• 検索結果がありません。

1-1. 動向調査(米国・英国・フランス)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "1-1. 動向調査(米国・英国・フランス)"

Copied!
107
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)
(2)

米国

1 原子力事情・原子力政策動向

1.1 エネルギー政策と原子力政策の状況と動向

<エネルギー政策と原子力の位置づけ>

原子力2010

2002 年 2 月、エネルギー省(DOE)が「原子力 2010(Nuclear Power 2010)」を発表した。

これには、新型炉開発ファンドの 2010 会計年度までの継続、建設・運転一括認可(COL:

Combined Construction Permits and Operating Licenses)審査のストリームライン化が示さ れている。

2005 年エネルギー政策法

2005 年 8 月に「エネルギー政策法(Energy Policy Act 2005)」が成立した。同法には、補償 規定の改定、建設資金融資保証、新型炉建設遅延保障などの促進策が策定されている。

トランプ政権におけるエネルギー政策と原子力の位置づけ

2017 年 1 月に就任した D.トランプ(Donald Trump)大統領は、2017 年 3 月 28 日に「エネ ルギー自立および経済成長の促進についての大統領令」(Presidential Executive Order on Promoting Energy Independence and Economic Growth)に署名した。この大統領令では、エ ネルギー開発の妨げとなるオバマ政権時(2009 年 1 月~2017 年 1 月)に設けられたエネルギ ー・環境関連の規制を緩和し、気候変動に関するオバマ前大統領による大統領令等を無効とする ことが定められている。

また、トランプ大統領は2017 年 6 月 29 日の演説において、米国の歴代政権が目指してきた

「米国のエネルギー自立」(American energy independence)のみならず、「米国のエネルギー の支配」(American energy dominance)を目指すという方針を示した。この「米国のエネルギ ーの支配」を達成するため、エネルギー・環境関連の規制を緩和し、国内の石油・石炭・ガス産 業を活性化、米国のエネルギーの輸出拡大を図ることで、国内の雇用を創出すると同時に友好 国・同盟国のエネルギー安全保障を確保するとしている。 また、トランプ大統領はこの演説において、二酸化炭素を排出しない(emissions-free)エネ ルギー源として、原子力エネルギー分野の再興に着手するとした。また、そのための米国原子力 エネルギー政策の包括的レビューを行う意向も明らかにした* * 2019 年 3 月現在、この包括的レビューは公開されていない。

2018 年 8 月 21 日、環境保護庁(EPA)は、ACE(Affordable Clean Energy)規則*1を提案 した。ACE 規則は、既存の石炭火力発電所からの温室効果ガス排出削減を目標とし、州政府が 発電所からの温室効果ガス排出制限を設定する際にガイドラインとして用いられることとなる。

(3)

オバマ政権時代に策定されたクリーン発電計画(CPP:Clean Power Plan)*2が過度に規範的 かつ高負担であるとして、CPP に替わるより柔軟かつ低コストの規則として ACE 規則が提案 された。EPA は、ACE 規則により 3.4 億ドルの純便益を得られるほか、コンプライアンス費用

を最大 64 億ドル削減可能であり、CPP なしの予測レベルから温室効果ガスを 1.53%削減でき

ると推定している。World Nuclear News は、CPP は排出量削減における既存原子力発電所の 役割を認識していなかったとし、2018 年 6 月にトランプ大統領が原子力発電所を含む「燃料セ キュアな発電施設」の閉鎖を防ぐ対策を指示したことも併せて報道している。

*1 ACE 規則においては、(1)既存の火力発電所における熱効率改善策として排出削減の最良シス テム(BSER:Best System of Emission Reduction)を策定し、(2)州の削減計画に活用可能 な「候補技術」リストを提供し、(3)新規発生源審査(NSR:New Source Review)の許認可 プログラムを改正することで効率改善を推進し、(4)大気浄化法(Clean Air Act)セクション 111(d)を調整し州政府が計画を策定するために十分な時間と柔軟性を確保するという、4 項目の 活動が設定されている。

*2 CPP は、大気浄化法(Clean Air Act)に基づき 2015 年に発行された。EPA は ACE 規則発行 時のプレスリリースにおいて、CPP について「過度に規範的かつ負担が重い」と評している。 27 の州、24 の業界団体、37 の地方電気協同組合および 3 つの労働組合が、CPP に異議を申し 立てていた。また、連邦最高裁判所もCPP の停止措置を発行していた。2017 年 10 月に EPA により廃止された。 トランプ政権における原子力関連法 ・「基本エネルギーとしての原子力利用法案」および「先進的核燃料利用法」

2018 年 7 月 12 日、下院のエネルギー・通商委員会(Energy and Commerce Committee)

は、超党派によって提出された原子力に関する2 法案を可決した。 「基本エネルギーとしての原子力利用法案」(H.R. 1320)*1は、原子力規制委員会(NRC) の予算および手数料徴収体系について透明性を確保するとともに説明責任を果たすことができ るような新たな方策を確立すること、および先進炉の許認可審査に必要な規制枠組を整備する ことによりNRC の機能を見直すものである。 「先進的核燃料利用法」(H.R.6140)*2は、高含有低濃縮ウラン(HALEU:High-Assay Low-Enriched Uranium、濃縮度が 5%以上 20%未満の低濃縮ウラン)について、米国において商業 生産能力が現在欠落していることを受け、米国国内において生産される HALEU を十分に供給 できるよう必要な措置を取るとともに、関連する輸送インフラを整備することにも焦点を当て ている。なおHALEU は、米国において開発中の幾つかの先進炉設計で利用される予定である。

*1 Nuclear Utilization of Keynote Energy (NUKE) Act *2 Advanced Nuclear Fuel Availability Act

・原子力イノベーション能力法(NEICA)

2018 年 9 月 13 日、超党派による「原子力イノベーション能力法」(NEICA:Nuclear Energy Innovation Capabilities Act of 2017)案が下院を通過した(上院は 2018 年 3 月に通過)。同 28 日に、トランプ大統領が署名し、法律として成立した。

NEICA は DOE に対し、先進炉概念を試験・実証するために民間の開発者との連携を優先す るよう指示するほか、National Reactor Innovation Center(国立原子炉イノベーションセンタ ー)の創設に関する権限を授与する内容が盛り込まれている。また、NRC との協力、先進炉用

(4)

燃料や材料の試験に必要な高速中性子源炉(reactor-based fast neutron source)の開発、高性 能コンピューティング技術による新たな原子炉技術を開発するためのプログラムの実施、など が含まれている。また、新しい原子炉技術の審査期間中にNRC によって請求されるライセンス 料の一部をまかなう費用分担型補助金プログラムの創設を求めている。 ・原子力技術革新・規制最新化法(NEIMA) 2019 年 1 月 14 日、トランプ大統領は、NRC の新たな予算と手数料徴収システムの構築およ び新型炉向けの許認可枠組みの改定版策定に関する法律「原子力技術革新・規制最新化法 (NEIMA:Nuclear Energy Innovation and Modernization Act)」*に署名した。この法律は、

既存の商業炉に対するNRC の年間徴収手数料の上限を設けており、また NRC に対して、2 年

以内に新型炉の許認可プロセスを策定し、2027 年までに新型炉設計者がオプションとして利用 可能になるように技術的側面を包括した許認可枠組(technology-inclusive licensing framework) を完成させることを義務づけている。また、ウラン回収許認可の効率性を改善する方法を調べる ようにNRC に指示しており、ウラン回収許認可に関連するルーチンな業務に対する定額料金制 システム導入の実現可能性に関する試験プログラムの開発を指示している。 * 先進的原子力技術改革の支援を目的としたものであり、2018 年までに超党派で提案された複数の 原子力関連法案の1 つである。2018 年 12 月 21 日に、議会を通過した。 原子力発電の生産税控除

2017 年 6 月 14 日に米国下院歳入委員会は、原子力発電の生産税控除(production tax credit) を延長する法案(H.R.1551)を可決した。同法案では、この控除の対象となるための要件とし て「2020 年までに原子力発電所が運転を開始していること」が設定されている。また同法案に より公共団体等(連邦政府や州政府等、共同組合による電力会社、非営利型の電力会社等を含む) は、原子力発電所建設計画の設計者などの原子力発電所に関連した他のパートナー*1に対して、 生産税控除の適用を移すことが可能になる。米国原子力学会によるとこの法案は、当時建設中で あったV.C.サマー原子力発電所 2、3 号機および建設中のボーグル原子力発電所 3、4 号機にと って、特に重要なものである*2 *1 原子力発電所の設計または建設に対して責任を持つ者、原子力発電所に対して燃料を供給する 者、原子力発電所に権益を有する者等を指す。 *2 V.C.サマー2、3 号機については、2017 年 12 月 28 日に COL 取り下げ要請が事業者により行わ れた。 技術の輸出動向 DOE は、2018 年 10 月 11 日に中国による米国民生用原子力技術の軍事等への違法な転用を 防止するための政策ガイダンスを公表した。この方針は、中国が米国企業から原子力材料や原子 力機器、先進技術を得ようとしていることへの懸念から実施された政府政策レビュー*1に基づ いており、連邦規則集第10 編 810 項(10 CFR part 810)*2に規定された中国への技術移転許 可申請(現在、軍事転用疑惑により保留されている)について、明確な枠組みを与えるものであ るという。この枠組においては、2018 年 1 月以前に行われた技術移転に関する承認の延長や修

