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モノクローナル抗体を用いた殺菌剤クロロタロニルに対する酵素免疫測定法の開発

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平 成17年12.月(2005年) 15一

モ ノ ク ロ ー ナ ル 抗 体 を 用 い た 殺 菌 剤 ク ロ ロ タ ロ ニ ル に

対 す る酵素 免疫 測 定法 の開発

山 口(村 上)友

貴 絵,小

川 加 那 子,伊

茂 寿*,成

田 宏 史

Development

of an Enzyme-linked

Immunosorbent

Assay for the Germicide

Chlorothalonil

with a Monoclonal

Antibody

Yukie Murakami Yamaguchi,

Kanako Ogawa, Shigehisa

Ito and Hiroshi Narita

Chlorothalonil (tetrachloroisophthalonitrile) is a compound which has been widely used as germicide. A competitive enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA) was developed for the detection of residual chlorothalonil in crops. Three monoclonal antibodies, mAbs 12E, 9A, and 11D were generated against bovine serum albumin-comjugated pentachlorophenol as a homologue of chlorothalonil. By using these mAbs, a direct competitive ELISA has been done. Detectable range of chlorothalonil in the ELISA was 1-3 ng/ml for mAb 12E and 0.3-3 ng/ml for both mAbs 11D and 9A. MAb 9A reacted with chlorothalonil 3 times stronger than another structurally related germicide fthalide, while mAb 11D reacted with fthalide 5 times stronger than chlorothalonil. The proposed ELISA with mAb 9A would be useful for convenient monitor-ing of residual chlorothalonil in crops.

(Received September 3, 2005) .緒 口 近 年,ダ イ オ キ シ ンや 内 分 泌 撹 乱 物 質,残 留 農 薬 な どに よ る環 境 や 農 畜 産 物 な どへ の汚 染 の拡 大 が 懸 念 さ れ て い る。 と りわ け 残 留 農 薬 につ い て は,中 国 輸 入 野 菜 か らの 検 出 や,国 内 で の無 登 録 農 薬 の使 用 な どの 問 題 を背 景 に,農 薬 取 締 法 の 改 正 や 農 作 物 の トレー サ ビ リテ ィー シ ス テ ム 開 発,導 入 な どが検 討 さ れ,食 の安 全 ・安 心 に対 す る関 心 が 高 ま って い る。 現 在,残 留 農 薬 に 対 す る分 析 は 公 定 法 に基 づ く高 速 液 体 ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー1-5),ガ ス ク ロ マ トグ ラ フ ィー ㌫9)な どの 機 器 分 析 が 主 流 で あ る が,こ れ ら は 高 価 な機 械 と高 い 維 持 費,熟 練 技 術 者 が 必 要 で, し か も 前 処 理 に も 時 間 が か か る とい う 欠 点 が あ る10)。これ に対 し て抗 原 抗 体 反 応 を利 用 した 免 疫 化 学 的 測 定 法(ELISA法)は 迅 速,簡 便 か つ 安 価 な方 法 と して期 待 され て い る11-14)。し か し,こ れ まで 国 京 都 女 子 大 学 食 物 栄 養 学 科 食 品 学 第 一 研 究 室 *(株)ホ リバ バ イ ナ テ ク ノ ロ ジ ー 内 で 使 用 さ れ て き た 残 留 農 薬 のELISA法 キ ッ トは す べ て 輸 入 品 で あ り,水 質,土 壌 を中心 とした海 外 の 需 要 に 合 わ せ て 開 発 され て い る た め,国 内 の 規 制 に 合 致 す る項 目 は 限 定 され,ほ とん ど実 用 化 に結 び つ か なか っ た 。さ らにELISA法 に よ る定 量 法 を 確 立 す る に は 個 々 の農 薬 に 対 す る特 異 抗 体 を 作 製 す る こ と が 必 要 で あ り,そ の た め に は高 度 な 技 術 と多 大 な 時 間 を 要 す る。 こ れ ら の こ とを 背 景 に,近 年 海 外 か ら の キ ッ トの 輸 入 も,国 内 で の 開 発 も 行 わ れ て い な か った 。 また,こ れ ま で の市 販ELISAキ ッ トは ポ リク ロ ー ナ ル 抗 体 を 用 い た 定 量 系 が 主 流 で あ っ た 。 しか し, ポ リ ク ロー ナ ル 抗 体 は免 疫 抗 原 に 対 す る性 質 の 異 な る様 々 な抗 体 の 集 団 で あ り,免 疫 動 物 の 個 体 差 に よ り,全 く同 じ性 質 の 抗 体 を 得 る こ とは 困 難 で あ る。 一 方,モ ノ ク ロー ナ ル抗 体 は,単 一 の 細 胞 集 団 由来 の 抗 体 で あ る た め,抗 体 産 生 細 胞 が 生 き て い る限 り 半 永 久 的 に均 質 な抗 体 を 得 られ る利 点 が あ る15)。こ の よ うな モ ノ クmナ ル 抗 体 の性 質 は,食 の 安 全 ・ 安 心 と言 った グ ロー バ ル ス タ ン ダー ドの 要 求 され る

