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Mac OS X Server ネットワークサービスの管理

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(1)

Mac OS X Server

ネットワークサービスの管理

(2)

 Apple Computer, Inc.

© 2005 Apple Computer, Inc. All rights reserved. Mac OS X Serverソフトウェアの正規ライセンス製品の 使用許諾を受けたお客様、またはかかるお客様の許諾を 得た者は、本ソフトウェアの使用を学習する目的で本書 を複製することができます。本書のいかなる部分も、本書 のコピーの販売または有償のサポートサービスなどの商 用目的で、複製または譲渡することは禁じられています。 本書には正確な情報を記載するように努めました。 ただ し、誤植や制作上の誤記がないことを保証するものでは ありません。 Apple 1 Infinite Loop Cupertino CA 95014-2084 U.S.A. www.apple.com アップルコンピュータ株式会社 〒163-1480 東京都新宿区西新宿3丁目20番2号 東京オペラシティタワー www.apple.com/jp キーボードから入力可能なAppleロゴについても、これ をApple Computer, Inc.からの書面による許諾なしに商 業的な目的で利用すると、連邦および州の商標法および 不正競争防止法違反となる場合があります。

Apple、Appleロゴ、AppleScript、AppleShare、

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(3)

3 1

目次

序章

9

このガイドについて

9

バージョン

10.4

の新機能

9

このガイドの構成

10

このマニュアルを使う

10

オンスクリーンヘルプを使用する

11

Mac

OS

X Server

マニュアル

12

マニュアルのアップデートを入手する

12

その他の情報 第

1

15

ネットワークをインターネットに接続する

15

ゲートウェイ設定アシスタントを理解する

16

ゲートウェイ設定アシスタントを使用する

16

設定例

17

有線

LAN

をインターネットに接続する

18

有線

LAN

とワイヤレスクライアントをインターネットに接続する

19

ワイヤレス

LAN

をインターネットに接続する 第

2

23

DHCP

サービス

23

DHCP

サービスを設定する前に

24

サブネットを作成する

24

IP

アドレスを動的に割り当てる

24

静的

IP

アドレスを使用する

25

DHCP

サーバを検索する

25

ほかの

DHCP

サーバとやり取りする

25

ネットワーク上の複数の

DHCP

サーバを使用する

25

予約済み

IP

アドレスを割り当てる

25

DHCP

プロセスの詳しい情報を見る

26

DHCP

サービスをはじめて設定する

26

DHCP

サービスを管理する

26

DHCP

サービスを開始する/停止する

27

DHCP

サービスでサブネットを作成する

27

DHCP

サービスでサブネットの設定を変更する

28

DHCP

サービスからサブネットを削除する

28

一時的にサブネットの使用を停止する

(4)

4 目次

28

サブネットの

IP

アドレスのリース期間を変更する

29

DHCP

サブネット用の

DNS

サーバを設定する

29

サブネットの

LDAP

オプションを設定する

30

サブネットの

WINS

オプションを設定する

30

DHCP

を使用して静的

IP

アドレスを割り当てる

31

静的アドレスマップを削除する/変更する

31

DHCP

サービスを監視する

31

DHCP

の状況の概要を表示する

32

DHCP

サービスのログの詳細レベルを設定する

32

DHCP

のログエントリーを表示する

32

DHCP

クライアントのリストを表示する

33

DHCP

を使用する一般的なネットワーク設定

36

その他の情報 第

3

37

DNS

サービス

38

DNS

サービスを設定する前に

38

DNS

BIND

38

複数のネームサーバを設定する

38

DNS

サービスをはじめて設定する

41

DNS

サービスを管理する

41

DNS

サービスを開始する/停止する

41

ゾーン転送を使用可能にする/使用不可にする

42

再帰を使用可能/使用不可にする

42

DNS

ゾーンを管理する

43

プライマリゾーンを追加する

44

セカンダリーゾーンを追加する

44

ゾーンを複製する

45

ゾーンを変更する

45

ゾーンを削除する

45

既存のゾーンファイルを使用する

46

DNS

マシンレコードを管理する

47

マシンレコードを

DNS

ゾーンに追加する

48

DNS

ゾーン内のマシンレコードを変更する

48

DNS

ゾーンからマシンレコードを削除する

49

DNS

を監視する

49

DNS

サービスの状況を表示する

49

DNS

ログエントリーを表示する

49

DNS

ログの詳細レベルを変更する

50

DNS

ログファイルの場所を変更する

50

DNS

サーバを保護する

50

DNS

スプーフィング

51

サーバマイニング

52

DNS

サービスのプロファイリング

(5)

目次 5

52

DoS

(サービス拒否)

52

サービスのピギーバック

53

DNS

サービスを使用する一般的なネットワーク管理作業

53

MX

レコードを設定する

55

NAT

ゲートウェイの背後にあるネームスペースを設定する

56

ネットワーク負荷分散(ラウンドロビン)

56

プライベートな

TCP/IP

ネットワークを設定する

57

1

つの

IP

アドレスで複数のインターネットサービスをホストする

58

同一のサーバで複数のドメインを管理する

58

その他の情報 第

4

59

IP

ファイアウォールサービス

60

ファイアウォールの基本的な手法

61

ファイアウォールの起動

62

ファイアウォール・ルールを理解する

62

ファイアウォール・ルールとは

64

アドレスの範囲を使用する

64

ルールのメカニズムと優先順位

64

複数の

IP

アドレス

65

ファイアウォールサービスをはじめて設定する

66

ファイアウォールサービスを管理する

66

Tiger Server 10.4

のサーバ管理を使用して

Panther Server 10.3

のファイアウォールを管理する

66

ファイアウォールサービスを開始する/停止する

67

アドレスグループを作成する

67

アドレスグループを編集する/削除する

68

アドレスグループを複製する

68

標準サービスにファイアウォールを開放する

69

サービスリストに追加する

70

サービスリストの項目を編集する/削除する

70

詳細な

IP

ファイアウォール・ ルールを作成する

71

詳細な

IP

ファイアウォール・ ルールを編集する/削除する

72

詳細な

IP

ファイアウォール・ ルールの順序を変更する

72

ステルスモードを有効にする

72

到達不能なサーバをリセットする

73

ファイアウォールサービスを監視する

73

「 使用可能なルール」パネルを理解する

73

ファイアウォールの状況の概要を表示する

74

有効なファイアウォール・ルールを表示する

74

ファイアウォールサービスのログを設定する

74

ファイアウォールのログを確認する

75

拒否されたパケットを確認する

76

ファイアウォール・ルールでログに記録されたパケットを確認する

76

詳細な

IP

ファイアウォール・ ルールの問題を解決する

(6)