(5)

正については、部分的に承認される。一方、軽水炉のSMR や非軽水炉方式の先進炉、2018 年 1 月以降の新たな技術移転や、中国広核集団有限公司(CGN)およびその子会社・関連企業*3 対するあらゆる技術移転は、拒否されることとなる。DOE は今回の方針について、米国の国家 安全保障と経済的利益に対する長期的リスクと、直ちに原子力産業基盤へ与える影響との間で 適切なバランスを取るために必要なものであるとしている。 *1 国家安全保障会議が主導した政府政策レビューには、商務省、国防総省、DOE 国家核安全保障 局(NNSA)、FBI、インテリジェンス・コミュニティ、原子力規制委員会(NRC)、国務省が参 加している。

*2 Part 810 of Title 10 of the Code of Federal Regulations *3 CGN は米国の原子力技術を盗用したとして起訴されている。 各州の最近の動向 ・ニューヨーク州 ニューヨーク州環境保全省は、2018 年 5 月 17 日に、二酸化炭素について新たに定める排出 量制限を満たすことを同州の総ての発電所に対して要求する内容の規則案を公表した。ニュー ヨーク州の発表によるとこの規則は、同州において石炭による発電を2020 年までに終了させる というクオモ州知事の目標を達成することができるものであるという* * これにより同州の石炭火力発電所は、石炭以外の燃料を使用して発電を継続するか発電所を閉鎖 するかのいずれかを迫られることとなる。 ・ニュージャージー州 2018 年 5 月 23 日に、P.マーフィー(Phil Murphy)ニュージャージー州知事は、ゼロ排出ク レジット(ZEC)プログラムを盛り込んだ法案(S2313)*1に署名した。このプログラムは、州 内に所在し一定の条件を充たす原子力発電所*2を対象とした財政支援を目的とするもので、財 源は消費者の料金負担による。この州法は、原子力発電所の財政状況や申請内容の分析・処理に 外部専門家を参加させるための裁量権を、州公益事業委員会に付与している。また、このプログ ラムへの参加を希望する事業者は、ニュージャージー州からZEC の認定を受ける必要性を示す ため、連邦政府、地域、または州といった他からの資金拠出を受けていないことを証明する必要 がある。 *1 同法案は 2018 年 3 月に州議会上院に提出され、4 月 12 日に両院で可決された。 *2 条件は、運転許可の期限が 2030 年まで、または 2030 年以降であること、3 年以内に(財政的 理由により)閉鎖の危機にあること等である。セーレム原子力発電所(2 基)およびホープクリ ーク原子力発電所(1 基)が対象となる。 その他 ウェスチングハウス(WH)社は、2017 年 3 月 29 日に米国連邦破産法第 11 章(Chapter 11) の適用を申請した。同法に基づき、2018 年 1 月 4 日に東芝からブルックフィールド WEC ホー ルディングス(Brookfield WEC Holdings, Inc.)社へ WH 社の売却が発表され、2018 年 8 月 1

日にブルックフィールド・ビジネス・パートナーズ社によるWH 社の株式取得が完了した。ま

た、WH 社が NRC から取得している許可*について、2018 年 6 月 29 日に NRC は、東芝から ブルックフィールド WEC ホールディングス社への間接移転(indirect transfer)を承認した。

(6)

なお、これらの許可についてWH 社は引き続き許可取得者であり続ける。

* コロンビア燃料施設(Columbia Fuel Fabrication Facility)とヘマタイト施設(Hematite facility) (現在、廃止措置中)の許可、および29 件の輸出許可証(export licenses) 1.2 原子力関連予算の状況と動向 米国では議会が予算編成権を有している。米国の大統領府(ホワイトハウス)は、議会が歳入・ 歳出に関する予算関連法案を作成して審議する際の叩き台として、政権の構想を実現するため の予算提案である予算教書を公開している。予算教書に法的な拘束力は無い。 政党間の対立等により、次年度開始(毎年10月1日)よりも前に正規歳出予算が議会で決定さ れない場合には、正式な歳出法が施行されるまでの間、継続予算決議(CR:Continuing Resolution)によって連邦政府の活動に係る資金繰りが確保されている。CRは暫定的なもので あり、決議時に有効期間が定められる。またCRによる予算額は、CRで定められる運用率(rate for operations)*に基づき、前年度の正規歳出予算総額をCRの有効期間の長さによって比例算 出したものによって決定される。 * 拠出率(funding rate)とも言う。 2019 会計年度予算 2018 年 9 月 21 日に、トランプ大統領は 2019 会計年度エネルギー省(DOE)予算を含む 3 法案をまとめたエネルギー・水資源開発及び関係機関歳出法案(H.R.5895 Energy and water development and related agencies for the fiscal year ending Sept. 30, 2019)に署名し、同法 案は公共法(Public Law 115-244)となった。この歳出法は、9 月 12 日に上院(92:5)を、翌 13 日に下院(377:20)を通過した。 ・DOE 予算 エネルギー・水資源開発歳出法は総額446 億ドルで、この内 DOE 分は 356.9 億ドルで、前 年度より11.65 億ドル増額している。DOE 予算の一部を以下のように示す。 (単位:百万ドル)

DOE 組織 FY2018 FY2019

国家核安全保障局(NNSA) 14,669 15,230 科学局(Office of Science) 6,260 6,585 化石エネルギー局(Fossil Energy) 727 740 原子力エネルギー局(Nuclear Energy) 1,205 1,326 エネルギー効率・再生可能エネルギー局(EERE) 2,322 2,379 エネルギー高等研究計画局(ARPA-E) 353 368 配電・電力信頼性局(EDER)* 248 0 配電局(Electricity Delivery) 0 156 サイバーセキュリティ・エネルギー安全保障・緊急時対 応局(Cybersecurity, Energy Security, and Emergency Response)

(7)

* DOE は、EDER を二つの局に二分化し、2019 年会計年度よりサイバーセキュリティと電力配電に 分けた。

DOE 予算の中で、原子力エネルギー局の予算として 13 億 2,609 万ドルが計上された。この 額は、2018 年会計年度に比べ 1 億 2,100 万ドルの増額である。内訳は、ATF プログラムに 7,560 万ドル、先進炉および軽水炉の持続性に関する原子炉概念研究開発プログラム(Reactor Concepts R&D programme)に 3 億 2,350 万ドル*1、先進炉用材料試験のためのナトリウム冷 却炉開発を行う多目的試験炉プログラム(Versatile Test Reactor (VTR) programme)に 6,500 万ドル*2、先進炉用HALEU 供給プログラムとして 2,000 万ドルが配分された。

*1 2018 会計年度から 8,650 万ドルの増額。 *2 2018 会計年度から 3,000 万ドルの増額。

このほか、DOE 科学局(SC)の核融合エネルギー科学(FES:Fusion Energy Science)プ ログラムに、5 億 6,400 万ドルが配分されている。このうち、4 億 3,200 万ドルは米国内の核融

合研究に、1 億 3,200 万ドルは ITER 計画への出資に配分される*。また今回の歳出法において

は、NNSA による慣性閉じ込め核融合点火・高収率(Inertial Confinement Fusion Ignition and High Yield)プログラムに、2018 会計年度と同額の 5 億 4,500 万ドルが配分されている。 * 2018 会計年度の FES プログラム予算は 5 億 3,200 万ドルであり、そのうち 4 億 1,000 万ドルが 米国内の核融合研究に、1 億 2,200 万ドルが ITER 計画に配分されていた。 2020 会計年度予算 ・2020 会計年度予算教書および DOE・NRC による予算要求 トランプ政権は2019 年 3 月 11 日、2020 会計年度(2019 年 10 月開始)の予算教書を議会に 提出した。 DOE の予算要求の総額は 317 億 300 万ドルであり、2019 会計年度の要求額より 11 億ドルの 増額となっている。信頼性の高い効率的なエネルギー源に24 億ドルの投資を行うとともに、国 立研究所等の最新施設と最先端の研究開発に55 億ドル、過去の核兵器開発や原子力研究に関係 するサイトのクリーンアップ事業に65 億ドル、国家セキュリティプログラムに 223 億ドルを投 資する。 その内訳は、原子力エネルギー局に対して8 億 2,400 万ドル(2019 年度より 6,700 万ドル増 額)、ユッカマウンテンおよび中間貯蔵プログラムに対して1 億 1,600 万ドル、NNSA に対して 165 億ドル(2019 年度より 14 億ドル増額)、量子情報科学に 1 億 6,800 万ドル、科学局(SC、 予算要求総額55 億 4,600 万ドル)における核融合研究に 4 億 300 万ドル、同じく科学局におけ る核物理研究に6 億 2,500 万ドル等である。 また、DOE 所管の国立研究所における初期段階の研究開発を促進するという名目で、多目的 試験炉プログラム予算として 1 億ドルが要求されている。一方、エネルギー高等研究計画局 (ARPA-E)*1は、前年度に引き続き、予算教書においては廃止が提案されている*2 *1 ARPA-E では、「モデリング改良型技術革新による原子力技術の先駆的再活性化」(MEITNER: Modeling-Enhanced Innovations Trailblazing Nuclear Energy Reinvigoration)プログラム等 を所管している。

