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省エネルギービジ ョン評価の試み

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(1)

省エネルギービジ ョン評価の試み

中 村 修 *・山 口龍 虎 * *・清 水 耕 平 * * *・納 富 正 大 * * * 渡 連 美 穂 * * *・遠 藤 は る奈 * * *・後 藤 大 太 郎 * *

EvaluationofProjectsforEstablishingLocalEnergyConservationVision

OsamuNAKAMURA,RyukoYAMAGUCHI,KoheiSHIMIZU,MasahiroNOTOMI,

MihoWATANABE,HarunaENDO,DaitaroGOTO

Abstract

lnthispaperwehavetriedtoevaluateprqJeCtSfrestablishinglocalenergyconseⅣationvisions,whichsome localgovemmentshaveasoneofthemeasurestoglobalwam lng.Thepurposeorthispaperistoanalyzethe presentconditionsandproblemsoftheprojects.Inthispaper,Weevaluatedthereportsoftheprojects (200012002)inscoreswithunifiedindexes.

Accordingtotheevaluation,Oneorthebiggestcharacteristicsisthelackofconcretemeasures.Mostreports carriedoutonlytheirinitialreviews.Thistendencydidnotchangeintheyears,thoughthenumberofthereports increased.

SomeoftheirproblemsarelackofviewpolntSintem sofrealizationandeconomy,lackorcollaborationand lackoffollow‑upsystems.

Keywords:measurestoglobalwarmlng,evaluation,projectforestablishinglocalenergyconservationvision

1.は じめに

2005

2

16

日、京都議定書が発効 した。 日本 でもそれ に伴い、 「 地球温暖化対策の推進 に関す る 法律」に基づ き、同年

4

28

日、 「 京都議定書 目標 達成計画

( 以下、達成計画)が閣議決定 された。

これによ り、 日本の温暖化対策の基本的な方向性 を 示すものは、これまでの地球温暖化大綱に変わって、

大綱の見直 しに伴 う追加的な施策の導入 を受けたこ の達成計画が引き継 ぐことになった。

*

長崎大学大学院生産科学研究科

* * 同研究科後期博士課程

* * *同研究科前期博士課程

受領年月 日

2005

( 平成

17

年)

7

27

日 受理年月 日

2005

( 平成

17

年)

11

30

現在 の見通 しでは、基準年である

1990

年比

6%

の温室効果ガスの削減 目標 は、現行のままでは達成 が困難であるとされている

。2002

年度時点での排出 量 は基準年比

7.6%

の増加 となってお り、現状対策 だけでは

2010

年度で基準年比

6%

の増加 となる見 通しだ。削減 目標達成のためには、今後さらに約

12%

相当分の追加的な施策の導入が不可欠 となっている。

この達成計画 においては、京都議定書の

6%

削減 を確実に達成す る対策 として、国 とな らんで、 自治 体、事業者、国民の基本的な役割 も明記 されている。

このよ うに、今後、温暖化対策の実施主体 として

の 自治体の役割 はよ り一層重要になって くることが

考 えられ るが、現行の 自治体 における温暖化対策は

地域 レベルでの温室効果ガス削減 には寄与 していな

い とい う現状がある。 [注 1]

(2)

そこで、本研究では、 自治体の温暖化対策の一つ として全国の 自治体で策定 されている省エネルギー ビジ ョンを対象 として、共通指標 を用いた評価 を実 施す る。 これ によって 自治体 における温暖化対策 に 関す る計画の現状 と課題 を明 らかにし、今後のあ り 方 を検討す る。

2.

評価の対象

2‑1省エネルギー ビジ ョンの概要

省エネルギー ビジ ョンは、正 しくは 「 地域省エネ ルギー ビジ ョン策定等事業」 といい、初期段階調査、

地域省エネルギー ビジ ョン策定調査、事業化 フィー ジビリティスタディ

(FS)調査の3

つの事業か ら構 成 されている。 [注

2]3

事業 はいずれ も単年度で 実施 され、事業終了 ごとに調査結果や計画 をま とめ た報告書が作成 され る。 「 省エネル ギー ビジ ョン」

とい う場合、通常、地域省エネルギー ビジ ョン策定 調査 を指す場合が多いが、本研究でも省エネルギー ビジ ョンとして取 り扱っているものは、地域省エネ ル ギー ビジ ョン策定調査であ り、 ここで策定 された 計画の報告書 を評価 の対象 としている。 これ らの事 業 は自治体の温暖化対策事業 としてNEDO ( 新エネ ル ギー ・産業技術総合開発機構)が行っている自治 体及び 自治体出資 による法人 を対象 とした

