論文内容要旨
Nonlinear Disposition and Metabolic Interactions of Cannabidiol Through CYP3A Inhibition In Vivo in Rats
カンナビジオールの非線形動態と
CYP3A
を介した薬物間相互作用に 関する研究薬物動態学 永尾 美智瑠
【目的・背景】カンナビジオール(cannabidiol; CBD)はアサに含まれる カンナビノイドの
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つである.CBD はΔ9-テトラヒドロカンナビノール
(tetrahydrocannabinol; THC)と構造は類似しているが,向精神作用を もたないため,乱用や依存の懸念はない.てんかんや慢性疼痛等に効果が あり,臨床的な有用性が注目されている.CBDは主に薬物代謝酵素シトク ロム
P450
(CYP)3A4, CYP2C19
で代謝されることが知られている.またCBD
は種々の薬物代謝酵素(UGT1A9,CYP1A2, CYP2C9, CYP2C19, CYP3A
等)を阻 害することが㏌ vitro
研究で報告されているが,in vivo
条件下では相互 作用報告はほとんどない.そこで本研究では,当部門で開発した吸収性に 優れたCBD
ナノエマルション製剤(CBD-NE)を用い,ラットにおいてCBD
動態の用量依存性について検討するとともに,CYP3Aを介した薬物間相互 作用の可能性について検討した.【方法】CBD製剤として,当部門で開発した
CBD
ナノエマルション(CBD-NE)を用いた.Wistar
系雄性ラットにCBD-NE(5, 10, 25, 50 mg/kg)を
経口投与し,0.5,1,2,4,8,10時間後に採血した.得られた血漿は固 相抽出後,LC-MS/MS
にてCBD
濃度を測定し,モーメント解析により薬物動 態パラメータを算出した.CBD
投与量とAUC
の相関性についてpower model
解析を行い,非線形性を評価した.CYP3A
阻害剤ケトコナゾール(KCZ)併 用時のCBD
動態の変化,および 13C-エリスロマイシン(
13C-EM)呼気試験
に対するCBD
の影響を検討した.【結果・考察】ラットにおいて
CBD
投与量とAUC
の関係は有意な上昇型 の非線形性を示し,特にCBD 10 mg/kg
を超える投与量において顕著であ った.このことからCBD
の経口クリアランスは高投与量で低下すること が明らかとなった.またKCZ
併用により,CBD 10 mg/kgではAUC
やC
maxが約
3
倍上昇し,CLtotは約1/3
に減少したが,CBD 50 mg/kg では変化が なかった.CBD高用量ではCYP3A
の自己代謝阻害によりKCZ
による影響がみられなかったと考えられた.
また13