児童生徒の食習慣と疲労に関する研究(2) : 高校生の朝食摂取と疲労感,及び生活背景との関連
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(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部C) 第48巻 第1号. 平成9年8月. ion l IC)Vo l 1 ion (Sec lof Hokka ido Un iver i t ty ofEducat Jouma s .48 . , No. Au t 主犯s ,1997. 2 ) 児童生徒の食習慣と疲労に関する研究( 一-- 高校生の朝食摂取と疲労感, 及び生活背景との関連 一--. 富田. 勤・長谷川路子・松本. 睦・佐々木胤則・栗城 正宏*. 北海道教育大学札幌校 教育保健研究室 *札幌市立前田中学校. Study of Food. iguein Students Part2 Habi t s and Fat. intake of Breakfast on Fee igue l ings of Fat -----lnf luenceof 廿 l elntake or N「on‐ , festyle among Hi lat ion to Li IStudents 柵---ヤ ts Re andi ghSchoo. Tsutomu TOMITA Mi iko HASEGAW÷A, Mut su MATSUMOT0, , ch. * Tanenor iSASAK1 M[asahiro KURIKI , Depar l i tmen tof Hea th Sc ence ,Sapporo Campus , Hokka ido Un iver i ion ty ofEducat s ,Sapporoo02 *MaedaJuni or HighSchool ,Sapporoo06. Abstract. ings offat igated h。w the non- intake ofbreakfasti=f コuencesfee l iguein h i Th igh sstudyin▽est ion,there lat ion between the abovefactorandfee l ingsoffat igue underthe t schoolstudents ‐ 工n addi ined‐ iving were exal sal r .e α l l ー ode 。fl. Thefol lowing results were obtained ‐ 1 ivesy ig1 igh under コ ヒ ロptoms offat 1ein bo値 male and female high schoolstudents became h .Subject intake ofbreakfast non‐ ‐ 2 ivesymptomsoffat i罫le ly wi th ssleepinglessthansevenhours ‐Forsubject ,subject ,whichralateclose leeping hours,showed h intake ofbreakfast h sexes, under non‐ igh valuesin bot s ‐ 3 ixty minutesin maleand al tendingschool morethans so morethanthirty minutes .VVhen hoursofat ixtyinfemale ivesymptomsoffat igueshowedhigh valuesunder men。n‐ intake andlessthans ,subject ofbreakfast . 4 luence of good or badinfal l ing tos leep and waking onfeel ing offat igue was greaterthan ‐ Theinf intake ofbreakfast that ofintake or non‐ ‐ 5 ivesymptomsoffat igueinthe malehighschoolstudents who werebothbadinfal l ingtos leep ‐Subject intake ofbreakfastshowedt he highest values‐ and non‐ Fr。]m thesef indings t wassuggestedthatthe appearance offeel ingsoffat igue wasinf luenced ,i. in a complex way notonlybyeat festylecondi ing habi i ions such ass leeping hours hours t t s sol ,butal , , l ing tosleep and waking‐ tending school ofat ,and good or bad offal. (59).
