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地域における育児サポートと育児行動のインターフェースに関する研究

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(1)

地域における育児サポートと育児行動のインターフ

ェースに関する研究

著者

加藤 道代

(2)

地域における育児サポートと育児行動のインターフェースに関する研究

(課題番号 13610110 )

平成13年度∼15年度 科学研究費補助金 (基盤研究(C) (2))

研 究 成 果 報 告 書

平成16年3月

研究代表者 加 藤 道 代

(東北大学大学院教育学研究科)

(3)

/ 緒  言

本報告書は、平成′13年度∼15年度の 3年間に実施 さ

れた「地域にお け る 育児サポート と 育児行動のイ ン タ ー

フ ェ ース に関す る研究」の成果を ま と め た も のであ る。

近年、子育て に苦悩する母親の存在が次々 に浮き彫 り

に さ れ、乳幼児虐待に関する報告 も 後 を絶たない。子 ど

も が育つ こ と も、子 ど も を育て る こ と も、容易ではな く

なっ た現代社会において、子育てに対する社会的支援-の要請は高ま る一方であ る。本研究実施期間中に も、育

児支援事業は全国で次々 に立ち上が り、「育児をめ ぐる現

状 は ど う なの か」、 「何が 求 め られて い る の か」について の 議論 が 活発 に 行 な われ て い る。

本研究には、い く つかの特色があ る。あ る 特定地域を

継続的 に焦点化 した研究であ る こ と、社会的支援 と して

「何を行な う か」に加 えて「どの よ う に行な う か」を考 察 し よ う と した こ と、研究者 自 身が支援プロ グラ ム に参 与 し な が ら 支援プ ロ グ ラ ム を 内側か ら と ら え よ う と した

こ と、研究成果は逐次、対象地域に向 けて直接的・間接

的 に還元 して き た こ と、それを受けてプ ロ グラ ム は随時 修正・強化 さ れ、研究者 自 身 も そ の変化 を体験 し て い る こ と な ど で あ る。

子育て支援は、医療、看護、保健、福祉、心理、教育

な ど の様々 な分野 にお いて、国、自 治体、民間、 N P 0 な ど多様な レベルか ら 取 り 組ま れて い る。本研究は、地 域が どの よ う な力 に な り 得 る のかを探 る た め に行な われ た 基礎 的研究 の 一 端 で あ る。 平成16 年 3 月

東北大学大学院教育学研究科

加  藤  道  代

(4)

研究代表者

加藤道代  平成13年度

東北大学大学院教育学研究科  講師

平成14年度、 15年度

東北大学大学院教育学研究科  助 教授

研究経費

平成13年度     1,600  千 円 平成14年度       500  千 円 平成15年度      500 千円 合 計 2,600  千 円

(5)

研究発表

< 学会発表 >

1 加藤道代. 「育児期の母親の育児資源活用に関する

研究一潜在資源性を中心に-」 .北海道・東北心理学

会第 9回合同大会(東北心理学会第 55回大会)(2001)

2  加藤道代. 「利用者主休の行政型育児支援-の取り

組み-宮城県大和町における「子育て相款」の実践から

-」 .第 4 8 回 日 本小児保健学会(2001)

3  加藤道代. 「育児期の母親における育児資源活用 に

関する研究」 日本発達心理学会第1 3 回大会(2002)

4  才門 尚美・遠藤由美子・加藤道代. 「不妊治療 を受け

た女性の妊娠・出産の受け止め方」.第 43回 日本母性衛

生学会学術集会(2002)

5  加藤道代. 「利用者主体の行政型育児支援-の取 り

組み( 2 )一 宮城県大和町にお け る「子育て相教室」の

実践か ら - 」第 49回 日 本小児保健学会(2002)

6  加藤道代. 「乳幼児期の子育て支援におけ る 連携に

ついて」において「保健所におけ る 育児支援(発達相歌・

心理相談の立場か ら)」  第 43 回 日 本児童青年精神学

会総会 シ ンポ ジ ウ ム(2002)

7  加藤道代. 「子育て相談の利用行動が利用者の社会

的行動 に 与 え る 影響」 日 本発 達心理学会 第 14 回 大会 (2003)

(6)

8  加藤道代. 「地域におけ る子育て相談の

accessibility について∼利用者 と 非利用者の調査か ら」 . 第 57 回東北心理学会(2003)

9  加藤道代. 「地域における育児相故の利用行動 と満

足感について」第 50回 日 本小児保健学会(2003)

< 論文発表 >

1 加藤道代. 「育児初期の母親の養育意識・行動の縦断

的研究」 小児保健研究  Vol.60 No.6 pp.780- 786 2001

2  加藤道代. 「地域に お け る 育児資源活用 の研究」

家庭教育研究所紀要  24  pp.85-95  2002

3  加藤道代. 「保健セ ン タ ーにおけ る育児支援 一発達

相談・心理相談の立場か ら 一  児童青年精神医学 と そ

の 近接領域  44. No.2  pp.179-183  2003

(7)

目    次

緒言・

研究代表者・研究経費・ ・ ・ ・ ・

研 究発 表

学会発表

論 文発表

目 次・

研 究 の概要・

対象地域につ い て・ ・ ・ ・ ・ ● ● ● 対象地域について・ ・ ・ ・ ・ ● ●

資料:宮城県黒川郡大和町内地図

(「た い わマ ッ プ」)

研 究1

育児初期の母親における養育意識・行動の

縦断的変化・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ● ● ` ● 研 究 2 地域におけ る育児資源活用の研究・ ・ ・ ・ ・ ・

資料:大和町子育て情報誌「ぽっかぼか」表紙

大和町子育て情報誌「ぽっ かぼか」目 次

大和町の母子保健事業 と「子育て相談教室」

に つ い て・ ・ ・  ・   ●   ` ● ●   ` ● ●

大和町の母子保健事業 と「子育て相談教室」

に つ い て・ ・ ・ ・  ● ●   ●   ●   ●   ● …山 …皿 .Ⅳ 1 4  4  5 ・ 6 ・ 43 ・ 43

(8)

資料:子育 て相 談パ ン フ レ ット・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 50 大和 町母子保健事業 フ ロ ーチ ャ ート・ ・ ・ ・ 51 研 究 3 平成11年∼ 13 年度の 3 年間 にお け る、 「子育て 相 談教室」利用 実態・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 研 究 4

大和町「子育 て 相 談教室」の利用 効果 と 利用 し

やす さ の検討・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 52 ・ 73 小 論

保健セ ン タ ー に お け る 育児支援 一 発達相 談・心理相談

の 立 場 か ら 一・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 142 総合的 考 察 と 今 後 の課題・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 152

(9)

研究の概要

従来、地縁的・血慶的ネ ット ワ ーク の 中で行なわれて

き た子育 て は、都市化、各家族化、少子化に伴い、そ の

様相 を 大 き く 変化 さ せて き た。近年、母親が子 ど も を 育 て る こ と に 関 し て、大 き な不安、心配、悩み、孤立感、 焦燥感 を抱い て い る こ と が指摘 さ れ る の も、そ の よ う な