(2)

- 16~ 評価系を構築する上で極めて重要な特質である。 本研究では一般的に広く使用されている有機塩素 系の農薬であるクロロタロニルに対するモノクロー ナル抗体を作製し,その免疫学的定量系の確立を試 みた。

1

1

.

試料および方法

1.試料 クロロタロニル (2,4, 5, 6-テトラクロロー1,3 -ベンゼンジカルボニトリノレ),ベンタクロロブェノー ル (PCP) , PCP-カルボキシル誘導体,テクロフサ ラム,ブサライド,テトラジホン(図 1),シアゾ フアミド,シモキサニル,ベノミル,プロシミドン, オキサジキシル,イフロジオン,ベルメトリン,オ キ シ ン 銅 , ア ゾ キ シ ス ト ロ ビ ン , メ タ ラ キ シ ル は (株)ホリパバイオテクノロジーより供与いただい 7 た こO 参考:クロロタロニルはアメリカのダイアモンド. アルカリによつて開発された殺菌 ; 病l丙埼害に広い適用を持ち 有機硫黄殺菌菌今剤や銅殺菌印

l

に似た効果がある。保護作用を中心とした殺菌剤と して用いられる。予防効果がi告し耐雨性があり, 7.Kによって流出しにくい。酸,アルカリ,熱及び紫 外線にも安定で残効性が強い。ニトリル基 (-CN)が 病原菌の原形質や酵素の SH基に作用すると考えら れる。登録保留基準は果実,野菜,芋類,テンサイ, 茶について 1ppmだが,残留基準はない。一般の研 究機関からの分析報告に対して検出数が多く,セロ リ , ミツバ,サニーレタスなどで高濃度の検出が報 告されている。特に軟弱野菜での報告が多い。ハウ ス栽培や集中的な栽培で、使われるくん蒸剤の残留で ある場合が多いと考えられる。人体中毒症状として は,皮膚かぶれ,気管支瑞息様発作,眼の結膜炎な どがある。アメリカ科学アカデミーにより発ガン性 が指摘されている。魚介類に対しての毒性が比較的 強い凶)。 2.方 法 モノクローナル抗体の作製を初めとする免疫学的 子法に関しては,基本的に森下と成田の方法15)に 従った。 1)ハプテン化抗原の作製 PCP四カルボキシル誘導体をカルボジイミドを用 いた活性化エステル法により ウシあるし、はウサギ 血清アルブミン (BSAまたは RSA) と結合させた。 また,ベルオキシダーゼ標識PCPも同様に作製した。 CN CI

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CI T 'CN CI クロロタロニル (2, 4, 5, 6-テトラク口口一1,3 -ベンゼンジカルポニトリル) CI 0 食物学会誌・第 60号 C I * O H PCP (ペンタクロロフェノール)

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NH ",--COOH ~/ヘ CI' Y CI CI PCP-カルポキシル誘導体 CI CI CI CI ¥一一/