(8)

*2 2019 会計年度においては、予算教書では ARPA-E の廃止(予算割当マイナス 100%)が提案さ れたが、議会がこれを認めず大幅増額された経緯がある。 NRC 予算要求の総額は 9 億 2,100 万ドルであり、2019 会計年度の要求額より約 1,000 万ド ルの増額となっている。原子炉の安全性確保のために4 億 4,950 万ドル、核物質や放射性廃棄 物の安全な管理のために1 億 6,570 万ドル(このうち 3,800 万ドルは、ユッカマウンテン処分 場のための諸活動)、コーポレート・サポート(corporate support)のために 2 億 9,260 万ドル、 先進原子炉技術の規制インフラ開発継続のための1,500 万ドルが計上されている。 1.3 原子力発電所の建設・運転状況 (1)既設炉 米国は2019 年 3 月現在、98 基の原子炉が運転中である。運転中の原子炉の内 PWR は 65 基、 BWR は 33 基である。 平均設備稼動率については、2013 年は 89.9%、2014 年は 91.7%、2015 年は 92.3%、2016 年 は92.3%、2017 年は 92.2%、2018 年は 92.5%であった。米国における稼働率の年間の変化は、 故障による停止、気温による需要増減、ハリケーン等気象条件の変化によって影響を受ける。 1977 年着工のリバーベンド原子力発電所 1 号機以後、1979 年 3 月の TMI 事故や景気後退の 影響により、ボーグル原子力発電所3 号機の建設開始(2013 年 3 月)までは新規着工が行われ なかった。 出力増強 既設の原子炉について、改造工事により発電量増加を図ることが認められている。1977 年の カルバートクリフス原子力発電所1 号機以来、2017 年 11 月までに計 163 件の出力増強申請が 認可され、合計790.2 万 kWe が増加している。2017 年には 6 件が認可された。 NRC は、2018 年 4 月 30 日、ホープクリーク原子力発電所の熱出力を 1.6%増強の申請を承 認した。これにより同原子力発電所の熱出力は、384 万 kWt から 390 万 2,000kWt へ増強する こととなった。 運転期間延長 NRC は、1954 年原子力エネルギー修正法に基づき、原子炉運転認可を行っている。当初 NRC が認可できる運転期間は最長で40 年間であったが、これは設計寿命が 40 年であることを意味 するものではない(資本償却期間と関連したものである)。1995 年に NRC の規則が改定され、 NRC の安全性の基準(10CFR54)と環境基準(10CFR51)を満たすことを確認した上で、原子 炉の運転を継続しても安全であると判断されれば、NRC は 20 年の運転期間延長を認めること ができることとなった(運転免許の延長が何回できるかについての制限はない)。これを受けて 2000 年 3 月にカルバートクリフス原子力発電所 1、2 号機が運転認可(申請:1998 年 4 月)の 20 年延長を認められて以来次々と延長が認可されており、2019 年 3 月時点で 94 基が運転期間 延長を承認されている。なお、このうち4 基は延長承認後に恒久停止している。

(9)

運転期間延長を巡る最近の動きは次の通りである。 ・ノースアナ原子力発電所 ノースアナ原子力発電所は2003 年に 20 年間の延長運転許可を取得しており、現在のところ 2038 年と 2040 年まで運転することとなっている。 2017 年 11 月 13 日、ドミニオン・エナジー・バージニア社は、同発電所 1、2 号機について、 さらなる20 年間の運転延長(2 回目)を申請する意向であることを NRC に対して通知したこ とを明らかにした。実際にこの申請が提出されて承認されると、同発電所1、2 号機は 80 年間 の運転が認められることとなる。同社は運転許可の更新に関連した技術面についてレビュー中 であるが、申請を妨げる大きな障壁はないとしている。2 回目の申請が承認されると、80 年間 の運転が認められ、それぞれ2058 年、2060 年までの運転が可能となる。 ・ターキーポイント原子力発電所3、4 号機 2018 年 1 月 31 日に、ターキーポイント原子力発電所 3、4 号機の 2 回目*の運転期間延長申 請(20 年間)をフロリダパワー&ライト(FPL)社が NRC に提出し、同年 5 月 3 日に NRC は、 同発電所3、4 号機の運転延長申請(2 回目)を受け付けたことを発表した。なお、2 回目の申 請(80 年間運転)は、米国の原子力発電所としては初めてのものである。 * 同発電所3、4 号機は 2002 年 6 月に 1 回目の運転延長許可を取得しており、3 号機は 2032 年 7 月19 日、4 号機は 2033 年 4 月 10 日まで運転可能である。 ・サリー原子力発電所 ドミニオン・エナジー社は、2018 年 10 月 16 日にサリー原子力発電所 1、2 号機について、 2 回目となる運転期間延長申請(80 年間運転)を NRC に提出し、12 月 10 日に NRC は、同発 電所1、2 号機の 2 回目の運転期間延長申請書を受理したと発表した。同発電所 1、2 号機は 2003 年3 月に 20 年間の運転期間延長が認められており、現行の認可においては、1 号機は 2032 年 まで、2 号機は 2033 年までの運転が可能である。今回の申請が認められた場合、同発電所 1、 2 号機はそれぞれ 2052 年および 2053 年までの運転が可能となる。 ・インディアンポイント原子力発電所

エンタジー(Entergy Nuclear Operations)社は、インディアンポイント原子力発電所 2、3 号機の運転認可が失効する(2 号機は 2013 年、3 号機は 2015 年)ため、2007 年 4 月に NRC へ20 年間の運転認可延長申請を行っていた*。しかし、2017 年 1 月 8 日にエンタジー社は、ニ ューヨーク州と環境団体リバーキーパー(Riverkeeper)との間で結ばれた合意の下、同発電所 2、3 号機を 2024 年および 2025 年までに恒久停止することを明らかにしており、この合意に基 づいて同社は更新期間を短縮するために申請書を修正した。2018 年 9 月 17 日に NRC は、同発 電所2、3 号機の運転認可の延長を承認した。これにより、2 号機は 2024 年 4 月 30 日、3 号機 は2025 年 4 月 30 日までの運転が可能となった。 * エンタジー社が失効5 年前に延長申請を行ったことから、時宜にかなった更新(timely renewal) を条件に2 基の運転継続が認められていた。 ・ピーチボトム原子力発電所 2018 年 7 月 10 日にエクセロン・ジェネレーション社は、ピーチボトム原子力発電所 2、3 号 機の2 回目となる運転期間延長(20 年間)の申請書を NRC に提出し、8 月 29 日に NRC は、

(10)

受理したことを発表した。なお同発電所2、3 号機については、1 回目の運転期間延長の許可が 2003 年 5 月に NRC より発給されており、2 号機は 2033 年 8 月、3 号機は 2034 年 7 月まで運 転可能となっている。 ・リバーベンド原子力発電所 2018 年 12 月 21 日に NRC は、リバーベンド原子力発電所について、20 年間の運転期間延長 を承認したことを明らかにした。これにより同発電所は2045 年 8 月 29 日までの運転が可能と なる。同発電所を運転するエンタジー社は、2017 年 5 月 31 日に、NRC に対し延長申請を提出 していた。更新された運転許可は2018 年 12 月 20 日から有効となっている。 ・ウォーターフォード原子力発電所 2018 年 12 月 31 日に NRC は、ウォーターフォード原子力発電所について、20 年間の運転期 間延長を承認したことを明らかにした。これにより同発電所は2044 年 12 月 18 日までの運転 が可能となる。同発電所を運転するエンタジー・オペレーションズ(Entergy Operations)社は、 2016 年 5 月に、NRC に対し延長申請を提出していた。 ・シーブルック原子力発電所 2019 年 3 月 12 日に NRC は、シーブルック原子力発電所について 20 年間の運転期間延長を 承認したことを明らかにした。これにより、同発電所は2050 年 3 月 15 日までの運転が可能と なる。 シーブルック原子力発電所を運転するネクステラ・エナジー(NextEra Energy)社は、2010 年5 月に運転認可延長申請を提出していた。なお、更新審査の過程で、アルカリシリカ反応(ASR: alkali-silica reaction)によるコンクリート劣化問題が報告された。これを承け、ネクステラ・ エナジー社は、2016 年 8 月に ASR により影響を受けた構造物に関する適切な分析のための認 可修正を申請し、NRC は 2018 年 5 月にこの修正を承認していた。 運転免許移行 バーモントヤンキー原子力発電所(2014 年 12 月に恒久停止)について、2017 年 2 月に同発 電所の所有者であるエンタジー社は、廃止措置を行うノーススター(NorthStar)社への同発電 所の運転免許の認可移行申請をNRC に提出し、2018 年 10 月 12 日に NRC が承認した。なお、 今回の移行措置には、同発電所の使用済み燃料の乾式貯蔵施設も含まれている。 閉鎖に関連する動向 ・デュアン・アーノルド原子力発電所 2018 年 7 月 27 日に、アライアント・エナジー(Alliant Energy)社とネクストエラ・エナジ ー・リソーシズ(NEER:NextEra Energy Resources)社は、デュアン・アーノルド原子力発 電所からの電力購買契約(PPA:power purchase agreement)期限を 2025 年から 2020 年に 5