100

%の 補助事業である。[注

3

]省エネルギー ビジ ョンは、

省エネル ギー導入 ・地域住民 に対す る普及啓発 の計 画づ くり、省エネル ギープロジェク トの事業化可能 性調査 を行 な うもの となってい る。

2000

年度か ら2004 年度までの全国の事業実施状 況 ( 初期段階調査、FS を含む)は、2000 年度で

18

件、2001 年度で

29

件、2002 年度で

53

件、2003 年 度で

52

件、2004 年度で

36

件 となっている。本研究 では、2000 年度か ら2002 年度までに省エネル ギー ビジ ョンを策定 した全

74自治体 において、策定 さ

れた省エネルギー ビジ ョンの報告書 を対象 に点数評 価 を実施 した。

省エネル ギー ビジ ョンの報告書の構成は、特 に定 まった形が存在す るわけではないが、次のよ うに整 理す ることができる。

Ⅰ 目的 ・位置付 け

Ⅱ 初期段階調査

Ⅲ 基本方針

Ⅳ 重点 プロジェク ト

Ⅴ 推進計画

Ⅵ フォ ローア ップ

Ⅰの 「目的 ・位置付 け」では、その地域 における課 題や省エネル ギーに取 り組む 目的、 ビジ ョンにおけ るね らい等が記述 され る。また、 ビジ ョンが 自治体 の政策の中で、 どういった位置付 けがされているの か、先行す る他の諸計画 との整合性 も説明され る。

Ⅱの 「 初期段階調査」では、 自然 ・社会的条件から、

地域におけるエネル ギーの使用状況、省エネルギー の可能性量等、 ビジ ョン策定の基礎 となるデータが 整理 され る。その際、地域の実態がよ り把握できる ように、住民アンケー トや事業所アンケー ト等 も活 用 され る。Ⅲの 「 基本方針」は、 「 初期段階調査」

で明 らかになった地域特性 をもとに、省エネルギー 政策 を実施す る うえでの、行動指針、行動 目標、行 動計画等の基本方針 を決定 し、具体的な数値 目標 を 定めている。Ⅳの 「 重点 プロジェク ト」は、地域が 取 り組むべき行動計画の中でも、特 に重点的に取 り 組むべきプランを提示するものである。重点プロジェ

ク トには、ハー ドとソフ トの両方のプランが盛 り込 まれ るのが一般的で、その効果の試算 もなされる。

その際、そのプランの実現性や経済性な どが検討 さ れ る。 V の 「 推進計画」は、策定 され るビジ ョンが どのような形で進 め られ るのか、その中心 となる体 制やスケジュール、地域内の各主体の役割や連携 に ついて示 され る。Ⅵの 「 フォローアップ」では、 ビ ジ ョン策定後 に計画がきちん と運用 されているかの チェック ・見直 しを実施す るための管理の方策が示

され る。

各 自治体の報告書 も多 くがこの形で取 りまとめら れている。特 に、2000 年度の補助事業開始から年度 が経過 してい くにつれて、 この形式 ・内容が一般的 になってきてい る。

省エネルギー ビジ ョンを評価 の対象 とす る理 由と しては、次の

2

点が考 え られ る。

( 丑 地域 レベル の温暖化対策

② 予算 による制約 が小 さい

① について。 自治体の温暖化対策 としては、法定計 画である 「 温室効果ガスの排出の抑制等のための措 置 に関す る計画

(「 実行計画

」)

がある。 しか し、

これが 自治体の庁舎 をその主な対象 にしているのに 対 し、省エネルギー ビジ ョンは、法定計画ではない が、当該地域全域 とそこにおける産業 ・民生 ・運輸 の各部門を対象 とし、実行計画 を含めた広い範囲を フォロー している。 自治体の温暖化対策 にとって、

エネルギー管理 は大 きな位置 を占めている。そのた め、省エネル ギー ビジ ョンの地域 レベルの温暖化対 策 としての役割 は大 きい。② について。定額の補助

‑ 58 ‑

(3)

事業であるため、ひ とまずは、 自治体 において通常 困難 とされ る予算や人材の確保 といった問題 による 制約か ら自由であるとい う側面 をもっている。 これ により、 自治体のニーズを反映 した詳細な調査の実 施 と積極的な住民参加 による議論 を尽 くした計画づ

くりができる。

以上が主な理 由であるが、省エネルギー ビジ ョン は、今後各 自治体 において必須 となって くる地域 レ ベル における温暖化対策 を具体的に展開できる可能 性 をもった計画であ り、補助事業が終了 した場合で も、類似の計画に生かす ことができる内容であると 思われ る。

2‑2

省エネルギー ビジ ョン評価の意義

2002

4

1日施行の 「

行政機関が行 う政策の評 価 に関す る法律」 により、 日本でも、国や 自治体で

「 政策評価」・「 行政評価」の導入 が進 んでい る。

自治体の政策 についての評価 は、実施主体 によっ て、① 「自治体 による自己評価」、② 「 第三者 によ る外部評価」、③ 「自治体 と ( 時 には委託 ・協働 に よって)利害関係者が協力 して行 な う第二者評価