6 目次

77

使用例

77

IP

ファイアウォールを

NAT

で使用する

77

インターネットユーザの

Web

アクセスをブロックする

78

ローカル・ネットワーク・ユーザによるインターネットアクセスのログを記録する

79

迷惑メールをブロックする

79

Apple

ファイルサーバへのユーザのアクセスを許可する

80

ファイアウォールサービスを使用する一般的なネットワーク管理作業

80

DoS

(サービス拒否)攻撃を防止する

81

ピアツーピアネットワークの使用を制御する/使用可能にする

81

ネットワークゲームの使用を制御する/使用可能にする

82

ポートリファレンス

86

その他の情報 第

5

87

NAT

サービス

87

ほかのネットワークサービスで

NAT

を使用する

88

NAT LAN

設定の概要

89

NAT

サービスを開始する/停止する

89

NAT

サービスを設定する

90

NAT

を使用しないでゲートウェイを作成する

90

ポート転送を設定する

91

ポート転送の例

93

NAT

サービスを監視する

93

NAT

の状況の概要を表示する

93

NAT

を使用する一般的なネットワーク管理作業

93

1

つの

IP

アドレスを使って

LAN

をインターネットに接続する

95

ゲーム用の

LAN

パーティを設定する

95

「 仮想サーバ」を設定する

97

その他の情報 第

6

99

VPN

サービス

99

VPN

とセキュリティ

99

転送プロトコル

100

認証方法

101

VPN

サービスを設定する前に

101

VPN

用のほかのネットワークサービスを設定する

102

VPN

サービスを管理する

102

VPN

サービスを開始する/停止する

102

L2TP

転送プロトコルを使用可能にする/設定する

102

PPTP

転送プロトコルを使用可能にする/設定する

103

VPN

クライアント用に追加のネットワーク設定を行う

103

VPN

のネットワークルーティング定義を設定する

105

特定のユーザまたはグループへの

VPN

アクセスを制限する

106

特定の受信

IP

アドレスへの

VPN

アクセスを制限する

(7)

目次 7

107

追加の設定手順

109

VPN

サービスを監視する

109

VPN

の状況の概要を表示する

109

VPN

サービスのログの詳細レベルを設定する

109

VPN

のログを表示する

110

VPN

クライアント接続を表示する

110

VPN

を使用する一般的なネットワーク管理作業

110

家庭のコンピュータをリモートネットワークに接続する

112

リモート・ネットワーク・ファイアウォールの背後にある単一のコンピューティングアセットに アクセスする

112

複数のリモート・ネットワーク・サイトを接続する

116

その他の情報 第

7

117

NTP

サービス

117

NTP

の動作

118

ネットワークで

NTP

を使用する

118

NTP

サービスを設定する

119

クライアントで

NTP

を設定する

119

その他の情報 第

8

121

VLAN

のサポート

121

VLAN

を理解する

121

VLAN

のクライアントメンバーシップを設定する

122

その他の情報 第

9

123

IPv6

サポート

124

IPv6

対応サービス

124

サーバ管理での

IPv6

アドレス

124

IPv6

アドレス

124

表記

125

IPv6

の予約アドレス

125

IPv6

のアドレッシングモデル

125

IPv6

アドレスの種類

126

その他の情報 用語集

127

索引

139

(8)
(9)

9 序章

このガイドについて

このマニュアルでは、

Mac

OS

X Server

のネットワークサービスを設

定および管理する方法について説明します。

バージョン

10.4

の新機能

Mac

OS

X Server

バージョン

10.4

は、バージョン

10.3

に比べて多くの点で強化されており、機能が 追加されています。以下に、その内容を示します: 新しい「ゲートウェイ設定アシスタント」 改訂および強化された

DNS

インターフェイス

DHCP

を使用した静的

IP

アドレスマッピング 改訂および強化されたファイアウォールインターフェイス 拡張された

VPN

ヘルプ 拡張された

NAT

ヘルプ

VLAN

のサポート情報

このガイドの構成

このガイドは、

9

つの章と用語集で構成されています:

15

ページの第

1

章「ネットワークをインターネットに接続する」では、「ゲートウェイ設定アシス タント」を使用してネットワークをインターネットに接続する方法について説明します。

23

ページの第

2

章「

DHCP

サービス」では、

DHCP

を設定および使用して、ネットワーク上で

IP

ア ドレスを割り当てる方法について説明します。

37

ページの第

3

章「

DNS

サービス」では、

Mac

OS

X Server

をドメイン・ネーム・サーバとして 使用する方法について説明します。

59

ページの第

4

章「

IP

ファイアウォールサービス」では、ファイアウォールを使用してネットワー クのセキュリティを管理する方法について説明します。

87

ページの第

5

章「

NAT

サービス」では、

NAT

を設定および使用して、

1

つのパブリック

IP

アドレ スだけを使って多数のコンピュータをインターネットに接続する方法について説明します。

99

ページの第

6

章「

VPN

サービス」では、リモートユーザがプライベート

LAN

に安全にアクセス できるように、

VPN

を設定および使用する方法について説明します。

117

ページの第

7

章「

NTP

サービス」では、サーバをタイムサーバとして使用する方法について説 明します。

(10)

10 序章 このガイドについて

121

ページの第

8

章「

VLAN

のサポート」では、一部のサーバハードウェア設定に対する

VLAN

の サポートについて説明します。

123

ページの第

9

章「

IPv6

サポート」では、

IPv6

と、

IPv6

アドレスをサポートするサービスについ て説明します。

127

ページの「用語集」では、このガイドで使用する用語について説明します。

このマニュアルを使う

各章では、特定 のネットワークサービ スを扱います。ユーザに提 供する予定のサービス について書 かれた章を お読みください。サー ビスの仕組み、機能、使い かた、初期の設定方法、お よび日常の 管理方法について説明しています。 また、あまりな じみのないサービスに 関する章もお読みくだ さい。これまで使ったこと のないサー ビスの中に、ネ ットワークをより効率 的に運用し、ユーザのため にパフォーマンスを向 上するのに 役立つサービスが見つかるかもしれません。 ほとんどの 章の最後に「その他の情 報」というセクションが あります。このセクシ ョンでは、この サービスに関してより詳しい情報を見つけることができる

