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重度・重複肢体不自由児のコミュニケーションに関する研究 : アセスメント法と学習対応表の検討

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Academic year: 2021

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全文

(1)

平 成

25年

度 学 位 論 文

重 度 ・ 重 複 肢 体 不 自 由 児 の

コ ミ 三 二 ヶ ― シ ョ ン に 関 す る研 究

―ア セ ス メ ン ト法 と学 習 対 応 表 の 検 討 ―

兵 庫 教 育 大 学 大 学 院 学 校 教 育 研 究 科 特 別 支 援 教 育 学 専 攻 障 害 科 学 コ ース

M12113G

秀 島 圭 和

(2)

目 次 第

1章

問 題 の 所 在 と 目 的 第

1節

問 題 の 所 在 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。1

1-1重

複 障 害 児 教 育 の 指 導 課 題

1-2

コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン

1-3

ア セ ス メ ン ト

1-4

重 度 。重 複 化

2節

コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン トに 関 す る 先 行 研 究 ・7

2-1小

池 の・コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 習 把 握 表

2-2宇

佐 川 の 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 診 断 評 価 表

2-3

坂 国 の 重 度 障 害 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 発 達 ア セ ス メ ン トシ ー ト

2-4大

伴 の 言 語 。コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 発 達 の 評 価 表

2-5菊

野 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 に 関 す る ア セ ス メ ン ト表 第

3節

研 究 の 目 的 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 、・ ・ ・ ・ ・ 11 第

2章

重 度 。重 複 肢 体 不 自 由 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 習 の ア セ ス メ ン ト表 の 作 成 第

1節

予 備 研 究 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 「試 行 版 」 作 成 ・ ・ 。12

1-1

目 的

1-2

方 法

(3)

2節

2-1

2-2

3節

3-1

3-2

4節

5節

5-1

5-2

5-3

6節

7節

3章

1節

2節

3節

4節

18の

学 習 項 目 と

72の

下 位 項 目 表 の 試 用 ・ 方 法 結 果 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 の 作 成 目 的 方 法 結 果 ・ ・ ・ ・ ・

23

・ ・ ・ ・

26

29

34

ア セ ス メ ン ト表 の 評 価 方 法 の 検 討 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 習 把 握 表 の 評 価 方 法 宇 佐 川 の 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 診 断 評 価 表 の 評 価 方 法 Hide―

ABCの

評 価 方 法 考 察 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1・ ・ ・ ・ .。 。 。 .・ ・ ・37 研 究 上 の 課 題 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ● ● ● ● ●・ ・ ・ 40 重 障 児 の 心 拍 変 動 を 用 い た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 習 の ア セ ス メ ン ト法 の 検 討 問 題 と 目 的 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 41 方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・43 結 果 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・49 考 察 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・64 第

4章

ス ポ ー ツ セ ン サ ー を 用 い た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 習 の ア セ ス メ ン ト法 の 検 討 第   第

1節

2節

2-l iPadを

用 い た 心 拍 反 応 把 握 シ ス テ ム

2-2

使 用 機 器

2-3

対 象 生 徒 問 題 と 目 的 方 法 。・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ,・ ・ ・ ・ ● ●・ ● ●・ ・ 67 68

(4)

2-4

対 象 授 業

2-5

手 続 き 第

3節

結 果 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 75

3-1

対 象 生 徒

(K)の

結 果

3-2

対 象 生 徒 (」 )の 結 果

3-3

対 象 生 徒

(H)の

結 果

3-4 micoachの

心 拍 グ ラ フ と デ ー タ 入 力 に よ る グ ラ フ の 比 較 第

4節

考 察 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 111 第

5章

ほ と ん ど 表 出 が な い 重 障 児 の 学 習 対 応 表 の 検 討 第

1節

問 題 と 目 的 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

117

2節

方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

119

2-l Hide―

ABCに

お け る 表 出 が ほ と ん ど な い 重 障 児 の 学 習 項 目 の 検 討

2-2

学 習 内 容 対 応 表 の 検 討

ヽ 第

3節

結 果 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

0000。

・ ・ ・ 。121

3-1

表 出 が ほ と ん ど な い 重 障 児 が 該 当 す る Hide―

ABCの

学 習 項 目

3-2

該 当 学 習 項 目

3-3

学 習 対 応 表 第

4節

考 察 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 0。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・131 第

6章

総 合 考 察 第

1節

研 究 の 概 要 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

137

2節

総 合 考 察 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

139

3節

今 後 の 課 題 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

147

(5)

引 用 文 献 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。・ ・ ・ ・

150

参 考 文 献 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

157

謝 辞 資 料

(6)

1章

(7)

1節

問 題 の 所 在

1-1

重 度

0重

複 障 害 児 教 育 の 指 導 課 題 重 度 。重 複 障 害 児 に 対 す る 学 校 教 育 の 課 題 を 考 え て み る と 、 学 校 と い う 具 体 的 な 教 育 の 場 を 通 じ て こ れ ら を ひ と り の 人 間 と し て 発 達 を 促 し 、 そ の 能 力 を 十 分 に 伸 ば す た め に は い か に し た ら よ い か が 、 今 後 こ の 教 育 を 進 め る う え で の 最 大 の 課 題 と し て 取 り 上 げ ら れ る (辻 村,1975)。 養 護 学 校 義 務 化 か ら

34年

が 経 過 し よ う と し て い る 今 、改 め て 既 成 の 枠 に と ら わ れ な い 教 育 的 対 応 を 追 求 す る 必 要 が あ る 。 一 方 で 、 取 り 上 げ ら れ た 重 複 障 害 児 教 育 の 指 導 課 題

(Table l-1)は

、子 ど も た ち の 教 育 導 入 に あ た つ て の 一 般 的 視 点 で あ り 、 個 々 の ね ら い を 具 体 的 に 設 定 す る 必 要 が あ る (り│1住 ,1999)。 重 複 障 害 児 教 育 の 指 導 課 題

(Table l-1)は

、 重 度 ・ 重 複 障 害 児 教 育 に 携 わ る 者 に と つ て 大 き な 指 針 を 示 し て い る (り│1住,1999)。 重 度 ・ 重 複 障 害 児 の 指 導 方 法 に つ い て は 、 多 々 の 研 究 が 積 み 重 ね ら れ て い る が 、 重 複 障 害 児 教 育 の 指 導 課 題

(Table l l)は

、今 で も 参 考 と す べ き 整 理 が な さ れ て い る と 言 え る 。 重 度 。重 複 障 害 児 と 学 習 を 進 め て い て 特 に 感 じ る の は 、 「発 達 の 初 期 的 な 段 階 で の 指 導 課 題 」 と 「 よ り 自 己 統 制 (調 整 )さ れ た 行 動 へ 進 め る 課 題 」 は 、 「基 本 的 な 学 習 課 題 」 を 達 成 す る う え で 密 接 な 課 題 で あ る と 考 え ら れ る こ と で あ る 。 そ こ で 、 筆 者 は 「 基 本 的 学 習 課 題,」 を 達 成 す る 糸 口 に な る た め に は 、 そ の 基 礎 と な る 「 コ ミ ュ ■ ケ ー シ ョ ン を 獲 得 す る 課 題 」 に 注 目 し 、 そ の 促 進 に を 図 る こ と が 大 切 で あ る と 考 え た 。

(8)

Table l-1重

複 障 害 児 教 育 の 指 導 課 題 (文 部 省

,1983)

1

心 身 の 健 康 の 維 持 と 増 進 の 課 題

2

発 達 の 初 期 的 な 段 階 で の 指 導 課 題 ① 自発 的 な 動 き を 引 き 出 す 課 題 ② 人 との 課 題 を 引 き 出 す 課 題

3

よ り 自 己 統 制 (調 整)さ れ た 行 動 へ 進 め る 課 題 ① 運 動 の 分 化 及 び 感 覚 の 活 用 を 図 る 課 題 ② コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 促 進 す る 課 題 ③ 情 緒 の 分 化 を 促 す 課 題

4

基 本 的 な 学 習 課 題 ① 自 己 の 周 囲 の 様 々 な 物 や 人 の 属 性 に つ い て 理 解 し て 、 相 互 の 関 係 を 把 握 し な が ら 操 作 す る 課 題 ② 探 索 、 構 成 、 概 念 形 成 を 図 る 課 題 ③ 行 動 領 域 を 広 げ 、 日 常 生 活 の 行 動 を 高 め る 課 題 ① よ り 高 度 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 手 段 を 獲 得 す る 課 題

5

よ り 高 次 の 表 現 活 動 を 育 て る 課 題 ① 身 振 り動 作 や 発 声 、 身 体 接 触 等 に よ る 表 現 活 動 の 課 題 ② 描 画 、 線 画 、 書 字 に よ る 表 現 活 動 の 課 題

6

日 常 生 活 の 自 立 を 図 る 課 題

1-2

コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン と は 、 人 が 互 い に 意 思 や 感 情 、 考 え を 伝 達 し あ つ た り 、理 解 し た りす る こ と で あ る (全 心 財 団 ,2010)。 ま た 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン は 、 子 ど も と大 人 の 双 方 向 の や り と りの 上 に 成 り立 つ て い る (り│1住 ,1999)。

ICFの

考 え 方 を 参 考 に す れ ば 、障 害 に よ る 学

(9)

