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河野眞教授、ベナブデラマン・ラッセン教授を送る
塚 本 倫 久
(愛知大学国際コミュニケーション学会会長)
2017年3月をもってご退職される河野眞教授、ベナブデラマン・ラッセン 教授に国際コミュニケーション学会の構成員を代表してお礼の言葉を述べさせ ていただきます。
河野先生は45 年の長きにわたり愛知大学に在職されました。1980 年代の後 半、文科省の教養教育の改革により、全国の大学で教養部廃止が進み、愛知大 学でも教養部の教員が学部へ分属する方針のもとに検討が進められました。そ のような流れの中、三好校舎と豊橋校舎に新学部を開設することになり、三好 校舎に現代中国学部、豊橋校舎には教養部を再編する学部設置案が検討され、
紆余曲折を経て、外国語系の教員を中心に国際コミュニケーション学部が設置 されることになりました。その時に設置委員長をお勤めになり、文書の作成、
学内対応、文科省との折衝に当たられたのが河野先生でした。三好校舎の教養
部教員であった私が河野先生と親しくお付き合いさせていただくようになった
のは、この時からでした。私は当時、在外研修でイギリスに留学中で、私が設
置委員会の委員として加わったときには、すでに構想はほとんど完成していま
した。当時の設置委員会は教養部の重鎮の先生方が活発に議論されて、個性豊
かな先生方ばかりでしたから、まとめ役の河野先生のご苦労は大変だったこと
と思います。留学から帰国した私は毎週、新学部設置のために夜遅くまで教授
会に出たことをいまでもよく覚えています。最近、河野先生がお書きになっ
た、国際コミュニケーション学部の設置構想の書類に目を通す機会がありまし
た、ドイツの壁の崩壊、東欧、ソ連など社会主義体制の崩壊後の国際情勢を踏
まえて、新しい国際化時代に対応できる人材の育成について、綿密に書かれた
設置構想案を読み、河野先生の新学部設置に懸けた情熱と行政手腕に改めて感
銘しました。開設当初は比較文化学科に夜間主コースがあり、言語コミュニ
ケーション学科にはドイツ語、フランス語、中国語専攻コースがありました
が、学科構成は少しずつ変化して、キャンパスも豊橋から新名古屋校舎へと変
vi 文明 21 No. 38