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論文内容要旨(甲)

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Academic year: 2021

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論文内容要旨(甲)

論文題名

Effect of Benifuuki tea on cytochrome P450-mediated metabolic activity in rats

和文名

べにふうき茶のチトクローム P450 を介する薬物代謝活性に及ぼす影響 In Vivo, Volume 32, 33-40, 2018

病理系 薬理学(医科薬理学分野) 平井 隆仁

【目的】本邦での花粉症の有病率は非常に高く、種々の薬物療法が行われ ているが、代替療法としてハーブティーの摂取が注目されている。特にべ にふうき茶はメチル化カテキンを多く含み、抗アレルギー効果が高いこと から、近年広く用いられている。しかし、医薬品との併用による安全性に ついては明らかにされていない。本研究では、べにふうき茶とその主成分 である epigallocatechin-3-O-(3-O-methyl) gallate (EGCG 3”Me)のチ トクローム P450 (CYP)阻害および誘導を介する薬物相互作用について検 討した.

【方法】酵素源としてプールドラット肝および小腸ミクロソーム画分を用 い、べにふうき茶、EGCG3”Me の CYP 活性に対する阻害効果を検討した。

CYP2D 活性は bufuralol 1’-hydroxylation、CYP3A 活性は midazolam 4- hydroxylation を指標として測定した。In vivo 実験では Sprague-Dawley 系雄性ラットにべにふうき茶または水(control) 10 mL/kg を 2 回経口投 与後、CYP3A の指標薬物である midazolam (MDZ) 20 mg/kg を経口投与し た。頸静脈より経時的に採血後、血清 MDZ 濃度を HPLC を用いて測定し、

薬物動態学的パラメータを算出した。一方、べにふうき茶投与による CYP の誘導を検討するため、べにふうき茶または水(control)を同様に 1 週間 経口投与し、最終投与の 24 時間後に肝臓を摘出後、ミクロソーム画分を

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調製し、各 CYP 酵素活性を測定した。また、摘出した肝臓および小腸を用 いて real-time PCR 法により mRNA 量を測定した。

【結果】In vitro 実験の結果、べにふうき茶および EGCG3"Me はラット肝 および小腸 CYP3A 活性を濃度依存的に阻害した。一方、in vivo 実験にお いて、べにふうき茶 2 回投与による MDZ 薬物動態学的パラメータの著明な 変化は認められなかった。また、べにふうき茶 1 週間投与により、肝およ び小腸 CYP3A の活性、mRNA 量の著明な変化は示されなかったが、肝 CYP2D 活性は 20%の低下を示した(p<0.05)。さらに in vitro 実験系においても べにふうき茶による CYP2D 活性の強い阻害が示された。

【結論】べにふうき茶の日常的な飲用では、CYP3A 阻害や誘導を介する薬 物相互作用が生じる可能性は低いことが示された。一方、CYP2D で代謝さ れる医薬品との併用により CYP2D 阻害を介する薬物相互作用が生じる可 能性が示された。

参照

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