社会状況の変化 と 無縁ではな い。 し か し それは「いかに

昔 は 良 か っ た か」 と い う 問題 で は な く、時代の 変化 に よ っ て獲得 さ れ る も の を活か し つつ、一方で喪失 さ れて い く も の につい て は、現代 に適合す る かた ち で補っ て い く こ と を 目 指 さ な ければな ら な い と い う こ と で あ る。子育

て 支援 は、医療、看護、保健、福祉、心理、教育 な ど、

様 々 な領域に おい て それぞれ に、あ る い は、相互連携 の も と に 展 開 さ れて い る。子育 て を め ぐ る 家庭や地域の 秤 の 低 下 が 叫 ばれ て い る が、失 っ た も の に 代 わ る、 も し く は、失われた力 の再生 を支 え る た め に、どの よ う な シス テ ム が構築 さ れて い け ば よ い の か。 こ の よ う な 大 き な課題 を 念頭 に置 き な が ら、本研究 で

は、地域保健の領域で行 われて い る 子育て 支援 に 着 目 し

た。行政が 実施す る 事業 は、送 り 手側か ら の 実施報告 に

留 ま り が ち で あ る。 し か し、あ る 行動 が サ ポート で あ る か否 か に つ い て は、送 り 手 と 受 け 手 の認知 が 必ず し も 一 致す る と は限 ら ない(Barrera、 1986)。支援事業 に つ い て も、単 に 実施 し た だ け で は本来 の意味 を果た し て お ら ず、受 け 手 に と っ て ど の よ う に 支援足 り え た か と い う 評

価が 重要 と な る。地域保健福祉現場で働 く 保健師 を 中 心

と す る 専 門職 た ち は、 「地域全休 を 対象 と し、個 々 に 対応 す る」 と い う 実務 に忙殺 さ れ て お り、地域全体 の 趨勢 を 日 々 肌 で 感 じ な が ら も、 な か な か全体像 を 可視化 す る こ と が で き な い。実行 し た 支援 が地域の 隅 々 に い き わ た っ て い る の か、最 も 必要 と さ れ る 対象 に的確に機能 し て い

(10)

る の か と い う こ と が、支援事業の実施に あた る 際の課題 と な っ て い る。

本研究では、こ の よ う な問題について次の よ う な立場

を と っ た。第-に、研究者 自 身が特定地域(宮城県黒川

郡大和町)の母子保健活動に参与 し相歓活動を行ないな

が ら、 「送 り 手」と して の視点を持つ。 「受 け手」につい て は、焦点 と な る 支援プ ロ グ ラ ム(「子育て相談教室」)

の利用者だけではな く、利用 しない人 も含めた調査を行

な う こ と に よ り、地域全体を視野に入れた総合的な評価

を行な う。これ ら の調査結果は、随時、現場に フ ィ ード

バ ック し、プ ロ グ ラ ム の修正や強化に活か し、さ ら に、 修正 さ れたプ ロ グ ラ ム を研究者 自 身が「送 り 手」と して 体験す る と い う よ う に、アク シ ョ ン・リ サーチの かた ち を と り な が ら すす め る。

本論は、以下の よ う な構成に よ っ て記述する。まず最

初に、研究が取 り 上げた特定地域であ る 宮城県黒川郡大

和町に つ いて ま と め る。次 に研究1に よ っ て、大和町に

住み乳幼児を育て る母親を対象に行なっ た養育意織・行

動の縦断的変化をま と め る。第一子が 0歳時点か ら 4歳

時点 ま で の継続的な変化 を み る こ と に よ り、地域母子保

健が通常対象 と す る 集団 を見渡す中 で、どの時期 に介入

が求 め ら れる のかを と ら え る こ と がで き る だろ う。研究 2 で は、第一子が1歳 6 ケ 月 ∼2 歳 6 ケ 月 と、 4 歳の 2

群 を対象 に、大和町内 の 育児資源の箆知・利用 状況 を調

査す る。施設・設備 な ど の物的資源の活用 の 実態 を と ら

え る こ と で、地域資源の コ ーデ ィ ネー シ ョ ン に 関す る基 礎的 資料 と す る だけ で な く、調査 を 実施す る こ と に よ っ

て、地域資源が育児 中 の親に周知 さ れ る こ と を期待 し て

い る。次に、大和町母子保健政策を概観 し、以後の研究

3 と 4 で焦点化 さ れ る「子育て相談教室」が、母子保健

政策全体の 中 でいかな る 位置に あ り、どの よ う なサー ビ ス で あ る かを ま と め る。研究 3 は、 「子育て相談教室」の

(11)

過去の利用実態を、利用データから整理 し、利用傾向を

ま と め る。研究 4 では、 「子育て相談教室」の利用者 と 非

利用者-の質問紙調′査に よ り、身近なサポート、利用行

動、利用 しやす さ、満足感、利用 後 の身近な人々 -の行

動 な ど を確認 し、非利用者 と の比較検討に よ っ て、プ ロ

グ ラ ム 全体を評価す る。最後 に、地域が行な う 育児支揺

の 可能性 と 限界 につ い て ま と め、総合的 な考察 を行な う。

研究成果は、当 該事業の見直 しや修正の際 に活用 さ れ

る 以外 に も、以 下の よ う なかた ち で随時地域-還元 さ れ て い る。 1 )調査 回答者- の フ ィ ードバ ック 2 )大和町「子育 て相 談教室」ス タ ッ フ -の フ ィ ー ド バ ッ ク

3 )大和町母子保健連絡調整会議- の フ ィ ードバ ッ

ク 4 )大和町第 2 次母子保健計画- の フ ィ ードバ ック

5 )大和町内 で行な われ る 子育て 関連の講話(保育

所保護者会、保育士研修な ど)での フ ィ ードバ

ッ ク

本研究は、宮城県黒川郡大和町保健福祉課の許可 と 御

協力、大和町在住 の乳幼児 を育て る 保護者の御協力 を得

て進 め ら れた も の で あ る。地域にお け る 悉皆的調査研究

の 実施 と そ の フ ィ ードバ ック に あ た っ て、研究者は、倫 理上 の 配慮 と、個 人 の プ ラ イ バ シー、情報 の 管理 に 関 し て、細 心 の 注意 を 払 っ た。

(12)

対象地域について

∼宮城県黒川 郡大和町∼

本研究の対象 と なっ た地域は、宮城県黒川郡大和町で

ある。宮城県の県庁所在地である仙台市から約 20k m北

部に位置 し、面積は 225.59k m2、人 口 は、平成15年11 月 末現在で 24241人(男12195人、女12046人)、世帯 数 8026戸の規模である(広報たいわ、 200.4年1月 号)。