に分類す ることができる。また、 目的 も① は、 「 職 員の意識改革、事務事業の改善、利害関係者‑のア カ ウンタビイティを果 たす」 こと、② は、 「 全」都 道府県や 「 全」市 を対象 にす ることでの 自治体間に おける競争の促進、③ は、 自己評価 と第三者評価 の 中間的なもので、他の事例 を参考 に事務事業 を改善 す ると同時に自治体間の競争 を促す、 とい うように それぞれ異 なっている。 ( 増原

2003)

本研究では、すでに省エネルギー ビジ ョンが策定 された自治体の報告書 を対象 に共通指標 を用いた点 数評価 を行な うが、 ここで実施す る評価 は、上の分 類 にしたが うと、第三者 による外部評価 とい うこと

になる。

最近では、「 格付け」のように共通指標 を用いて、

自治体間の取 り組みを比較す る外部評価 の事例 も少 しずつ現れてきてお り、 [注

4

]今 回のように、 自 治体間の政策 を比較す ることにも適用 できる。

共通指標 を用いた 自治体の環境政策 に関す る評価 については、次の よ うな意義が指摘 されてい る。

増原

(2003)

は、共通の指標 を用いた評価 の意義 として、( 彰 「 気付 き」② 「 模倣の機会」③ 「 独 自性 の発揮」の

3

つ を挙 げ、次のよ うに述べてい る。

( 彰 「 気づ き」

ある自治体が、他の 自治体 と比較 して、環境状

態が悪かった り、取 り組みが遅れている分野に 「 気 づ く

② 「 模倣 の機会」

先進的な 自治体の取 り組み状況や対策の概要 を 知 ることによって、 「 模倣

につなが り得 る

③ 「 独 自性 の発揮」

政策 ・対策の改良、他の事例 をヒン トにした新 しい対策 を生み出す必要性 が生 じる

また、宇賀

(2002)

も住民か らみた行政サー ビス の向上の視点か ら、評価 について、

「(

評価 の)手法 が洗練化 され、住民の信頼 を得 るようになれば、『 介 護移住』のよ うな 『 足による投票』の可能性が増大 し、地方公共団体の競争が活性化す ることも、ある 程度は期待 しうることになろ う。 この ことは、地方 公共団体による行政サー ビスの向上‑のインセンティ ブを付与 し、長期的には、住民本位の行政 を実現す ることに資す るであろ う

」 [注

5

]と述べている。

実際には、共通指標 を用いた評価の実施 には、「 適 切 な指標設定の困難性」等のさまざまな問題 もある が、その効果 も期待 できる。

本研究では、 こうした比較の手法 を用いることで 明 らかになる計画の中身に注 目している。地域 レベ ルで見た場合、 自治体 における現状の温暖化対策は 効果がない ことが指摘 されているが、省エネル ギー ビジ ョンについても、地域 レベルでの温暖化対策 に 寄与す るための計画策定の条件が整 っているにもか かわ らず、実際に機能 しているかは疑問のあるとこ ろである。[注

6

]策定 された計画の内容 を指標化、

点数化す ることで、計画の現状やそこに生 じている 課題 を具体的に確認す ることができる。

3.

評価の方法

3‑1

評価項 目

評価 の方法 としては、中村 らが

2002

年度 に作成 したものをベースに項 目 ・配点の見直しを行なった。

( 中村 ・山口2004

)改訂版の評価シー トを表に示す。

2002

年度版 は、2000 年度 に策定 され た全国の省 エネル ギー ビジ ョン報告書の分析 をもとに、構成 ・ 項 目等 を洗い出し、評価項 目 ・配点 を定めたもの と なっている。 しかし、評価項 目 ( 指標)や配点に採 点者の窓意性が現れやすい傾向があった。そこで、

新たに評価項 目の見直 しを実施す る際、2003 年

7

に作成 された

NEDO

( 新エネルギー ・産業技術総合

開発機構)が作成 した 「 地域新エネル ギー ・省エネ

ル ギー ビジ ョン策定ガイ ドブック〜地域 における新

(4)

エネルギー ・省エネルギー導入の促進 に向けて

〜」

( 以下、ガイ ドブック)および同年

8

月に財団法人 省エネルギーセ ンター九州支部が作成 した 「 省エネ ル ギーの推進 にあたって 」 の内容 を参考 にした。

「 ガイ ドブック」には、省エネル ギー ビジ ョンの 策定手順 として、報告書に記載 され るべ き調査、計 画の内容か らその手法まで、比較的詳細 に説明され ている。ただし、 この 「 ガイ ドブック」は、初期段