習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 の 状 態 に は 、 個 人 因 子 や 環 境 因 子 な ど が 影 響 し あ っ て い る (障 害 者 福 祉 研 究 会 ,2008)。 う ま り 、障 害 に よ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 学 習 上 又 は 生 活 上 の 困 難 は 、 個 人 因 子 だ け で な く 、 環 境 因 子 に 大 き く 影 響 さ れ る こ と が 多 く 、 教 師 の 係 わ り方 を 変 え る こ と で 、子 ど も の 状 態 に 変 容 が み ら れ る こ と が あ る (全 心 財 団,2010)。 問 わ れ て い る の は 子 ど も の 「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 」 と い う よ り も 我 々 自 身 の 子 ど も へ の 係 り方 で あ る と い う認 識 に 立 つ べ き で あ る (川 住,1999)。 そ の こ と が 、重 度 ・ 重 複 障 害 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 促 進 に 向 か う 出 発 点 だ と 考 え ら れ る 。

1-3

ア セ ス メ ン ト 学 校 教 育 に お い て 重 度 ・ 重 複 障 害 児 と の か か わ り が 深 い 教 員 は 、 行 動 観 察 や 検 査 を 通 じ て 子 ど も が 順 調 な 心 理 発 達 過 程 を た ど つ て い る か を 把 握 し て お く 必 要 が あ る (中 島,2006)。 こ の こ と は 、 教 員 の ア セ ス メ ン ト能 力 の 重 要 さ を 指 し て い る 。 ア セ ス メ ン ト と は

,個

人 の 状 態 像 を 理 解 し

,必

要 な 支 援 を 考 え た り

,将

来 の 行 動 を 予 測 し た り, 支 援 の 成 果 を 調 べ る こ と で あ る (佐 藤 ,2005)。 教 員 が 、 い か に 重 度 : 重 複 障 害 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を ア セ ス メ ン トで き る か は 、 支 援 を 考 え 支 援 の 成 果 を 調 べ る た め に 重 要 な 事 項 だ と 言 え る 。 重 度 。重 複 障 害 児 と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が む ず か し い 原 因 の ひ と つ と し て 、 反 応 表 出 の 乏 し い こ と が あ げ ら れ る (片 桐 。小 池 ・ 北 島,2000)。 特 別 支 援 学 校 (肢 体 不 自 由)に 在 籍 す る 児 童 生 徒 の 障 害 の 状 態 は 多 様 で あ り 、重 複 障 害 者 も 多 数 在 籍 し て い る (全 心 財 団,2010)。 さ ら に 、全 国 の 特 別 支 援 学 校 で 医 療 的 ケ ア を 必 要 と す る 児 童 生 徒 は 、 全 在 籍 者 の

6.3%を

占 め て い る (文 科 省

,2010b)♂

こ の こ と か ら 、 行

(10)

動 観 察 や 検 査 だ け で は 重 度 。重 複 障 害 児 の ア セ ス メ ン トは 困 難 で あ り 、 学 習 内 容 を 設 定 す る こ と が 困 難 な 場 合 が 発 生 し 、 日標 設 定 が 不 明 確 な ま ま 授 業 展 開 が な さ れ る こ と も 予 想 さ れ る 。

1-4

重 度 ・ 重 複 化 文 部 科 学 省

(2012)の

調 査 に お い て 、児 童 生 徒 の 障 害 の 状 態 が 年 々 、 重 度 。重 複 化 し て い る こ と が 報 告 さ れ て い る 。 重 複 障 害 学 級 在 籍 率

(Fig.1-1)を

障 害 種 学 校 別 に 比 較 す る と 平 成

7年

度 以 降 、 肢 体 不 自 由 特 別 支 援 学 校 の 重 複 障 害 学 級 在 籍 の 児 童 生 徒 数 が

70%を

超 え て 推 移 し 、 他 の 障 害 種 に 比 べ て 高 い 比 率 で 推 移 し て い る 。 肢 体 不 自 由 特 別 支 援 学 校 の

2011年

度 の 重 複 学 級 在 籍 率 (文 科 省

,2012)は

80.0%で

あ る 。 重 複 学 級 在 籍 率 4 100.0 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 (%) 一 聴 覚障害 ― ― 知的障害 一 肢 体 不 自由 … … 病弱

ご♂くベペ詳♂♂♂くべく鋭く♂

ヽ ヽ ∼ ∼ ∼ `

Fig.1-1

(11)

肢 体 不 自 由 特 別 支 援 学 校 在 籍 の 児 童 生 徒 の 内 訳 は 、障 害 の 状 態 が 、 複 数 の 種 類 の 障 害 を 併 せ 有 し て い る 場 合 や 単 一 障 害 の 状 態 が 重 い な ど 重 複 障 害 の 状 態 は 様 々 で あ る 。 重 複 障 害 学 級 児 童 生 徒 が 高 い 率 で 在 籍 し て い る 肢 体 不 自 由 特 別 支 援 教 育 に お い て は 、 障 害 に 応 じ た 専 門 的 な 指 導 や 支 援 の 在 り方 を 考 え る と と も に 、 複 数 の 種 類 の 障 害 を 併 せ 有 す る こ と で も た ら さ れ る 困 難 を 再 整 理 し 、 指 導 や 支 援 の 一 層 の 充 実 を 図 る 必 要 が あ る (大 崎,2010)。 ま た 、 重 度 。重 複 肢 体 不 自 由 児 の 学 習 は コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン と 密 接 な 関 係 が あ る (小 池,1995)。 し か し 、重 度 ・ 重 複 障 害 児 の 実 態 を 把 握 す る 際 、 内 面 的 な 実 態 、 例 え ば 、 人 ・ 場 所 。音 楽 な ど に つ い て の 好 き 。嫌 い 、 音 声 言 語 の 理 解 、 意 思 の 表 出 な ど の 実 態 は 、 簡 単 に 把 握 で き る も の で は な い (松 田,2010)。 ま た 、宇 佐 川

(2007)は

、発 達 全 体 を 俯 厳 し な が ら 個 人 内 差 を 提 え ら れ る ア セ ス メ ン ト ツ ー ル が ほ と ん ど 見 当 た ら な い と 述 べ て い る 。 実 際 に 重 度 ・ 重 複 障 害 児 の 日標 設 定 は 、 担 任 の 力 量 に 委 ね ら れ る こ と が 多 く 、 初 め て 重 度 ・ 重 複 障 害 児 を 担 任 す る 教 師 は 具 体 的 な 目 標 設 定 に 苦 慮 し て い る (坂 口,2001)。 コ ン サ ル テ ー シ ョ ン を 行 う に あ た つ て は 、 ま ず 、 教 員 の 力 量 や ニ ー ズ に 合 わ せ る 必 要 が あ る (藤 井,2006)。 重 度 ・ 重 複 障 害 児 で は 動 き や 表 情 の 変 化 が 乏 し く 、コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の ア セ ス メ ン トが 難 し い 。 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の ア セ ス メ ン トが で き れ ば 、 日 標 設 定 で き 、 実 現 の 程 度 が 学 習 評 価 と な る (小 池 ・ 雲 井 ・ 吉 田 ・ 安 部,2011)。 以 上 の こ と に よ り 、表 記 の 研 究 テ ー マ を 設 定 し 考 察 を 深 め る こ と で 、 効 率 的 で 効 果 的 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が 実 施 で き る の で は な い か と

(12)

考 え た 。

ま た 、 文 科 省

(2012)に

お い て 重 度 。重 複 障 害 児 の 状 態 が 多 岐 に わ た る こ と が 指 摘 さ れ て い る 。 こ の た め 本 研 究 に お い て は 、 重 度 ・ 重 複 障 害 児 を 肢 体 不 自 由 特 別 支 援 学 校 重 複 障 害 学 級 に 在 籍 す る 児 童 生 徒 と し て 定 義 し 重 障 児 と 表 記 す る 。

(13)

2節

コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン トに 関 す る 先 行 研 究

2-1

小 池 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 把 握 表 小 池 ら

(2011)は

、 重 障 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の ア セ ス メ ン トの た め に 、健 常 乳 児 の 発 達 に 視 聴 知 覚 の 発 達 の 視 点 を カロえ て 検 討 し た 。 音 声 言 語 理 解 の 質 問 紙 と 学 習 把 握 表 を 用 い た 調 査 の 結 果 に 基 づ き 、 把 握 手 続 き の 信 頼 性 と 妥 当 性 を 検 討 し た 。 対 象 は 肢 体 不 自 由 特 別 支 援 学 校 在 籍 の 重 障 児

99名

で あ り 、 内

78名

は 副 担 任 に も 質 問 紙 に 記 入 依 頼 し た 。 重 障 児 は 、ヽ動 き や 表 情 の 変 化 が 乏 し く 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の ア セ ス メ ン トが 難 し い 。 ア セ ス メ ン トの た め に は 音 声 言 語 理 解 の 前 段 階 の 把 握 が 大 切 で あ る (小 池 ら,2011)。 ま た 、重 障 児 の 発 達 は 、健 常 の 乳 児 の 発 達 過 程 を ア セ ス メ ン ト尺 度 と し て 扱 わ れ る こ と が 多 く 、 肢 体 不 自 由 児 の 前 言 語 期 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の ア セ ス メ ン ト の 指 針 を 得 る た め に は 健 常 乳 児 の 前 言 語 期 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の 知 見 を 得 る こ と が 必 要 に な る (正 高,1993)。 認 知 の 概 念 形 成 の 段 階 に ア セ ス メ ン ト さ れ る 重 障 児 の 理 解 の た め に は 、 乳 児 の 前 言 語 期 の 発 達 段 階 を 詳 細 に 分 析 す る こ と が 求 め ら れ る 。 さ ら に 小 池 ら は 、 東 京 都 教 委 と の 共 同 研 究 で 、 乳 児 の 語 彙 理 解 と 視 覚 認 知 に 知 見 を 得 な が ら 、 重 度 。重 複 障 害 肢 体 不 自 由 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 学 習 習 得 状 況 把 握 表 と 学 習 指 導 ソ フ トを 開 発 し た 。 フ ォ ー マ ッ トに 従 つ て 入 力 す れ ば 学 習 指 導 の 方 法 が イ ラ ス トで 表 示 さ れ る ソ フ トで あ り

