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ドバイは石油産出量が少なく自らのオイルマネーを持っていないため SWF= 国富ファンド と言えるものはないが 周辺産油国のオイルマネーを吸収したドバイ政府のファンドは 首長の意思を明確に反映した SWF= 政府系ファンド である そのためドバイの政府系ファンドも本レポートで取り上げることとする 但し

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「中東と石油」ホームページ 本編は2007年11月29日から2008年1月7日にかけてブログ「アラビア半島定点観測」 に連載したレポートをまとめたものです。

湾岸産油国の政府系ファンド(SWF)を探る Part I(各国のSWF)

目次 はじめに 1 カタールの政府系ファンド 2 サウジアラビアの政府系ファンド 5 アブ・ダビの政府系ファンド 8 ドバイの政府系ファンド 10 1.はじめに: 原油価格の急騰により石油(或いは天然ガス)輸出国には巨額のオイルマネーが発生している。 「オイルマネー」とは通常、産油国の石油輸出額から輸入額を差し引いた資金、または国際収支 上の経常黒字額を指す。石油貿易がドルで決済されていることから別名オイルダラーとも呼ばれ る(以下本稿では石油のほか天然ガス・LNG を含めた余剰マネーの総称とする)。 オイルマネーそのものは第一次・第二次オイルショック後の1980年代に発生し、クウェイ ト、アブダビではオイルマネーを運用する専門の投資機関(クウェイト投資庁及びアブ・ダビ投資 庁)が生まれ、各投資庁の中に一つ或いは複数の投資基金(ファンド)を設けて外国資産に投資 したのである。このように政府資金を運用する機関或いはファンドは「ソブリン・ウェルス・フ ァンド」(Sovereign Wealth Fund, 略称 SWF)と呼ばれ、日本語では「政府系ファンド」又は「国 富ファンド」と訳されている。 ごく最近まで産油国の SWF の殆どは米国政府債などの安定したドル建ての金融商品に投資して きたため、国際金融市場で注目を集めることは少なかった。しかしここ数年余剰オイルマネーが かつてないほど大規模に膨れ上がり、しかもドル安、金利安も重なったため、米国偏重の従来の 投資ポートフォリオでは運用先も限られ、また運用の実績もあがらなくなった。そこで産油国の SWF は投資先を米国以外のヨーロッパ、アジア等に目を向けるようになり、また投資分野も安定 した債権などの間接投資から、リスクはあるがリターンの大きい株式や不動産さらには M&A など の直接投資(foreign direct investment, FDI)にファンドの一部を振り向ける方針に転換しつつ ある。その結果金融界における産油国 SWF の存在感が高まっている。

このシリーズでは GCC 諸国の中で SWF としての投資庁(Investment Authority)を有するカタル、 アブ・ダビ及びクウェイトの3首長国を取り上げ、それぞれの組織の形態、投資の規模及び最近の 投資状況を概観する。さらに投資庁と呼ばれる独立組織はないが、中央銀行である SAMA(Saudi Arabian Monetary Agency)がその機能を果たしているサウジアラビアについても言及する。なお

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ドバイは石油産出量が少なく自らのオイルマネーを持っていないため「SWF=国富ファンド」と言 えるものはないが、周辺産油国のオイルマネーを吸収したドバイ政府のファンドは、首長の意思 を明確に反映した「SWF=政府系ファンド」である。そのためドバイの政府系ファンドも本レポー トで取り上げることとする。 但し予めお断りしなければならないのは、これらの SWF はいずれも殆ど情報開示が行われてお らず、特に運用資産の規模及び具体的な投資先・投資額などは一切秘密のベールに閉ざされてお り、事実関係の把握が極めて困難なことである。本レポート中の数字等は全て湾岸各国のインタ ーネット新聞のニュースから拾い集めたものであるが、これらのニュースは世界の著名な金融機 関が発表した推定値を引用している。従ってデータの出所が示されている場合はできる限りそれ を付記した。 本レポートはメディアのニュースを断片的に集めてまとめただけのものであるため、内容に整 合性を欠き或いは事実と異なる部分が多々あることをご容赦ください。なお情報の欠落部分等に ついて皆様方からご教示いただければ幸いです。 2.カタルの政府系ファンド(SWF):カタル投資庁 (1)運用資産の推定額

