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自己教育力を育むサッカー授業の工夫 : 自ら考え意欲的に取り組む楽しさを味わう体育授業づくり

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Academic year: 2021

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(1)Title. 自己教育力を育むサッカー授業の工夫 : 自ら考え意欲的に取り組む楽し さを味わう体育授業づくり. Author(s). 三浦, 裕; 田畑, 直; 松田, 淳; 小林, 禎三; 片岡, 繁雄. Citation. 僻地教育研究, 52: 55-70. Issue Date. 1998-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/1608. Rights. 本文ファイルはNIIから提供されたものである. Hokkaido University of Education.

(2) No,52. 1998.3. 自己教育力を育むサッカー授業の工夫 ∼自ら考え意欲的に取り組む楽しさを味わう体育授業づくり∼ 裕直洋三雄. (北海道教育大学教育学部旭川校保健体育科教育学研究室). 禎繁. 浦畑田林岡. 三田松小片. (北海道教育大学教育学部旭川校保健体育科教育). (旭川市立雨紛中学校). (北海道教育大学教育学部旭川校保健体育). (北海道教育大学教育学部旭川校生活健康). HowToEncouragePositiveSoccerLearning. −ForTheSelf−designingAndJoyfulPhysicalEducationLessonsM Yutaka MIURA HokkaidoUniversityofEducation,Asahikawa,. TeachingMethodsofPhysicalEducation. Sunao TABATA HokkaidoUniversityofEducation,Asahikawa,. TeachingMethodsofPhysicalEducationLaboratory. Jun MATSUDA UbunJunior HighScho11,Asahikawa. Teizo KOBAYASHI HokkaidoUniversltyOfEducation,Asahikawa,PhysicalEducation. ShigeoKATAOKA HokkaidoUniversityofEducation,Asahikawa,LifeLongEducation. るとともに,その結果について報告を行うものである。 はじめに. 小規模校における体育授業では,生徒数などの関係か. 1 研究の目的. ら,集団的なスポーツを取り上げることが難しい場合が ある。サッカー授業もその一例であり,正規のルールか. 以上の状況を踏まえ,本研究では小規模校における体. らすればゲームでは最低22人が必要となる。このため,. 育授業の一層の充実・発展を目的として,自己教育力の. サッカーを導入していない学校もあり,実態は一様では. 育成をねらいとした学習指導計画を作成・実施するとと. ない。当然のことながら,「必ずサッカーを実施しなけ. もに,その成果と課題について検討を加えることにより,. ればならない」ということはないが,しかし,小規模校. 自ら考え実践する楽しさや喜びを学習するサッカー授業. では本当に無理があるのであろうか? 筆者らは,これ. の工夫について研究を行うものである。. までにも新しい学力観に基づいた小規模枚における学習. 指導計画の工夫や改善および実際の授業を実施し,その. 2 研究の方法および手順. 成果について報告を行ってきている。. 本研究は,研究協力校である小規模校の実態と新しい. このため本稿においては,自己教育力を育む体育授業 の工夫のひとつとして,自ら考え意欲的に取り組む楽し. 学力観との効果的な関連性を探る仮説一立証型の実践研. さを味わうサッカーの授業づくりを目的として,小規模. 究である。. 仮説・・・学習指導を工夫することにより,小規模校. 校の実態や特徴を生かした学習指導計画を作成し実施す. − 55 −.

(3) 淳・小林 禎三・片岡 繁雄. 三浦 裕・田畑 直・松田. の実態を生かした自己教育力の育成を図るサッカーの授. 組の構成であり,生徒数は表1のとおりである。教員は. 業づくりを行うことができる. 保健体育担当として松田淳教諭,また授業は担当しては いないが同じく保健体育専攻の林政和教頭ほか,合計10. この検証を行うために,研究全体では次の手順を採っ. 名である。. ているが,紙幅の関係上本稿では全文を掲載することが. できないため,以下の本論では手順に基づきながら,そ. 表1生徒数. れらの概要について報告を行うこととする。 ①第一次学習指導計画の作成・検討(略). (名). ②研究協力校の実態・自己教育力およびサッカー授業. \ 男子 女子 合計. についての整理・検討. 1年 3 4 7. (参事前調査 2年. (彰第二次学習指導計画の作成・実施 ⑤④のまとめ. 3年. ⑥事後調査. 8. (う問題点の工夫・改善. ⑧第三次学習指導計画の作成. 本校生徒は全員が進学を希望しており,教育に対する 父母の関心は高く,また学校にも協力的である。生徒は. 3 研究の対象と期間. 明るく素直で,優しさの中に礼儀正しさを身につけてお り,学習や部活動で目標に向かって真剣に努力する生徒. 研究協力校は旭川市立雨紛中学校(以下本校と略)で. あり,対象とされた授業は1∼3学年の保健体育授業の. が多い。教科外の作業や奉仕活動などにも喜んで取り組. うち,平成9年8月26日∼同9月24日に実施されたサッ カー授業であり,合計11時間である。生徒については後. むものの,若干積極性に欠ける面が見られる。また,地 域的な要素により,幼少の頃から子どもたち同士での上. 述する。. 下関係ができており,兄弟のような仲のよいほほ笑まし い人間関係にもあるが,反面ではけじめやしまりのなさ が見受けられる。. 4 1)校下の概況と本校の実態. 2)本校における男女共習授業. 生徒および学習内容の実態から,本校においては小規. (1)校下の概況. 雨紛地区は明治25年の入植以来,上川水稲発祥の地と して現在も雨紛米の名が残るほど広く知られている。こ. 模校の特徴を生かし,従来より男女共習の体育授業を実 施し,成果をあげている。今回対象とされたサッカー授. の地区は主に稲作を中心として発展してきたが,昭和30. 業も同様であり,生徒は男女とも戸惑いをもたずスムー. 年には旭川市と合併するなど,現在では百余りの農家を. ズに授業に取り組んでいる。しかし,細かくみてみると. 柱として,旭川近郊の総合型農業地域として発展してき. 以下のような問題点を指摘することができる。. ている。生徒の家庭の多くは農業を営んでいるが,近年. ・サッカーに対する男女の運動経験や体力・興味・関. では経済摩擦の影響を受け農業改革を迫られているた. 心などの相違により,女子はあまり積極的に取り組. め,雨紛地区においても米作中心から,ビニールハウス. んではいない。このため,男子にも自分勝手な行動. での野菜・花井栽培へと転換したり,兼業農家や離農者 が増加したりするなど,少しずつ変化してきている。ま. がみられるときがある。. ・女子の技能程度が男子よりも低いため,ゲームにな ると男子が女子にパスを出すことが少なくなり,女. た,近年では雨紛3号に環状線が開通し,ゴルフ場や競. 子の活躍する場面が減少する。. 馬場への道として交通量が増加してきている。. 3)本校における異学年合同体育授業. (2)本校の実態. 本校(重山東校長,3学級,以下本校と略す)は,旭 川市の南西部に位置し,旭川駅よりの道のりは約7kmで. より,異学年合同で実施する全校体育授業を取り入れて. ある。現在の通学区ほ,雨紛(3区)・上雨紛(4区)・. いる。生徒のこれまでの人間関係から,異学年合同につ. 神華(3区)・共栄(10区)の合計20区であり,最長通 学距離は約6.5kmである。学年および組編成は各学年1. いて特に違和感はなく,全校生徒が心身ともに一体とな. 本校においては,前述の男女共習授業と同様の理由に. った円滑な授業を展開している。今回対象とされたサッ − 56 −.

