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資本結合をめぐる原理論的諸問題 : 証券市場、株式会社、独占・寡占、資本-利子をめぐって

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Academic year: 2021

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資本結合をめぐる原理論的諸問題

――証券市場、株式会社、独占・寡占、資本-利子をめぐって――

新田 滋

はじめに ··· 1 第一節 株式資本をめぐる歴史と原理 ··· 3 1 重商主義段階・自由主義段階における株式会社の存在と原理論 ··· 3 ① 重商主義段階・自由主義段階と株式会社 ··· 3 ② 市場経済の自己組織化の原理として株式会社が規定できるという考え方 ··· 5 2 原理論の資本形式と段階論の蓄積様式の関連性をどうとらえるか ··· 7 ① 資本形式論と歴史=論理説 ··· 7 ② 流通形態、市場経済の自己組織化としての資本形式の展開 ··· 8 ③ 「客観的に模写」されるのは基礎範疇のみであり、基礎範疇からの 理論的構築物は 19 世紀中葉モデルに拘束されない ··· 11 3 「商品に始まり商品に終わる」論理に意味はあるか ··· 12 第二節 資本結合の原理的展開 ··· 15 1 証券市場と原理的規定 ··· 15 ① 株式市場と株式会社 ··· 15 ② 株式市場と債券市場 ··· 17 2 「貨幣資本家」と原理的規定 ··· 19 ① 宇野による「貨幣資本家・機能資本家」規定への批判 ··· 19 ② 原理論の歴史的前提と貨幣財産の原始的蓄積 ··· 20 ③ 『資本論』第三巻第五篇の草稿研究と monied capital ··· 21 ④ 先行諸学説における「資本家・企業家」概念 ··· 22 3 資本結合と原理的規定 ··· 24 ① 「貨幣資本家」と資本結合 ··· 24 ② 結合資本の所有・支配・経営の分離 ··· 30 ③ 分化・発生ないし発生・進化の限度の問題 ··· 31 4 独占・寡占、金融資本と原理的規定 ··· 32 第三節 「それ自身に利子を生むものとしての資本」 ··· 35 1 「それ自身に利子を生むものとしての資本」の物神性論的批判は無意味か ··· 35 2 企業者利得と利子の分割観念はいかなる意味で物神性か ··· 43 結語にかえて ··· 51 1 先行諸学説との対比 ··· 51 2 資本結合論の再構成に向けて ··· 53 ① 方法論的な位置づけ ··· 53 ② 流通論レベルでの規定 ··· 53 ③ 総過程論レベルでの規定 ··· 54 ④ 独占・寡占、銀行と産業の結合などの規定 ··· 54 編集後記 ··· 59

専修大学社会科学研究所月報

The Monthly Bulletin of Social Science

ISSN0286-312X

No. 629

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値を有するものを償うのに十分な利潤を手にすることである。そこに、かれの費やす労働、自 己の負担する危険そしてかれの能力に対して適正に支払われるべき報酬が加算される。それと いうのも、利潤が[他の分野の企業と]変わらないとすれば、皮革なめし工業企業者はおそら くは労苦を惜しみ、[かれが皮革なめし企業を営むのと]同額の資本で取得することが可能な土 地から生じる収入[地代]で生活する途を選択するであろう。」(Turgot [1766] Reflexions sur la formation et la distribution des richesses, p.569. 引用は、中川[2013 年]109-110 頁における翻訳文から重引。)

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わしているが、甚だ好都[349 頁]合である。」(同前)

と指摘している。

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号 新田滋[1994 年 a]「市場プロセスと人間行為」、『茨城大学教養部紀要』第 26 号 新田滋[1994 年 b]「経済学における企業組織、公共機関、自生的秩序――市場原理と現代経済 学――」、『茨城大学教養部紀要』第27 号 新田滋[1995 年]「所得分配と資本の物神性」、『茨城大学教養部紀要』第 28 号 新田滋[1998 年]『段階論の研究――マルクス・宇野経済学と<現在>』御茶の水書房 新田滋[2010 年]「宇野三段階論の保存=封印――宇野原理論の多層性とそのアンバンドリン グ」、櫻井毅・山口重克・柴垣和夫・伊藤誠編『宇野理論の現在と論点【マルクス経済学の 展開】』社会評論社 新田滋[2014 年]「『復元論』と『分化発生論』について――宇野弘蔵と山口重克の方法論をめ ぐって――」、専修大学社会科学研究所『社会科学年報』第48 号 新田滋[2015 年]「唯物史観と範疇模写説―ヘーゲル・マルクスと宇野弘蔵の方法論を繋ぐミッ シング・リンク―」、専修大学社会科学研究所『社会科学年報』第49 号 馬場宏二[2005 年]『もう一つの経済学』御茶の水書房 馬場宏二[2008 年]『経済学古典探索』御茶の水書房 日高普[1983 年]『経済原論』有斐閣 松尾秀雄[1987 年]『所有と経営の経済理論』名古屋大学出版会 松田正彦[2002 年]『市場の不確実性と資本のシステム』ナカニシヤ出版 宮田惟史[2015 年]「マルクス信用論の課題と展開――『資本論』第3 部第 5 篇草稿に拠って」、 『季刊経済理論』第52 巻第 3 号 山口重克[1970 年]「『それ自身に利子を生むものとしての資本』の問題点」武田隆夫・遠藤湘 吉・大内力編『資本論と帝国主義論』上、東京大学出版会、所収(引用は山口重克[1983 年]『資本論の読み方 宇野弘蔵に学ぶ』有斐閣、による。) [1979 年]「原理論の課題と方法」、『経済学批判』第 6 号、所収(引用は山口重克[1983 年] 『資本論の読み方 宇野弘蔵に学ぶ』有斐閣、による。) 山口重克[1985 年]『経済原論講義』

Malthus, T. R. [1827], Definitions of Political Economy. マルサス『経済学における諸定義』玉野井 芳郎訳、岩波文庫、1950 年[1977 年改訳]

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参照

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