年短縮し*1、同発電所を2020 年末までに閉鎖することで合意した*2。これにより、アライアン

(11)

能であるという。また、アライアント・エナジー社は同発電所の代替として、NEER 社が所有す る風力発電所から電力を購入するという。また、NEER 社は 2020 年末までに、新規・既存の再 生可能エネルギー発電に6 億 5,000 万ドルを投資する予定であるという。同発電所では廃止措 置の実施に向けて、今後7 年をかけて従業員の段階的な人員削減が行われることとなる。 *1 契約短縮によるコストをカバーするため、アライアント・エナジー社は NEER 社に対し、2020 年9 月までに 1 億 1,000 万ドルを支払うとしている。

*2 同発電所閉鎖の最終決定には、アイオワ州事業委員会(Iowa Utility Board)の承認が必要であ る。 ・オイスタークリーク原子力発電所 エクセロン・ジェネレーション社は、オイスタークリーク原子力発電所を2018 年 10 月に恒 久停止すると2018 年 2 月 1 日に発表した*1。恒久停止に先立ち同社は、長期的な廃止措置計画 を立案するために、州当局やNRC 等と緊密な協力を行っていくこととし、2018 年 5 月 21 日付 けで、エクセロン社の子会社が、同発電所の廃止措置計画に関するレポート*2NRC に対して 提出した。そして、2018 年 9 月 16 日正午、同発電所は恒久停止した。その後、数週間をかけて 原子炉から使用済み燃料を取り出して燃料プールへ貯蔵する作業が行われた。 *1 同社は、ニュージャージー州との合意の一環として、2019 年 12 月までに同発電所を閉鎖する 必要があった。

*2 Exelon Nuclear 社が NRC に提出した「Post-Shutdown Decommissioning Activities Report」。 NRC がこのレポートを承認した場合、2018 年 9 月 17 日に原子炉の運転を停止し、30 日まで に燃料の取り出しが行われることになる。 一方で、2018 年 7 月 31 日、ホルテック・インターナショナル(Holtec International)社は、 エクセロン・ジェネレーション社から同発電所を買い取ることで合意した。この売買取引(規制 当局の承認が必要)は2019 年第 3 四半期に完了し、同発電所の恒久停止スケジュールには影響 を与えないとされた。これによりホルテック・インターナショナル社は、同発電所のサイト、不 動産、および使用済み燃料の所有権を取得し、廃止措置とサイト復元の全てを管理することとな った。なおホルテック・インターナショナル社は、同発電所を取得後、コンプリヘンシブ・デコ ミッショニング・インターナショナル(CDI:Comprehensive Decommissioning International)

社*1と契約を結び、除染作業と廃止措置を実施するとしている。またCDI 社は、同発電所の廃 止措置を8 年以内に完了する能力を有しているとのことである*2。ホルテック・インターナショ ナル社は今後、NRC に対して新たな廃止措置計画を提出する予定である。また、許認可につい ては、NRC の承認後、2019 年には移行が完了する予定である。 *1 ホルテック・インターナショナル社と SNC ラバリン(SNC-Lavalin)社による合弁会社。 *2 廃止措置業界では、同発電所の廃止措置に 60 年間の時間がかかるとされていた。 既設原子炉のパフォーマンスの評価方法 NRC の任務は、「一般公衆の安全及び健康防護」「環境防護」「核物質防護」の三つであり、そ の達成に重要な戦略的パフォーマンス領域として、「原子炉安全」「放射線安全」「安全保障」を 挙げ、これを更に原子炉安全運転に不可欠な 7 つの分野(コーナーストーン)に分類している (起因事象、緩和系、バリア健全性、緊急時計画、公衆被ばく、従業員被ばく、核物質防護)。

(12)

された指摘事項と、パフォーマンス指標(PI:Performance Indicator)評価を安全上の重要度 に従って、緑、白、黄、赤の4 色に分類している。例えば 7,000 臨界時間あたりの計画外スクラ ム回数(n)では、緑(n≦3 回)、白(3 回<n≦6 回)、黄色(6 回<n≦25 回)、赤(25 回<n) となっている。“緑”は基本的に安全が保たれているとし、“白”以上で追加検査等の対応を判断し、 原子炉運転被認可者に違反通告(NOV:Notice of Violation)を送る。 NRC は各原子炉を、PI と指摘事項の重要度から、必要とする検査レベルをクラス分けして規 制対応マトリックス(Action Matrix)コラム 1 から 5 までに登録する。すべての項目が“緑” 以下の場合はコラム1「被認可者対応」(Licensee Response Column)で基本検査(Basic Level Inspection)のみとなり、コラム 2「規制者対応」(Regulatory Response Column)からは基本

検査に加えてそれぞれ詳細度の異なる検査が追加されることとなり、コラム3「コーナーストー

ン低下」(Degraded Cornerstone Column)、コラム 4「複数/反復コーナーストーン低下」 (Multiple/Repetitive Degraded Cornerstone Column)と続き、一番低いコラム 5「許容不可 パフォーマンス」(Unacceptable Performance Column)になると「運転不可」となる。

2019 年 3 月 7 日に NRC から公表された、2018 年に稼働していた 98 基の商業炉のパフォー マンスに関する書簡によれば、すべての原子炉が上位 2 つのパフォーマンスに位置づけられて いる。98 基の原子炉うち 93 基は安全とセキュリティに関するパフォーマンス目標をすべて満 たしており、これらの炉はNRC の通常の基本検査プログラムに基づいて検査された。残りの 5 基のうち4 基の原子炉については、安全性の重要度が低い 1 つまたは 2 つの事項を解決する必 要があると評価され、追加の検査と是正措置のフォローアップが必要とされた。残る 1 基の原 子炉(ピルグリム)については上から4 番目のパフォーマンスレベルに位置付けられていたが、 最新の追加検査により同炉は最上位のパフォーマンスレベルに戻ることができると結論付けら れた。 福島第一原子力発電所事故の教訓に基づく商業炉に対する規則 NRC は、「設計外事象による過酷事故の影響緩和に関する最終規則」(The Mitigation of Beyond-Design-Basis Events rule)を 2019 年 1 月 24 日に承認し、スタッフに対し公表するよ

うに指示した*1。この規則は、2011 年の福島第一原子力発電所事故からの教訓を反映したもの で、2012 年 3 月に NRC が発した指令に基づいている。この規則により、米国の商業用原子炉 には以下の3 つの取組が要求されることになる。 ・ 通常および非常用電源をすべて喪失した場合、炉心および使用済み燃料プールを冷却す るために必要な手順および資源を維持するとともに格納容器を温存すること。環境中に 熱を安全に放出できる能力についても同様。 ・ 過酷事故が発生した際も使用済み燃料プールの水位を確実に計測可能な機器を確保す ること。 ・ 外的な脅威から炉心や使用済み燃料プールを保護するために必要な資源を確保するこ と。 なお、この規則は2019 年春に連邦官報(Federal Register)で公表され、原子力発電所の運

(13)

転事業者や許認可申請者に対し適用される*2 *1 5 名の NRC 委員のうち 2 名は、「最新の地震学および水文学に基づく地震・洪水の危険性の再 評価への備えを事業者に対し要求しておらず、福島第一原子力発電所事故からの教訓を弱めて いる」として、この規則に異議を唱えている。 *2 連邦官報に掲載してから 2 年 30 日以内(2013 年 3 月の「格納容器のベント機能改善命令」で 対象となった炉については、3 年と 30 日以内)に規則に対応する必要がある。 (2)建設中・計画中の原子炉 建設中の原子炉 ・ボーグル原子力発電所3、4 号機(AP-1000) 2013 年 3 月に 3 号機が、11 月に 4 号機が着工した。2014 年 5 月には 4 号機の格納容器底部 ヘッド(900 トン)が据え付けられ、12 月には 3 号機の冷却塔が完成した。 2016 年 12 月 1 日、ウェスチングハウス(WH)社は、3 号機に原子炉圧力容器(RPV)を、 4 号機に CA01 モジュールを設置したと発表した。4 号機の CA01 モジュールは、原子炉容器等 の主要な構成機器を収容するものであり、サイト内にある12 階建てのモジュール建設建屋で造 られた。 しかし、サザン社(Southern Company)は、2017 年 2 月 22 日に同発電所 3、4 号機の商業 運転開始の延期を発表した。同社によると、変更はWH 社が提出した新たなスケジュールに基 づき、3 号機は予定より 6 か月遅れの 2019 年 12 月に、4 号機は 3 か月遅れの 2020 年 9 月に商 業運転を開始予定とされた。 2017 年 4 月 28 日、ジョージア・パワー社(GPC)(サザン社の子会社)は、同社が進めてい る新規原子炉プロジェクト*について建設作業を継続することで、原子炉の発注先であるWH 社 と合意した。これにより、同社が所有するボーグル原子力発電所3、4 号機については 5 月 12 日まで建設作業が進められることとなった。そして、5 月 12 日に GPC は、同発電所 3、4 号機 の建設プロジェクト管理等の今後について、原子炉の発注先であるWH 社との間で原則として 合 意 に 達 し た 。 こ の 合 意で は 、WH 社が進めている破産手続きにおいて、現行の EPC (engineering, procurement and construction)契約が破棄された場合には、同発電所 3、4 号

