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―自己理解を深め、社会の一員としての自覚をはぐくむ活動の展開―」 

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Academic year: 2021

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(1)

① 

研究主題「肢体不自由養護学校準ずる教育課程における奉仕活動 

―自己理解を深め、社会の一員としての自覚をはぐくむ活動の展開―」 

東京 都教職員研 修センター 研修部授業 力向上課 東京 都立町田養 護学校    教諭    前 田  真澄

Ⅰ 研究のねらい

  肢 体不自由養 護学校高等 部生徒の卒 業後の進路 は、大学等 への進学や 企業・作業 所への就労 、 社会 福祉施設へ の入所・通 所、在家庭 等多岐にわ たる。その 中で準ずる 教育課程の 生徒の進 路 指導 では、仕事 をすること への戸惑い があったり 、自らの目 標設定が困 難であった りするケ ー スも 少なくない 。自己理解 を深め勤労 観を育てる などをして 、自分にで きることを 考え行動 し よう とする意欲 を育てる必 要がある。 また、卒業 後の進路に 「働くこと 」よりも「 充実した 生 活」 を選択する 生徒にとっ ても、自分 の好きなこ とを通して かかわりを もったり、 できるこ と を生 かして貢献 したりする など地域社 会の中での 活動は、自 己実現につ ながり重要 である。 こ れら のことから 、社会の一 員としての 自覚をはぐ くむ必要が ある。

  生 徒は障害特 性等により 十分な経験 を積まずに 現在に至っ ていること が多い。そ こで、他 者 のた めに自分に できること を見いだす 過程で自他 の理解・社 会への理解 を深め、仲 間と共に 活 動す る中で自己 の役割を果 たし、他者 のために行 動し役に立 つ喜びを実 感する「奉 仕活動」 を 計画 的に行うこ とで、社会 の一員とし ての自覚を はぐくむこ とができる と考えた。 より実施 し やす く生徒が意 欲をもって 取組むこと のできる指 導計画を開 発する必要 がある。

Ⅱ 研究の内容と方法  

           

1  基礎研究から 

    社会の一員 としての自 覚をはぐく むことの大 切さと奉仕 活動の有効 性について 考えた。  

(1) 「 社 会 の 一 員 と し て の 自 覚 」 に つ い て  

〈 社 会 の 一 員 と し て の 自 覚 〉  

     

 

①   特 別 支 援 教 育 の 視 点 か ら  

障 害 の あ る 生 徒 一 人 一 人 の ラ イ フ ス テ ー ジ を 見 通 し 、社 会 的 自 立 を 図 る こ と の で き る 力 や 地 域 の 一 員 と し て 生 き て い く 力 を 培 う こ と が 大 切 で あ る 。  

②   キ ャ リ ア 教 育 の 視 点 か ら  

学 校 教 育 に 求 め ら れ て い る の は 、「 学 ぶ こ と 」 と 「 働 く こ と 」 を 関 係 付 け な が ら 、 子 ど も た ち に 「 生 き る こ と 」 の 尊 さ を 実 感 さ せ る 教 育 で あ る 。  

※   様 々 な 形 で 社 会 の 一 員 と し て 生 活 し て い く 生 徒 一 人 一 人 に 、社 会 の 一 員 と し て の 自 覚 を は ぐ く む こ と が 大 切 で あ る 。  

(2) 「 奉 仕 活 動 」 に つ い て      

 

 

生 徒 に と っ て は 、自 ら の 就 業 体 験 活 動 等 を 通 し て 社 会 貢 献 を 考 え る よ り も 、相 手 を 意 識 し な が ら 自 己 の で き る こ と を 生 か し て 貢 献 す る 奉 仕 活 動 は 、自 己 と 他 者 及 び 社 会 と の か か わ り を よ り 実 感 し や す い 。ま た 日 ご ろ 、奉 仕 を 受 け る 側 と な る こ と の 多 い 生 徒 に と っ て 、奉 仕 活 動 を 行 い 他 者 の 役 に 立 つ 経 験 は よ り 多 く の 達 成 感 が 得 ら れ る と 考 え る 。

 

基 礎 研 究

・ 東 京 都 設 定 教 科 ・ 科 目 「 奉 仕 」 に 関 す る 先 行 研 究 分 析

・ 奉 仕 活 動 や ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 の 事 例 研 究 分 析

・各 種 団 体 が 求 め る 、奉 仕・ボ ラ ン テ ィ ア の 活 動 内 容 分 析

・ 肢 体 不 自 由 養 護 学 校 児 童 ・ 生 徒 の 学 習 ・ 活 動 上 の 課 題 分 析

・ キ ャ リ ア 教 育 に 関 す る 文 献 ・ 先 行 研 究 分 析 調 査 研 究

・肢 体 不 自 由 養 護 学 校 高 等 部 に お け る 奉 仕 活 動 や ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 の 実 践 事 例 の 収 集  

実 践 研 究

1 肢 体 不 自 由 養 護 学 校 高 等 部 準 ず る 教 育 課 程 に お け る 奉 仕 活 動 の 指 導 計 画 の 作 成

2 「 奉 仕 活 動 事 例 集 」 の 作 成 肢 体 不 自 由 養 護 学 校 高 等 部 準 ず る 教 育 課 程 の 生 徒 が 活 動 し や す い 内 容 を 、ス モ ー ル ス テ ッ プ で 提 示 す る 。 3 検 証 授 業 を 行 い 、 奉 仕 活 動 の 指 導 計 画 及 び 「 奉 仕 活 動 事 例 集 」 に 修 正 を 加 え る 。

自 己 を 、他 者 を 、社 会 を 、 こ れ ら の か か わ り を     【 理 解 す る 】  

社 会 の た め に 、自 分 に で き る こ と を

【 考 え る 】  

個 人 が 能 力 や 経 験 を 生 か し 公 共 に 寄 与 す る こ と が 求 め ら れ る 。

〈 奉 仕 活 動 で は 〉

ま と め ・ 今 後 の 課 題

自 分 の や り 方 で

【 行 動 し よ う

と す る 】 

(2)

―自己理解を深め、社会の一員としての自覚をはぐくむ活動の展開―」

② 

2  調査研究から (平成 18 年 11 月から 12 月、 都立肢体不 自由養護学 校対象:補 助資料参照)  

