有 機 燐 剤 中 毒 に 関 す る 研 究
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(2) 1330. 岡. 崎. 昌. 一 Table. 作 成 使 用 した. 症 例 はPa散. 1. 病 状. 調. 査 表. 布 よ り中毒 に罹 患 した患 者 が 大 部分. であ るが,そ の他 に散 布後 の水 田作 業を した もの, 自殺 例 な ど を含 む. 患 者 に は上 記PAM注 1gの. 射 液2筒 即 ちPAM原. 体. 静 脈 注射 を原 則 と した.注 射20分 後 も症状 好. 転 の様 子 が 見 え な い とき は,今 一 度Pa中 疾 患 との鑑 別を 厳 重 に行 い, Pa中 れば,更. にPAMを. 毒以 外 の. 毒 に間 違 い な け. 追 加 す る.又PAMに. よつ て. 症 状 の 好転 した時 も,少 くと も6時 間 は充 分 監 視 し, 症 状 悪 化 を み る時 は 更 にPAM又. はatropine療. 法. を行 つ た. 2.成 Pa中. 績 記録 法(Table. 1). 毒 に現 わ れ る 症 状 を 表記 し, PAM投. 与前. 及 び投 与 緩10, 20, 30分 後 の症 状 の有 無,程 度 を 記 載 す る.そ の 他 に発 病 時刻, PAM以. 外 の 治療,作. 業 状 態等 も記 して 診 断 及 び 治療 効果 判 定 の 資 と した. 3. ChE活 Ammon氏. 性測 定法. 法13)に よ つ た.. 4.尿p‑nitrophenol測. 定法. Lawford‑Harvey法27)に. よつ た.. III.治. 験 成 績. 症 例 は男36例,女3例,計39例. で あ る.中 毒 の 原. 因 と して は 自殺 が男 女 各1名,散. 布 作業 附 近 を通 り. か か つ た ため に発病 した 者1例,原 の1例,. 液取 扱 によ る も. Pa散 布 翌 日の 水 田 に 入 つ た た めの もの2. 例 で,そ の外 の33例 はす べ てPa散. 必 ず しも梓 わ ない こ と はDixonの. 者 で あ る. 1.重. 特 に疑問 例 の項 を 設 け た の は, Pa中 篤 度. 症 例 をPAM投 ChE活. 報 告17)にまつま. で もな く,こ こに記 した の は絶 対 的 の 区分で はない.. 布 に よ る中毒 患. し難 い 症例 はPAMの 与 前 の 症 状,発 病 状 況,血. 液. あ るの で,別 記 した わ けて あ る.. 性 等か ら 平 木 教 授 の分 類 基 準9)に よつて 分. 類 す る と軽 症3例,中. 等症14例,重. 以 上 の症 例 をTable 2.発. 症13例 で あ り,. 2. 病 か らPAM投. 2〜5に. ま とめ た.. 与 まで の期 間(Fig. 1). これ は 効果 判 定 上 重 要 であ る.重 症 に比較 的長 く,. ほ か に疑 問 例9例 を 区分 した.症 状 が真 の 重篤 度 と Table. 毒か否 か確定. 効果 判定 上 誤 を生 ず る恐れが. 軽. 症. 例.
(3) 有 機 燐 剤 中 毒 に 関 す る 研 究 Table 3. 中. 等. 症. 例. 1331.
(4) 1332. 岡. Table. 4. 崎. 重. 昌. 一. 症. 例.
(5) 有 機燐 剤 中毒 に関す る研究. Table. 5. 疑. 問. 例. 1333.
(6) 1334. 岡. Fig. 1. Period of Time ptom. between. and PAM. 崎. 昌. 一. the Onset of Sym. れ て い な い の は10例 で 疑 問 例 を. Injection. 除 け ば5例. に 過 ぎ な い が,重. No. 5の20.5mg, 10.5mg.. 症. No. 9の. No. 1の10mg以. 外 は治 療 に は相 当 遠 い少量を投 与 さ れ て お り,全. 例atropine. の 効 果 を み な か つ た. 6.. ChEに. 及 ぼ す影 響. (Fig. 2) 検 査 可 能 の 治 験 例 は 経 過 を追. 中等 症 に短 い. 3.. PAM投. つ て 血 清 及 び 血 球ChEを. 与量. Fig.. 投 与 量 は0.1〜2.0gに 1.0g投. 亘 る が,一 応 原 則 と した. 与 例 が 最 も多 い.. 4.症. 状(Table. 6). は 陽 性 症 状 のみ を 記. 入 して あ る.意 識 消 失 の患 者 は頭 痛,め ま い 等 の 症 状 は 問 うべ くもな い の で記 入 して な い が, 症 例 に よつ て は家 族 又 は後 に患 者 に問 い 記 載 し た場 合 もあ る.そ の他 の記 載な い 項 は 一応 正常 で あ る. これ らを 総括 して 各 重 篤 度 毎 の症 状 の 推移 を Table 6に 示 した. 5.. atropineの. 過 半 数 がatropineを. 投与 併 用 され,全. 示 す,. PAM投. 追 求 し た.そ 与10分. 常 に 恢 復 す る.一. 方 血 清ChEは. び 低 下 す る が,こ. れ もPAMを. の1例. 後 に 血 球ChEは. く投 与 さ. Fig. 2. Blood. Cholinesterase. を 正. 一 時 や や 恢 復,再 投 与 して いない例. よ り は 恢 復 が 速 い.. 症 状 の 推移 が 治療 効 果 の判 定 に は 決定 的 意 義 を 有 す る. Table 2〜5に. 2に. Activity.
