高 さが うかが われた。
上海での 日本語学習熱は非常 に高 く、外国語学院の 日語系の 日本語のコース で も、国際車国文化学院中国語 コースで も、一般市民 .大学受験失敗者 ・上海 で働 く外国人 ・海外駐在員の配偶者等 も受け入れ、それが大学 にとって も、語 学教員にとっても、かな りの副収入になっているとのことであるo
国際中国文化学院および留学生用宿舎見学の際 に、アフリカか らの留学生が 多 いことに気付 いた。 ジンバブエか らの留学生 も多いとの ことである。最近、
ジンバブエのムガベ大統領の中国訪問等、両者の関係が強 まってお り、政治的 な関係が留学生交流 に強 く影響 している一例 として印象に残 った。 (ちなみ に 日本の文部省大使館推薦留学生のジンバブエへの割当人数は1年に1名のみである。)
日本語 コースの授業見学で 日本留学希望者が実際に多 いことを実感 したが、
国際交流処 のスタ ッフとの面談で も、 日本の大学 との交流協定締結 を促進 し、
学生の相互交流 を図 りたいとの申し入れがあった。面談 した国際交流処 のスタ ッフはデ ィレクターを含め全て女性で、 中国での女性パ ワーを感 じた0 「中国 では女性の力が強 いですか。」 と質問 した ら、 「はい、強 いです。」 と即答 さ れた。
中国は最初か らその広大無辺 さに度肝 を抜かれた。建物の大きさとその空間 感覚が 日本 とあま りにもかけ離れている。 また、 中国か らの留学生に、常 々言 われてきた 「日本人はあいまいだ。」 というその理 由も今回肌で感 じる ことに なった。 ことばの使い方だけではな く、中国では こと日常的な人間関係において、
日本 と比較すれば、明快・明確 を絵 に描 いたような意思表明 ・感情表現が行われ ている ことを実感 した。 日本での生活は、中国か らの留学生にとって、ある意 味で非常にス トレスの多いものとなっているのではないだろうか。
中国、 といって も北京 と上海の2都市だが、特 に北京はオ リンピ ックの開催 を待たず に、激変す るに違 いない。極端 に言えば、動 くと方針 を決めた ら、翌 日にはそれが実行 されて、 目に見える形 となって現れるというような、その即断 ・ 即決 ・即行 とその実行 され る規模の大きさが、現在の 日本 との最大の相違点の ように思 う。
5.今後の展望 と課題
長崎大 学留 学生 セ ン ター紀 要 第10号 2002年 タタ
今 回、韓 国・中国訪 問で両国の大学が国際化 に向けて動 くスピー ドの速 さに、
フル ブ ライ トプ ログ ラムで アメ リカの大学 を訪 問 した ときよ りもシ ョックはず っ と大 き く、長崎大学で の システムの再編 ・新設 の必要性 を痛切 に感 じる こと とな った。長崎大学 にお いて実質的な留学 生交流 を含 めた交流協定 の締結 とそ の実施 を実現す るため には、単位互換 の学 生交流 を含 めた交流協定締結 問題 に 真剣 に取 り組む必要があるだ ろう。
筆者が研修期 間 中に各大学 の国際教育交流 関係者 と面談 して得 られた これ ら の情報 と長崎大学 の実情か ら判 断す る と、長崎大学が今後韓国・中国の大学 と学 生間交流 を中心 とした交流協定 を締結す る場合、実行 可能 な単位 認定 (互換) のプ ログ ラム として、以下の2つのタイプが考 え られ る。
A.留学 生は特定 の学部 (大学 院) に所属 し、 半期 もしくは通年、専 門科 目 と必要であれば留学生セ ンターの 日本語科 目を履修す る。
B. 留学生は特定の学部 に所属せず、半期 もしくは数 ヶ月の短期 の 日本語 と日 本事情 を中心 とした集 中プ ログ ラムで学習す る。 このプ ログ ラム には地域 体験型 のプ ログ ラム (ホームステイ、平和学習) を含む もの とす る。
これ らのプ ログ ラム を実施す る際、留学 生セ ンタ‑で実施す る語学 プ ログ ラ ム等 の単位認定 に関 して も討議す る必要があるだろう。
日本人学生が韓国・中国の協定校 に留学す る場合は、学生の語学力を考 えた場合、
主 として (B)のような語学 と文化学習 (体験) を中心 としたプログラムで学習 し、
それ を長崎大学 で第2外 国語 の単位 として認定す る とい う形 にな るで あろ う。
このプ ログ ラムが実行 された ときの主なメ リッ トは以下のよ うである0 1. 日本人学生 にとって、実践的な語学力を身に付 ける機会 となる こと。
2.語学 力だけでな く、国際社会 もしくは多文化共生社会で生きてい くための 必須条件で ある、 多様性 を受 け入れ る姿勢 と多面的な ものの見方、お よび 異文化 コミュニケー シ ョン能力を育成で きる こと0
3.これ によって、語学 力がな いために留学の機会 を逸 して いた学生に留学の 機会 を与える ことができる こと。
4.短期 の留学 をきっか けに、派遣留学 にお ける上記Aのタイプのプ ログ ラム への留学の可能性が開ける こと。
5.以上の結果、留学体験 を持 った学生がキ ャンパス に増える ことで、 内か ら の大学 の国際化 がはか られ る こと。 つ ま り、学 生が変化すれば、お のず と 教育内容 も変化せざるを得ない とい うことである。
