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落下混合方式によるカルシア改質土の埋立 新日鐵住金㈱ 五洋建設㈱

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅵ‑312. 落下混合方式によるカルシア改質土の埋立 新日鐵住金㈱ 五洋建設㈱. ○(正)山越陽介. (正)赤司有三. (正)田中裕一. (正)菅野浩樹. 松本歩. 渋谷貴志. 1.目的. 港湾の水域施設の増深や水深確保を目的として,浚渫工事が行われているが,近年浚渫土処分場の容量が 限界に近付いており,港湾事業での積極的な有効利用が求められている.カルシア改質土は,転炉系製鋼スラグ を原料として成分管理と粒度調整を施した材料(カルシア改質材)を浚渫土に混合することで,浚渫土の物理的, 化学的性質を改善した材料1)である.これまで,カルシア改質土の管中混合工法による施工事例 2)は報告されて いる.今回著者らは,リクレーマー船を活用し,落下衝撃による浚渫土とカルシア改質材の混合方法を考案した. そこで,今回初めて落下混合方式による実機試験を行い,落下回数,落下距離と強度品質の関係を明らかにした ので報告する. 2.実験材料 浚渫土は名古屋港周辺で採取したものを,カルシア改質材は 新日鐵住金名古屋製鉄所産のものを使用した.各々の材料物性 値を表 1 に示す.浚渫土は砂分含有率が 3.7%と少なく,粘土分が 多い粒度構成となっている.カルシア改質材の粒子密度は, 2.94g/cm3 と浚渫土の土粒子に比較して大きい.また,カルシア 改質材の粒度は JIS A 5001 に規定されている CS-20 と同等であ る. 3.基礎実験. 表1. 浚渫土及びカルシア改質材の物性値. 項目 土粒子の密度 液性限界 コンシステ 塑性限界 ンシー 塑性指数 礫分 砂分 粒度 シルト分 粘土分 最大粒径 強熱減量 自然含水比. 単位 ρs wL wP IP Li w0. g/cm3 % % % % % % mm % %. 浚渫土 2.669 102.9 38.2 64.7 0.0 3.7 50.5 45.8 2.00 13.6 151.9. カルシア改質材 2.94 - - - 67.6 31.4 1.0 25 - -. 砂礫とセメントの混合では,落下による簡便な混合 方法も提案されているが,カルシア改質土の落下混合. 0.5m 落下. 2m 落下. において,最低限必要となる高さ等の条件を確認する. 10m 落下. ために,カルシア改質土を落下させ,鉄板への衝突後 の状況を確認した(写真 1). 0.5m落下のように衝突後に塊が残る状況ではカル シア改質材が分散しにくいため混練が進まないが,2m や 10m 落下では塊が粉砕されることから,カルシア改 質土が混合されると考えられる.この結果から,今回 使用した浚渫土の含水比 150%程度の条件では,2m 程 度の落下で混合効果が得られると判断した.. 写真 1. 4.実機試験. カルシア改質土の落下衝突状況. (1)混合フロー 浚渫土とカルシア改質材を落下混合させる装置として,一般的に揚土作業に用いられるリクレーマー船を使用 した(写真 2).まず,リクレーマー船に横付けした土運船から浚渫土を採取し,船内ベルトコンベアに載せる. 次に,浚渫土の上からカルシア改質材を定量添加する.これらはベルトコンベアの乗り継ぎ部で 2.5m 落下(写真 3)した後,スプレッダーから貯泥槽内に落下する(写真 4).その後,貯泥槽内の混合材を陸上ダンプに積込み, 埋立地内を運搬,法肩流下方式で打設(写真 5)した.なお,落下したカルシア改質土が衝突・混合するとともに, キーワード 連絡先. カルシア改質材,浚渫土,カルシア改質土,落下混合,埋立,リクレーマー船 〒293-0021. 千葉県富津市新富 20-1. 新日鐵住金㈱. ‑623‑. 設備・保全技術センター. TEL0439-80-2189.