(4) No.52. 自己教育力を育むサッカー授業の■■‘‘亡夫. カー授業では,前半を単学年による学年体育,後半を全. 1998.3. ある。 したがって,「自己教育力」を身につけるためには,. 校で取り組む全校体育で構成している。 しかし,異学年合同の全校体育は単学年で実施する学. まずそのきっかけとして,学ぶことの楽しさや喜びを子. 年体育と比較すると,次のような点での工夫が必要である。. どもたち自身で実感することが大切であり,また自ら主. ・学年差および男女差. 体的に学ぶための目標の設定やその方法・内容などに関. ・学年体育から全校体育へと移行する目的および方法. する学習のしかたについての力を身につけることが必要 となってくる。. と内容. 3)新しい学力観に基づく観点別学習. 5 自己教育力について. 一般に言われている評価の4観点とは,『指導要録3)』 に示されている次の評価項目を指している。. 1)新しい学力観における自己教育力. これまでの体育では,どちらかと言えば教師主導型の. ①関心・意欲・態度. 体育授業が展開されてきた。しかし,世界や社会が急速 に変化し,物事に対する人々の価値観が多様化していく. ②思考・判断. ことにより,教育にもまた自己改革が求められているの. ④知識・理解. ③技能・表現. も事実である。このような状況を受け,教育課程審議会. これらのうち,②は平成元年改訂の現行の指導要領に. は昭和62年に次の答申を示している1)。. 盛り込まれた新しい学力観に基づいて付け加えられた項. ①豊かなこころをもち,たくましく生きる人間の育成. 目である。これらの各項目は,よりよい学習を推し進め るために,相互に関連し合うことが当然のことながら必. を図ること. 要とされる。とともに,「自己教育力」を育成する観点. (多国民として必要とされる基礎的・基本的な内容を重. からは,2)において述べたように,特に①関心・意欲・. 視し,個性を生かす教育の充実を図ること. 態度と,②思考・判断が重視される。. ③自ら学ぶ意欲と社会の変化に主体的に対応できる能 力の育成を重視すること. ④国際理解を深め,わが国の文化と伝統を尊重する態. 6 サッカー授業について. 度の育成を重視すること. 以上の4点は,新しい学力観の方針として知られてお. 1)スポーツとしてのサッカー. り,自己教育力はその中でも特に(卦との関連が深い。. サッカーの起源としては,古代ローマ人が「ハルバス トウム」と呼んでいたことやギリシャ人が「フォリス」 という名前で楽しんでいたことなどが伝えられている. 2)学習指導要領における自己教育力 学習指導要領の改訂にともない,平成元年には『中学. が,詳細は不明である。しかし,イギリスではこの発端. 枚指導書保健体育編2)』が示された。この指導書の第. を1042年としている。その理由は,戦地に放置されてい. 1章の2「改訂の基本方針」において,「自己教育力の. たデンマーク人の頭蓋骨を蹴って憂さばらしをしたの. 育成」として「社会の変化に主体的に対応できる能力の. が,フットボールの始まりだという伝説によるものであ. 育成や創造性の基礎を培うことを重視するとともに自ら. る。その後,ヘンリーニ世のフットボール禁止期間を過. 学ぶ意欲を高めるようにすること」が挙げられている。. ぎ,1863年には「フットボール・アソシエーション」が. つまり,「社会の変化に主体的に対応するために自ら. 設立されている。日本におけるサッカーは,1874(明治 6)年にR.ジョーンズが紹介したのが始まりとされて. 学ぶ能力」を「自己教育力」としてとらえることができ. る。このことにともない,「自己教育力」を身につける. いるが,本格的に普及しだしたのは1903(明治35)年を. ための「思考・判断・表現」などの能力や創造性の基礎. 過ぎてからであった。 近年では,マンガの影響ヤクラブチームの誕生,スポー. となる「論理的思考力」や「直観的能力」の育成も重視. ツ番組の充実などにより,サッカーは全国的に広まり,. している。. 愛好する人が増えてきている。しかし一方では,クラブ. しかし,現実的な問題として,日常の身の回りのすべ ての物事に対して「自己教育力」を発揮することは時間. 維持のための財政難や高額な契約金などの問題も表出し. 的にもまた内容的にも難しさが残ることは言うまでもな. てきている。. いことである。しかも,何よりも重要なことは,誰しも が当初より,社会が期待している「自己教育力」という. 2)生徒からみたサッカー. ものを身につけている訳ではもちろんないということで. 多くの生徒がサッカーに対して好意的な印象をもって. − 57 −.

