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プレゼンテーションソフトの

基本操作

Microsoft PowerPoint 2007

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2 - 目次 - 1.プレゼンテーションソフトとは ... 3 2.PowerPoint の起動、保存と終了 ... 3 (2.1) 起動方法 ... 3 (2.2) 画面構成および各部の名称など ... 4 (2.3) 保存方法 ... 5 (2.4) プレゼンテーションの読込み ... 5 (2.5) 終了方法 ... 6 3.簡単なプレゼンテーションの作成 ... 7 (3.1) タイトルの入力 ... 7 (3.2) 新しいスライドの追加 ... 8 (3.3) レイアウトの選択 ... 8 (3.4) テキストの入力 ... 9 (3.5) スライドショー ... 10 4.プレゼンテーションの変更、修正 ... 11 (4.1) 全体的なデザインの変更 ... 11 (4.2) フォントのサイズ、色などの変更 ... 12 (4.3) 書式設定の変更 ... 13 (4.4) 図などのオブジェクトの挿入 ... 14 (4.5) 目的のスライドへジャンプする(ハイパーリンク) ... 16 (4.6) 画面切り替えの視覚的効果の設定 ... 18 (4.7) オブジェクトのアニメーション効果 ... 19 (4.8) 配付資料の印刷 ... 24 5.その他の機能 ... 25 (5.1) オンラインヘルプ ... 25 (5.2) 覚えておくと便利な操作 ... 26 (5.2.1) オブジェクトの設定変更 ... 26 (5.2.2) 編集画面の表示切替 ... 27 (5.2.3) ファイルのドラッグ&ドロップによる挿入 ... 28 (5.3) 図の圧縮 ... 28 (5.4) スライドマスタ ... 30 6.参考文献 ... 31

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1.プレゼンテーションソフトとは

Microsoft の PowerPoint に代表されるプレゼンテーションソフトとは、ゼミでの研究発 表や企業での会議の席上で、報告したい内容を簡潔にかつわかりやすく提示するためのア プリケーションです。 そのため、テキストだけでなく、グラフィックやサウンド、動画、インターネットコンテ ンツなどいろいろな種類のデータを表示することが出来ます。 また、個性的な画面を作成するための「デザインテンプレート」、簡単に効果的な動画を 設定できる「アニメーション」などが用意されています。 そして、プレゼンテーションを実行するための「スライドショー」や事前資料を作成する ための「配付資料の印刷」の機能などがあります。

2.PowerPoint の起動、保存と終了

(2.1) 起動方法

パソコンを起動し、デスクトップ画面が表示されたら、「スタート」ボタンをクリック

し、「すべてのプログラム」から 「Microsoft Office」フォルダを開き、「Microsoft Office PowerPoint 2007」を選択して、クリックします。(図 1)

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(2.2) 画面構成および各部の名称など

前節の操作を完了すると、図2 のような画面が表示されます。ウィンドウの上部には、

Word や Excel のように、「Office ボタン」や「タブ」、「リボン」が表示されます。「タブ」

は、「リボン」を切り替えるのに使います。また、現在選択している対象によってその種 類が増えたり減ったりします。「リボン」はよく使うコマンドをワンタッチで利用できる ようにしたアイコンの集合体です。また、編集画面左側の「スライド」タブでは作成した スライドがすべて縮小表示されます、「アウトライン」に切り替えると全体の文字データ が表示されます。 「Office ボタン」はファイルの作成保存、印刷などのメニューを呼び出します。「ステー タスバー」にはスライドの枚数等、作業状態についてメッセージが表示されます。「ノー ト」には印刷時の補足的な情報を入力できますが、スライドショーでは表示されません。 図 2 PowerPoint 概観 スライドタブ アウトラインタブ ノート ステータスバー 表示ボタン ズームスライダ タブ リボン Office ボタン