  肢 体不自由養 護学校高等 部における 、奉仕活動 やボランテ ィア 活動に関す る調査を実 施した。多 くの学校が 、提示した 活動 内容項目に ある活動を 実施してい ることが分 かった。生 徒会 活動での取 組みが多い こと、特定 の活動内容 に実施が集 中し ているもの の活動内容 項目の多く を実施可能 と考える学

校が あること、 奉仕活動の 実施に困難 を感じる学 校があるこ とも分かっ た。活動内 容の分類 ・ 整理 を行い、指導計 画を開 発すること で、奉仕活 動の学習と しての取組 みを増やせ ると考えた 。  3  実践研究 

  本 研究では、 奉仕活動を 通して生徒 の自己理解 を深め、社 会の一員と しての自覚 をはぐく む ため に、 「肢体不 自由養護学 校高等部準 ずる教育課 程における 奉仕活動の 指導計画の 作成 」と「奉 仕活 動事例集の 作成」に焦 点を当て、 以下のよう に研究仮説 を立て研究 を進めるこ ととした。

     

Ⅲ 研究の結果と考察

1  自己理解を深め、社会の一員としての自覚をはぐくむ活動の展開 

(1) 肢体不自由養護学校高等部準ずる教育課程における奉仕活動の指導計画の作成 

本研 究では、総 合的な学習 の時間の一 単元として 指導計画を 作成した。 生徒が社会 の一員 と して の自覚をは ぐくむため には、社会 を知るとと もに、自己 を知り他者 を知り、自 己と他者 と のか かわりを知 ることが必 要であると 考えた。そこで奉仕活 動を行うに あたり、 「自 分の得意 な こと を生かして 社会に貢献 する学習」 の展開を考 えた。さら に学習活動 全般を通し 、自他の 理 解と かかわりを 促していく ことを大切 にし、指導 計画を作成 した。(下 表参照)  

【指 導計画】※ 抜粋  

    学 習 活 動   指 導 上 の 留 意 点  

第 一 次 ︵ 三 時 間 ︶

 

事 前 学 習

 

①   奉 仕 活 動 に 関 す る 、基 礎 的 基 本 的 な 内 容 を 理 解 す る 。  

自 分 の 得 意 な こ と を 知 る 。  

②   い ろ い ろ な 奉 仕 活 動 を 知 る 。   

③   実 施 す る 奉 仕 活 動 を 決 め る 。  よ り よ く 活 動 を す る た め に 必 要 な こ と を 知 る 。  

・自 分 の 得 意 な こ と を 確 認 さ せ る と と も に 、友 達 の 得 意 な こ と に も 気 付 か せ る 。( 得 意 な こ と を 、 互 い に ワ ー ク シ ー ト に 記 入 し 合 う 活 動 を 設 定 )  

・ 奉 仕 活 動 と 「 得 意 な こ と 」 を 結 び つ け て 提 示 す る 。  

・日 常 的 に 行 っ て い る こ と が 、奉 仕 活 動 に つ な が っ て い る こ と に 気 付 か せ る 。( 活 動 の 発 展 性 を 段 階 表 示 し た 「 奉 仕 活 動 事 例 集 」 を 活 用 )  

・ 自 分 た ち の 「 得 意 な こ と 」 を 生 か し て で き る 奉 仕 活 動 を 選 ば せ る 。  

・ 安 全 や 活 動 先 の 求 め て い る こ と 、 皆 が 気 持 ち よ く 過 ご す た め の 注 意 等 様 々 な 視 点 か ら 考 え さ せ る よ う に す る 。  

第 二 次 ︵ 一

〜 四 時 間

)  

奉 仕 活 動

 

① 〜 ④   第 一 次 ③ の 活 動 で 選 択 し た 奉 仕 活 動 を 行 う 。    

・ 活 動 の 際 の マ ナ ー を 常 に 意 識 さ せ る よ う に す る 。  

・ 相 手 の 気 持 ち を 考 え て 活 動 さ せ る よ う に す る 。( 相 手 を 知 る た め の 活 動 を 設 定 す る 、 自 分 が 支 援 を 受 け た 時 の こ と を 思 い 出 さ せ る な ど )  

第 三 次 ︵ 二 時 間 ︶

 

事 後 学 習

 

①  活 動 の ま と め を 行 う 。  

※ 自 己 を 見 つ め る ( 自 己 理 解 )    

②   発 表 会 を 行 う 。  

※ 同 じ 活 動 の 中 で 他 者 が 感 じ た こ と を 知 る 。( 他 者 理 解 )    

・ 活 動 を 通 し て の 自 分 の 変 容 に 気 付 く こ と が で き る よ う に す る 。( 毎 時 間 の 振 り 返 り シ ー ト の 見 直 し な ど )  

・ 更 に よ り よ い 活 動 と す る た め の 改 善 点 も 考 え さ せ る 。  

・ 一 緒 に 活 動 し た 友 達 が 様 々 な こ と を 感 じ て い る こ と に 気 付 か せ る 。  

・ 個 々 の 気 付 き を 共 有 さ せ る 。 (「 心 に 残 っ た 友 達 の 発 表 」を 記 入 さ せ 、伝 え る 場 を 設 定 す る )  

教 育 課 程 上 の 位 置 付 け   実 施 38 件 中   特 別 活 動 : 生 徒 会 活 動   12 

特 別 活 動 : そ の 他   5  

総 合 的 な 学 習 の 時 間   3   音 楽 ・ 美 術 等 各 教 科   4  

部 活 動 等   5  

そ の 他 ( 記 入 な し 等 )   9  

【研究仮説】

肢体 不自由養護 学校高等部 準ずる教育 課程におい て、奉仕活 動について の理解を深 めさせ

る学 習を行い 、社会に貢献 する喜びを 体験させる 奉仕活動を 行うことで 、生徒の自 己理解 を

深め 、社会の一 員としての 自覚をより 一層はぐく むことがで きる。

(3)

③   (2) 「奉仕活動事例集」の作成 

奉仕 活動の事前 学習で行う「いろいろ な奉仕活動 を知る」 (前頁「 指導計 画」第一次 ②)の学 習に おいて、生 徒が活動し やすい実践 例を提示す ることを目 的として作 成した。  

