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各種運動神経筋標本における伝達物質放出能の比較とその特性に関する意義

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Academic year: 2021

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Title

各種運動神経筋標本における伝達物質放出能の比較とその

特性に関する意義( 内容の要旨 )

Author(s)

高橋, 祐次

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(獣医学) 甲第060号

Issue Date

1999-03-15

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/2114

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏 名(本籍) 学 位 の 学 位 記 番 号 学位授与年月 日 学位授与の要件 研究科及 び専攻 研究指導を受けた大学 学 位 論 文 題 目 審 査 委 貞 高 橋 祐 次 (北海道) 博士(獣医学) 獣医博甲第60号 平成11年3月15日 学位規則第4粂第1項該当 連合獣医学研究科 獣医学専攻 帯広畜産大学 各種運動神経筋標本における伝達物質放出能 の比較とその特性に関する意義 主査 帯広畜産大学 教 授 西 村 副査 帯広畜産大学 教 授 斉 藤 副査 岩 手 大 学 教 授 小 林 副査 東京農工大学 教 授 小久江 副査 岐 阜 大 学 教 授 大 橋 副査 岐 阜 大 学 教 授 武 脇 数志 男一法義 昌篤晴 栄秀 論 文 の 内 容 の 旨 筋線推には、その収縮能や生化学的特性から速動型筋線経と連動型筋線推の別がある。 速動型筋線鰍ま収縮弛緩過程が比較的に早く、運動型は緩徐である。その様な型別はα 運動神経の型別に由来する?よって、運動単位ごとに型別が成立していると考えられる。 そのような型別は活動様式と関係する。連動型筋線推に入力する神経は発火頻度が高い が活動が一時的であり、遅動型に入力する神経は発火頻度が低いが比較的に常時活動し ている。これは、筋線推型が運動神経の活動様式の影響を受けることを意味している。 この理解に立てば、運動神経の活動を変えることは筋線推型に影響する可能性がある。 全筋が同一の筋線推型により構成されることはない。したがって、運動神経の活動の変 化は全筋内における筋線推型組成比に変化を生じると考えられる。 本研究では、運動単位の機能的特性はそれが参加する全筋の個体内機能特性に関連す ると仮定して、代表的な骨格筋を取り上げ、神経の伝達物質放出能およびその機能に関 連するCachannelの下分類型などの測定を介して、その関連性を考察することを試みた。

実験では、体勢の維持に働く抗重力筋のヒラメ筋、攻撃や逃避に際して一時的に働く長

肢伸筋、ならびに不随意的ではあるが常時律動的収縮弛緩を繰り返す横隔膜筋を選んだ。 実験動物として虚け系の雄性マウスを5週令で導入した。運動神経の活動を変えるた

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め、二様の条件を与えた。一つは摂食と飲水に際してそれぞれ別の通路を経て180m上 方に登ることを義務づけた行動強制群、他は縦横共に4cmで奥行きが8皿の箱内に行動

を規制した行動抑制群であった。対照群には伝統的飼育条件を施した。条件づけは64日

間行った。 第1章では、対照群内において、3種類の骨格筋における伝達物質の放出能および伝 達物質の放出に際して働くCachannelの下分類型を比較した。伝達物質の放出能は、素 量性放出を相互に独立させるため低Caと高Mgを含む代用液中で測定した。自発性、誘

発性を問わず、伝達物質放出能は、ヒラメ筋、長肢伸筋、横隔膜筋の順に高かった。全

標本で、伝達物質放出の時間的促通およぴ1素量の伝達物質の放出に要するCaionの協

同性は共通した。

以上の成績は、伝達物質の放出能が標本ごとに不均質であることを示している。この

不均質の程度に人為的に変化を生ずることができれば、それぞれの骨格筋の活動度を推 し量ることが可能と考えられた。 標準代用液中における神経刺激に対する単収縮を指標として、各種Ca括抗薬の影響を

調べた。用いた薬物の中ではw-agatOXinⅠVA(50n叫とw-COnnOtOXin'MⅥIC(500nM)が神

雛単収縮を特異的に抑制した。O-AgatoxinⅠVAに対する感受性はヒラメ筋、横隔膜筋、 長肢伸筋の順であった。O-ConotoxinMⅥICについても同様の成廣を得た。標準代用液

に1.2-1.6pMのd-tubocurarineを加えて誘発性伝達物質放出量を測定した。u-Agatoxinrm

(5-20nM)は濃度依存性に伝達物質放出量を抑制した。その感受性はヒラメ筋、横隔膜

筋、長肢伸筋の順であった。0-ConotoxhMⅥIC(150n叫も抑制作用を示し、ヒラメ筋 において作用が強く、横隔膜筋と長肢伸筋では差を認めなかった。以上において、Ca

血皿nelの下分顆型が異なることは伝達物質放出能の多様性に関連するものと考えた。

第2章では、3標本の各測定指標におよぽす行動条件の影響を調べた。横隔膜筋の場 合、各条件は自発性放出能を変えなかった。誘発性放出能もごく一部を除いて影響を受 けず、時間的促通および払ionの協同性も影響を受けなかった。長肢伸筋の場合、行動 の強制および抑制共に自発性の伝達物質放出を冗進した。行動強制は他の2群と比べて 誘発性放出を促進することがあり、Caionの協同性も冗進した。ヒラメ筋の場合、行動 強制は行動抑制群と比べて誘発性放出を促進した。行動抑制は他の2群と比較して誘発 性の放出を低下することがあったが、Caionの協同性を冗進した。与えた2条件は、全 標本において時間的促通に影響しなかった。以上から、シナプス伝達の活性化は、Ca

ionの協同性を冗進することで伝達物質の放出能を高めている可能性を考えた。

以上、本論文においては、標本間の機能的相違をそれぞれの活動様式の違いと関連づ け、その延長上に過剰使用や不使用の影響を論じることを試みた。しかし、行動の強制 や抑制という条件は、標本ごとに発現する影響が異なる◆ことを示し得たが、その影響に 特定の方向性を見出すことはできなかった。これは、個々の運動神経と骨格筋間の調節

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性を考えた。 以上より、申請者は、マウスの代表的な3運動神経筋標本において、標本間の機能的相違を それぞれの活動様式の違いと関連づけ、その延長上に過剰使用や不使用の影響を論じることを 試みた。しかし、行動の強制や抑制という条件は、標本ごとに発現する影響が異なることを示 し得たが、その影響に特定の方向性を見出すことはできなかった。これは、個々の運動神経と 骨格筋間の調節はもとより、骨格筋群の間にも調節が働いているためと考えられる。 以上について、審査委旦会は慎重に審議した結果、本論文が岐阜大学大学院連合獣医学研究 科の学位論文として十分価値あるものと認めた。 基礎となる学術論文 1.J.Vet.Med.Sci.61:inpress,1999・

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