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(2.3) 保存方法

以下の手順でデスクトップに保存します。デスクトップに保存したファイルは、作業終

了後に必ずUSB メモリーなどにコピーしましょう。

(1) 「Office ボタン(Alt+F)」 から「名前を付けて保存(A)」→「PowerPoint プ レゼンテーション(T)」を選択します。 (図 3-1) (2) ウィンドウ「名前を付けて保存」の左にある保存先の一覧から「デスクトップ」を 選択し(USB フラッシュメモリなどに保存したいならば、「コンピュータ」のドラ イブのリストから選択します)、「ファイル名」の欄に保存したい名前を入力して [保存(S)]ボタンをクリックします。 (図 3-2) 保存したら、画面に表示されているプレゼンテーションを、一度閉じましょう。 それにはOffice ボタンから「閉じる(C)」を選択します。

(2.4) プレゼンテーションの読込み

保存したプレゼンテーションを読み込みます。

(1) Office ボタンを押して、Office メニューから「開く(O)」を選択します。(図 4-1)

図3-1 プレゼンテーションの保存 図3-2 保存先とファイル名

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6 (2) ウィンドウ「ファイルを開く」から、保存したファイルをクリックします。図 4-2 のように、開く前に右上の▼ボタン(その他のオプション)で「大アイコン」(も しくは「中アイコン」「特大アイコン」)を選択すると、プレゼンテーションの1 枚目のスライドを見ることも出来ます。 (3) 内容を確認したら、 [開く(O)]をクリックします。

(2.5) 終了方法

PowerPoint を終了するには、他の Office アプリケーションのときと同様に、「Office ボタン (Alt+F)」→「✕ PowerPoint の終了(X)」を選択します。(図 5)

図4-2 プレゼンテーションの読み込み

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3.簡単なプレゼンテーションの作成

次に実際にプレゼンテーションを作成してみましょう。ここでは例として、「PowerPoint を使ってみよう」というテーマで、プレゼンテーション資料を作成しましょう。 PowerPoint を起動すると新しいプレゼンテーションの作成画面が開きます。 (3.1) タイトルの入力 表示されたスライドには、「クリックしてタイトルを入力」と「クリックしてサブ タイトルを入力」という項目が表示されています。 (1) 「クリックしてタイトルを入力」をクリックします。 (2) 文字が消えカーソルが表示されますから、そこにタイトルを図 6 のように 入力します。 (3) サブタイトルの項目も同じ手順で、「クリックしてサブタイトルを入力」を クリックし、自分の名前を入力します。 図6 タイトルの入力 タイトル用テキストボックス サブタイトル用テキストボックス

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(3.2) 新しいスライドの追加

次に、2枚目のスライドを作成します。 (1) 「ホ-ム(Alt+H)」にある「新しいスライド▼」をクリックします。(図 7) (2) ここでは Office に用意された幾つかのテーマが選択できます。 今回は「タイトルとコンテンツ」を選択します。 1つのプレゼンテーションはいくつかのスライドで構成されています。 1つのスライドはワープロで言う1ページに相当します。

(3.3) レイアウトの選択

(1) 新しいスライドが表示された状態で、「リボン」 の「レイアウト」をクリックします。 (2) 図 8 のように、レイアウトテーマの一覧が表 示されます。ここで表示されたテーマを選択 することによりいつでもスライドのレイアウ トを変更することができます。 (3) 実際にレイアウトが変化することを確認した ら、元の「タイトルとコンテンツ」テーマに 戻します。 図7 新しいスライドの追加 タイトルの入力 クリック 図8 レイアウトテーマの選択

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(3.4) テキストの入力

テキストの入力の要領は、1枚目のときと同じです。入力したいテキストボックスをク リックすると、文字入力モードになります。ここで、さらにスライドを3枚追加します。 レイアウトはスライド3,4 が「タイトルとコンテンツ」、スライド 5 は「タイトルのみ」 にします。それぞれ、図9 のようにテキストを入力してください。 図9 サンプルプレゼンテーション (右下の数字はスライドの順番)