(7) 有 機 燐 剤 中 毒 に 関 す る研 究 Table 6. Number of Cases with Symptoms of Parathion Poisoning B-PAM: before PAM injection A-PAM: 30 minutes after PAM injection. Five of fourteen severe table, which are presented. cases, Severe Cases No. in the Discussion.. 1, 2, 6,. 12 and 13 are excluded. び 自殺 死 亡 したNo. IV.総 1.. 括 並 び に 考 按. PAMのPa中. PAMの たChEの. from. this. 13を 除 い て あ る.又atropine. 副 作用症 状 で あ る顔 面 潮 紅及 び 散 瞳 につ いて は後 に 論 ず る.. 毒 に 対 す る効 果. 有 機 燐 剤 中 毒 に 対 す る効 果 は 阻害 され 活 性 恢 復 に あ る こ と はWilson等. 験 管 内 実 験32)及. 1335. の試. び 平 木 教 授 等 の 動 物 実 験 と臨 床. ま ず 疑問 例 以 外 の25例 の う ちPAM投. 与 に よつ. て 全 く消 失 した症 状 は意 識障 碍,筋 の 線維 性痙 攣 の ほか,流 涎,気 管支 分 泌 物.嘔 吐 及 び肺 野 の ラ音 で. 例8)〜11)13)と に つ い て 確 か め られ た 所 で あ つ て,そ. あ る。流 涎 以 下 は 併 用 され たatropineが. の 後 の 研 究(上. う と も考 え られ るが,し か しそ の消 褪 はPAMと. Koelle23))も. 田2),高. Childs16),. Kewitz22),. す べ て こ れ を 支 持 し て い る.著. 床 例 で もChEを. 者 の臨. 恢 復 し て い る.従. つて. 毒 の 根 本 原 因 を 消 失 せ しめ て い る と 考 え られ. 効果であ. る.特 に 著効 を 示 す の は筋 の 線維 性痙 攣で あ つ て, 投 与 量 不充 分 の場 合 以外 には 自殺死 亡 例 とい え ど も 消 失 して い る.こ の運 動神 経症 状 は従 来 のatropine. る. 次 に 症 状 の 改 善 よ り効 果 を 判 定 す る た め にTable 6を. 密. 接 に結 び つ き, atropineを 併 用 して い ない 例 もすべ て 恢 復 して い るこ とか ら考 え れ ばPAMの. 測 定 し た 例 す べ て に 血 球ChE即. ちacetylcholinesteraseが Pa中. 木6),. 一 役 を担. 検 討 した.な. 少 いNo. atropine副. お本 表 で は 重症 例 の うち投 与 量 の. 1及 び12,投. 与 に 長 時 間 を 要 し たNo.. 作 用 と思 わ れ る 症 状 を 起 し たNo.. 2, 6及. 剤 で は効 果 のな かつ た もの で あ り. PAMに. よつ て. 始 めて 消 失 す るこ とが 出来 た もの で あ る.そ れ と同 時 に意 識 障 碍 が 適量 投 与 歪恢 復 して い る こと も後 に 述 べ る よ うに重 要 で あ る..