(5) 三浦 裕・田畑 直・松田. 淳・′ト林 禎三・片岡 繁雄. いるが,1”3年まで男女共習で行う全校体育では技能程. ④その他. その他は全体的な状況を把撞するため,「小学校で. 度の個人差が大きくなるため,強く蹴られたボールから. のサッカー経験」と「昨年の授業で学習したこと(2. 逃げる生徒も見られる。. 年生以上)」の2設問を設けた。. 男子では日頃から遊びとしてサッカーをしている子も いるが,それらはシュートゲームやミニゲームが中心で. あるため,チームプレーや戟術などについてはあまり考. えられていない。このため,サッカーに対しての興味・. 2)調査結果の概要. ここでは,得られた結果のうち,第三次学習指導計画. 関心には男女差が,また技能や思考・判断には個人差が みられる。. の作成に特に関連があると思われる項目について述べ. 3)学習内容としてのサッカー. (1)サッカーの好嫌度. る。. 表2は,サッカーに対する好き・嫌いの程度を5段階. サッカーは,ボールを媒介として,味方同士で協力し,. で回答したものをまとめたものである。. 広いコートの隅々まで動きながら,長時間相手とゴール. その結果を全体で見てみると,「嫌い」・「とても嫌い」. を競い合うボールゲームである。. の項目に回答はなかった。「普通」は男子2名,女子5. ゴールキーパー以外は主に足を使ってプレーをするた. め,ボールのコントロールが難しく,個人技能を集団技. 名となっており,女子の方の回答が多かった。「好き」・. 能に結びつけづらい。このため,基礎的な個人技能を身. 「とても好き」を合計すると,男子は6名,女子は4名. につけることはもちろんのことであるが,協力する態度. の合計10名であり,半数以上の生徒がサッカーに対して. や場面に応じた的確な判断そして精神的な集中力,また. 好意的であることが分かった。. また学年別にみてみると,1年生男子は「とても好き」. ゲームの状況に応じた適切な作戦や戦術の工夫,持久的. と「好き」の項目を合計すると2名(66.6%)を占める のに対して,1年生女子では「普通」が4名(100.0%). な体力などが要求される。. となっていた。この理由としてはいくつかのことが考えら. 7 手前明査について. れるが,母集団の数が少ないため,詳細な言及は控える。. 第一次よりも有用でかつ適切な第二次学習指導計画の. (2)サッカーの楽しさ(複数回答). 表3は,サッカーの楽しさについてまとめたものであ. 作成を目的として,生徒のサッカー学習に対する意識の 実態を把握するための事前調査を行った。ここでは紙幅. る。. 最も回答が多かったのは,やはり「シュート」であり,. の関係上,調査項目の構成・内容と主な集計結果につい て述べることとする。調査対象は表1に示すとおりであ. 男子7名,女子8名の合計15名となっており,過半数以. り,調査期間は平成9年8月である。調査用紙は割愛。. 上の生徒がこの項目に回答していたことが分かる。続い. 1)調査項目の構成と内容. て「試合」,「ドリブル」,「パス」の順となっている。「そ の他」の内容の詳細については分からなかった。. 調査の直接の目的は,生徒のサッカーに対する意識の. 実態を探ることであるため,次の(彰∼③までの3項目を. (3)テレビ視聴. 柱として構成した。なお,事前調査では「思考・判断」. テレビでサッカー番組を視聴する程度についてまとめ. に関する設問の設定が難しいため,これらに関する設問. たのが,表4である。最も多かった回答は「見ない」で. は設けてはいない。. あり,男子5名,女子4名の合計9名となり,過半数を 占めた。この項目に「ほとんど見ない」を加えると合計. (∋関心・意欲・態度. サッカーに対する興味や関心を探るため,「好嫌度」,. 13名(72.2%)となり,ほとんどの生徒がテレビではサ. 「楽しさの理由」,「経験」,「ボール所有の有無」,「テ. ッカー番組をあまり見ていないことが分かった。また,. レビ視聴」の5項目の設問内容から構成されている。. 「よく見る」の項目に回答はなく,「たまに見る」は4名. ②技能. (23,5%)であった。. 今もっている技能の程度を把握するため,自己評価 形式で回答できるよう「得意な技術」,「不得意な技術」. (4)ルールの数. の2項目の設問から構成されている。. とめたものである。ただし,これらの知識はテレビなど,. ③知識・理解. 学枚以外での習得も考えられるため,「興味・関心」と. 表5は,知っているサッカーのルールの数についてま. の関わりがあるものと考えられる。. これらの設問内容は「ルール」,「キックの種類」,「ポ. その結果で最も回答が多かった項目は,「1∼3」の. ジション」の3項目から構成されている。. − 58 −.

(6) No.52. 自己教育力を育むサッカー授業の工夫. 1998.3. 表2 サッカーの好機度 とても好き. 好き. 嫌い. 普通. とても嫌い. 合計. 男 子 口 100、0. 100.0. 20.0. 0.0. 0.0. 42.9. 0.0. 80.0. 0.0. 0.0. 57.1. 100.0. 100.0. 0.0. 0.0. 100.0. 50.0. 50.0. 0.0. 0.0. 50.0. 50.0. 50.0. 0.0. 0.0. 50.0. 1年生. 0.0 小 針 ロ. 100.0 男 子 0 0.0 2年生. 0.0. 2. 0.0. 100.0. 100.0. 0.0. 0.0. 100.0. 50.0. 50.0. 0.0. 0.0. 0.0. 50.0. 50.0. 50.0. 0.0. 0.0. 0.0. 50.0. 100.0. 100.0. 0.0. 0.0. 0.0. 100.0. 40.0. 71.4. 0.0. 0.0. 52.9. 100.0. 100.0. 0.0. 0.0. 100.0. 男 子 2 3年生. 小計. 男 子 3 60.0 37.5 3 60.0 37.5 合 音. 22.2 40.0. 総 針. 5 100.0. 表3 サッカーの楽しさ(複数解答) シュート. ドリブル. 拭合. ′ヾス. その他. 合計. 28.6 1§14.3 1000 1 14.3 1い4t3 02 28.6書7 0.0 100.0 ‖ H. 1(X).0. 0.0. 54.5 100.0. 男 子 2 餅.7 室阻7 ‖ 0 0.0 0.0. 100.0. 1(X).0. 100.0. 0 0.0 0.0 口 1α).0 妄33・3 H. 100.0 3. 0.0. H. 「●至. 1(X).0. 0.0. 1.。. 100.0. 100,Of. 100.0. 円 350. 口‖16.70き・ 0 .20 3. 610. 50. 1(氾.0 .0 6 7‡ 54. 0. 0 ロ10. 54. 1(X).0 小計6 54. 1 9. 0妻 .01 9. 310. 273田1∝).01(X).0 男子. 女子. 1(カ.0. 合彗. 1(X).0. 0.0雪. 1肌0言. ‖女H H H子男 子 7 43.8 2 18.3蓋12.5 150.0… 与 6.3 2 12.5ロ4 233.3毒 5.0 16 毒 1(8.3X).0 466.毒21・47き 10 .誼0 …‖100.050.0王 6 .7 1(X).0 100.0室 100.0 2 毒7・1. ー 59 −. 3. H 1(刀.0至. 1(氾.0….

(7) 三浦 裕・田畑 直・松凹 淳・小林 禎三・片岡 繁雄. 表4 テレビ視聴 よく見る. たまに見る. ほとんど見ない. 見ない. 合計. 男 子 0 0.0. 1(旧.0. 0.0. 1(氾.0. 0.0. 勤.0. 42.9. 1(氾.0. 1α).0. 66.7. 知.0. 小 計 0 1(X).0. 男 子 0 0.0. 小 計. 0.0. 0. 0.0. 3. 1. 0.0. 1(氾.0. 0.0. 1∝).0. 0.0. 1α).0. 0.0. 75.0. 0.0. 1(刀.0. 1∝).0. 50.0. 50.0. 1(X).0. 100.0. 55.6. 47.1. 男 子 0. 0.0. 小 計 0 1(X).0. 男 子 0 0.0. 表5 ルール数. 0. 1∼ 3. 4∼ 6. 名% %. 10 ∼. 7∼ 9. 合計. 男 子 0 100.0. 0.0. 0.0. 0・0・t. 42.9. 0!. i 1年生呈. 0.0. 66.7. 57.1l. 0.0. 100.0. 100.Oi. 虜子 f 円 1 100.0 50.0 0 0.0 lo.0 i ロ 50.0 0 0.0 0.0 0! 0.0圭 0.0 H 2 50.0 100.0 l. 2年生 女子 0 . 0. 210. 10. 封0● 封 0. H蔓 250. 10. 小計 ロ10. 蚕25.0 210. 50. 1 0. 】25.0 .0 雪・0! 0 . 署0. 410. い0・ ! 1撃」. 0■0. 男 子 0 0.0 0 0.0 1 0.0. 3年生. 0.0. 0.0. 0.0 H 2 100.0 66.7. 小 計 0. 0. き. 0.0. 33.3 u 1 33.3 1 33.3 H. 50.0 100.0 100.0 50.0 n. 100.0!. 0.0. 合音男子10. 12女5 0.子2503750.0竜037・.5i10よ.。i2・05.100. 1258H8487.01.0 0. 事88.亀0・9i 0.ロ0H92525..lO.00 総計−11 5.9110.58.1Hn4023.50i.ロ10.0重5・9毒H10. 妻5・9重170. 10 H‖ 100.0. 100.0. 5ニ。音. 0.0. 100.0. − 60 −. H.

