環境に配慮した学校施設の整備推進のために
- 学校施設の環境配慮方策等に関する調査研究報告書 -
平成20年2月
国立教育政策研究所 文教施設研究センター
「学校施設の環境配慮方策等に関する調査研究」研究会
はじめに
近年、地球温暖化等、さまざまな地球環境問題が世界共通の課題として大きく取り上げられている。特に、
地球温暖化は異常気象、砂漠化等による食糧問題や生態系への深刻な影響が懸念されており、地球温暖化対 策への国際的な取組みの一環として、平成 9 年 12 月に京都で開催された「気候変動枠組条約第 3 回締約国 会議」において、わが国をはじめとする先進諸国における温室効果ガスの具体的な排出削減目標を盛り込ん だ「京都議定書」が採択され、平成 17 年 2 月に発効した。
この議定書で、わが国においては 2008(平成 20)年から 2012(平成 24)年までの温室効果ガス排出量 を、1990(平成 2)年比で 6%削減を約束しており、さらなる長期的・継続的な排出削減のため、今後とも 一層の対策を進めていくことが重要となっている。
学校施設における取組みとしては、文部科学省において、平成 9 年度から「環境を考慮した学校施設(エ コスクール)の整備推進に関するパイロット・モデル事業」を実施するとともに、平成 12 年度には「環境 を考慮した学校施設に関する調査研究」において、学校施設における地球環境への負荷低減や、子どもた ちへの環境教育面の充実が提言されている。
また、文部科学省が平成 17 年に取りまとめた「耐震化の推進など今後の学校施設整備に在り方について」
においては、今後、限られた予算の中で、学校施設の耐震化の推進と老朽施設の質的整備の推進を効率的に 実施するにあたり、これまでの建て替えによる整備から、改修による整備への転換を図る必要性が提言され ている。
改修・改善整備に当たり環境配慮方策を併せて講じることは、学校施設における環境配慮の重要性が高ま っている背景を踏まえれば、大切な取組となるものである。
このような背景から、本研究所では、平成 17 年 10 月「学校施設の環境配慮方策等に関する調査研究」を 設置し、今後の学校施設整備に係る施策に資するために、既存学校施設等における居住環境改善を含む環境 配慮方策に関する調査研究を実施した。
本報告書は、学校施設の居住環境や環境配慮に関する現状と課題を分析し、光熱水利用等における省資
源・省エネルギー取組の推進及び環境教育への効果を踏まえ、既存学校施設の改修等にあわせて実施できる
環境配慮方策を提案することにより、今後、施設整備を予定している学校施設関係者等にとって、有用な資
料になることを期待するものである。
環境に配慮した学校施設の整備推進のために
- 学校施設の環境配慮方策等に関する調査研究報告書 - 目次
はじめに
第1章 調査研究の概要
1 これまでの取組・経緯 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 1-1 政府における取組 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 1-2 学校施設における取組 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 (1)環境を考慮した学校施設(エコスクール)の整備推進に関するパイロット・モデル事業 (2)環境を考慮した学校施設(エコスクール)の整備について
(3)環境を考慮した学校施設(エコスクール)の現状と今後の整備推進に向けて
(4) 学校施設における省エネルギー対策について ~地球環境のためにわたしたちができること~
2 調査研究の目的・内容 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 2-1 背景・目的 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 2-2 調査研究の内容等 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5
第2章 アンケート調査の分析
1 アンケート調査の目的・方法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 1-1 アンケート調査の目的 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 1-2 アンケート調査の方法等 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8
2 アンケート調査の分析 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9
2-1 アンケート調査の結果(概要) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9
(1)校舎改修における環境配慮 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9
(2)教室の室内環境 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 17
(3)学校施設の省エネルギー取組状況 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 24
2-2 学校施設の環境配慮対策に関する調査結果のまとめ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 26
2-3 環境配慮方策の基本的考え方 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 29
第3章 環境配慮方策の検討
1 環境配慮方策の目的・内容 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 34 1-1 環境配慮方策の目的等 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 34 (1)環境配慮方策の基本的考え方 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 34 (2)環境配慮方策改善メニューの目的 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 35 1-2 環境配慮方策改善メニューの項目及び構成 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 36 (1)環境配慮方策改善メニューの項目 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 36 (2)環境配慮方策改善メニューの構成 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 38 1-3 コスト・効果試算に係る設定条件 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 39 (1)イニシャルコスト ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 39 (2)ランニングコスト・効果 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 40 1-4 既存学校施設の改修等における主な法的留意事項 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 41