(3) . 富田. 60. 勤・長谷川路子・松本. 睦・佐々木膚唄ぽ・栗城 正宏. 1. 緒. 論. ~ 8 ) 児童生徒が疲労していると言われているが1 , その原因は多種多様の要因が錯綜しており, 多方面からの 究明が必要である. 一般に要因として, 学校生活によるものの他, 睡眠時間の不足, 摂食の有無, 家庭学習・ 9 1 2 ) ~ ) 最近, わが国の 塾通い, 習い事の増加など下校後の生活様式に起因するものが数多く報告されている5 ’ . 生活様式の変化は, 食習慣にも様々な変化をもたらし, 特に発育発達段階の児童生徒の不規則な食習慣につ 3 )において, 中学生における食習慣の生体影 いては充分な指導が期待されている. 前報1 影響を明らかにするた めに, 朝食摂取の有無と疲労発現との関連を中心に追求した. 3 )と同様 食習慣の中で朝食摂取の有無に注目し そ 本研究では, 多方面で多忙な高校生を対象に, 前報1 , , れが疲労感に与える影響を明らかにすると共に, 同一生活背景における朝食摂取の有無と疲労感との関連に つ いて も検 討 した.. 1 1. 研究内容及び方法 調査は, 公立高等学校3校の第2学年 男61 2名, 女605名 計1 ,217名を対象とし, 平成5年10月の1 週間のうち, 水曜日あるいは木曜日の第3校時授業開始直後 (午前1 0時3 0分頃) に実施した. 調査内容は, 食習慣, 生活実態及び疲労自覚症状を中心に実施した. 食習慣に関する調査は朝食の摂取状 況, 生活実態調査などは睡眠時間及 び通学時間を主として行った. 疲労調査は, 日本産業衛生協会の疲労感 4 )を, 一部表現方法を改めたものを用いた 質問項目は, 「ねむけとだるさ」を表す身体的疲労 自覚症状調べ1 . 「 症状の10項目を1群, 注意集中の困難」 を表す精神的疲労症状の1 0項目を口群, 「局在した身体違和感」 を表す神経感覚的疲労症状の10項目をm群とし, 3群併せたものをTとした (表1) . さらに, 調査結果を 朝食摂取の有無, 睡眠時間の状況(睡眠6時間未満, 6時間以上7時間未満, 7時間以上) 30分 , 通学時間( 以上60分未満, 60分以上) 及び寝つき・目覚めの善し悪し (良かった, 普通, 悪かった) に分類し, 朝食摂取 及び非摂取が疲労感に与える影 影響について,疲労自覚症状の訴え数を か検定を用いて統計的に処理を行った. 表1 疲労自覚症状調べ 1. □. 群. 群. m. I. 頭が重い. I. 考えるのがめんどうくさい. I. 頭がいたい. 2. 全身がだるい. 2. 話すのがいやになる. 2. 肩がこる. 3. 足がだるい. 3. い らい らす る. 3. 腰がいたい. 4. あくびがでる. 4. 気がちる. 4. 息ぐるしい. 5. あた ま が ボャ 一つ とする. 5. 物事に一生懸命になれない. 5. 口がかわく. 6. ねむい. 6. 6. 声がかすれる. 7. 目がつかれる. 7. することにまちがいが多くなる. 7. めまいがする. 8. 動作がにぷい. 8. いろんなことが気になる. 8. 9. 足もとがフラフラする. 9. きちんとしていられない. 9. 手足がふるえる. 10. 横になって休みたい. 10. 根気がなくなる. 10. 気分がわるい. ち ょっ としたことが思い出せな し). (60). 群. まぶたやほほやうでがピクピク する.
(4) . 6 1. 2 ) 児童生徒の食習慣と疲労に関する研究(. m. 結. 果. 1. 朝食の摂取状況 通常 の朝 食 の摂 取状況 にお いて, 朝食 を毎 日 とる 者 は, 男 子84‐9%, 女子 88‐6%, た ま に とる 及 びとら な い者 は, 男 子 15‐0%, 女 子 11‐4% を示 した (表2). 朝 食 を と らない 理 由 は, 「食 べる 時間 が なか っ た」 が 男 子52‐2%, 女 子 57‐1%, 「食欲 がな か っ た」 が 男子 21‐7%, 女 子22‐9%, 「お腹 がす いて い なか っ た」 が男 子 11‐6%, 女 子 11‐4% を示 し, これ ら3 つ の 理 由を併せ て男 子85‐5%, 女 子91‐4% を示 した (表3). 