(8) No.52. 自己教育力を育むサッカー授業の_Ⅰ二夫. 1998.3. 合計10名(58.8%)であったが,「0」の回答も1名(5.9%) あった。前述の(3)の結果およびこの結果から,本校の生. 3)3・4時間目/11時間. 徒はサッカーに対してあまり興味や関心をもっていない. 習を考え,実践する」時間である。目標は「自ら考える. と推察される。. ことの楽しさを味わう」であった。当日は雨天であった. 3時間目と4時間目は,「与えられた課題をもとに練. 男女別にみてみると,男子では回答にばらつきがみら. ため,場所を屋内体育館に変更して授業を行った。. れるものの,女子では9割近くが「1”2」の項目に回. しかし,授業中生徒は課題を与えられることに戸惑い. 答していた。. を感じ,なかなか課題解決に取り組むことができなかっ た。これは生徒自身が初めて課題を設定する時間であっ たのにも拘らず,ここに至るまでの学習の準備が不十分. 8 第二次学習指導計画の作成. であったため,生徒がどのようにしてよいか分からなか. ったことに起因するものと考えられる。また,屋内体育. 第一次学習指導計画案の検討後,問題点の改善を行い, 以下の第二次学習指導計画案(全体の指導計画)を作成・. 館での授業であったが,グラウンドと同じ感覚で思いっ. きりポールをキックする生徒もいたため,危険な場面が. 実施した。なお,紙幅の関係で各時の細案は省略した。. 見られた。 したがって,課題を与える際には,目標・目的に応じ. 9 第二次学習指導計画の成果および問題点. た課題を精選し,生徒の実態とその課題の難易度を考慮 しながら,自主的に学習活動に取り組むことができるよ. 1)1時間目/11時間. この時間の目標は,「今までの経験を振り返り,単元. う配慮しなければならない。また,通常は屋外で行なわ. や授業のながれを確認し,自主的に取り組む」と「ゲー. れる運動を室内で行う場合には,ルールやきまりなどを. ムを通してサッカーの楽しさを感じ取り,進んでサッ. つくって,安全意識を高めるとともに,未然に事故やケ. カーに取り組む」である。. ガを防ぐ指導が必要である。. 生徒たちが自ら考えた運動を行うことは,生徒自身が 連動のしかたの要領も分かるとともに,自分の考えた運. 4)5時間目/11時間. 本時の目標は「練習やミニゲームを振l)返り,自分の. 動に自信をもつことでもある。後半のミニゲームでは,. 全員が汗をかくほど走り回っていた。少人数での体育授. 課題を見つける」と「自分の考えた課題に応じて練習す. 業では比較的運動量が多くなりがちなので,カードに記. る」の2つである。 これを受け,2年生の授業では「パスをつなぐ」が課. 入する時間などの「考える時間」と実際にサッカーをす. 題として設定されたが,3対2であっても2対2であって. る「運動する時間」とのバランスを適切に確保すること. が重要である。. も,パスがうまくつながらない時には,どうしてもドリ ブルをしてポールを運びがちになる。その結果,パスを つなごうとする意識が薄れ,パスの技能練習がおろそか. 2)2時間目/11時間. 本時は生徒が考えた練習を2種類行って,後半にはそ. になる恐れがある。案の定,ゲームでもドリブル主体の. の練習を生かしたミニゲームを行う時間である。目標は. 展開になってしまった。. 「練習内容を理解し,自主的に練習に取り組み,自分で 工夫しながら練習する」と「練習の意義を考え理解し,. ン練習やパターン練習などを取り入れる方法もあるが,. 工夫することに興味をもつ」である。1年生は経験や知. 少人数の場合には一層の工夫が必要であろう。. このような状況に陥らないためには,シミュレーショ. 識が少ないものの,他学年と比べると積極的な生徒が多 く,知っている知識をすべて出そうとする態度が見られ. 5)6時間目/11時間. 単元の中ほどの本時から,授業のねらいは「自ら課題. た。. を設定し,実践する」段階となり,全校体育で取り組む. しかし,その練習は何のための練習なのか,あるいは. う恐れがある。また,学習カードの自己評価欄記入時に. 第1匝Ⅰ目の授業である。具体的な目標は,「授業のなが れを理解し,自主的に授業に取り組む態度を身につける」 と「試しのゲームを振り返りながら,一人ひとりがチー. は,イメージだけによる印象の記入ではなく,学習のね. ムの課題を設定し,課題に応じた練習を考える」である。. どのように生かしていくのかなどの見通しや道筋がなけ れば,まとまりのない,その場限りの運動になってしま. 簡単なオリエンテーションの後,できるだけ双方の. らいや目標を振り返りながら,自分の学習活動がどうで あったのかなどについて,1時間の授業をまとめること. チームが同等の力をもつチームメンバーによって構成さ. が大切である。. れるようにチーム編成を行った。また,チームごとに話. − 61−.