国道4 号が走っている町の中央部が も っ と も狭く、南北

に約1 k m しかない も のの、東西には山形県 と の県境か

ら約 3 2 k mの距離があ り、町は蝶が羽 を広げた よ う な

形を している。東西に吉田川、南北に国道 4 号 と 東北縦

貫 自 動車道が走 り、大和I C も設置 された。また、昭和

6 2年に完成 した南川ダムに続き、平成1 0 年に宮床ダ

ムが建設 され、今後は嘉太神ダム も計画 されている水源

の町で も あ る。こ う した交通の整備 と 水資源開発 と と も

に、仙台北部中核工業団地、流通団地の開発が進め られ、

こ れ と 連動 して、従来こ の地域の主要産業であっ た第一

次産業(農業)に替わ り、特に平成 7 年ごろから は工場

数、製造出荷額の増加が顕著 と なっ た。平成 2 年に約1

万 8千人(世帯数約 4600戸)であっ た人 口 は、平成12

年には 2 万 4 千人(世帯数約 7800 戸)を超えた。新興

住宅団地を中心に、生産人口層である育児世代も流入 し、

近年の出生数は人 口 の約1%台が継続されている(町勢

要覧,2000;大和町 HP;たいわマ ッ プ参照)。 < 参 考 文 献 > ・広報たいわ, No.509 平成16年1月1日 発行, p22 ・大和町 HP(http://www.town.taiwa.miyagi.jp__) ・町勢要覧, 「これま でも これか ら も こ の町で」 大和 町,2000 ・た い わマ ッ プ(大和町)

(13)

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(14)

研 究1

育児初期の母親におけ る養育意織・行動の

縦断的変化

要 旨

育児初期 におけ る 母親の養育意識・行動の推移を検討

す る た め に、第一子が 0 -4 歳時ま での 5 カ 年に わた る

釈.断調査を行った。その結果、子ども年齢の上昇に伴い

「育児肯定感」は高い水準なが ら 有意に減少 し、 「否定的

育児行動」は有意に増加 して いた。 「育児生活-のスト レ

ス」は 2 歳に最 も 高 く な る パ タ ー ンを示 した。育児初期

の母親の養育意識・行動 は、ア ン ビバ レ ント 性が保持 さ

れな が ら も、 2・ 3 歳 -向 け て否定的側面が 強 ま る 傾向 が

示 さ れ、そ の時期 の支援の必要性が示唆 さ れた。

Ⅰ .問題 と 目 的 妊娠・出産か ら 続 く 育児生活 は、女性の ラ イ フ サイク ル上の重要な一時期 で あ る。こ の時期 は、家族 シス テ ム、

友人関係、職業生活、社会的役割な どに変化 を伴い、新

た な時期- と 移行 し て い く 発達段階 と し て と ら え ら れて い る(Belsky、 1984)。すな わ ち親は、育児生活の 中 で次 第 に親に な っ てい く のであ る。 しか し結婚後新 しい地域

に居住 し、居住年数の少 な い地で妊娠・出産 を迎 え る 母

親は多 く(加藤、 1999)、初めての育児は必ず し も住み慣

れた地域の 中 で行われて い る わけ では な い。 と り わ け第

一子就園前の時期 は、養育的 ケア の た め に行動範囲 も 限

定 さ れが ち で、身近なネ ット ワ ーク も 広が り に く い。そ の た め母親は、地域の 中 で も 孤立 し が ち であ る。親に と っ て 育児初期 に あ た る 第一子乳幼児期 は、あ ら ゆ る 面か ら 適応 を 迫 ら れ る 重要 な 時期 な の で あ る。

(15)

(

と こ ろで育児に携わ る 母親は、子 ど も を積極的に受止

め よ う と する 一方で、育児生活に スト レス を感 じ る と い う ア ン ビバ レント な-状態にあ る こ と が示 されてい る(棉 木 ら、 1994)。加藤( 1999)に よ れば、 0-3 歳 を第一子

に も つ母親の養育意識・行動は、子 ど も 年令が上が る に

従 っ て、ア ン ビバ レ ント な 中 に も 否定的側面が高 ま っ て い く こ と が示唆 さ れて い る。調査は母子人 口 増加傾向 に あ る 郊外 コ ミ ュ ニ テ ィ 全体を対象 と し た調査であ る こ と か ら、こ の よ う な育児 に対す る葛藤状態は、必ず し も 母 親の病理 と 解釈 さ れ る も のではな く、現代におけ る 普通 一般の母親にみ られる も のであ る と 言え よ う。しか し育 児 ノ イ ロ ーゼや虐待 な どの深刻 な状況 に至 ら ない ま で も、 日 常育児か ら 派生す る 些細な スト レ ス が蓄積する こ と で 心身 の疲労や大 き な スト レ ス に繋 が る と 言 われて い る (crnic、 1991)。従 っ て、いかな る 時期 の母親にいかな

る 予防的支援が有効 で あ る かの詳細 な検討が 求 め ら れ る。

ま た 冒頭 に も 述べた よ う に、親に な っ て い く 過程を と ら

え る た め に も、養育意識・行動の 多様な側面 を検討 し な

が ら、継続的 に 記述 し て い く こ と が 必要 で あ る。 し か し な が ら、先 の加藤の結果 は横断調査 に よ る も の で あ り、経時的 な 変化 と し て言及す る に は限界が あ っ た。 そ こ で本研究で は、第一子 が 0 歳 か ら 4 歳 ま での 5 年間

に わ た り、母親 の養育意識・行動 の縦断的調査 を行 っ た。

そ の際、親に な っ て い く 移行期 を厳密 に記述する た め、 対象者 を 0 歳 か ら に 限定 し た。ま た、子 ど も 年令や出 生 順位 を統制す る た め、第一子 に 限定 し た。親の抱 え る ス ト レ ス を 検討す る 際 に は、子 ど も と の相 互作用 と い う 面 を 見逃せ な い。 し か し 乳幼児 の発達 は著 し く、子 ど も の 年令 に よ っ て発達の 様相 に は違い が 見 ら れ る。今後、母

親の養育意識・行動 の変化に かかわ る 規定因 を よ り 詳細

に検討 してい く た め に は、子 ど も 年令 と 出生順位を統制 す る こ と が有効であ ろ う。ただ し縦断調査は 5 年間 に わ

(16)

た る た め、研究 の 途 中 で、第二、第 三子 が増 え て い く。 こ の 点 に つ い て本研究で は、第一子年令 を統一 し、質問 形式につい て も 第一子ノを想定 して も ら う こ と で、子 ど も 年齢 と 出 生順位 に つ い て 可能 な範囲 の 統制 を 行 っ た。 調査 に あ た っ て本研究 で は、母子保健 の 実施主体 と な る 自 治体 を 取 り 上 げ、地域全体を 対象 と す る 全数調査 を

試み た。 当 該地域で あ る 大和 町は 中核都市郊外 に位置す

る-人口 2万 4千人(平成12年 8月末日) 'の町である。こ の よ う な 地域調査 に お い て は、 5 年 間 と い う 期 間 中、対 象者 の 中 に は転出転入 に よ る 移動 が起 こ る。ま た、回答 は対象者 の任意で あ る た め、 5 ヶ 年全て に欠損の な いデ ー タ は数的 に 限定 さ れ る。こ の よ う な限界 を踏ま え た上 で、本報告 で は次 の 点 を 明 ら か に し た い。 1 )転 出 入者 の 回答 を含 め る こ と に よ り、地域全体 を ひ と つ の 単位 と し て と ら え、 当 該地域 内 の母親 に 見 ら れ る 養 育意識・行 動 の 経時的 変 化傾 向 を 検討す る。 2 ) 5 ケ 年 間継続的 に

寄せ ら れた 回答者の み を抽 出 し、母親個人内 の養育意

織・行動 の経時的変化 を検討す る。 3 )こ れ ら の結果 と

と も に、対象地域の異 な る 先行の横断調査(加藤、 1999)