2 環境配慮方策改善メニュー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 42 2-1 やさしく造る
(1)断熱性能の向上 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 43 (2)日射の遮蔽・照り返しの防止 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 49 (3)適切な室内温度 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 53 (4)室内照度の均一化 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 56 (5)黒板の見やすさ向上 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 60 (6)学習に適した音環境の確保 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 63
2-2 賢く・永く使う
(7)自然風の活用 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 66 (8)自然光の活用 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 70 (9)エネルギー資源としての活用 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 72 (10)エネルギーの効率的利用 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 77 (11)適切な運用管理 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 83
2-3 学習に資する
(12)環境問題について学習できる工夫 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 88
参考資料
(参考1)学校施設の環境配慮方策等に関する調査研究(研究会規定) ‥‥‥‥‥‥ 92
(参考2)主な参考文献 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 94
第1章 調査研究の概要
1-1 政府における取組
• 地球温暖化対策の国際的な取組みとして、気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)において、平成9 年に「京都議定書」が採択された。これを受け、わが国では地球温暖化対策推進本部を設置し、平成10 年に「地球温暖化対策推進大綱」が決定されている。
• また、これまでもわが国においては、平成5年の「環境基本法」の制定など、地球環境問題への対策が図 られてきたところであるが、「京都議定書」が採択されたことにより、さらに「地球温暖化対策の推進 に関する法律(地球温暖化対策推進法)」の制定などを通じて、地球温暖化対策推進の基礎的な枠組み の構築が実施された。
• その後、平成17年の「京都議定書」の発効を受けて、「京都議定書目標達成計画」を定めること等を内 容とした「地球温暖化対策推進法」が改正された。この「京都議定書目標達成計画」においては、京都 議定書の6%削減約束の確実な達成と、地球規模での温室効果ガスの長期的・継続的な排出削減の両方の 視点から、持続かつ発展可能な社会の実現につながる対策・施策を盛り込むこととされている。
表1-1 国内外における地球温暖化対策の主な取組み
年 国際的な動き 国内の動き
平成 2 年 (1990 年)
・地球温暖化防止行動計画
地球環境保全に関する関係閣僚会議において策定 平成 4 年
(1992 年)
・気候変動枠組条約 採択 平成 5 年
(1993 年)
・環境基本法 制定 平成 6 年
(1994 年)
・気候変動枠組条約 発効 ・環境基本計画 閣議決定 平成 9 年
(1997 年)
・京都議定書 採択 ・地球温暖化対策推進本部設置 平成 10 年
(1998 年)
・地球温暖化対策推進大綱 地球温暖化対策推進本部決定
・地球温暖化対策推進法 制定 平成 11 年
(1999 年)
・地球温暖化対策に関する基本方針 閣議決定 平成 12 年
(2000 年)
・第二次環境基本計画 閣議決定 平成 14 年
(2002 年)
・地球温暖化対策推進大綱(新大綱)
地球温暖化対策推進本部決定
・地球温暖化対策推進法 一部改正 平成 17 年
(2005 年)
・京都議定書 発効 ・地球温暖化対策推進法 改正
・京都議定書目標達成計画 閣議決定 平成 18 年
(2006 年)
・第三次環境基本計画 閣議決定 平成 19 年
(2007 年)
・美しい星へのいざない「invitation to “Cool Earth 50”」
内閣総理大臣から世界に向けて提案
・21 世紀環境立国戦略 閣議決定
1 これまでの取組・経緯
1-2 学校施設における取組
• 文部科学省では、地球温暖化対策及び学校教育における環境教育の推進・充実を図るために、環境を考 慮した学校施設(エコスクール)の整備を推進している。
(1)環境を考慮した学校施設(エコスクール)の整備推進に関するパイロット・モデル事業
-文部科学省・農林水産省・経済産業省・環境省-
• 公立学校を対象に、都道府県や市町村が事業主体となり、太陽光発電、太陽熱利用等の新エネルギーを導 入したり、木材利用、建物緑化、中水利用等の整備を推進するモデル事業である。
• 認定を受けた場合は、事業の実施に際して、文部科学省から施設整備費、農林水産省から地域木材等を利 用した内装木質化、経済産業省から太陽光発電等の新エネルギー導入、環境省から地球温暖化対策につい て、支援を受けることができる。
• この事業は平成 9 年度から実施され、平成 19 年度(5 月現在)までに 688 校が認定を受けている。
図1-1 エコスクールパイロット・モデル事業の概要
(2)環境を考慮した学校施設(エコスクール)の整備について(平成 8 年 3 月)
-文部科学省「環境を考慮した学校施設に関する調査研究協力者会議」-
• 文部科学省で実施された調査研究において、環境に考慮した学校施設の在り方等が検討され、報告が取り まとめられた。
• エコスクールの整備に際しては、下記の3つの点に留意することとされている。(図1-2)
施設面
やさしく造る
賢く・永く使う 学習に資する
教育面 運営面
1.施設面・・・やさしく造る
・学習空間、生活空間として健康で快適である。
・周辺環境と調和している。
・環境への負荷を低減させる設計・建設とする。
2.運営面・・・賢く・永く使う
・耐久性やフレキシビリティに配慮する。
・自然エネルギーを有効活用する。
・無駄なく、効率よく使う。
3.教育面・・・学習に資する
・環境教育にも活用する。
図1-2 エコスクールの整備における留意点
(3)環境を考慮した学校施設(エコスクール)の現状と今後の整備推進に向けて(平成 13 年 3 月)