(9) 三浦 裕・田畑 直・松田 淳・小林 禎三・片岡 繁雄. 保健体育科(体育分野)学習指導案 期 間 平成9年8月26日∼9月24日 生 徒 1年 男子3名 女子4牽Ⅰ合計7名 2年 男子2名 女子2名 合計4名 3年 男子3名 女子3名 合計6名 男子合計8名 女子合計9名 稔計17名 場 所 グラウンド(雨天時:体育館). 授葉音 田 畑 直 1題材名 「サッカー」 2 愚材について 1)題材観. (1)一般的特性. サッカーは広いコートで2チーム(1チーム11人)が入り交じってボールを奪い合い,味方同士が協 力して攻防を繰り広げ,規定の時間内で相手と得点を競い合う楽しさや喜びを味わうことのできる集団 的スポーツである。ゴールキーパー以外は主に足でプレーするが,ポールのコントロールが難しく,は じめのうちは個人技能を集団的技能に結びつけづらいが,練習を束ねていくことでコンビプレーヤチー ムプレーの面白さや楽しさを味わえるチームスポーツである。 また,全貞が一つの目標に向かって自己の役割をはたす協力の精神や,勝敗に対する公正な態度を養 うことができるとともに,安全に留意する習慣を身につけることができる。 (2)生徒からみた特牲. 最近ではJリーグのテレビ中継の影響などにより,サッカーについて面白い・楽しいなどの興味を示 す生徒が多く見られる。一方,技能程度の個人差が大きく,ボールから逃げる生徒も見られる。日頃の 遊びの中では,シュートをして逝んだり,小さなコートでミニゲームをして得点することを楽しんだり しているが,チームプレーや戦術についてはあまり考えていない。 2)生徒の実態. 日常の動作ではあまり行うことのない「蹴る」という動作を楽しむことができるため,マンガにあるよ うにドリブルをして相手を抜いていこうとする動きも見られる。ゲームでは一つのポールに駆け寄り奪い 合う場面が見られ,ポールに対しての積穣的な関わり合いが身についているようである。しかし,ダンゴ 状に群れるのはゲームレベルの初歩的な段階であり,状況判断が不十分であることも表している。また, 男女の技能程度に差があるため,比較的女子はポールから離れて見ていることが多い。 3)指導朝. 集団における協力の大切さを実感することが,子どもたちにとって必要な生きる力の基礎・基本である ととらえ,サッカーを通して自ら考えること(創造)の楽しさを味わいながら,自己教育力を育成する。 また,正確なポールコントロールを蔑視するため,ポールを止める原理や跳ばす原理などについての理解 をうながす。運動能力や技能レベルには男女差や学年の差がみられるため,個に応じた楷導(支援・援助) をエ夫する。. 3 目 標 1)自ら考えた遊びやゲームを通してサッカーの楽しさを感じ取り,男女が共に進んでサッカーに取り組 む態度を身につける. 2)自ら課題を見つけ,課選解決に向けて過去の経験や自らの活動により,必要な練習内容や方法を考え, 工夫して練習する. 3)自ら考えた遊びやゲームを通して,楽しみながら個人技能や集団的技能を身につける 4)接触プレーヤゴールなどに気をつけ,安全を確認し合って,健康や安全に留意する. 図1. し合いでチーム名を決めたり,チームの目標を考えたり. トすること」を課題として設定していた。この時間はゲー. することによって,集団内での協力性などを高めるため. ムが中心であったためか,授業のながれは理解されてい. の下準備を行った。この後,新チームで初めてのゲーム. たし,ゲームにも積極的に参加することによって,チー. となる「試しのゲーム」を行い,終了後にチームの課題. ムごとの課題も設定された。また,2チームともキャプ. について話し合う時間を設定した。. テンを中心にまとまっていた。. その結果,T.R.F.チームは「マークを徹底すること」, Andy’sチームは「全貞で攻撃し,全員で守る」を反省. 成されていたため,生徒も学習活動を振り返りやすく,. 点として挙げ,また両チームとも「女子がより多くシュー. また指導者が授業中に学習カードの内容を把握すること. これまで行ってきた学年単位の体育授業は少人数で構. ー 62 −.

(10) No.52. 自己教育力を育むサッカー授業の工夫. 1998.3. 4 全体の指導計画 全体の指導計画は,学年体育が各学年5時間,全校体育6が時間の合計11時問から構成されている。なお,. 11時間冒は体育授業ではなく生徒会の企画・運営による学校行事であるが,授業との関わりを考慮し,記載 している。 1)学習の内容. (1)課題をもたずに練習を考え,実践する(1∼3時間日) (2)与えられた課愚から練習を考え,実践する(4∼5時間目). (3)自ら課題を設定し,練習を考え実践する(6、8時間日) (4)協力して課題を設定し,練習を考え実践する(9∼10時間目) 生徒会によるサッカー大会(11時間目) 2)学習のながれ 、、\. 事前. TT嘉扁 2. 3. 20:. 10;. 嘲「蒜、\、・\ヱ. 30. 40j. 50. サッカー授業についての事前調査(観点別). オリエンテーションぎ 生徒が考えた練習① 試しのミニゲーム. 反 】−−ト−・▼−−】−・・・・・一−ト▼−Ⅶ一」【一一−−−・▼−−・・▲一−−▼−−【一肌. ク. ・▲−−−−{. 省. 生徒が考え】た練習㊤. ク (準備運動) (技能練習). 練習を生かした. t. 【W■・ 一−. ▼_,. ′・_−. _,. . 一.一−_L. 【_】. . ., 【一山,【,., .,. _. 一.一Ⅶ▲】.仙」 生徒が考え‡た練習③. 4. 5. ミニゲーム. 次 時. の. ノ.___¶_,.__一一_▼ 【 h】▲_,.【,.⊥__一_.,n_㌦..−■【___. 6 全校体育. 9. 題. 1 ̄. ’’. −‘. 【▲. (準備運動) (技能練習) ■’. ケ. ■’. 8. 試しのゲーム. 課. ク (準備運動)(技能練習) l. ▼ ̄. 7. リエンテーション、. :練習を生か. T〝 ̄】■仙】 ̄ ̄一 ̄−▲T叫. 把. ∼ゲーム(附). 墟. ク. 10 ケ 」.Y. 11. ケ. まとめのゲーム(サッカー大会:生徒会企画・全校行事. ヨ. サッカー授兼についての事後調査(観点別). 5 評 価 1)自ら考えた遵びヤゲームを適してサッカーの楽しさを感じ取り,主体的にサッカーに取り組む態度を 身につけたか. 2)自ら課親を見つけ,課題解決に向けて過去の運動経験を生かしたり,必要な練習内容や方法を考えた り,工夫したか 3)自ら考えた遊びやゲームを楽しみながら,個人技能や集団的技能を身につけたか 4)接触プレーなどに気をつけ,安全を確認し合い,健康や安全に留意して取り組めたか. 図2. ができたが,本時のように全校体育となると全員になか. よりも大きく表出してしまうことになる。このため,女. なか目が行き届かなくなった。15名という人数でもこの. 子へのパスが減ったり,ボールに1回も触れることがで. ように感じることは,小規模校の贅沢な悩みであろうか。. きない女子も出現することになってしまった。また,チー ムでの話し合いに参加できない生徒も見られた。学習. カードに記入された内容については,本時の目標である. 6)7・8時間目/11時間. 本時の目標は,「練習を確認・理解し,工夫して取り組. 「練習を理解する」ことと「その成果をゲームに生かす」 ことがうまくつながっていない生徒もみられた。. むことができる」と「練習成果をゲームに生かす」である。 本時においても生徒は楽しくゲームに取り組んでいた. これらの問題点の改善については,さまざまな方法が. 考えられる。しかし,小規模校の体育授業であるという. が,次第に学年差や男女差が見られるようになってきた。. つまり,全校体育は1年から3年までの男女生徒全員で. こと,また題材がサッカーであるという点に加えて,自. 行なわれるため,どうしても体力や技能の差が学年体育. 己教育力を育成するということに主たるねらいを置いて. − 63 −.