Web公

開 し て い る 。 こ れ に よ つ て 個 別 の 指 導 計 画 作 成 や 具 体 的 な 授 業 に 役 立 て る と と も に 小 中 高 一 貫 し た 系 統 的 な 指 導 を 進 め て い く こ と に 活 用 が 期 待 さ れ る 。 し か し 、抽 出 重 障 児 (発

(14)

達 齢

2ヶ

月)の 実 態 を 入 力 し て み る と「 注 意 反 応 を 促 す 働 き か け を 行 い ま す 。 働 き か け を 快 と し て 受 け と め る よ う 、 て い ね い に 指 導 し ま す 。」と 表 示 さ れ る の み で 、具 体 的 な 学 習 指 導 の 内 容 は 示 さ な か つ た 。 こ の こ と か ら 、 発 達 齢

2ヶ

月 段 階 に あ る 重 障 児 の た め の 具 体 的 な 学 習 指 導 内 容 は 網 羅 さ れ て い な い 。 つ ま り 、 小 池 の 学 習 習 得 状 況 把 握 表 で も 重 障 児 の た め の 定 式 化 さ れ た 目 標 設 定 は 困 難 で あ る 。

2-2

宇 佐 川 の 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 診 断 評 価 表 重 障 児 の 発 達 を 理 解 し 、 発 達 臨 床 の 類 型 化 を 図 る 方 法 に 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 理 論 が あ る (宇 佐 川,2007)。 宇 佐 川 は 、小 池 と 同 様 に 健 常 乳 児 の 発 達 に 視 聴 知 覚 の 発 達 の 視 点 を 加 え て 検 討 し 、 臨 床 経 験 か ら 得 た 知 見 を 基 に 体 系 化 し た 。 肢 体 不 自 由 を は じ め と す る 重 障 児 の 初 期 発 達 が 、 健 常 乳 児 の 発 達 過 程 か ら説 明 し に く い ひ と つ の 気 づ き は 個 人 内 の 発 達 差 が 著 し く 、 ア ン バ ラ ン ス で あ ら た と い う こ と で あ る (宇佐 川 ,2007)。 こ の こ と は 、重 障 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 知 見 を 得 る に は 、 健 常 乳 児 を 参 考 に す る だ け で は 不 十 分 で は な い か と い つ た 視 点 を 与 え る 。ま た 、認 知 発 達 が 初 期 段 階 に と ど ま っ て い る 場 合 、 日や 耳 と い う感 覚 を 使 う か わ り に 揺 れ や 回 旋 刺 激 (前 庭 感 覚)、 手 首 等 の 感 覚 刺 激 (固 有 感 覚)、 触 れ る 。日 に 入 れ る 等 の 触 覚 的 な 感 覚 は 入 力 し や す い (宇 佐 川 ,2007)。 宇 佐 川

(2007)は

、重 障 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の 把 握 の た め に は 肢 体 不 自 由 特 有 の 困 難 さ に 視 覚 ・ 聴 覚 ・ 触 感 覚 を カロえ て 考 え る 独 自 の 視 点 が 必 要 で あ る と 述 べ て い る 。 さ ら に 、 姿 勢 や 移 動 に つ い て 論 じ る に は 前 庭 感 覚 ・ 固 有 感 覚 の 受 容 に つ い て も 注 目 す る こ と が 必 要 で あ る (宇 佐 川 ,2007)。

(15)

2二

3坂

日 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ヨ ン 発 達 ア セ ス メ ン ト シ ー ト 坂 口

(2011)は

健 常 乳 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 発 達 と イ ン リ ア ル ア プ ロ ー チ を 参 考 に し な が ら 重 度 障 害 児 の コ ミ ュ ■ ケ ー シ ョ ン 発 達 ア セ ス メ ン トシ ー トを 作 成 し た 。 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 発 達 ア セ ス メ ン トシ ー トは 、 ① 志 向 性 、 ② 理 解 、 ③ 表 出 、 ④ 学 習 の 基 礎 、 ⑤ 認 知 発 達 、 ⑥ 好 む 遊 び か ら な る 。 健 常 乳 幼 児 の 前 言 語 期 を 発 達 齢

16ヶ

月 ま で と し て

12-16ヶ

月 、

10-12ヶ

月 、

6-10ヶ

月 、

4-6ケ

月 、

2-4ヶ

月 、

0-2ヶ

月 の

6段

階 に 分 類 し 、 指 導 内 容 の 改 善 を 図 つ て い る 。 し か し こ こ で も 、 発 達 齢

2ケ

月 に 当 た る 段 階 の ア セ ス メ ン トは あ つ て も 学 習 活 動 へ の 言 及 は な く 、 具 体 的 な 指 導 内 容 は 指 導 者 の 力 量 に 委 ね ら れ て い る (坂 口,2001)。 小 池 、 坂 国 の 研 究 は 、 私 が 必 要 と 感 じ て い た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の ア セ ス メ ン ト と 学 習 指 導 そ の も の で あ っ た 。 し か し 、 重 障 児 の 発 達 は 、 健 常 乳 児 の 発 達 を 標 準 化 し た 発 達 検 査 や 発 達 年 齢 と の 対 比 で あ り 、 つ ま ず き を 示 す 障 害 児 の 場 合 そ れ だ け で は 理 解 で き な い (宇佐 川 ,1999)。 実 態 を 分 類 し 、好 む 遊 び に 照 ら し合 わ せ た と し て も 、 重 障 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 目 標 設 定 は 容 易 で は な い (ノlヽ 池 ら,2011)。 さ ら に 、 子 ど も の 発 達 の 支 援 を 真 の 意 味 で 的 確 に 行 う こ と は 、 そ れ ほ ど 容 易 い こ と で は な い (坂 口,2001)。

(16)

2-4大

伴 の 言 語

0コ

ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 発 達 の 評 価 表 前 言 語 期 の 段 階 で も 「表 現 方 法 」 と 「表 現 機 能 」 の 二 つ の 側 面 か ら コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 把 握 で き る (大 伴 ,2008)。 こ の

2点

を ア セ ス メ ン トす る ツ ー ル と し て コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト シ ー トが あ る (大 伴,2008)。 し か し 、よ り 重 度 の 障 害 の あ る 子 ど も か ら の 自 発 的 な 注 目 や コ ミ ュ ニ ケ

,シ

ョ ン 行 動 を 引 き 出 す か が 課 題 で あ る (大 伴,2008)。 子 ど も を ア セ ス メ ン トす る と い う よ り も 、 子 ど も た ち か ら 自 発 性 を 引 き 出 す た め の ツ ー ル と し て 好 み 。関 心 の レ パ ー ト リ ー チ ェ ッ ク リ ス トが あ る (大 伴,2008)。 子 ど も の 発 達 段 階 を 把 握 す る こ と に は 適 切 で あ る が 、 段 階 を 追 つ て 指 導 す る た め の ツ ー ル と し て は 使 い に く い 。

2-5菊

野 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 に 関 す る ア セ ス メ ン ト表 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を ア セ ス メ ン トす る た め の ツ ー ル と し て 菊 野

(2008)の

コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 に 関 す る ア セ ス メ ン ト表 が あ る も コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 に 関 す る ア セ ス メ ン ト と発 声 に 関 す る 機 能 ア セ ス メ ン トか ら な り、 基 盤 と な る 力 、 や り と り 、 表 現 の

3つ

の 段 階 か ら な る 。 し か し 、 重 障 児 の 実 態 は さ ら な る 細 分 化 し た ア セ ス メ ン トが 求 め られ る こ と か ら 、 学 習 項 目 と 下 位 質 問 項 目 か ら な る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 を 作 成 す る 必 要 が あ る 。 10

(17)

3節

研 究 の 目 的

初 め て 重 障 児 を 担 任 す る 場 合 は 、 自 立 活 動 の 目標 設 定 に 苦 慮 す る こ と が あ る (坂 口,2601)。 特 に 重 障 児 と コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が は か れ な け れ ば そ の 他 の 学 習 項 目 に つ い て の 目標 達 成 が 難 し い 。 い わ ゆ る ア セ ス メ ン ト・ 指 導 目標 ・ 指 導 方 法 も 暫 定 的 な も の で し か な い と こ ろ か ら係 わ り合 い が 始 ま り 、 そ の 経 過 に つ い て の 係 わ り手 に よ る 査 察 を 重 要 な 契 機 と し て 係 わ り合 い の 進 展 が 可 能 と な る (松 田,2010)。 人 間 に は 人 と い つ し ょ に い た い

,か

か わ り た い と い う コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 的 本 能 。興 味 が あ る 。 し た が つ て

,コ

ミ ■ ニ ケ ー シ ヨ ン 的 本 能 を 誘 発 す る こ と に よ っ て

,情

緒 も 安 定 し

,児

童 生 徒 と の 信 頼 関 係 を 図 る こ と が で き る (大 沼,2000)。 本 研 究 で は 、 小 池 の ア セ ス メ ン ト表 に 宇 佐 川 の 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 発 達 診 断 ア セ ス メ ン ト表 の 発 達 齢 2ヶ 月 前 後 に あ た る 項 目 を 加 え る 。 そ の 上 で 、 把 握 手 続 き の 妥 当 性 と 信 頼 性 に 加 え て ア セ ス メ ン ト 表 の 評 価 方 法 を 検 討 す る 。 こ う し て 、 発 達 齢 2ヶ 月 前 後 に あ た る 重 障 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の ア セ ス メ ン トツ ー ル を 作 成 す る こ と で 、 重 障 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン トが 教 員 の 力 量 に よ ら ず に で き る よ う に な る こ と を 目 的 と す る 。