Web

サイトと参考資料を紹介しています。

オンスクリーンヘルプを使用する

オンスクリーンヘルプを使用すると、サーバマニュアル一式に含まれるガイドに記載されている、手 順やその他の役立つ情報を参照できます。

Mac

OS

X Server

が動作するコンピュータでは、「ワークグループマネージャ」または「サーバ管理」 を開く と、オンスク リーンヘ ルプを利 用できます。「ヘ ルプ」メニュ ーから、次の いずれか のオプ ションを選びます: 「ワークグループマネージャヘルプ」または「サーバ管理ヘルプ 」を選ぶと、アプリケーションに 関する情報が表示されます。 「Mac OS X Server ヘルプ」を選ぶと、サーバヘルプのメインページが表示されます。ここから、 サーバ情報を検索またはブラウズできます。 「マニュアル」を選ぶと、

www.apple.com/jp/server/documentation

にアクセスして、サーバの マニュアルをダウンロードできます。 サーバまた は管理用コンピュー タの「

Finder

」またはその他のアプ リケーションからオ ンスクリー ンヘルプを利用することもできます。(管理用コンピュータとは、サーバ管理ソフトウェアがインス トールされ ている

Mac

OS

X

コンピ ュータのことです。)「ヘ ルプ」メニューを使用 して「ヘルプ ビューア」を開き、「ライブラリ」>「

Mac

OS

X Server

ヘルプ」と選択します。 サーバの最新のヘルプトピックを参照するには、「ヘルプビューア」を使用している間、サーバまた は管理用コンピュータがインターネットに接続されていることを確認してください。「ヘルプビュー ア」は、サーバの最新のヘルプトピックをインターネットから自動的に取得してキャッシュします。 インターネットに接続されていないときは、「ヘルプビューア」は、キャッシュされているヘルプト ピックを表示します。

(11)

序章 このガイドについて 11

Mac

OS

X Server

マニュアル

Mac

OS

X Server

のマニュアルには、各サービスについて解説し、それらのサービスの設定、管理、 および問題 を解決する手順を説明 しているガイドが含ま れています。これらのガイ ドはすべて、次 の場所から

PDF

形式で入手できます:

www.apple.com/jp/server/documentation/

ガイド名 ガイドの内容: Mac OS X Server お使いになる前 に バージョン 10.4 以降用 Mac OS X Serverをインストールし、はじめて設定する方法について説明 します。 Mac OS X Server アップグレード および移行 バージョン 10.4 以降用 古いバージョンのサーバで現在使用されているデータとサービス設定を使 用する方法について説明します。 Mac OS X Server ユーザの管理 バージョン 10.4 以降用 ユーザ、グループ、およびコンピュータのリストを作成および管理する方 法について説明します。また、 Mac OS X クライアントの管理された環境 設定を設定する方法について説明します。 Mac OS X Server ファイルサービ スの管理 バージョン 10.4 以降用 AFP、 NFS、 FTP、および SMB/CIFSプロトコルを使って、選択したサーバ のボリュームまたはフォルダを複数のサーバクライアントの間で共有する 方法について説明します。 Mac OS X Server プリントサービ スの管理 バージョン 10.4 以降用 共有プリンタを管理する方法と、共有プリンタに関連付けられたキューと プリントジョブを管理する方法について説明します。 Mac OS X Server システムイメー ジおよびソフトウェア・アップデー トの管理 バージョン 10.4 以降用 NetBootとネットワークインストールを使用して、Macintoshコンピュー タがネットワーク経由で起動できるディスクイメージを作成する方法につ いて説明します。また、クライアントコンピュータをネットワーク経由で アップデートするためのソフトウェア・アップデート・サーバを設定する 方法について説明します。 Mac OS X Server メールサービス の管理 バージョン 10.4 以降用 メールサービスをサーバ上で設定、構成、および管理する方法について説 明します。

Mac OS X Server Web テクノロ ジーの管理 バージョン 10.4 以降用

WebDAV、 WebMail、および Webモジュールを含めて、 Webサーバを設 定および管理する方法について説明します。 Mac OS X Server ネットワーク サービスの管理 バージョン 10.4 以降用 DHCP、 DNS、 VPN、 NTP、 IPファイアウォール、および NATの各サービ スをサーバ上で設定、構成、および管理する方法について説明します。 Mac OS X Server オープンディ レクトリの管理 バージョン 10.4 以降用 ディレクトリサービスと認証サービスを管理する方法について説明します。

Mac OS X Server QuickTime Streaming Server の管理 バージョ ン 10.4 以降用

QuickTimeストリーミングサービスを設定および管理する方法について説 明します。

Mac OS X Server Windows サー ビスの管理 バージョン 10.4 以降用

PDC、BDC、ファイル、Windows コンピュー タユーザ用のプリントなど のサービスを設定および管理する方法について説明します。

Mac OS X Server Windows NT か らの移行 バージョン 10.4 以降用

アカウント、共有フォルダ、およびサービスを Windows NTサーバから

Mac OS X Serverに移動する方法について説明します。 Mac OS X Server Java アプリケー

ションサーバの管理 バージョン 10.4 以降用

Mac OS X Server上で JBossアプリケーションサーバを設定および管理す る方法について説明します。

Mac OS X Server コマンドライン 管理 バージョン 10.4 以降用

コマンドと設定ファイルを使って、サーバ管理タスクを UNIXコマンドシェ ル内で実行する方法について説明します。

(12)

12 序章 このガイドについて

マニュアルのアップデートを入手する

アップルで は必要に応じて、オンス クリーンヘルプの新し いトピック、改訂された ガイド、および ソリューシ ョンに関する書類を公 開しています。新しいヘル プトピックには、最新のガ イドの改訂 分が含まれます。 オンスクリーン ヘルプの新しいトピックを表示 するときは、サーバまたは管理用 コンピュータが インターネットに接続されていることを確認し、

Mac

OS

X Server

ヘルプのメインページにある 「最新情報」のリンクをクリックします。

PDF

形式の最新のガイドおよびソリューションに関する書類をダウンロードするときは、

Mac

OS

X Server

のマニュアルの

Web

ページ(

www.apple.com/jp/server/documentation

)に アクセスしてください。

その他の情報

さらに詳しい情報が必要な場合は、次の資料を参照してください:

大切な情報

重要なアップデートや特別な情報を記載しています。この書類はサーバディスクにあ

ります。

Mac OS X Server の Web サイト

製品およびテクノロジー に関するさまざまな情報 を入手でき ます。

www.apple.com/jp/server/macosx/

AppleCare のサービス&サポート

アップルのサポート部門から寄せられた数多くの記事を利用で きます。

www.apple.com/jp/support/

アップルのカスタマートレーニング

サーバ管理のスキルアップのための、インストラクターの指 導による、自分のペースに合わせて進められるコースです。

www.apple.com/jp/training/

Mac OS X Server コラボレーショ ンサービスの管理 バージョン 10.4 以降用 ユーザ間で簡単に対話できるようにするウェブログ、チャット、およびそ の他のサービスを設定および管理する方法について説明します。 Mac OS X Server 高可用性の管理 バージョン 10.4 以降用 Mac OS X Serverサービスの高い可用性を確保するように IPフェイルオー バー、リンクアグリゲーション、負荷分散、その他のハードウェアおよび ソフトウェア設定を管理する方法について説明します。