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(3.5) スライドショー

入力がすべて終了したら、試しにスライドを順番に表示させましょう。それには、 メニューバーから「スライドショー(Alt+S)」→「最初から(B)」を選択(もしくは F5 キー押下)します。(図 10) すると、1ページ目が表示されます。 スライドショーの実行中は、以下の操作で1つ次/前のスライドに移動したり、途中で スライドショーを終了したりすることができます。  1つ次へ移動・・・↓または→キー、Enter キー、N キー、マウスの左クリック、 マウスのセンターホイールを手前に回転  1つ前へ移動・・・↑または←キー、BackSpace キー、P キー、 マウスのセンターホイールを奥に回転  終了・・・Esc キー また、スライドショーの画面で、右クリックして表示される右クリックメニュー (図11)からでも、動作を選択できます。 図11 スライドショー時の右クリックメニュー

図10 スライドショーの実行

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4.プレゼンテーションの変更、修正

先程作成したプレゼンテーションは文字だけしかありませんでした。今度は文字の大きさ や色、スライドの背景などをデザインし、より魅力的なプレゼンテーションを作成しまし ょう。

(4.1) 全体的なデザインの変更

作業の第1段階は、プレゼンテーションの印象を決める「デザイン」の変更です。 (1) リボンから「デザイン」タブを選択します。(図 12) (2) 「デザイン」リボンの「テーマ」に、あらかじめ用意されたデザインが縮小表示 されます。ここで、自分の好みやプレゼンテーションする内容に応じて、デザイ ンの上にマウスのポインタを合わせます。すると、ライブプレビュー機能により ポインタを合わせたデザインがスライドにプレビューされます。他のデザイン上 にポインタを合わせればそのデザインのプレビューが表示されます。「その他」ボ タンを押せばより多くのデザインが選べます。好みのデザインを選びましょう。 図12 デザインテンプレートの適用 「その他」ボタン

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12 (3) 次に、デザインの色の組み合わせを変更したい ときには、「デザイン」リボンの「配色」ボタ ンを選択します。あらかじめ用意された配色パ ターンが縮小表示されます。デザインテンプレ ートの場合と同様にライブプレビュー機能で 結果を確認し、気に入った配色の上で右クリッ クして[すべてのスライドに適用]を選択します。 配色の一覧下部の「新しい配色のパターンの作 成(C)…」を選択すれば、自由に色の組み合わ せを作ることができます。(図13) (4.2) フォントのサイズ、色などの変更 ここでは、1ページ目のタイトルの変更を行います。 (1) 変更したいテキストボックスをクリックし、実線で囲まれた選択状態にします。 (2) リボンの「ホーム」タブを選択します。「ホーム」リボンの「フォント」から、 フォントの種類、サイズ、色、スタイル、文字飾りを変更することができます。 図14 としてフォントを「HGP 創英角ポップ体」、サイズを「44」、色を「黒」 として、スタイルの「太字」「文字の影」ボタンはOFF に、「斜体」ボタンを ON にします。 (3) 設定が完了したら、タイトルの見た目がどのように変わったか確認してください。 図13 スライドの配色の作業ウィンドウ 「配色」ボタン 図14 フォントの変更

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13 フォントの設定の変更は、頻繁に利用する機能です。そのため、わざわざリボンから呼 び出さなくても、変更したいテキストを選択することでテキストの右上にフォントバーが 表示されます。それぞれの機能は、そのアイコンにマウスカーソルを重ねることで、説明 が表示されます。利用したい機能のアイコンをクリックすることで、「ホーム」リボンの フォントと同様の操作ができます。(図15)

(4.3) テキスト配置の変更

書式とは、テキストの配置の方法です。ワープロソフトと同じように、左右に寄せたり、 センタリング(中央揃え)を行ったりすることです。ここでは、サブタイトルの名前の部 分を中央揃えに変更してみましょう。 (1) 名前の部分(サブタイトルのテキストボックス)をクリックします。 (2) リボンからホームを選択します。「ホーム」リボンの「段落」にある「中央揃え (Ctrl+E)」ボタンを押します。すると、図 16 に示すように名前が中央に寄ります。 図15 フォントバー 図16 テキストの配置