-文部科学省「環境を考慮した学校施設に関する調査研究協力者会議」-
• 平成 12 年度に文部科学省で実施された調査研究では、平成 9 年度から実施している「環境を考慮した学 校施設(エコスクール)の整備推進に関するパイロット・モデル事業」の実績等を踏まえ、今後のエコス クール整備の進め方等について報告が取りまとめられた。
• 環境保全に向けた国内外の取組状況、エコスクール整備の必要性・重要性やエコスクールとして整備され た学校の現地調査等を実施し、整備事例として取りまとめている。
(4)学校施設における省エネルギー対策について~地球環境のためにわたしたちができること~
(平成 14 年 3 月、平成 19 年 3 月)
-文部科学省「学校施設における省エネルギー対策に関する調査研究協力者会議」-
• 学校施設において一般的に使用されている主なエネルギーについて、その無駄をできる限り少なくして
いくための取組みのポイントなどを取りまとめている。
2 調査研究の目的・内容
2-1 背景・目的
• 地球温暖化対策への国際的な取組みを背景として、学校施設においても、施設整備や光熱水利用等にお ける省資源・省エネルギー等について、今後より一層の取組みが求められている。
• また学校は、環境負荷の低減のみならず、将来にわたって環境を大切にする心の育成(環境教育)への 効果が期待されており、これら両面に配慮した学校施設の整備を推進していくことが重要な課題である。
• このような中で、学校施設の環境配慮方策としては、現状と課題を把握しつつ、より効果的な取組みを 積極的かつ継続的に推進していくことが望まれている。
• 文部科学省では、これまで調査研究報告書等において、学校施設における環境負荷の低減や自然との共 生を考慮した施設づくりを提言するとともに、環境を考慮した学校施設(エコスクール)のモデル的整 備を推進してきている。
• 本調査研究では、文部科学省におけるこれまでの取組み等を踏まえつつ、学校施設の環境配慮対策のよ り一層の推進を目的とし、現状と課題を整理・分析しつつ、既存学校施設等における居住環境改善を含 む環境配慮方策の提案につなげるための調査研究を行う。
2-2 調査研究の内容等
《内容》
1)学校施設の環境配慮対策に関する現状と課題を把握するため、平成 17 年度に、公立学校の教師及び 学校設置者等を対象にアンケート調査を実施した。
2)アンケート調査により、学校施設の環境配慮対策に関する現状と課題について分析を行い、既存学校 施設等における居住環境改善を含む環境配慮方策について検討を行った。
3)これまで文部科学省等において提言された調査研究報告書等の内容を踏まえつつ、上記1)2)の分 析結果等をもとに、学校施設の環境配慮方策について整理及び提案を行った。
《体制》
• 国立教育政策研究所に、建築環境・環境教育等の専門家、設計実務者、学校施設管理者等による「学校 施設の環境配慮方策等に関する調査研究」を設置(平成 17 年 10 月 5 日 国立教育政策研究所長決定)し、
調査研究を実施した。
《スケジュール》
平成 17 年 10 月 調査研究会の設置
平成 17 年 10 月~平成 18 年 1 月 アンケート調査の内容検討 平成 18 年 2~3 月 アンケート調査の実施
平成 18 年 4 月~平成 19 年 4 月 アンケート調査の分析、環境配慮方策の検討
第2章 アンケート調査の分析
1 アンケート調査の目的・方法
1-1 アンケート調査の目的
• 学校施設における環境配慮対策に関する現状と教室内環境の課題を把握するため、大規模改修の内容及 び教室の室内環境等について、公立学校の教師及び学校設置者等を対象にアンケート調査を実施した。
• 当該調査結果の分析に基づき、既存学校施設等における教室内環境水準の改善を含む環境配慮方策の基 本的考え方を明らかにすることを目的とする。
1-2 アンケート調査の方法等
<調査の方法>
• 全国の都道府県教育委員会施設主管課長に、「学校施設の環境配慮方策等に関する調査研究」に係るア ンケート調査への協力依頼(平成 18 年 1 月 31 日付事務連絡)を送付し、インターネットによるアンケ ート調査を実施した。
• 調査対象は、サンプリング調査として各都道府県の地理的状況等を考慮の上、各教育委員会等に選定を 依頼した。
<調査の実施時期> 平成 18 年 2~3 月
<調査の内容・対象>
調査の種類 調査内容 調査対象 回答数
(1)校舎改修におけ る環境配慮
・近年の校舎改修に お け る 居 住 環 境 改 善、環境配慮対策等 の実施状況
・改修内容は設計図 書等にもとづき回答
・過去 5 年程度以内に大規 模校舎改修を行った学校 を対象
・所管する教育委員会学校 施設主管課等が回答
小学校 : 377 校 中学校 : 170 校 高等学校: 78 校
計: 625 校
(2)教室の室内環境 ・既存教室における 室内環境の現状及び 課題等
・普段授業を行っている各 校 1~3 名の教師等が回答
小学校 :1,227教師、 731校 (3.2%)
中学校 : 650教師、 401校 (3.9%)
高等学校: 261教師、 152校 (3.7%)
計:2,138 教師、1,284 校 (3)学校施設の省エネ
ルギー取組状況
・学校施設の省エネ ルギーの取組状況
・学級数が標準的な学校
(小学校 12~18 クラス程 度、中学校 6~12 クラス程 度)を対象
・学校管理者(校長または 教頭(副校長))等が回答
小学校 : 696 校(3.0%)
中学校 : 386 校(3.8%)
高等学校: 134 校(3.3%)
計:1,216 校
※回答数:( )内は、全国の公立学校数(平成 17 年度学校基本調査)に対する比率
2 アンケート調査の分析
2-1 アンケート調査の結果(概要)
(1)校舎改修における環境配慮 ※過去 5 年程度以内に大規模校舎改修を行った学校を対象
《調査対象の状況》
建設時期、改修時期 【Q1:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
• 校 舎 の 建 設 時 期 は 1956 ~ 2005 年 で あ り、改修時期は 1985
~2008 年である。
工期が分かれている場合の校舎竣工年は,最終年を集計
1 1 1 5 4 3 5 11 14 10 13 15 24 25 27 36 33 43 35 30 39 58 50 28 31 14 9 7 6 5 4 1 2 3 2 1 2 1 2 2 3 3 4 5 4
1 2 2 1 2 8 43 60 97 101 107 111 35 5 13
22 1
0 20 40 60 80 100 120
1956 1958 1960 1962 1964 1966 1968 1970 1972 1974 1976 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008
[年]
[件数]
校舎竣工年 改修完了年
• 建設後、25~35 年程 度で改修が実施され ている。
(過去 5 年程度以内に大 規模校舎改修を行った 学校を対象)
• 普通教室数は、1~10 室の学校が 35.1%、11~20 室の学校が 44.9%で ある。
• 余裕教室のある学校は、22.9%ある。
【普通教室】
31~40室 1.3%
41~50室 0.2%
21~30室
18.6% 1~10室 35.1%