Mac OS X Server Xgrid の管理 バージョン 10.4 以降用

Xgridアプリケーションを使用してXserveの計算クラスタを管理する方法 について説明します。

Mac OS X Server 用語集:Mac OS X Server、Xserve、Xserve RAID、および Xsan の用語

サーバおよび記憶装置製品で使用される用語の意味について説明します。

(13)

序章 このガイドについて 13 アップルのディスカッショングループ

質問、知識、およびアドバイスをほかの管理者と共有でき る場です。

discussions.info.apple.com/jp

アップルのメーリング・リスト・ディレクトリ

メーリングリストに登録して、メールを使ってほ かの管理者と意見の交換ができます。

www.lists.apple.com

(14)
(15)

1

15 1

ネットワークをインターネットに接続

する

ネットワークをインターネットに接続するには、

「ゲートウェイ設定

アシスタント」を使用します。これを使用して、プライベートネット

ワークとインターネット間のゲートウェイとして動作するサーバの

初期設定を実行できます。

ゲートウェイ設定アシスタントを理解する

「ゲートウェイ設定アシスタント」を使用すると、

Mac

OS

X Server

10.4

の設定をすばやく簡単に行 い、インターネット接続をローカルネットワークで共有できます。いくつかの設定を選択すると、適 切な設定がすべて保存され、サーバの接続の共有が開始されます。 選択した設定に応じて、アシスタントの終了時に以下の操作が実行されます: 内部のネットワークインターフェイスごとに、サーバに静的

IP

アドレスを割り当てます。 割り当て られるアドレ スは、

192.168.x.1

です。

x

に使用される 数値は、「システム環 境設定」の 「ネットワーク」パネルにあるネットワークインターフェイスの順序で決まります。たとえば、リ ストの最初のインターフェイスの場合、

x

0

になり、

2

番目のインターフェイスの場合、

x

1

になります。

DHCP

を 有効にして内部ネットワ ークにアドレスを割り当 て、既 存の

DHCP

サブネッ トを削除し ます。 特定の内部(

192.168.x.x

)アドレスを

DHCP

用に取り分けます。

VPN

が有効になっていない場合は、各インターフェイスに

192.168.x.2

192.168.x.254

を割り当 てることができます。

VPN

を有効にして(省略可能)、承認された外部クライアントがローカルネットワークに接続でき るようにします。

VPN L2TP

が有効になるため、クライアント接続で使用する共有シークレットを入力する必要があ ります。 特定の内部(

192.168.x.x

)アドレスを

VPN

用に取り分けます。

VPN

が選択されている場合は、

DHCP

範囲で割り当てられた

IP

アドレスの半分が

VPN

接続用に 予約されます。

192.168.x.128

192.168.x.254

のアドレスが、

VPN

接続に割り当てられます。

(16)

161章 ネットワークをインターネットに接続する 内部ネットワークのセキュリティ保護に役立つ

IP

ファイアウォールを有効にします。 内部ネットワークインターフェイスごとにアドレスグループが追加され、新たに作成された

DHCP

アドレス範囲から任意の宛先アドレスへのトラフィックがすべて許可されます。 内部ネットワークで

NAT

を有効にし、

NAT

変換ルールを

IP

ファイアウォールに追加して、ネット ワークトラフィ ックを適切なコンピュータ に転送します。また、これにより、望 まない外部の接 続から内部ネットワークを保護します。 サーバ上で

DNS

を有効にし、ルックアップのキャッシュを設定して、内部クライアントに対する

DNS

応答を向上させます。 これらのい ずれかの設定を行う前 に、提案された変更を確認 してから確定する機会 があります。変 更を確定すると、既存の設定はアシスタントで行った設定によってすべて上書きされます。 「サーバ管理」を使用して、サービスの設定に変更を加えることができます。各ネットワークサービ スの詳細は、このガイドの該当するセクションを参照してください。 「ゲートウェイ設定アシスタント」を再度実行すると、手動で行った設定はすべて上書きされます。

ゲートウェイ設定アシスタントを使用する

「ゲートウェイ設定アシスタント」には、次の

2

通りの方法でアクセスできます。

/

アプリケーション

/

サーバ

/

ゲートウェイ設定アシスタント」を開きます。 または 「サーバ管理」で、「表示」>「ゲートウェイ設定アシスタント」と選択します。 アシスタン トの指示に従って操 作を行い、各ページの最 後で「続ける」をクリック します。最終出 力を注意深く読み、設定が適切であることを確認してから、設定を確定します。

設定例

以下のセクションでは、「ゲートウェイ設定アシスタント」を使用した設定例をいくつか紹介します。 すべての設定例で、次の情報を前提として使用します: サーバで使用する静的

IP

アドレスが、

ISP

(インターネット・サービス・プロバイダ)により割り 当てられています。 サーバは

XServe G5

で、特に言及されていない限り、ネットワークインターフェイスとして

2

基の

Ethernet

ポート、つまり

Ethernet 1

en0

)と

Ethernet 2

en1

)が内蔵されています。 内部

LAN

で使用する

IP

アドレスは、内部

LAN

の標準

IP

アドレスである

192.168.x.x

です。

警告:「ゲートウェイ設定 アシスタント」を使用してリモートサーバを設 定できますが、リモート

(17)

1章 ネットワークをインターネットに接続する 17

有線

LAN

をインターネットに接続する

「ゲートウェイ設定アシスタント」を使用して、有線

LAN

をインターネットに接続できます。

LAN

には、

Ethernet

ハブおよびスイッチを介して相互に接続されたすべてのコンピュータをいくつでも 含めることができますが、インターネットとの接続ポイントはゲートウェイだけです。 このプロセスが完了すると、

LAN

上のすべてのコンピュータで次のことができます:

IP

アドレスとネットワーク設定を

DHCP

を使用して設定できます。 インターネットにアクセスできます(ゲートウェイのインターネット接続がある場合)。 インターネットから来る承認されていないネットワーク接続を防止できます。 承認された

VPN

クライアントにインターネット経由でアクセスできます(設定されている場合)。 ゲートウェイの

DNS

ルックアップキャッシュを利用して、

DNS

の名前解決を高速化します。 有線

LAN

をインターネットに接続するには:

1

インターネット接続用のコネクタを

XServe

の内蔵

Ethernet 1

en0

)ポートに差し込みます。

2

LAN

接続用のコネクタを

XServe

の内蔵

Ethernet 2

en1

)ポートに差し込みます。

3

「ゲートウェイ設定アシスタント」を開きます。 「

/

アプリケーション

/

サーバ

/

」フォルダ、または「サーバ管理」の「表示」メニューから開くこと ができます。 設定するサーバのアドレス、管理者名、およびパスワードを入力します。

4

「内蔵

Ethernet 1

」 を

WAN

(インターネット)インターフェイスに指定します。

5

「内蔵

Ethernet 2

」 を

LAN

(共有)インターフェイスに指定します。

LAN

インターフェイスは、ローカルネットワークに接続されるインターフェイスです。

LAN

上のす べてのコンピュータは、サーバの

WAN

インターフェイスを介してサーバのインターネット接続を共 有します。 この時点で利用可能なインターフ ェイスがサーバに複数(

Ethernet 2

Ethernet 3

など)ある場合 は、有効にするインターフェイスを選択します。

6

このゲートウェイを

LAN

への

VPN

エントリーポイントにするかどうかを選択します。

VPN

を有効にする場合は、「共有シークレット」が必要になります。共有シークレットは、

VPN

ゲー トウ ェイへの 安全な 接続を確 立する ためにす べての ユーザが 指定す る必要の あるパ スフレー ズで す。これは安全 性の非常に高いパスフ レーズにする必要があ ります。ゲートウェイサー バのユーザ または管理者のパスワードは使用しないでください。

VPN

について詳しくは、

99

ページの第

6

章「

VPN

サービス」を参照してください。

7

変更点を調べて確認します。

(18)

181章 ネットワークをインターネットに接続する オプション: この基本設定を基にして、さまざまな設定を調整できます。設定の調整には、常に「サーバ管理」を 使用します。 たとえば、「サーバ管理」を使用して、特定のコンピュータに常に一定の

IP

アドレスを割り当てるこ とができます。「

DHCP

」セクシ ョンの「設定」タブで、静的アドレスマッピン グを追加する必要が あります。詳しくは、第

2

章「

DHCP

サービス」を参照してください。 また、

IP

ファイアウォールの設定を変更して、インターネットから

LAN

への特定の接続を許可する こともできます。ファイアウォール設定を変更して、目的の

IP

ポートを開き、ポート転送を設定し て(コマンドラインから

UNIX

ファイルを編集します)、着信するトラフィックを受け取る

LAN

上の コンピュータを指定する必要があります。

有線

LAN

とワイヤレスクライアントをインターネットに接続する

「ゲート ウェイ設定 アシスタン ト」を使用し て、有線

LAN

とワイヤレ スクライア ントをイン ター ネットに接 続できます。

LAN

には、

Ethernet

ハブおよびスイッ チを介して相互に接続 されたコン ピュータをい くつでも含めることが できますが、インターネッ トとの接続ポイントは ゲートウェイ だけです。 また、ワイヤレ スコンピュータを有 線ネットワーク上の ほかのコンピュータ に接続するには、

LAN

AirMac

ベースステーションが必要です。すべてのワイヤレスクライアントを有線

LAN

に接続す るためには、それらのワイヤレ スクライアントが

AirMac

ベースステー ションのワイヤレスネット ワークに接続できる必要があります。 このプロセスが完了すると、

LAN

上のコンピュータおよび

AirMac

ベースステーションに接続され たコンピュータで次のことができます:

IP

アドレスとネットワーク設定を

DHCP

を使用して設定できます。 インターネットにアクセスできます(ゲートウェイのインターネット接続がある場合)。 インターネットへの有線接続から来る承認されていないネットワーク接続を防止できます。 承認された

VPN

クライアントにインターネット経由でアクセスできます(設定されている場合)。 ゲートウェイの

DNS

ルックアップキャッシュを利用して、

DNS

の名前解決を高速化します。 有線

LAN

とワイヤレスクライアントをインターネットに接続するには:

1

インターネット接続用のコネクタを

XServe

の内蔵

Ethernet 1

en0

)ポートに差し込みます。

2

LAN

接続用のコネクタを

XServe

の内蔵

Ethernet 2

en1

)ポートに差し込みます。

3

AirMac

ベースステーションのポート(ポートが

2

つ存在する場合は

WAN

ポート)を有線ネットワー クに接続します。

4

AirMac

管理ユーティリティ」(または「

AirMac

設定アシスタント」)を使用して、

Ethernet

を使用

して接続し、

DHCP

を使用して独自のアドレスを取得するようにベースステーションを設定します。

5

「ネットワーク」パネルで、「

IP

アドレスを割り当てる」が選択解除されていることを確認します。

(19)

1章 ネットワークをインターネットに接続する 19

7

「ゲートウェイ設定アシスタント」を開きます。 「

/

アプリケーション

/

サーバ

/

」フォルダ、または「サーバ管理」の「表示」メニューから開くこと ができます。 設定するサーバのアドレス、管理者名、およびパスワードを入力します。

8

「内蔵

Ethernet 1

」 を

WAN

(インターネット)インターフェイスに指定します。

9

「内蔵

Ethernet 2

」 を

LAN

(共有)インターフェイスに指定します。

LAN

インターフェイスは、ローカルネットワークに接続されるインターフェイスです。

LAN

上のす べてのコンピュータは、サーバの

WAN

インターフェイスを介してサーバのインターネット接続を共 有します。 この時点で利用可能なインターフ ェイスがサーバに複数(

Ethernet 2

Ethernet 3

など)ある場合 は、有効にするインターフェイスを選択します。

10

このゲートウェイを

LAN

への

VPN

エントリーポイントにするかどうかを選択します。

VPN

を有効にする場合は、「共有シークレット」が必要になります。共有シークレットは、

VPN

ゲー トウ ェイへの 安全な 接続を確 立する ためにす べての ユーザが 指定す る必要の あるパ スフレー ズで す。これは安全 性の非常に高いパスフ レーズにする必要があ ります。ゲートウェイサー バのユーザ または管理者のパスワードは使用しないでください。

VPN

について詳しくは、

99

ページの第

6

章「

VPN

サービス」を参照してください。

11

変更点を調べて確認します。 オプション: この基本設定を基にして、さまざまな設定を調整できます。設定の調整には、常に「サーバ管理」を 使用します。 たとえば、「サーバ管理」を使用して、特定のコンピュータに常に一定の

IP

アドレスを割り当てるこ とができます。「

DHCP

」セクシ ョンの「設定」タブで、静的アドレスマッピン グを追加する必要が あります。詳しくは、第

2

章「

DHCP

サービス」を参照してください。 また、

IP

ファイアウォールの設定を変更して、インターネットから

LAN

への特定の接続を許可する こともできます。ファイアウォール設定を変更して、目的の

IP

ポートを開き、「

NAT

」パネルでポー ト転送を設定して、着信するトラフィックを受け取る

LAN

上のコンピュータを指定する必要があり ます。

ワイヤレス

LAN

をインターネットに接続する

Mac

OS

X Server

の ゲートウェイを使用してワイヤレスクライアントを インターネットに接続する と、ベースステ ーションに内蔵の機能 を使用する場合に比べ ていくつかの利点があ ります。ゲート ウェイを使用すると、