(11) 三浦. 裕・田畑 直・松田. 淳・小林 禎三・片岡 繁雄. いるのであれば,表面的にだけ学年差や男女差を是正す. 結果について述べる。. るよりは,むしろ生徒一人ひとりの個性を生かすことに よって,それがチーム全体の力となるようにとらえる指. (1)事後におけるサッカーの好嫌度. 表6は,サッカー授業を終えてから,サッカーに対す. 導の方が,よりねらいに沿った学習内容とその取り組み. る好き・嫌いの程度を5段階評価で回答したものをまと. になるものと考えられる。. めたものである。. 全体的に見てみると,事前調査と同様に「嫌い」・「と. 学習カードについては,導入部分における本時の目標 についての説明を分かりやすく工夫するとともに,記入. ても嫌い」の項削こ回答はなかった。しかし,事後調査. 欄にも改善を加え,つながりや発展を意識づけやすくで. では「普通」は男子2名だけになり,「好き」・「とて. きるように配慮することが必要である。. も好き」の割合が増加している。その中でも「とても好 き」が合計で男子6名,女子3名とほぼ倍増しているこ とが分かった。. 7)9・10時間目/11時間. この結果から,サッカー学習の後では,サッカーに対. 本時の授業のねらいは「協力して課題を設定し,練習. してより好意的になる傾向がみられた。学年別・男女別. を考え,実践する」ことであり,具体的な目標は「練習 を生かし,ゲームに役立てる」と「反省を生かし,チー. では,あまり大きな変化はみられなかった。. ムで話し合いながら課題を考え,まとめのゲームの目標. (2)事後におけるサッカーの楽しさ(複数回答) 表7は,単元終了後に,サッカーの楽しさについて調. を決める」である。 T.R.F.チームは話し合いが十分ではなかったため,. 査したものである。. 回答数の合計は,事前調査と同様に28回答であり,総. チームで考えた練習にうまく取り組むことができなかっ た。このため,ゲームでは元気がなく,また走り回るこ. 数は変化していなかった。大きな変化がみられたのは,. とも少なく,結果的に惨敗してしまった。また終盤にお. 「シュート」が15回答→11回答へと減少し,「パス」が2. けるチームでの話し合いに入っていけない1・2年生の. 回答→5回答へと増加している点である。この傾向は,. 女子が見られた。これは,学年が下であることや知識を. 男女ともにみられた。. 「パス」が増えた理由として,シュートするためには. あまりもっていないこと,さらにゲームで負けてしまっ. 適切なパスが必要であること,またその大事なパスを出. たことなどによるものと思われる。. すことの面白さや喜びが,授業を通して生徒に理解され. したがって,チームでの話し合いが内容的にもスムー ズに展開できるよう,指導者はその話し合いに気を配っ. たことによるものであると考えられる。. たり,女子や低学年を支援したりするなど,全員が積極. そのほかの項目に,大きな変化はみられなかった。 (3)事後のテレビ視聴. 的に話し合いに参加し,より適切な練習課題や目標を考. えだせるよう,指導を工夫する必要がある。また,学習. テレビでサッカー番組を視聴する程度についてまとめ. たのが,表8である。事前調査と比較してみると,「よ. カードについては,全校体育となってからも個人の自己 評価の項目をそのまま流用していたため,集団的な内容. く見る」項目は事前調査と同様に0であり,「たまに見る」. に関する項目が不足し,生徒は集団的な問題をとらえづ. が2名増えたの対して,「見ない」が2名減少している。. らかったものと思われる。このため,設問項目の改善を. 個人内変化をつけあわせていないため,誰がどのよう. 図る必要がある。. に変容したかは不明であるが,全体としてサッカー番組 を視聴する回答数がわずかながら増えたことが分かっ た。そのほかの項巨=こおいては,大きな変化は見られな. 10 事後調査. かった。. しかし,調査時点でのサッカー番組の放送数や時間帯,. 1)事後調査の概要. 第三次学習指導計画の作成にむけて,本単元をまとめ. 生徒のスケジュールや家庭環境など,テレビ視聴にはさ. るにあたり,生徒の変容を把握するため,以下の事後調. まざまな要因が影響するので,この因果関係の詳細を明. 査を実施した。調査対象は,事前調査と同様に表1に示. らかにすることは難しい。. すとおりである。調査期間は,平成9年9月である。調. (4)事後のルール数. 表9は,サッカー授業終了後に,知っているサッカー. 査項目の内容は事前調査のそれを踏襲しているため詳し. い説明は省略するが,最後に「自分たちが考えた練習を. のルールの数についてまとめたものである。. 事前調査と比較すると,「0」はなくなり,「4∼6」. 行う授業の感想」欄を設けている。調査用紙は割愛。. が3名増加している。授業終了後において,最も回答数. 2)調査結果の概要. が多かった「1∼2」程度のルールの数が妥当であるか. ここでは,事前調査で取り上げた項目に対応する調査. − 64 −.

(12) 1998.3. 自己教育力を育むサッカー授業の工夫. No.52. %. 表6 サッカーの好嫌度(事後) とても好き. 嫌い. 普通. 好き. とても嫌い. 合計. 男子 100.0. 50.0. 0.0. 0.0. 50.0. 100.0. 100.0. 0.0. 0.0. 0.0. 0.0. 100.0. 0.0. 0.0. 0.0. 42.9. 0.0. 57.1. 0.0. 0.0. 50.0. 0.0. 0.0. 50.0. 0.0. 0.0. 100.0. 1年生. 100.0. 小計 男 子 2 2年生. 0.0 0.0. 100.0. 0.0. 0.0 0 0. 男 子 3. 0. 50.0. 0.0. .0. 50.0. 0.0. 0.0. 100.0. 0.0. 3年生. 小 計 6. 0. 0.0. 0.0. 100.0. 子 6. 男 75.0 2 5.0 H 0, 0 . io.0 円 0 .0 8 10. 女 雪3・ ‖ 4 .4 2 .2 封0・ 0 .0 9 10. 総計 9 52.9 6 35. 璽 210. 1.8 0 . 0. 0 . 0. 17 0. 10. 33.3. 0.0. 33.3. 66.7. 100.0. 100.0. 100.0. 66.7. l. 0.0. 47.1. 0.0. 52.9. 子 3. %. 表ア サッカーの楽しさ(複数解答‥事後) シュート. 男 子. ドリ ブル. 試合. パス. その他. 合計. 1t 50.0. 66.7. 100.0. 50.0. 0.0. 50.0. 100.0. 100.0. 100.0. 1.0. 40.0. 100.0. 100.0. 100.0. 1 50.0 3 .3 14.3 21.410 0100.0 .0 署14・3 7 10 .0 14.3 1. 箸 1年生! ‖. 小 針 5 100.0. 100.0. 2年生 男 子 ロ 3 .3 0 0.0 0.0 1 19 ・0 0 50.0. 50.0. 0.0. 0.0. 0.0 ロ. 100.0. 0.0. 100.0. 3年生 男 子 2 550.0 0.0 50.0 0 0.0 0.0 ロ 0.0 ロ 0.0. 0.0. 0.0 0. 0. 66.7. 0.0. 55.6. 2. 0.0. 100.0. 3. i21.4. 100.0. 0.0. 2. 】14.3. 4 …28.6. 合音男子4H28.617. 36.4 50 50. 女子763. 50 ロ50. 71M240. 1 32!14.3‖50.! 23. 章14・3n1450. 1 0H 総計1 0. 39 210. 7150. 179410. ‡14.3 H610. 音21・4‖H2810. い0・宣 60.0 50.0. − 65 −. H 66.7星. 1.。. 14 100.0.