階調査の説明に偏 っているところがあ り、その他の 部分については、「 省エネルギーの推進 にあたって

で内容 を補った。「 省エネルギーの推進 にあたって 」

には、省エネルギー ビジ ョン策定 自治体が多い九州 の事情 を反映 して、地域性 と策定 による効果 を重視 した視点か ら、 より具体的な取 り組み方の指針が示 されてい る。

1

省エネル ギー ビジ ョン評価 シー ト ( 改訂版)

構 成 ・ 必須 項 目 評価 項 目 配 点

< 目的 . 位置 付 け> ・ 背景

Ⅰ‑1

省エネルギ‑推進 の背景 1

・ ね らい .目的

Ⅰ‑2

ビジョン策定

あたつての明確 なね らい .目的 1

・ ビジョンの位 置付 け

Ⅰ‑3

エネルギー . 環境施 策 との 関係 . 連携 1

<初 期段階調査 > ・ 基礎 的環境 条件

Ⅱ‑1

自然 . 社 会的条件 の整理 1

・ エネルギー使 用 の 実 態調 査

Ⅱ‑2(Ⅱ‑2(12)

) エネルギー供給構 造 の把握 エネルギー消 費量 の推計 ( 全体 ) 1 1

I‑2(3

) エネルギー消 費量 の推 計 ( 産 業 . 民生 . 運輸 の部 門別) 1

I‑2(4)

各部 門の詳細 な分 筆 引こよるエネルギー消 費量 の推計 1

Ⅱ‑2(5)

モニター調査 の

実施

1

Ⅱ‑2(6)

エネルギー消 費 の経 年 変化 1

Ⅱ‑2

( 7) エネルギー消 費 の将 来 予測 1

・ 省エネルギー可能 性 検 討

Ⅱ‑3(Ⅱ‑3(12)

) 住 民アンケー トの実施 事 業者アンケー トの実施 1 1

Ⅱ‑3(3)

省エネルギー可能 性量 の試 算 ( 全体 ) 1

I‑3(4)

省エネルギー可能 性量 の試 算 ( 産業 . 民生 . 運輸 の部 門別 ) 1

Ⅱ‑3(5)

言 羊細な分 類 によるエネルギー可能性量 の推計 1

Ⅱ‑3(6)

.部 門横 断的

対 策

による省エネルギー試算 1

< 目標 設 定 > ・ 基 本 方針

Ⅲ‑1(1

) 行

指針 の

設 定

1

Ⅲ‑1(2

) 行動 E ]積 の設

1

Ill‑1(3

) 行 動計画 の設 定 1

Ⅲ‑1(4

) 地域 特性 の反映 1

Ⅲ‑1(5

) 住 民参 加 ( ワークショップ等 ) 1

・ 数値 目標

Ⅲ‑2(1)

目標 年次 の設 定 1

Ⅲ‑2(2

) 削減 目標値 の設 定 1

<重 点プロジェクト> ・ 重 点プロジェクト

Ⅳ‑1(1)

重 点プロジェクトの設 定 1

Ⅳ‑1(2)

設備 導 入プロジェクト 1

N‑l(3

) 行 動実践プロジェクト 1

Ⅳ‑1(4)

地域 の課題 . ニーズの反映 1

Ⅳ‑1(5)

重 点プロジェクトの効 果試 算 1

・ 実現 性 . 経済 性

Ⅳ‑2(1)

実現 性 . 経済 性 のある実行プログラム 1

Ⅳ‑2(2)

目標 期 間の設 定 ( 短期 .中期 . 長期 ) 1

Ⅳ‑2(3)

具 体 的な予算 措置 1

<推進計 画 > ・ 推進 体制

Ⅴ‑1(1

) 推進体制 の整備 1

Ⅴ‑1(2)

庁 内推進体制 の整備 1

Ⅴ‑1(3)

住 民 や関係 団体 との連携 1

Ⅴ‑1(4)

実施 主体別 の役割 の明確 化 1

Ⅴ‑1(5)

推進 スケジュー

1

・ 協働 事 業

Ⅴ‑2(1

) 地域 で活 動するリーダー . 団体 の育成 1

Ⅴ‑2(2

) ワークショップ. 勉 強会 の開催 1

Ⅴ‑2(3)

協働 事 業推進体 制 の整備 1

Ⅴ‑2(4)

具体 的な協働事 業 の提 案 1

・ 普 及 啓発 . 広報 活 動

Ⅴ‑3(1

) 地域 住 民へ の効 果的な広報 活動 1

Ⅴ‑3(2)

省エネ情 報の提供 . 省エネイベントの実施 1

<フォローアップ> ・ フォローアップ

Ⅵ‑1(1)

フォローアップ体制 の整備 1

Ⅵ‑1(2)