IP

ファイアウォールの詳細な制御、

DHCP

による静的

IP

アドレスの割り当て、

DNS

キャッシュ、 および

LAN

への着信

VPN

接続が可能になります。 こ れら の高 度 な機 能が 必 要な い場 合 は、

AirMac

ベー スス テ ーシ ョン と イン ター ネ ット の間 に

Mac

OS

X Server

を 配置せずに、ベースステーションの内蔵機能を使用し てワイヤレスクライアン トをインターネットに接続できます。

(20)

201章 ネットワークをインターネットに接続する ゲートウェイ の機能を利用する場合 は、ワイヤレスクライアン トとゲートウェイ間の ブリッジとし てベースステーションを使用します。各クライアントはベースステーションに接続し、ベースステー ションはゲー トウェイ経由でネット ワークトラフィックを 送信します。すべてのワイ ヤレスクライ アントをゲートウェイに接 続するためには、それらのワイヤレスクライアントが

AirMac

ベースス テーションのワイヤレスネットワークに接続できる必要があります。 このプロセスが完了すると、

AirMac

ベースステーションに接続されたコンピュータで次のことがで きます:

IP

アドレスとネットワーク設定を

DHCP

を使用して設定できます。 インターネットにアクセスできます(ゲートウェイのインターネット接続がある場合)。 インターネットへの有線接続から来る承認されていないネットワーク接続を防止できます。 承認された

VPN

クライアントにインターネット経由でアクセスできます(設定されている場合)。 ゲートウェイの

DNS

ルックアップキャッシュを利用して、

DNS

の名前解決を高速化します。 有線

LAN

とワイヤレスクライアントをインターネットに接続するには:

1

インターネット接続用のコネクタを

XServe

の内蔵

Ethernet 1

en0

)ポートに差し込みます。

2

AirMac

ベースステーションのポート(ポートが

2

つ存在する場合は

WAN

ポート)を

XServe

の内蔵

Ethernet 2

en1

)ポートに接続します。

3

AirMac

管理ユーティリティ」(または「

AirMac

設定アシスタント」)を使用して、

Ethernet

を使用

して接続し、

DHCP

を使用して独自のアドレスを取得するようにベースステーションを設定します。

4

「ネットワーク」パネルで、「

IP

アドレスを割り当てる」が選択解除されていることを確認します。

5

「アップデート」をクリックして、ベースステーションの設定を変更します。

6

「ゲートウェイ設定アシスタント」を開きます。 「

/

アプリケーション

/

サーバ

/

」フォルダ、または「サーバ管理」の「表示」メニューから開くこと ができます。 設定するサーバのアドレス、管理者名、およびパスワードを入力します。

7

「内蔵

Ethernet 1

」 を

WAN

(インターネット)インターフェイスに指定します。

8

「内蔵

Ethernet 2

」 を

LAN

(共有)インターフェイスに指定します。

LAN

インターフェイスは、ローカルネットワークに接続されるインターフェイスです。

LAN

上のす べてのコンピュータは、サーバの

WAN

インターフェイスを介してサーバのインターネット接続を共 有します。 この時点で利用可能なインターフ ェイスがサーバに複数(

Ethernet 2

Ethernet 3

など)ある場合 は、有効にするインターフェイスを選択します。

9

このゲートウェイを

LAN

への

VPN

エントリーポイントにするかどうかを選択します。

VPN

を有効にする場合は、「共有シークレット」が必要になります。共有シークレットは、

VPN

ゲー トウ ェイへの 安全な 接続を確 立する ためにす べての ユーザが 指定す る必要の あるパ スフレー ズで す。これは安全 性の非常に高いパスフ レーズにする必要があ ります。ゲートウェイサー バのユーザ または管理者のパスワードは使用しないでください。

VPN

について詳しくは、

99

ページの第

6

章「

VPN

サービス」を参照してください。

(21)

1章 ネットワークをインターネットに接続する 21

10

変更点を調べて確認します。 オプション: この基本設定を基にして、さまざまな設定を調整できます。設定の調整には、常に「サーバ管理」を 使用します。 たとえば、「サーバ管理」を使用して、特定のコンピュータに常に一定の

IP

アドレスを割り当てるこ とができます。「

DHCP

」セクシ ョンの「設定」タブで、静的アドレスマッピン グを追加する必要が あります。詳しくは、第

2

章「

DHCP

サービス」を参照してください。 また、

IP

ファイアウォールの設定を変更して、インターネットから

LAN

への特定の接続を許可する こともできます。ファイアウォール設定を変更して、目的の

IP

ポートを開き、「

NAT

」パネルでポー ト転送を設定して、着信するトラフィックを受け取る

LAN

上のコンピュータを指定する必要があり ます。

(22)
(23)

2

23

2

DHCP

サービス

DHCP

Dynamic Host Configuration Protocol

)サービスを使用すると、サーバからクライアント

コンピュータに

IP

アドレスを提供して管理できます。

DHCP

サーバを設定するときに、クライアン ト用に利用可能な

IP

アドレスのブロックを割り当てます。

DHCP

を使用するように設定されたクラ イアントコンピュータは、起動するたびに、ネットワーク上で

DHCP

サーバを検索します。

DHCP

サーバが見つかると、クライアントコンピュータは

IP

アドレスを要求します。

DHCP

サーバは利用 可能な

IP

アドレスを確認し、「リース期間」(クライアントコンピュータが

IP

アドレスを使用できる 期間)および設定情報と共に

IP

アドレスをクライアントコンピュータに送信します。 「サーバ管理」の

DHCP

モジュールを使用して、次のことを行うことができます。

DHCP

サービスの設定と管理 サブネットの作成と管理 クライアントコンピュータの

DNS

LDAP

、および

WINS

オプションの設定

DHCP

アドレスのリース状況の確認 組織のクライアント数が

IP

アドレス数よりも多い場合は、

DHCP

サービスの使用が役に立ちます。

IP

アドレスは必要に応じて割り当てられます。不要になると、ほかのクライアントがその

IP

アドレ スを使用できます。必要であれば、ネットワークで静的

IP

アドレスと動的

IP

アドレスを組み合わせ て使用できます。

IP

アドレスの静的な割り当てと動 的な割り当てについて詳しくは、次のセクショ ンをお読みください。 組織は、クライアントに追加設定せずに、クライアントコンピュータの

DNS

(ドメインネームサー

ビス)および

LDAP

Lightweight Directory Access Protocol

)オプションを設定できるなど、

DHCP

サービスの機能からさまざまな利点を受けています。

DHCP

サービスを設定する前に

DHCP

サービスを設定する前にこのセクションをお読みください。ここには、サブネットの作成、静

的および動的

IP

アドレスの割り当て、ネットワーク上のサーバの検索、および予約済み

IP

アドレス

(24)