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(4.4) 図などのオブジェクトの挿入

PowerPoint では、テキストや背景の絵だけでなく、任意のグラフィックデータや簡単な 図形、音声、アニメーション、Word 文書や Excel の表やグラフなども表示することが出 来ます。これらのデータを一般に「オブジェクト」と言います。最初に入力したテキスト もオブジェクトの一種です。 ここでは、Microsoft Office にあらかじめ用意されている「クリップアート」を貼り付け ることにしましょう。 (1) 2 枚目のスライドに移動して、「挿入」タブをクリックします。 (2) リボンに表示されている「図」グループの中から「クリップアート」を選択しま す。すると図17 のように画面右側に「クリップアート」という作業ウィンドウが 表示されます。この「クリップアート」の作業ウィンドウではあらかじめMicrosoft Office 用に用意されている画像、サウンドおよびアニメーションを検索表示する ことができます。 図17 「クリップアート」ボタン と 作業ウィンドウ

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15 (3) 挿入したいクリップアートを絞り込むために、「検索 フォーム」に「プレゼンテーション」と入力し「検索」 ボタンをクリックします。図18 のようにプレゼンテ ーションに関連したクリップアートサンプルが表示 されます。 (4) 検索したクリップアートをスライドに挿入してみましょう。図 19 のようにクリッ プアートサンプルをマウスでスライド上までドラッグする(左ボタンを押したま ま移動しスライド上でボタンを離す)と、スライドに取り込むことができます。 図18 プレゼンテーション関連の クリップアートサンプル 図19 クリップアートをマウスでドラッグする

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16 (5) 挿入したオブジェクト(クリップアート)を移動するには、オブジェクト上で左 クリックします。すると、図20 のように小さい8つの「○」と「□」マークが表 示されます。この状態でドラッグすると、任意の場所に移動することが出来ます。 オブジェクトのサイズを変更したいときは、四隅の「○」をドラッグすれば縦横 均等に、辺上の「○」をドラッグすれば、縦横独立に変化させることができます。 さらに、上に伸びた辺の緑色の「○」をドラッグすると回転することができます。

(4.5) 目的のスライドへジャンプする(ハイパーリンク)

普通、プレゼンテーションでは1ページ目から順番にスライドを進めますが、場合によ っては順番を飛ばしたり、インターネットに接続して Web ページを表示させたりしたい こともあるでしょう。そのような時に、この「ハイパーリンク」機能を利用します。 それでは、ハイパーリンクでスライドをジャンプさせてみましょう。 (1) 2枚目のスライドを表示させます。ジャンプする元のテキスト「パワーポイント を使い方」をマウスでドラッグして選択します。(図 21 ) 図20 オブジェクトの移動と変形の例 図21 テキストの選択とハイパーリンクボタン

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17 (2) リボンの「挿入」タブから「ハイパーリンク」を選択します。 図22 に示すウィンドウ「ハイパーリンクの挿入」が表示されます。 (3) ウィンドウ左側の「リンク先」で、「このドキュメント内(A)」をクリックします。 すると、図23 のように変化します。これは、今作成しているプレゼンテーション 内のスライドへジャンプするときに指定します。 「ドキュメント内の場所(C):」には、作成したスライドの一覧が表示されます。「ス ライドのプレビュー:」には、選択したスライドのプレビューが表示されます。 ここで、4枚目のスライド「4.パワーポイントの使い方」を選択し、[OK]をクリ ックします。 ハイパーリンクを指定したテキストには、アンダーラインが表示されます。それでは、 スライドショーを実行して動作を確かめてみましょう。 図23 スライドへのハイパーリンクの指定 図22 ハイパーリンクの挿入

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18 (4) ハイパーリンクを指定したオブジェクトのリンクを解除したいときは、先程と 同じ手順で「挿入」タブ →「ハイパーリンク」を選択します。 今度はウィンドウのタイトルが「ハイパーリンクの編集」に変わっています。 ウィンドウ右下の[リンクの解除(R)]をクリックします(図 24)。すると、選択して いたテキストのアンダーラインが消え、ハイパーリンクが解除されます。

