1.はじめに 高張力鋼板を用いたプレストレス補強工法
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(2) I‑168. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 関係を示す.各補強法を適用することにより,それぞ. 50. れ長スパン化できることがわかる.ただし,主桁本数 が 8 本以上では補強前と同様,適用最大支間は殆ど変. 40. わらない.なお,外ケーブル補強と鋼板プレストレス 板厚 (mm). 補強の主桁本数 8 本以上のケースでは,下フランジ応 力ではなく上フランジ応力で最大支間が決定している. 図-6 に,8 本主桁の場合について,各補強法によ る長スパン化の比較を示す.補強板の板厚およびケー. 30 20 主桁4本 主桁6本 主桁8本 主桁10本. 10. ブル直径を 30mm 程度までと設定した場合の最大適 用支間は,補強前の 24m に対して,鋼板添接補強で. 0. は 25m(1.04 倍) ,外ケーブル補強では 26m(1.08. 10. 15. 20. 倍) ,鋼板プレストレス補強では 31m(1.29 倍)とな. 25. 支間 (m). 30. 35. 40. 図-3 図-3 補強板板厚と支間の関係(鋼板添接補強). り,当該比較条件では鋼板プレストレス補強が最も効 果があることが示された.. 50. 50. 40 板厚 (mm). 直径 (mm). 40 30 20 主桁4本 主桁6本 主桁8本 主桁10本. 10 0. 主桁4本 主桁6本 主桁8本 主桁10本. 10. 15. 20. 25. 支間 (m). 30. 35. 30 20 10 0. 40. 図-4 図-4 ケーブル直径と支間の関係(外ケーブル補強). 10. 15. 20. 25. 支間 (m). 30. 35. 40. 図-5 図-5 補強板板厚と支間の関係 (鋼板プレストレス補強). 補強板板厚orケーブル直径(mm). 50. 鋼板添接補強 外ケーブル補強 鋼板プレストレス補強. 5.おわりに 鋼板プレストレス補強工法を H 形鋼桁橋下フランジ に適用した場合には,他の補強工法に比べて大幅な長. 40. スパン化が可能となることが示された.. 30 20. 参考文献 1) 坂野他:第 7 回鋼構造物の補修・補強技 術報告会論文集,日本鋼構造協会,pp.57-64,2000.. 10. 2) 坂野他:鋼構造年次論文報告集,日本鋼構造協会,. 主桁8本. 0 10. 第 9 巻,pp.271-278,2001.3) 小出他:下路鈑桁橋. 15. 20. 25. 30. 35. 40. 支間(m). 中間横桁のテンプレート補強,土木学会関西支部年次 学術講演会,第Ⅰ部門,2002.4)日本道路協会:道路. ・同解説,1996. 図-6 (主桁 8 本) 橋示方書(Ⅰ共通編,Ⅱ鋼橋編) 図-6 各補強法による長スパン化の比較. ‑336‑.
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