カタルの政府系ファンド(SWF, Sovereign Wealth Fund)を統括しているのはカタル投資庁 (Qatar Investment Authority, 略称 QIA)である。QIA の運用資産については米国ワシントンの Peterson Institute for International Economics は 500 億ドルと推定しており、また日本の国際 金融情報センターでは400 億ドルとしている。 いずれにしてもアブダビ投資庁の推定資産5−9千億ドル(アブダビの項で詳述)、或いはサウジ アラビア通貨庁の推定3 千億ドル(サウジアラビアの項で詳述)と比べて一桁少ない。これはア ブダビ、サウジアラビアが古くから石油を生産し、特に 1970 年代の第一次・第二次オイルショ ック以降余剰オイルマネーが発生し、これを SWF として運用してきたのに対し、カタルは石油 生産量が少なく、1997 年に日本向けの LNG 輸出を開始したことにより漸く余剰ドルが発生し始 めたためである。しかもLNG 輸出施設の建設に多額の対外借入を行ったため、例えば 2000 年末 の同国の財政状況は国内総生産(GDP)164 億ドルに対し、対外債務残高が 131 億ドルもあり、外 貨準備高はわずかに18 億ドルであった。従って QIA の運用資産が4∼500億ドルに達したの はここ数年のことと思われる。 しかしカタルのLNG 輸出は昨年インドネシアを抜いて世界一になり、2009 年には LNG 年産 能力が 7,800 万トンに達する見込みである。カタルは人口が百万人弱(自国民だけであれが 30 万人弱)であり、従って余剰マネーは今後急激に膨らむものと考えられる。この結果QIA の資産 は近い将来クウェイト(推定 1,000-2,000 億ドル、クウェイトの項で詳述)を追い抜くことは確 実であり、サウジアラビア或いはアブ・ダビの水準に達することも十分考えられる。 (2)カタル投資庁(QIA) カタル投資庁は首長直轄の組織と考えられる。取締役会会長はタミーム皇太子、副会長はハマ ド首相で、共にカタルを支配するサーニー家の王族である。タミーム皇太子はハマド首長の寵妃

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で第二夫人のモーザ妃の次男であり、未だ27 歳(1980 年生)と言う若さである。またハマド首 相は 1959 年生まれで首長の遠縁である。取締役としてはこのほかアッティヤ副首相兼エネルギ ー・工業相、フセイン・カマル財務相を含め5 名がいる。

QIA の組織は(1) Strategic and Private Equity, (2)Asset Management, (3)Real Estate, (4)Risk Management の 4 つの部門にわかれている。投資分野は大きく分けて real estate(不動産)、 private equity(株式取得、M&A)および investment funds(ファンド)の 3 つであり、不動産につ いては子会社Qatari Diar Real Estate Investment Company、M&A については Qatar Holding 及びDelta Two Ltd.と呼ばれる企業がある(下記参照)。またカタル国内の有力企業については QIA が株式を直接所有しており、その主なものは、Qatar Telecom(持ち株比率 55%)、Qatar National Bank(同 50%)、Qatar National Hotels Company(同 100%)などがある。

なお最近、QIA はリビアの Libyan Investment Corporation と水資源開発のための共同投資の MoU を締結している。

(3)Qatari Diar Real Estate Investment Company

不動産投資を目的とするQIA 傘下のファンドである。国内のほかモロッコ、エジプト、シリア、 英国、マレーシアなどで不動産投資を行っている。英国では同国最大の介護施設チェーンを 50 億ドルで買収した。さらに今年 4 月にはロンドン・チェルシー地区にある国防省の兵舎跡地を 6 億ポンド(12.2 億ドル)で買収したほか、同地区の Grosvenor Waterside の 3 つの建物を取得し ている。またマレーシアのクアラルンプールでは商業モールに投資している。 なおExecutive President のナーセル・アル・アンサリは同社の資本金が 110 億ドル、また国 内外での18 件の大型プロジェクトに対する総投資額は 88 億ドルに達すると述べている。 (4)Qatar Holding 及び Delta Two Ltd.

両社は外国企業の株式取得(M&A)を目的とした QIA の関連企業である。Qatar Holding は ロンドン証券取引所(LSE)の株 24%を買収、また北欧諸国の証券取引所を運営する OMX の 9.98% の株も所有している。LSE と OMX についてはドバイが先行買収する形で、現在ドバイとカタル の間で激しい争奪戦が繰り広げられている。

最近、QIA は Delta Two を通じて英国の大手スーパーJ Sainsbury に対して 106 億ポンドで敵 対的買収を仕掛け25%の株を取得したが、結局買収を断念したと報じられている。

このほかでは欧州エアバス社の親会社である EADS 社(European Aeronautic, Defence and Space Company)の株式 3.12%を所有しているが、これは Dubai International Capital と共同取 得したものである。

その他の株式取得としては、Industrial Commercial Bank of China(中国、2.05 億ドル、05 年)、 Lagardere(仏、5.1%)、Raffles Medical Group(Singapore, 5%)などがある。

(5)ドル投資の見直しおよび資金調達

カタルの首相でありQIA の副会長でもあるハマド首相は、CNBC のインタビューで、同国の投 資の姿勢について、以前は 99%ドル建てであったが、最近 2 年間でユーロ建て 40%、ドル建て 40%、その他 20%に変更したと述べている。同国はドルへの過度の依存を見直し、またドル安へ の対策を講じているようである。

