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環境学研究科資源循環学専攻

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Academic year: 2022

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氏 名 授 与 し た 学 位 専攻分野の名称 学 位 授 与 番 号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文の題目

論 文 審 査 委 員

若林 完爾 博 士 学 術

博甲第3681号 平成20年 3月25日 環境学研究科資源循環学専攻

(学位規則第5条第1項該当)

RESEARCH ON MORPHOLOGY CONTROL OF AROMATIC POLYIMIDE AND PRECISE POLYMERIZATION

(芳香族ポリイミドの高次構造制御ならびに精密重合に関する研究)

教授 木村 邦生 教授 坪井 貞夫 准教授 高口 豊

学位論文内容の要旨

高性能高分子材料として幅広い分野で利用されているポリイミドは,高性能であるが成形加工性に乏 しいという背反的問題がある。通常は前駆体で腑形した後ポリイミドへ変換する成型方法が用いられる が,分子鎖配向を含めた高次構造を制御することが難しく,分子構造から期待される性能を発揮するま でには至っていない。そこで本論文では,重合誘起型オリゴマー相分離を利用したポリイミドの高次構 造形成法,ならびに,得られた知見を基に重合相変化を利用した精密重合法への展開を検討した。

第1章では,重合誘起型オリゴマー相分離を利用し,分子鎖が結晶の長軸方向に配向したポリ(p-フェ ニレンピロメリットイミド)(PPPI)の針状結晶,ならびに球状微粒子のワンポット調製法を開発した。さ らには,これら生成物の構造ならびに生成機構を解明した。また,中間体を経由しない重合反応を利用 することで,板状結晶が集合した特異的な構造からなるPPPIの結晶性微粒子が調製できることを示した。

第2章では,第1章で開発した高次構造形成法をカプトンの名称で知られているポリイミドなどPPPI以 外のポリイミドへも展開し,多様な高次構造の形成とその発現機構を解明した。さらには,自己縮合型 ポリイミドであるポリ(4-フタルイミド)の重合時に重合反応誘起型オリゴマー結晶化を利用することで ナノスケールのリボン状結晶が調製できることを見出し,得られたリボン状結晶の固体構造を明らかし た。

第3章では,第1章と第2章で得られた高次構造形成に関する知見を基に,モノマー官能基間の等モル 性が崩れた状況においても非等モル性の不利を解消して重合が進行する新しい重合法を開発した。この 方法は,重縮合において高分子量体を得るための必要条件であった官能基間の等モル性確保の問題に対 する根幹的な解決策であり,重合相変化を利用した新しい精密重縮合法への可能性を示すことができた。

以上より,重合誘起型相分離を利用することで,ポリイミドに多様な高次構造を賦与することが可能 となり,新しい高性能ポリイミド材料を創製することができた。さらには,重合相変化を利用した不均 一系精密重合の可能性を示すことができた。

(2)

論文審査結果の要旨

高性能高分子材料として幅広い分野で利用されているポリイミドは,高性能であるが成形加工性に乏 しいという背反的問題がある。分子鎖配向を含めた高次構造を制御することが難しく,分子構造から期 待される性能を発揮するまでには至っていない。

本研究では,重合誘起型オリゴマー相分離を利用したポリイミドの高次構造形成法,ならびに,得ら れた知見を基に重合相変化を利用した精密重合法への展開を検討した。まず,重合誘起型オリゴマー相 分離を利用し,分子鎖が結晶の長軸方向に配向したポリ(p-フェニレンピロメリットイミド)の針状結 晶,ならびに球状微粒子のワンポット調整法を開発した。また,他種ポリイミドへも展開して多様な高 次構造を有する材料を調製し,その固体構造と発現機構を解明した。特に,ポリ(4-フタルイミド)に おいてはナノスケールのリボン状結晶を調製している。

さらには,得られた高次構造形成に関する知見を基に,モノマー官能基間の等モル性が崩れた状況に おいても非等モル性の不利を解消して重合が進行する新しい重合法を開発した。この方法は,重縮合に おいて高分子量体を得るための必要条件であった官能基間の等モル性確保の問題に対する根幹的な解 決策であり,重合相変化を利用した新しい精密重縮合法への可能性を示すことができた。

以上により,重合誘起型相分離を利用することで,ポリイミドに多様な高次構造を賦与することが可 能となり,新しい高性能ポリイミド材料を創製することができた。さらには,重合相変化を利用した新 しい不均一系精密重合法を提案している。よって,本論文は,博士(学術)の学位論文に値するものと 認める。

参照

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