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CI COOH テクロフサラム CI n CI

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O CI フサライド テトラジホン 図 1 化合物の構造 本研究で使用した化合物の構造を示した。 2) 免疫 6-8週令の 3匹の雌 BALB/cマウスの腹腔内に抗 原として PCP-BSA100開 と 完 全 フ ロ イ ン ト ア ジ ュ パント (Freund'scomplete adjuvant, Difco社製)と のエマルション (1容 :1容)を投与した。 2週間 後,上述抗原 50ほと不完全フロイントアジュパン ト CFreund's incomplete adjuvant, Difco社製)との エマルション (1容 :1容 ) を 腹 腔 内 に 投 与 し さ らに 2週間後抗原 25μgを含む PBS(150mM塩化ナ トリウムを含む 10mMリン酸緩衝液 pH7.4)を腹腔 内に投与した。その3日後にマウスを屠殺し,牌臓 を摘山してこれをほぐし 基本培地 (RPMI・1640培 地 に 100mMピルビン酸ナトリウム,結晶ペニシリ ン

G

カリウム 1万 単 位 凡 ストレプトマイシン 10 mgllを加えた培地)に懸濁した後,牌臓細胞を遠心 分離で回収Lk.o 3) 細胞融合と HAT選 択 前述で調製した牌臓細胞と 10%ウシ胎仔血清添 加基本培地(以下,血清添加培地と記す)で培養し

(3)

平成17年 12月 (2005年) た対数増殖期のマウスミエローマ細胞P3U1を 10: 1の比率になるように混合し,基木培地で 2回洗浄 した。遠心分離により細胞を回収し,細胞ペレット に平均分子量 1500の 50%ポリエチレングリコール 溶液(ロシュ社製)1mlを 1分 か け て 添 加 し そ の 後1分間静置した。さらに 20mLの基本培地を 10分 聞かけて添加し,細胞液を希釈した後,遠心分離に より細胞を回収した。この細胞を 40mLの HAT培 地 (4x10-7M アミノプテリン, 1.6x 10-5M チミジン, および 1x 10-4M ヒポキサンチンを含む血清添加培 地)に懸濁し, 96穴プレート 4枚に分住し,湿度 100%,炭酸ガス 5%,370C で培養を開始した。培 養開始の翌日,HAT培地を各ウェルに 100μl添加し, 以後2ないし 3日ごとに半量の培地を新たな HAT培 地 と 交 換 し 培 養 を 続 け た 。 そ の 結 果 , ほ と ん ど の ウェルで、ハイブリドーマの増殖が認められた。 4) 抗体産生細胞の樹立 細胞融合後,得られたハイブリドーマから目的と する抗体産生細胞を選択するため,回相ELISAと間 接競合 ELISA~こよりスクリーニングを行った(図 2)。すなわち,前者は PC皿p.RSAを 5μg/ml固相化後 1 % BS

A

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P

BSによりブロッキングし,一次反応とし てハイブリドーマ培養上清を反応させ,続いてアル カリフォスファターゼ標識抗マウス IgG (カッペル 社製)との反応後 p-ニトロブェニルリン酸二ナト リウムにより検出し, 405nmにおける吸光度をマイ クロプレートリーダー (Model3550, Bio-Rad社製) を用いて測定した。後者はPCP-RSAを固相化ブロッ キング後,一次反応として遊離競合因子化合物(ク ロロタロニル)と培養上清とを同時に反応させ,続 いて固相ELISAと同様に検出した。担体を BSAか らRSAに変えたのは, BSAに反応する抗体を除く ~ 17~ ためである。 5) ハイブリドーマのク口一二ング 限界希釈法により 2 回のクローニングを行った。 増 殖 培 地 と し て 血 清 添 加 培 地 に 増 殖 因 子 と し て ORIGEN (IGEN社製の B細胞増殖因子を含む溶液) を10%になるように添加したものを用いた。 6) モノク口ーナル抗体サブクラスの決定 モノクローナル抗体産生細胞株が培養上清液中に 分泌するモノクローナル抗体について,その免疫グ ロプリンのサブクラスを マウスモノクローナル抗 体アイソタイピングキット(アマーシャム社製)を 用いて調べた。 7) 抗体の大量調製 BALB/cマウスに腹水癌を誘導するために 0.5mlの プリスタンを腹腔内に投与し,投与3~ 10日後に 1 x 107個のモノクローナル抗体産生細胞を腹腔内に移 植した。その約2週間後に腹水を採取した。 8) 抗体の精製 採 取 し た 腹 水 を 遠 心 分 離 後 (10000xg,40C, 5 分),上清を採取し,プロテイン