を参考 に し な が ら、育児初期 の母親 の養育意織・行動 の

変化の パ タ ー ン を検討す る。以上、本研究は育児初期 と

い う 移行時期 を よ り 詳細 に と ら え、今後 の育児支援 に繋 が る 基礎的 資料を提示す る こ と を 目 的 と する。

Ⅱ .方法

1.対象者

宮城県大和 町内 に住む、平成 7 年 8 月 ∼平成 8年 8 月 生 を 第一子 と す る 全て の 母親 を 対象 に、 5 年間 に わ た る 縦断的調査 を 実施 し た。 0 歳 時点 か ら 始 ま り、最終年 で は 回 答者 の 子 ど も の 81.3% が 就園 し て い た。 調査 は、各年10 数名 ずつ の 転出者 を 除 き 転入者 を加 え

(17)

な が ら 継続 さ れた。転出入 を含む のべ対象者数 は168名

で あ る が、そ の う ち 回 答 が 1度 も な か っ た の は 全体 の 14.3% 、 1度 は 22.0% 、 2 度 は15.5% 、 3 度 は12.5% 、 4 度 は13.7% 、 5 年間 全て に 回答が あ っ た の は 22.0% で あ っ た。各調査年 に お け る 有効回答者数 と、年 ご と の対象

者全体 に対す る 有効回答率 は、平成 8年は116名(95.9%)、

平成 9年 は103名(74.5% )、平成10年 は 76名(50.3% )、 平成11年 は 79 名(57.9% )、平成12 年`は 91名(65.5% ) と、高 い 有効 回答率 を 示 し た。

回 答者属性 は、初 回調査 時(平成 8 年)以後、大 き な

変化 が な かっ た た め、初 回時の結果 に最終年時 の 結果の

一部 を 加 え て 表1に示す。

表1初回調査時(平成8年)の対象者属性

年齢(母親) 兌リシ #B纔ワ鶫Ux ¥鞆sr經b (父親) 兌リシ #ゅ8ワ鶫Ux ¥鞆sゅ 2 結婚歴 兌リシ " D鶫Ux ¥鞆s 經r

学歴(母親) i #"ZHリ) #SbZI ゥnXァxユゥ # H栞リ) 「 ゥ Y # bZI Y #RZIk8 9ゥy2

(父親) i #RZHリ) #S2ZI ゥnXァxユゥ # RZHリ) 「 ゥ Y #"ZI Y # RZI Xァx #2ZIk8 9」rR 居住形態 丿ィ彿 S ZHヲy X彿 C8栞+ク,ノ テBR閏ル テ )D罟ヲィ彿 SBZHヲy X彿 CRZH+ク,ノ テ R 居住歴 D闌 」 R 母親の就業 做 シc3"ZH支髦キ c ZI ィシh益WsSb ZH+ク,ノ テ R閏ル テ )D罟 シc3rZH支髦キ 暇中3%、専業主婦60‰なお平成8年時、対象者の88%は出産前に就業経験があった) 2. 手続 き と 調査時期 質 問紙 は対象者 に郵送 に よ っ て 配布 さ れた。初 回 時 の み 戸 別 訪 問 で 直接回 収 と し、以 後 4 ヶ 年 は、送返信 と も 郵送法 に よ っ た。調査時期 は、いずれの年 も 9 月 末 ∼ 10 月 未 で あ っ た。 3.調査 内 容

調査 は初 回調査時 に使用 し た養育意識・行動尺 度(加

藤 ら a、 1998)を継続 し て 用 い(注1 )、調査毎 に 因 子分析 に よ る 確箆 を 重ね た(加藤 ら a、 1998;加藤 ら b、 1998)0 さ ら に 本対象地域 と は異 な る 地域(宮城県 富谷 町) に お

(18)

いて も、同尺度を用 いて調査を行い、その結果について

も 因子分析に よ る確認を行っ た(加藤、 1999)。これらい

ずれの調査において もノ、解釈可能な 3 因子が抽出 された

ため(「育児生活-のスト レス」 「育児肯定感」 「否定的育

児行動」と 命名)、 3 因子について因子負荷量が常に安定

して高い項 目、も し く は安定 した信頼性を得 られる項 目

を抽出 した(注2)。こ の よ う な手順に よ り 本分析に使用 さ れた の は、各因子 4項 目 ずつであ る。

i 育児生活-のスト レス(①育児のために 自分は我慢ばか

り し て い る,② 自 分一人 で子 ど も を 育て て い る よ う な気 がす る,③毎 日 同 じ こ と の繰 り 返 し で息がつ ま る よ う な 気 が す る,④ な ん と な く い ら い ら す る) 並 育児肯定感(①子 ども と 一緒にいる と 楽 しい,②育児によ っ て 自 分 も 成長 し て い る と 思 う,③ 自 分か ら 子 ど も を あ や し た り 遊 ん で あ げ た く な る,④ こ れ か ら の 育児 が 楽 し み で あ る) ii 否定的育児行動(①ち ょ っ と した こ と で子 ど も を しかる ②子 ど も を しかる 時た たいた り つねっ た り す る,③育児 に つ ま ず く と 自 分 を 責 め る,④子 ど も の こ と で く よ く よ 考 え る) 「育児生活-のスト レス」は、日 々繰 り 返される育児

生活か ら感 じ られる 閉塞感や、母親 自 身の生活が思 う よ

う にな ら ないスト レス、漠然 と したい ら い ら感な どであ

る。 「育児肯定感」は、子 ども を積極的に受止め、育児を

楽 しい と 思 う 肯定的な感情や期待である。「否定的育児行

動」は、ち ょ っ と した こ と で子ども を叱っ た り、.たた く・

つねる な ど、否定的にあ らわれる育児行動や、自 分を責

めた り く よ く よ考え込むな ど、自 分の育児-の否定的評

価である。各項目 は、 「全然あてはま らない(1点) ∼よ

く あてはま る(5点)」の 5件法で回答を求め得点化 した。

「育児生活-のスト レス」と「否定的育児行動」では、

高得点ほ ど高スト レス・否定的である こ と を示 し、 「育児

(19)

肯定感」で は、高得点 ほ ど肯定的 で あ る こ と を示す。

Ⅲ.結果

1 .信頼性の検討

分析 に 先 立 ち、各年令時点(平成 8 年 に 0 歳 ∼ 平成12 年 に 4 歳)に お け る、 3 尺度 の信頼性(cronbach ` Sα 係 数)を 算 出 し た(表 2)。そ の結果、 α一=.60-.85 と 概ね 安 定 し て お り、各 々 を 一元尺度 と し て 用 い る 有用 性 が 認 め ら れた た め、各 素 点 の加算 点 を 尺度得点 と み な し、以 後 の 分析 に 用 い る こ と に し た。

表2 各年齢時点での尺度欄性&onbach'S α)

0歳(n-116) 1歳(n-103) 2歳(n-76) 3歳(n-79) 4歳(n-91) lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■-■llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll■lll■lllllllllllllllllllllllllllll 轍、のストレス  . 85    . 79    . 82    . 72    . 77 葡局清楚感      . 65    . 69    . 72    . 75    . 70 否肺動    . 64    . 76    . 71   . 65    . 60