242章 DHCPサービス

サブネットを作成する

同一ネットワ ーク上で複数のコンピ ュータをグループ化し たものをサブネットとい います。これに より、ネットワークでの管理がしやすくなります。サブネットは、目的に合わせて構成できます。た とえば、組織内 のグループごとに、また 建物のフロアごとにサ ブネットを作成でき ます。クライア ントコンピュ ータをサブネットにグ ループ化すると、サブネッ ト内のすべてのコンピ ュータに対し て一度にオプ ションを設定すること ができます。クライアント コンピュータに個別に オプションを 設定する必 要はありません。それぞれ のサブネットには、ほかの サブネットと接続する 手段が必要 です。サブネット同士をつなぐには、通常、ルーターと呼ばれるハードウェア装置を使用します。

IP

アドレスを動的に割り当てる

IP

アドレスを動的に割り当てると、

IP

アドレスは、制限された一定の期間(「リース期間 」といいま す)が過ぎるか、クライアントコンピュータが

IP

アドレスを必要としなくなるまでの間、クライア ントコンピュータに割り当てられます。リース期間を短くすると、ネットワークで利用可能な

IP

ア ドレスよりもコンピュータ数が多い場合でも、

DHCP

によって

IP

アドレスを効率的に再割り当てで きます。ほかの コンピュータがそのア ドレスを必要としない 場合、リース期間は自動的 に更新され ます。 仮想プライベートネ ットワーク(

VPN

)クライアントに割り当てられた アドレスは、

DHCP

アドレ ス同様に提供されますが、

DHCP

と同じアドレス範囲から使用することはありません。

VPN

を使用 する場合は、

DHCP

で割り当てないアドレスを

VPN

で使用するために残しておくようにしてくださ い。

VPN

について詳しくは、

99

ページの第

6

章「

VPN

サービス」を参照してください。

静的

IP

アドレスを使用する

静的

IP

アドレスは、コンピュータまたは装置に一度 割り当てられると、その後は変更されません。

Web

サーバなど、インターネットに常駐する必要のあるコンピュータには静的

IP

アドレスを割り当 てるとよい でしょう。また、プリンタな ど、継続的にネットワー クユーザが使用できる ようにする 必要のある装置にも、静的

IP

アドレスを使用することをお勧めします。 静的

IP

アドレスを設定するには、アドレスを割り当てるコンピュータまたは装置に

IP

アドレスを手 動で 入力する か、特定の コンピ ュータ または装 置に要 求ごとに 同じア ドレス を割り当 てるよ うに

DHCP

を設定します。

DHCP

を使用してアドレスを割り当てると、各クライアントではなく

DHCP

サーバでアドレス設定を変更できます。

IP

アドレスを手動で設定すると、

DHCP

で割り当てた場合 に特定のサービスで発 生する可能性のある問題を回避できます。また、

DHCP

がアドレスを割り当 てるのを待つ必要もありません。 手動で割り当てる静的

IP

アドレスの範囲を、

DHCP

で提供する範囲に含めないでください。 同じコンピュータに同じアドレスを割り当てるように

DHCP

を設定できます。これにより、静的ア ドレスの利点とネットワーク設定を集中管理する利点を得ることができます。詳 しくは、

30

ページ の「

DHCP

を使用して静的

IP

アドレスを割り当てる」を参照してください。

(25)

2章 DHCPサービス 25

DHCP

サーバを検索する

DHCP

サーバを検索してい るとき、クライアントコンピュータはメッセージ をブロードキャストし ます。

DHCP

サーバがクライ アントコンピュータとは異なるサブネット 上にある場合は、サブネッ ト間を接続するルーターがクライアントのブロードキャストと

DHCP

サーバの応答を転送できるこ とを確認する必要があります。ネット ワーク上にある、

BootP

通 信をリレー可能なリレーエージェ ントまたはルーターが、

DHCP

用に動作します。

BootP

通信をリレーする手段がない場合は、

DHCP

サーバをクライアントと同じサブネットに配置する必要があります。

ほかの

DHCP

サーバとやり取りする

AirMac

ベースステーションなど、ネットワークにほかの

DHCP

サーバがすでに存在していることが あります。それぞれの

DHCP

サーバが一意の

IP

アドレスのプールを使用している場合のみ、

Mac

OS

X

Server

はほかの

DHCP

と共存できます。ただし、管理された環境で、クライアントの自動構成のた めに

DHCP

サーバが

LDAP

サーバのアドレスを提供するようにしたい場合があります。

AirMac

ベー スステーションは

LDAP

サーバのアドレスを提供できません。したがって、クライアントの自動構 成機 能を使用 したい 場合は、

Ethernet

ブリ ッジモー ドで

AirMac

ベースス テーシ ョンを設 定し、

Mac

OS

X Server

DHCP

サービスを提供するようにします。別のサブネットに

AirMac

ベースス テーション がある場合は、前述のよう に、ルーターを設定してク ライアントのブロード キャストを 転送し、

DHCP

サーバが応答する必要があります。

AirMac

ベースステーションで

DHCP

サービスを 提供する場合、クライアントの自動構成機能は使用できません。さらに、クライアントワークステー ションで

LDAP

サーバのアドレスを手動で設定する必要があります。

ネットワーク上の複数の

DHCP

サーバを使用する

同一ネットワーク上で、複数の

DHCP

サーバを使用できます。ただし、お互いを妨害しないように、 適切に設定することが重要です。それぞれのサーバには、提供する

IP

アドレスの一意のプールが必 要です。

予約済み

IP

アドレスを割り当てる

個別のホストに割り当てることができない

IP

アドレスがあります。ループバック用の予約済みアド レスとブロードキャスト用の予約済みアドレスなどです。

ISP

は、このようなアドレスをユーザに割 り当てません。

DHCP

をこの ようなアドレスを使うように設定しようと すると、アドレスが無効な ため、有効なアドレスを入力する必要があるという警告が出されます。

DHCP

プロセスの詳しい情報を見る

Mac

OS

X Server

では「

bootpd

」というデーモンプロセスを使用して、

DHCP

サービスのアドレス

割り当てを行います。「

bootpd

」およびその詳細な設定オプションについて詳しくは、「ターミナル」

で次のように入力して、「

bootpd

」のマニュアルページにアクセスしてください。

(26)