G

セフアロース(ア マーシャム社製)を用いたアフィニティーグロマト グラフィーにより純化した。 9) ELlSA 図 2 に 3つの ELISA法について示した。固相 ELISA,間接競合 ELISAについては,先に述べた。 直接競合ELISAは,精製抗体を 5μg/mlで同相化後, ブロッキングし,ペルオキシダーゼ標識PCPと遊離 の競合化合物とを同時に反応させ,続いて 3,3' 5,5'ーテトラメチルベンチジンにより室温で 20分間 反応させ, 1N硫酸 100μl添加により反応停止を行 い, 450nmにおける吸光度を測定した。

国相

E

LlSA 間接競合ELlSA 図2 ELISA法の概略 直接競合

E

LlSA

(4)

~ 18 食物学会誌・第

6

0

号 表 1 スクリーニング結果 マウス No. 1 2 3 細胞融合後 実施well 104 384 384 スクリーニング 陽性wel1 2 12 4 1次クローニング後 実施well

1 3 スクリーニング 陽性well

1 3 2次クローニング後 実施wel1 0 1 3 スクリーニング 陽性well 0 1 2 各段階におけるELISAによるスクリーニングの結果をwellの個数で示した。 11

1.結果および考察

1.モノク口ーナル抗体の作製 一般にクロロタロニルのような低分子化合物(分 子量1万以卜)は抗体とは結合し得るが,免疫応答 を誘導できない。このため,特異抗体を得るために は免疫原性の高い高分

f

担体(通常タンパク質)に 結什させて抗原とする必要ーがある。しかし クロロ タロニルはタンパク質と結合させ難いため, クロロ タロニルと構造の類似したPCPにカルボキシル基を 導 入 し こ れ をBSAに結合させて抗原とし,マウス を免疫した。 免疫マウスの牌臓細胞とミエローマ細胞を融合後 ELISAによるスクリーニングを行った結果, 872 ウェル中 18ウェルが陽'性で、あった(表 1)。これら 抗体産生陽性ウェル中の細胞をクローニングし,最 終的に12E,9A, 11Dの3つのモノクローナル抗体 産生株を樹立した。その後, プリスタン処理マウス 忙網開今月安水ガン化し腹水を採取した。それらの 細胞が産生する抗体のクラス決定を行った結果,全 て IgG1であることが確認できたので,採取した腹 水からプロテインGによる抗体の純化を行いIgG両 分を回収した。図3に12Eの溶出パターンを示した。 腹水1m!を20mMリン酸緩衝液pH7.0により 2倍 希釈後, 1m!のカラムにアプライし, リン酸緩衝液 により残りの素通り画分を溶出させ,次に O.lMグ リシンー塩酸緩衝液pH3を用いて吸着画分を分取し た 。 回 収 し た 画 分 を PBSに 対 し て 透 析 し 固 相 ELISAにより抗体活性を確認後, 40Cで保存した。 腹水1m!あたり約1.5mgの精製抗体が得られた。ま た,カラム処理後の抗体についてSDS-PAGEによる 純度検定を行った(図 4) 。吸着画分に精製抗体の IgGの重鎖と短鎖があること,爽雑物がないことが 2.51"through 2 E E