11~20室 44.9%
教室数 【Q1:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
【余裕教室】
1~10室 22.1%
なし 77.1%
11~20室 0.8%
耐震改修の有無 【Q2:小学校 n=377、中学校 n=170、高等学校 n=78、
教育委員会学校施設主管課等が回答】
• 校舎改修時に、約 80%の学校が耐震改修を実施している。
(過去 5 年程度以内に大規模校舎改修を行った学校を対象)
【小学校】
実施していない 16.2%
実施した 83.8%
【中学校】
実施していない 22.4%
実施した 77.6%
【高等学校】
実施した 75.6%
実施していない 24.4%
※ ※ ※
※ 大規模校舎改修前に、既に耐震性が確保されている校舎も含まれる。
《改修の内容》
改修前後の普通教室の教室形態 【Q3:小学校 n=377、中学校 n=170、高等学校 n=78、
教育委員会学校施設主管課等が回答】
• 改修工事の前後で、 普通教室の教室形態の変化 はほとんどない。
93.1%
4.5%
2.4%
97.3%
1.9%
0.8%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
改修後 改修前
【小学校】
閉鎖型 オープン型 混在型
• 全体的に閉鎖型
1教室が多い。
• 小学校と中学校では、改修後、教室形態がオー プン型
2である学校がわずかであるが増えて いる。
98.8% 0.6%
0.6%
99.4%
0.0%
0.6%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
改修後 改修前
【中学校】
閉鎖型 オープン型 混在型
100.0% 0.0%
0.0%
100.0% 0.0%
0.0%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
改修後 改修前
【高等学校】
閉鎖型 オープン型 混在型
普通教室の内装の改修内容 【Q4:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
• 天井と床の改修は、約 60%が古い仕上材を撤去し、仕上材を張り替えている。
• 壁の改修は、「塗り替え」と「古い仕上材の撤去後に新しい仕上材の張り替え」が、ともに 40%程度で ある。
【壁】
塗り替え 40.0%
改修は行って いない
21.0%
仕上材を撤去し、
仕上材の張替え を行った
39.0%
【天井】
仕上材を撤去し、
仕上材の張替え を行った
57.4%
塗り替え 17.8%
改修は行って いない
24.8%
【床】
仕上材を撤去し、
仕上材の張替え を行った
55.4%
塗り替え 23.0%
改修は行って いない
21.6%
1 閉鎖型:学級単位でひとつの教室形状になっている教室形態とする。
2 オープン型:教室がオープンスペースや廊下に隣接し、可動間仕切り等の位置を変化させることにより、
教室規模を変化させることができる教室とする。廊下との間に簡単な掲示板やロッカー等を配置し、間仕 切りがない教室の場合もある。ここでは、教室の普通教室の全てがオープン型になっている場合を、オー プン型と分類する。
3 混在型:校舎内に、閉鎖型教室とオープン型教室が混在しているものとする。
普通教室の内装仕上げ(改修後の状況) 【Q5:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
• 天井は、60.5%が石こうボードである。有 孔石こうボードやロックウール吸音板は、
約 10%と少ない。
4.3%
0.5%
1.8%
11.5%
3.8%
0.0%
0.6%
13.9%
2.4%
0.8%
60.5%
0% 20% 40% 60%
その他 有孔化粧合板 化粧合板 ロックウール吸音板 吸音用軟質繊維板 有孔セメント板 有孔ケイ酸カルシウム板 有孔石こうボード ケイ酸カルシウム板 繊維強化セメント板 石こうボード
【天井】
• 床仕上げは、木質系床材(フローリングボ ード、フローリングブロック等)が約 70%
であり比較的多い。
• 床下地は、約 80%が直張り(下地なし)
である。クッション材や防音下地は、少な い。
12.2%
0.5%
0.5%
5.1%
0.8%
80.8%
0% 20% 40% 60% 80%
その他 OAフロア(二重床)
防音下地・遮音下地 クッション材 発泡プラスチック下地 直張り(下地なし)
【床下地】
4.2%
0.2%
0.2%
0.0%
15.7%
6.6%
10.7%
1.1%
4.8%
35.5%
21.1%
0% 10% 20% 30% 40%
その他 カーペットタイル ゴム系タイル リノリウム系床タイル ビニル床シート ビニル床タイル 複合フローリング 縁甲板 モザイクパーケット フローリングブロック フローリングボード
【床仕上げ】
普通教室の廊下・隣室間の壁材の改修状況 【Q6:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
※「なし」以外は複数回答可
• 廊下側の壁材の改修は、 「改修な し」と、「間仕切壁を撤去せずに 仕上げのみ改修」がともに約 30%である。間仕切り壁の撤去 は、25.7%である。
6.9%
1.3%
19.0%
1.4%
5.3%
34.2%
35.0%
0% 10% 20% 30% 40%
その他 間仕切壁仕上・下地材に吸音壁材を使用 間仕切壁を撤去し、建具(扉)を設置 間仕切壁を撤去し、可動間仕切りに交換 間仕切壁の撤去(可動間仕切りの設置なし)
間仕切壁の撤去なし(仕上材のみ改修)
改修なし(廊下側の壁材の改修なし)
【廊下側の壁材の改修】
• 大規模な改修はあまり行われて いない傾向にある。
2.7%
1.4%
1.3%
1.1%
1.3% 49.1%
45.0%
0% 10% 20% 30% 40% 50%
その他 間仕切壁仕上・下地材に吸音壁材を使用 間仕切壁を撤去し、建具(扉)を設置 間仕切壁を撤去し、可動間仕切りに交換 間仕切壁の撤去(可動間仕切りの設置なし)
間仕切壁の撤去なし(仕上材のみ改修)
改修なし(隣室間の壁材の改修なし)
【隣室間の壁材の改修】
• 隣室間の壁材の改修も、 「改修な
し」と、「間仕切壁を撤去せずに
仕上げのみ改修」が 40~50%で
ある。
改修後のガラスの種類 【Q12:n=211、教育委員会学校施設主管課等が回答】
※ガラス改修を実施した学校• 安全面への配慮から、強化ガラスが 59.2%と 多く使用されている。
複層ガラス 4.7%
合わせガラス 0.0%
網入り板ガラス 2.4%
その他 8.5%
樹脂ガラス・
ポリカーボネート 板 0.5%
強化ガラス 59.2%
普通ガラス 24.6%
• 温熱環境の改善に有効な複層ガラス等はあま り使用されていない。
校舎改修時の断熱工事 【Q16:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
【最上階の天井・屋根】
全教室に実施 12.3%
一部の教室に 実施 なし 1.1%
24.5%
実施しなかった 26.2%
不必要であった 35.8%
• 全体的に、断熱工事を実施した学校は 5~15%と少ない。
• 回答として、不必要であったが約 30%あり、校舎の断 熱性能への認識が低いものと考えられる。