2 .養育意識・行動縦断結果 の第一子年齢 に よ る 比較

i .分析1 (地域 を 単位 と し た場合 の 検討)

調査年次 に従 っ て、対象者の第一子年令は 0 歳か ら 4

歳- と 上昇す る。そ こ で、子 ど も 年令を独立要因 と す る 一要因 の分散分析 に よ り、 「育児生活-の スト レ ス」 「育

児肯定感」 「否定的育児行動」の 3 尺度平均値の比較 を 行

っ た。平均値 と 標準偏差、分散分析結果 と そ の後 の検定

結束 を 表 3 に 示す。 「育児生活-の スト レス」は、子 ど も 年齢に よ る 有意 な差はみ ら れ な い も の の、 2 歳時点が ピーク と な る パ タ ー ン を 見せ た (図1)。 「育児 肯定感」 の 平均値は、子 ど

も 年令が上が る に従い、そ の平均値 は有意 に減少 し(F

値=16.98、 pく.001、図 2)、 Tukey 法 に よ る 多重比較 に よ れば、 0歳 と1歳、 0 歳 と 2 歳、 0歳 と 3 歳、 0 歳 と 4 歳、

(20)

1歳 と 2 歳、 1歳 と 4 歳 の 間 に、いずれ も 有意水準 5 % で 差が み ら れ た。 し か し減少 は し て い く も の の、各年令群 いずれ に お い て も そ の値は 4 点台(5 件法)で あ り、全 体的 に 高 い水準で の推移で あ る。 「否定的育児行動」は、 子 ど も 年令 の 上昇 に従 い、平均値 は有意に増加 し て い た (F値= 7.13、 pく.001、図 3)。 Tukey 法に よ る 多重比較 の結果、 0 歳 と1歳、 0 歳 と 2 歳、 0 歳 と 3 歳、 0 歳 と 4 歳の 間 に、いずれ も 有意水準 5% で差がみ ら れた。 表‡糊・行掛り推移伽・S.D. ・F債) ・   0歳(n-116) 1歳(n-103) 2歳(n-76) 3歳(n-79) 4歳(n-91)  F値  多重比較 育児生活-のストレス 2.61 (1.02) 2.68 (94) 2.90 (92) 2.76 (87) 2.78 (84) 1.31 育児肯泡盛     4.53 (50) 4.29 (55) 4.00(62) 4.個(61) 3.97 (60) 16.98d#  注1 否潮糊行動   2.31 (78) 2.71 (91) 2.81 (85) 2.83 (81) 2.77 (81) 7.13M  注2 *pく.05, *pく.01,料*pく001 注1注1 0歳と1歳、 0歳と2歳、 0歳と3鼠0歳と像1歳と2歳、 1歳と鯛こ有意差 注2 注2 0歳と1歳、 0歳と2歳、 0歳と3歳. 0歳と御領意差 8     6     4     2 2     2     2     2 9.Xdu∼1.u!q

Ig

0歳  1歳   2歳   3歳  4歳 図1 育児生活-のストレス

(21)

? 0歳  1歳   2歳   3歳   4歳

図2 育児肯定感

0歳  1歳   2歳   3歳   4歳

図3 否定的育児行動

近.分析 2 (個人内傾向 の検討)

欠損値 を含ま ず 5 年間 全て に回答が あ っ た 34名 につ

い て、子 ど も年令を独立要因 と す る 一要因の分散分析(対

応 の あ る 反復測定)に よ り 3 尺度平均値の比較 を行 っ た。

平均値 と 標準偏差、分散分析結果を表 4 に示す。

(22)

表4 養育意識・行動の推移伽・S.D. ・F値) N=34 0歳   1歳   2歳   3歳   4歳   F値 育児生活-のストレス2.60 (1.17) 2.72 (1.04) 3.04 (.90) 2.81 (.81) 2.71 (.84) 2.64* 育児肯定感    4.57 (.52) 4.23 (.54) 3.98 (.62) 3.99 (.56) 3.96 (.61) 16.32榊 否定的育児行動  2.40 (.92) 2.74 (.97) 2.93 (.74) 2.87 (.75) 2.76 (.87) 6.22*料 *p〈.05, **p〈.01,耕*pく.001 「育児肯定感」では、自由度調整後のF値を確酪した。

「育児生活-のスト レス」 「育児肯定感」 「否定的育児

行動」のいずれも、子ども年齢に伴う 平均値推移におい

て有意な差がみられた。 「育児生活-のスト レス」は、 2

歳時点でピーク と な り その後減少する推移パターン(注

3'を示 した(F値-2.64、 pく.05、図 4)。 「育児肯定感」

の平均値は、 2歳以後有意に減少する推移パターンを示

している(F値=16.32、 p〈.001、図 5)。しか し減少の見

られた 2歳以後において も 4点周辺であ り、分析1と 同

様、全体的に高い水準での推移である。「否定的育児行動」

は、子 ども年令の上昇に従い、平均値は有意に増加 して

いた(F値- 6.22、 pく.001、図 6)。 8     6 2     2 SOXt!qJ∼1.tJ!q 0歳  1歳   2歳   3歳   4歳

図4 育児生活-のストレス

(23)

7      5 4     4 3      1 4     4 gtXt岩∼T.u!qJ 8    6     4     2 2222 9'Xt岩∼1.uTq)

Ⅳ 考察

メ 0歳   1歳   2歳   3歳   4歳

図5 育児肯定感

0歳  1歳   2歳   3歳   4歳

図6 否定的育児行動

1 .母親 の養育意識・行動の経時的変化

分析1に お いて は、当 該地域を ひ と つ の単位 と す る 視 点 か ら、母親 の養 育意識・態度 の 経 時的 変化 を検討 し た。

分析 2 で は、母親個 人 内 の視点か ら、同 上の変化 を検討

し た。そ の結果、いずれの場合にお い て も、 「育児肯定感」

は、子 ど も 年令の上昇に従っ て有意 に減少 し、 「否定的育

(24)

児行動」は、子 ど も 年齢の上昇に従 っ て有意 に増加 し て

いた。 「育児生活の スト レ ス」は、 2 歳時に最 も 高 く な る と い う 推移パ タ ー ン を′措いて いた。た だ し「育児肯 定感」 の得点状況 を 見 る と、 0 歳 を ピーク に 2-4歳-向 け て 減 少 し て い る も の の、 5 ヶ 年 と も 比較的高 い(肯定的 な) 水準 で推移 し て い る。 こ の点 に注 目 すれば、育児 を 楽 し い と 思 う 気持 ち の一方で子 ど も に対す る 行動や 自 分 の感 情 の 中 に スト レ ス を感 じ る と い う ア ン ビバ レ ント な 状態 が保持 さ れ な が ら も、否定的側面 が よ り 強 く な っ て い く と 解釈 さ れ る。 先 に加藤( 1999)は、 0 歳∼3 歳 を 第一子 に も つ 母親 583 名 を 対象 に、同 尺度 を使用 し て 養育意識・行動 の 子 ど も 年令 に よ る 差異 を横断的 に検討 し た(注4)。そ の結 果、本結果 と 同様 に、年令 の 上昇 に 従 っ て「育児 肯 定感」