g

1.5 "."... 咽 1 回 .Jl <( 0.5

5 10 15 20 25 elution vol (ml) 図3 プロテインGによる腹水からのIgG画分の単 離 12Eの腹水1mlを20mMリン酸緩衝液pH7.0 により 2倍希釈後, 1m!のプロテインGカラ ムにアプライし, リン酸緩衝液により残りの 素通り画分を溶出させた。次に O.lMグリシ ン・塩酸緩衝液pH3を用いて吸着画分を分取 し7こ。 確認できた。 9A,llDについても,同様の結果で あった。 2. ELlSAの構築 クロロタロニルの水に対する溶解度は 250Cにお いて0.81mg/1であり,水に対して難溶である。従っ て,農作物からの抽出においてはメタノールのよう な有機溶媒による抽出操作が必要である。つまり抗 体 も 有 機 溶 媒 耐 性 が 必 要 と な る 。 既 存 の 農 薬 検 出 キットにおける抽出溶媒はメタノールが使用されて いることから,本研究においてもメタノールを選択 しまず,メタノールが抗クロロタロニルモノクロー ナル抗体に与える影響について調べた。既存キット ではメタノール抽出液を水で10倍希釈して 10%メ タノール共存下において ELISAに供しているため, その条件下で固相ELISAを行ったところ, 3つの抗 体のいずれもがメタノール非共存下と同程度の活性

(5)

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12E -0・ 9A

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110 2.0 1.0 1.5 0.5

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由 。 守 討 . 曲 A ︿ 平成17年 12月 (2005年) 。 。 勾 4nuumono n w v e o a a T n d n 4 0.0 10 100 クロロタロニJレ(ng/ml) モノクローナル抗体の間接競合ELISAにおけ る反応性 PCP-RSAを固相化し,遊離抗原としてクロロ タロニルおよび一次抗体としてハイブリドー マ培養上清を同時に反応させ, アルカリホス ファターゼ標識抗マウス IgGとの反応後, p -ニトロフェニルリン酸二ナトリウムにより検 出し, 405nm における吸光度を測定した。 1000 図5 17 14 ① ② ③ ④ ⑤ 精製抗体の純度検定 10%均一ゲル還元剤存在下において図 3にお ける試料のSDS-PAGE分析を行った。 ①:分子量マーカー,②:マウス IgG マー カー,③:apply(10μ凶ane),④:through(5μ

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lane), ⑤ : eluate(5μ

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lane) 図4 ベ ル オ キ シ ダ ー ゼ 標 識 た間接競合 ELISAでは, 50%活性阻害濃度は 12E: 20 n

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ml, 9A: 90 n

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ml, llD: 40 n

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mlと, 12Eが最 も良かったがし、ずれも満足できるものではなかった (図2,5)

そこで,抗体を純化し, を示すことが確認できた。 次に問題となるのは感度である。クロロタロニル に残留基準値はないが,保留基準は果実,野菜,芋 類,テンサイ,茶について1μ

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mlである。従って, 抽出段階で10倍希釈され ELISAの安全率を 10倍 とすると, 10n

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ml以上の感度が必要となる。しか しながら, クローニング中に行った培養上清を用い 9A 1.5 1.0 0.5 E C O m d w 喝 ・

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︿ 12E 1.5 ~ 1.0 喝 ~ 0.5 ¥ .0 ,,0 ,,_0 0・ 1・ φ:-'¥00: クロロタロニJレ(ng/ml) 0.0 ¥ .0 ...0 ...0 O.

0

¥00: クロロタロニJレ(ng/ml) 0.0 11 D 2.0 1.5 1.0 0.5 E C 0 2 可制帽.帥﹄︿ 0.0

¥OV クロロタロニJレ(ng/ml) ¥o$) ¥$)

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モノクローナル抗体の直接競合ELISAにおける反応性 精製抗体を固相化後,一次反応としてベルオキシダーゼ標識 クロロタロニルと遊離のクロロタロニルとを同時に反応さ せ,続いて3,3', 5, 5'ーテトラメチルベンチジンにより検出 し, 450nmにおける吸光度を測定した。横軸太線は定量範囲 を示す。 図6

(6)