当 日の朝 食 摂取 状 況 にお い て, 朝食 を充 分 と っ た 者 は, 男 子 63‐9%, 女 子 68‐1%, 少 しと っ た 者 は, 男 子 28‐1%, 女子27‐1% を示 し, この 両者 を併せ て朝 食 摂取者 は, 男 女 とも, 90%以 上 を示 した (表 4).. 2. 朝食摂取状況別の訴え数 通常 の朝食 摂 取状 況別 の 比較 にお いて, 訴 え数 は, 男 女 とも, 「ほ とん どと らない」> 「た ま に とる」> 「毎 日 とる」 の 順 を示 した. 男 子 で は, 「毎 日 とる」 に比 し 「ほ とん どとら ない」 の訴 え 数 は, 各 群 及 びT で有 意. 表2 通常の朝食摂取状況 男. 女. 子. 全. 子. 体. 人数 (人). 割合 (%). 人数 (人). 割合 (%). 人数 (人). 割合 (%). 519. 84‐9. 536. 88‐6. 1055. 86‐8. たまにとる. 51. 8‐3. 52. 8-6. 103. 8‐5. とらない. 41. 6‐7. 17. 2‐8. 58. 4‐8. 計. 611. 100‐O. 605. 100‐O. 1216. 100‐0. 毎日とる. 合. 表3. 朝 食 をと らない理 由 男. (複 数 回 答). 女. 子. 全. 子. 体. 人数 (人). 割合 (%). 人数 (人). 割合 (%). 人数 (人). 割合 (%). 食べる時間がなかっ たから. 36. 20. 53-8. 15. 8. 57‐I 22‐9. 56. 食欲がなかっ たから お腹がすいていなかったから. 52‐2 21‐7. 23. 22‐1. 8. 11‐6. 4. 11‐4. 12. 11‐5. 食べるものがなかったから. 6. 2. 4. I. 5‐7 2‐9. 8. その他. 8‐7 5‐8. 5. 7‐7 4-8. 69. 100‐0. 35. 100‐O. 104. 100‐O. 合. 計. 表4 男. 当日の朝食摂取状況 女. 子. 全. 子. 体. 人数 (人). 割合 (%). 人数 (人). 割合 (%). 人数 (人). 割合 (%). 充分とっ た. 391. 63.9. 412. 68‐1. 803. 66-0. 少しとっ た. 172. 28.I. 1 66. 27.4. 338. 27‐8. 49. 8-O. 27. 4‐5. 76. 6‐2. 612. 100‐0. 605. 100‐0. 1217. 100‐O. とっ て い な い. 合. 計. (61).
(5) . . 富田. 62. 勤・長谷川路子・松本. 睦・佐々木胤則・栗城 正宏. に高く, 「毎 日 とる」 に比 し「た ま に とる」 の訴 え数 は, 1 群及 びT で有意 に高く, m 群 で高い傾 向を示 した . 一 方, 女子 で は, 「毎 日 とる」 に比 し 「ほ と ん どとらない」 の訴 え数 は, 1群 1 びT 1郡 及 意 m で有 に高く , , 群 で高 い傾 向 を示 し, 「た ま に とる」 に比 し 「ほと ん どと らない」 の訴 え数 は, 1群 で有意 に高く, T で高い. 傾向を示した (図1) . 当 日の朝 食 摂取状況別 の比較 にお いて, 訴 え数 は, 男 女 とも, ほ ぼ「と っ て いない」> 「少 しとっ た」> 「充 分 と っ た」 の順 を示 した. 男 子 で は, 「充 分 とっ た」 に比 して 「と っ て い ない」 の訴 え数 は, 各 群 及 びT で有 意 に高く, 「充 分 とっ た」 に比 して 「少 しと っ た」 の訴 え数 は, 工群 及 びT で有 意 に高く, m群 で高 い傾 向を 示 した. 一 方, 女子 では, 「充 分 とっ た」 に比 して 「少 しとっ た」 の訴 え数 は, 各群 及 びT で有意 に高 か っ た. (図2) .. 12. . 1 1群. (. 擾; { : -. . . 皿砦. 6 個/人. … ! - … に . ー. 個. n= H= = 暴露 掴 溜 滋擢 舞岡御. 8 訴え数. . 人. ** . 0. l o. 群. 」男 一. 」女一. 」男 一. 図1 通常の朝食摂取状況別の訴え数 a:毎日とる. b. ★ p<0. 10. 3.. たまにとる * p<0 05 .. 図2. ほとんどとらない. 当日の朝食摂取状況別の訴え数. a:充分とった. ** p<0. 01. 