         

                       

【「奉仕活動事 例集」作成 上の視点】  

  作 成上の視点 をまとめる と、以下の ようになる 。(①から ③の詳細は 、上図を参 照)  

①  生徒の身近 な活動と結 び付ける( 行動レベル の奉仕活動 分類) 

②  奉仕活動を 発展的にと らえる(ス モールステ ップの段階 表示) 

③  「自分の得 意なこと」 を生かして 奉仕活動を 行う  

④  日常的な活 動を奉仕活 動につなげ る  

  ア   日常生活の延長:読 む、話す等 日常的に行 っている   こと が、見方や 意識を変え ることで奉 仕活動にな る。  

奉仕 活動は、生 徒の日常生 活や学習活 動の延長線 上に   ある ことに気付 かせる。  

イ  社会参加への発展:身 近な活動も 、発展して いくと  社会 参加につな がることに 気付かせる 。  

ウ  自分が変わる、周囲を変える:外 に出ていく ことば  かり が奉仕活動 ではなく、 意識を変え て自分の行 動が   変わ ること、周 囲の人を変 えることな どでも社会 に貢   献で きることに 気付かせる 。  

《 活 動 の 分 類 》 1   読 む ・ 話 す

2   パ ソ コ ン を 活 用 す る 3   ス ポ ー ツ を 広 め る ・ 支 え る 4   表 現 す る ・ 楽 し ん で も ら う 5   き れ い に す る ・ 整 え る 6   集 め る ・ 呼 び か け る 7   教 え る

8   伝 え る

9   変 わ る ・ 変 え る 特 定 非 営 利 活 動 促 進 法 や 社 会 福

祉 協 議 会 ・ ボ ラ ン テ ィ ア セ ン タ ー 等 各 種 団 体 の 奉 仕 活 動 の 分 類 ・ 種 類 を 参 考 に し な が ら 、 生 徒 が 自 分 の 活 動 と し て イ メ ー ジ し や す い よ う に 行 動 レ ベ ル で の 分 類 と し た 。

【 ① 活 動 の 分 類 】  

全 国 の 学 校 や 地 域 に お け る 奉 仕 活 動 や ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 の 実 践 例 と 、社 会 福 祉 協 議 会・ボ ラ ン テ ィ ア セ ン タ ー 等 各 種 団 体 が 求 め る 奉 仕 活 動 や ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 の 中 か ら 、肢 体 不 自 由 養 護 学 校 準 ず る 教 育 課 程 の 生 徒 が 実 施 可 能 で あ る と 思 わ れ る 活 動 を 幅 広 く 取 り 入 れ ( 各 校 の 生 徒 の 実 態 が 様 々 で あ る た め )、 ① の 分 類 に 当 て は め 整 理 し た 。

【 ② 活 動 の 内 容 】  

そ れ ぞ れ の 活 動 の 対 象 ・ 場 所 等 を 身 近 な と こ ろ か ら 徐 々 に 範 囲 を 広 げ る な ど 奉 仕 活 動 を 発 展 的 に と ら え て い け る よ う に 、 ス テ ッ プ 1 か ら ス テ ッ プ 4 の 段 階 を 表 示 し て い る 。  

・   生 徒 の 実 態 に 応 じ て 、 活 動 し や す い 段 階 を 選 択 す る  

・   一 つ の 段 階 を 経 験 し た 後 、 次 の 段 階 に 進 む   な ど の 活 用 が で き る 。  

「 自 分 の 得 意 な こ と を 生 か し て 社 会 に 貢 献 す る 学 習 」 の 流 れ か ら 、 各 分 類 の 中 で 「 生 か す 力 」 の 例 を 示 し て い る 。  

【 ③ 学 習 で の 活 用 】  

読む・話す

絵本・紙芝居・プレゼンテーション紙 芝居の読み聞かせや朗読サービスをした り、話し相手になったりする活動です。

読み聞かせ・朗読サービス等は、本を 読むことや、言葉や声などで表現するこ とが好きな人におすすめの活動です。ま た、子どもが好き、人と関わることが好 きという人にもおすすめです。話相手に なることも、同様にやりがいのある活動 となるでしょう。

読む本や相手によって、違った工夫が 必要です。相手に喜んでもらえるよう、

準備して行いましょう。

〈幼稚園での絵本の読み聞かせ〉

自分の学校の小学部、中学部で読み聞かせをする。

図書館、幼稚園・保育所、小学校等で読み聞かせをする 施設、病院での朗読サービスをする。話し相手になる。

音訳講座→音訳ボランティアをする Step

Step4 StepStep3 Step Step2 Step Step1

生かす力

音読・朗読をする 人前で話す 楽しく会話する

パソコンを操作する 一緒に活動する 劇などで演じる

ボランティアセンターのホーム ページなどで情報を得ることがで

きます。 プレゼンテーション

紙芝居では、パソコ ンの操作が必要です。

他にも、楽器で効果音を入れたり、歌や音楽を 入れたり、工夫により様々な特技が生かせます。

【奉仕活動事例集より】

《 基 礎 研 究 か ら 》

① ② : 先 行 研 究 ・ 事 例 研 究 等 の 分 析 結 果 の 活 用

③: 「 肢 体 不 自 由 養 護 学 校 児 童 ・ 生 徒 の 学 習 ・ 活 動 上 の 課 題 分 析 」

「ICF に 基 づ く 指 導 の 工 夫 及 び 配 慮 」 の 作 成

・ ス モ ー ル ス テ ッ プ

・ 「 得 意 な こ と 」の 活 用

「奉仕活動事例集」

の作成と活用

《 調 査 研 究 か ら 》

・   活 動 分 類 名 の 修 正 :「 ス ポ ー ツ の 振 興 」 を 「 ス ポ ー ツ を 広 め る ・ 支 え る 」 に す る な ど 、 生 徒 に 分 か り や す い 分 類 名 に 修 正 し 、 内 容 の 割 り 振 り の 見 直 し を し た 。  

・   段 階 の 入 れ 替 え : ス テ ッ プ 1 か ら ス テ

ッ プ 4 の 段 階 を 、 調 査 の 結 果 を 参 考 に し

て 見 直 し た 。  

(4)