- 20 表2類似化合物との交差皮応性 交差反応性 化合物名 9A llD クロロタロニル 100 100 フサライド 37.9 498 テトラジホン <0.1 <0.1 テクロフサラム <0.1 <0.1 PCP 1.7 <0.1 クロロタロニルに対する反応性を100とした場合の 交差性を相対値で示した。 PCPを調製して,直接競合 ELISAを導入した(図 2)。直接競合法では抗体を固相化することによりそ の濃度を著しく高めることが出来るため,高感度化 が期待できる。その結果(図6),50%活性問害濃度 は12E:1.8ng/ml, 9A: 0.7ng/ml, llD: 0.8ng/mlとな り,先に示した間接競合ELISAよりも 12Eでは10 倍, 9Aでは100倍, llDでは50倍の高感度化が可 能となった。また,定量可能範囲(横軸太線)を検 討したところ, 12Eでは 1~ 3 ng/ml, 9A, llDでは 0.3~ 3ng/mlとなり, 12Eは定量範囲が狭いため, 実際の農作物中のクロロタロニルをスクリーニング 的に定量する目的には合わないことが推測された。 このように,同じ競合ELISAでも方法によって異な る結果が得られることは,今後のモノクローナル抗 体樹立に際して貴重な知見である。出来るだけ多く のクローンを最後まで残して,多くの解析を行うこ とが必要であろう。 次に, 9AとllDの二つに絞り,クロロタロニル の類似化合物であるテクロフサラム,フサライド, テトラジホンとの交差反応性を調べた(表2)。クロ ロタロニルに対する反応性を 100%と し そ の 反 応 件に対する比率を交差反応性率として示した。どち らの抗体もテクロブサラム,テトラジホンに対して はほとんど反応しなかったが,フサライドに対して, llDでは498%と5倍もの反応性を示し, 9Aに関し ても約30%の交差性が見られた。奇妙なことにマウ スの免疫に用いた抗原である PCPに対して llDで は検出限界以下,9Aでは1.7%しか交差しなかった。 これは, PCPのフェノール性水酸基の解離により生 じる負の電荷が,抗体との結合を阻害するためでは ないかと推測された。さらに 9Aに関しては,シア ゾフアミド,シモキサニル,ベノミル,プロシミド ン,オキサジキシル,イプロジオン,ペルメトリン, 食物学会誌・第 60号 オキシン銅,アゾキシストロビン, メタラキシルな どの農薬に対する交差性は0.1%以下であった。 以上の結果, 9Aは検出感度が高く,定量範囲も広 く,類似化合物に対する交差性が低いことが明らか となった。本定量系はクロロタロニル特異的評価系 としてキット化され,平成 17年秋には市販される 予定である。 一般に本来の抗原よりもその誘導体に対して親和 性が高い抗体を heteroclitic抗体という 17)。これは, 抗体産生がorder開madeではなく,クローン選択説に 従ってready同madeで、行われたことによるためとも考 えられるし,タンパク質に結合させたことによって 本来の抗原が誘導体の方に近い抗原性を示すように なったとも考えられる。今回の場合, PCP に対する heteroclitic抗体がとれたことになる。我々は既に新 規ピタミンとして注目されている PQQに対するモ ノクローナル抗体の作製に成功しているが, この

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にPQQよりそのオキサゾ誘導体に 100倍近く親和 性の高い抗体があった18)。この場合,この抗PQQ抗 体の heteroclitic性を逆に利用して, PQQを前処理 でオキサゾ化することによりその定量感度を100倍 近 く 上 げ る こ と に 成 功 し て い る19)。今凶の場合も llDをフサライド定量系に用いることも可能であ る。いずれにせよ,低分子化合物に対する抗体に関 してはその交差反応性を十分に検討しておく必要が ある。 輸入農作物の増大に伴い,農作物中に残留する農 薬を迅速且つ簡便に分析する方法の開発が急務とさ れている。本研究で示されたモノクローナル抗体を 用いたELISAによる分析法は,従来の分析法に代わ る有用な方法であると思われる。また,抽出液を直 接分析に供することのできるELISAは便利ではある が,抽出液中の成分の妨害を受けやすいことが知ら れている。今後は,従来の分析法である高速液体ク ロマトグラフィーやガスクロマトグラフィーとの相 関性や実際の野菜,果実への添加回収試験など市販 農作物への適応の検討を行うことが必要である。同 時に,他のより多くの農薬に対する ELISA系が開発 されることにより,一層汎用性の高い農薬定量系と してのELISAの需要が高まってくるものと期待され る。 (平成17.9. 3.受付)

引 用 文 献

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参照

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再生可能エネルギーの中でも、最も普及し今後も普及し続けるのが太陽電池であ る。太陽電池は多々の種類があるが、有機系太陽電池に分類される色素増感太陽 電池( Dye-sensitized

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