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社会インフラ安全保障技術

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Academic year: 2022

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アーバン 54

広域監視・警備ソリューション

1

日立は,街区,交通機関,重要防護施設などの社会イ ンフラを自然災害やサイバー攻撃,テロなどの脅威から 守るために必要なセキュリティ要件を,Adaptive(適応 性),Responsive(即 応 性),Cooperative(協 調 性)に 焦点を当てたH-ARCコンセプトとして整理し,危機 管 理 に 関 す るISO(International Organization for Standardization)22320に沿った適切な対策を継続的に 行う広域監視・警備ソリューションを提供している。

具体的には,物理空間とサイバー空間の両面で時々 刻々と変化する状況を把握するため,衛星や無人航空機,

ネットワーク監視などのセンサーにより,社会インフラ を多元的に監視する。無人機やセキュリティゲートなど で物理面からの行動支援を行いながら,それらの情報を GIS(Geographic Information System)や画像解析,シ ミュレーション技術などによって分析・予測し,OODA

[Observe(監視),Orient(分析),Decide(判断),Act(行 動)]プロセスに基づくノウハウ提供も含めて,迅速・

的確な意思決定を支援していく。

また,大量に収集した監視情報のリアルタイム処理に

よって異常の予兆を自動検知し,迅速な対処をサポート する。システム導入時は,運用形態や既存設備に合わせ て機器構成を柔軟に選択することで,短期間でのシステ ム構築を実現する。

サイバー脅威の内部拡散を検知する 拡散活動検知ソフトウェア

2

近年社会問題となっているサイバー攻撃による被害 は,増加の一途をたどっている。昨今の被害事例を分析 すると,基本的な対策は導入済みであったにもかかわら ず侵入され,被害が発生するケースが多く見受けられる。

このような脅威に対応するためには,侵入されることを 前提として,組織内部における脅威を検知することが重 要である。

本製品は,システム内部での脅威の拡散を検知するソ フトウェアである。独自に開発した機械学習型エンジン によって,各端末の正常な挙動を学習し,その挙動から 逸脱する異常な端末を検知する。さらに,攻撃拡散分析 エンジンにより,異常な端末を基点に他の端末に脅威が 伝搬していく様子を分析する。これにより,装置単体だ けでなく,ネットワーク全体を鳥瞰(かん)的な視点で 監視し,内部脅威を検出することが可能である。

今後は本製品をきっかけに,サイバーセキュリティに 関して培ったノウハウを社会インフラ市場に広く展開し ていく。

社会インフラ安全保障技術

ネットワーク型センサー

AX260A 端末のふるまい情報を収集し,

異常な通信フローを拡散活動 検知ソフトウェアへ通知

顧客の情報システム ホスト型センサー

(2017年1月追加リリース予定)

収集

侵入 拡散活動

日立製作所製品 アラクサラネットワークス製品 日立ソリューションズ製品

収集 通知

遮断

拡散活動検知 ソフトウェア 管理サーバ

秘文サーバ AlaxalA

攻撃者

異常な通信フローを独自エンジン で分析し,攻撃されている端末を 秘文Device Controlへ通知

秘文Device Control

攻撃されている端末を ネットワークから切り離し,

攻撃を遮断

2拡散活動検知ソリューションの概要

*は「他社登録商標など」(138ページ)を参照 衛星 特殊センサー

オペレーションセンター

地理空間情報

(GIS)

海中 宇宙からサイバーまで監視 OODAに基づくノウハウ

迅速な危機対処

安全保障分野での実績

業務継続の対処 SNS 映像 予測シミュレーション 訓練 演習

インフラ防御 マルチネットワーク

連接装置 無人ロボット

重要施設防御

マルウェア解析 サイバー空間可視化

情報保護 水中ソナー ネットワーク監視

無人航空機

センサー 意思決定支援

分析 予測

行動支援(サイバー)

行動支援(フィジカル)

1社会インフラ全般にわたるセキュリティソリューション

注:略語説明 SNS(Social Networking Service)

(2)

日立評論 2017 Special Edition

55

災害調査用地上/空中複合型ロボットシステム

3

日立は,2014年より国立研究開発法人新エネルギー・

産業技術総合開発機構の「インフラ維持管理・更新等の 社会課題対応システム開発プロジェクト」の災害調査ロ ボット分野において,株式会社エンルート,八千代エン ジニヤリング株式会社および国立研究開発法人産業技術 総合研究所との4社共同研究開発を推進している。

本プロジェクトでは,土砂崩落,火山災害およびトン ネル災害現場など二次災害の危険性が高い場所におい て,機動性の高い無人飛行ロボットによる災害現場上空 からの地形解析,詳細映像などの状況把握や,無人車両 ロボットによるトンネル内などの状況把握の実現を研究 開発の目的としている。

実用化に向け,桜島(鹿児島県)での火山災害調査,

国土交通省国土技術政策総合研究所の実大トンネル(茨

城県)でのトンネル災害調査,赤谷地区(奈良県)での 土砂災害調査の現場検証に参画し,国土交通省の次世代 社会インフラ用ロボット現場検証委員会から「活用を推 奨する」との高い評価を受けている。

今後は,災害調査ロボットの開発・利用を推進するこ とに加え,平時にもインフラ点検に活用するなど,点検 効率や精度の向上に向けた応用も推進していく。

自律型無人探査機用音響多重通信モデム

4

海底熱水鉱床やコバルトリッチ鉄マンガンクラスト,

高濃度のレアアースを含む堆積物(レアアース泥)など の海洋鉱物資源を低コストかつ高効率で調査する技術開 発が,政府主導の下,戦略的イノベーション創造プロ グ ラ ム(SIP:Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program)次世代海洋資源調査技術(海のジ パング計画)※1)の中で進められている。海底の調査に お い て は, 自 律 型 海 中 探 査 機AUV(Autonomous Underwater Vehicle)を複数機同時運用することを検討 しており,これまでAUVの母船となっていた大型で重 装備の調査船を使用する方法に代わり,洋上中継器とし て 自 律 型 洋 上 探 査 機ASV(Autonomous Surface Vehicle)を用いて,AUVを広範囲の調査海域に複数機 同時展開できる技術を研究開発している※2)

日立は,保有する水中音響技術をベースに,国立研究 開発法人海洋研究開発機構と協力し,複数のAUVと ASVをつなぐ音響多重通信モデムの開発にあたってお り,電波や光が伝わらない海中において,3,000mの深 海まで音波を使って無線通信できるシステムの開発を推 進している。

1)次世代海洋資源調査技術(海のジパング計画)

http://www.jamstec.go.jp/sip/

2内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当):戦略的イノベーショ ン創造プログラム(SIP)次世代海洋資源調査技術(海のジパング計画)

研究開発計画

http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/keikaku/5_kaiyou.pdf

4次世代海洋資源調査技術(海のジパング計画)の概念図

無人調査プラットフォームヘリシステム

カメラ

地滑り検知ノード

カメラ/レーザーセンサー ヘリ離発着用 無人車両

地上解析装置 災害情報DB

防災システム

災害情報可視化 無線中継

有線給電ヘリ

電磁探査センサー 災害調査情報の可視化および 災害情報データベース

無人調査プラットフォーム車両システム

3災害調査用地上/空中複合型ロボットシステムの概念

参照

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