262章 DHCPサービス

DHCP

サービスをはじめて設定する

Mac

OS

X Server

を インストールするときに「設定アシスタント」を使用 してサーバにポートを設 定した 場合、いくつかの

DHCP

情報はすでに 設定されてい ます。このセクシ ョンの手順に 従って

DHCP

サービスの設定を完了してください。各手順の設定について詳しくは、

26

ページの「

DHCP

サービスを管理する」を参照してください。 手順

1

: サブネットを作成する ネットワークでクライアントコンピュータが共有する

IP

アドレスのプールを作成する手順を次に示 します。サブネットごとに共有するアドレス範囲を

1

つ作成します。これらのアドレスは、クライ アントが要求を発行したときに

DHCP

サーバによって割り当てられます。

27

ページの「

DHCP

サービスでサブネットを作成する」を参照してください。 手順

2

DHCP

サービスのログを設定する

DHCP

の動作とエラーを 記録して、要求を監視したり、サーバ内で問題を識 別するのに役立てるこ とができます。

DHCP

サービスはシステム ログファイルに診断メッセージを記録します。こ のファイルが大きくな りすぎないように、

DHCP

サービス設定の「ログ」パネルでログの設定を 変更し、ほとんどのメッ セージを記録されないようにすることができます。

DHCP

サービスのログの設定について詳しくは、

32

ページの「

DHCP

サービスのログの詳細レベルを設定する 」を参照してください。 手順

3

DHCP

サービスを開始する

26

ページの「

DHCP

サービスを開始する/停止する」を参照してください。

DHCP

サービスを管理する

このセクションでは、

Mac

OS

X Server

で、

DHCP

サービスを設定して管理する方法について説明 します。サービスの開始、サブネットの作成、およびサブネットの

LDAP

DNS

のようなオプショ ンの設定が含まれます。

DHCP

サービスを開始する/停止する

次の手順に従って、

DHCP

を開始または停止します。サブネットを少なくとも

1

つ作成し、有効に する必要があります。

DHCP

サービスを開始または停止するには:

1

「サーバ管理」で、「コンピュータとサービス」リストから「

DHCP

」を選択します。

2

少なくとも

1

つのサブネットとネットワークインターフェイスが設定され、選択されていることを確 認します。

3

「サービスを開始」または「サービスを停止」をクリックします。 サービスが使用可能になっているときは、「サービスを停止」ボタンが表示されています。

(27)

2章 DHCPサービス 27

DHCP

サービスでサブネットを作成する

サブネットは、同一ネットワークで複数のクライアントコンピュータをグループ化したものです。サ ブネットは、場所(建物のフロアなど)または用途(中学

2

年生全員など)で分けて構成されるこ とがあります。各サブネットには、少なくとも

1

つの

IP

アドレスの範囲が割り当てられています。 新しいサブネットを作成するには:

1

「サーバ管理」で、「コンピュータとサービス」リストから「

DHCP

」を選択します。

2

「設定」をクリックします。

3

「サブネット」タブを選択します。

4

追加(+)ボタンをクリックします。

5

「一般」タブを選択します。

6

新しいサブネットに、分かりやすい名前を入力します(省略可能)。

7

サブネットの範囲となる最初の

IP

アドレスと、最後の

IP

アドレスを入力します。 アドレスは、連続していて、ほかのサブネットの範囲と重複しないようにする必要があります。

8

入力したネットワークアドレスの範囲に適用するサブネットマスクを入力します。

9

ポップアップメニューから「ネットワークインターフェイス」を選択します。

10

このサブネットのルーターの

IP

アドレスを入力します。 設定しているサーバがサブネットのルーターである場合は、このサーバの内部

LAN

IP

アドレスを ルーターのアドレスとして入力します。

11

リース期間(時、日、週、または月)を定義します。

12

このサブネットの

DNS

LDAP

、または

WINS

情報を設定する場合は、ここで入力します。 詳しくは

29

ページの「

DHCP

サブネット用の

DNS

サーバを設定する」、

29

ページの「サブネット の

LDAP

オプションを設定する」、および

30

ページの「サブネットの

WINS

オプションを設定する」 を参照してください。

13

「保存」をクリックします。

DHCP

サービスでサブネットの設定を変更する

「サーバ管理」を使用して、既存の

DHCP

のサブネットの設定を変更できます。

IP

アドレスの範囲、 サブネットマスク、ネットワークインターフェイス、ルーター、またはリース期間を変更できます。 サブネットの設定を変更するには:

1

「サーバ管理」で、「コンピュータとサービス」リストから「

DHCP

」を選択します。

2

「設定」をクリックします。

3

「サブネット」タブを選択します。

4

サブネットを選択します。

5

編集(

/

)ボタンをクリックします。

6

目的の変更を加えます。

(28)

282章 DHCPサービス

DNS

LDAP

、または

WINS

情報を追加することもできます。また、アドレス範囲を再定義したり、

DHCP

要求に応答するネットワークインターフェイスをリダイレクトすることもできます。

7

「保存」をクリックします。

DHCP

サービスからサブネットを削除する

サブネットやサブネットの

IP

アドレス範囲は、クライアントに提供しなくなったら削除できます。 サブネットまたはアドレス範囲を削除するには:

1

「サーバ管理」で、「コンピュータとサービス」リストから「

DHCP

」を選択します。

2

「設定」をクリックします。

3

サブネットを選択します。

4

取り除く(−)ボタンをクリックします。

5

「保存」をクリックして、削除内容を確認します。

一時的にサブネットの使用を停止する

サブネットの設定内容のすべてを失わずに、サブネットを一時的に終了できます。つまり、サブネッ トの範囲の

IP

アドレスは、選択したインターフェイスからクライアントに提供されません。 サブネットを使用しないようにするには:

1

「サーバ管理」で、「コンピュータとサービス」リストから「

DHCP

」を選択します。

2

「設定」をクリックします。

3

「サブネット」タブを選択します。

4

使用不可にするサブネットの隣にある「使用可能」を選択解除します。

サブネットの

IP

アドレスのリース期間を変更する

クライアントコンピュータで、サブネットの

IP

アドレスを利用できる期間を変更できます。 サブネットのアドレス範囲のリース期間を変更するには:

1

「サーバ管理」で、「コンピュータとサービス」リストから「

DHCP

」を選択します。

2

「設定」をクリックします。

3

「サブネット」タブを選択します。

4

サブネットの範囲を選択して、編集(

/

)ボタンをクリックします。

5

「一般」タブを選択します。

6

「リース期間」ポップアップメニューから、タイムスケールを選択します(時、日、週、または月)。

7

「リース期間」フィールドに数値を入力します。

8

「保存」をクリックします。

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