は比較的 高 い水準 な が ら 有意 に減少、 「否定的育児行動」

は有意 に 増加 し て いた。従 っ て、年齢群の差異 を あ ら わ し た パ タ ー ン は、本結果 に お け る 年齢 に よ る 推移 の パ タ ー ン と 一 致 し て い る こ と が認 め ら れ る。横断調査 は、本 対象地域 よ り も やや規模 の 大 き い 町 を 対象 に し て い る た め(調 査 時 人 口 3 万 6 千 人)、各 年令群 の 回 答者数 も 多 く 得 ら れ て い る が(有効 回答率 72.9% 、 0 歳 - 65 名、 1歳 - 119 名、 2 歳 - 120 名、 3 歳 - 121名)、横断調査 で あ る こ と に よ る 解釈 の 限界が あ っ た。 し か し、横断結果 と 本 結果が - 敦 し た こ と か ら、第一子年令が1歳 をす ぎ 2・3 歳 に な る と、母親 の ア ン ビバ レ ント 性 は保持 さ れ な が ら も 否定的側 面 が 強 く な る こ と が結論づ け ら れた と 言 え る。 2 .子 育 て の危機 と 支援 野 口 ら ( 2000) は、有職 の 母親 に み ら れ る 衝動 的感情 (叱 り と ばす、思 わず た た く、わ ざ と 無視す る)が、子 ど も が 3 歳 以 上、子 ど も の数が 2 人 以上 に 高 率で あ る こ と を 示 し て い る。 こ れ に対 し て本結果で は、 3 歳以前か

(25)

/

ら「否定的行動」が増加 し て い る。こ れは本研究の回答

者の 7 割 が 育児 に 専念す る 専業主婦で あ り、よ り 日 常的 に 子 ど も と 向 かい 合-わ な け れ ば な ら な い 状況 に あ る と い う こ と が ひ と つ の 要 因 と し て 考 え ら れ る か も しれ な い。 子 ど も の 数 に つ い て は、本調 査 に お い て 子 ど も が 2 人 以 上 だ っ た 回答者 は、第一 子 が 2 歳時 に は 3 割 を超 え、ま

た 3 歳時に は 半数 を超 え て お り、否定的 な養育意識・行

動増加 の 時期 と も 重 な る。 本研 究 で は、育児 中 の 母親- の 支援 の 時期 を 探 る 目 的

で、独立変数 を第一子年令 に お き、母親 の養育意識・行

動 の推移 を み て き た。一般 に 0 歳時期 か ら1歳 6 ケ 月 ま

では、多 く の地域母子保健サー ビス や小児科 に よ る 健診

に 支 え ら れて い る。新生児訪問、離乳食教室な ど は、初

め て の 育児 に と っ て 力 強 い 味方で あ り、乳幼児健診 は子 ど も の 発 達 スクリ ー ニ ン グ と し て 非 常 に 重要 な 役割 を 果 た し て き た。 し か し現行 の 母子保健事業で は、 1歳 6 ケ 月 児健康診査終 了 後、 3 歳 ま た は 3 歳 6 ケ 月 に行 われ る 健康診査 ま で の期 間 が 半 ば空 自 に な り かねな い市町村 も 存在す る。さ ら に本結果か ら は、「育児 に慣れて く る 時期」 「2 人 目 も 生 ま れて 育児 の ベテ ラ ン」 と 見 ら れ る か も し

れ な い時期 に、む し ろ養 育意織・行動 の否定的側面は大

き く な っ て い る こ と が認 め ら れた。従 っ て、親 に な っ て い く 過程 を 支援す る に は、 2・ 3 歳児 を 育 て る 時期 の危機 を も 認識 し て い く 必要が あ る。 1歳 6 ケ 月 児健康診査 に お い て は、従来の よ う な 子 ど も の発達スクリ ー ニ ン グ と と も に、親 に と っ て の 育児 の危機 を 見越 し た予測 的・予

防的介入 を含 めた対応が 望ま れ る だ ろ う。

と こ ろ で、子 ど も の年齢 を 要因 と し た分析結果 の解釈 に は慎重 さ が 求 め ら れ る。子 ど も 年令が 直接 に 母親 の養 育 意識・行動 を 変 容 さ せ て い る わ け で は な く、子 ど も の 年令 と と も に 変わ る 様 々 な 要 因、すな わ ち子 ど も の発達

の様相やそれに伴 う 母子 の相互作用、さ ら に育児 を と り

(26)

ま く 様 々 な状況な ど が影響 を 与 え る と い う こ と を看過 し て は な ら な い。 子 ど も の側面 に 関 し一た知 見 の一例 と し て は、生後 4-5 ケ 月 か ら 約 3 年 間 に わ た る 縦断的 な観察 を 行 な っ た マ ー ラ ー の研究が あ る。歩行が 自 由 に な っ た幼児 が、改め て

依存対象 と して の養育者の愛情 を求め る よ う にな る15

ケ 月 位∼24 ケ 月、あ る い はそれ以上 に及ぶ時期 を「再接

近期(rapprochement period)」 (Mahler1 1975)と 名 づ

け、養育者 と の最適距離を模索す る 重要な時期で あ る こ

と が言及 さ れて い る。本結果 に よ っ て示 さ れた養育意

識・行動 の否定的側面が拡大する 時期 は、マ ー ラ ーの示

し た「再接近期」 と 重 な る。 こ の よ う に、子 ど も が発達

に伴 っ て示す母親-の挑戦が、子 ど も側 の 内 部葛藤であ

る だ け で な く、相 互作用 を 通 し て、母親 に と っ て の 大 き な葛藤 と な る か も しれ な い。 近年盛ん に な っ て き た 一 時預か り や母親 自 身 のリ フ レ ッ シ ュ 事業、ネ ット ワ ーク サポート な どの支援は、母親

自 身の育児疲労 を軽減 し た り、母親個人 の社会的な繋が

り を拡大する こ と が 目 指 さ れて い る。それ ら の支援 に加 え て、野 口 ら(2000)も 指摘する よ う に、成長 に伴っ て

突出 し て現れる 子 ど も の特徴を具体的 に示 し なが ら、養

育者の状況に応 じ て、そ の対処を共に探 っ て行 く よ う な 援助 の 必要性 も 考 え ら れ よ う。

本報告 は、育児初期 の母親 の養育意識・行動 の推移を

示 し、支援の時期 を示唆で き た にすぎな い。子 ど も 年齢

が上昇す る こ と は養育者やそ の養育状況 に い かな る 変化

を も た ら すの か、そ れ に応 じ て い か な る 支援 が 望 ま れ る の か と い う こ と に 関 し て、今後、さ ら に 質的 な検討が重 ね ら れ る 必要が あ る だ ろ う。 (注1 ) 当 初、本 研 究 に お い て は、養 育 意 織・行 動 に 関 す る 尺 度 の 精 撤 化 の た め、 3 年 目 ま で に、多 義 的 項 目 の 削 除、身 体