100 国際教育交流 と大学の国際化
また、Bのタイプのプ ログ ラムが順調 に機能すれば、第2外国語の教師不足 を 補 うことができる。協定校か らの講師派遣 も考え られるだろう。 これは、韓国語 ・
中国語だけでな く、必修 とされて いる英語お よび他 の外 国語 に関 して も言 える ことである。
現在、長崎大学の第2外国語は、 フランス語・ドイツ語 ・中国語 ・韓国語 の4 カ国語 のみで あるが、例 えば、スペイ ン語 圏や他 の言語 圏の大学 と交流協定 を 締結できれば、 日本人学 生に対 して、 よ り多様性 のあるプ ログ ラムが提供で き
ることになる。
終わ りに
今回の研修で、欧米 (NAFSA,EAIE)とはまた違 ったアジアでの人的ネ ッ ト ワー クの広が りを感 じた。JAFSAの近年のアジア圏内での活動の広 が りによ り、
韓国のKAFSAとKAIE、 中国のCAFSA、およびタイのTAFSAとの交流が活発 化 してきた。 この繋が りを深め、 また広 めていけば、EAIEのよ うに、 アジア地 域の国際会議が開けるよ うになるのではないか と思 った。
今回の訪問での一番 の収穫は、KAFSA・KAIE・CAFSAのメンバー個 々人 との 繋が りを持てた という点である。韓国・中国 とも、最後 まで手厚 いもてな しを受け、
人の繋が りの温かさを感 じた。 また、再会 を果 た したいと思 う。
最後 に研修 の機会 を与 え、サポー トして下 さったAIEJ、JAFSAのスタ ッフの 皆 さま、研修 を受 け入れ、職務範囲 を超 えて (個 人の時間 を割 いて)対応 して 下 さったKAFSA、EAIE、CAFSAのメンバーの方々に深 くお礼 を申し上げたい。
また、 プ ログ ラムは留学生セ ンターのコース期間中で あったため、授業 の代 講等、他 の教官 にお願 い しなければ な らなか った。多忙 にも関わ らず、不在 の 期間 中、授業 の代講、毎 日の宿題 のチ ェック等、快 く引き受 けて下 さった。 こ
こに深 く感謝 したい。
注
1) この調査で言 う 「留学生」 とは、 『平 成 12年度 留学交流執務ハ ン ドブ ック』 の「外国人留学生の定義」 (p.17)で定義 されて いる者 を指す。以下が その定義文である。
「我が国の大学、大学院、短期大学、高等専門学校、専修学校 (専門課程)、
及び我が国の大学 に入学す るための準備教育課程 にお いて教育 を受 ける外
長崎大学留学生 セ ンター紀要 第10号 2002年 101 国人学 生で、 出入国管理及び難 民認定法」別表第 1に定め る 「留学」 の在 留資格 によ り在留するものをい う。」
2) 文部科学省ホームペー ジ (http://www.next.go.jp/) 「留学生受入れの 概況 (平成13年版」 による。
3) 短期留学 生 とは、 「母国の大学 に在籍 しなが ら、 1年未満 の短期 間、外 国の大学 に留学す る」 者 をいう。 (『平成 12年度留学交流執務ハ ン ドブ ック』p.27)
4) 「第2回AIEJ/ユネス コ青年交流信託基金JAFSA国際交流担 当者 プ ログ ラム(派遣)募集要項」 か ら引用。
5) 日本 の 国 際 教 育 交 流 団 体 (旧 外 国 人 留 学 生 問 題 研 究 会 Japan AssociationforForeignStudentAffairs)
6) 個 人研修 では、① コミュニテ ィプ ログ ラム ②言語 教育 にお ける異文化 理解教育/異文化 コミュニケー シ ョン能力の養成 ③ 日本語教育 の現状の3
つ を研修 テーマ にあげて いたO しか し、 出発 前のア レンジの時か ら、電子 メール で の連絡 内容 がか み合 わず 、個 人 の研 修 テー マが、JAFSAか ら
KAFSAへ伝わっているのだろ うか という疑問を持 った。改めて、 こち らの 意 向 を示 し、連絡 を とろ うと試みたが、時間的 に出発前 にア レンジを済 ま せ ることはかなわなかった。
7) 中国での英語学習熱は ものす ご く、英語 圏か らの留学生 と友 人関係 (莱 語 を練習す るために) を結びたい とい う中国人学生が圧倒 的 に多 い とい う
ことが話題 になった。
8) 懇親会終 了後、雪 が積 もってお り、 タクシーが拾 えず、バス と徒歩で地 下鉄 の駅 に到着 した ときには最終便 が行 った後だ った。 ホテル までは まだ 相 当な距離 があ った ので、 ヒ ッチハイ クを し、ホテル まで帰 り着 いた。 こ の夜、 自宅 に帰 り着 けなか った市民はかな りの数 に上ったよ うである。
9) 中国では、 自分で ア レンジを行 ったのだが、CAFSAの方か ら研修予定校 だ けでな く、予定校 とな って いなか った大学 へ連絡が行 ってお り、研修 先 に移動 した際、混乱 が生 じる ことにな った。 上海へ移動前 に、 中国では必 ず外事 「国際交流処」を通す ことにな って いるといわれたが、筆者 の場合、
教官個 人 と連絡 を取 ってお り、 国際交流処 とは全 く連絡 を取 っていなか っ たのだが、CAFSAか ら連絡が行 ってお り、そのため、スケ ジュール の変更 を余儀な くされた。