―自己理解を深め、社会の一員としての自覚をはぐくむ活動の展開―」

④  2  検証の結果  

(1) 生徒の変容 

指 導 の 工 夫 A さ ん の 感 想 例 ( 振 り 返 り シ ー ト の 記 入 )

第 一 次 事 前 学 習

・「 得 意 な こ と 」 を 自 己 評 価 し た 後 、 ワ ー ク シ ー ト を 回 覧 し て 、 互 い に 「 得 意 な こ と 」 だ と 思 う こ と を 記 入 し 合 う よ う に し た 。

・「 奉 仕 活 動 事 例 集 」 を 活 用 し 、 い ろ い ろ な 奉 仕 活 動 の 内 容 と ス テ ッ プ( 段 階 )を 紹 介 し た 。

・パ ソ コ ン に も 自 信 は あ っ た の で す が 、英 語 よ り も ○ が 多 か っ た の に は び っ く り で し た 。み ん な し っ か り 見 て く れ て う れ し か っ た で す 。

・一 つ の ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に は 一 つ の や り 方 し か な い と 思 っ て ま し た が 、 視 野 を 広 げ る と い ろ ん な 活 用 の 仕 方 が あ る の で す ね 。 び っ く り し ま し た 。

第 二 次 奉 仕 活 動 の 体 験

・ 海 外 の 支 援 を す る

NGO

団 体 の ホ ー ム ペ ー ジ を 見 て 、集 め た 物 品 を 送 る 相 手 の 生 活 の 様 子 等 を 調 べ る 時 間 を と っ た 。

・NGO 団 体 担 当 者 と や り と り し て い る メ ー ル を 提 示 し 、相 手 の 様 子 や 求 め て い る こ と が 直 に 伝 わ る よ う に し た 。

・や は り 日 本 と 比 べ る と 物 資 が 少 な い の で す が 、そ れ だ け「 物 を 大 切 に し よ う 」と い う 心 が け が き ち ん と な さ れ て い ま す 。か え っ て あ ち ら の 方 々 に 、 「 物 を 大 切 に ! 」と 教 わ っ た 気 が し ま す 。

・小 さ な こ と で も 、向 こ う の 人 た ち に と っ て は 大 き な 支 え に な る の だ と 思 い ま し た 。 日 本 と の 経 済 的 な 差 を 感 じ ま し た 。

第 三 次 事 後 学 習

・自 己 の 気 持 ち や 考 え の 変 容 を 見 つ め る ま と め を し た 。 新 し い 気 持 ち や 考 え を 生 か す た め に 、 こ れ か ら 自 分 に で き そ う な こ と を 考 え さ せ た 。 皆 で 見 せ 合 い 共 有 化 し た 。

・ も っ と 友 達 の こ と を 知 っ て 、 手 伝 い た い と 思 い ま し た 。

・こ の 授 業 で 、友 達 が 相 手 の 人 の こ と に つ い て 考 え て い る と こ ろ が よ か っ た と 思 い ま し た 。 私 も 、「 人 の た め に 自 分 は ど ん な こ と が で き る の だ ろ う 」 と 真 剣 に 考 え ま し た 。

A さ ん に つ

い て の 考 察

「 奉 仕 活 動 は 、 お 年 寄 り や 子 ど も な ど 弱 い 立 場 の 人 に や っ て あ げ る 活 動 」 と 言 っ て い た A さ ん だ が 、 学 習 を 進 め る に し た が い 、「 支 援 す る 自 分 と 受 け る 相 手 は 対 等 。 だ ん だ ん 考 え が 変 わ っ て き た 。」 な ど の 気 付 き が 見 ら れ た 。 ま た 「 み ん な の 意 見 を 参 考 に し な が ら 相 談 を 進 め る の っ て 難 し い 。」「 奉 仕 活 動 は 、 進 路 の 学 習 に つ な が る な ぁ と 思 う 。」 な ど の 発 言 も あ り 、 学 習 の 中 で 、 他 者 と の か か わ り や 将 来 に つ い て 考 え を 深 め る こ と が で き た 。

(2) 全体の考察 

①  「得意なこ と」を記入 し合うこと で、友達の 生活や学習 の様子を改 めて考えた り友達 か ら見 た自分を意 識したりで き、自他の 理解や他者 との関わり への気付き につながっ た。  

②  「奉仕活動 事例集」の 各活動をス テップ1か ら段階表示 したことで 、生徒が学 校生活 で 行っ ているゴミ の分別がリ サイクル活 動であり 、奉仕活動に つながって いると気付 くなど、

奉仕 活動が身近 なものとな った。また 、ステップ 4の先に職 業としての 活動を考え る生 徒 もお り、自己の 生活と働く ことを関連 付けること ができた。  

  ③   支援する 相手への理 解を深める 活動を行い 、常に相手 の気持ちを 考えさせな がら活動 を 進め ることで、 支援する相 手の姿を強 く認識する ことができ 、互いに対 等な立場で ある こ とを 実感するこ とができた 。さらに、 自己の考え の変容にも 気付くこと ができた。  

④  相手に送る 物を用意し たり気持ち を伝えるた めの絵を描 いたりする など、自ら 行動す る こと で、自分が だれかの役 に立つこと を実際に行 っているの だと実感す ることがで きた。 

  以 上のことか ら、生徒が 自己理解を 深め、社会 の一員とし ての自覚を はぐくむた めの方策 の 一つ として、肢 体不自由養 護学校高等 部準ずる教 育課程にお いて奉仕活 動の学習を 行うこと が 有効 であること が分かった 。  

Ⅳ 今後の課題

1  本研究では 、総合的な 学習の時間 における奉 仕活動の指 導計画を作 成した。今 後、東京 都 設定 教科・科目「奉 仕」が肢 体不自由養 護学校準ず る教育課程 に導入され る場合など に備え、

指導 計画の開発 を進めてい く。  

2  奉仕活動を 行うにあた り、校内の 他の学部及 び外部との 連携が重要 になる。コ ーディネ ー

トす る役割の人 を中心とし た組織作り に取り組む 。  

(5)

補助資料① 

【資料 Ⅰ】 調査研究の質問事項 

生 徒 が 行 う 奉 仕 活 動 や ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 の 実 施 等 に 関 す る 質 問