機の建設に係るプロジェクト管理がWH 社からサザン・ニュークリア社と GPC(共にサザン社 の子会社)へ移管されることとされた。 * ボーグル3、4 号機および、SCANA 社が建設中の V.C サマー2、3 号機。これらの発電所につい ては、3 月 29 日に WH 社が連邦破産法の適用を申請した際に、4 月 28 日までの間は暫定的に建 設作業が継続されることとなっていた。 2018 年 9 月 26 日、ボーグル原子力発電所 3、4 号機について、建設計画を継続することでオ ーナー企業 4 社*1が合意した。サザン社による建設計画の費用増大についての発表が契機とな り*2、建設計画継続の是非を問うオーナー企業による投票が行われていた。今後も事業費が増大 し続けた場合に建設費の増額分をサザン社が負担すること等を含む新たな契約が、今回の決定 と併せ、サザン社とオーナー企業との間で締結されたという。 *1 同発電所 3、4 号機建設計画では、GPC が 45.7%、OPC が 30%、ジョージア電力公社が 22.7%、 ダルトン市営電力(Dalton Utilities)が 1.6%を出資している。 *2 報道によると、ボーグル 3、4 号機建設計画におけるサザン社の資本コストおよび建設コストが

(14)

73 億ドルから 84 億ドルに増加し、サザン社による計画されている事業費全体では 22 億ドルの 増加となっている。同建設計画全体では、当初見積りの2 倍近い約 270 億ドルまで費用が膨れ 上がったという。 2019 年 3 月 22 日、DOE の R.ペリー長官は、同発電所 3、4 号機の建設を継続するために最 大37 億ドルの連邦融資保証の適用を決定したと発表した。37 億ドルの内訳は、GPC に対して 最大16 億 7,000 万ドル、OPC に対して最大 16 億ドル、およびジョージア電力公社の子会社 3 社に対して最大4 億 1,500 万ドルである。GPC の P.バウワース(Paul Bowers)会長兼最高経 営責任者(CEO)は今回の決定について、融資保証が資金調達コストを削減し、また顧客に利益 をもたらすことを可能にすることで、重要な役割を果たすと述べている。すでに83 億ドルの融 資保証の適用が決まっており、DOE によると、追加額を合計した適用総額は 120 億ドルを超え るという。 ・ベルフォンテ原子力発電所 ベルフォンテ原子力発電所サイトの売却が、2016 年 5 月 5 日に開かれたテネシー峡谷開発公 社(TVA)の理事会で決定した*。売却の対象となるのは、建設途中の2 基の原子炉サイトおよ びそのインフラ施設であり、査定額は3,640 万ドルであった。この決定について TVA は、同社

の2015 年統合資源計画(Integrated Resource Plan)において、少なくとも今後 20 年間は大 型ベースロード電源の建設が必要でないことが示され、利害関係者へ聴取した結果、売却への支 持が高かったためと説明した。

* 同発電所のCOL 申請については、TVA が 2016 年 3 月 28 日付で取り下げ申請を提出し、同年 12 月 2 日に、NRC が申請を承認している。

売却について、2016 年 7 月 18 日にコンセントリック・エナジー・アドバイザーズ社(Concentric Energy Advisors Inc)*は、同発電所は2 段階にわたるオークションを採用するとした。

* 同社は、ベルフォンテ原子力発電所の売却についてのオークション運用を、TVA から委託されて いた。 そして、同年11 月 14 日にニュークリア・デベロップメント社(Nuclear Development LLC) が、売却オークションに出されていた同発電所を1 億 1,100 万ドルで落札した。同社は、同発電 所を完成させるために130 億ドルまで投資するとした。また、同社は、上記落札額とは別に 5 年 間で最低2,500 万ドルの投資を TVA から求められていたことを明らかにした。 2018 年 6 月 7 日に、SNC ラバリン・ニュークリア社*は、同発電所の建設を完了させること

を目的とした設計・調達・建設(EPC:Engineering, Procurement, and Construction)に関す るマネジメント・サービスを、同社が提供することを定めた協定書(LOA:letter of agreement) にニュークリア・デベロップメント社と署名した。 * カナダのSNC ラバリン社の米国における子会社である。 建設中止となった原子炉 ・V.C.サマー原子力発電所 2、3 号機(AP-1000) V.C.サマー原子力発電所 2 号機は 2013 年 3 月に、3 号機は 2013 年 11 月に建設が始まった が、2017 年 8 月 17 日に建設が正式に中止された。 2014 年 5 月に、3 号機の格納容器底部ヘッドが据え付けられ、6 月には 2 号機の格納容器第

(15)

一リングが底部ヘッド上に取り付けられた。また同年12 月には、2 号機の格納容器内に 90 ト ンのモジュール(CA05)が設置されていた* * なお、2014 年末時点でのサウスカロライナ・エレクトリック&ガス(SCE&G)社(同発電所運営 者)による同2、3 号機の発電所の総工費見積額は、99 億ドルであった(2014 年の 1 年で 11 億 ドル上昇)。 しかし、建設費用が膨れ上がり、2017 年 4 月 12 日に、WH 社が SCE&G 社に同発電所 2、3 号機の建設を完了させるための追加費用が約 15 億ドルに達するという見積りを伝えたことを SCANA 社*が明らかにした。 * サマー原子力発電所の運営者であるSCE&G 社の親会社。 また、SCANA 社は、2017 年 4 月 28 日に、同社が進めている新規原子炉プロジェクト*につ いて建設作業を継続することで、原子炉の発注先である WH 社と合意した。これにより、V.C. サマー2、3 号機については 6 月 26 日まで建設作業が進められることとなった。 * 同発電所2、3 号機およびジョージア・パワー社が建設中のボーグル原子力発電所 3、4 号機。こ れらの発電所については、3 月 29 日に WH 社が連邦破産法の適用を申請した際に、4 月 28 日ま での間は暫定的に建設作業が継続されることとなっていた。 WH 社が建設を手掛けてきた同発電所 2、3 号機について、2017 年 7 月 27 日に SCE&G 社、 サンティ・クーパー(Santee Cooper)社*、および東芝は、東芝による保証債務の額に関して合 意に達した。この合意により東芝は SCE&G 社とサンティ・クーパー社に対して、2017 年 10 月から2022 年 9 月にかけて総額 21 億 6,800 万ドルを分割して支払うことになった。これによ り、同2、3 号機建設プロジェクトの 55%を所有する SCE&G 社に対しては 11 億 9,200 万ドル、 45%を所有するサンティ・クーパー社に対しては 9 億 7,600 万ドルが支払われることになる。 * サウスカロライナ州の公営企業。同州内へ電力、水等を供給する。 しかし、2017 年 7 月 31 日、SCE&G 社は、同発電所 2、3 号機の建設プロジェクトの中止を 発表した。その理由の背景としてSCE&G 社は、この 2 基を完成させる場合に必要となる追加

費用の大きさ、建設プロジェクトに対して生産税額控除(production tax credits)が適用される かどうかの不確実性、東芝から受ける保証債務額、および建設プロジェクトを共同で所有してい るサンティ・クーパー社が建設プロジェクトを一時中止する決定を行ったこと等を挙げた上で、 建設プロジェクトを継続することが SCE&G 社の顧客およびステークホルダーの利益にならな いとしている。その後、同年8 月 17 日に、SCE&G 社により正式に建設が中止された。 なお、同発電所2、3 号機の COL については、2017 年 12 月 28 日に SCE&G 社が取り下げ 申請をしており、2019 年 3 月 6 日に NRC が取り下げを承認した。 また、V.C.サマー原子力発電所 1~3 号機*1および使用済み燃料乾式中間貯蔵設備(ISFSI:

Independent Spent Fuel Storage Installation)の権利について、2018 年 9 月 7 日に NRC が、 SCANA 社からドミニオン・エナジー(Dominion Energy)社への間接的移行を承認した。これ