(2) 土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅵ‑312. 貯泥槽に直接落下して比重の大きいカルシア改質材が沈降し材料分離がおこらないように,貯泥槽には,45°の 角度で鉄板を設置した.また,浚渫土とカルシア改質材は容積比率で 7:3 となるように混合した. 船内ベルトコンベア. 落下位置. スプレッダー. 貯泥槽. 写真 2. リクレーマー船. 写真 3. 落下 1 回目. 写真 4. 落下 2 回目. 写真 5. 落下 3 回目. (2)落下回数と強度品質の関係 落下回数と混合度合いの関係を確認するため, 船内ベルトコンベア上,スプレッダー上,貯泥槽内,打設地点 で各々供試体を採取した.写真 6 に供試体の CT 画像を示す.画像の白い部分がカルシア改質材であるが,未混合 の船内ベルトコンベア上と比較し,落下 1 回後のスプレッダー上で浚渫土中にカルシア改質材が分散し,落下 2 回後の貯泥槽では外見上はほぼ均等に分散している.落下回数と強度発現の関係を確認するため,スプレッダー 上,貯泥槽,打設地点の 3 箇所で混合材を採取し,各 20 本ずつ供試体を作成して材齢 28 日で一軸圧縮試験を実 施した.このとき,スプレッダーからの落下距離は 10m とした.結果を図 1 に示す.落下回数が増えるにつれて, 一軸圧縮強さのばらつきを示す変動係数が減少していることがわかる.スプレッダー上では,変動係数は 0.332 と大きいが,落下 3 回後の打設地点では 0.099 まで変動係数が小さくなり,平均強度も向上している.なお,室 内配合試験における一軸圧縮強さの変動係数は 0.11 であった.. 写真 6. 試料数 20 20 平均 71.3 標準偏差 18.6 15 変動係数 0.261. 10. スプレッダー上 10 落下 1 回. 貯泥槽 10 落下 2 回. 5. 5. 5. 落下距離を 5m,10m,15m とし,貯泥. 頻度. 15. 頻度. の落下距離を変えて試験を実施した.. 試料数 20 20 平均 64.0 標準偏差 21.3 変動係数 0.33215. 20. 落下距離と強度発現の関係を確認 するため,スプレッダーから貯泥槽へ. 0. 0. 槽で混合材を採取,各 20 本ずつ供試. 0. 0. 120 160 200 240. 20. (材齢 28 日)のばらつきを表す変動. 5m 落下. 試料数 20 20 平均 93.1 標準偏差 13.7 15 変動係数 0.147. 10. の条件では混練度合いに与える影響. 5. は小さかった.. 0. 40. 80. 0 120 160 200 240. 10m 落下. 試料数 20 20 平均 59.5 標準偏差 13.8 15 変動係数 0.231. 10. 80 120 160 200 240. 40. 80. 120 160 200 240. 15m 落下. 試料数 20 平均 80.0 標準偏差 13.3 変動係数 0.166. 10 5 0. 0. 40. 80 120 160 200 240. 0. 一軸圧縮強さ(kN/m2). 一軸圧縮強さ(kN/m2). 図2. 上記から,以下の知見を得られた.. 0. 採取地点別の強度分布. 0. 40. 打設地点 落下 3 回. 一軸圧縮強さ(kN/m2). 5. 0. 試料数 20 平均 89.4 標準偏差 8.9 変動係数 0.099. 一軸圧縮強さ(kN/m2). 頻度. 頻度. 15. 5.まとめ. 80. 図1. た.結果を図 2 に示す.一軸圧縮強さ. 下のときに 0.166 となっており,今回. 40. 一軸圧縮強さ(kN/m2). 体を作成して一軸圧縮試験を実施し. 係数は 5m 落下のときに 0.147,15m 落. 混合材の CT 画像. 頻度. (3)落下距離と強度品質の関係. 打設地点(落下 3 回). 貯泥槽(落下 2 回). スプレッダー上(落下 1 回). 頻度. 船内ベルトコンベア上(未混合). 40. 80 120 160 200 240. 一軸圧縮強さ(kN/m2). 落下高さ別の強度分布. 1)落下混合方式により浚渫土とカルシア改質材の混練が可能であることを確認した. 2)今回の条件では,2m以上×3 回の落下混合によりカルシア改質土の安定的な品質を確保することができた. ≪参考文献≫1)転炉系製鋼スラグ 海域利用の手引 社団法人日本鉄鋼連盟 平成20年9月,2)山越陽介,赤司 有三,中川雅夫,菅野浩樹,田中裕一,辻匠,今村正,渋谷貴志:カルシア改質土の管中混合工法による海面 埋立,土木学会論文集B3(海洋開発),vol.69,No.2,pp.952-957,2013. ‑624‑.

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