継続 的なフォローアップの 明確 化

1

VI‑l(3)

ビジョンの評価 、見 直 しシステム

(PDCA)

の明確 化

1

Ⅵ‑1(4)

評価 基準 の設

1

Ⅵ‑1(5)

評イ 面主体 の 明確 化

1

Ⅵ‑1(6)

目標 期 間の設 定

1

・ 情 報 公 開

Ⅵ‑2

情報 公 開の整備

1

‑ 60 ‑

(5)

3‑2

配 点

配点については、今回の改訂で

、2002

年度版の課 題であった 「 採点の窓意性」の排除、 とい うことに 重点 をおいた。 「 採点の窓意性」を排除するために、

以下の

2

点 に配慮 した。

( 彰

2002

年度版では、

3

点満点の評価項 目などがあっ たため、採点者の主観 によって採点がぶれ ることが あった。そこで、 0か

1

とい う採点方法に変え、ひ とつの評価項 目に対 して、配点 をすべて一律

1

点 と した。

1

点 を与 える根拠 として、記述があるかないか に限定す る、 とい う採点方法に変 えた。その際、記 述の有無だけでは、それが実際に計画の運用 に結び つ くのか、 とい う部分が問われにくくなる。そのた め、運用 に直結す るような具体的な項 目については 指標化 し、項 目の細分化 を図ることでこの点 を補 っ た。 この結果、評価項 目は

2002

年度の

25

項 目か ら 倍 の

50

項 目に増 えてい る。

また、他の改良点 としては、評価 シー トで用い ら れている用語 を

、NEDO

の 「 ガイ ドブック

に使われ てい るものに基本的には統一 した。

4.

省エネルギー ビジ ョンの集計結果

4‑1

策定状況

省エネルギー ビジ ョンの策定状況 を表 2、表 3で 示す。表

2

は年度別の策定状況 を都道府県市 区町村 別 に示 している。策定数は年度 を経 る毎 に増 えてい る

全体では町が最 も多 く、次いで市区、村、都道 府県の順 になっている。表

3

は策定状況 を地域区分 によ り示 している。策定 自治体 は九州地 区が最 も多 く、東北、中国地 区がそれ に続いてい る

表 2 都道府県市 区町村別策定状況 区 分

年 度

都道府県

市、 区 町 村 合計

2000

年度

05 5 3 13

2001

年度

1 6 ll 1 19

3

地 区別策定状況

二 ㌧北海道東北 関東 北陸 中部 近畿 中国 四国 九州 合計

2000

年度

1 3 2 003 004 13

200

1年度

03 3 1 2 2 1 1 6 19

地域区分 は以下の とお りとした 北海道 :北海道

東 北 : 青森、

関 東 :茨城、

北 陸 : 新潟、

中 部 :山梨、

近 畿 :滋賀、

中 国 :鳥取、

四 国 :徳島、

九 州 :福 岡、

田 玉 井 岡 庫 島 知 本 秋 埼 福 静 兵 広 高 熊 ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ 城 馬 川 阜 阪 山 媛 崎 宮 群 石 岐 大 岡 愛 長

手 木 山 野 都 根 用 賀 岩 栃 富 長 京 島 香 佐 形 葉 知 良 口 山 千 愛 奈 山 福島 東京、神奈川

山 重 歌 三 和

大分、宮崎、鹿 児島、沖 縄

4‑2

得点グルー プ別 自治体数の推移

1

は自治体 を

5

つの得点 グループに分け、年度 毎の推移 を表 している。全体的な傾向 として、

24

点 以下および

40

点以上が極端に少な く

、25

〜 29

点 と

30

〜 35

点のグループがほぼ同じ数 となってい る。また、年度別の割合をみると、いずれの年度も、

24

点以下お よび

40

点以上 を除 く中間層が多い とい うことに変化 はないが、

2002

年度 になって、

30

点 以上

、35

点以上の 自治体が他の年度に比べて増 えて きてい る。

2000

年度か ら

2002

年度 にかけて、 ビジ ョン策定 自治体 は

3

倍以上 に増 えているにもかかわ らず、各 グループの割合が大 きく変化 しない とい うことは、

得点の高い報告書 も得点の低い報告書 も同じよ うに 増えているとい うことであり、全体 としてレベルアッ プしたわけではない。

年度 2000年度

0% 20% 40% 60% 80% 100%

2001年度

2002年度

□〜24点q25点‑29

因3

0〜34団35

点〜39 点

EEL40

点以

図 1 得点 グルー プ別 自治体数 の推移

4‑3

構成別得点率状況

図 2は、評価対象 となっている全 自治体の得点率 を評価 シー トの構成別 に示 したものである

全体で みた場合、

「目的 ・位置付け」は

、89.6%

と高い 得点率 となっている。 しか し、それ以外の部分は 7 割 を越 えるものがな く、

Ⅱ〜V

の 「 基礎段階調査」 、

「目標設定」、 「 重点 プロジェク ト」、「 推進計画」 に

(6)

