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急性骨髄性白血病の一」倒
東京女子讐學専門學校小児科敏室 (主任 磯田教授) 新 =イ 藤 、フジ (受付 昭琴0 17 勾i 12 月 24 n)一 緒
雷島 眞 紀 子
ジマ マ キ コ原 寛 子
ワラ ヒロ コ 小児期に於ける急性白血病は淋巴性白血病が多く,二二性白血病は概して慢性型であると考へら れて居たが,近來急性骨髄性白血病も必ずしも少くないと云はれる様になった。試みに私達は大正 元年から昭和十六年に至る三十年聞に甲形で報告された小三白憩エ症を集め七見た。探し得た報告例 は満十五歳以下の自血病総数149例であって,その中,急性淋巴性白血病は73例(48・9%),急性 骨髄性白血病ぱ43例(28.9%),慢性骨鐙鍬白血病は24例(16。9%),慢性淋巴性白血病9例(6・1%) であったび帥ち急性型では淋巴性の方が多く,慢性型では骨腿性の方が多いのであるが,急性骨粉性膿性骨回避蝿寧ろ多いのである。斯くの如賦性骨腿性舳病は開講ので輝く横幅
病の中,第2位を占めて居る事を知る事が出黙る。 第 一 表恥富一即興鮒骨酬雛融・慢性骨酬慢性淋殴
孚L」冠 よ り 5 歳迄 20 例 31 例 .9 壷歴 1 . 4 つ互σ,灘上、。輪 、瑚..・3。例 ・、,、1 ,例
臓野迄[ll劉 箒劉’矧 .1欝.
更に男女別の關係を見るに,男子・ 90 {Yti(60.4%),女子54例(362%),’不明5例(3・4%)に して,男子の方が稽多い傾がある。 次に年齢別に見ると,第昌表の如く急性骨髄性のものは例解より5歳迄が20例,5歳以上10歳, 迄が11例,ユ0歳以上ユ5嚴1迄が12例であって,急性淋巴性のものは5:歳迄が31例,10:歳迄、 が3Q例・15歳頃が72例・慢性骨髄性のものは5歳迄が9例・1幟迄が5例・手5歳迄がhlO例 ヲ 慢性淋巴性のものは5凝;が4例・10歳迄が2例,15凝;が3例である。EPち急性骨髄性白血濾 は乳幼苑と難も決して少v・課ではない。 一49 一二 鐙 倒 患轡 葛○丈○、8年1ケR男晃 象二目 父健在,母 現在健康であるが本患兇及び兄の妊娠中貧血があったと蛍ふ。 本年兇は兄弟五人中通三子にして他に同様なる者なく健在。その他特記すべき遣傳はない。 醗猛癒 正規分娩,麻疹,種痘,百日掛を纒過し,満一年頃に消化不良症に罹患せるのみで,その他の四声に羅 つた;事はないと敦ふ。 睨鎧歴 生來顔色がすぐれなかったが,然し特に弱い事主なく普麺の子供と岡様學狡へも行って元氣であった○が本年 三月末頃から四月上旬にがけて感胃に罹りゴ中耳炎を併獲し,同時に瀕色が特に悪くなη,且つ疲れ易くなった のに氣付いた。然し未だ戸タトで遊ぶ元氣はあった。けれ.ども四月 =:一}・八日頃以後は部屋の申で坐って居るの竜疲 るれ様になり床に就く事が多くなった〇五月五日夕食の最申に嘔吐一同あb,.それより食慾が減退した。翌朝再 び嘔吐一命同ありs元氣は全然なくなり,上腿を痛がり,顔色は一・暦蒼白を黙して來たので某讐の診祭を受け,血 液に異常があると云はれて本院を紹介され五月七日入院した。獲病頭初よη無熱に口過し便は毎日一同あり普蓮 であったと敦$、o 現 癒 入院時所見(五月七日). 艦格中等大,比較的騒痩し,全身の皮膚は稽黄色を帯がて高度の貧血歌を呈す○帥ち顔色は全く 蒼白にして眼瞼結膜,口唇,口腔粘膜及び爪甲は殆ど赤味がなIO。