【開口部(窓・ドア)】
全教室に実施 3.0%
一部の教室に 実施 2.1%
不必要であった 35.0%
実施しなかった 31.2%
なし 28.6%
【最下階の床】
全教室に実施 5.3%
不必要であった 34.9%
なし
27.5% 実施しなかった 30.6%
一部の教室に 実施 1.8%
【外壁】
全教室に実施 5.4%
一部の教室に 実施 3.0%
なし 27.4%
実施しなかった 29.3%
不必要であった 34.9%
普通教室の照明設備の改修内容 【Q17:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
• 省エネ型器具の設置は約 50%の学校で実施されている。
• センサー等による照明の点滅・調光、手元スイッチの設置は、こまめに点灯を行う上で有効であるが、実 施している学校は少ない。
【照明器具ごとに点灯・消灯ができる手元スイッチの設置】
実施しなかった 82.4%
一部の教室に 実施 4.8%
全教室に実施 12.8%
【センサー等を利用した照明の点滅・調光装置の設置】
実施しなかった 93.4%
一部の教室に 実施 4.8%
全教室に実施 1.8%
【省エネ型照明器具の設置】
実施しなかった 49.4%
一部の教室に 実施 13.0%
全教室に実施 37.6%
改修時に新たに設置した設備 【Q19:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
※「なし」以外は複数回答可
• 改修時は、約 67%の自治体が「設 置していない」と回答している。
• 約 1%の自治体が「雨水利用設備」、
約 9%の自治体が「便所用節水装 置」、約 1%の自治体が「太陽光発 電装置」と回答しているが、いずれ も少ない状況である。
67.2%
• 日射遮蔽のための植樹が設置されている 学校は、4.0%と少ない。
• ビオトープが設置されている学校は、
5.6%と少ない。
• 全体的に、 校舎改修時に教室配置の変更を実施しなかった 学校は、約 40%ある。
• 学習活動の展開に対応した教室の位置の変更は、 実施した 学校が 25.0%である。
• 騒音対策、通風等の確保を実施した学校は、2.6%と少な い。これらの有効性が認識されていないと考えられる。
【Q20:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
校舎改修後の校舎周辺環境の整備状況
【Q21:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
校舎改修時に教室配置で実施した項目
【ビオトープの設置】
改修前から設置 4.5%
改修時に設置 1.1%
設置する必要なし
41.6% 設置していない 52.8%
【日射遮蔽のための植樹】
改修前から設置 4.0%
改修時に設置 0.0%
設置していない 44.0%
設置する必要なし 52.0%
【外部の騒音発生源を配慮した教室配置の計画】
実施した 2.6%
実施しなかった 32.6%
必要ない 64.8%
【暖冷房の効きやすさや通風等の確保から、
階段や便所に面する位置から教室を移動・配置】
実施した 2.6%
必要ない 56.9%
実施しなかった 40.5%
【暖冷房の効きやすさや通風等の確保から、
建物の角の位置から教室を移動・配置】
実施した 2.6%
実施しなかった 40.3%
必要ない 57.1%
【学習活動の展開に対応した教室の位置の変更】
実施した 25.0%
必要ない 41.1%
実施しなかった 33.9%
3.4%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.3%
0.0%
1.3%
8.6%
0.2%
1.4%
6.6%
14.4%
10.2%
その他 コンポスト 地域熱供給システム 燃料電池 井水利用ヒートポンプ 風力発電装置 太陽熱集熱器 太陽光発電装置 便所用節水装置 排水再利用装置 雨水利用設備 温水洗浄便座 暖房便座 エレベータ 設置していない
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%
共用スペースの環境改善で実施した項目 【Q22:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
• 全体的に、共用スペースの環境改善を実施した学校は、1~
6%と非常に少ない。これらの有効性が認識されていないと 考えられる。
《暖冷房設備の設置状況》
【外部出入口の暖冷房設備の設置】
実施した 1.1%
実施しなかった 53.5%
必要ない 45.4%
【オープンスペースの暖冷房設備の設置】
実施した 5.0%
必要ない 46.6%
実施しなかった 48.5%
【通風のための開口部の配置計画】
実施した 6.1%
実施しなかった 52.0%
必要ない 41.9%
【夏季における吹き抜け空間の熱気を 抜くための煙突・開口部の設置】
実施した 2.9%
必要ない 47.4%
実施しなかった 49.8%
【Q8:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
※「なし」以外は複数回答可普通教室の冷房設備
• 改修した学校で、冷房設備が設置されていないのは、85.0%である。
• 設置された学校をみると、「扇風機・天井扇」が 7.8%、「エアコン」が 6.4%であるが、いずれも少な い。
0.2%
7.8%
1.0%
6.4%
85.0%
0% 20% 40% 60% 80%
その他 扇風機・天井扇 冷房専用機(クーラー)
エアコン(冷暖房ができるもの)
冷房設備なし
普通教室の暖房設備 【Q7:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
※「なし」以外は複数回答可• 改修した学校で、 暖房設備が設置 されていないのは、24.8%であ る。
3.8%
1.4%
4.0%
0.3%
5.6%
17.4%
4.6%
8.0%
33.3%
24.8%
0% 10% 20% 30%
その他 パネルヒーター コンベクター(放熱器)
床暖房 エアコン(冷暖房ができるもの)
移動式ストーブ(煙突なし)
固定式ストーブ(煙突あり)
ファンヒーター FF型暖房機(クリーンヒーター)
暖房設備なし
• 設置された学校をみると、「FF 型暖房機」が 33.3%、「移動式 ストーブ」が 17.4%である。
普通教室の暖房設備と地域 【Q7vs 地域:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
※「なし」以外は複数回答可
• 北海道と東北地方では、改修した全ての学校に暖房設備が設置されている。
• 四国・九州地方では、暖房設備が設置されていない学校が 66.7%、81.0%と多い。
81.0%
1.2% 2.4% 1.2%
8.3% 4.8% 1.2%
66.7% 5.1% 23.1% 7.7% 2.6%
14.8% 18.5% 9.3% 37.0% 18.5%
1.9%
3.7%
11.6% 18.6% 16.3% 41.9%
2.3%
7.0% 2.3%
25.5% 38.9% 15.9% 6.4% 7.6%
1.9% 1.3% 1.9%
4.5%
5.4% 43.5% 6.1% 10.9% 27.9% 8.2%
2.7%
1.4%
69.6%
2.5% 2.5% 2.5%