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資金調達については10 月に HSBC(香港上海銀行)、スタンダードチャータード銀行、シティ、 モルガン、三菱 UFJ 銀行など世界の 30 行から 30 億ドルを借り入れたと報じられている。QIA の投資活動は非常に活発であり資金需要は旺盛であるが、実際にはQIA 自体の運用資産は 4−500 億ドル程度と見られる(上記1参照)。外部からの借入はこのように投資計画と自己資金のバラン スが取れていないためと考えられる。 3.クウェイトの政府系ファンド(SWF):クウェイト投資庁 (1)クウェイト投資庁(KIA)成立の歴史的背景 クウェイトはGCC の中で最も早く石油が発見された国である。「石油に浮かぶ島」と称される ほど豊かな石油資源に恵まれた同国は第二次大戦後に本格的な石油の生産を始めたが、人口が少 ないこともあり早くから石油の富が蓄積された。そして独立前の 1953 年、ロンドンに「クウェ イト投資事務所(Kuwait Investment Office, KIO)」を設立している。現在のクウェイト投資庁 (Kuwait Investment Authority, KIA)は 1984 年に設立されたものであり、それ以降 KIO は KIA のロンドン事務所として位置づけられている。 (2)KIA の概要 このようにKIA は GCC の SWF の中では最も古い歴史を有しており、また情報開示について もインターネットのホームページ(http://www.kia.gov.kw/kia)は他の GCC 諸国に比較してかなり 充実している。但し資産規模、投資先、運用実績などの数値情報が全く開示されていないのは他 の湾岸産油国のSWF と同じである。 KIA の取締役会は 9 名で構成され議長は財務相である。その他エネルギー相、クウェイト中央 銀行総裁、財務省次官のほか、5 名の取締役(全員クウェイト人)が任命されている。なお現在の財 務相、エネルギー相、中央銀行総裁等はいずれもサバーハ首長家の王族ではない。このように国 富の運用機関に王族が直接関与していないことは他の湾岸諸国の SWF に比べて極めて特異な点 である。これはクウェイトの成り立ちが他の GCC 各国と異なり、サバーハ首長家の権力基盤が 弱いためと考えられる。即ちサバーハ家はもともとクウェイトの有力マーチャント・ファミリー (商業財閥)の一つにすぎず、GCC の他の王制(或いは首長制)国家が武力で国家を樹立したこと に比べるとlegitimacy(統治の正当性)の権威に欠けるからである。 サバーハ首長家は外交、国防など政府の中枢部を握っているが、非サバーハ家の他部族が多数 を占める国会との対立が続いており、SWF についても首長家が恣意的或いは独断的に運用するこ とを妨げている。皮肉にもこのことによってクウェイトでは SWF 運用にある程度の中立性や透 明性が確保されているようである。 (3)運用資産の推定額と運用実績 KIO は運用資産残高を公表していない。各種メディアや調査機関による推定額は 700∼2,130 億ドルまで幅がある。最も少ないのは 700 億ドル(国際金融情報センター、07/12/1 付け朝日新 聞)であり、その他1,000 億ドル(サウジ日刊紙 Arab News)、1,500-2,000 億ドル(07/9/8 付け日 本経済新聞)、2,130 億ドル(MEED, 9-15.Nov.07 号)などの数値が見受けられる。なお米国の国際

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金融研究所(IIF)はクウェイトの在外資産を 4 千億ドルと推定している(同 MEED)。 また07/6/20 付けのクウェイト・タイムズ紙に国会が KIA の資産運用実態について政府を追及 する記事が見られるが、これによるとKIA 資産は 2 千億ドル以上、過去 4 年間の RFFG 及び GRF (下記参照)の資産の運用利益は各々160 億 KD(約 540 億ドル)、80 億 KD(約 270 億ドル)であっ たと報じている。 (3)二つのファンド:GRF と RFFG