① 実 施・教 育 課 程 上 の 位 置 付 け:こ れ ま で の 高 等 部 の 教 育 活 動 の 中 で 、生 徒 の 活 動 と し て 実 施 し た こ と が あ る 活 動 や 今 後 実 施 を 予 定 し て い る 活 動 は 、 こ の 欄 に ○ と 教 育 課 程 上 の 位 置 付 け を 記 入 。

② 可 能: 現 在 在 籍 の 高 等 部 準 ず る 教 育 課 程 生 徒 の 教 育 活 動( 一 斉 、小 グ ル ー プ 、個 別 の い ず れ で も )と し て 、実 施 可 能 で あ る と 思 う も の に は ○ を 、ぜ ひ 実 施 し て み た い( す で に 実 施 の 場 合 は 、今 後 も 続 け た い )と 思 う も の に は ◎ を 記 入 。

③ そ の 他 : ① で 記 入 し た 教 育 活 動 以 外 で 、 こ れ ま で に 生 徒 が 体 験 し た こ と の あ る 活 動 を 知 っ て い た ら 記 入 。

分 類 内   容 ① 実 施 ② 可 能 ③ そ の 他

1   自 校 小 学 部 ・ 中 学 部 で の 読 み 聞 か せ

2   図 書 館 、 幼 稚 園 ・ 保 育 所 、 小 学 校 等 で の 読 み 聞 か せ 3   施 設 、 病 院 等 で の 朗 読 サ ー ビ ス

4   視 覚 障 害 者 対 象 の 音 訳 ボ ラ ン テ ィ ア 5   施 設 、 病 院 等 で の 話 し 相 手

読 む ・ 話 す

6   語 学 サ ポ ー ト ボ ラ ン テ ィ ア

1   校 内 で の 募 金 、使 用 済 み カ ー ド・切 手 等 収 集 回 収 活 動 の 呼 び か け 2   校 内 で の 募 金 、 使 用 済 み カ ー ド ・ 切 手 等 収 集 回 収 活 動 へ の 協 力 3   地 域 で の 募 金 、使 用 済 み カ ー ド・切 手 等 収 集 回 収 活 動 の 呼 び か け

収 集 ・

回 収

4   地 域 で の 募 金 、 使 用 済 み カ ー ド ・ 切 手 等 収 集 回 収 活 動 へ の 協 力 1   自 校 小 学 部 ・ 中 学 部 の お 楽 し み 会 等 で 、 音 楽 や 劇 等 を 披 露 2   自 校 を 会 場 と し て 行 う 社 会 教 育 関 係 行 事 で 、 音 楽 や 劇 等 を 披 露 3   施 設 、 病 院 等 の レ ク リ ェ ー シ ョ ン で 、 音 楽 や 劇 等 を 披 露 4   地 域 の 祭 り 、 イ ベ ン ト 等 で 、 音 楽 や 劇 等 を 披 露

5   自 校 小 学 部 ・ 中 学 部 の 児 童 ・ 生 徒 と 一 緒 に 創 作 活 動 6   図 書 館 、 幼 稚 園 ・ 保 育 所 、 小 学 校 等 で 一 緒 に 創 作 活 動 7   施 設 、 病 院 等 で 一 緒 に 創 作 活 動

8   障 害 者 ス ポ ー ツ 教 室 や 大 会 に 参 加

9   障 害 者 ス ポ ー ツ 教 室 や 大 会 の 企 画 ・ 運 営 ス タ ッ フ と し て 参 加 10  障 害 者 ス ポ ー ツ 審 判 講 習 会 に 参 加

11  障 害 者 ス ポ ー ツ 審 判 と し て 教 室 や 大 会 に 参 加 12  自 校 小 学 部 ・ 中 学 部 で 、 障 害 者 ス ポ ー ツ を 教 え る 13  自 校 を 会 場 と し て 、 障 害 者 ス ポ ー ツ を 地 域 の 人 に 教 え る

文 化 ・ 芸 術 ・ ス ポ ー ツ の 振 興

 

14  地 域 の 施 設 等 で 、 障 害 者 ス ポ ー ツ を 教 え る

1   自 校 小 学 部 ・ 中 学 部 で の 手 伝 い ( 給 食 の 片 付 け 、 清 掃 活 動 他 ) 2   校 内 清 掃 ・ 美 化 活 動

3   地 域 清 掃 ・ 美 化 活 動

4   施 設 、 病 院 等 で の 清 掃 ・ 美 化 活 動

5   施 設 、 病 院 等 で の 手 伝 い ( 給 食 の 片 付 け 、 シ ー ツ 整 理 他 ) 6   雑 巾 等 作 っ た 物 を 、 校 内 で 使 っ て も ら う

美 化 ・ 手 伝 い 等

7   雑 巾 等 作 っ た 物 を 、 施 設 、 病 院 等 で 使 っ て も ら う

1   校 内 で の 手 伝 い ( ポ ス タ ー ・ パ ン フ レ ッ ト 作 り 、 入 力 作 業 等 ) 2   地 域 行 事 の 準 備 ・ 手 伝 い ( 祭 り ポ ス タ ー ・ パ ン フ レ ッ ト 作 り 等 ) 3   地 域 施 設 等 の 手 伝 い ( 広 報 活 動 、 入 力 作 業 等 )

4   自 校 小 学 部 ・ 中 学 部 の 児 童 ・ 生 徒 、 教 職 員 対 象 の パ ソ コ ン 教 室 5   自 校 を 会 場 と し た 、 保 護 者 や 地 域 住 民 対 象 の パ ソ コ ン 教 室 6   校 外 の 会 場 で の パ ソ コ ン 教 室

パ ソ コ ン 活 用

7   拡 大 写 本 の 原 文 デ ー タ 入 力 ボ ラ ン テ ィ ア

1   車 椅 子 体 験 講 座 等 に ス タ ッ フ と し て 参 加 し 、 自 分 の 体 験 を 話 す 2   車 椅 子 体 験 講 座 等 を 企 画・運 営( 自 校 会 場 、他 校 児 童・生 徒 対 象 ) 3   車 椅 子 体 験 講 座 等 を 企 画 ・ 運 営 ( 自 校 会 場 、 地 域 住 民 対 象 ) 4   車 椅 子 体 験 講 座 を 企 画 ・ 運 営 ( 他 校 を 会 場 と し て )