けれど浮腫や出垂L斑は皮膚にも 口腔粘膜に砦認められす,意識明瞭,艦温36.40C,呼吸30,脈搏109にして緊張正常,顔貌は 倦怠歌にして時々心臓部の痙痛を訴へ苦悶歌を呈す。 頸部淋巴腺は左右爾側に小豆大のもの数個燭れるに過ぎす,他部にて:.は殆ど燭知し得す。胸廓形 態は正常にして胸骨の瞳痛は無く,心尖部にて心尖搏動は虚語鯛にして心季充進心音不純にして左 側第二肋闇腔にて牧縮期性雑音を明瞭に融点し,肺は打診及び瑠診上異常なし。 腹部は膨満せす,肝臓,脾臓共に燭れす,四肢にては腱反射正常にして,異常反射なし。 輕 過 1五月八日 燈温最高36.5℃,脈搏110,呼吸30にして胸部殊に心臓部の疹痛を訴へ苦悶し,同時に上腿 及び下腿の倦怠を訴へ,機嫌,食慾は悪く,意識明瞭にして言葉も明瞭である。血液槍査を行ひ別 表の如く,赤血球37萬,ザーリー0%,血小板激少く26270,白血球数12440で,幼若骨髄細胞, 師ち骨髄母細胞が多歎を占め,前骨髄細胞之に次ぎ,Auer氏小野を有する亀の多く,正常の多核 白血球及び淋巴球は少ない。 五月九日 艦温最高37℃午前十時頃急に舌がもつれて言葉が不明瞭となり,諜のわからぬ事を云ふ様にな った。叉口渇あり水を飲んだ後嘔吐一一maあり,一般歌態ひどく犯され,心臓部の三三を訴Ptる。で 20%葡萄糖液20cc,静}脈内注射をし1たが影響なき爲,更に20%,葡萄糖液10ccと楡」血50ccを: 一一50一
2eo3 :施行す。注射後三分良さそうになり,元氣も恢復し,言葉も明瞭となったが夕方再び.血液50ccと 20%葡萄糖液10ccの静脈内注射施行し,安眠した。 五月十B 畳豊温37。4℃一一般ナ伏態は寅會日と殆1ど攣のなV・が再び20鬼;葡萄糖液1⑪ccと工血?夜6⑪ccを静脈内 に注射した後,バタ付のパンを食べ,歌を唱ふ程の元氣とkつた。 五月十一一 H 盤温最高38.4℃胚搏134,呼吸37にして氣嫌及び食慾抜復し大聲で話をなし,口唇も赤味が 出たぷ心臓にては心尖部第一晋不純,左右第2肋闇腔にて校縮期性雑昔を聴敢す。肝臓,脾臓共に 依然として騰れす,再び20%の葡萄糖液10cc謙脈注射と共に輸血50ccを行ふ。’ 五。月十二H 四温最高39。2DC,心二元回して,元氣,食慾再び減退し,咳轍は無いが肺臓にては爾側背部に水 泡性羅…音を弓取す。 五月十三巳 此の日に至り,三分更に悪く,物を云ふ元氣もなくなIP,食慾全く濡失し,時々’頭痛を訴へ,呼 「吸促迫あり甚だしく苦しむ。肺臓にては小水泡性羅音を誰明し,心臓にては心音不純,,/・R一血牲雑音 釜々著明に嘉取す。 夕方よiL)非常に苦しみ睡眠するを得す,此の日第二同の並蔽槍査によれば,白血球撒3!200, IfiL 色素はザーリーにて6%,オキシダーゼ反鷹強陽性であった。 五.月十四日 置鵬37・2℃頭痛及び胸内苦悶を訴へるので再び輸血を施行した・月購鐵及び呼難迫あ り,・一般欺態甚だ悪イヒす。 五月十五日 艘温最高37.2℃機嫌梢為恢復せるも食鰹依然としてなく,胸部及び腹部の獲痛を訴へ,悪心魅 吐なく,輸血を行った後一時i三分がよくなったが又直ぐに苦しみ出す。 五月十六日 艦温最高37.7℃呼吸困難あり,脈梅頻数癒れど緊張良にして,他の一・一■般歌態は依然として同様,‘ 輸血を行っても殆ど樂にならす夕方より夜にかけて非常に苦しがり,如何なる虚置を施すも敷なく 五月十七日 朝方四苦レみ績け,殊に心臓部の疹痛を訴へ帳韓反側して床よD落ちた程で,脈博割合に可良な るも午前十時頃非常に苦悶して途に鬼籍に入る。 血液所見 五月八日 赤 血 球 数 37萬