KIA は当初「General Reserve Fund(GRF)」と呼ばれるファンドのみを運用していたが、1976 年にGRF の資産の 50%を移管して「Reserve Fund for Future Generation (RFFG、次世代準備 基金)」が設立された。これは将来の石油資源の枯渇に備える基金であり、毎年石油収入の 10%を 基金に繰り入れることが法律で義務付けられている。これに基づいて来年度予算では8.32 億 KD (約28 億ドル)の繰り入れが予定されている。2007 年 3 月末現在の資産は 500 億 KD(約 1,700 億ドル)である。 (4)KIA のファンド運用戦略 従来のKIA によるファンド運用は米国政府債への投資、欧米金融機関への預金等、極めて保守 的であった。それは恐らく当初の資産運用が英国の指導のもと、ロンドンで設立されたクウェイ ト投資事務所(KIO)で行われていた名残りと考えられ、またサバーハ首長家の権力基盤が弱いため、 リスクを冒して投資するという姿勢がなかったからであろう。 しかしKIO 時代から通算すれば 50 年以上の運用経験を積み重ね、また KIA 内部にクウェイト 人の金融専門家が育ってきたことにより、最近では積極的な運用戦略を目指しているようである。 即ち2004 年 8 月、KIA はコンサルタントの勧告により上場株や公的債権への投資という伝統的 な資産運用から、非上場の株式(private equity)や不動産への投資を増加させる戦略に転換した。 そして2005 年の取締役会では「戦略的分散投資」に踏み切り、投資の見返り目標値(Target Rate of Return, ROR)の設定、ROR 向上のため新興市場への参入により 10 年間で資産倍増を目指す等 の方針を決定している。 このような戦略に基づき KIA は旧ダイムラー・クライスラー社の株式 6.9%を取得し、また Industrial & Commercial Bank of China 株式(7.2 億ドル)、トルコ Halkbank 株式などを取得し ている。 4.サウジアラビアの政府系ファンド:サウジ通貨庁と年金庁 (1)米国に義理立て、ドルと心中? サウジアラビアは石油をドル建てで輸出しているが、輸入の多くはヨーロッパのEU 建てであ る。しかも通貨(リアル)はドルと連動した固定相場制である。ところが最近の国際金融相場は ドル安であり、しかも米国はサブプライムローン問題による金融不安を払拭するために金利を下 げている。これらのことがサウジアラビアに二重、三重あるいはそれ以上のジレンマをもたらし

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ている。 即ちドル安のため石油収入が目減りしている。バレル当り90 ドル以上と言う油価の高騰と過去 最高水準の原油生産(日量約 1 千万バレル)により、サウジアラビアの石油収入は史上最高を記録 しているが、ドル安のおかげで折角の収入が目減りしている。それに対してオイルブームで国内 は消費景気に湧いておりヨーロッパからの輸入は拡大している。ユーロがドルよりも強いため、 ドルにリンクしたリアルは対ユーロでは割安となり輸入価格が上昇、インフレが市民生活を直撃 している。 さらにサウジアラビアは石油輸出から生じる余剰資金の大半をドルのままで保有し、米国政府 債など米国内で運用している。この余剰資金こそがSovereign Wealth(国富)である。ところがこ のドル資産が目減りし、さらには米国内の金利安のため資金の運用実績が低迷或いは落ち込んで いる。これが現在サウジアラビアが抱え込んでいる二重、三重のジレンマの正体である。 実はクウェイト、アブダビ、カタルなどの湾岸産油国も石油収入及び余剰資金運用についてサ ウジアラビアと同じ影響を受けており、またドル建ての石油収入に頼る世界中の産油国もほぼ似 たような状況にある。このためサウジアラビア以外の国々の中にはそのジレンマの解決策を実行 し、或いは提案している国もある。それは(1)石油代金をドル建てからユーロ、円など石油販売先 の各国の通貨にするか(イランの場合)、又は複数通貨のバスケット制にすることによりドル変動 のリスクを回避することであり、或いは(2)自国通貨の対ドル固定相場制を維持したまま自国の為 替レートを切り上げるか、又は複数通貨のバスケット制に移行するか(クウェイトの場合)等の 対策が考えられる。 実際、11 月にサウジアラビアのリヤドで開催された OPEC 首脳会議では、事前の閣僚会合で 対米強硬派のイラン及びベネズエラが石油のドル建て制の見直しを首脳会議の議題に加えるよう 提案したのに対し、サウジアラビアは石油とドルのリンクを切り離せば、更なるドル安を招くと してこれに強く反対した。その結果、この問題は首脳会議での正式議題とはならず、またその後 12 月 5 日にアブダビで開かれた OPEC 総会でも議論されることはなかった。 そしてOPEC 総会の直前カタルのドーハで開催された GCC サミットではドル安対策が問題と なった。GCC6 カ国のうちクウェイトはすでに 5 月から通貨バスケット制に移行したため、ドル 安の被害は比較的小さかったが、その他の5 カ国ではユーロ圏からの輸入価格の上昇により高い インフレに見舞われた。これまで財政が豊かな GCC 諸国では政府の補助金により生活必需品や 食料品の価格が低く抑えられインフレ率も年1∼2%程度にとどまっていたが、ドル安ユーロ高 のため輸入資材がアップし、また大量の外国人の流入により住宅賃料も大幅にアップした。イン フレは年率5∼10%程度まで上昇し、サウジアラビアや UAE の通貨はドル連動幅の上限に張 り付いたままなのである。このためUAE の中央銀行総裁は GCC サミット前、訪日先の日本で、 GCC 通貨の切り上げを示唆したほどである。 しかしここでもサウジアラビアのアブダッラー国王は切り上げ或いはバスケット制への移行に