ついては、それぞれ、

68.5%

63.5%

69.4%

6

割代の得点率 となっている。 これは、十分な調査 の実施、計画の策定が行なわれているとは言 えない 結果である。そして、Ⅵフォローアップに関しては、

得点率が

3

割程度 となってお り、 この部分が特 に、

不十分 な 自治体が多かった ことがわかる。

図 2 構成別得点率状況

構成

44

必須項 目別得点率状況

図 3は図 2の結果をさらに詳細に見たものである。

評価 シー トの必須項 目別 にみた得点状況 を示 してい る。

Ⅰ 「 目的 ・位置付け」の項 目については、

1

2

3

のいずれ も

80

% を超 えてお り、整理 できてい る 自治体 が多い。

Ⅱ 「 初期段階調査」の項 目は、 1の 「 基礎的環境 条件」 は得点が

90.5%

と高い ものの、

2

の 「 エネ ル ギー使用 の実態調査」、

3

の 「 省エネル ギー可能 性検討」 ともに

70

%を割 り込んでいる。 これは、

供給構造の把握や消費量推計等、既存の統計データ が得やすい部分はできていても、地域の実情 を把握 す るためのモニター調査の実施 な ど独 自の調査 につ いては、実施 しているところが少ないことが原因で ある

「 目標設定」については、

2

の 「 数値目標

」83.1%

であるのに対 し、

1

の 「 基本方針」が

60%

を切 っ ている。基本方針 には地域特性 を反映 させ る必要が あるが、 Ⅱで見たように、調査が地域の実情 に踏み 込んでいないために自治体独 自の方針 に結びついて いない ものが多い ことを示 してい る

「 重点プロジェク ト」の項 目は、プロジェク ト の設定状況が

83.2%

となってお り、ハー ド・ソフ

ト両面の計画がなされている自治体が大半である。

しかし、具体的にこれ をどう実施す るのか とい う2

の 「 実現性 ・経済性」 をみると

、46.4%

と著しく落 ち込む。地域の課題やニーズを反映 し、それが具体 的にどのような効果があ り、期間を設定 して、 どう いった予算 をつけて実施す るのか とい うことまでは 考 え られていない 自治体が多い。

「 推進計画」については、これも 「 重点プロジェ ク ト」 と同じ傾向がみ られ る。推進体制の整備 とい う文言はほとん どの 自治体で謳われてお り、必須項 目でみても

74.6%

とい う得点率が出ている。 しか し、具体的な取 り組み となると得点率がほぼ半減す る。協働事業に関しては、必須項目での得点率が

35.8%

と、推進体制の整備 と比べて半分程度 に過 ぎず、そ の具体的な事業 については、提案 さえもほとんどな されていない。一方、普及啓発 ・広報活動は、

8

割 以上の 自治体が実施 を計画 している。 これは、行政 が比較的実施 しやすい行動メニューなのであろうが、

効果が どの程度期待できるのか不透明な分野でもあ り、 ビジ ョンの 目標達成‑の貢献度は測 りづ らい。

「 フォローアップ」は構成別 の場合 と同じく、

フォ ローアップ、情報公開 ともに

3

割程 に過 ぎず、

策定後の管理についての具体的取 り組みについては、

多 くの 自治体でほ とん ど考慮 されていない。

%

100

80

60

40

002

97.3

1

3

2

1

1 3

12

:

Ⅲ Ⅲ

Ⅳ Ⅳ

Ⅴ Ⅵ Ⅵ 必

項 目

II l I I I Il

1

1 2 1 2

1

2 3 1 2

3

必須項 目別得点率状況

5.

省エネルギー ビジ ョンの評価

評価結果の特徴 として挙 げられ る点は、具体的な 計画の欠如 とい うことである。得点が高い項 目は、

初期段階調査 において既存の統計資料で処理できる ものに集 中してお り、それ以外のもの となると文言 だけで済ませてしま う、 とい う傾向が見 られ る。 こ れはいずれの年度 においても共通 している。課題 を い くつか整理す ると、① 「 実現性 ・経済性の観点の 不足」、② 「 協働体制‑の考慮不足」③ 「 フォ ロー

‑ 62 ‑

(7)

ア ップ体制 の欠如」 を挙 げることがで きる。

① 「 実現性 ・経済性 の観点 の不足」

実現性 ・経済性 を考慮 したプロジェク トが具体的 に描 けなけれ ば、 目標の達成 は困難である。地域 に おいて実現可能 な実施体制や予算措置 を、期 間を定 めて ビジ ョンの中で提案す る必要があるだろ う。そ れ によって、その後の具体的な展開‑ とつながる。