は、ドミニオン・エナジー社とSCANA 社の合併提案の発表を受け、2018 年 1 月 25 日には権

利の間接的移行に関する申請が行われていたものである。合併により SCE&G 社の所有権は変

更されたが、SCE&G 社は今後も同発電所 1~3 号機および ISFSI の 3 分の 2 の所有者および運 転者となる*2

(16)

*2 残り 3 分の 1 はサンティ・クーパー社が所有し、今回の間接的移行分はサンティ・クーパー社 による所有分には含まれない。 計画中の原子炉(計画中止を含む) ・ノースアナ原子力発電所3 号機 2007 年 11 月 26 日にドミニオン・バージニア社は、ノースアナ原子力発電所 3 号機(ESBWR) のCOL の申請をした。NRC は、2010 年 2 月には最終環境影響評価書を発行し、また 2017 年 1 月 19 日に、同発電所 3 号機の最終安全評価報告書(FSER)を発行した。今回の FSER にお いて、新規原子炉の建設を妨げるような安全面の問題はないと結論付け、2017 年 5 月 31 日に 同発電所3 号機の COL を発行した。COL が発行されたことにより、ドミニオン・バージニア 社は同発電所においてESBWR の建設と運転が可能となる。 ・ウィリアム・ステイツ・リーIII 原子力発電所 1、2 号機 2007 年 12 月 12 日にデューク・エナジー社は、ウィリアム・ステイツ・リーIII 原子力発電 所(2 基の AP-1000)の COL 申請を NRC に提出した。NRC は、2016 年 8 月 3 日に同発電所 の計画に関するCOL の最終安全評価報告書(FSER)を発行し、原子炉 2 基の建設計画を妨げ るような安全上の問題は見当たらないとした。そして、同年12 月 19 日、NRC は、同発電所の COL を発行した。これにより、デューク・エナジー社は同発電所において建設と運転が可能と なった。 ・ターキーポイント原子力発電所6、7 号機 フロリダパワー&ライト社は、2009 年 6 月 30 日にターキーポイント原子力発電所に 2 基の 原子炉を増設するためのCOL を申請し、2018 年 4 月 12 日に COL が NRC より発行された。 NRC は、2016 年 11 月 2 日に同発電所の COL 申請に関する最終環境影響評価書(FEIS)を 発行し、11 月 18 日には最終安全評価報告書(FSER)を発行した。今回の FSER において、提 案されている原子炉 2 基に関する建設および運転認可を妨げるような安全面の問題はないと結 論付けられた。 ・フェルミ原子力発電所3 号機 DTE エナジー社は、2008 年 9 月 18 日にフェルミ原子力発電所 3 号機の COL 申請を提出し た。NRC は 2015 年 5 月 1 日に COL を発行している。DTE エナジー社は同発電所 3 号機の新 規建設を確約してはいないが、長期的な環境・経済的利点を考慮し、原子力発電を将来の選択肢 として維持していくとしている。 ・リバーベンド原子力発電所3 号機 エンタジー社は2008 年 9 月に、リバーベンド原子力発電所 3 号機の COL を提出し、2009 年 1 月に COL の一時中断を申し出た。その後、2015 年 12 月 4 日付の書簡で正式に COL の取り 下げを申し出ており、2016 年 6 月 21 日に NRC は同発電所 3 号機の COL の取り下げ申請を承 認した。 ・サウス・テキサス・プロジェクト原子力発電所3、4 号機 2008 年に東芝製 ABWR 使用促進のために、東芝は、東芝の米国連結子会社である、東芝ア

(17)

メリカ・ニュークリア・エナジー社(TANE:Toshiba America Nuclear Energy Corporation) を通してNRG エナジー社と NINA 社を設立し、2009 年に同発電所の EPC 契約を締結、主契 約者となっていた。また2007 年に COL を申請し、2016 年 2 月に NRC から COL が発行され ていた。 しかし、2018 年 5 月 31 日、東芝は同発電所 3、4 号機の建設計画について、同計画に参画し ていたTANE を同計画から撤退させる決定を行ったことを発表した。同社は 2018 年末までに 撤退関連手続を完了させる予定*であるとした。理由としては、東芝は同計画について、現在そ して将来予想される経済条件のもとではこの 2 基を完成させても収益を上げられる見通しが無 いためとしている。 * 2019 年 1 月 7 日、東芝は、NINA 社が 2018 年 12 月 31 日に解散したことにより、同発電所 3、 4 号機の建設計画からの撤退関連手続が終了したと発表した。 ・ベルベンド原子力発電所 PPL ベルベンド社が 2008 年 10 月 10 日に COL を申請した。しかし、2015 年 2 月、設計者 であるアレバ社(当時)が、U.S.EPR の安全審査を一時中断することを NRC に要請した。 一方、2016 年 4 月 26 日に、NRC が、米陸軍工兵隊とともにベルベンド原子力発電所に関す る最終環境影響評価書(FEIS)を発行した。

しかし、2016 年 8 月 30 日に Talen Energy 社*は、同発電所のCOL 取り下げを申請した。

* 2015 年 6 月に原子力を含めた発電事業を PPL が分社化することにより設立された会社。 No 発電所名 型式 状況 所在地 設備容量 (万 kW) 営業運転 開始日 ネット グロス 1 ALVIN W.VOGTLE-1 (アルビン・W・ボーグル) PWR 運転中 Burke 115.0 120.5 1987.05.31 2 ALVIN W.VOGTLE-2 (アルビン・W・ボーグル) PWR 運転中 Burke 115.0 120.5 1989.05.20 3 ARKANSASNUCLEAR ONE-1 (アーカンソー・ニュークリア・ワン) PWR 運転中 Pope County 86.3 88.8 1974.12.19 4 ARKANSASNUCLEAR ONE-2 (アーカンソー・ニュークリア・ワン) PWR 運転中 Pope County 100.8 104.9 1980.03.26

5 BEAVER VALLEY-1(ビーバーバレー) PWR 運転中 Shippingport 91.1 96.2 1976.10.01

6 BEAVER VALLEY-2(ビーバーバレー) PWR 運転中 Shippingport 90.4 95.5 1987.11.17

7 BRAIDWOOD-1(ブレードウッド) PWR 運転中 Will County 118.5 124.2 1988.07.29

8 BRAIDWOOD-2(ブレードウッド) PWR 運転中 Will County 117.7 121.0 1988.10.17

9 BROWNS FERRY-1(ブラウンズフェリー) BWR 運転中 Athens 113.3 115.8 1974.08.01

10 BROWNS FERRY-2(ブラウンズフェリー) BWR 運転中 Athens 113.6 116.1 1975.03.01

11 BROWNS FERRY-3(ブラウンズフェリー) BWR 運転中 Athens 113.6 116.1 1977.03.01

12 BRUNSWICK-1(ブランズウィック) BWR 運転中 Brunswick 93.8 96.3 1977.03.18

13 BRUNSWICK-2(ブランズウィック) BWR 運転中 Brunswick 93.2 95.7 1975.11.03

14 BYRON-1(バイロン) PWR 運転中 Ogle County 119.4 124.2 1985.09.16

15 BYRON-2(バイロン) PWR 運転中 Ogle County 116.2 121.0 1987.08.21

16 CALLAWAY(キャラウェイ) PWR 運転中 Callaway County 119.0 124.6 1984.12.19

17 CALVERT CLIFFS-1 (カルバートクリフス) PWR 運転中 Calvert County 84.5 91.2 1975.05.08 18 CALVERT CLIFFS-2 (カルバートクリフス) PWR 運転中 Calvert County 84.5 91.2 1977.04.01

(18)

19 CATAWBA-1(カトーバ) PWR 運転中 York 114.0 121.6 1985.06.29

20 CATAWBA-2(カトーバ) PWR 運転中 York 115.0 122.7 1986.08.19

21 CLINTON-1(クリントン) BWR 運転中 DeWitt 102.6 107.7 1987.04.24

22 COLUMBIA(コロンビア) BWR 運転中 Richland 110.8 120.0 1984.12.13

23 COMANCHE PEAK-1(コマンチェピーク) PWR 運転中 Glen Rose 120.5 125.0 1990.08.13

24 COMANCHE PEAK-2(コマンチェピーク) PWR 運転中 Glen Rose 119.5 124.1 1993.08.03

25 COOPER(クーパー) BWR 運転中 Nemaha 79.4 81.6 1974.07.04

26 DAVIS BESSE(デービスベッセ) PWR 運転中 Ottawa 90.9 95.6 1978.07.31

27 DIABLO CANYON-1 (ディアブロキャニオン) PWR 運転中 San Luis Obispo 112.2 117.4 1985.05.07 28 DIABLO CANYON-2 (ディアブロキャニオン) PWR 運転中 San Luis Obispo 111.8 117.0 1986.03.13 29 DONALD C.COOK-1 (ドナルド・C・クック) PWR 運転中 Berrien County 108.4 112.0 1975.08.27 30 DONALD C.COOK-2 (ドナルド・C・クック) PWR 運転中 Berrien County 110.7 114.3 1978.07.01