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反対した。反対の理由は、GCC のドル離れがドルを基軸通貨とする世界の金融市場における米国 の信頼を損ない一層のドル安を招く悪循環の引き金になるから、と言うことである。9.11 同時多 発テロで米国とサウジアラビアの関係は大きく傷つき、両国の市民レベルでは反米或いは反サウ ジアラビア(または反アラブ・反イスラム)感情が強いが、サウジアラビアの為政者は米国に義 理立てし、ドルと心中する覚悟すらうかがえるのである。 (2)サウジアラビアの SWF 上述のように OPEC 或いは GCC サミットで各国はサウジアラビアの主張に配慮(或いは遠 慮?)して共通行動としてのドル安・金利安対策を打ち出さなかった。しかしサウジアラビア以 外の湾岸産油国は投資庁と言う独立した SWF を通じて、保有資産の運用先を米国からヨーロッ パ、アジア新興国にシフトする動きを見せ、またポートフォリオも政府債など堅実ではあるが利 回りの低いものから株式、不動産など多少リスクはあっても利回りの高い金融商品に乗り換える 積極的な姿勢を見せている。 このような状況下でサウジアラビアの政府系ファンド(SWF)はどのような対応を示している のであろうか。そもそもサウジアラビアにはカタルの投資庁(QIA、本稿その2参照)、クウェイ トの投資庁(KIA、本稿その3)或いはアブダビの投資庁(ADIA、後述)のような独立した SWF がない。サウジアラビア政府は独立した SWF を設立する気配を見せず、サウジ通貨庁(SAMA) と公的年金庁(政府年金基金)にその役割を背負わせている。そして余剰オイルマネーを運用する SAMA は米国債を中心とする従来のポートフォリオの姿勢を変化させる兆しを見せない。 サウジアラビア政府がリスクを伴う機動的な資産運用に消極的なのはアブダッラー国王を含め サウジアラビアのトップがもともと保守的で大胆な変革を好まないから、と言うこともあろうが、 それと同時に世界最大の石油生産国であり、また中東でトルコと並ぶ最大規模の GDP 大国であ る自国が安易に動くと世界或いは地域の経済に大きな影響を与えかなえないと言うことが、サウ ジアラビアに自制心を働かせているようである。 (3)サウジ通貨庁(SAMA)及び公的年金庁の運用資産およびポートフォリオ SAMA の運用残高について国際金融情報センターでは 3,000 億ドルと推定しており(朝日新聞 07/12/1)、また 3,200 億ドル(日本経済新聞 07/9/8)或いは 4,500 億ドル(IIF, MEED 9-15 Nov, 07) と言う記事も見受けられる。 SAMA は毎年年次報告書を公表しているが、このように公的資金(SWF)の運用状況を公表して いるのは中東産油国ではサウジアラビアだけである。SAMA の 2006 年報告書によれば総資産は 3,440 億ドルであり、内訳は外貨準備 240 億ドル、海外預金 240 億ドル、海外証券投資 1,780 億 ドル、国内投資1,050 億ドル、国内預金 10 億ドル、その他 120 億ドルとなっている。ポートフ ォリオは外貨準備7%、海外預金 7%、海外証券投資 52%、国内投資 30%、その他 4%であり、比 較的流動性、安定性を重視した運用を行っている。なお海外証券投資は大半が米国債とみられる。 公的年金庁については07/9/8 付けの日本経済新聞が同庁の運用残高を 500 億ドル以上と推定し

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ている。同記事中のカラシ総裁発言によれば、これまでの日米欧の国債中心の投資から大規模な 不動産投資に資金を投入して収益力を挙げる方針で、手始めにサウジアラビア国内で100 億ドル 前後を投資する意向のようである。 サウジアラビアの場合、国内数ヶ所の「経済都市構想」、リヤドの「アブドラ国王金融特区」な ど大規模な都市開発計画が進行中であり、また若年層の雇用創出のため外国技術を導入して経済 の多角化を進めるなど、国内に資金需要が多い。この点では国内経済規模の小さいカタル、クウ ェイトなどのSWF が海外投資を志向しているのに比べて戦略的な方針の違いがあると言えよう。 5. アブダビの政府系ファンド (1)わかりにくい UAE の政府系ファンド アブダビはアラブ首長国連邦(UAE)を構成する七つの首長国の一つである。UAE にはアブ ダビの他に有力な首長国として近年目覚しい経済発展を遂げているドバイ首長国があり、国際的 にはむしろドバイの知名度が高い。しかし UAE の国家財政のほとんどはアブダビ首長国の石油 収入でまかなわれている。UAE では外交、軍事、治安等は連邦政府の直轄事項となっているが、 その他の内政一般、経済等では連邦を構成する各首長国に多くの裁量権が与えられている。経済 力ではアブダビとドバイが傑出しており、他の5つの首長国の経済開発はアブダビ及びドバイに 依存しているのが現状である。この結果、現在の UAE にはアブダビとドバイの両首長国の「政 府系ファンド(SWF)」と呼ばれるものが並存している。 このうちアブダビでは既に第一次オイルショック後の1977 年に石油の余剰収入を運用する「ア ブダビ投資庁(ADIA)」が設立されており、これはクウェイト投資庁についで GCC の中では二番 目に古いSWF である。この時 ADIA と National Bank of Abu Dhabi は折半出資で投資会社 Abu Dhabi Investment Company を設立している。さらにアブダビには石油及び石油化学分野を投資 対象として1984 年に設立された「国際石油投資会社(IPIC)」がある。