(8) 1336. 岡. 崎. 他 方 遺 残 した症 状 を百 分 率 の高 い 方 か ら挙 げ れ ば, 頭 痛,縮 瞳,顔 貌 蒼 白,呼 吸 頻 数,言 語 不 明 瞭,め ま い,対 光 反 射 遅鈍,悪 心 及 び手 足 の しび れ感 で あ る.こ の両 者 を 比 較 す る と消 失 す る症 状 は他 覚 的 の もの ば か りで あ り,自 覚 症 は すべ て 遺残 群 に入 つ て い る.. 昌. 一. 投 与 に よつ て 症 状 が軽 快 しな か つ たな らばPa中. 従 来 のatropine療. 法 の場 合 は確 実 に 奏 効 した場. 合 で も相 当 の時 間 を 必要 とす る,例 えば 重症 な らば 2〜3時. 間 を要 す るの は普 通 で あ り,特 に運動 神経. 症 状 は と れ 難 い.こ れ に比 べPAM治. これ ら自覚 的 の症 状 は一 般 にPa中 々訴 え られ る もの で あ る し,又Pa中. 毒 治療 後 も間 毒及 びPAM. 毒. を 否 定 出 来 る とい つて もよか ろ う.. ど の,特 に 重篤 な 症状 は20分,そ. 療 では殆 ん. の他 の症 状 も30〜. 50分 に して 除 去 されて 一 部の ノ イロ ーゼ性 或 は非特. の投 与 に よ る身体 的変 調 で も訴え 得 る もの で あ ろ う.. 異性 症 状 を 残 す に過 ぎな い こ とは ま こ とにめ ざま し. しか も遺残 症 状 群 は臨 床 的 に は消 失症 状 群 に比べ て. い ば か りの効 果 で あ る.. 重要 度,危 険 度の 少 い もので あ る.. 海 外 の報 告 でPAMを. この う ち注 意 を ひ くの は縮 瞳,呼 吸頻 度,言 語 不. 含 め てChE復. 活剤 をFa. 中毒 に 対 し て 検 討 し て い るの は, Wilson33)等 と. 明瞭 及 び 対 光反 射 遅鈍 で あ る,対 光 反射 遅 鈍 を見 た. Lendle15)等 のみ で あ る.後 者 は 薬 理学 的見地 か ら. 重症 例 は散 瞳 を示 して い た の であ るか ら問 題 にな ら. 動 物 に対 す る致 死 量,心 筋,腸 管 及 び横 紋 筋等 に及. ない 。 す る とその 他 は すべ て 中等 度 に属 す るこ とが. ぼす 影 響 を検 討 した結 果,目. 注 目され る.重 篤 度別 にみて も軽症 の遺 残症 状 は寧. て い る.之 に 反 してWilsonはLD50=85mg/kg. ろ心 理 的 な もの て あ り,重 症 が 顔面 蒼 白 と対 光 反 射. とい う著 る し く純 粋 なPaを. 遅 鈍 とを残 して い るの み で実 によ く恢 復 して い るの. た結 果 は甚 だ 不充 分 な成 績 を 得 て い る.こ れ は彼 等. ざま しい効 果 を証明 し. 使 用 して動 物実験 を し. に比べ て.中 等 症 は 遺残 症 状 が多 種 多 様 で あ る.所. も述 べ て い る よ うに市 販 のPaはParaoxonそ. で発 病 後PAM投. 与 まで の 時 間 を み ると 中等 症 は. 他 を 不純 物 と して 相 当 に 含有 して い るた め に作用の. 短 くしか も遺 残 症状 を残 した 例 は発 病 後2時 間15分. 速 度 に差 が あ り,異 る結果 を 生 じた ので あ ろう. Pa. 以 内で あ る.他 方 重 症 はPAM治. 療 ま で の時 間 が長. 自身 にはChE阻. の. 害 作 用 が 少 く,生 体 内の 主 と して. く,両 者 に 隔然 た る差 があ る.