13.9% 5.1% 6.3%
40.9% 9.1% 13.6% 36.4%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
九州地方 四国地方 中国地方 近畿地方 中部地方 関東地方 東北地方 北海道
暖房設備なし FF型暖房機(クリーンヒーター) ファンヒーター
固定式ストーブ(煙突あり) 移動式ストーブ(煙突なし) エアコン(冷暖房ができるもの)
床暖房 コンベクター(放熱器) パネルヒーター
その他
(n=22)
(n=79)
(n=147)
(n=157)
(n=43)
(n=54)
(n=39)
(n=84)
《改修前の教室の問題点》
改修前の普通教室の教室環境の問題点 【Q10:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
※「なし」以外は複数回答可
• 56.2%の自治体が「問題な し」と回答している。
5.9%
2.6%
0.6%
1.1%
1.0%
2.4%
2.2%
2.6%
22.7%
0.6%
6.6%
14.4%
18.6% 56.2%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
その他 外からほこりが入る 教室内の空気が汚れている 上階からの騒音がうるさい 隣室および廊下からの騒音がうるさい 教室外部からの騒音がうるさい 直射日光が目に入り、まぶしい 黒板がまぶしい 教室が暗い 校庭や近隣の建物の日光の照り返しで教室が暑い 教室内の温度差が大きい 冬季に教室が寒い 夏季に教室が暑い 問題なし
• 「問題あり」 と回答した自治 体をみると、「教室が暗い」
が 22.7%、「夏季に教室が 暑い」が 18.6%、「冬季に 教室が寒い」が 14.4%、 「教 室内の温度差が大きい」が 6.6%となっている。
改修前の普通教室の 教室環境の問題点と地域
【Q10 vs 地域:n=625、教育委員会学校施設主管課等が回答】
※「なし」以外は複数回答可
• 関東・中国・四国地方では、「夏季に教室が暑い」が 20%を超え、比較的多い。
• 北海道では、「冬季に教室が寒い」が 40.9%、「教室内の温度差が大きい」が 18.2%であり、他の地域 に比べて多い。
• また、中国地方においても、「冬季に教室が寒い」が 25.9%と比較的多い。
• 東北地方では、「教室が暗い」が 29.1%であり、他の地域と比べてやや多い。
56.0% 15.5% 13.1%
6.0%
20.2%
59.0% 23.1% 10.3%
2.6%
15.4%
55.6% 27.8% 25.9%
3.7%
20.4%
79.1% 9.3%
4.7% 4.7%
7.0%
51.6% 17.8% 15.9% 9.6% 28.7%
55.1% 22.4% 10.2%
3.4%
21.8%
57.0% 12.7% 12.7% 8.9% 29.1%
45.5% 18.2% 40.9% 18.2% 22.7%
0% 20% 40% 60% 80% 100% 120% 140% 160%
九州地方 四国地方 中国地方 近畿地方 中部地方 関東地方 東北地方 北海道
問題なし 夏季に教室が暑い 冬季に教室が寒い
教室内の温度差が大きい 教室が暗い
(n=22)
(n=79)
(n=147)
(n=157)
(n=43)
(n=54)
(n=39)
(n=84)
(2)教室の室内環境
《温熱環境》
温熱環境に関する満足度 【Q30:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
【夏季】
やや満足 7.9%
非常に満足 2.8%
やや不満 37.1%
非常に不満 29.5%
普通 22.8%
• 夏季の教室は、 66.6%の教師が 「非常に不満」
「やや不満」と回答しており、冬季の 40.8%
よりも多い。
【冬季】
普通 40.1%
非常に不満 11.5%
やや不満 29.3%
非常に満足 4.3%
やや満足 14.7%
教室の温度 【Q24:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
【夏季】
やや寒い 0.4%
寒い
0.1% 非常に寒い ちょうどよい 0.0%
10.0%
やや暑い 20.9%
暑い 39.8%
非常に暑い 28.8%
• 夏季の教室は、約 29%の教師が「非常に暑い」
と回答しており、「暑い」「やや暑い」を併せ ると約 90%となっている。
【冬季】
暑い 非常に暑い 0.7%
0.1% やや暑い
2.2%
非常に寒い 8.9%
ちょうどよい 30.7%
寒い 25.4%
やや寒い 32.1%
• 冬季の教室は、約 9%の教師が「非常に寒い」
と回答しており、「寒い」「やや寒い」を併せ ると約 70%となっている。
• 夏季の最上階にある教室の温度は、その他の階にある教室における回答と若干の差が見られ、暑い側の回 答が多い。
32.6% 38.3% 19.4% 9.1%
25.7% 40.9% 22.1% 10.6%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
最上階である 最上階ではない
【夏季】
非常に暑い 暑い やや暑い ちょうどよい
やや寒い 寒い 非常に寒い
【Q25:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
教室の湿度
• 夏季の教室は、62.4%の教師が「今より低い 方がよい」、37.0%の教師が「今のままでよ い」と回答している。
【冬季】
今より高い方 がよい
39.4%
今のままでよい 59.0%
今より低い方 がよい
1.6%
【夏季】
今より高い方 がよい
0.6%
今のままでよい 37.0%
今より低い方 がよい
62.4%
• 冬季の教室は、59.0%の教師が「今のままで
よい」、39.4%の教師が「今より高い方がよ
い」と回答している。
教室の温度と地域 【Q24vs 地域:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
• 夏季の教室は、北海道と東北地方を除く地域で、「非常に暑い」「暑い」を併せた回答が 60%を超えて いる。
37.8% 39.4% 15.0% 7.2%
34.3% 39.3% 18.6% 7.9%
28.6% 34.6% 25.3% 9.9%
37.5% 44.3% 12.5% 4.5%
27.1% 40.7% 22.4% 9.2%
31.7% 41.6% 17.6% 8.7%
15.5% 43.3% 29.6% 11.6%
5.1% 20.4% 36.7% 37.8%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
九州地方 四国地方 中国地方 近畿地方 中部地方 関東地方 東北地方 北海道
【夏季】
非常に暑い 暑い やや暑い ちょうどよい やや寒い 寒い 非常に寒い
(n=98)
(n=284)
(n=438)
(n=447)
(n=176)
(n=182)
(n=140)
(n=373)
• 冬季の教室は、近畿・四国・九州地方において「非常に寒い」「寒い」を併せた回答が 40%を超え、関 東・中部・四国地方でも約 30%あるが、北海道と東北地方は 20%未満と少ない。
17.2% 29.2% 36.2%
16.6%15.7% 37.9% 36.4%