これに対してドバイの場合は、不動産開発投資会社としてIstismar が 2003 年に設立され、さら に翌年同社を含む複数の投資会社を統括するDubai Holding、そして 2006 年には Dubai World が設立されている。Dubai Holding 及び Dubai World はドバイの SWF と位置づけることができ るが、石油を殆ど生産しないドバイではこれら SWF の資金源はアブダビ、サウジアラビア、カ タルなどの周辺産油(ガス)国から流れ込むオイルマネーである(ドバイの SWF については次回で 触れる)。このようにUAE では成り立ちや性格の異なる SWF が並存している状況なのである。 (2)2007 年の新しい動き - SWF 統合の兆しか? UAE の SWF をさらに解りにくくしているのが、今年になってからの SWF 統合とも言えるい くつかの動きである。まず6 月にアブダビ投資庁(ADIA)から分離し国内及び GCC 域内への投資 を主眼とする「アブダビ投資評議会(ADIC)」が設立され、ADIA が有する Abu Dhabi Investment Co.(上述)の株式は ADIC に移管された。また 7 月には UAE 連邦政府の投資機関として「Emirates Investment Authority (EIA)」が設立されている。ADIC の ADIA からの分離独立は、一見統合 と矛盾するようであるが、これはむしろアブダビを支配するナヒヤーン首長家王族の系譜で推測

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することができる。即ちADIA 及び ADIC の会長はハリーファ UAE 連邦大統領兼アブダビ首長 であり、EIA の会長シェイク・マンスールはアブダビ皇太子シェイク・ムハンマドの実弟である。 これに対してADIA の専務理事シェイク・アハマドはハリーファ、ムハンマド、マンスールとは異 母弟の関係である。 ハリーファ首長には実の兄弟が無く本人の性格もおとなしいと言われ、これに対してムハンマ ド皇太子は活発でリーダーシップを発揮する性格である。彼は6 人兄弟の長兄であり、首長以下 19 人もの異母兄弟がいるハリーファ家の中で隠然たる勢力を有している。同皇太子は同じような 性格のムハンマド・ドバイ首長と息が合うようであり、これまでとかくの噂がたてられてきたア ブダビとドバイの不仲が改善されたのは両ムハンマドのおかげであると言われている。最近の ADIA によるシティ・グループ救済融資の影にムハンマド・ドバイ首長の影がある、とする報道も 見られるほどである。 このように見ると今後アブダビではムハンマド皇太子を軸に SWF の再編が行われ、さらに両 ムハンマドによりUAE 連邦政府レベルの SWF 統合が進められると推測することができる。石油 に裏打ちされた豊富な資金力を有するアブダビと国際金融のノウハウを持つドバイが結託すれば、 湾岸地域はおろか世界的なSWF となることは間違いないであろう。 以上はあくまで推測である。取り敢えず本稿では現在独立して運営されているADIA、IPIC の 二つのSWF についてその概要を述べることとする。 (3)アブダビ投資庁(ADIA)の概要 ADIA は 1977 年に設立され、現在の会長はハリーファ UAE 大統領兼アブダビ首長(故ザーイ ド大統領長男)であり、専務理事はシェイク・アハマド(故ザーイド首長 11 男)である。 運用資産の規模は非公開であるが、8,750 億ドル程度とする見方が多い(Wikipedia, MEED, モ ルガン・スタンレーなど)。その他には 6,250 億ドル(Standard & Chartered), 5,000-8,750 億ドル (日経)、5,000 億-1 兆ドル(在 UAE 日本大使館 HP)などの数字も見受けられる。最近のファンド の成長は年率10%に達する(Wikipedia)。 投資内容は、株式50-60%、債権 20-25%、不動産 5-8%、プライベートエクイティ 5-8%、その 他5-10%。ファンドマネージャーに委託したポートフォリオ投資が過半を占め、全体としては米 国への投資が多く、日本向け投資はおよそ 400 億ドルと言われている(在 UAE 日本大使館 HP より)。 最近ではサブプライムローン問題で多額の損失を出したシティグループに 75 億ドル出資して いる。これはシティがADIA に対して年利 11%の有価証券を発行し、2010 年 3 月以降、4 段階に わけて普通株に転換する、というものである。シティによればADIA の出資比率は 4.9%を超えず、 またADIA が役員を送り込むなど経営に関与することは無いとのことである。