」女一. ★ p<0‐ 10. b:少しとった * p<0 5 .0. c:とっていない * * p<0‐01. 各睡眠時間における朝食摂取状況別の訴え数. 各睡眠時間における朝食摂取状況別の比較において, 男子では, 訴え数は, 各睡眠時間において朝食をと らない程ほぼ高くなり, 6時間未満の1群, 1 1群及びT, 6時間以上7時間未満の口群及びT, 7時間以上 の皿群に有意差が認められた. 一方, 女子では, 訴え数は, 7時間未満では朝食をとらない程高くなり, 6 時間未満の1 1群, 6時間以上7時間未満の1群, 1 1群及びTに有意差を示した. しかし, 7時間以上では逆 に 「と っ て い ない」 の訴 え数 が有 意 に低 か っ た (図3).. この様に, 各睡眠時間において朝食をとっていない程訴え数が高く, 男女とも, 特に6時間未満で朝食を とっていない者の訴え数は顕著に高かった. 4. 各通学時間における朝食摂取状況別の訴え数 各通学時間における朝食摂取状況別の比較において, 男子では, 訴え数は, 通学60分以上で朝食をとらな い程高く, 1群, 1 1群及びTで有意差を示した. 一方, 女子では, 訴え数は,3 0分以上60分未満で朝食をと らない程ほぼ高くなり, 各群及びTで有意差或は高い傾向が認められ, 6 0分以上では 「充分とった」 に比し (6 2).
(6) 児 童 生 徒 の 食 習 慣 と 疲 労 に 関 す る 研 究 {2). 63. . . . . . . . . 群 . 0. . 工. 雲. 重. 量. a. b. c. ~ 6 時 間 L. 図 3. 重. a. b. ★. 「 少 し と っ た 」. こ の 様 に, 5.. a. b : 少 し と っ た. p < 0.lo. *. 言. 喜一. b. c. ~ 6 時 価 」 ÷ ÷ ÷. 昌. 喜. 一. 置. ー c 6 ~ 7 時 間 」 b. a. 女. C : と っ て い な い. p < 0‐05. の 訴 え 数 が m 群 の み で 有 意 に 高 か っ た. 男 子 で は,. 重. . 各 睡 眠 時 間 に お け る 朝 食 摂 取 状 況 別 の 訴 え 数 a : 充 分 と っ た. て. 電. c 6 ~ 7 時 間 1. 男. ** . . 雪. . 通 学 時 間 60 分 以 上 の 者 で ,. p < ○ β1. **. ( 図 4 ).. 朝 食 を と っ て い な い 者 の 訴 え 数 が 最 も 高 か っ た.. 各 寝 つ き に お け る 朝 食 摂 取 状 況 別 の 訴 え 数. 各 寝 つ き に お け る 朝 食 摂 取 状 況 別 の 比 較 に お い て, 男 子 で は, 訴 え 数 は, 寝 つ き の 善 し 悪 し に 関 わ ら ず, 朝 食 を と ら な い 程 ほ ぼ 高 く な り , 良 か っ た は 田 群 , 悪 か っ た は 11 群 及 び T で 有 意 差 を 示 し , 普 通 は 1 群 で 高. 一. ド 刊 53 . . , . . . . 皿 群. 【. . .‐ . . f t. 十 十 . 」. 十. * 馨 . . ] *…:. . ′. . 11 - 群 ‐‐.. 個 . . . . 豆 ※義 語. 義 .. 暮. 義. 壷 . 三. ”. . 夢. . . -. . ** … * 書. 愛. 雪 ↓ . 1 項. 宣言. 璽÷. . . . 3 0 ~ 6 0 分. 」. 図 4. 嚢. 昌. . . 男. 一. 6 0 分 ~. 二. * 霧. . . . . . 重. 電. . . ★. p < 0‐10. *. p < 0.05. 墓. 誓. . . . 女. ( 63 ). C : と っ て い な い **. 措. . 」. b : 少 し と っ た. w. 喜i. 3 0 ~ 6 0 分. 6 0 分 ~. 一. p < 0‐01. =. 審 篇 審. 喜. 各 通 学 時 間 に お け る 朝 食 摂 取 状 況 別 の 訴 え 数 a : 充 分 と っ た. w ※ ※ m. 目. ※. 蕗 雪 雲 藁 蔓 墓 喜 昌 彦 多. . . ﹇ H = =﹇ = . . -.. . . . ……… …. ー・. 嚢. . 十. =. 目 十 指 = =. =. 目 ト. L.