5   車 椅 子 体 験 講 座 を 企 画 ・ 運 営 ( そ の 他 の 会 場 で )

理 解 推 進 ・ 啓 発

6   車 椅 子 マ ッ プ の 制 作 ・ 配 布 1   学 習 支 援 ボ ラ ン テ ィ ア

2   手 話 講 習 会 、 手 話 ボ ラ ン テ ィ ア 3   点 字 講 習 会 、 点 訳 ボ ラ ン テ ィ ア

そ の 他

4   地 域 の 祭 り で 出 店 グ ル ー プ に 参 加 ( 地 域 の 活 性 化 )

(6)

―自己理解を深め、社会の一員としての自覚をはぐくむ活動の展開―」

補助資料② 

【資料 Ⅱ】 調査研究の分析  その1 

実施可能な活動

0 5 10 15 20 25

そ の 他 4 そ の 他 3 そ の 他 2 そ の 他 1 理 解 6 理 解 5 理 解 4 理 解 3 理 解 2 理 解 1 パ ソ コ ン 7 パ ソ コ ン 6 パ ソ コ ン 5 パ ソ コ ン 4 パ ソ コ ン 3 パ ソ コ ン 2 パ ソ コ ン 1 美 化 7 美 化 6 美 化 5 美 化 4 美 化 3 美 化 2 美 化 1 文 化 1 4 文 化 1 3 文 化 1 2 文 化 1 1 文 化 1 0 文 化 9 文 化 8 文 化 7 文 化 6 文 化 5 文 化 4 文 化 3 文 化 2 文 化 1 収 集 4 収 集 3 収 集 2 収 集 1 読 む 6 読 む 5 読 む 4 読 む 3 読 む 2 読 む 1

活動内容別実施校数

0 2 4 6 8

そ の 他 4 そ の 他 3 そ の 他 2 そ の 他 1 理 解 6 理 解 5 理 解 4 理 解 3 理 解 2 理 解 1 パ ソ コ ン 7 パ ソ コ ン 6 パ ソ コ ン 5 パ ソ コ ン 4 パ ソ コ ン 3 パ ソ コ ン 2 パ ソ コ ン 1 美 化 7 美 化 6 美 化 5 美 化 4 美 化 3 美 化 2 美 化 1 文 化 1 4 文 化 1 3 文 化 1 2 文 化 1 1 文 化 1 0 文 化 9 文 化 8 文 化 7 文 化 6 文 化 5 文 化 4 文 化 3 文 化 2 文 化 1 収 集 4 収 集 3 収 集 2 収 集 1 読 む 6 読 む 5 読 む 4 読 む 3 読 む 2 読 む 1

特 別 活 動

総 合 的 な 学 習 の 時 間 そ の 他

回 収 数     1    都 立 肢 体 不 自 由 養 護 学 校 14 校 中 14 校 よ り 回 答   2    回 答 者 ( 38 名 ) の 内 訳  

(1) 副 校 長 : 14 校 中 13 校 、 13 名 の 回 答  

(2) 高 等 部 教 務 担 当 者 : 14 校 中 13 校 、 13 名 の 回 答  

(3) 高 等 部 生 徒 ( 準 ず る 教 育 課 程 ) の 指 導 を 担 当 す る 教 員 : 14 校 中 12 校 、 12 名 の 回 答  

(7)

補助資料③ 

【資料 Ⅲ】 調査研究の分析  その2

【資料 Ⅳ】 ICF(国際生活機能 分類)に基づく指導の工夫及び配慮 ( 参考:都立A 養護学校例 )  

分 類   指 導 の 工 夫 及 び 配 慮  

b117  知 的 機 能   ・ 難 解 な 内 容 に は 解 説 を 加 え る 。必 要 に 応 じ 、ワ ー ク シ ー ト は 複 数 用 意 す る 。 

・ 追 加 の 資 料 を 用 意 し 、 学 年 相 当 の 生 徒 の 学 び を 高 め る 。  

b140  注 意 機 能   ・b1400 注 意 の 維 持:大 切 な ポ イ ン ト で は 、言 葉 を か け る な ど し て 注 意 を 促 す 。 大 切 な こ と は 繰 り 返 し 伝 え る と と も に 、 板 書 し て 後 か ら 見 て も 分 か る よ う に す る 。 学 習 を 好 き な 物 や 得 意 な こ と と 関 連 付 け 、 関 心 を も た せ る 。  

・ b1401 注 意 の 移 動 : タ イ マ ー な ど で 活 動 時 間 を 明 確 に 知 ら せ る 。 活 動 が 切 り 替 わ る こ と を 言 葉 で 伝 え る と と も に 、 ス ケ ジ ュ ー ル 図 上 の 印 を 動 か し て い く 。  

b156  知 覚 機 能   ・ b1561 視 知 覚 : 文 章 は 短 く 簡 潔 に 、箇 条 書 き 等 に す る 。拡 大 版 を 用 意 す る 。 

・ b1565 視 空 間 知 覚 : 図 を 使 う 場 合 は 、 色 や 形 な ど 読 み 取 り の 手 が か り を 付 け る 。  

心 身 機 能

 

b167  言 語 に 関 す る 精 神 機 能  

・ 言 葉 の 中 か ら 意 味 を く み 取 り 補 足 す る な ど し て 、 想 起 を 支 援 す る 。 言 葉 が 何 も 出 な い と き は 、 選 択 肢 を 用 意 す る 。 文 字 が 想 起 で き な い と き は 、 話 し た こ と を 教 員 が 書 き 取 る 。  

d175  問 題 解 決   ・ 計 画 を 明 ら か に し 、 見 通 し を も っ て 取 り 組 め る よ う に す る 。 簡 単 な こ と か ら 、 知 っ て い る 場 所 か ら な ど 、 ス モ ー ル ス テ ッ プ で 活 動 を 行 う 。  

・ 自 己 理 解 、 奉 仕 活 動 等 の 理 解 を 深 め る 活 動 を 十 分 に 行 う 。  

d415  姿 勢 の 保 持   ・ 体 に あ っ た 机 、 椅 子 を 使 用 す る 。 疲 れ た ら 休 憩 す る ス ペ ー ス を 確 保 す る   d440  細 か な 手 の 使