初期段階調査 も本来そ うしたプロジェク トを導 き出 すために行なわれ る。そ うでなけれ ば、掲 げ られた プロジェク トが単 なる検討課題 に終わる可能性が高

この点 については、 ビジ ョン策定後の 「 重点テー マ に係 る詳細 ビジ ョン調査」や 「 事業化 フィージ ビ リティスタディ調査」 (

FS)で具体化 で きる、 との

考 え方 もあるかもしれない。 しか し、 これ らの調査 を活用する場合も、後付け的な捉 え方により、 ビジ ョ ン策定の段階での具体性 は必要がない とい うのでは な く、実現性 ・経済性 を確保す るひ とつの手段 とし て計画の中にあ らか じめ位置付 け られ るべ きであろ

う。

② 「 協働体制‑の考慮不足」

現行 の温暖化対策が効果 をあげていない理 由は、

その取 り組みが地域 レベル で展開できていない とこ ろにある。温暖化対策 を地域 レベルで展開してい く うえでは、行政だけでな く、地域 の住民や事業者 の 取 り組 みも不可欠である。そのため、計画 を効果的 に進 めるにあた り、各主体が連携す ることは必須 と なるだろ う。 しか し、 これまで 自治体の行政部門を 中心 に行なってきた取 り組みの範囲を広 げよ うとし た場合、具体的なプロジェク トを通 しての各主体 の 協働体制 は欠かせ ない。 この連携 を強化す るよ うな 体制作 りを 目的 とした協働事業や ワー クシ ョップ等 を提案 し、実施主体の育成 を図ることも重要である。

③ 「 フォ ロー ア ップ体制 の欠如」

ビジ ョンの報告書ではフォ ローア ップに関す る記 述が少 ない ことが特徴的である。総合得点が高い 自 治体 においてもフォ ローアップの部分は十分 な内容

とはなっていない。計画 を正 しく運用するためには、

管理 の体制や方法 を明確 にす る必要がある。また、

管理の前提 としては、計画 を数字で把握す ることは 必須 であ り、そのためにもプロジェク トの効果の試 算 と目標の関連性 は重要である。 この部分は 目標設 定や具体的なプロジェク トの設定の部分 とも関連 し てい る。体制作 りに関 しても、 「 協働体制」 の部分 と重 なるところはあるが、段階的に地域的な広が り を持たせ られ るよ う、ベース となる管理主体 を組織

してお くことが必要である。短期的 には 自治体 内に

「 温暖化対策推進室」等 を設 けることで対処 できよ う。中長期的 には住民 を巻 き込んだ管理体制 を導入 できるよ う実施主体 の育成 にも力 を入れ る必要があ る。

6.

おわ りに

今 回、省 エネル ギー ビジ ョンの評価 を試 みた。

評価結果 か ら見 えてきたものは、大半の 自治体 にお いて、計画 に具体性が伴 っていない とい うことであ る。

文言だけの ビジ ョンは作れても、それ を実行 に移 すための具体的な方策が多 くの報告書か らは見えて こない。具体的 に何 をす るのか、 となった ときに何 の記述 もないのが ビジ ョンの報告書 である。

報告書で具体的な取 り組みの提案が書かれてない 以上、策定後の計画が地域 における温暖化対策 とし て機能す るとは考 えに くい。 これでは省エネル ギー

「ビジ ョン」 としては不十分であろ う。今 回明 らか になった 「 実現性 ・経済性 の観点の不足」、 「 協働体 刺‑の考慮不足

「 フォ ロー ア ップ体制 の欠如」 の 課題 の克服 は地域 レベル の温暖化対策計画 を作 る う えでは重要 になって くるもの と考 え られ る。

本研究 における評価方法 については、特 に指標 の 設定や配点 について、客観性 の問題等 さま ざまな批 判 が予想 され るが、確 かにこうした評価 自体 は 「 断 片的で一面的な評価」であることは間違いない。 し かし、 ここでは、武智 ( 西尾編

2000)も述べ るよ う

に、 「 限定的な評価 であることを了解」 した うえで

「 む しろ、結果 を用い ること

〔 注

7〕

を通 じ、評 価方法 に関す る課題 の抽 出も含めて今後 に生かす こ

とを重視 してい る

今後 さらにヒア リング調査 を加 えて、 ビジ ョン後 の 自治体 の取 り組みを詳細 に調べ ることで、 ビジ ョ ンとその後の実効性 の関連性が明確 になって くるで あろ うし、評価方法の改善 にもつながって くる。 こ