(7) . . . 富田. 64. 勤・長谷川路子・松本. 睦・佐々木胤則・栗城 正宏. 1. ′. . 皿群. 6. 韮際E g g 腫れ. 8. 訴え数. 嬰6嬰臨 ”群. 軒. . ” * ・ ニ. ′. 1. . ※ 崖 ※ V;. . キ : ÷ *・E. . . ★★. . 1 1} : . }. * - ‐. 1 寵 … ミ … 1 . ‐. . .. . (. 図5. 悪かっ た 」. 男. 普通 !. た. 普通 i. 女. 各寝つきにおける朝食摂取状況別の訴え数. a:充分とった ★ p〈0 0 .1. b:少しとった * p<0‐05. c:とっ ていない 1 “ p<○‐0. い傾 向 が認 め ら れた. 一方, 女子 で は, 訴 え数 は, 朝 食 を とら ない程 ほ ぼ高く なり, 良か っ た は1群及 びT,. 悪かったは1群, m群及びTで有意差を示したが, 普通は皿群で 「とっていない」 の訴え数が有意に低かっ た (図5) . この様 に, 寝つき が 悪く て朝 食 を とらな い者 の 訴 え数が高 か っ た. 6.. 各目覚めにおける朝食摂取状況別の訴え数. 各目覚めにおける朝食摂取状況別の比較において, 男子では, 目覚めが普通において 「充分とった」 に比 n群 で高 い 傾向 を示 した が, 悪か っ た にお いて は摂取状 況別 し 「少 しと っ た一 の訴 え数 はT で有意 に高く, l で差 が認 め られ なか っ た. 一 方, 女子 で は, 普 通 にお いて, 「充 分 と っ た」 及 び 「少 し とっ た」 に比 し 「と っ て い ない」 の訴 え数 はm 群 及 びT で有 意 に低く, 悪か っ た にお いて 「充 分 と っ た」 に比 し, 「と っ てい ない」. 1群で有意に高く, 「少しとった」 の訴え数が工群で高い傾向を示した (図6) の訴え数は1 . この様 に, 訴 え数 は, 各 目覚め にお いて 朝 食摂 取 の有無 によ っ て 余り大 き な 変動 は見 られなか っ た.. 察. N. 考. 1. 朝食の摂取状況 最近の児童生徒は, 過熱する受験戦争に巻き込まれ, 学習時間の延長などに伴い就寝時刻の遅れをもたら している. その事が夜食摂取や起床時刻の遅れを生じ, 朝食摂取の有無に影響を与えていると考えられる. 5 )は, 都市中心部の中学生1~3年生を対象とした朝食摂取率では, 「毎日朝食を食べる」84 2%と報 池田ら1 ‐ 3 6 )の )は 「毎 日朝 食 を食 べる」 は中学 2年 生62% 中学 3年 生69% と して いる 富 田 ら1 告 し, また, 上 田1 , , . (64).