(27)

f 疲 労 項 目 の 付 加 な ど 若 干 の 修 正 を 試 み て い た が (津 田 ら、 1999)、修 正 項 目 に つ い て は、縦 断 的 検 討 を 目 的 と す る 本 分 析 に は 含 ま れ て い な い。ー (注 2 ) 行 わ れ た 因 子 分 析 は い ず れ も、 因 子 負 荷 量 5.0 以 上 の 因 子 を 採 用 し た が、 「育 児 に つ ま ず く と 自 分 を 責 め る」 「子 ど も の こ と で く よ く よ 考 え る」の 2 項 目 は、 0 歳 時 の み、 「育 児 生 活 - の スト レ ス」 を 構 成 し (加 藤 ら a、 1998)、 1歳 ∼ 4 歳 時 で は、 「否 定 的 育 児 行 動」を 構 成 す る よ.う な 因 子 構 造 を 示 し た。 母 子 相 互 作 用 の 観 点 か ら す る と、子 ど も の 発 達 上 突 出 し て み ら れ る 特 徴 に よ っ て 育 児 スト レ ス も 変 化 す る こ と が 想 定 さ れ、当 初 か ら 子 ど も の 年 令 に よ っ て 因 子 構 造 が 変 化 す る こ と も 予 想 さ れ た。 し か し 本 分 析 で は 5 ヶ 年 の 推 移 を 同 一 尺 度 で 検 討 す る こ と が 重 要 な 目 的 で あ っ た た め、最 終 的 に は、 信 頼 性 が 安 定 し て 高 い こ と を 手 が か り に、 こ の 2 項 目 を「否 定 的 育 児 行 動」 に 採 用 し た。 (注 3 )対 応 の あ る 反 復 測 定 に お い て は、変 化 の パ タ ー ン を 調 べ る の が 主 要 な 目 的 で あ り、 Tukey 法 の よ う な、全 て の 組 み 合 わ せ に よ る そ の 後 の 有 意 検 定 は あ ま り 意 味 が な い と 言 わ れ る (石 村、 1997)。 本 研 究 で も 推 移 の パ タ ー ン に 注 目 し、そ の 後 の 検 定 は 行 っ て い な い。 (注 4 )横 断 調 査 に お い て は、 「育 児 生 活 - の スト レ ス」を、 本 調 査 4 項 目 を 含 む 7 項 目 で 分析 し て い る。 「育 児 肯 定感」 と r 否 定 的 育 児 行 動」 は 本 調 査 で 使 用 し た も の と 同 一 の 4 項 目 で あ る。 4 件 法。

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る親発達の研究( 5 ) 一 第一子が 0歳か ら 2 歳にかけ て の母親 の育児 スト レ ス の縦断的変化 を 中心 と し て 一

日 本発達心理学会第10回発表論文集.

付記: 本 論 文 は、加藤道代・津 田 千鶴、 「育児 初 期 の 母親 に お け る 養 育 意織・行 動 の 縦 断的 変 化」、小 児保健研 究、 γol.60 No.6 2001. ll.pp780-786 に 加 筆 し た も の で あ る。本 報 告 書 に 第 一筆者 が 記載す る に あ た っ て、第 二 筆者 よ り 許可 を 得 た。

(29)

/

研究 2

地域における育児資源活用の研究

要 旨

乳幼児を第一子に もつ母親が育児を行な う 上で、地域

に既存の育児関連資源(施設・設備・機関な ど)に関 し

て、その存在 と機能が どの く ら い知 られてお り(認知状

況)、どの く らい実際に利用 されている のかについて(刺

一  用状況)調査を した。調査対象者は1歳半∼2 歳半の母

親(未就園群)と 4歳の母親(就園群)の 2群を設定す

る こ と で、第一子の年齢に よ る 統制を行っ た。ま た、対 象 と した地域を可能な限 り 包括的に と ら え る ために、当

該町の各群該当者に対する全数調査を行ない、今後の育

児支援-向けた基礎的資料を得る こ と と と も に、乳幼児

の育児を行な う 母親の 日 常的な育児行動空間の輪郭を描

こ う と し た。

その結果、本来利用可能なはずの育児資源であ り なが

ら、第一子が乳幼児期の母親に と っ ては、資源の認知 も

利用 も十分 と は言えない も のが多かっ た。殊に、未就園

児を第一子 と する母親に と っ ては、幼稚園や保育所の拡

張機能(相談、遊び場、短期入所)をは じめ、多 く の地

域資源についての認知・利用は就園児群よ り 低く、日 常

生活空間の閉塞性が う かがわれた。両群において例外的

に認知・利用 の高かっ たの は、スーパーのプ レイ ルーム と 住宅地 内 の公園 で あ っ た。

地域主体の育児支援の重要性が指摘される 中、単に資

源が設置 されるだけではな く、資源-の「按近 しやす さ」

を いかに高めてい く か と い う 発想が必要 と さ れてい る。

育児期の母親における、育児生活-の適応 と 地域-の適

応を支え る ために、ま た、資源の有する独 自 の機能や専

門性が、よ り 適切かつ有効に利用 されるために、資源の

周 知 は一層重要 と な る と 思われた。

(30)

Ⅰ .問題 と 目 的

乳幼児 を第一子に も一つ母親の多 く は、結婚に よ り 地域

に居住 を 開始 し、妊娠出産 し、初 め て の育児生活を迎え

てい る。結婚一妊娠一 出産一育児 と 続 く 一連の時期は、

それ以前の生活か ら 新 し い生活- と 急速に生 き 方の修正

を迫 ら れる、女性の ラ イ フ サイク ル上の移行期であ り、 こ の 時期 の スト レス や不安が指摘 さ れる よ う に な っ て久 し い。 Hobfoll に よ れば、移行 に伴 う スト レ ス は、利用 で き

る 資源の獲得や喪失に よ っ て考え る こ と ができ る。環境

に含ま れる「人・も の・状況」、個人の持つエネルギー(時

間・金・ス キルな ど)は全て「潜在資源」で あ り、人間

は 日 常生活の 中 で、潜在資源の 中 か ら 何 ら かの資源を取

り 上げて「活用資源」と している。と こ ろ が、変化や移

行 に伴 っ て起 こ る 一連 の事象では、こ れま での有効資源 が利用 でき な く な る よ う な、資源の喪失が起 こ り やすい。

新た な状況に有効な資源を獲得する こ と が 困難であ る ほ

ど、そ の状況は よ り スト レス フル と な る(Hobfoll、 1989)。

育児生活において利用 さ れる 資源は、出産以前に持ち

得た資源 と は大 き く 異 な る だろ う。小児科、遊具の置い

て あ る 公園、育児雑誌 な ど、出産前に はおそ ら く 利用経

験の無い よ う な資源 も、育児の 中 では有効な 資源 と な っ

て い く。 しか し乳幼児育児 を行 う 母親の 日 常生活は、子 ど も に対す る 養育的 ケ ア が一 日 の ほ と ん ど を 占 め、母親

の移動行動は常に子 ど も を伴っ て い る た め、新た な資源

獲得行動は出産以前ほ ど 自 由 ではない。従っ て、育児中

の母親 に と っ て は、居住地域内 にお け る 身近な資源の利

用 が可能か否か と い う こ と は、と り わ け重要視 さ れる こ と に な る。

地域の育児資源が利用 さ れる に は、第- に母親た ち が

資源の存在 を認知 し て い る こ と が前提で あ る。居住地域

(31)