(4.6) 画面切り替えの視覚的効果の設定

次のスライドに移動するとき、単純にスライドが入れ替わるだけでは、面白くないです ね。何かアクセントがあった方が、スライドが切り替わったことがわかりやすいことがあ ります。それには、いわゆる視覚的効果(Visual effect)を加えるのが効果的です。 画面の切り替え時の視覚効果を付加するには、リボンの「アニメーション」タブを選択 します。すると、リボンに図25 のような画面切り替えの設定が表示されます。 図25 の囲った部分から視覚効果を選択すると、スライド画面に動きがプレビューされま す。切り替わりの時間は、「画面切り替えの速度」項目で、[遅く]、[普通]、[速く]が選択 できます。 プレゼンテーション全体に、同じ視覚効果を適用するには、[すべてに適用]をクリックし ます。設定を無効にしたい場合は、上のリストから「なし」を選択します。 全体の動作の確認は、スライドショーを実行することによって可能です。みなさん確認 してみてください。 図25 画面の切り替えの設定 図24 ハイパーリンクの解除

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(4.7) オブジェクトのアニメーション効果

画面の切り替えだけでも、印象がかなり変化しました。今度は、スライド内にある文字 列を動かして強調する方法(アニメーション効果)を実習しましょう。 (1) 3 枚目のスライドを開き、リボンの「アニメーション」タブ →「アニメーション の設定」を選択します。 (2) 右側の作業ウィンドウに「アニメーションの設定」が表示されます(図 26)。 (3) スライド上でアニメーションを設定したい文字列を選択します。 この状態で、右側の作業ウィンドウのコンボボックス「効果の追加」をクリック すると、アニメーションの動作の種類がリスト表示され、選択できます(図27)。 図26 作業ウィンドウ「アニメーションの設定」 図27 アニメーションを設定する文字列の選択

設定したい文字列を選択して・・・

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20 (4) ここでは、「開始(E)」→「1.スライドイン」を選択してみます(図 28)。 選択するとスライド上のオブジェクトに実際の動作がプレビューされます。 アニメーションを設定すると、図29 のように、追加された効果が作業ウィンドウ内に表 示されます。また、効果が適用される文字列の左側には、対応した番号が表示されます。 さらに、アニメーション設定を含むスライドタブには マークが表示されます。 作業ウィンドウ上部にはいくつかの編集項目があります。この項目を変更するとアニメ ーションの動作も変更されます。ここでは、「開始」、「方向」、「速さ」という 3 項目が表 示されています。(選択した効果により、表示項目は変わります) これらを自分の好きなように変更してみてください。 図28 効果選択の流れ アニメーションの順番 アニメーション設定付き スライドの目印 図29 アニメーション設定後

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21 作業パネルの最下段にあるスライドショーというボタンをクリックすると実際の動作が 確認できます。再生ボタンによるプレビューではクリックによる動作など確認できない部 分もありますので必ずスライドショーでも確認してみてください。スライドショーから戻 るには「Esc キー」です。 3 項目で基本的な動きを付けたけれどもっと細か い設定をしたいという場合には図 30 のように編集 したい効果の右側の をクリックし、プルダウン メニューから「効果のオプション」を選択します。 すると図 31 のようなウィンドウが表示されます。 このウィンドウでは先の3 項目を含めた詳細な設定 が行えます。 (設定した効果により項目は変わります) では、試しに、図31 を参考にして「アニメーション後の動作」という項目を変更してみ ます。この項目ではアニメーション後にそのオブジェクトをどうするか設定できます。こ こではアニメーション後に文字列の色が変化するようにしたいと思います。 (1) 項目をクリックし、「その他の色(M)...」で好きな色を選びます。 (2) 「OK」をクリックし、「効果のオプション」ウィンドウを閉じます。 図31 効果のオプション ウィンドウ