31 DRESDEN-2(ドレスデン) BWR 運転中 Grundy County 85.0 91.2 1970.08.11

32 DRESDEN-3(ドレスデン) BWR 運転中 Grundy County 85.0 91.2 1971.10.30

33 DUANE ARNOLD-1 (デュアン・アーノルド) BWR 運転中 Linn 56.2 59.7 1975.02.01 34 EDWIN I. HATCH-1 (エドウィン・I・ハッチ) BWR 運転中 Appling County 87.6 91.1 1975.12.31 35 EDWIN I. HATCH-2 (エドウィン・I・ハッチ) BWR 運転中 Appling County 88.3 92.1 1979.09.05

36 ENRICO FERMI-2(エンリコ・フェルミ) BWR 運転中 Monroe 117.0 123.1 1988.01.23

37 GRAND GULF-1(グランドガルフ) BWR 運転中 Port Gibson 144.3 147.6 1985.07.01

38 H.B.ROBINSON-2(H.B.ロビンソン) PWR 運転中 Hartsville 74.1 76.8 1971.03.07

39 HOPE CREEK-1(ホープクリーク) BWR 運転中 Salem 117.1 128.6 1986.12.20

40 INDIAN POINT-2(インディアンポイント) PWR 運転中 Westchester 99.8 106.2 1974.08.01 41 INDIAN POINT-3(インディアンポイント) PWR 運転中 Westchester 103.0 107.6 1976.08.30 42 JAMES A.FITZPATRICK (ジェームズ・A・フィッツパトリック) BWR 運転中 Scriba 81.3 87.9 1975.07.28 43 JOSEPH M.FARLEY-1 (ジョセフ・M・ファーリー) PWR 運転中 Houston 87.4 91.8 1977.12.01 44 JOSEPH M.FARLEY-2 (ジョセフ・M・ファーリー) PWR 運転中 Houston 88.3 92.8 1981.07.30

45 LASALLE-1(ラサール) BWR 運転中 LaSalle County 114.6 117.0 1984.01.01

46 LASALLE-2(ラサール) BWR 運転中 LaSalle County 114.7 117.0 1984.10.19

47 LIMERICK-1(リメリック) BWR 運転中 Montgomery 113.4 116.3 1986.02.01

48 LIMERICK-2(リメリック) BWR 運転中 Montgomery 113.4 116.3 1990.01.08

49 MILLSTONE-2(ミルストン) PWR 運転中 Waterford 87.8 90.8 1975.12.26

50 MILLSTONE-3(ミルストン) PWR 運転中 Waterford 114.8 120.9 1986.04.23

51 MONTICELLO(モンティセロ) BWR 運転中 Monticello 58.6 60.0 1971.06.30

52 NINE MILE POINT-1 (ナインマイルポイント)

BWR 運転中 Oswego 61.3 62.8 1969.12.01

53 NINE MILE POINT-2 (ナインマイルポイント)

BWR 運転中 Oswego 124.9 132.9 1988.04.05

54 NORTH ANNA-1(ノースアナ) PWR 運転中 Louisa 92.4 97.1 1978.06.06

55 NORTH ANNA-2(ノースアナ) PWR 運転中 Louisa 91.0 96.3 1980.12.14

56 OCONEE-1(オコニー) PWR 運転中 Oconee 84.6 88.7 1973.07.16

57 OCONEE-2(オコニー) PWR 運転中 Oconee 84.6 88.7 1974.09.09

58 OCONEE-3(オコニー) PWR 運転中 Oconee 84.6 89.3 1974.12.16

(19)

60 PALO VERDE-1(パロベルデ) PWR 運転中 Wintersburg 131.4 142.8 1986.01.28

61 PALO VERDE-2(パロベルデ) PWR 運転中 Wintersburg 133.5 142.8 1986.09.19

62 PALO VERDE-3(パロベルデ) PWR 運転中 Wintersburg 124.7 136.8 1988.01.08

63 PEACH BOTTOM-2(ピーチボトム) BWR 運転中 Peach Bottom 111.2 118.2 1974.07.05

64 PEACH BOTTOM-3(ピーチボトム) BWR 運転中 Peach Bottom 111.2 118.2 1974.12.23

65 PERRY-1(ペリー) BWR 運転中 Lake County 127.3 132.2 1987.11.18

66 PILGRIM-1(ピルグリム) BWR 運転中 Plymouth 68.5 71.0 1972.12.01

67 POINT BEACH-1(ポイントビーチ) PWR 運転中 Manitowoc 48.5 50.9 1970.12.21

68 POINT BEACH-2(ポイントビーチ) PWR 運転中 Manitowoc 48.5 50.9 1972.10.01

69 PRAIRIE ISLAND-1(プレーリー・アイランド) PWR 運転中 Welch 53.9 55.0 1973.12.16

70 PRAIRIE ISLAND-2(プレーリー・アイランド) PWR 運転中 Welch 53.6 55.0 1974.12.21

71 QUAD CITIES-1(クアド・シティーズ) BWR 運転中 Rock Island 86.7 91.2 1972.08.16

72 QUAD CITIES-2(クアド・シティーズ) BWR 運転中 Rock Island 86.7 91.2 1972.10.24

73 RIVER BEND-1(リバーベンド) BWR 運転中 St. Francisville 96.7 105.2 1986.06.16 74 ROBERT E.GINNA(ロバート・E・ギネイ) PWR 運転中 Ontario Wayne 58.5 60.2 1970.06.01

75 SALEM-1(セーレム) PWR 運転中 Salem 111.1 117.0 1977.06.30

76 SALEM-2(セーレム) PWR 運転中 Salem 112.9 117.0 1981.10.13

77 SEABROOK-1(シーブルック) PWR 運転中 Seabrook 115.9 124.2 1990.08.19

78 SEQUOYAH-1(セコヤー) PWR 運転中 Hamilton 117.7 121.6 1981.07.01

79 SEQUOYAH-2(セコヤー) PWR 運転中 Hamilton 116.5 120.4 1982.06.01

80 SHEARON HARRIS-1(シアロンハリス) PWR 運転中 Wake 92.8 95.8 1987.05.02

81 SOUTH TEXAS PROJECT-1 (サウス・テキサス・プロジェクト)

PWR 運転中 Matagorda 136.4 141.8 1988.08.24 82 SOUTH TEXAS PROJECT-2

(サウス・テキサス・プロジェクト) PWR 運転中 Matagorda 136.4 141.8 1989.06.19 83 ST.LUCIE-1(セントルーシー) PWR 運転中 Hutchinson 83.9 87.2 1976.12.21 84 ST.LUCIE-2(セントルーシー) PWR 運転中 Hutchinson 83.9 88.2 1983.08.08 85 SURRY-1(サリー) PWR 運転中 Surry 79.9 84.2 1972.12.22 86 SURRY-2(サリー) PWR 運転中 Surry 79.9 84.7 1973.05.01 87 SUSQUEHANNA-1(サスケハナ) BWR 運転中 Luzerne 126.0 130.0 1983.06.08 88 SUSQUEHANNA-2(サスケハナ) BWR 運転中 Luzerne 126.0 130.0 1985.02.12

89 THREE MILE ISLAND-1 (スリー・マイル・アイランド)

PWR 運転中 Dauphin 83.5 89.0 1974.09.02

90 TURKEY POINT-3(ターキーポイント) PWR 運転中 Florida City 69.3 76.0 1972.12.14

91 TURKEY POINT-4(ターキーポイント) PWR 運転中 Florida City 69.3 76.0 1973.09.07

92 VIRGIL C.SUMMER-1 (バージル・C・サマー)

PWR 運転中 Fairfield 95.4 99.8 1984.01.01

93 WATERFORD-3(ウォーターフォード) PWR 運転中 St. Charles 115.2 123.0 1985.09.24

94 WATTS BAR-1(ワッツ・バー) PWR 運転中 Tennessee 117.9 123.0 1996.05.27

95 WATTS BAR-2(ワッツ・バー) PWR 建設中 Tennessee 118.0 120.0 2016.10.19

96 WILLIAM B.MCGUIRE-1 (ウィリアム・B・マクガイヤー) PWR 運転中 Mecklenburg 112.9 122.0 1981.12.01 97 WILLIAM B.MCGUIRE-2 (ウィリアム・B・マクガイヤー) PWR 運転中 Mecklenburg 112.9 122.0 1984.03.01

98 WOLF CREEK(ウルフ・クリーク) PWR 運転中 Coffey County 116.5 124.0 1985.09.03

99 ALVIN W.VOGTLE-3 (アルビン・W・ボーグル) PWR 建設中 Burke - 110.0 - 100 ALVIN W.VOGTLE-4 (アルビン・W・ボーグル) PWR 建設中 Burke - 110.0 - 101 VIRGIL C.SUMMER-2 (バージル・C・サマー) PWR 建設中止 Fairfield - 110.0 -

(20)

(バージル・C・サマー)