∫ に は、いかな る 資源が ど の よ う な機能 を持っ て存在 し て い る の か、そ れ ら が 自 分 の 現状 に 照 ら し て利用 可能 な も の で あ る か ど う か がノ認知 さ れた 上 で初 め て、母親 た ち は 必要時に利用 で き る か ら で あ る。 し か し 資源が認知 さ れ て い る こ と に は、さ ら に 大 き な意 味が あ る か も し れ な い。 最初 は あ る 機能 だ け を期待 し て利用 し た と し て も、実際 に利用 す る こ と で、新た な資源が 関連 し て獲得 さ れて い く こ と が あ る。子 ど も の 遊び場 と し て の 公園 が、母子 に と っ て の仲間 づ く り に 繋 が り、そ の 繋が り か ら 必要な情 報が得 ら れ る な ど と い う 場合で あ る。す な わ ち そ こ で は、

地域 に存在す る 資源の周 知 が、当 該資源 を利用 す る た め

の 前提 と し て の み な ら ず、母親の 主体的 な資源獲得行動

を 支 え る た め の入 り 口 と して作用 し た と 考え ら れ る。 し か し 地域資源 を 考 え る と、 コ ミ ュ ニ テ ィ の 規模な ど に よ り、育児 に 関す る 資源や提供で き る サー ビス に は、 ば ら つ き が あ る の が現状であ る。ひ と つ の 資源が 多 く の 機能 を兼ねて い た り、新 た な資源が設置 さ れた こ と で機 能 が 分化 し た り と い う、地域そ れぞれ の 事情 も あ る だ ろ

う。母子保健法 の 一部 改正 に伴 い、地域 の母子保健活動

の 実施主体が 市町村-委譲 さ れ る 動 き の 中 で、育児支援

に つ い て も 各 地域が 主体 と な っ た サ ー ビ ス が 求 め ら れ て

い る。地域に存在す る 資源に対す る よ り 有効で望ま し い

利 用 を促進 し て い く こ と は、従来以 上 に 地域の 直面す る 課題 と な っ て き て い る と 言 え る。そ し て 上述 の と お り、 資源利用 の促進 の 前提 に は資源 の周 知 が 必要 と さ れ る の で あ る。 こ れ ら、育児 中 の母親 に と っ て の資源利用 の重要性 と、 コ ミ ュ ニ テ ィ 側 の 資源活用 の 重要性 の 両面 を 念頭 に お い た 上 で、本研究で は さ し あ た っ て、母親 の 地域育児資源 に 対す る 認知 状況 と 実際 の利用 状況 の 現状 を 調査す る こ と に し た。具体的 に は、特定町に居住 し、乳幼児 を 第一 子 に も つ 母親 を 対象 に、利用 可能 な 育児 関連 資源(施設・

(32)

設備・機関な ど)が、どの く ら い知 られてお り、どの く

ら い実際に利用 さ れている のかについて尋ねた。行政区

域を 単位 と す る -地観を可能 な限 り 包括的 に と ら え る こ

と で、地域にお け る 今後の育児支援 を資源の側面か ら 考

え る た めの-資料 と したい と 考えた。これが本調査の第

一 の 目 的 で あ る。

一方、母親側-の視点 と して、本調査では育児中 の児

年齢に着 目 した。具体的には、調査の対象を 1歳半∼2

歳半の母親(未就園群)と 4歳の母親(就園群)に設定

し、第一子の年齢に よ っ て 可能な 限 り の統制 を行っ た上

で、特定町対象の全数調査を行な っ た。第一子年齢が 0

歳か ら 4歳になる ま での 5年間にわたっ て、育児に携わ

る母親の養育意識・行動を辿っ た先行研究に よれば、第

一子年齢が 0 歳時に比べて、母親の育児肯定感(子 ど も

と 一 緒 に い る と 楽 し い、こ れ か ら の 育 児 が 楽 し み で あ る、な ど)は、 1歳以後 2、 3歳に 向 けて低下 し、否定的な育児 行動(ち ょ っ と し た こ と で子 ど も を しか る、子 ど も を しかる 時た た い た り つね っ た り す る、な ど)は 上昇 し て い た(加

藤、 2001)。肯定感は低下する と はいっ て も比較的高い

水準 に と ど ま っ て い る た め、こ の結果か ら は、児年齢の 上昇 に従 っ て、母親の二律背反感情が大 き く な っ て い く と 解釈 さ れ る。そ こ で本調査は、第一子が1歳半∼2 歳 半の母親 と 4歳の母親を対象 と す る こ と で、育児 に お け

る葛藤が高 ま っ て い く 時期におかれた母親を、地域資源

の認知・利用 の形勢 と い う 側 面 か ら 浮 き 彫 り に し た い と

考え た。こ れが本調査の第二の 目 的であ る。

Ⅱ .研究対象地域について

本調査に よ っ て 焦点化 さ れた地域は、宮城県の県庁所

在地であ る仙台市の北部に位置す る 大和町であ る。仙台

市か ら 車で 50 分 ほ どであ り、東北 自 動車道のイ ン タ ー

(33)

チェ ン ジ、ダムが あ り、仙台北部中核工業団地、流通団

地が 開発が進め られて き た。こ の よ う な動き と 連動 して、

従来 こ の地域の主要一産業であ っ た第一次産業(農業)に

替わ り、特に平成 7 年ごろか ら は工場数、製造出荷額の

増加が顕著 と なっ た。平成 2年に約1万 8千人(世帯数

約 4600 戸)であ っ た人 口 は、平成12年に は 2 万 4 千人

(世帯数約 7800戸)を超えた。新興住宅団地を 中心に、

生産人 口 層 であ る 育児世代 も 流入 し、近年の 出生数は人

口 の約1%台が継続 さ れてい る(大和町町勢要覧、2000)。

従来か ら 大和町で は、保健福祉課が各種窓 口 と し て の

役割 を果た しなが ら、町内に存在する各資源 と の縦横の

連携に よ っ て事業を展開する よ う な方式で育児支援が行

なわれて き た。近年、町内の保育所や幼稚園 な ど も、そ

れぞれの方法で地域開放型育児支援を 目 指 し始め て い る0

従 っ て、町全体を視野に入れた支援 を遂行 し て い く に あ

た っ て、育児資源 を包括的 に コ ーディ ネ ート して い く 必 要性は こ れま で以上 に高 ま っ て き て い る。

Ⅲ.調査方法 と 対象者

大和町在住で、乳幼児 を育児 中の母親を対象に質問紙

調査 を行な っ た。そ の際、 ①1歳半∼2歳半(以下、 1・ 2 歳 と 記述)を第一子に も つ母親 と、 ②4 歳 を第一子に

も つ母親 の該 当者全員 を対象 に、郵送法に よ る 無記名 回

答式の質問紙調査を行っ た。調査時期は、平成12 年11

月 で あ っ た。1・2 歳群は、対象 と な っ た該当者140名 中、 有効回答は 92 名(65.7%)であ っ た。ま た 4 歳群は、 該当 者139名 中、有効回答は 91名(65.5%)で あ っ た。

W.調査内容

大和町の母子保健に携わ る 地 区担 当保健師 2名 と 筆者

参照

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