図30 効果のオプション

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22 プレビューしてみると文字列が移動した後、その色が設定した色に変化したと思います。 効果のオプションには他にも様々な項目があるので自分で色々試してみましょう。 次は、1 枚のスライド内に複数のアニメーションを設定する際の操作を幾つか説明しま す。まずは先ほどと同様にアニメーションさせたい文字列を選択し、効果の追加を行いま す。追加する効果は好きなものでよいです。(図32) 効果の追加を行うと作業ウィンドウに追加した効果 が表示され、効果を追加した文字列の左側に対応した 番号「2」が表示されます。この状態でプレビューす ると、1 列目の文字列、2 列目の文字列の順番でアニメ ーションが行われます。この順番は効果を追加した順 になっています。ですから2 列目の文字列に先に効果 を追加した場合は2 列目のアニメーションが先に行わ れます。 では、全て順番を考えてから効果の追加をしなければ いけないのかというと、そういうわけではありません。 追加した効果の順番は後からでも変更できます。 それでは実際にこの順番を変更してみましょう。 操作は簡単です。図33 を参考に、作業ウィンドウで順 序を変更したい効果(ここでは2 番目の効果とする) を選択し、下部にある順序の変更ボタンをクリックし ます。すると項目が入れ替わり、スライド上の文字列 に振られた番号も入れ替わります。 図32 効果の追加 図33 順序の変更

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23 プレビューを行うと今度は2 列目の文字列、1 列目の文字列の順番で アニメーションが行われ、順序が変更されたことが確認できます 最後に、追加したアニメーション効果を削除 する方法を説明します。 まず、削除したい効果を選択し、次に上部に ある削除ボタン(図34 参照)をクリックしま す。すると作業ウィンドウからアニメーション 効果を設定したオブジェクト(今回は文字列) が削除され、スライド上の対応した番号も消え ます。 以上でアニメーション効果の説明は終わりです。今回は文字列をアニメーションさせま したが、画像や、図形などにもアニメーション効果はつけられます。それらについては今 回のことを参考にして各自で色々試してみてください。 図34 アニメーション効果の削除

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(4.8) 配付資料の印刷

通常、パソコン画面やプロジェクタなどで、プレゼンテーションを表示しますが、事前 に資料として配付したいときには、1枚の紙にいくつかのスライドを印刷するのが一般的 です。これを配付資料の印刷といいます。 配付資料を印刷するには、Office ボタンから「印刷(P)」を選択します。(図 35) 表示されたウィンドウ「印刷」( 図 36 )で、下の部分の「印刷対象(W)」の欄の 右側の をクリックします。 ここで、リストの中から「配付資料」を選択します。次に、「配付資料」の中の「1ペー ジあたりのスライド数(R)」で適当な値を選び、最後に[OK]をクリックします。 すると、プリンタから1ページあたり指定した枚数のスライドが印刷されます。 図35 配付資料の印刷

図36 配付資料の印刷

印刷対象(W)で 「配布資料」を選ぶ 1ページあたりの、 スライド数(R)を選ぶ

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5.その他の機能

PowerPoint の基本的な操作は 4 章までで終了です。 ここからは、講習会の中では講義・解説は行いませんが、PowerPoint の便利な機能に ついて、そのいくつかを紹介します。

(5.1) オンラインヘルプ

PowerPoint では、使い方の説明や用語解説などは、既にパソコンの中にインストールさ れています。ヘルプを起動するには、キーボードのF1 を押すか、「リボン」の ボタン を選択します。 場合によって、図37 の「オンラインヘルプ」が表示され、わからないことを検索するこ とができます。 図37 オンラインヘルプ

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(5.2) 覚えておくと便利な操作

(5.2.1) オブジェクトの設定変更 オブジェクトについて、フォントの変更や アニメーションの設定は、オブジェクトを 選択してからメニューで機能を指定しまし たが、もっと簡単で素早く行う方法があり ます。 1つ目の方法は、変更したいオブジェクト 上で右クリックすることです。図38 のよう なプルダウンメニューが表示され、オブジ ェクトに対して適用できる機能を選択する ことができます。 2つ目は、「リボン」から選択する方法です。「リボン」上のアイコンにマウスを重ね 合わせると、そのアイコンの機能が表示されるのでそれを参考に利用してください。 また、この「リボン」はタブによってタスク別に構成されています。詳しくは、オン ラインヘルプを利用してください。 図38 オブジェクトの右ボタンメニュー