血色藥量(ザーリー) 0%
一一51一一一!自 血 壬求 婁虻 12440
tht小同数 26270
白血球分布雌髭耀儲“…’“……’””●’●….…””.●一….…‘’46%
屠三三細胞_…_a.__….…..__・_,__…一・_・8%
前骨髄糸国 E包…………・…………・・……・一………・・……・・……・…… …・9%∫A。廠撒有する
/前骨髄細胞__,__…一.…一……一・…一一……・・一2%
鯉骨髄系旧臣包・・・・・・・・・・・・・…一…e・・・・・・・・・・・…φ…一・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…一・・・・・・・・・…’… 2% 申il・一ek嗜女子白血球・・・・・・・・・・・・…一…一・∴・・・・・…一∴・e・・・・・・・・・・・・・・…一・・・・・・・・・・・・・・・・…。… 3% 淋巴球………・……・・…………∴…”・………1・・…・………・・7% プラス聖母一…一…………一一・……一………・一・…一一…・…一4% 有 核 赤 血 球b・・・・・・・・・・・・・・・… 一・一・一・一・… 一・・・・・・・… 一・一・・一・・・… 一・・・・・・・・・・・・・・・… 12 % 五月十三日白面忌数 31200
血色素量(ザーリー) 6% 鵬ほオキシダーゼ三鷹は陽性である。 全高過中尿所見は黄色透明,酸性,蚕白その他に異常を認めない。 慧 考 察 以上述べたる所見より急性骨髄性白血病と診断したが,本症例は著明な貧血歌態にて始まり,最 勧より脾臓,肝臓の肥大なく淋巴腺腫脹も呈せす,出血.斑も現はれす,只貧血の故を以って血液槍 査を行ひ,それによって始めて白血病なるを知り得たものである。 血液形態端的所見に於いては,白血球増多は著しいと云ふ程ではなく,中性嗜好白血球の著しぎ 減少,淋巴球減少,赤』血球減少,血色素の著しき減少だ有族赤血球あPl,骨髄細胞殊に幼若なる愁 のが猟出現し燃も此等の四球財キシダー一・ ’1・is反回朧狸した・脚ち骨髄母系鵬の軽多 い白血病である。 企経過約一ケ月孚にして鬼籍に昇ったが,治療の黙に於いて輸血は1時的ではあるが苦痛を和げ ‘る黙に於て敷を奏し得た事は注目すべき黙であったと思ふ。 絡に臨み終始御懇篤なる御指導と御狡闘を給はりたる磯田教授並びに病理學教室諸先生に厚く御禮寧上げま す。(昭和十七年十月) 交 献 一一一 52 一一一265 一?一) 2.) 3) 4) 5) 6) 7) 8) 9) 10) su) 佐竹:』兜科雑誌,第315號(昭和元年) 垂窪原: 児季P雑誌, 第336號 (昭和3年) 舞具:兇科雑誌,第340號(昭和3年) 須饗藝: 児科響掌誌, 第358號 (昭和5年) 長峰:兄科雑誌,第373號(和昭6年) 霧毫暑霊』: 」}己毒キ肇難誌, 第390號 (昭和7年) 草野二児科離誌,第390號(昭和7年) 高i量諺二 児窄}雑誌, 第412髪虎 (昭和7年) 弐懇:児科難誌,第430號(昭和11年) 震矯,荒皐:兇科離誌,第431號(昭和11年) 晦醗:兇麟雑誌,46巻,2號(昭和15年) th一一一一 53 nv