用  

・ 書 く 活 動 は 、精 選 し て 行 う 。書 く 活 動 を 行 う 時 は 、 十 分 な 時 間 を 確 保 す る 。  d445  手 と 腕 の 使 用   ・ 活 動 内 容 の 選 択 や 役 割 分 担 に よ り 、 本 単 元 で は 自 分 の 得 意 な こ と を 生 か し

て で き る 活 動 を 中 心 に 行 う 。   d465  用 具 を 用 い て

の 移 動  

・ 無 駄 な 移 動 は し な い 。 活 動 場 所 で 移 動 が 必 要 な 時 は 、 動 線 の 確 保 を す る 。  

活 動 と 参 加

 

d720  複 雑 な 対 人 関 係  

・ d7202 対 人 関 係 に お け る 行 動 の 制 御:( 基 本 的 に 、学 年 で の 対 応 に 準 ず る 。) 

    ※   分 類 コ ー ド の 「 b 」 は 「 心 身 機 能 」 を 、「 d 」 は 「 活 動 と 参 加 」 を 表 し て い る 。     考 察

ア   各 校 が 実 施 し た 活 動 内 容 を 集 計 し た と こ ろ 、

48

例 中

18

項 目 と 特 定 の 活 動 内 容 に 実 施 が 集 中 し て い た 。

48

例 の 活 動 内 容 に 対 し 、実 施 可 能 で あ る か を 質 問 し た と こ ろ 、48 例 中

46

項 目 の 活 動 内 容 に つ い て 実 施 可 能 と の 回 答 が 得 ら れ た 。 活 動 内 容 を 例 示 さ れ る こ と で 、 よ り 多 く の 活 動 内 容 例 か ら 実 施 す る 活 動 内 容 を 選 択 す る こ と が で き 、 生 徒 が 体 験 す る 奉 仕 活 動 の 幅 が 広 が る こ と が 期 待 で き る 。

イ   「 調 査 研 究 の 質 問 事 項 」 の 活 動 分 類 に あ る 活 動 内 容 番 号 は 、 よ り 実 施 し や す い 内 容 と 考 え た も の か ら 番 号 ( 順 位 ) を 付 け た が 、 順 位 の 逆 転 が 見 ら れ る も の が あ っ た 。 こ の 結 果 と 検 証 授 業 に 基 づ き 、 奉 仕 活 動 事 例 集 の 活 動 段 階 ( ス テ ッ プ ) 表 示 の 改 善 を 行 っ た 。

ウ   読 む ・ 話 す 活 動 の 中 の 「 自 校 小 学 部 ・ 中 学 部 で の 読 み 聞 か せ 」 の よ う に 、 実 施 さ れ た 活 動 内 容 の 中 で は 平 均 値

(2.11

校)を 上 回 っ て い な か っ た が 実 施 可 能 な 活 動 内 容 の 中 で は 平 均 値

(7.5

人)を 上 回 っ た も の の 中 に 「 自 校 小 学 部 ・ 中 学 部 」 で の 活 動 が 、 5 項 目 あ っ た 。 ま た 平 均 値 を 上 回 っ た 他 の 項 目 も 、 校 内 で の 活 動 や 近 隣 で の 活 動 が 主 と な る も の が ほ と ん ど で あ っ た 。 奉 仕 活 動 事 例 集 に お い て 、 自 校 で の 取 り 組 み 等 身 近 な と こ ろ か ら 行 う 奉 仕 活 動 を 提 案 す る こ と で 、 多 く の 実 施 が 期 待 で き る 。

エ   各 校 で 実 施 さ れ た 活 動 内 容 で 、 教 育 課 程 上 の 位 置 付 け が 明 ら か に な っ て い る も の の 中 で は 、 生 徒 会 活 動 と し て の 実 施 が

12

件 と 一 番 多 か っ た 。ま た 、部 活 動・ク ラ ブ 活 動 等 で の 実 施 や 美 術・音 楽・情 報 等 各 教 科 で の 実 施 な ど 、 活 動 内 容 と し て は 実 施 さ れ て い る が 、 奉 仕 活 動 と し て の 実 施 で は な い も の が 9 件 あ っ た 。 活 動 内 容 の 実 施 実 績 が あ る こ と か ら 、 こ れ ら の 活 動 を 準 ず る 教 育 課 程 の 奉 仕 活 動 の 学 習 と し て 見 直 し 、 指 導 計 画 に 基 づ き 実 施 し て い く こ と が 可 能 で あ る と 考 え る 。

オ   記 述 回 答 欄 に 、 実 施 の 中 止 及 び 実 施 の 困 難 に 関 す る 内 容 が 4 例 あ っ た 。 奉 仕 活 動 の 実 施 に 困 難 を 感 じ

て い る 学 校 が あ る こ と が 分 か っ た 。  

(8)

―自己理解を深め、社会の一員としての自覚をはぐくむ活動の展開―」

補助資料④ 

【資料 Ⅴ】 奉仕活動事例集の内容 分

類   ス テ ッ プ   生 か す 力 例  

( 得 意 な こ と )   備 考   1   自 分 の 学 校 の 小 学 部 ・ 中 学 部 で 読 み 聞 か せ を す る 。  

2   図 書 館 、 幼 稚 園 ・ 保 育 所 、 小 学 校 等 で 読 み 聞 か せ を す る 。   3   施 設 、 病 院 等 で 朗 読 サ ー ビ ス を す る 。 話 し 相 手 に な る 。  

読 む ・

 

話 す

 

 

4   音 訳 講 座 を 受 講 す る → 音 訳 ボ ラ ン テ ィ ア  

音 読 ・ 朗 読 す る 、 人 前 で 話 す 、 劇 な ど で 演 じ る 、 楽 し く 会 話 を す る 他  

絵 本・本・紙 芝 居 等 の 読 み 聞 か せ・朗 読 。話 し 相 手 な ど   1   校 内 で 、行 事 等 の ポ ス タ ー・パ ン フ レ ッ ト 作 り な ど を す る 。 

2   地 域 行 事 の 準 備 等 ( 地 域 の 祭 り 等 の ポ ス タ ー ・ パ ン フ レ ッ ト 作 り な ど )  