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27 (5.2.2) 編集画面の表示切替 プレゼンテーションの編集時の表示には、いくつかのスタイルがあります。初期状態 の表示は「標準表示」です。他には、1枚のスライドだけを表示する「スライド表示」、 タイトルとテキストだけを一覧のように表示する「アウトライン表示」や、スライド を縮小して複数枚のスライドを一度に表示する「スライド一覧表示」などがあります。 (図39-1) これは、画面左側上段と右側下段に表示されます。ここには、「スライドショー」も あります。(図 39-2)これは、「リボン」の「スライドショー」タブ→「現在のスライ ドから」と同じです。 図39-2 表示の変更ボタン (PowerPoint 画面右側下段) 一覧表示 スライドショー 標準表示 図39-1 スライド / アウトライン表示の変更 (PowerPoint 画面左側 上方) スライド / アウトラインの文字が見えない場合は

矢印の間の仕切りを横方向へずらす

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28 (5.2.3) ファイルのドラッグ&ドロップによる挿入 4.4 節で図などのオブジェクトの挿入について説明し、例として「クリップアート」 の挿入を、「リボン」の「挿入」タブ →「クリップアート」という手順で行いました。 もし自分で用意した画像ファイルがあれば「リボン」の「挿入」タブ →「図」で挿入 できます。しかしながら、この方法では挿入を何度も行うようなときには、同じ手順 を繰り返すのが面倒だと感じるかもしれません。 そこで、ここではもっと手順が単純で、より直感的にファイルの挿入が行える方法を 紹介します。ドラッグ&ドロップによるファイルの挿入です。 まず、挿入したいファイルまたはオブジェクトを用意します。(ここでは Excel で作 成したグラフを挿入してみます。) 次にそのオブジェクト(ここではグラフ)の上へマウスカーソルを移動し、左ボタン を押し、押したまま挿入したいスライド上まで移動し左ボタンを離します。これで完 了です。スライド上にグラフが表示され、挿入されたことが確認できます。(図40) 図40 ドラッグ&ドロップによる挿入

(5.3) 図の圧縮

図の挿入について説明しましたので関連事項として図の圧縮を紹介します。 画像ファイルなどのオブジェクトデータはファイルサイズが大きく、たくさん挿入する とスライドデータが肥大化し、表示が遅くなったり、印刷時にジョブサイズの制限値を超 え、印刷できないなどのトラブルが発生する恐れがあります。 しかしながら、図が少なく、文字ばかりのスライドでは面白くありません。図はたくさ ん入れ、かつデータサイズは小さく抑えたい。そこで、図の圧縮を行います。図の圧縮と は字の通り、図のデータサイズを縮めることで、PowerPoint に用意された機能の一つで す。

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29 先ず圧縮したい図を選択します。図を選択するとリボンに「図ツール書式」タブが表示 されます。「図の圧縮」(図41 参照)をクリックします。 すると、図42 に示すような「図の圧縮」ウィ ンドウが表示されます。ここでは図の圧縮に関す る設定が行えます。 圧縮したい図が現在選択している図だけなら ば「選択した画像のみに適用(A)」をチェックし てください。 また、オプションを選ぶと「圧縮オプション」と「出力先」の設定ができます。「圧縮 オプション」では「保存時に基本的な圧縮を自動的に行う(A)」と「図のトリミング部分 を削除する(D)」という項目がありますが、基本的には両方チェックを入れます。「保存時 に基本的な圧縮を自動的に行う」に関しては圧縮するのが目的なのでチェックするのが当 然なのですが、BMP 画像などの無圧縮画像はサイズが大きくよく縮みますが JPG 画像や PNG 画像など元々圧縮してある画像に関しては余り効果がないかもしれません。「図の トリミング部分を削除する(D)」というのはスライドに挿入した図をトリミング加工して いる場合に、トリミングによって隠されている部分を削除してデータサイズを減らすとい うことです。ここで削除した場合はトリミングの取り消しができなくなります。 「出力先」では、紙面に印刷するのであれば「印刷用(P)」を、作成したスライドを PC 画面上やWeb 上での表示にしか使わないのであれば「画面用(S)」、電子メールに使用する なら「電子メール用(E)」を選択します。 設定が終わったら「OK」を押します。図の圧縮が実行され、元の画面に戻ります。 図41 図ツール書式リボン 図42 画像の圧縮 クリック