(8) . . 65. 2 ) 児童生徒の食習慣と疲労に関する研究(. ′ // *. . *温 謡 語 *察 n目 == = = = = = 一躍 W W 溜 W. . 譜鰹= ・. a. □. … …. n= =”=」m′三: ・. / □ . 個/人 O. □. ** . 訴え数. Q=U. 6. . 10. … も 』 1 b 密通 ー. 図6. c. b c 悪かった ‐÷‐ ‐」 男‐ a. a. b 普通 L. a. c 女. b c 悪か った i. 各目覚めにおける朝食摂取状況別の訴え数. a:充分とった ★ p<0.1 0. b:少しとった * p<0. 05. C:とっていない 01 ** p<0.. 報告 でも 中学 2 年生 で「毎 日朝 食 を食 べる」が 男 女 とも, 約 80% と報告 して いる. これ らの調 査か ら見 る と,. 中学生の場合約1 5~30%の者が朝食非摂取者と言える. 6 )の報告によれ ば, 高校生の場合には, 受験勉強などで夜更し型人間の一層の増加が予測される. 上田1 18~19 歳 で は, 「毎 日朝 食 を食 べる」は男 子 44%, 女子52% である. 本調 査 で は, 「毎 日 とる」は男 子84‐9%, 女子88‐6% を示 し, しか し, 「充 分 と っ た」は男 子63‐9%, 女子 68‐1% であり, 約 35% の者 が「少 しと っ た」 或 い は 「とっ て い ない」 であり, 脳 へのエネ ル ギー供 給 と言う 点 か ら見る と憂慮 す べき事 である.. 大学生を対象とした調査において, 入学時の成績に差が認められない集団が, 学年が進行するに従い学業 成績にバラツキが生じ, その原因の一つに朝食摂取者と非摂取者の相違が指摘され, さらに, 朝食非摂取者 6 } この理由は,朝食を摂取しな の集団に朝食摂取の習慣を持たせると成績が回復したことが報告されている1 . いと少なくても昼食までの間は低血糖状況をもたらし, 脳へのエネルギー供給が少なくなるためと推測され て い る.. 「 「 また, 本調査では, 朝食非摂取の理由として 「食べる時間がなかった」 , 食欲がなかった」 及び お腹が 5 )の 報告 による 「時間 がな い」 す いてい な か っ た」 を併 せる と, 男 子85‐5%, 女 子 914% を示 し, 池 田 ら1 , 49‐6% と 「食 べたく ない」 40‐3% を併せた 89‐9% とほ ぼ一 致 した 結果 を得て いる.. 5 )は就寝時刻の遅い 朝食非摂取の原因として, 前日の就寝時刻の遅さや睡眠不足が推測されるが, 池田ら1 3 )は睡眠7時間未満の中学生の場合, 朝食摂取率が低いことを 者程朝食を食べない者が多く, また, 富田ら1 報告 して いる.. これらの事から, 高校生の場合, 中学生の場合と同様に, 毎日朝食を摂取するためには先づ就寝時刻と睡 眠時間の確保に留意することが必要と考えられる.. (65).