3   地 域 施 設 等 の 手 伝 い ( 広 報 活 動 ・ 入 力 作 業 な ど )  

パ ソ コ ン を

 

活 用 す る

 

 

4   拡 大 写 本 の 原 文 デ ー タ 入 力 ボ ラ ン テ ィ ア  

パ ソ コ ン を 操 作 す る  

 

1   ス ポ ー ツ 教 室 や い ろ い ろ な 大 会 に 参 加 す る 。 観 戦 す る 。 チ ー ム の ス タ ッ フ と し て 活 動 す る 。  

2   ス ポ ー ツ 教 室 や 大 会 に 、 企 画 ・ 運 営 ス タ ッ フ と し て 参 加 す る 。  

3   ス ポ ー ツ 審 判 講 習 会 や コ ー チ 講 習 会 に 参 加 す る 。  

ス ポ ー ツ を 広 め る ・ 支 え る

 

4   ス ポ ー ツ 審 判 と し て 教 室 や 大 会 に 参 加 す る 。  

ス ポ ー ツ を す る 、 一 緒 に 活 動 す る 、 計 画 を 立 て る  

 

1   小 学 部 ・ 中 学 部 の お 楽 し み 会 等 で 、 音 楽 や ペ ー プ サ ー ト 、 人 形 劇 な ど を 披 露 す る 。  

2   学 校 を 会 場 と し て 行 う 社 会 関 係 行 事 で 、 音 楽 や ペ ー プ サ ー ト 、 人 形 劇 な ど を 披 露 す る 。  

3   地 域 の 祭 り 、 イ ベ ン ト 等 で 、 音 楽 や ペ ー プ サ ー ト 、 人 形 劇 な ど を 披 露 す る 。  

表 現 す る ・

 

楽 し ん で も ら う

 

 

4   施 設 、病 院 等 の レ ク リ ェ ー シ ョ ン で 、音 楽 や ペ ー プ サ ー ト 、 人 形 劇 な ど を 披 露 す る 。  

音 楽 を 演 奏 す る 、 劇 な ど で 演 じ る 、 人 前 で 話 す 、 楽 し く 会 話 を す る 、 一 緒 に 活 動 す る  

 

1   校 内 の 清 掃 ・ 美 化 活 動  

2   小 学 部 ・ 中 学 部 で 手 伝 い を す る 。( 給 食 の 片 付 け 、 整 頓 等 、 必 要 と さ れ る こ と を )  

3   地 域 の 清 掃 ・ 美 化 活 動  

4   施 設 ・ 病 院 等 で の 手 伝 い ( シ ー ツ 整 理 等 、 必 要 と さ れ る こ と を )  

整 頓 す る 、 き れ い に す る  

直 接 的 な 活 動  

1   雑 巾 等 作 っ た 物 を 校 内 で 使 っ て も ら う 。  

き れ い に す る ・

       

整 え る

 

 

2   雑 巾 等 作 っ た 物 を 福 祉 施 設 ・ 病 院 等 で 使 っ て も ら う 。  

ミ シ ン を 使 う 、 手 縫 い を す る  

間 接 的 な 活 動   1   個 人 で 、 校 内 ・ 地 域 ・ 関 係 団 体 の 活 動 に 協 力 す る 。  

2   グ ル ー プ で ま と め て 校 内 ・ 地 域 ・ 関 係 団 体 の 活 動 に 協 力 す る 。  

3   校 内 で 呼 び か け 、 集 ま っ た 物 を 関 係 団 体 に 送 る 。  

集 め る ・

 

呼 び か け る

 

4   地 域 で 協 力 を 呼 び か け 、 集 ま っ た 物 を 関 係 団 体 に 送 る 。  

数 え る 、 電 卓 を 使 う 、 人 前 で 話 す 、 一 緒 に 活 動 す る 、 調 べ る 、 協 力 を 呼 び か け る  

募 金 活 動 、不 要 品 回 収 そ の 他  

1   小 学 部 ・ 中 学 部 の 児 童 ・ 生 徒 、 教 職 員 に 教 え る 。   2   学 校 を 会 場 と し て 、 保 護 者 や 地 域 住 民 に 教 え る 。   3   校 外 の 会 場 で 他 校 の 児 童 ・ 生 徒 、 地 域 住 民 に 教 え る 。  

教 え る

 

4   自 分 で 考 え た 場 所 や プ ロ グ ラ ム で 教 え る 。  

パ ソ コ ン を 操 作 す る 、 ス ポ ー ツ を す る 、折 り 紙 を 折 る 、 人 に 教 え る 他  

自 分 の 得 意 な こ と や 学 ん だ こ と を 教 え る   1   生 活 の 中 で 、 周 囲 の 人 や 介 助 者 に 自 分 の 考 え や 気 持 ち を 伝

え る 。  

2   車 い す 体 験 講 座 等 い ろ い ろ な 場 で 、 自 分 の 体 験 ・ 経 験 を 話 す 。  

3   学 校 に 地 域 の 小 ・ 中 ・ 高 校 生 等 、 地 域 住 民 を 招 き 車 い す 体 験 講 座 を 行 う 。  

伝 え る

 

4   他 校 で 、 車 い す 体 験 講 座 を 行 う 。  

人 前 で 話 す 、 人 に 教 え る 、 楽 し く 会 話 を す る 、 一 緒 に 活 動 す る 、 計 画 を 立 て る  

多 く の 人 に 知 っ て も ら う こ と で 、社 会 の 中 の 改 善 が 進 み 、 不 便 が 解 消 さ れ る  

1   自 分 の 生 活 を 見 直 し 、 改 善 す る 。  

2   調 べ た り 学 ん だ り し て 理 解 を 深 め 、 暮 ら し 方 を 改 め る 。   3   周 囲 の 人 に 呼 び か け る 。  

変 わ る ・

 

変 え る

 

 

4   地 域 の 人 に 呼 び か け る 。  

整 頓 す る 、 き れ い に す る 、 植 物 を 育 て る 、 一 緒 に 活 動 す る 、 協 力 を 呼 び か け る 他  

日 常 生 活 を 見

直 し た り 、学 ん

で 理 解 を 深 め

た り し て 暮 ら

し 方 を 改 め る  

参照

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