(

■ ■

(18)

2章

研 究

1

重 度 ・ 重 複 肢 体 不 自 由 児 の

(19)

第 1 予 備 研 究 ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 「試 行 版 」 作 成

1-1

目 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 作 成 の 準 備 段 階 と し て 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 「試 行 版 」 を 作 成 す る 。 試 作 版 に 、 重 障 児 の 実 態 を 入 力 す る こ と に よ つ て 検 討 を 加 え る 。

1-2

方 法

'

コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 「試 行 版 」 作 成 に た め に 、 先 行 研 究

2-1の

小 池 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 把 握 表 と 、 先 行 研 究

2-3宇

佐 川 の 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 診 断 ア セ ス メ ン ト表 を 参 考 に す る 。 小 池 は 健 常 平

L児

の 発 達 に 視 聴 知 覚 の 発 達 の 視 点 を 加 え て フ オ ー マ ッ トに 従 っ て 重 障 児 の 実 態 を 入 力 す れ ば 、 指 導 目 標 が 明 ら か に な る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 把 握 表 を 作 成 し た 。 し か し 、 発 達 齢

2ヶ

月 前 後 に あ た る 重 障 児 の 実 態 を 入 力 し て も 具 体 的 な 学 習 内 容 が 示 さ れ な い 。 一 方 、 宇 佐 川 の 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 診 断 ア セ ス メ ン ト表 に は 発 達 齢

2ヶ

月 前 後 に あ た る 重 障 児 の ア セ ス メ ン ト と 指 導 法 の 体 系 化 が さ れ て い る も の の 難 解 で 初 め て 重 障 児 の 指 導 に あ た る 教 師 に と つ て は 使 い に く い 。 そ こ で 、 小 池 の 学 習 把 握 表 に 宇 佐 川 の 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 診 断 ア セ ス メ ン ト表 の 発 達 齢

2ヶ

月 前 後 に あ た る 学 習 内 容 と 下 位 質 問 項 目 を カロえ て 検 討 す る 。 さ ら に 学 習 項 目 の 順 序 性 も 検 討 す る こ と に よ つ て コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 「試 行 版 」 を 作 成 す る 。 節   コミ 12

(20)

1-2-1

小 池 ら

(2011)の

コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 把 握 表 の 検 討 小 池 ら

(2011)の

コ ミ ュ ニ ケ ー シ ヨ ン 把 握 表 に は 、

15学

習 項 目 と そ れ ぞ れ の 学 習 項 目 に

4つ

の 下 位 質 問 項 目 が 設 定 さ れ て い る 。 こ れ に 宇 佐 川 の 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 診 断 ア セ ス メ ン ト表 か ら 作 成 し た

3学

習 項 目 と そ れ ぞ れ の 各 学 習 項 目 に

4つ

の 下 位 質 問 項 目 を 加 え て 18 学 習 項 目 ×

4下

位 質 問 項 目 を 試 作 版 と し て 作 成 す る 。 こ れ に 、 検 討 を 加 え て コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表「試 行 版 」を 作 成 す る 。 小 池 ら

(2011)の

コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 把 握 表

(Table l-2)は

以 下 の 15 の 学 習 項 目 と 下 位 質 問 項 目 か ら 構 成 さ れ て い る 。 学 習 項 目 は 小 池 に よ つ て ク ラ ス カ ル ウ ォ リ ス 検 定 、

ROC分

析 に よ つ て 妥 当 性 と 順 序 性 が 証 明 さ れ て い る 。

`

13

(21)

1安定した 注意反応

Table l-2

小 池 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 把 握 表 1-① 聞きなれない音や突然な音がしたときに、強い驚愕がないことを行動で示す。 1-② 子供の名前を呼んだ時に、強い驚愕がないことを行動で示す。 1-③ 聞きなれない音や突然な音がしたときに、注意を向けていることを行動で示す。 1-① 子供の名前を呼んだ時に、注意を向けていることを行動で示す。 2-① 好みの人物がおりそのことを行動で示す。 2-② 担任の教師(親)と他の人の区別について、見てわかったり、そのことを行動で示す。 2-③ 特定の音楽の曲を提示した場合、喜ぶことを行動で示す。 2-④ 特定の働きかけを行う場合に、期待して喜ぶことを行動で示す。 …(中) 17-① 見本として事物を提示したときに、見本と同じものを事物で選択する。 17-② _見本として写真(イラスト)を提示したときに、見本と同じものを写真(イラスト)で選択する。 17-③ 見本として写真(イラスト)を提示したときに、同じものを事物で選択する。 17=④ 見本として事物を提示したときに、見本と同じものを写真(イラスト)で選択する。 以上の4つの質問項目では、「物に対する志向性のない行動、例:笑い」)が見られる 18-① 食べたい物や飲みたい物を聞いたとき、食べたいものについてY/Nで意思表出する行動がみられる。 15視覚サイ ンによる表 出 18-②遊びたい玩具や楽器を聴いたとき、遊びたいものについてY/Nで意思表出する行動がみられる。 18-③ 聴きたい音楽を聴いたとき、聞きたい音楽についてY/Nで意思表出する行動がみられる。 18-④ 移動する場所や方向を聞いたとき、場所や方向についてY/Nで意思表出する行動がみられる。 2働 きかけ を快として 受容 14視覚同一 マッチング 以上の4つの質問項目では、「物に対する志向性のない行動、例:手伸ばし等」)が見られる 14

(22)

ケ     ン ﹂ 2     .る

-2-2

宇 佐 川 の 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 診 断 評 価 表 の 検 討 こ れ に 、 宇 佐 川

(2007)の

感 覚 と 運 動 の 高 次 化 発 達 水 準 か ら発 達 齢 月 程 度 に 相 当 す る

3つ

の 学 習 項 目

(Tablb l-3)を

カロえ て 検 討 を す と と し た 。

Table 1 3

宇 佐 川 か ら 抽 出 し た 学 習 項 目

16

手 の 行 為 と 結 果 の 因 果 関 係 の 理 解

17

意 図 的 。 目 的 的 行 動

18

行 為 の 手 段 を 繋 げ る あ そ び が で き る さ ら に 宇 佐 川 の 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 診 断 ア セ ス メ ン ト表 の

I水

準 (感 覚 入 力 水 準)の 領 域 別 ア セ ス メ ン ト、 Ⅱ 水 準 (感 覚 運 動 水 準)の 領 域 別 ア セ ス メ ン ト、 Ⅲ 水 準 (知 覚 運 動 水 準 )の 領 域 別 ア セ ス メ ン ト と 遠 城 寺 式 ・ 乳 幼 児 分 析 的 発 達 検 査 法 の 発 達 齢

2ヶ

月 程 度 の 発 達 段 階 の 質 問 項 目 を 参 考 に し て 、

3つ

の 学 習 項 目 に そ れ ぞ れ

4つ

の 下 位 質 問 項 目 を 設 定 し

12の

下 位 質 問 項 目

(Table l-4)を

作 成 し た 。

15

(23)

学習項目 下位質問項目 16 手の行為と結果の因果関係理解 16-① さわり心地の良い物を好んで触る 16-② バイブレーターや楽器の振動を好んで触る 16-③ 手で触れて音を出す 16-④ 手でスイッチを押して音を出す 17 意図的・目的的行動 17-① ゆつくり動く玉を追視する。(視覚の視点終点) 17-② 音楽に合わせて身体を揺することがある。(聴党の視点終点) 17-③ 物に手を伸ばしてつかむ 17-④ 渡された玉を缶に入れる 18 行為の手段を繋げるあそびができる 18-① 音の出るものを意識して手足を動かし音を出す 18-② 2種 の物から好きなものをとる 18-③ バチを握つて大鼓をたたく 18-① スイッチを操作して音が出ないランプを点けることができる

Table l-4

宇 佐 川 の 評 価 表 か ら 抽 出 し た 学 習 項 目 と 下 位 質 問 項 目

1-2-3

学 習 項 目 の 検 討 教 育 系 大 学 院 教 員

1名

と 同 大 学 院 生

7名

16∼

18の

学 習 項 目 の 名 称 の 検 討 を 依 頼 し 変 更 を 行 っ た 。 検 討 内 容 は 次 の 通 り で あ る 。 宇 佐 川

(2007)の

感 覚 と 運 動 の 高 次 化 発 達 水 準 か ら 抽 出 し た 16、 手 の 行 為 と 結 果 の 因 果 関 係 に つ い て は 、 該 当 す る 下 位 項 目 が 前 庭 感 覚 と 自 己 受 容 な ど の 身 体 に 関 す る 感 覚 受 容 と い っ た さ ら に 前 段 階 の 発 達 段 階 に あ た る こ と か ら 、16、 自 己 受 容 と命 名 し た 。 同 様 に 、17、 意 図 的 ・ 目 的 的 行 動 と 18、 行 為 の 手 段 を 繋 げ る あ そ び が で き る に つ い て は 、 そ れ ぞ れ そ の ま ま の 名 称 で 段 階 を 挙 げ て 設 定 し た 。 以 上 の こ と か ら 、学 習 項 目 の 検 討 結 果

(Table.1-5)を

下 記 に 示 し た 。 16

(24)