こ れ を 以て して も重. 肝 で 酸 化 さ れ てParaoxonを. 症 は 吸 収 したPaに. rige14), Diggle18), Myers29), Wills36)),こ れ が主. つ た所 にPAMが. よ り出せ るだ けの症 状 を 出 しき 投 与 され,中 等 症 は未 だ症 状 の進. 生 じ(佐 藤5), Ald. と して毒 作 用 を 呈 す る も ので あ る, Wilson等. の実. 行 の 旺盛 な 時 期 で あつ た例 の多 い こ とが予 想 され る.. 験 で は 大量 のPaを. 勿論 之 等遺 残 症 状 も頭 痛,手 足 の しび れ感 等心 理 的. 量 のParaosonを. の も の 以 外 は 間 も な く消 失 し て い る.特 に軽 症. い(平 木8), Namba31),. No. 3の 自殺 例 は相 当量 のPaを. 不 充 分 に終 つ た も の と 考 え られ,こ れ は臨 床上の. 吸 収 した と想 像 さ. れ るの に,軽 症 の程 度 で止 り,治 癒 してい る こ と も. Pa中. 注 目に値 す るで あ ろ う.. 点 か ら, PAM注. 残 る疑 問 例 は遺 残 症 状 を残 したNo. の3例 が す べ てPa中. 1, 8及 び9. 毒 を 確 実 に 否 定 し得 る例 で. PAM投. 与が心 理 的 に作 用 し た とみ る他 ない.そ の. 他 の例 はBa中. 毒 か否 か 不 確実 では あ るが,恐 ら く. Pa中 毒 で あ る よ うな感 が あ る.. で あ るが, PAMの. 作 用 はatropineの. よ うに縮 瞳. 効 果が. 毒 と比 べ て全 く 異 るもの で あ る.し か しこの 射 に よつて 効 果 を得 て も再度症状. 者を 観察 すべ き もの と考 え られ る. 2.. PAMの. 副 作 用 及 び 毒性. 以 上 の症 例 で 副作 用 を 疑 わ す症 状 と して は,中 等 症No.. 5, 6及 び 重症No.. 1, 2に み ら れ た嘔吐が. まず 拳 げ られ る.し か し重 症No. 0.1gの. なお 従 来 重篤 度 の判 定 に最 も重 視 され た の は縮 瞳. の た め に作用 時間の短. Kewitz24))PAMの. の発 生す る恐 れ が あ るので,一 定 時 間 は注意 して患. あ り,無 効 な ことは 当 然 で あ る.所 が 確 実 に 否定 出 来 るNo. 2が 症 状 の 消 褪 を み て い る こ とは恐 ら く. 用い た の で 長 時 間 にわ た り大 生 じ,そ. 投 与 で あ り,正 常 人 にPAMを. 1は 横 かPAM 与 えて もこ. の よ うな副 作 用 はな く, Pa自 身 に も催 吐 作用があ る故,恐 ら くPa中. 毒 症状 と思 わ れ る.し か し一応. を 散 瞳 の方 向 に転 ず る積 極 的 の もので な く,自 律 神. Pa中 毒 に よつて 身体 内 に 変化 を 起 して い る ときに,. 経 緊張 を平 衡 状 態 に戻 す た め に徐 々 に縮 瞳 を回 復 す. PAMが. る よ うに思 わ れ る.. 従 つ て 副 作用 と して 恐 れ る に足 らぬ まで も,一 応 は. 茲 に除 外 した例 も投 与 量 の 極 く不 足 な 重症No. を 除 いて は 症 状 が 軽 快 して お り,従 つ てPASの. 1. 嘔吐 を促 進 す る こ と が ない と もい えな い.. 注 意 を要 す るで あ ろ う. 次 に疑 問 例No.. 5に み ら れ た 悪 寒 発熱 は他 にみ.