9.3%30.8% 37.9% 22.0%
7.7%4.5% 23.9% 27.3% 29.5%
14.8%29.1% 36.7% 22.8%
9.4%27.9% 39.0% 26.0%
5.3%4.2% 55.6% 21.1% 14.4%
2.8%
11.2% 64.3% 12.2% 7.1%
2.0%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
九州地方 四国地方 中国地方 近畿地方 中部地方 関東地方 東北地方 北海道
【冬季】
非常に暑い 暑い やや暑い ちょうどよい やや寒い 寒い 非常に寒い
(n=98)
(n=284)
(n=438)
(n=447)
(n=176)
(n=182)
(n=140)
( =373)
(n=373)
教室内の日差し 【Q27:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
• 夏季の教室は、約 31% の教師が「今より弱 い方がよい」と回答している。
【夏季】
今より弱い方が よい 31.1%
今のままで よい 67.8%
今より強い方が よい 1.1%
【冬季】
今より強い方が よい 9.5%
今より弱い方が よい 11.2%
今のままでよい 79.3%
• 冬季の教室は、約 10%の教師が「今より強 い方がよい」と回答している。
教室内の温度のムラ 【Q28:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
• 「非常によくある」「よくある」「ときどき ある」を併せると、夏季は約 39%の教師が、
冬季は約 64%の教師が、温度ムラがあると 回答している。
【夏季】
全くない
6.5% 非常によくある 3.8%
あまりない 54.4%
ときどきある 22.7%
よくある 12.6%
【冬季】
全くない 4.3%
非常によくある 8.8%
あまりない 31.7%
ときどきある 30.4%
よくある 24.8%
教室の気流(風通し) 【Q26:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
• 夏季の風通しは、約 51% の教師が「今より 多い方がよい」、約 47% の教師が「今のま までよい」と回答している。
【夏季】
今より多い方が よい 51.0%
今のままでよい 47.2%
今より少ない方が よい 1.8%
【冬季】
今より多い方が よい 7.3%
今のままでよい 81.8%
今より少ない方が よい 10.9%
• 冬季の風通しは、約 82% の教師が「今のま までよい」と回答している。
冬季に授業中に開けている窓 【Q12:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
※複数回答可• 冬季の教室では、約 65% の教師が「基本的に、授業中に窓は開けていない」と回答している。
65.4%
6.3%
25.6%
12.8%
0% 20% 40% 60% 80%
基本的に、授業中に窓は開けていない
廊下の屋外に面した窓
教室の廊下に面した窓
教室の屋外に面した窓
《温熱環境と暖房設備の関連》
教室(普通教室・特別教室等)の 暖房設備と地域
【Q9vs 地域:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
• 「暖房設備」の設置は、九州地方 が 19.8%と少なく、近畿・四国 地方においても 56.3%、43.6%
と他の地域に比べて少ない。
19.8%
43.6%
72.5%
56.3%
83.0%
82.9%
89.8%
98.0%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
九州地方 四国地方 中国地方 近畿地方 中部地方 関東地方 東北地方 北海道 (n=98)
(n=284)
(n=438)
(n=447)
(n=176)
(n=182)
(n=140)
(n=373)
教室の温度(冬季)と普通教室の暖房設備 【Q24vsQ10:n=1,451、普段授業を行っている教師等が回答】
※普通教室・特別教室等に暖房設備を設置した学校
• 暖房設備が設置されていない教室は、「非常に寒い」「寒い」「やや寒い」を併せると 87.1%と多い。
• 移動式ストーブ、固定式ストーブ、ファンヒーターが設置されている教室でも、「非常に寒い」「寒い」
「やや寒い」を併せると 60%を超える。
5.2% 6.2% 38.1% 25.8% 17.5%
6.2%11.2% 51.0% 23.5% 10.2%
3.1%
4.3% 5.7% 44.3% 31.4% 11.4%
2.9%
62.5% 12.5% 25.0%
5.7% 46.2% 28.3% 15.1%
3.8%
19.7% 39.0% 28.8%
11.7%29.3% 39.3% 25.0%
6.4%30.7% 40.4% 23.9%
2.8%
53.4% 24.0% 16.3%
3.5%
12.9% 38.7% 29.0%
19.4%0% 20% 40% 60% 80% 100%
その他 パネルヒーター コンベクター(放熱器)
床暖房 エアコン(冷暖房ができるもの)
移動式ストーブ(煙突なし)
固定式ストーブ(煙突あり)
ファンヒーター FF型暖房機(クリーンヒーター)
暖房設備なし (n=31)
(n=459)
(n=218)
(n=140)
(n=264)
(n=106)
(n=8)
(n=70)
(n=98)
非常に暑い 暑い やや暑い ちょうどよい やや寒い 寒い 非常に寒い
( 97)
(n=97)
【冬季】
《光環境》
廊下側の間仕切りの開口部 【Q6:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
間仕切り壁 上部に明かり 取り窓がある
34.7%
間仕切り壁の 腰の高さあたり
から上が窓に なっている
49.1%
間仕切り壁の 全部または一部 が開放になって
いる 7.9%
その他 2.5%
出入り口以外は すべて壁
(開口窓なし)
5.8%
• 間仕切り壁の腰の高さあたりから上が窓にな っている教室は、49.1%である。
• 一方、 間仕切り壁上部に明かり取り窓がある教 室は、34.7%である。
電灯照明の使用状況 【Q7:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
※「ほぼいつも点灯」以外は複数回答可
• 教室使用時は、約 67% の 教師が「ほぼ、いつも点 灯」、約 26% の教師が「夕 方や雨天・曇天のときに点 灯」、約 16% の教師が「晴 天の昼間でも、 カーテンを 閉めているときには点灯」
と回答している。
0.6%
11.8%
15.8%
25.5% 67.3%
0% 20% 40% 60%
その他 晴天の昼間でも、手元に影ができるときに点灯 晴天の昼間でも、カーテンを閉めているときには点灯 夕方や雨天・曇天のときに点灯 ほぼいつも点灯
教室内の明るさの均一さ 【Q20:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
• 「不均一」 「どちらかといえば不均一」を併せると、
約 28%の教師が、明るさが均一でないと回答して いる。
不均一 4.1%
どちらかといえば 不均一
24.0%
どちらともいえな い 20.3%
均一 15.0%