Table l-5

学 習 項 目 の 検 討 結 果 検 討 前 検 討 後

16

手 の 行 為 と 結 果 の 因 果 関 係 の 理 解 16、 自 己 受 容

17

意 図 的 。 目 的 的 行 動 行 為 と 結 果 の 因 果 関 係 の 理 解

18

触 感 覚 の 受 容 、 初 期 感 覚 の 意 識 化 、 身 体 と 外 界 の 意 識 化 意 図 的 ,目 的 的 行 動

1-2-4

学 習 項 目 の 順 序 性 の 検 討 16、 17、

18の

学 習 項 目 は 、 小 池 の 学 習 項 目 の 最 重 度 の 項 目 に あ た る 。 そ こ で 、 小 池 の 学 習 項 目 と 宇 佐 川 か ら抽 出 し た 学 習 項 目 の 順 序 性 を 仮 に あ て は め た 。 そ の 際 、 宇 佐 川

(2007)の

感 覚 と 運 動 の 高 次 化 発 達 診 断 表 の 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 発 達 水 準 か ら 見 た 領 域 別 ア セ ス メ ン トの 序 列 を 参 考 に し た 。 ① 自 己 受 容 の 位 置 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 発 達 水 準 か ら 見 た 領 域 別 ア セ ス メ ン トに よ れ ば 、 安 定 し た 注 意 反 応 の 下 位 質 問 項 目 に あ る 基 礎 聴 覚 が 自 己 受 容 の 位 置 よ り も 上 位 の Ⅱ 水 準 に 分 類 さ れ て い る こ と か ら 自 己 受 容 の 位 置 を 、 安 定 し た 注 意 反 応 の 前 に 置 い た 。 ② 行 為 と 結 果 の 因 果 関 係 の 理 解 の 位 置 感 覚 と運 動 の 高 次 化 発 達 水 準か ら 見 た 領 域 別 ア セ ス メ ン トに よ れ ば 、 因 果 関 係 の 理 解 が 、 快 不 快 の 情 動 表 現 の 分 化 の 前 に 始 ま る こ と か ら 、 働 き か け を 快 と し て 受 容 の 前 に 置 い た 。 17

(25)

③ 意 図 的 ・ 目 的 的 行 動 の 位 置 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 発 達 水 準 か ら 見 た 領 域 別 ア セ ス メ ン トに よ れ ば 、 意 図 的 。 目 的 的 行 動 を 獲 得 の 後 、 快 不 快 の 情 動 表 現 の 分 化 の 前 に 始 ま る こ と か ら 、 働 き か け を 快 と し て 受 容 の 前 に 置 い た 。 さ ら に 安 定 し た 注 意 反 応 が 宇 佐 川

(2007)の

感 覚 と 運 動 の 高 次 化 発 達 水 準 に よ る と 、 自 己 受 容 の 次 の 段 階 に あ た る こ と か ら 小 池 の 学 習 項 目

15項

目 と 宇 佐 川 の 高 次 化 発 達 水 準 か ら 見 た 領 域 別 ア セ ス メ ン トに 検 討 を 加 え た 計

18の

学 習 項 目 の 序 列

(Table 1 6)を

構 成 し た 。

Table l-6

検 討 後 の 学 習 項 目 序 列 16、 自 己 受 容

*

1、 安 定 した 注 意 反 応 17、 行 為 と結 果 の 因 果 関係 の 理 解

*

18、 意 図 自勺・ 目白勺白術 動

*

2、 働 き か け を快 と して 受 容 3、 期 待 反 応 の 表 出 4、 期 待 反 応 の 分 化 5、 大 人 へ の 積 極 性 6、 大 人 へ の 要 求 表 出 7、

Yes/Noに

よ る初 期 要 求 表 出 8、

Yes/Noに

よ る 要 求 表 出 9、 選 択 に よ る 初 期 要 求 表 出 10、 選 択 に よ る 要 求 表 出 11、 音 声 単 語 の 初 期 理 解 12、 音 声 単 語 の 理 解 13、 視 覚 サ イ ン の 初 期 理 解 14、 視 覚 同 一 マ ッチ ン グ 15、 視 覚 サ イ ン に よ る表 出

*:16、

17、

18が

宇 佐 川

(2007)か

ら 抽 出 し た 学 習 項 目 18

(26)

1-2-5

下 位 項 目 の 検 討 教 育 系 大 学 院 教 員

1名

と 同 大 学 院 生

7名

16-①

18-④

の 下 位 項 目

(Table 1 4)の

名 称 の 検 討 を 依 頼 し変 更 を 行 っ た 。 学 習 項 目 が 自 己 受 容 に 該 当 す る

16-①

さ わ り心 地 の 良 い 物 を 好 ん で 触 る 、

16-②

バ イ ブ レー タ ∵ や 楽 器 の 振 動 を 好 ん で 触 る 、

16-③ 手 で 触 れ て 音 を 出 す 、

16-④

手 で ス イ ッ チ を 押 し て 音 を 出 す に つ い て は 、 初 期 感 覚 の 受 容 の 下 位 項 目 と し て 再 検 討 を お こ な つ た 。 再 検 討 に は 、 宇 佐 川

(2007)の

感 覚 と運 動 の 高 次 化 発 達 水 準 の 初 期 感 覚 の 受 容 に 該 当 す る 下 位 項 目 を 抽 出 した 。 そ の 結 果 、

16-①

揺 れ に 対 し て 快 の 反 応 を 示 す 、

16-②

ぐ る ぐ る 回 し (回 旋

)に

対 し て 快 の 反 応 を 示 す 、

16-③

強 く 押 し付 け る こ と (圧

)に

対 し て 快 の 反 応 を 示 す 、

16-④

手 首 足 首 肘 膝 等 へ の 刺 激 入 力 に 快 の 反 応 を 示 す の 各 項 目 を 設 定 し た 。 学 習 項 目 が 行 為 と結 果 の 因 果 関 係 の 理 解 の 前 段 階 に 、 自 己 受 容 の 下 位 項 目 を 設 定 し た こ と か ら 、 自 己 受 容 の 検 討 前 の 下 位 項 目 で あ つ た

17-①

周 囲 の 変 化 に 気 づ い て 動 き が 止 ま る 、

17-②

さ わ り心 地 の 良 い 物 を 好 ん で 触 る 、

17-③

手 足 で 触 れ た り 引 つ か い た り し て 音 を 出 す 、

17-④

手 足 で ス イ ッ チ を 押 し て 音 を 出 す 。 の 各 項 目 を 設 定 し た 。 同 様 に 学 習 項 目 が 意 図 的 ・ 目 的 的 行 動 の 前 段 階 に 行 為 と 結 果 の 因 果 関 係 の 理 解 の 下 位 項 目 を 設 定 し た こ と か ら 、 行 為 と結 果 の 因 果 関 係 の 理 解 の 検 討 前 の 下 位 項 目 で あ つ た

17-①

ゆ っ く り動 く 玉 を 注 視 す る 、

17-②

物 に 手 を 伸 ば し て 触 れ よ う と す る 、

17-③

何 か を 見 る と 身 体 の ど こ か が 動 く 、

17-④

対 象 物 を 動 か そ う とす る の 各 項 目 を 設 定 し た 。 以 上 の 検 討 後 の 下 位 項 目

(Table l-7)を

作 成 し た 。 19

(27)

Table l-7

検 討 後 の 下 位 項 目

16自

己 受 容

17行

為 と 結 果 の 因 果 関 係 の 理 解

18意

図 的 ・ 目 的 的 行 動

16-①

揺 れ に 対 し て 快 の 反 応 を 示 す

16-②

ぐ る ぐ る 回 し(回 旋)に 対 して 快 の 反 応 を 示 す

16-③

強 く 押 し付 け る こ と(圧 )に 対 し て 快 の 反 応 を 示 す

16-④

手 首 足 首 肘 膝 等 へ の 刺 激 入 力 に 快 反 応 を 示 す

17=①

周 囲 の 変 化 に 気 づ い て 動 き が 止 ま る

17-②

さ わ り心 地 の 良 い 物 を 好 ん で 触 る

17-③

手 足 で 触 れ た り 引 つ か い た り し て 音 を 出 す

17-④

手 足 で ス イ ッ チ を 押 し て 音 を 出 す

18-①

ゆ っ く り動 く 玉 を 注 視 す る

18,②

物 に 手 を 伸 ば し て 触 れ よ う とす る

18-③

何 か を 見 る と身 体 の ど こ か が 動 く

18-④

対 象 物 を 動 か そ う とす る 20

(28)

4-2-6

用 語 の 解 釈 さ ら に 、 検 討 の 過 程 で 「快 の 反 応 を 示 す 」 「行 動 で 示 す 」 の 用 語 の 解 釈 を 具 体 的 に 示 す た め 、 新 生 児 ス ク リ ー ニ ン グ マ ニ ュ ア ル の 乳 児 の 聴 覚 発 達 チ ェ ッ ク リ ス ト と 重 症 児 の 表 出 カ テ ゴ リ ー 表 (萱 田

,2011)を

参 考 に 表 出 行 動

(Tablel l-8)を

具 体 的 に 示 し た 。

Table 1 8「

快 の 反 応 を 示 す 」 「行 動 で 示 す 」 の 用 語 の 解 釈 快 の 反 応 笑 う 、 微 笑 む 、 声 を 出 す 等 身 体 の 一 部 を 動 か す (子 ど も 特 有 の 反 応 で よ い) 行 動 で 示 す ビ ク ッ と す る 、 手 足 が 緊 張 す る 瞼 を ギ ュ ッ と 閉 じ る 、 泣 き 出 す 、 心 拍 数 が 変 化 す る 、 呼 吸 数 が 変 化 す る 笑 う 、 微 笑 む 、 表 情 が こ わ ば る 振 り 向 く 、 頭 を 向 け る 、 指 を さ す 等 (子 ど も 特 有 の 反 応 で よ い) 9 “

(29)