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(4)国際石油投資会社(IPIC)の概要

1984 年設立。会長は故ザーイド前首長 13 男シェイク・マンスール大統領官房大臣(EIA 会長、 ムハンマド皇太子実弟)。アブダビ国外の石油、石油化学分野を投資対象としている。資産規模は 非公開であり13.5 億ドル(在 UAE 日本大使館 HP)或いは 2.5-5 億ドル(05/8/25 Khaleej Times) 等の諸説があり、また投資総額は100 億ドルと推定される(日経 07/09/19)。

IPIC の投資先はデンマークの Borealis(65%)、オーストリアの OMV(17.6%)、スペインの CEPSA(25%)などヨーロッパの石油・ガス・石化企業のほか、最近では極東での投資活動を活発 化させており、韓国の現代石油(70%)、台湾の CPC(25%)などに出資している。 日本では07 年 9 月にコスモ石油の約 20%の株式を第三者割り当てで取得することに合意した。 コスモ石油はこれに伴い IPIC から 2 名の社外取締役を受け入れるとともに、豪州での油田開発 などアジアでのIPIC との提携関係を強める意向を示している。 6.ドバイの政府系ファンド (1)ドバイの投資会社は果たして SWF か? ドバイの二つの投資企業、ドバイ・ホールディング(Dubai Holding)とドバイ・ワールド(Dubai World)はいずれもドバイ首長国政府が経営する会社であり、そのため SWF(政府系ファンド)と呼 ばれている。しかしこれらの投資会社の運用資金の殆どは、アブダビ、サウジアラビアなど周辺 の産油国から流入するオイル・マネーであり、ドバイ自身の資金は少ない。従ってSWF を本来の 意味、即ち「政府(Sovereign)の富(Wealth)によるファンド(Fund)」とした場合、ドバイの二つの ファンドは厳密な意味でSWF とは言えず、むしろ欧米に数多いヘッジ・ファンド、プライベート・ エクイティ・ファンドや不動産ファンドなどと同等のものとみなすことができる。

(2)UNCTAD(国連貿易開発会議)のデータに見る UAE の FDI

二つのファンドに流れ込むオイル・マネーの規模は不明であるが、UNCTAD(国連貿易開発会議) が発表した世界各国の直接投資(FDI)に関する報告書「World Investment Report 2007」が一 つの参考となろう。

同報告書によれば、2006 年の UAE の FDI Inflows(対内直接投資)は 84 億ドル、FDI Outflows(対 外直接投資)は 23 億ドルである。そして同年末の FDI Inward Stock(対内直接投資残高)は 371 億 ドルとなっている。これは84 億ドルの投資資金が、ドバイ・ワールド、ドバイ・ホールディング を含むUAE の企業に流れ込み、これに対して UAE からは 23 億ドルがこれら両企業或いはアブ ダビ投資庁(ADIA、前章参照)などを通じて海外に投資されている、と言う姿が浮かび上がる。

UAE の FDI の額を他の GCC 産油国であるサウジアラビア、カタル、クウェイトに比べると、 UAE の FDI Inflows(84 億ドル)はサウジアラビア(183 億ドル)の 2 分の 1 以下であるが、カタル の18 億ドル、クウェイトの 11 億ドルをはるかに上回っている。また FDI Outflows(23 億ドル) はクウェイトが最も多く(79 億ドル)、UAE はクウェイトの 3 分の 1 以下であるが、サウジアラビ ア(8 億ドル)、カタル(4 億ドル)の3∼6 倍に達している。そして FDI Inward Stock(371 億ドル) はサウジアラビア(518 億ドル)の 7 割強であり、カタル(76 億ドル)及びクウェイト(8 億ドル) に比べ桁違いに大きい。このように UAE はサウジアラビアの国内経済に比べ格段に小さいにも

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かかわらず投資の流出入及び国内投資残高はサウジアラビアと肩を並べ、クウェイト、カタルと は比較にならないほど大規模であることがわかる。これは UAE 国内の投資ファンドの活動が極 めて活発であることの証しであろう。