やや均一 36.5%
机の上の明るさ 【Q21:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
• 「明るい」「どちらかといえば明るい」を 併せると、窓側は約 84%の教師が、明る いと回答している。
【窓際】
暗い
0.4% どちらとも
いえない 12.2%
明るい 39.8%
どちらかと いえば暗い
3.1%
どちらかと いえば明るい
44.5%
【廊下側】
暗い 4.3%
明るい 9.4%
どちらともいえない 28.7%
どちらかと いえば暗い
32.7%
どちらかと いえば明るい
24.8%
• 「暗い」「どちらかといえば暗い」を併せ
ると、廊下側は約 37%の教師が、暗いと
回答している。
教室内でまぶしいと感じる部分 【Q22:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
※「なし」以外は複数回答可
• 教室内は、 約 48%の教師 が「直射日光が当たって いる床面や机上面」を、
約 28%の教師が「窓面」
をまぶしいと回答して いる。
0.4%
0.5%
11.5%
47.7%
28.0%
32.8%
0% 10% 20% 30% 40% 50%
その他 電灯照明器具 黒板 直射日光の当たっている床面や机上面 窓面 ない
• 教室内は、約 12% の教 師が「黒板」をまぶしい と回答している。
《音環境》
• 隣の教室からの音は、「児童・生徒の 声」(39%)、「教師の声」(12%)とい う回答が多い。
• 廊下・上階からの音は、「人の声」
(29%)、 「家具の引きずり音」(20%)、
「足音」(19%)という回答が多い。
• 教室内で発生する音は、「児童・生徒 の声」(35%)という回答が多い。
• 屋外からの騒音は、「道路騒音」
(29%)、「航空機騒音」(17%)という 回答が多い。
• 閉鎖型に比べてオープン型教室では、
隣の教室からの音が気になるという 回答が多い。
気になる音
17.3%
29.1%
35.1%
19.3%
19.5%
29.3%
12.3% 38.6%
0% 10% 20% 30% 40%
児童・生徒の声 教師の声 人の声 家具の引きずり音 足音 児童・生徒の声 道路騒音 航空機騒音
【授業中気になる音(指摘率10%以上の音)】
隣の教室の音
廊下・上階からの音
室内で発生する音 屋外からの騒音
【Q15:n=399、普段授業を行っている教師等が回答】
※騒音が気になると回答した教師 ※複数回答可
混在型 オープン型 閉鎖型 全体
18.2%
34.7%
8.8%
12.3%
63.6%
75.5%
32.4%
38.6%
0% 20% 40% 60% 80%
児童・生徒の声
教師の声
【授業中気になる音:「隣の教室の音」教室タイプ別】
《空気環境》
空気の汚れ、におい、ほこりっぽさ 【Q31:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
• 全体的に、「全くない」「あまりない」を併せると、60~70%と多い。
• 温熱環境に比べて、意識されにくいと考えられる。
【空気の汚れ】
ときどきある 26.6%
あまりない 48.6%
よくある 9.3%
全くない 12.9%
非常によくある 2.5%
【ほこりっぽさ】
ときどきある 26.9%
あまりない 47.8%
よくある 9.3%
全くない 12.3%
非常によくある 3.7%
【におい】
ときどきある 20.2%
あまりない 56.4%
よくある 5.7%
全くない 15.9%
非常によくある 1.8%
《全体》
良好な教室環境を作るために、
もっとも重要と思っていること
【Q34:n=2,138、普段授業を行っている教師等が回答】
• 「騒音のないこと」 「室温が適温であること」
「黒板のみえやすさ」 「適度な明るさがある こと」「空気の汚れのないこと」の順で回答 が多い。
【もっとも重要】
明るさの不均一さ がないこと
2.7%
黒板の みえやすさ
16.0%
適度な明るさ があること
12.5%
騒音のないこと 29.0%
室温が適温 であること
27.8%
いやなにおいがな いこと
3.6%
その他 0.6%
空気の汚れ のないこと
5.8%
室温にムラのない こと 0.7%
湿度が適度である こと 1.3%
(3)学校施設の省エネルギー取組状況
取組体制、省エネ意識など 【Q5:n=1,216、学校管理者(校長または教頭(副校長))等が回答】
• 省エネルギー推進は、「はい」「時々」
を併せると、約 93%の学校管理者が、
学校全体として各々の役割を明確にす ることなどにより相互に協力して取り 組んでいると回答している。
【学校全体での省エネルギー推進の取組み】
時々 38.7%
いいえ 7.6%
はい 53.8%
• 省エネの取組支援は、 「はい」 「時々」
を併せると、約 93%の学校管理者が、
子どもたちが自分たちでできる省エネ に取り組むよう働きかけて(支援して)
いると回答している。
【エネルギー消費効率の高い機器の選択】
いいえ
28.6% はい 30.3%
時々 41.0%
【子どもたちの省エネ活動への取組支援】
いいえ 7.2%
時々 40.1%
はい 52.6%
• 電気製品は、「はい」「時々」を併せる と、約 71%の学校管理者が、エネルギ ー効率の高い機器を選択するようにし ていると回答している。
水道(節水) 【Q8:n=1,216、学校管理者(校長または教頭(副校長))等が回答】
• 水道の出し過ぎ、 流しっ放しに注意して いるが、「はい」「時々」で約 99%の 学校で実施している。
【手洗いなどの時、水を出し過ぎたり、
流しっ放しにしないように注意している】
いいえ 時々 0.7%
6.7%
はい 92.7%
【節水こまや泡沫水洗などを 使って節水に努めている】
はい 40.3%
いいえ 49.8%
時々 9.9%
• 本アンケート調査の回答校においては、
節水こま等を使用して節水に努めてい
るが、約 50%である。有効性が認識さ
れていないと思われる。
照明関係(器具・ランプ・利用方法) 【Q6:n=1,216、学校管理者(校長または教頭(副校長))等が回答】
• ランプの交換時期を決めている学校は、
「はい」「時々」を併せると約 15%と 少ない。
【ランプの交換時期を決めている】
はい 4.0%
いいえ 85.4%
時々 10.6%
【器具の定期的な清掃】
いいえ 21.7%
時々 52.9%
はい 25.4%
• 器具の定期的な清掃をしている学校は、
「はい」「時々」を併せると約 80%と 多い。
【時間割等の工夫による体育館の連続使用】
いいえ 48.0%
時々 20.6%
はい 31.4%
• 体育館の利用は、「はい」「時々」を併 せると、約 52%の学校管理者が、連続 して使用するなど時間割等を工夫して いると回答している。
• 照明の消灯をこまめに実施している学 校は多い。
【廊下やトイレなどの照明は必要がない時消す】
いいえ 0.7%
時々 7.8%
はい 91.4%
【昼休み等における消灯】
はい 50.5%
時々 31.5%
いいえ 18.0%
【屋外からの採光の状況に応じて照明の入切り】
はい 75.4%
時々 17.8%
いいえ 6.7%
【必要最小限の範囲での点灯】
いいえ 2.9%
時々
22.2% はい
74.9%
【使用していない教室などの照明は消す】
いいえ 0.2%
時々 2.4%
はい 97.4%