以 上 の 結 果 、小 池 の 学 習 項 目 1∼

15に

宇 佐 川 を 参 考 に し た

16∼

18 の 学 習 項 目 を カロえ て 学 習 項 目

18項

目 を 作 成 し た 。

、 さ ら に 、 そ れ ぞ れ の 学 習 項 目 に 検 討 を 加 え た 下 位 質 問 項 目 を 加 え て 、

18の

学 習 項 目 と 、

72の

下 位 質 問 項 目 で 構 成 し た 表

(Table 1 9)

を 作 成 し た 。

Table l-9 18の

学 習 項 目 と 、

72の

下 位 質 問 項 目 表 1、 自己受容 1

―①

揺れに対して快の反応を示す

1

一② ぐるぐる回し

(回

)に

対して快の反応を示す

1-③ 強く押し付けること(圧)に対して快の反応を示す 1-④ 手首足首肘膝等への刺激入力に快反応を示す 9 ″ 十 い 安定した注意反 2-①

聞きなれない音や突然な音がしたときに、強い驚愕がないことを行動で示す。

2-②

子供の名前を呼んだ時に、強い驚愕がないことを行動で示す。

2-③ 聞きなれない音や突然な音がしたときに、注意を向けていることを行動で示す。 2二

子供の名前を呼んだ時に、注意を向けていることを行動で示す。

3、 行為と結果の因 果関係の理解 3-① 周囲の変化に気づいて動きが止まる 3-② さわり心地の良い物を好んで触る 3-③ 手足で触れたり引らかいて音を出す 3-④ 手足でスイッチを押して音を出す …(中略).… 17、 視覚同一マッチ ング 17-① 見本として事物を提示したときに、見本と同じものを事物で選択する。 17-② 見本として写真(イ ラスト)を提示したときに、見本と同じものを写真(イ ラスト)で選択する。 17丁

見本として写真

(イ

ラスト

)を

提示したときに、同じものを事物で選択する。

17-④ 見本として事物を提示したときに、見本と同じものを写真(イラスト)で選択する。 以上の4つの質問項目では、「物に対する志向性のない行動、例:笑い」)が見られる 18、 視覚サインによ る表出 18-① 食べたい物や飲みたい物を聞いたときt食べたいものについてY/Nで意思表出する行動がみられる。 18-②遊びたい玩具や楽器を聴いたとき、遊びたいものについてY/Nで意思表出する行動がみられる。 18-③

聴きたい音楽を聴いたとき、聞きたい音楽について

Y/Nで

意思表出する行動がみら

れる。

18-④ 移動する場所や方向を聞いたとき、場所や方向についてY/Nで意思表出する行動がみられる。 以上の4つの質問項目では、「物に対する志向性のない行動、例:手伸ばし等」)が見られる 9 “ 9 “

(30)

2節

18の

学 習 項 目 と

72の

下 位 項 目表 の 試 用

2-1

方 法

18の

学 習 項 目 と

72の

下 位 質 問 項 目 表 に 「 あ て は ま る 」「 あ て は ま ら な い 」 の

2件

法 で 回 答 す る 欄 を 設 け た 。 こ の 表 を 、

2013年

11月

A県

内 に あ る 肢 体 不 自 由 教 育 を 主 と し て い る

B特

別 支 援 学 校 訪 問 学 級 (生 徒

20名

)の 担 任

12名

に 対 し 記 入 依 頼 し た 。 担 任 ま た は 多 く 関 わ る 子 ど も の 様 子 に つ い て 記 録 用 紙 に

2件

法 で 記 入 を 依 頼 し た 。 記 入 は 、 生 徒 の 発 達 段 階 を 判 定 す る こ と が 目 的 で な く ア セ ス メ ン ト表 の 質 問 項 目 の 妥 当 性 を 向 上 さ せ る こ と を 目 的 と し て い る こ と と 、 個 人 情 報 の 記 載 は 不 要 で あ る こ と を 文 書 と 口 頭 に て 伝 え た 。 さ ら に 、改 訂 の 参 考 に す る た め に 分 か り に く い 表 現 、語 句 、内 容 、 改 善 を 要 す る 箇 所 な ど は 朱 書 き に て 質 問 紙 に 直 接 記 入 依 頼 し た 。 重 障 児 を 発 達 齢

2ヶ

月 程 度 の 児 童 生 徒 と し て 、 デ ー タ を 収 集 す る た め 遠 城 寺 式 乳 幼 児 分 析 的 発 達 検 査 (遠 城 寺

,2009)の

発 達 齢

2ヶ

月 程 度 に あ た る 質 問 項 目 の 記 入 依 頼 し 、 検 査 結 果 か ら 発 達 齢

2ヶ

月 程 度 の 児 童 生 徒 の デ ー タ を 抽 出 し 採 用 す る デ ー タ を 検 討 し た 。

2-2

結 果 遠 城 寺 式 乳 幼 児 分 析 的 発 達 検 査 法 (遠 城 寺

,2009)の

発 達 齢

2ヶ

月 程 度 に あ た る 質 問 項 目 の 記 入 結 果 か ら 対 象 児 全 員

(n=12)が

発 達 齢

2ヶ

月 程 度 で あ つ た た め 、 回 答 が あ つ た 全 て の デ ー タ

(n=12)を

検 討 対 象 と し た 。 23

(31)

2-2二

1

学 習 項 目 の 検 討 学 習 項 目 10、

12に

あ る 「 以 上 の

4つ

の 質 問 項 目 で は 、 「物 に 対 す る 志 向 性 の な い 行 動 (例

:笑

い 」)が 見 ら れ る 」 の 注 釈 に つ い て は 志 向 性 の 言 葉 の 理 解 が 難 し い と の 指 摘 か ら 除 外 し 、下 位 質 問 項 目 10、 12 の 各 質 問 項 目 を 詳 細 に 記 述 し た 。 学 習 項 目

11に

あ る 「 以 上 の

4つ

の 質 問 項 目 で は 、 「物 に 対 す る 志 向 性 の な い 行 動 、 例

:手

伸 ば し 等 」)が 見 ら れ る 」 の 注 釈 に つ い て は 志 向 性 の 言 葉 の 理 解 が 難 し い と の 指 摘 か ら 除 外 し 、 下 位 質 問 項 目

11

の 各 質 問 項 目 を 詳 細 に 記 述 し た 。

2-2-2

下 位 項 目 の 検 討 質 問 紙 に 直 接 朱 書 き 記 入 が あ 改 善 を 要 す る 箇 所 な ど を 下 記 表 た 。 以 上 の こ と を 参 考 に 学 習 項 目 ニ ケ ー シ ョ ン 把 握 表 を 修 正 検 討 卜表 「試 作 版 」 を 作 成 し た 。 つ た 分 か り に く い 表 現 、語 句 、内 容 、

(Table l lo)の

通 り 検 討 し 改 訂 し と 下 位 質 問 項 目 を 再 構 成 し て コ し 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス ユ     ン ミ ヽ   メ 24

(32)

Table l-10

下 位 質 問 項 目 の 検 討 表 12-①聞きなれない音や突然な音が した ときに、強い驚愕 │がないことを行動で示す 検討後 聞きなれない音が突然 した ときでも、び つくりしない。 (周囲の音を受容す ることができる) 2-②子供の名前を呼んだ時に、強い驚愕がないことを行 動で示す。 子 どもの名前を呼んだ時に、 ビック リしない。(自分ヘ の言葉かけを弁別 して受容できる) 3-④手足でスイッチを押 して音を出す 4-③何かを見ると身体のどこかが動 く 4-④対象物を動かそ うとする 身体の一部 を使つてスイ ッチを押 して音 を出す。(ス イ ッチ と音が連動 している) 対象物 を動かそ うとするとす る。 対象物 を繰 り返 し動かそ うとす る。 一 中略 ― 11-③聴きたい音楽を聴いたとき、聞きたい音楽について Y/Nで意思表出する行動がみられる。 聴 きたい音楽を尋 ねる(提示す る)と、音楽 を聴 きたいか 聴 きた くないかを手の動きで伝 える。 11-①移動する場所や方向を聞いたとき、場所や方向につ いてY/Nで意思表出する行動がみ られる。 移動す る場所や方向を尋ね る(提示す る)と、行 きたいか 行 きた くないかを手の動 きで伝 える。 12-①食べたい物や飲みたい物を聞いたとき、食べたいも のについて選択する行動がみられる。 複数 の食べたい物や飲みたい物があるとき、食べたいも のについて表情で選択する行動がみ られ る。 12-②遊びたい玩具や楽器を聴いたとき、遊びたいものに ついて選択する行動がみ られる。 複数の遊びたい玩具や楽器 を聴いた とき、遊びたいもの について表情で選択す る行動がみ られ る。 12-③聴きたい音楽を聴いたとき、聞きたい音楽について 選択する行動がみられる。 複数の聴 きたい音楽について表情で選択す る行動 がみ ら れ る。 12-①移動する場所や方向を聞いたとき、場所や方向につ いて選択する行動がみられる。 複数の移動す る場所や方向について表情で選択す る行動 がみ られ る。 25

(33)