(9) 有 機燐 剤 中 毒 に関す る研究. 1337. られ ない 症 状 で あ る こ と, 1時 間 以 内で 始 つ て い る. 面 は更 に 潮紅 し,胸 内苦悶,散 瞳,手 足 の しびれ 感. こ と及 び 静脈 内注射 に は時 と して み られ る事故 で あ. 及 び 頻 脈 を起 した. PAM自. る こ とか ら,偶 然 のPyrogenの. はな い し,又Pa中. 混 入 と 考 え られ る.. 身 に は この よ うな 作 用. 毒症 状 で も な い か ら, atropine. 本 編 に挙 げ た 以外 に他 疾 患 々者 に も投与 して い るが,. 症 状 と考 え るのが 妥 当で あろ う.後 に 聞 けば そ の 間. そ の場 合 も全 く副作 用 を み て い な い.疑 問 例No.. 甚 しい 口咽 頭 の 乾 燥 感 が あつ た.又 重症No.. 1. 9は. の よ うに1/1針 で 能 うか ぎ り急 速 に 静注 した と き も. atropine 3mgの. 1分 程 度気 分 が 悪 くな つ た に止 る.. つ た が一 向 に よ くな らず,急 電 に よ りパ トロー ルカ. 重症No.. 6及 びNo.. 9に つ い て は後 に 述 べ る.. 尤 も副作 用 は 全 くな い わ け で はな く,内 服2g以 上 の場 合 は服 用30分 位 後 か ら1〜3時. 間 程 度 口 中の. ー がPAMを. 内服 に加 えて, 15mgの. 皮 注 を行. 運 び著 効 を み た もので あ る,こ め 際. も慎 重 に静 注 したの に も拘 らず,患 者 は数 分 間 胸 部 の苦 悶 感 が 甚 し く,死 に そ う だ と 訴 え た.こ れ も. 苦味,下 顎 の 疲 労感 及 び 急性 鼻 炎 に罹 患 し易 くな る. atropine作 用 が現 われ た もの と思わ れ る. Pa中. 事 は第2編7)に 述 べ る と ころ で あ る.尤 も この症 状. の 際 はChEの. は相 当 に個 体 差 が あ り,し か も10gを. 刺 戟 状態 が 惹 起 され て い る.そ の うち副 交感 神 経 の. 内服 して も. 全 身 状 態 は何 等 の変 化 も認 め なか つ た 例 もあ る. 副 作用 と関 連 して 問 題 とな るの は 毒性 で あ る.こ. 低 下 に よつ てcholin作. み を麻 痺 す るatropineが の あ る間 にPAMに. 毒. 動 性 神経の. 予 め 投 与 され,そ の 作用. よつ てcholin作. 動 性 神 経 が正. れ も詳 細 は第2編 に 譲 るが,ハ ツ カ ネ ズ ミに対 す る. 常 とな れ ば, atropine作 用 の 現 わ れ て くる事 は当. 静注LD50を. 然 で あ る.な おLendle等15)はPAMにatropine. 人 間 体 重50kgに. 換 算 す る と4.5g. とな る.. 様 作 用 が あ る といつ て い るが,臨 床上 には みい 出せ. 以 上 の よ うに使 用量 は充 分 に安 全 で あ り,副 作 用 の少 い こと も従 来のatropine治. 療法 と比 較 す れ ば. な い. 次 に普 通 の 臨 床 例 に於 て はPAMの. み で 全 く満. 格 段 の差 が あ る. atropine,治療 法 の 場 合 に は軽症 で. 足す べ き効果 を現 わ す もの で あつ で,そ の 際劇 薬 の. も極量 の1mg,重. atropineを 併 用 す る 必 要 は何 等 認 め られ な い.本. 症 と も な れ ば そ の 何十 倍 とい う. 常 識外 の 量 を 必 要 と す るた め,も し誤診 で あ る と. 編 に挙 げ た症 例 に はatropineを. atropine中 毒 に陥 し入 れ る こ と にな る.そ れ に比 べ. い が,こ れ はPAMの. てPAMは. め に 用い た か,又 はPAM治. 3.. 普 通 薬 で あ り甚 だ 使 い易 い 薬 剤 で あ る. atropine併. 用 の 問題. 有 機燐 剤 中 毒 に対 してPAM或. 用 い て い る例 が 多. 使 用 が始 めて のた め に念 の た 療 まで の 応急 処 置 と し. て 用 い た もので あ る. は そ の他 のChE. 従 つ て 以上 か ら一般 の 散布 者 或は 事 故 中毒 の時 に. 復 活剤 を 使 用 す る場 合,外 国 に おけ る成 績 は す べて. は流 涎,気 管 支 分 泌物 等 の激 しい 時 に0.5mg又. atropine併 用 の 優 秀 性 を 説 いて い る(Bethe15),. 1mgま. Hamblin19),. 則 と してatropineの. Kewitz20),. Wilson33), Wills35)36)).. は. で の 少 量 を用 い るの は合理 的で あ るが,原 併 用 は 不 必 要 で あ り,寧 ろ. 又本 邦 で も高 木 等6)の 実 験 の 一 部 に これ に反 す る所. atropine中 毒 を起 す 恐 れ が あ る と考 え るのが 妥 当で. が あ るが,池 田1)は 有 効 な こ と を報 告 して い る.. あ る,そ れ が又 治 療 の簡 易 化 に資 す る ことが大 きい. PAMはChEの. と思 わ れ る.. 恢復 に よつ て 奏 効 し, alropineは. 副交 感神 経 麻 痺作 用 に よつて 奏 効 す るの であ るか ら,. な お 既 にatropinの. 投与 され て い る患者 にPAM. 各 々の作 用点 が異 る.従 つて 両 者 の 併 用 に よつて,. を使 用 す る時, atropine作 用 の発 現如 何 とい うこ と. 相 加乃 至相 乗 作 用 を 期待 で き る.. が 問 題 にな る. atropineの. と ころで こ こに得 られ た症 例 でPAM投. 与30分 後. に 顔 面 潮 紅 及 び 散 瞳 を 示 す もの が あ るが,疑 問 例 の 散瞳1例. を 除 い て は,す べ てPAM投. 与 前に. atropineの 投 与 が 行 な わ れ て い る.特. に大 量 の. atropineを 投与 して い る 例 に 於 て甚 しい. 更 に重症No. 6は 来 院す る 自動 車 の 中でatropine の 皮 注 を 続 け て き た. PAM. 1.0g投. 与 後30分 に. Table 4の 上 段 の よ うに顔 面 潮紅 しなが ら而 も症 状 が 残 つ たので 更 に1.0gを. 追 加 投与 した と ころ,顔. ら, 1〜2時. 作 用 は 短 時 間 で あ るか. 間 の間 隔 が あい て おれ ば 何 等心 配 は な. い.又 少 量 で あれ ば そ の 作用 は問 題 にな らな い で あ ろ う.大 量 のatropineに. 直 ち に引続 い てPAMを. 用 い る時 に始 め て 問題 と な る.但 しatropine中 はPa中. 毒. 毒 に使 用 す る位 の量 で は死亡 す る こと は稀. な よ うで あ る.又 その持 続 時 間 も短 い の で あ るか ら, atropine中 毒 を 恐 れ る よ りは, PAMに. よ る生 命 の. 維持 とい う観 点 に立 つて 治 療 すべ きで あ ろ う..