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(5.4) スライドマスタ

スライドマスタについて紹介します。スライドマスタとは 4.1 節で説明したデザインテ ンプレートの1要素であり、タイトル、本文、フッターなどのフォントスタイルや、テキ ストやオブジェクトのプレースホルダの位置とサイズ、背景のデザインや配色などの情報 を格納するものです。スライドマスタに変更を加えるとその変更がすべてのスライドに適 用されます。このため、主に次の用途に使用されます。 ・ フォントや行頭文字を変更する ・ 複数のスライドに表示するロゴなどの図を挿入する ・ プレースホルダの位置およびサイズを変更する また、スライドマスタに変更を加えても個々のスライドへの変更は保持されます。 では、具体的にスライドマスタの利用方法を紹介します。リボンの「表示」タブ→「プ レゼンテーションの表示」→「スライドマスタ」を選択します。すると、図 43 のように 画面が切り替わりスライドマスタが表示されます。 スライドマスタでは上述したようにフォントスタイルや背景のデザインの変更などが できます。ここでは、タイトルフォントの変更とロゴの挿入を例に進めていきます。 まず、図43 を見てもらうとわかるように、 スライドマスタ表示では左側のスライド一 覧に複数枚のスライドが表示されます。上 に表示されているのがスライドマスタで、 これへの変更は 2 枚目以降すべてのスライ ドに適用されます。下に表示されているの はタイトルマスタと呼ばれるもので 1 枚目 のスライドに適用されます。これは 1 枚目 のスライドが主にプレゼンテーションの題 名や発表者の名前など、いわゆる本でいう ところの表紙にあたるものに使われることが多いため、他のスライドとデザインを変える 目的で分けて用意されているのです。ここではタイトルマスタには手を加えず、スライド マスタの方を変更していくことにします。 図43 スライドマスタ

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31 それでは早速、タイトルフォントの変更を行います。これはスライドマスタだからとい って特殊なことはありません。まずフォントを変更したい部分(ここではタイトル)をク リックします。後は4.2 節で説明したのと同様に、リボンの「ホーム」タブの「フォント」 から「太字」と「斜体」をクリックします。スライドマスタのタイトル文字列が「太字+ 斜体」のスタイルに変更されたのを確認したら、続いてロゴの挿入に移ります。 ロゴの挿入は5.2.3 節で紹介したドラッグ &ドロップによる方法を使います。ロゴと して使いたい図を用意し、図44 のようにテ キストの邪魔にならない位置へ挿入します。 これで一先ずスライドマスタの変更を終 了しますので、「スライドマスタ」タブの 「マスタ表示を閉じる」をクリックします。 マスタ表示が閉じ、通常表示に戻ります。 通常表示に戻ったら、今度はスライドマスタの変更が各スライドに反映されているかを 確認します。5.2.2 節で紹介した表示切替ボタンを使い、スライド一覧表示にします。 すると、最初のスライドを除いたすべてのスライドでタイトル文字列のフォントスタイル が変更され、ロゴが挿入されていることが確認できます。 以上でスライドマスタの基本的な使い方の説明は終わりです。ここで説明した以外の 機能に関しては、上述のオンラインヘルプを参考に各自で試してみて下さい。

6.参考文献

大槻有一郎 『はじめての PowerPoint 2007 基本編 Windows Vista 版』,秀和システム,2007

井上香緒里&できるシリーズ編集部 『できる PowerPoint 2007 Windows Vista 対応』,インプレス,2007

参照

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