(13) 三浦 裕・田畑 直・松田 淳・小林 禎三・片岡 繁雄. %. 表8 テレビ視聴(事後) よく見る. たまに見る. ほとんど見ない. 見ない. 合計. 男子 女子 0 至 0.0 ロ 3 .3 2 6 .7 0 王 0.0 3 H 10 .0 0.0… H 0.0盲 ‖ 42.9星 3! 2. 小 計 0 0.0 男 子 0 0. .0. 100.0. 100.0. 100.0. 0.0. 100.0垂. 57.1雪. 100.0…. 100.0. 100.0. 50.0. 0…. 0.Oi 小 計. 0 0.0. 100.0. 0.0. 100.0. 100.0. 男 子 0 0.0 0.0 3 100.0 100.0 0 0.0 0.0 0 0.0 0.0 3 50.0 0 弼 茎0・0. H H. 0.00.0 …. ■. 毒′ト計. 0.0. 100.0. 0,0. 0.0. 83.3. 50.0. 1.00.0. 含羞 0. 5 62.5 2 25.0 口 14.3 星12・5 H 8 47.1 女 子 0 .0 10. 2 毒2 t ‖ H 6 6 ・7 ‡ H. 100.0. 男子 H 0. 85.7. 50.0. 雪. 表9 ルールの数(事後) 0. 1一− 3. 4・− 6. 名% % 10・−. 7・− 9. 合計. 男 子 0 0.0. 33.3. 0.0. 66.7. 0.0. 100,0. 1年生. 小 計 0. 0.0.. 0.0. 42.9. 0 0.0 0 0.0 H 0 0.0 0.0 4 57.1 100.0 1 100.0. 14.3 1 50.0 50.0 0 0.0 0.0 0.0 0.0 2 50.0 100.0 0.0. 0.0 0. 男 子 0 0.0 2年生. 100.0. 0.0 1 50.0 50.0. 0.0. 0.0. 100.0. 0. 女 子 0. 0.0. 50.0. 50.0. 0.0. 0.0. 50.0. 0.0. 100.0. 100.0. 0.0. 0.0. 100.0. 小 計 0. − 66 −.

(14) No.52. 自己教育力を育むサッカー授業の工夫. 表10 自分で考えた練習の感想 生 徒 の 感 想. 男. おもしろ,おかしく,楽しくできたし,いろいろなことができるょうになった。 子. 意外にもたくさんの練習があつまってできてよかったです。そして,楽しくできまし た。あとほ,それがカンペキに出来ればいいと思います。. 女. みんな考えた練習はとてもやくにたったし,みんなで「どっちが早いか?」とかやっ. 生. て,とても楽しかった。 楽しかった。少しはやくにたっていた。先生とかにきめられた練習をするより,自分 子. ヤったこともない練習をやって,楽しかった。たのしかったので,またヤりたい。 まあまあよかったと思います。大会でのはっきは,みんなが考えてくれた練習があっ 男 2. たのしかった。そして,田畑先生の救え方がうまかった。. 年. 自分で考えた練習ができ,苦手なところを少しでもなおすことができたような気がし 生 子. うまくいったんじゃないかと思いました。たまにだめな時もあった。 なかなかのさくせんでよかった。これからもやるとよいでしょう。こうりつのよい碗 習だった。不得意な所の練習ができた。おもしろかった。 男. ので楽しかった。自分のプレーにみがきをかけれたのでいいと思う。3年生は,高度な 子. バスやドリプル全て最高でした。そのなかで,チーム練習はやるにつれじょうずにな りました。黄金の左をくらってふっとんだけれど,とても楽しい純習ができました。. 3. 年. 内容を考える時間が少なくて,大変だったと思うけど,自分の考えたことができたの で,楽しかった。多分,決められたことを強制的にやる上りもやる気が出て楽しかっ. 生. た。 女. とても楽しかったです。自分たちにたりないものがわかったからいい。弱点のところ. を何回も練習できてよかった。 子. チームにまとまりがなかったためかあまりうまくいかなかった。でも,みんなが楽し く練習できたと思います。それと,うまくいっても,いかなくても自分たちで考えた 練習をするということはとてもよいことだと思いました。. 否かついては,授業のねらいと関係するところではある. 考えた練習を行う授業の感想」欄であり,その結果につ. が,ゲームを行うのに最低限必要なルールをピックアッ. いてまとめたのが,表10である。. プし,資料として配付するなどして,知識を広めたり深. 感想はもちろん情意的なものであるが,その中でも「お. めたりすることは大切である。少人数であるがゆえに,. もしろ,おかしく,楽しくできたし,いろいろなことが. ルールの知識が特に必要なレフリーなどの役割をする人. できるようになった(1年男子)」というように,「楽し. 的余裕がないこともあるが,プレーヤーとしてルールも. さ」に関する記述の頻度が多くなっている。また,「自. 理解することによって,積極的にゲームに参加するよう. 分たちで考えた練習をする」ことに閲した内容もいくつ かみられ,生徒自らが考え取り組む運動の学習にも効果. にもなることがある。. ただし,増えた知識は,事前調査と同様に,テレビや. があったことが分かった。. 家族・友人など,サッカー授業以外の場や人からの習得 である可能性も考えられる。そのほかには大きな変化は. したがって,生徒の全体的な感想から,本単元におい. ては,まず学習のきっかけとして「楽しむ」こと,そし. 見られなかった。. て取り組む課題や運動のしかたを「自分たち自身で考え,. (5)授業の感想. 工夫する」ことの2つが達成されたものと考えられる。. 事前調査に付け加える形で設けた項目が「自分たちが. − 67 −. 1998.3.