103 BIG ROCK POINT(ビッグロックポイント) BWR 恒久停止 Charlevoix 7.2 7.5 1965.11.01

104 CAROLINAS CVTR(カロライナ CVTR) HWR 恒久停止 Fairfield County 1.7 1.9 1963.12.18 105 CONNECTICUT YANKEE (コネチカットヤンキー) PWR 恒久停止 Haddam 57.0 60.0 1968.01.01

106 CRYSTAL RIVER-3(クリスタルリバー) PWR 恒久停止 Citrus 86.0 89.9 1977.03.13

107 DRESDEN-1(ドレスデン) BWR 恒久停止 Grundy County 20.0 21.0 1960.07.04

108 EBR-2 FBR 恒久停止 Idaho Falls 1.6 2.0 1965

109 ELK RIVER(ELK リバー) BWR 恒久停止 Elk River 2.2 2.3 1964.07

110 ENRICO FERMI-1(エンリコ・フェルミ) FBR 恒久停止 Monroe 6.0 6.5 1966.08.05

111 FORT CALHOUN-1(フォートカルホーン) PWR 恒久停止 Washington

County

50.7 53.0 1973.09.26 112 FORT ST.VRAIN(フォートセントブレイン) HTGR 恒久停止 Platteville 33.0 34.2 1979.07.01

113 HALLAM(ハラム) SGR 恒久停止 Hallam 7.5 8.2 1963.11

114 HUMBOLDT BAY(ハンボルトベイ) BWR 恒久停止 Eureka 6.8 7.5 1963.08

115 INDIAN POINT-1(インディアンポイント) PWR 恒久停止 Westchester 26.5 28.5 1962.10

116 KEWAUNEE-1(キウォーニ) PWR 恒久停止 Kewaunee 55.6 59.0 1974.06.16

117 LA CROSSE(ラクロス) BWR 恒久停止 Wisconsin 5.3 5.5 1969.11.01

118 MAINE YANKEE(メインヤンキー) PWR 恒久停止 Wiscasset 86.0 90.0 1972.12.28

119 MILLSTONE-1(ミルストン) BWR 恒久停止 Waterford 66.0 68.9 1971.03.01

120 N REACTOR(エヌ・リアクター) LWGR 恒久停止 Handford 85.0 86.0 1966.04

121 OYSTER CREEK(オイスタークリーク) BWR 恒久停止 Ocean County 61.9 64.1 1969.12.01

122 PATHFINDER(パスファインダー) BWR 恒久停止 Sioux Falls 5.8 6.2 1966.07.25

123 PEACH BOTTOM-1(ピーチボトム) HTGR 恒久停止 Peach Bottom 4.0 4.2 1967.06

124 PIQUA(ピクァ) OMR 恒久停止 Piqua 1.1 1.2 1963.11.04

125 PUERTO RICO BONUS (プエルトリコボーナス)

BWR 恒久停止 Rincón 1.6 1.7 1964.08.14

126 RANCHO SECO-1(ランチョセコ) PWR 恒久停止 Sacramento 91.3 96.6 1975.04.17

127 SAN ONOFRE-1(サンオノフレ) PWR 恒久停止 San Diego 43.6 45.6 1968.01.01

128 SAN ONOFRE-2(サンオノフレ) PWR 恒久停止 San Diego 107.0 112.7 1983.08.18

129 SAN ONOFRE-3(サンオノフレ) PWR 恒久停止 San Diego 108.0 112.7 1984.04.01

130 SHIPPINGPORT(シッピングポート) PWR 恒久停止 Beaver County 9.0 10.0 1957.12.18

131 SHIPPINGPORT-Ⅱ(シッピングポート) LWBR 恒久停止 Beaver County 5.0 5.2 1977.12

132 THREE MILE ISLAND-2 (スリー・マイル・アイランド)

PWR 恒久停止 Dauphin 94.3 95.9 1978.12.30

133 TROJAN(トロージャン) PWR 恒久停止 Columbia 113.0 117.8 1976.05.20

134 VERMONT YANKEE(バーモントヤンキー) BWR 恒久停止 Vernon 60.5 65.2 1972.11.30

135 YANKEE ROWE(ヤンキーロー) PWR 恒久停止 Rowe 17.5 18.5 1961.07.01

136 ZION-1(ザイオン) PWR 恒久停止 Lake County 104.0 108.5 1973.12.31

(21)

(3)原子力発電所建設に関する許認可プロセス 許認可プロセスと現在の状況 初期の許認可プロセスの煩雑さを避けるための改訂が1989 年に行われ、「原子力 2010」を通 じての実施によって、現在のプロセスが確立された。事前サイト許可(ESP)と原子炉設計認証 (DC)を別個に行い、審査後に、建設・運転一括認可(COL)を発行して建設を開始、検査・試 験・分析・受諾基準(ITAAC)を満たしていることを確認した後、運転を認可する。 2012 年 6 月 18 日、NRC は、COL の手続き及び運転認可更新手続きにおける最終的な認可 の発給を一時的に停止することを決定した。NRC が 2010 年に改定した廃棄物保証決議(WCD) に対し、コロンビア特別区巡回控訴裁判所が2012 年 6 月に「現行法に違反する」と裁定したの を受け、WCD の改訂作業が完成するまで新たな認可発給の凍結を決めたものである(審査は継 続されるが、最終認可を保留するという内容)。WCD の改訂作業は 2014 年 8 月に完成し、発給 手続きの停止が解除された。NRC は、裁定に沿って新規則の基礎となる包括的環境影響評価書 (GEIS)を策定し、これを承認した。廃棄物保証決議(WCD)は、使用済み燃料の継続的貯蔵 “Continued Storage of Spent Nuclear Fuel”と改称された。

事前サイト許可(ESP)

原子炉設計認証(DC)

建設・運転一括認可 (COL)

(22)

原子炉設計認証(DC)の状況 新設予定サイトと切り離して、新原子炉の各種安全面を中心に審査する。認証日から15 年間 有効であり、更に10~15 年間の更新が可能である。 2017 年 9 月 13 日の時点(2019 年 3 月までに NRC が更新した中で最新の情報)で、認証が 得られている原子炉設計は以下の5 原子炉である。 ・ABWR(GE):1997 年 5 月 12 日(承認内容を大型航空機の衝突などを含む改良型に修 正。2011 年 12 月 16 日) ・AP-1000(WH):2006 年 1 月 27 日(承認内容を大型航空機の衝突、計画の標準化など を含む改良型に修正。2011 年 12 月 30 日) ・System 80+(CE):1997 年 6 月 20 日 ・AP-600(WH):1999 年 12 月 15 日 ・AP-1000(WH):2004 年 9 月 13 日(改訂版承認は 2011 年 12 月 30 日) ・ESBWR(GE 日立):2014 年 9 月 16 日 また、審査が進行中の原子炉設計は以下の通りである。 ・US APWR(三菱重工):2007 年 12 月 31 日申請 ・ABWR(GE 日立):2010 年 12 月 7 日申請 ・APR-1400(KHNP):2014 年 12 月 23 日申請 ・NuScale SMR(NuScale 社):2016 年 12 月 31 日申請 ・US EPR(アレバ):2007 年 12 月 11 日申請(中断) ・ABWR(東芝):2010 年 12 月 14 日申請(取り下げ) 事前サイト認可(ESP)の状況 ESP は、予定される原子炉設計とは無関係に、サイトの安全と環境保護問題、緊急時対策な どを審査する。認可日から10~20 年間有効で、10~20 年間の更新が可能であり、以下のサイ トでESP が下りている。 ・クリントン(エクセロン社):2007 年 3 月 15 日 ・グランドガルフ(エンタジー社):2007 年 3 月 27 日 ・ノースアナ(ドミニオン・エナジー社):2007 年 11 月 20 日 ・ボーグル(サザン・ニュークリア社):2009 年 8 月 26 日 ・PSEG サイト(PSEG 社):2017 年 5 月 5 日 2017 年 9 月 13 日の時点(2019 年 3 月までに NRC が更新した中で最新の情報)において、 審査中のサイトは以下の通りである。 ・クリンチリバー・サイト(TVA 社):2016 年 5 月申請(2017 年 1 月申請受理) エクセロン社のビクトリア・カウンティ(2010 年 3 月 25 日申請)については、2012 年 10 月 3 日に申請が取り下げられている。

参照

関連したドキュメント

マルタ ニュージーランド ギリシャ アイスランド 英国 オランダ スウェーデン ドイツ スロバキア ルクセンブルク フィンランド キプロス ベルギー イスラエル

National Institute of Standards and Technology, Special Publication 800-18, Guide for Developing Security Plans and Information Technology Systems, December 1998. National Institute

: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用す る。 :

 平成30年度の全国公私立高等学校海外(国内)修

Research Institute for Mathematical Sciences, Kyoto University...

大曲 貴夫 国立国際医療研究センター病院 早川 佳代子 国立国際医療研究センター病院 松永 展明 国立国際医療研究センター病院 伊藤 雄介

データなし データなし データなし データなし

“Intraday Trading in the Overnight Federal Funds Market” FRBNY Current Issues in Economics and Finance 11 no.11 (November). Bartolini L., Gudell S.,