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Academic year: 2022

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(1)V-433. 橋梁コンクリート床版上層部の劣化度の定量化に関する研究 東北学院大学大学院. 学 生 員. ○山家. 信幸. 東北学院大学工学部. フェロー. 大塚. 浩司. 東北学院大学工学部. 正 会 員. 武田. 三弘. 1.はじめに 近年、アスファルト舗装下のコンクリート床版上層部において、コンクリートが多孔質化し、土砂化状 態になる現象が報告されている。この現象は内部鉄筋の腐食と関連しており床版の耐力や耐久性にとって 大きな問題である。本研究は、土砂化が起きるメカニズムを解明するため、実構造物のコンクリート床版 を想定した供試体を作製し、様々な条件下において曲げ疲労実験を行い、床版上層部の観察を行ったもの である。また、土砂化したコンクリートの劣化度を定量化するためにコンクリートをコア抜きし、X線造 影撮影法を用いて劣化に伴って発生するコンクリート内部の微細なひび割れの長さを計測した。 400 A. 2.実験方法. 溝. 220. 2. 1 供 試 体 形 状 寸 法 供試体は、形状が 300mm×220mm×1300mm À 1300. 300. 側面図. 19 の異形鉄筋を有効高さ 139mm に3本づつ上. A - A'断面図 D19. 下段に計6本配置したものを使用した。また、供 試体上面部には、水が溜められるように溝を設け. 15. 270. 15. 56 83 56 25 195. のコンクリート床版を想定したものを用いた。D. D13. てある。図 —1 は、供試体の形状寸法を示す。 50 116 117 117 50. 2.1 供 試 体 上 層 部 の 条 件. 400. 117 117 116 50 50. 125@2 25 25. 1300. 実験に使用した供試体上層部の条件は、(a)乾. 300. 側面図. ( mm ). A - A' 断面図. 燥状態 (b)湿潤状態 (c)湿潤状態で且つ融雪剤の 散布がある環境(塩化ナトリウム3%水溶液)で. 図 —1. 供試体形状寸法. 繰り返し載荷を受ける場合の3通りである。 2. 3 載 荷 方 法. ア ク チ ュ エ ー ター. 載荷荷重は供試体上縁の曲げ応力度 σ ' c が 8N/mm2 となる 荷重(終局耐力の 20%)と、20N/mm2 となる荷重(終局耐 力の 70%)の2通りである。載荷は、4点曲げ載荷、周期 4Hz とし、100 万回繰り返し載荷を目標して行った。図 — 2 は載荷状況を示す. ひずみゲージ. 載荷板 ゴ ム版 供試体. 2. 4 X 線 造 影 撮 影 方 法 Ta k e da. 繰り返し載荷後の供試体上層部から、φ40mm のコンクリ. ダ イ ヤル ゲ ー ジ. ートをコア抜きし、5 層(厚さ 10mm 毎)に切断し、コン クリート用造影剤に 30 分間浸透させた後、X 線撮影を行い、 ひび割れを検出した。. 図 —2. キーワード 曲げ疲労実験、 X 線造影撮影法、 微細ひび割れ、 連絡先 住所 宮城県多賀城市中央 1-13-1 TEL 022-368-7479 FAX 022-368-7479. -866-. 載荷状況. 土砂化. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) V-433. 3.実験結果. 表 —1. 表 —1 は、実験結果を示したもので. 供試体名. ある。終局耐力の 20%荷重において、100 万回の繰り返し載荷を行った結果、床版. 上層部の. 載荷荷重. 条. 条. 件. N - 100. 乾燥状態. W - 100. 湿潤状態. N' - 016. 乾燥状態. 態の場合ともに、供試体上層部に土砂化. W'- 016. 湿潤状態. の傾向はみられなかった。. SW- 012 湿潤状態+NaCl. 上層部の条件が乾燥状態の場合、湿潤状. 実験結果一覧. 件. 20%. 70%. 載荷回数. 最終破壊状況. 土砂化. 1000000. 破壊せず. なし. 1000000. 破壊せず. なし. 392000. 曲げ破壊. なし. 174930. 曲げ破壊. あり. 200104. せん断破壊. あり. (回). 終局耐力の 70%荷重において繰り返 し載荷を行った結果、乾燥状態の供試体では、載荷回数約 40 万回で曲げ破壊が生じたが、土砂化の傾向 はみられなかった。しかし、湿潤状態の供試体では、載荷回数は乾燥状態に比べて半分程度の約 20 万回 で 2 体ともが破壊に至り、土砂化の傾向も見られた。土砂化の傾向が見られた 2 体の供試体(W'-016、 SW-012)は、載荷前から乾燥収縮などが原因と思われるひび割れがすでに発生しており、湿潤状態で終 局耐力の 70%荷重で繰り返し載荷を行うと、その微細ひび割れが徐々に大きくなり土砂化へと進展して いったものと考えられる。 写 真 —1 は造影剤浸透前と浸透後の X フィルムの1例(W-100 の1層目)を示したものである。造影 剤を浸透させる事によって微細なひび割れを検出する事が可能であることが分かる。 図 —3 は繰り返し載荷を行う前の供試体(無載荷)と終局耐力の 20%荷重において繰り返し載荷を行 った湿潤状態の供試体(W-100)の1層目に発生した微細ひび割れをトレースしたものである。トレー スしたひび割れ長さ(L)の総数(ΣL)とコアの面積(A)との比ΣL/A を求めた結果、無載荷の1層目 は、ΣL/A=0.316 だったのに対して W-100 の1層目は、ΣL/A=0.631 であった。このから、X線造影撮 影法を用いて劣化度を定量化することができることが分かった。. 造影剤浸透前 写 真 —1. 造影剤浸透後. 無載荷の1層目. W- 100 の 1 層 目. 図 —3. W- 100 の 1 層 目. ひび割れトレース図. 4.まとめ 本実験の範囲内で以下の事が言える。 (1)終局耐力の 20%荷重で 100 万回繰り返し載荷を行った場合、コンクリートが乾燥状態、湿潤状態 ともに、供試体上層部に土砂化の傾向は見られなかった。 (2)終局耐力の 70%荷重で繰り返し載荷を行った場合、床版上層部の条件が乾燥状態では約 40 万回で 曲げ破壊するまで、土砂化の傾向は見られなかった。しかし湿潤状態では、20 万回近くで、土砂化の傾 向がみられた。 (3)X線造影撮影法を用いて劣化度を定量化することができることが分かった。. -867-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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