(10) 1338. 岡 4.. PAMの. Pa中. 投 与 量 とPAM治. 崎. 療 法 の限 界. 毒 は一 般 に緊 急 を 要 す るもの で あ るか ら,. 昌. 一. 次 にPAM治. 療 上 の限 界 の 一つ には治 効の持続時. 間 が 問 題 とな る,既 に 平 木 教 授 等8)〜11) 31)が述べた. 静 注 が望 ま しい こ とはい うま で もな い.内 服,皮 注,. よ うにPAMの. 筋 注等 も有 効 で あ るが,効 果 の 発 現 に時 間を 要 す る. 静注 した 時 の 時 間 は短 い.こ の こ とはWilson等24). し,又 素 人 が乱 用す る恐 れが あ る.本 編 に得 た症 例. の成 績 に も明 かで あ る.従 つて 極 く重篤 な例 に対 し. で は1g以. て はPAMの. 1g投. 下 のPAMで. はす べ て 効果 不 充分 で あ り,. 与 して 奏 効 して い る こ とか ら, 1g投. 与を標. 準 とすべ きで あ る.. 使 用 され て い る.従 つ て著 者 が 本編 の最 初. に も述 べ た よ うに1.0gを. 少 量宛 の 連続 的投 与,即 ち点 滴注射が. 副 作 用 を発 現 す る ことな く効 果 を発 現 す ることが考 え られ る.又 一 旦PAMの. しか し症 状 に よ つ て は 更 に大量 を 要 し1.5g, 2.0gが. 効果 は短 時 間持 続 す るのみで,特 に. 投 与 して30分 後な お症状. の 治 ま ら な い と き には,更 に1.0gを. 追加すべき. で あ ろ う.こ れ で も症 状 の 消 褪 しな い 時 は如 何 に す. 投 与 に よつて 体内ChE. が恢 復 して も,そ の後PAMの にあつ たPaが. 接 触 を受 けない部分. 吸 収 され れば,再 び症 状 の発現 し得. る こ とを 念頭 に おか な ければ な らな い ことは前に述 べ た通 りで あ る. 次 にPAMの. 効 果 の限 界 で 逸 す るこ との出来ない. るか とい う問 題 につ いて 人 体例 は得 られて い な い の. の は,中 枢 神 経 に対 す る 作用 で あ る. 3級 ア ミンは. で,今 後 の 研 究 に また ね ば な らな い.. 血 液 よ り中枢 神 経 に移 行 す るの に, 4級 ア ミンが移. とこ ろ で 動 物 実 験 か ら 換 算 し た最 大 安全 量 が 4.5gで. あ る こ と は 先 に述 べ た.従 つ て人 体 に2g. 行 しない こ と は 周 知 の 事 実 で あ る(Mayers30), Koelle25)). atropineは. 前 者 に属 し, PAMは. を超 えて 段 々 と大 量 を投 与 す る場 合, PAMの. 毒性. に属 す る.即. が問 題 とな る. PAM自. 害作. れ た神 経 節 及 び 運 動 神経 終 板 のChEがPAMに. 体 も大 量 で はChE阻. ちKoelle23)はDFPに. 後者. よつて 阻害 さ よ. 用 の あ る こ と は高 木6), Loomis28)の 試験 管 内 実験. つ て 復 活 す る こ と を 見 事 に 組 織 化学 的 に示 して. 及 ば 第2編. い る が, Kewitz及. に述 べ る著 者7)の 動物 実 験 に よつて 証 明. され た と こ ろ で あ る.そ れ故PAM単 りもPa中 同 じChEを. 毒 にPAM大. 独 の場 合 よ. 量 の 併 用 を した 場合 に は. 侵襲 す るこ とか らPAMの. 毒 性 が一 層. 強 く現 わ れ るこ とが 考 え られ る.又 逆 にPa中 際 のatropineの. よ う にPAM耐. 毒の. 性 が増 大 す る こと. も考 え られ る.し か し この見 地 か ら行 つ た 著者 の 動. Paraoxon及. びMacbmansohn26)はDFP,. びOMPAに. よ つ て 阻 害 さ れ た脳 の. ChEは. 恢 復 し難 い こ と を み い だ して い る。即 ち. PAMは. 末 梢 神経 に 対 し て の み効 果 があ り,中 枢神. 経 に は作 用 がな い とい うこ と にな る. 以 上 の所 見 は動 物 実 験 か らみ た もので あ るが,然 らば 臨 床 的 に は如 何 で あ ろ うか. Pa中 毒 の中枢神. 物 実 験7)で は, Pa中 毒 に対 して大 量 用 い て もPAM. 経 症 状 と して は 眩 暈,倦 怠 感,不 安 感,頭 痛,発 熱,. の 毒 性 は単 独 投 与 の場 合 と同 様 で あつ た.. 振 顫,意 識 障 碍 及 び言 語 障 碍 が あげ られて い るが,. 何 れ に して も普通 量 のPAMで 薬 物 治 療 は その 上 にPAMを. 効果 のな い 場 合の. 追 加 す るに して も,又. atropineを 追 加 す る に して も何 れ も副 作 用 の危 険 を. な か で最 も重 要,か つ 中枢 神 経 障碍 特有 と考 え られ るの は意 識 障碍 で あ つて,そ の他 は殆 ん ど所 謂非特 異 的 症 状 で あ る.所 が意 識 障 碍 は運 動神 経障碍 と並. 侵 さな けれ ばな らな くな る.勿 論 この よ うな 激 症 は. んでPAMの. 従 来 のatropine大. atropin治 療 の際 に比 べ て 比 較 にな らな い ほど急速. 量療 法 に よ つ て も死亡 す る もの. 奏 効 が 最 も 明 か な 症 状 で あつて,. で あ り,又 その よ うな 場 合 は 医治 を 受 け る まで に死. に恢 復 す る.又 沖 中,吉 川4)はPaに. 亡 す る こ とが 多 い.従 つて この よ うな症 例 に際 会 し. の 変 化がPAMに. た と き,副 作 用 のみ 恐 れて い て は従 前 に比 べて 何 等. 臨 床 的 には 中枢.末 梢 何 れ の神 経 障碍 も同 様に恢復. 進 歩 の な い こ ととな り,結 局 は 患者 を 死 亡 せ しめ て. す る よ うに み うけ られ る.. しま う.こ の 際PAMを. とるかatropineを. と るか. よ る猿の脳波. よつ て恢 復す る とい う.以 上から. 更 にHobbiger20) 21)は 有 機 燐 剤 に よ るChE阻. は 議 論 の あ る こ とで あ ろ うが,著 者 は この よ うな場. 害 の 時 に は ま ず 比 較 的 不 安 定 なphosphorylated. 合 に こそ 併 用 療 法 を 行 い た い.即 ちPAMは4〜. enayme. 5gを. 限 度 と して 投 与 し,そ れ にatropin大. 星療. Iが 出 来 そ の 後 長 期 間作 用 さす とtraps‑. phoaphorylationに. よ つ て 不 可 逆 性のphoephory. 法 を加 え る もの であ る,勿 論 従 来 か ら も行 わ れて い. lated enzyme. IIが 出来 る とい い, TEPP,. る人工 呼 吸,気 道 分泌 物 の吸 引,呼 吸 促 進剤 等 の 必. 等 でPAMの. 作用 を 検 討 した と こ ろに よれば,や は. Paraoxon. 要 な こと は論 を ま たな い.. り長時 間 有 機燐 剤 を 作 用 させ た 時 にはChE活. 性の.