3

本 研 究 ュ ニ ケ ァ シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 の 作 成

3-1

目 的 学 校 の 多 忙 化 は 喫 緊 の 課 題 で あ る (朝 倉,1996)。 そ の た め 、重 障 児 の ア セ ス メ ン トに 多 く の 時 間 を か け る こ と が 難 し い 。 肢 体 不 自 由 特 別 支 援 学 校 で 求 め ら れ て い る の は 、 効 率 的 で 効 果 的 な ア セ ス メ ン ト ツ ー ル で あ る 。 予 備 研 究 で 参 考 に し た 小 池 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 把 握 表 と 宇 佐 川 の 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 診 断 ア セ ス メ ン ト表 は い ず れ も 重 障 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 把 握 方 法 と し て 効 果 的 で あ る 。 し か し 、 実 態 を 入 力 す る た め の 時 間 や 理 論 の 理 解 に 時 間 を 要 す る 。 モ ニ タ ー 記 入 の 結 果 で も 小 池 や 宇 佐 川 の 記 入 方 法 や 表 記 へ の 指 摘 が 多 く 記 入 の し や す さ や 重 障 児 の 実 態 に 応 じ た 表 記 方 法 へ の 改 善 を 求 め る 指 摘 も 多 か っ た 。 そ こ で 本 研 究 で は 、 予 備 研 究 で 作 成 し た コ ミ ユ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 「試 作 版 」 の 信 頼 性 と 妥 当 性 を 検 討 し た 上 で 、 効 率 的 で 効 果 的 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 を 作 成 す る 。 そ うす る こ と で 、 日 常 的 な ア セ ス メ ン ト を 短 時 間 で 効 果 的 に 行 う こ と が 可 能 に な り 、 学 校 の 多 忙 化 の 解 消 に も つ な が る こ と が 期 待 さ れ る 。

3-2

方 法

3-2-1

対 象 予 備 研 究 で 作 成 し た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表「試 行 版 」 を 肢 体 不 自 由 特 別 支 援 学 校 の 重 障 児

1人

に つ き

2人

の 教 師 に 生 徒 の 実 態 を 「 あ て は ま る 」「 あ て は ま ら な い 」 の

2件

法 で 記 入 依 頼 し 、 結 ヽ ヽ 節   コ 26

(34)

果 を 分 析 検 討 し コ ミ「ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 を 作 成 す る 。 そ の た め 、

C県

D特

別 支 援 学 校 小 中 高 等 部 (肢 体 不 自 由)の 重 複 学 級 (児 童 生 徒

68名

)の 担 任 ・ 副 担 任

(136名

)に 対 し 予 備 研 究 で 作 成 し た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 「試 作 版 」 へ の 記 入 を 依 頼 し た 。 そ の 際 、 担 任 ま た は 多 く 関 わ る 子 ど も の 様 子 に つ い て 記 録 用 紙 へ の 記 入 を 文 書 と 口 頭 で 依 頼 し た 。 さ ら に 、 改 訂 の 参 考 に す る た め に 分 か り に く い 表 現 、 語 句 、 内 容 、 改 善 を 要 す る 箇 所 な ど は 朱 書 き で 質 問 紙 に 直 接 記 入 依 頼 し 改 訂 の 参 考 に し た 。

3-2-2

期 間

2012年

12月

26日

2013年

1月

11日

(郵 送 に て 回 収)

-2-3

回 収 率 配 布 数 136、 回 収 数 136、 回 収 率

100%

-2-4

検 討 方 法 ① 学 習 項 目 の 内 部 一 貫 性 の 検 討 ア セ ス メ ン ト表 の 信 頼 性 の 検 討 を 行 う た め に は 、 項 目 へ の 回 答 に つ い て の 一 貫 性 の 検 討 が 必 要 で あ る 。 そ の 際 、 ク ロ ン バ ッ ク α 係 数 が 大 き く な る 場 合 に 、 各 項 目 に つ い て 内 部 一 貫 性 が 高 い こ と を 指 摘 で き る (小 塩 ,2011)。 こ の こ と か ら 、作 成 し た ア セ ス メ ン ト 表 の 信 頼 性 を 検 討 す る た め に ク ロ ン バ ッ ク α係 数 を 求 め る こ と で 、 内 部 一 貫 性 に つ い て の 検 討 を 行 う。 27

(35)

② 下 位 項 目 の 内 部 一 貫 性 の 検 討 学 習 項 目 の 内 部 一 貫 性 を ク ロ ン バ ッ ク α係 数 に よ っ て 検 討 し た 。 ク ロ ン バ ッ ク

a係

数 は 、各 項 目 を 除 い た 時 に 、 α 係 数 が 大 き く な る 場 合 に 、 学 習 項 目 の 内 部 一 貫 性 が 高 い こ と を 指 摘 で き る (ノJヽ 塩 ,2011)。 こ の こ と に よ つ て 、 作 成 し た ア セ ス メ ン ト表 の 妥 当 性 を 明 ら か に す る 。 ③ 採 用 す る デ ー タ の 検 討 各 下 位 項 目 に つ い て

1人

の 生 徒 に つ い て

2名

の 教 員 が 評 価 し た 。 そ の た め 、

2人

の 教 員 が 同 じ 評 価 を し た 場 合 と 異 な る 評 価 を し た 項 目 に 分 か れ る 。 そ の た め 、 採 用 す る デ ー タ の 検 討 は 、 評 価 者 間 一 致 率 に よ つ て 信 頼 性 を 明 ら か に す る 必 要 が あ る 。 そ の た め に 下 位 項 目 の 一 致 率 を

5%ご

と に 求 め 、 そ れ ぞ れ の 学 習 項 目 合 計 得 点 を 小 池 の 学 習 項 目 得 点 と 比 較 検 討 し 検 討 す る 。 そ の 結 果 、 小 池 の 数 値 に 近 似 値 あ っ た 下 位 項 目 の 一 致 率 の デ ー タ を 採 用 し 、 信 頼 性 を 確 保 す る 。 ④ 学 習 項 目順 序 性 採 用 し た デ ー タ の 学 習 項 目得 点 に よ り

13の

学 習 項 目 順 序 性 を 検 討 し コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 を 作 成 す る 。 ⑤ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 の 評 価 法 の 検 討 Hide―

ABCの

作 成 の 参 考 に し た 小 池 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 把 握 表 (小 池

,2011)と

宇 佐 川 の 感 覚 と 運 動 の 高 次 化 診 断 評 価 表 (宇 佐 川

,2007)の

評 価 方 法 を 参 考 に す る 。

=

28

(36)

4節

結 果

4-3-1

学 習 項 目 の 内 部 一 貫 性 の 検 討

.学

習 項 目 の 各 学 習 項 目 の を 除 い た 時 の ク ロ ン バ ッ ク α係 数 を 求 め た

(Table l-11)。

そ の 結 果 す べ て の 学 習 項 目 に つ い て α係 数 が

0.95

で あ っ た 。 こ の こ と か ら 、 ア セ ス メ ン ト表 の 学 習 項 目 の 内 部 一 貫 性 が 確 保 さ れ て お り 、 ア セ ス メ ン ト表 の 学 習 項 目 に つ い て の 信 頼 性 が 認 め ら れ た 。

'

Table l-11

学 習 項 目 の ク ロ ン バ ッ ク α 係 数 平 均 1 2 3456 α 係 数

.95

95 ,95 .95 .95 .95 ,95

7 8 9 10 11 12 13 α 係 数

.95 .95 .95 .95 .95 .95 ,95

全 て の 項 目 と 平 均 で ク ロ ン バ ッ ク の α係 数 が

0.95を

超 え て い る こ と か ら 、 学 習 項 目 の 内 部 一 貫 性 が 高 い こ と が 指 摘 で き る (小 塩,2011)。 29

(37)

4-3-2

下 位 質 問 項 目 の 内 部 一 貫 性 の 検 討 下 位 質 問 項 目 の 内 部 一 貫 性 を ク ロ ン バ ッ ク α係 数 に た

(Table l-12)。

そ の 結 果 す べ て の 下 位 項 目 に つ い て で あ っ た 。 こ の こ と か ら 、 ア セ ス メ ン ト表 の 下 位 項 目 が 確 保 さ れ て お り 、 信 頼 性 が 認 め ら れ た 。

Table l-12

下 位 質 問 項 目 の ク ロ ン バ ッ ク α 係 数 よ つ て 検 討 し α 係 数 が 0。

94

の 内 部 一 貫 性

Q10

Q9 Q8 Q7 Q6

Q5

Q4 Q3 平 均

Ql

Q2 α 係 数

.94 .94

.94 。94 .94 .94 .94 .94 。94 .94 .94

Qll

Q12

Q13 Q14 Q15

Q16

Q17

Q18 Q19

α 係 数 .94 94 .94 .94 .94

Q20

Q21

Q22

Q23

Q24

Q25

Q26

Q27 Q28

α 係 数 。94 。94 .94 .94

Q29

Q30

Q31 Q32 Q33

Q34

Q35 Q36 Q37 α 係 数 ,94 .94 .94 .94 。94 。94

Q38

Q39

Q40

Q41

Q42

Q43

Q44

Q45

Q45

α 係 数 。94 .94 .94 94 .94

Q46

Q47

Q48

Q49

Q50

Q51 Q52 α 係 数 .94 .94 30 .94

(38)

4-3-3

評 価 者 間 一 致 率 の 検 討 二 致 率 を 検 討 の 結 果 全 て の 項 目 で 下 位 質 問 項 目 に 「あ て は ま る 」 と 回 答 し 評 価 者 間 一 致 率 が

100%の

対 象 者 が

3名

あ っ た 。 こ の 児 童 生 徒 は 、 重 複 学 級 に 在 籍 し て い る が 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の 発 達 段 階 が 高 く 、 本 研 究 の 対 象 と し て い る 重 障 児 と は 判 断 で き な い 。 実 際 に 言 語 に よ る 会 話 で 意 思 疎 通 を し て お リ ー 部 教 科 学 習 を 受 け て い る 児 童 生 徒 で あ っ た た め 対 象 か ら 除 外 し た 。 ま た 、重 障 児 で な い

3名

を 除 外 す る と 一 致 率 最 大 値 が 98。

1%で

あ り最 小 値 は

46.2%で

あ っ た 。こ こ で 、一 致 率 の 最 小 値 を 比 較 検 討 し 、 採 用 デ ー タ を 決 定 す る 必 要 が あ る 。 比 較 に は 、 一 致 率 が