(15) 三浦. 裕・田畑 直・松田. 淳・小林 禎三・片岡 繁雄. 段階評価へと改善する。さらに,チームでの話し合いの. 11問題点のエ夫・改善. 記録に必要な項目欄を設ける。. 以上の内容を踏まえた上で,第三次学習指導計画を作 成するに当たっては,特に以下の内容についてエ夫・改. 7)屋内体育館でのルール. 善を加えながら,計画に盛り組み,より洗練させるとと. ケガや事後を未然に防止するため,雨天時に屋内体育 館でサッカー授業を行う場合には,筆記用具やごみ箱な. もに,適宜留意しながら実際の指導場面に生かすものと. どを片付けた後,次のルールを確認し,ゲームを行う。. する。. 表11体育館でのルール. 1)男女共習について 全校体育においては,比較的低学年の女子が消極的に なりがちなので,指導者も話し合いに参加したり,シュー. 1 室内用ボールを使用する. トを支えるアシストの重要性を理解させたりしながら, 一人ひとりのもっている力を伸ばすとともに,その力が. 2 ボールを高く蹴り上げない (めやすとしては腰の高さまで). チーム全体の力として発揮されるように工夫する。. 3 おもいっきり蹴らない. 2)異学年合同体育. 4 壁を利用することができる. 全校体育においては体力差や技能差が大きく表れてく. るが,1)と同様な工夫を行いながら,具体的にはチー ムの特性に応じてポジションや作戦・戦術などを考えた. 12 第三次学習指導計画. り,話し合ったりすることのできる時間を確保するとと もに,学習カードにはそのための欄を設けるなどして改. 以上の検討結果から,より洗練された計画として,以. 善を図る。. 下の第三次学習指導計画案の立案・作成を行った(図. 3)少人数でのメリットを生かす. 3・図4参照)。なお,紙幅の関係で紳案は割愛している。. 2年生の授業のように,4名の生徒(5時間目)では 「場」自体を設定することが,授業の目標によっては困. 13 学習カード. 難な場合も当然あるが,全体的に見て,運動量は確保で きるし,ポジションの入れ換えも簡単であり,多くの生. 指導計画の改善・工夫にともない,学習カードも図5. 徒に日が届く。つまり,ボールに触れる時間や回数が多. のように改善を加えた。. くなるとともに,「楽しい」と感じるシュートを打つ場 面やその確率が高いことになる。 まとめ. 確かに正規ルール1チーム11人編成(11対11)でのゲー. ムはできないが,それよりも取り組む学習や身につける. 以上のように,本研究では小規模校における体育授業 の充実を目的として,自己教育力の育成をねらいとした 学習指導計画について検討を加え,工夫・改善を図って. 学力の方が重視されるべきである。 4)課題の提示のしかた. きた。その結果,2で挙げた「学習指導を工夫すること. 問題解決学習へとスムーズに移行できるように,課題. を与える際には,目標に応じた課題を精選し,生徒の実 態と課題の難易度を考慮しながら,自主的に取り組むこ. により,小規模校の実態を生かした自己教育力の育成を 図る授業づくりを行うことができる」という仮説を,第. とができるように工夫・改善する。. 二次学習指導計画の実施を踏まえた上で,より洗練され. 5)ゲームに生かす練習の工夫. た第三次学習指導計画というかたちで検証することがで. きた。今後,この計画を実施するとともに,小規模校に. 練習の意味についての理解が不十分なため,考えるこ とができなかったり,ゲームに結びつけられなかったり. おける体育授業の一層の充実を探っていきたいと考えて. するため,理解しやすい学習のしかたを工夫し,それに. いる。. 応じて学習カードを改善する。 6)学習カードについて 引用・参考文献. これまでのカードでは,自己評価のみの記入となって いたが,全校体育におけるゲーム時の学習に必要な他者. 1)教育課程審議会答申,1987.. 評価欄を設ける。また,自己評価欄は技能的な項目に偏. 2)文部省,『中学校指導書保健体育編』,大日本図書,. っていたため,問題解決学習を行うのに必要な項目に変. 1988.. 3)文部省,『指導要録』,1991.. 更するとともに,変容が分かるように2段階評価から5. − 68 −.

(16) 自己教育力を育むサッカー授業の工夫. No.52. 1998.3. 保健体育科(体育分野)学習指導計画 期間・生徒・場所・授業者(省略). 1単元名 「めざせ!Jリーグ」 2 窺材について(省略). 3 日 壊 1)自ら練習を考えサッカーに興味や関心をもつとともに,仲間と協力してゲームを楽しむ態度を身につける 2)自ら課鷹を見つけ,課親解決に必要な練習の内容や方法などについて,考えたり工夫したりしながら,主体 的に取り親む. 3)練習やゲームを楽しみながら,個人技能や集団的技能を身につける 4)接近プレーヤキックの強さなど,安全や健康に留意しながら,ゲームを楽しむ 4 全体の指導計画. 全体の指導計画は,学年体育が各学年5時間,全校体育が7時間の合計12時間から構成されている。また,事前 調査および事後調査は時数に含まれていない。なお,12時間日は体育授業ではなく生徒会の企画・運営による学 校行事であるが,授業との関わりを考慮し,記載している。 1)学習の内容. (1)今もっている力で練習の内容を考え,意欲的に取り組む(1時間目) (2)自ら練題を見つけ,練習の内容を工夫し,積極的に取り組む(2∼5時間日) (3)仲間と脇力してチームの課邁を見つけだし,練習の内容を考え主体的に取り組む(6∼11時間日) (4)生徒会企画・運営によるサッカー大会(12時間目) 2)学習のながれ. 二 ̄. ∵___ 前 調 査(椒点別). 考えた練習. リードアップゲー. 番し合い. 工夫した練習. 宙し合い. 試しのゲーム(後半). 話し合い. ミニゲーム. ゲ 後 嗣 査(自己評価). 5 評 価 1)サッカーに興味や関心をもち,自ら練習を考えたり,仲間と協力してゲームを楽しめたか 2)自ら課勉を見つけ,課煙解決に必要な練習の内容や方法などについて主体的に考えたり工夫したりしていたか 3)練習やゲームを楽しみながら,個人技能や集団的技能を身につけたか 4)練習やゲームにおいて,接近プレーやキックの強さなど,安全や健康に留意していたか. 図4. − 69 −. 次 時 の 予 告. ミニゲーム. 話し合い. と. リードアップゲーム 試しのゲーム.

(17) 三浦. 裕・田畑 直・松田 淳・小林 禎三・片岡 繁雄. 5 評 価 1)サッカーに興味ヤ関心をもち,自ら練習を考えたり,仲間と協力してゲームを楽しめたか 2)自ら課題を見つけ,課題解決に必要な練習の内容や方法などについて主体的に考えたりエ失したりしていたか 3)練習やゲームを楽しみながら,個人技能や集団的技能を身につけたか 4)練習やゲームにおいて,接近プレーヤキックの強さなど,安全や健康に留意していたか. プシフニーノー_も 1みんなで責舌し合い,チームの名前を決めよう。. チーム名. 2 今日の「試しのゲーム」を.振り返ってみよう。 よ い. まあまあ上い どちらでもない あまりよくない よくない. し▼岬⊥¶」∴」. 1)チームのメンバーやキャップテンは, このままでよいか?. L_. 2)自分のポジションは,このままでよいか?. よくした まあまあした. ふつう あまりしなかった ぜんぜん. 3)パスを出したり,つなげたか?. 4)これまでに身につけた技能を,発揮したか?l_ 4)協力しながら,プレーしたか? 5)仲間といっしょに,ゲームを楽しめたか? 「試しのゲーム」でのチームの「成果」と「課題」を,考えてみよう。 かったところ. がんばるところ:. 4 どのように「がんばる」か,その様習方法を考えてみよう。. 1・■=ゝ・r. 5 今日の授業全体を,振り返ってみよう。 よくした まあまあした. 1)協力しながら意欲的にゲームに取り組めたか? 2)仲間とチームやゲームについて話し合ったか? 3)協力して攻撃や守備をしたか? 4)ケガに気をつけ,安全にプレーしたか? 5)練習やゲームを楽しめたか? 6)授業や練習のねらいを理解したか?. 図5. − 70 −. ふつう あまりしなかった ゼんぜん.

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