(11) 有 機 燐 剤 中 毒 に 関 す る 研 究. 1339. 投 与は 中 毒 後速. 鈍,悪 心 及 び 手足 の しびれ 感 の よ うな 自覚 症 は 長 く. かな ほ ど有 効 で あ る とい うこ と にな る.こ れ を 裏 書. 遺残 す る こ とが あ るが これ は生 命 に 重要 な もの でな. きす る事実 と して 疑 問 例1の よ う に中 毒後1週 間 た. い.. 恢 復 が悪 い とい う.従 つてPAMの. つ た もので は 血 液ChEの. 恢 復 は極 めて弱 く,平 木. 教授 等8)〜11) 31)の ウサ ギ に対 す る 実 験 で長 時 間 に亘 つ てPAMを. 投 与 して み る と,後 に な るほ どPAM. 4). PAMを. 5). PAMの. の効果 が 減弱 して くる とい う ことで あ る.従 つ て 中. 40ml)を. 毒 後2〜3日. 1.0gを. もた つ た患 者 に投 与す る とい う ことは. 意 味が な い.尤 もHobbiger等. の試 験 管 内実験 で は. 6) はPa症. まつて い るが,著 者 の 集め た 症 例 で は発 病 後24時 間. ない.. 効 果 は 充 分で あ る. Pa中. 投 与 方 法 は1.0g(2.5%水. 7). 追 加 投 与す るの みで 充 分 であ る. 射 に伴 い 嘔吐 を み る例 が あ るが これ. 状 と考 え られ る.そ の他 に副 作 用 は見 られ. atropineを 併 用 す る 必 要 は ない.重 症 の と. 毒 の症 状 は24時 間 以 内 に治 ま り,然 らざ る もの は死. き で も 分 泌 抑 制 の た め に0.5〜1.0mgを. に至 るので あ る か ら,中 毒症 状 を 呈 して い る間 に投. 止 め る.逆 に多 量 を併 用 すれ ばatropine中. 与 す るか ぎ り, PAMの. れ が あ る.. 効 果 は 充 分 に発揮 出来 る と. 8). 考 え られ る.. PAM. 2.0gを. 著 者 は39例 のPa中. 論. 用いるに 毒の 恐. 投 与 して も効 果 の な い激 症. は,更 に4〜5gま V.結. 溶液. 静 注 し,そ れ で も 効果 のな い とき は更 に. PAM注. 1時 間 程 度 の有 機燐 剤 との 接 触 で非 常 に恢 復 力 が弱. たつ た もの で もPAMの. 投 与 して 少 し も症 状 が改 善 しない よ. うで あ れば, Pa中 毒 か 否 か疑 わ しい.. でのPAMを. 追 加 す る と共 に. atropineを 併 用 すべ き もの と思 われ る.. 毒 患 者 にPAM治. 療 を行 い 次. の結 論 に達 した. び臨 床 症状 の何 れ よ りみ て も,. 擱 筆す るに 当 り御 指導 御 校 閲 をい た だい た 恩師 平. Pa中 毒 に対 して 現 在 得 ら れ る最上 の効 果 を 有す る.. 木 教授 並 に 難 波講 師 に深 甚 の謝 意 を表 す る もの で あ. 1). PAMはChE及. 2)治 3). る.. 療 効果 は30〜40分 以 内 に現 われ る. PAM投. (本稿 の要 旨は 昭和32年10月 第12国 日本 内科 学 会. 与 によ り意 識 障 碍,筋 の 線 維 性痙 攣,. 流 涎,気 管支 分 泌 物,痙 攣,嘔 吐 及 び肺 野 の ラ音 等 の症 状 は容易 に消 失 す る.そ の 他頭 痛,縮 瞳,顔 貌. 中国 四 国地 方会 に発 表 した) 本 研 究は 文部 省科 学 研究 資金 に よ る事 を感 謝 す る.. 蒼 白,呼 吸頻 数,言 語不 明瞭,め まい,対 光 反射 遅. 文 1) 池 田:パ. 上 田:ヒ. 4月.. 果(容. 器 内 実 験)(予 4月.. 上 田,浦. 上:マ. 報),パ. 活 剤 の 効 果(予. オ ン研 究 会,. 1957,. 佐 藤:ラ. 川:パ. ラ チ オ ン中毒 の 解 毒 に関 す る研. ラ チ オ ン 研 究 会,. 1957,. 平 木,難. 9). 平 木,難. Parathion中. 関 す る 実 験 的 研 究(続. Z‑pyridine. 毒 性,内. 波 ほ か:パ. 日 本 医 事 新 報,. 10). 11). Parathion中. 毒に. 平 木,難. 12). 平 木,難. 13). Ammon,. aldoxime. methio. 科 の 領 域,. 6, 437,. 46,. 230,. 1957.. 580,. 1957.. ラ チ オ ン 中 毒 の 原 因 的 治 療,日 37,. 波 ほ か:パ. R... 1956.. 機 燐 剤 中 毒 に 対 す る 原 因 療 法,. 45,. 波:パ. 10,. ラ チ オ ン 中 毒 の 基 礎 と臨 床,日. 波:有. 日 本 医 事 新 報,. 毒 に 対 す る拮 抗 剤 に 報),. 平 木,難. 本 医 師 会 雑 誌,. 農薬 1955.. ラ チ オ ン研 究. ラ チ オ ン中 毒 治 療 の 進 歩,. No. 1702,. 波:パ. 診 断 と 治 療,. 4月.. ッ テ 臓 器 ホ モ ジ ェ ネ ー ト上 清 に よ る パ. 木:. 崎 ほ か:. 本 内 科 学 会 雑 誌,. の 人 畜 に 対 す る 影 響 に 関 す る 研 究 農 林 省, 高 木,猪. 8). 