50%未

満 カ ッ トか ら

75%未

満 カ ッ トま で を

5%ご

と に 検 討 し た 。 そ の 結 果

60%未

満 カ ッ トの 場 合 が 、 理 解 語 彙 数 が 0∼

10語

の 群 に お け る 学 習 項 目 の 平 均 点 (小 池

,2011)の

数 値 と 近 似

(Fig.1-2)で

あ っ た 。 そ の た め 、 評 価 者 間 一 致 率 が

60%未

満 で あ つ た

9名

の 生 徒 の デ ニ タ を 除 外 し た 。 そ の 結 果 、 本 研 究 で は 評 価 者 間 一 致 率

aが

loo%〉

a≧

60%の

生 徒

56名

の デ ニ タ を 採 用 し た 。

(39)

4 平 均 点 ■ 選 択 に よ る 要 求 表 出 選 択 に よ る 初 期 要 求 表 出 壼 Z の 要 求 表 出 壺 Z の 初 期 要 求 表 出 大 人 へ の 要 求 表 ◆/」ヽ池 ■秀島 ◆ ◆ ■ ■ ■ ◆ ● 大 人 へ の 積 極 性 一   . 期 待 反 応 の 分 化 期 待 反 応 の 表 出

■ ◆ 働 き か け を 快 と し て 反 応 ■ 安 定 し た 注 意 反 応 Fig。

1-2

小 池 (2011)と

60%未

満 カ ッ

学 習 項 目 卜 の 平 均 点 と の 比 較 32

(40)

4・

3-4

学 習 項 目 の 順 序 性 の 検 討 採 用 し た 対 象 者 の デ ー タ

(n=56)に

つ い て 「 あ て は ま る 」 の 回 答 を

1得

点 と し て

13の

学 習 項 目 の 平 均 得 点 に 従 つ て 降 順 に 序 列 化

(Table l-13)し

た 。

Table l-13

序 列 化 後 の 学 習 項 目

1

自 己 受 容

2

働 き か け を 快 と し て 受 容

3

安 定 し た 注 意 反 応

4

意 図 的 目 的 的 行 動

5

行 為 と 結 果 の 因 果 関 係 、

6

期 待 反 応 の 分 化

7

大 人 へ の 要 求 表 出

8

期 待 反 応 の 表 出

9

大 人 へ の 積 極 性

10 Yes/Noに

よ る 初 期 要 求 表 出

11

選 択 に よ る 要 求 表 出

12 Yes/Noに

よ る 要 求 表 出

13

選 択 に よ る 初 期 要 求 表 出│ こ の 序 列 を 平 ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 の 学 習 項 目 序 列 に 反 映 さ せ た 。 こ の よ う に し て 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 を 作 成 し 、Hide一

ABCコ

ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ア セ ス メ ン ト表 (以 下 、 Hide一

ABC)と

命 名 し た 。 33

(41)

5節

ア セ ス メ ン ト表 の 評 価 方 法 の 検 討

5-1

コ ミ ュ ニ ケ ∵ シ ョ ン 把 握 表 (小 池

,2011)の

評 価 方 法

5-1-1

下 位 項 目 の 評 価 法 下 位 項 目 の 評 価 法

(Table l 14)を

示 し た 。

Table l-14小

池 の 下 位 項 目評 価 表 下 位 項 目 の 評 価 は 、 行 動 表 出 を 手 が か り と し て

4段

階 で 評 価 す る 。

5-1-2

学 習 項 目 の 評 価 法

(Table l-15)

Table l-15小

池 の 学 習 項 目評 価 表 達 成

4種

の 下 位 項 目 の 内 、 「 3」 が

2項

目 以 上 で 評 価 や や 達 成

4種

の 下 位 項 目 の 内 、 「 3」 が 1項 目 で 評 価 途 上 「3」 が な く 「2」 が 1項 目 以 上 で 評 価 萌 芽 「

2Jが

な く 「1」 が

2項

目 以 上 で 評 価 未 達 成 「1」 が 1項 目 の み か 、 全 て 「0」 で 評 価 学 習 項 目 の 評 価 は 、 「 達 成 」 「や や 達 成 」 「 途 上 」 「萌 芽 」 「 未 達 成 」 の 5段 階 で 評 価 す る 。 と て も 安 定 :出 現 率 ほ ぼ

100%

や や 安 定 :出 現 率 50%以 上 不 安 定

:50%未

満 な し :出 現 率

0%

34

(42)

5-2

宇 佐 川

(2007)の

感 覚 と 運 動 の 高 次 化 診 断 評 価 表 の 評 価 方 法

5-2-1

下 位 項 目 の 評 価 法

(Table l 16)

Table l 16宇

佐 川 の 下 位 項 目 評 価 表 下 位 項 目 の 評 価 は 、 行 動 表 出 を 手 が か り と し て 4 段 階 で 評 価 す る 。

5-2-2

学 習 項 で あ る こ 日   と 学 習 項 目 の 評 価 法 の 通 過 基 準 は 、◎ の 評 価 が 各 学 習 項 目 に お い て と す る 。

70%以

上 完 全 に 達 成 し て い る ほ ぼ 完 全 に 達 成 し て い る 一 部 達 成 し て い る ま っ た く 達 成 し て い な い 35

(43)

5-3 Hide―

ABCの

評 価 方 法

5二

3-1

下 位 項 目 の 評 価 法

(Table l-17)

Hide一

ABCは

、そ の 項 目設 定 に 小 池 の 学 習 把 握 表 を 基 本 的 に 用 い て い る こ と か ら 、 下 位 項 目 の 評 価 法 に は 小 池 の 評 価 法

(Table l 14)を

参 考 に し た 。

Table l-17 Hide― ABCの

下 位 項 目 評 価 表

下 位 項 目 の 評 価 は 、 行 動 表 出 を 手 が か り と し て

4段

階 で 評 価 す る 。

5-3-2 Hide―

ABCの

学 習 項 目 の 評 価 法

Hide ABCは

そ の 項 目 設 定 に 小 池 の 学 習 把 握 表 を 基 本 的 に 用 い て い る 。 し か し 、 小 池 の 学 習 項 目 の 評 価 表 は 読 み 取 り が 煩 雑 で あ る た め 、宇 佐 川

(2007)の

評 価 方 法

(82=2)を

参 考 に し た 。 そ の 結 果 、学 習 項 目 の 評 価 は 、 各 学 習 項 目 に お い て 「評 価 3」 が

3個

4個

(全 部) あ る 時 に そ の 学 習 項 目 を 対 象 児 の 該 当 項 目 と す る 。 と て も 安 定 :出 現 率 ほ ぼ

100%

や や 安 定

:(50%以

上) 不 安 定 :50%未 満 36

(44)

6節

考 察 今 回 作 成 し た Hide一

ABCは

、小 池 の ア セ ス メ ン ト表 で は 詳 細 な 分 類 が で き な か っ た 発 達 齢

2ヶ

月 程 度 の 発 達 段 階 に あ る 児 童 生 徒 の 発 達 を 詳 細 に 分 類 し た 。 研 究

1の

対 象 と し た

C tt D特

別 支 援 学 校 児 童 生 徒

58名

に お い て 発 達 齢

2ヶ

月 段 階 は 、遠 城 寺 式 乳 幼 児 的 発 達 検 査 法 (遠 城 寺

,2009)を

参 照 す る と

9名

が 該 当 す る こ と に な る 。 こ れ は 、 Hide―

ABCの

評 価 得 点

21点

以 下 に あ た る 。 こ れ ま で の ア セ ス メ ン ト 表 で は 詳 細 な ア セ ス メ ン トが 難 し か つ た

9名

の 児 童 生 徒 の ア セ ス メ ン トが 可 能 に な っ た と 言 え る 。 初 期 段 階 の 重 障 児 発 達 齢

2ヶ

月 程 度 の ア セ ス メ ン トの 段 階 で 、 揺 れ 。回 旋 ・ 圧 ・ 固 有 感 覚 受 容 へ の 快 反 応 と い っ た 自 己 受 容 の 項 目 を 設 定 で き た 。 こ の こ と で 、 こ れ ま で 表 出 行 動 が 難 し か っ た 重 障 児 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 学 習 項 目 を 受 容 と い う学 習 を 通 し て 計 画 す る こ と が で き る よ う に な つ た 。 さ ら に 、 宇 佐 川

(2007)が

、,「 姿 勢 や 移 動 に つ い て 論 じ る に は 前 庭 感 覚 ・ 固 有 感 覚 の 受 容 に つ い て も 注 目 す る こ と が 必 要 」 と 述 べ て い る よ う に 、 姿 勢 や 移 動 を 考 慮 し た 学 習 は 重 障 児 の コ ミ ■ ニ ケ ー シ ョ ン に 不 可 欠 な 要 素 と 考 え る こ と が で き る 。 Hide―

ABCで

は 、 自 己 受 容 の 次 に 周 囲 の 変 化 へ の 因 果 関 係 の 理 解 と い つ た 段 階 を 設 定 し た 。 好 み の 人 物 や 人 の 弁 別 が で き る こ と は 、 健 常 乳 児 が 母 語 の 聞 き わ け を で き る 発 達 段 階 に 該 当 す る 。 ま た 、 健 常 乳 児 は 母 語 を メ ロ デ ィ と し て 受 容 し て い る (正 高

,1993)。

こ の こ と か ら も 因 果 関 係 の 理 解 の 学 習 を 通 し て 人 の 弁 別 の 段 階 と 由 の 受 容 ヘ と 発 達 す る 過 程 を 辿 る こ と が 理 解 で き る 。 保 護 者 と 担 任 、 担 任 と 非 担 任 の 言 葉 か け に 対 す る 反 応 の 違 い を 詳 細 に 分 析 す る こ と で 、 重 障 37

参照

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