(9) . 富田. 66. 勤・長谷川路子・松本. 睦・佐々木胤則・栗城 正宏. 2. 朝食摂取状況別の疲労感 通常及び当日の朝食摂取状況別の疲労感は, 男子では, 朝食をとっていない者程, 身体的, 精神的及び神 経感覚的疲労感が顕著に増加している. 女子でも, 通常の朝食をとっていない者程, ほぼ男子の場合と同様, 2 )の報告によれば, 小学生の朝食非摂取 身体的, 精神的及び神経感覚的疲労感の増加を示している. 松嶋ら1 「 「 者 の疲 労感 の訴 え率 は摂取 者 のそ れ に比 し,15 項 目中, 「眼 が疲 れる」 , 根気 が なく なる」 , する こ とに間 違 3 7 )及 び丸 山 ら1 ) い が 多く なる一 及 び「腰 がいた い」の4項 目の訴 え率 が有 意 に高く な っ て いる. また, 富 田 ら1. によっても, 中学生の朝食非摂取者の訴え数が摂取者のそれに比し著しく高いことを報告している. 本調査 対象の高校生は, 小・中学生と発育発達段階が異なる が, 小・中・高校生いずれも, 男女とも, 朝食非摂取 が疲 労 感 をもた らす要 因 である こと が明 らか に な っ た. 3.. 各睡眠時間及び通学時間における朝食摂取状況別の疲労感. 疲労感は, 睡眠時間と密接な関係を持っていることから, 同一の睡眠時間状況における朝食摂取状況別の 3 )は, 中学生の各睡眠時間における朝食摂取状況別疲労感を調査し, 疲労感を検討する必要がある. 富田ら1 疲労感は, 適度な睡眠時間では, 男女とも, 朝食摂取者に比し非摂取者が大きく, また, 男子では, 朝食摂 取の有無に関わらず, 適度な睡眠時間の疲労感は他の睡眠時間のそれに比し最も小さいと報告している. 本 調査では, 男子では, 明らかに睡眠不足と思われる6時間未満では, 朝食をとっていない者程疲労感が大き く, 特 に 「と っ て い ない」 場 合 に は一層疲 労感 を惹起 する もの と言 えよう. 一 方, 女子 では, 疲 労感 は, 6. 時間未満及び6時間以上7時間未満のいずれも, 朝食をとっていない者程増加し, また, 6時間以上7時間 未満に比し睡眠不足の6時間未満では疲労感が増加している. 8 }は, 疲労感は, 男女とも, 通学時間が長い者程増加する 通学時間と疲労感との関連については, 富田ら1 ことを報告している. 本調査において, 男子では, 通学時間60分以上の場合, 朝食をとらない者に身体的及 び精神的疲労感 に大きな影響を与えている. 一方, 女子では, 疲労感は, 男子の場合と異なり,30分以上60 分未満でも朝食をとっていない者に大きい傾向が認められている. これらの事から, 男女とも睡眠不足で朝食をとらなかったり, また, 男子では通学時間が長くて朝食をと らなかったりすると, 大きな疲労感を惹起することが明らかになった. 4. 各寝つき及び目覚めにおける朝食摂取状況別の疲労感 寝つきや目覚めの善し悪しは, 生体リズムと関連を持つことが推測されることから, 疲労発現に関与して いる もの と考 え られる. 疲労感 は, 男 女 とも, 寝 つき が普 通よ り悪か っ た者 に大きく, また, 悪 か っ た 者 で朝 食 を と らない者 は,. 疲労を増加させるので朝食摂取に大いに心掛ける必要がある. 目覚めが普通及び悪かった者の疲労感ではいずれも, 男女とも, 目覚めの善し悪しによる影響が朝食摂取 の 有無 による そ れより 上 回 っ て いる. また, 女子 の場 合, 普通 で朝食 をと っ て い ない 者 の疲労感 が小さ く,. この点に関しては更なる調査が必要である. この様に, 寝つき及び目覚めの善し悪しによる疲労感への影響は大きく, また, 男子で寝つきが悪く朝食 を とっ て い ない者 の 疲労感 は最 も大き い こ とが 認め られた.. (66).