(3)ドバイ政府経営の二つの投資企業

Dubai Holding と Dubai World が設立されたのは前者が 2004 年 10 月、後者が 2006 年 7 月と いずれも比較的新しい。両社は傘下に数多くの会社を抱えており、その全体像は在ドバイ日本国 総領事館ホームページが非常に解りやすい(URL 下記)。それぞれの企業グループには不動産開発 のほか海外企業の買収のためと思われる投資企業などが混在しており、組織図を見る限り両社の 性格に違いは見られない。強いて言えばDubai World はその前身がドバイ港湾庁・ジュベル・ア リ・フリーゾーン庁(Port Authority and Jebel Ali Free Zone)であることから DP World(P&O 買 収で一躍有名になった。後述)を有するなど、港湾管理企業が柱の一つとなっている点に特徴が見 受けられる。 * http://www.dubai.uae.emb-japan.go.jp/dubai%20info_politics_business_01.htm このような性格付けの明瞭でない二つの投資会社が並存している理由は定かではない。しかし、 両社ともムハンマド・ドバイ首長の強烈なリーダーシップで運営されていることは間違いがなく、 その点ではムハンマド首長が両社を競わせるために敢えて並存させているという見方もできよう。 (4)Dubai Holding の概要 2004 年 10 月設立。CEO:Mohammed Al Gergawi。従業員数:32 千人。商業活動グループと 投資グループの二つに大別され、商業グループはさらにテコム投資会社(会長:Ahmed Bin Bayat)、 ドバイ・プロパティーズ(会長:Hashim Al Dhabal)、ジュメイラ・グループ(会長:Gerald Lawless)、 タトウィール(会長:Saeed Al Muntafiq)など 5 つの部門にわかれている。

商業グループはドバイ首長国内でメディアシティ、インターネットシティなどの先端技術工業 団地の開発のほか、ドバイ・ランド、ドバイ・ヘルスケア・シティ、ジュメイラ・ビーチなど事務 所・観光・住宅の不動産開発事業を行っている。

一方、投資グループにはDubai International Capital(DIC, 会長 Sameer Al Ansary)と Dubai Group(会長:Saud Ba’alawy)の 2 系列があり、企業買収など海外での投資あるいは M&A を手が けている。DIC は欧州エアバス社の親会社 EADS 株の 3.12%、独ダイムラー株の 2%などを所有 し、最近ではソニーの株式を相当数取得するなど(具体的な株数は不明)、優良株に投資している。 昨年9 月の Khaleej Times 記事によれば、同社は現在の投資額 75 億ドルを 3―5 年以内に 200-250 億ドルに拡大し、また地域別ポートフォリオでは現在の欧州 70%、中東・新興国 30%を 50/50 に変更、しかもその相当部分を中国に投資する予定とされている。なおDIC は数年前に 15 億ド ルで取得した英国のマダム・タッソー・グループ株の 80%を今年米国の Blackstone(最近中国の SWF が投資したことで有名)に 20 億ドルで売却している。産油国の SWF は株を長期保有するの が通例であるが、このようにDIC は比較的短期間で売買しており、欧米のファンドに近い投資姿 勢を示している。 (5)Dubai World の概要

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income 98 億ドル、Net income 21 億ドル。従業員数:10 万人以上。

Dubai World の前身はドバイ港湾庁・ジュベル・アリ・フリーゾーン(JAFZA)庁であり、従っ て港湾の管理業務(DP World 社)ならびに JAFZA, テクノパークなどの工業団地運営を柱として いる。そのほか国内の不動産開発投資(Nakheel 社)、海外での不動産・M&A 投資会社(Istithmar 社)などがある。DP World は 2006 年 3 月、英国の P&O 社を 70 億ドルで買収し世界第 2 位の港 湾管理会社を目指したが、米国議会が米国内の6港の買収を認めなかったため、結局これらをAIG に売却した経緯がある。

Nakheel 社はドバイの沖合いを埋め立て、パーム・ジュメイラ、ザ・ワールドなど巨大なリゾー ト開発を行っていることで有名であり、手がけているプロジェクトの総額は422 億ドルに達する。 Istithmar 社(アラビア語で「投資」の意、CEO:Devid Jackson)は総資産 150 億ドルと言われ、 Standard & Chartered 銀行株 2.7%(10 億ドルで 06 年 10 月取得)、ニューヨーク・マンダリン・ ホテル株73%などを保有。また引退したクイーン・エリザベス二世号を「浮かぶホテル」として 購入している。また米国の衣料チェーン、バーニーズの買収をめぐって日本のユニクロ(ファース ト・リテイリング)を蹴落としたことで知られる。 なおNakheel と Istithmar は合併する予定であり、その場合資産総額 520 億ドルの世界最大の 不動産会社が誕生することになる。 (6)上記 2 社の他にもドバイ政府が 32%出資し、1997 年に設立された Emaar Properties社がある。 同社はドバイ初の不動産企業であり、現在世界最高層ビル(地上 800 メートル)となるブルジュ・ド バイを建設中である。 以上 本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町 2-31-13-601 Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642 E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp

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