うした作業 については、今後 の課題 としたい。

[1] 2001

年に全国地球温暖化防止活動推進セ ンター

は全国の市 区町村 を対象 に温暖化対策の実態調査

を行 ってい る。 ここでは、あ らか じめ設定 された

93個の温暖化対策施策の実施 の有無 について調査

してい る。 この結果、 1自治体 あた り最 も多かっ

た取 り組みは、

4

つの大分類 でみ ると、 自治体 の

(8)

「 事業者 の立場 での地球温暖化対策

(自治体庁 舎内における取 り組み)で平均

6.6

個 となってお り、次いで 「 市民 ・事業者」‑の啓発 ・支援」の

2.3

個、 「 公共事業 における環境配慮」、 「 脱温暖化 イ ンフラ整備」 はそれぞれ 1 . 0個、1 . 5個 となっ てい る。 このよ うに、 自治体 における現行の施策 は行政の庁舎 における限定的な取 り組みか温室効 果ガスの削減に直結 しない啓発活動が中心であ り、

地域全体の温室効果ガス削減 に直接的には寄与 し ていないことが明らかにされている。中ロ毅博 「 自 治体 における温暖化防止対策の動 向一京都議定書 採択以降 を中心 に‑」全 国環境研究会誌 第 28 号 第

1

号,

2003 p2‑ 12

参照。

[2] 2003

年度以降、初期段階調査 は単独 ではな く な り、地域省エネル ギー ビジ ョン策定調査、重点 テーマに係 る詳細 ビジ ョン調査、事業化 フィージ ビリティスタディ調査 の

3

事業の形 に変更 となっ た。

[3] FS

の対象 は当該事業 を実施す るもの となって い る。

[4]

類似の事例 としては、 「 環境 自治体会議年次報 告書」、 「日本 の環境首都 コンテス ト」、 「 地球 にや

さしい 自治体 ランキング」等 がある。

環境 自治体会議

2001

年度 環境 自治体会議年次 報告書

」2002

5

環境市民 「日本 の環境首都 コンテス ト」

環境市民 ホームページ

http://www.kankyoshimin.org/index.html

日本総研 「 地球にや さしい 自治体 ランキング」THE

212003

4

月号,

PHP

研究所

[5]

宇賀克也 『 政策評価 の法制度

有斐 閣、

2002

pplO5107

参照。

[6]

中村 らが実施 した

2002

年度 に実施 した

2000

年度省エネル ギー ビジ ョンを策定 した全

13

自治 体 を対象 としたアンケー ト調査 によると、計画 を 定期的にチェックしている自治体 は

13

件中

4

件、

計画 をチェックす るシステムを有 してい る自治体 は

13

件 中

2

件 となってお り、 ビジ ョンが策定後 放置 されている傾向が強い。地域循環研究所 「 地 域循費

闘 RJVol.4No.2 2002

5

pp1321

参照。

[7]

武智秀之 「 信頼 の制度設計 一 自治体サー ビス の認証 と格付 け」西尾勝編著 『 行政評価 の潮流 一 参加型評価 システムの可能性』 ( 財)行政管理研 究セ ンター,

2000

pp134137

参照。

参考文献

植 田和弘 「 地球温暖化防止 と地方 自治体 の環境経済 戦 略

月刊 自治 フォー ラム』第一法規

、2005

8

月号、

v

o

L551、pp.1319

宇賀克也 『 政策評価 の法制度』有斐 閣、

2002

年 環境省 「 京都議定書 目標達成計画

」2005

4

月 経済産業省資源エネルギー庁省エネル ギー部 ・新エ

ネル ギー部 「 地域新エネル ギー ・省エネル ギー ビ ジ ョン策定ガイ ドブック〜地域 における新エネル ギー ・省エネル ギー導入の促進 に向けて

〜」

新エ ネル ギー ・産業技術総合開発機構新エネル ギー導 入促進部省 エネル ギー対策部、

2003

7

月 財 団法人省エネル ギーセ ンター九州支部 「 省エネル

ギーの推進 にあたって

」2003

8

高橋秀行 『 市民主体 の環境政策 〔 上〕 一条例 ・計画 づ くりか らの参加 ‑』公人社,

2000

中村修 ・山 口龍虎 「 環境政策評価 の試 み

環境 自

治体ハ ン ドブ ック』西 日本新 聞社 、

2004

3

pp.130136

西尾勝編著 『 行政評価 の潮流 一参加型評価 システム の可能性』 ( 財)行政管理研究セ ンター,

2000

年 増原直樹

『 共通指標』 を用いた環境 自治体度調査 の意義 と課題一 自治体の環境格付け実施 に向けて」

『リサイ クル文化』

68

号 リサイ クル文化社、

2003

pp.5664

参考 ホームペー ジ

NEDO

ホームページ

http://www.nedo.go.jp/

省エネル ギー ビジ ョンの報告書はここのデータベー スか らすべて ダウンロー ドが可能 となってい る。

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参照

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