71 ヒトやマウスのT細胞に作用して,マイトージェン活 性や種々のリンフォカイン産生を誘導する,本研究で は,ヒトリンパ球上のTSST・1結合分子について解析 を試み,TSST−1結合分子は, HLAクラスII分子であ るとの確証を得た.この結論は次の実験結果より得ら れた.①クラスII DRα・β鎖遺伝子導入L細胞(LDR+ 25細胞)は1251−TSST−1を結合するが,対照L細胞は結 合活性を示さない.②1251−TSST−1のLDR+25細胞へ の結合はDR分子のrnonomorphicな決定基に対する 抗体によって完全に阻止される,この所見は細菌感染 症で時として見られるショックの発症を考える上で重 要な示唆を与えると思われる. 16.皮膚良性および悪性腫瘍におけるmyc遺伝子 産物の発現の検討 (皮膚科)前口 瑞恵・山田 美奈・ 川島
真・肥田野信
σ物76遺伝子が各種ヒト悪性腫瘍組繊において過剰 に発現されていることが近年明らかにされているが, 皮膚腫瘍における検討は充分でない.我々は皮膚良性 および悪性腫瘍における。・〃那産生蛋白の発現をホ ルマリン固定,パラフィン包埋切片を用いて免疫組織 化学的に検討した.方法:sheep polyclonal anti・human一彫y6抗体 (ターナー社)を用いてABC法で染色し, DABで発色 させた, 結果:正常皮膚では毛包上皮,脂腺,汗腺で発現を 認めた.乾癬,脂漏性角化症,日光角化症,基底細胞 腫ではほとんど発現されず,ボーエン病,ケラトァカ ントーマでは腫瘍細胞の一部に陽性所見を認め,有棘 細胞癌(SCC)では腫蕩細胞の50∼80%が強い染色性 を示した. 結論:皮膚悪性腫瘍,特にSCCにおいて, c一初ッ6遺 伝子の関与が強く示唆され,SCCとケラトアカントー マの組織学的鑑別に役立つと考えられた. 一231一