4月.. ラ チ オ ン の 活 性 化 と不 活 性 化 に つ い て,新. 6). ラチ. 難 波,岡. の 拮 抗 作 用,パ. 4月.. 1958.. ラ チ オ ン研 究 会,. 備 実 験),パ. 1957,. dide(PAM)の. ウ ス の パ ラ チ オ ン中 毒 に 対 す る. 各 種ChE復. 究,パ. 7). よ る抑 制 に 対す る各 種 復 活 剤の 効. 1957,. 4) 沖 中,吉. 5). 1957,. 会,. ト血 球 及 び 血 漿 コ リ ン エ ス テ ラ ー ゼ の. Paraoxnoに. 3). 対 す るOxime類. ラ チ オ ン 中 毒 の 解 毒 に 関 す る 研 究,パ. ラ チ オ ン 研 究 会, 2). 献. 691,. No. 1636, Die. 1957.. ラ チ オ ン 中 毒 臨 床 の 種 々 相, 7,. 1955.. fermentative. Spaltung. des.
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(13) 有 機 燐 剤 中 毒 に 関 す る 研 究. Studies Part. 1.. Clinical. on. Alkiphosphate. Effects. of PAM. 1341. Poisoning on Parathion. Poisoning. By Shoichi. Okazaki. Department of Internal Medicine Okayama University (Director: Prof. Kiyoshi Hiraki). Medical School. On 39 cases of parathion poisoning treated with PAM (pyridine-2-aldoxime methiodide) the author obtained the following results. 1. From cholinesterase determinations and clinical findings PAM has been found to be the most effective drug available at present for the treatment of parathion poisoning. 2. The effect appears promptly within 30--40 minutes of the treatment. 3. By administering PAM such symptoms as disturbance of consciousness, muscular fasciculation, salivation, bronchial secretion, convulsions, vomiting, and rasping in the lung, all disappear easily. Apart from these there may persist for quite same time such subjective symptoms as headache, miosis, pallor, quick breathing, speech difficulty, slow pupillary reflex, and numbness of limbs, but these are not dangerous. 4. If no improvement at all occurs after the administration of PAM, the case may be suspected as not paration poisoning. 5. As for the method of administration, 1.0g PAM (40ml 2.5% aqueous solution) is administered intravenously, and if no prompt effect appears another dose of 1.0g PAM will be sufficient. 6. Occasionally vomiting accompanies the PAM injection, but it is considered as due to parathion, and there can be observed otherwise no other side-effect. 7. There is no need of concurrent use of atropine, and even in severe case the dose of atropine should be limited ti 0.5-1.0mg t) suppress secretion. The use of a large amount of atropine, on the contrary, brings about the danger of atropine poisoning. 8. In extremely severe cases where even 2.0g PAM shows little effect, PAM in the amount up to 4-5g may be additionally given along with atropine..
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