(10) . ) 児童生徒の食習慣と疲労に関する研究( 2. V. 結. 67. 論. 本研究は, 高校生を対象として, 食習慣の中で朝食摂取の有無が疲労感に与える影響を明らかにすると共 に, 同一生活背景などにおける朝食摂取の有無と疲労感との関連についても検討した. その結果, 次の成績が得られた. 1. 疲 労 自覚 症状 の訴 え数 (疲 労感) は, 男 女 とも, 朝 食 を とっ て いない者 程大 き か っ た. 2. 睡眠 7 時間未 満 で朝 食 を と っ て いない者 は, 男 女 とも, 疲労 感 は大 き か っ た.. 3. 通学時間が, 男子60分以上, 女子30分以上60分未満で朝食をとっていない者は, 男女とも, 疲労感 が大き か っ た. 4. 寝つ き 及 び 目覚 めの 善 し悪 しによる 疲 労感 へ の影 影響は, 朝 食 摂取 の有 無 によ る そ れより 大き か っ た. また, 男 子 にお いて 寝 つき が悪く 朝 食 をと っ て い ない者 は, 疲労感 が 最 も大 き か っ た.. これらの事から, 高校生の疲労感の発現には, 食習慣の要因に, 睡眠時間, 通学時間, 寝つき及び目覚め の善し悪しの生活背景などが複雑に関与していることが明らかになった. なお, 本研究の要旨は, 第41回日本学校保健学会 (大阪, 1 994年) 及び第29回北海道学校保健学会 (札 幌市, 1994 年) において 発 表 した.. 文. 献. 1) 上月節子:児童生徒にお ける疲 労の自覚症状, 児童心理, 35( 2 ) , 159-165 , 1981 . 2) 堀内信子他:児童・生徒の健康につ いて- 中学校生活の学校疲労 について-,千葉大学教育学部 紀要,28( 2 ) ,191-208 ,1979 . 3) 真仁 田昭:追いた てられる子供たち -子 ども はいま疲 れている-, 児童心理, 41( 3 ) , 1‐9, 1987 . ) 4) 沢崎達夫他:疲 れている子 どもたち, 児童心理, 41( - 7 1 7 3 6 5 6 9 8 , , . 5) 西部ペ ン他:児童 の疲労自覚症状調査 と生活調査 との関連, 学校保健研究, 23 ( I D , 540‐550 , 1981 .. 6) 富田勤他:学習と疲労-都市の高校生における授業の好き嫌いの意識と疲労感-,北海道教育大学紀要(第2部C) 1 ) 3( ,4 , 10-15, 1992.. 7) 富田勤他:学習と疲労-過疎地の高校生における授業の好き嫌いの意識と疲労感-, 北海道教育大学紀要(第2部C) 3 ,4 ( ) 2 , 55-64 , 1993 .. 8) 富田 勤:高校生における授業の好き嫌いの意識と疲労感-大都市と小都市の比較-, 学校保健研究,3 - 7( 2 ) 3 1 1 4 0 ,1 , 1995.. 9) 中永征太郎:女子学生における疲労感の日内変動に及ぼす睡眠時間と消費熱量の影響,学校保健研究,2 ( ) 5 塑 7 9 - 5 8 3 9 8 3 ,5 ,1 . ) 中永征太郎: 疲労感 ならびにフリ ッカ ー値 の日内変動 に及 ぼす 睡眠時間 の影 響 について, 学校保健 研究, 27( 10 ) 1 , 46‐50 , 1985.. 1 1 ) 門田新一郎:中学生の生活管理に関する研究-疲労自覚症状に及ぼす生活行動の影響について-, 日本公衆衛生学雑誌, ) 32{ 1 , 25‐35 , 1985 . 12 ) 松嶋紀子他:児童の生活習慣と自覚症状の訴え との関連につ いて, 大 阪教育大学紀要(第m部門), 42( ) 2 , 181‐196 , 1994 .. ) 富田勤他:児童生徒の食習慣と疲労に関する研究( 3 1 )-中学生の朝食摂取と疲労感, 及び生活習慣との関連-, 北海道教育 1 大学紀要 (第 2部 C), 47( 2 ) , 25-33 , 1997 .. 1 4 ) 吉竹博:産業疲労-自覚症状からのアプローチ, 労働科学研究所, 昭和5 6年. 池田順子他:中学生 1 ) 5 の食生活, 生活習慣と血液性状および疲労自覚症状との関連, 日本栄養・食糧学会誌,4 2 ) 7( 31 - 1 3 9 ,1 , 1994.. 16 ) 上田伸男:朝食 について, 健康教室, 第508集, 83-85 , 1993 .. ) 丸山規雄他:中学生の自覚症状は基本的生活習慣と関係しているか, 健康教室, 第5 1 7 2 1集, 6 5 ‐ 6 9 9 9 4 ,1 . 1 8 ) 富田勤他:小学生における通学時間と疲労及び生活行動要因との関連に関する研究, 学校保健研究, 3 7( Supp ) 4 0 l 1 . ,P . , 1995 .. (67).
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