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※※同放射線科11

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Academic year: 2021

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(1)

心筋梗塞患者の左室駆出分画に及ぼす nitroprussideの効果とその要因

和田攻ザ高畠裕司ガ酒井成※

麻野井英次ヂ中島久宜ii《藤田正俊※

篠山重威ii《二谷立介苧関宏恭辨 瀬戸光;※柿下正雄癖

Eaは10例中9例で減少し、左室駆出分画も増大 する傾向がみられた。しかし、Eaの低下が駆出 分画の増加につながならぬ例もあり、このような 例では、Ea以外の他の要因が駆出分画の変化に 関与していると考えられた(図4)。

4.EesとEF:駆出分画の変化とEesとの間に はr=-076の有意な負の相関(p<0.05)が認 められ、心収縮`性の低下している例ほどニトロプ ルシッドによる駆出分画の増加が大であった(図

5)。

〔結語〕

1.心血管系の弾性体結合モデルから、ニトロプ ルシッドの左室駆出分画に及ぼす影響を心筋梗塞 例を対象として検討した。

2.ニトロプルシッドによる左室駆出分画の増加 は、最大血圧,平均血圧よりも、収縮末期圧の減 少が大きいものほど大であったことから、収縮末 期圧の後負荷としての重要,性が示唆された。

3.-方、左室駆出分画の変化には、動脈系負荷 特性(Ea)よりも左室収縮特'性(Ees)の関与が大き

く、Eesの小さいものほど、ニトロプルシッド により駆出分画は増大した。

以上より、心筋梗塞患者の左室駆出分画に及ぼ す血管拡張薬の効果は、主に、個々の心室のもつ 基礎収縮力と、左室収縮末期圧の変化に規定され る。

心筋梗塞患者の左室容積の測定は、梗塞心の多 くがasynergyを有することから、難しいという 問題がある。今回、firstpassRNA法による駆出 分画と、thermodilutionを用いた一回拍出量より 容積を算出する方法を用い、心不全治療として頻 用される血管拡張療法がどのような要因を介して 左室駆出分画に影響するかを、心血管系の弾性体 結合モデル')を用いて検討した。

〔対象〕心筋梗塞患者10例で、前壁中隔梗塞が5 例、下壁または後壁梗塞が5例である。

〔方法〕直接動脈圧監視下に、firstpass法によ る左室駆出分画(EF)とthermodilutionによる一 回心拍出量(SV)測定を同時に行った。その後ニ トロプルシッドの点滴静注により、最大血圧を約 10mmHg以上、徐々に低下させ、血圧の安定を 待ってfirstpassRNAthermodilution法を再度施 行した。コントロール時およびニトロプルシッド 投与時のfirstpassRNAによるEFとthermodilu tionより得られたSVから、以下の式のごとく心 室容積を算出した。

EDV=SV/EF(RNA),ESV=EDV-SV

また、収縮末期圧(ESP)として、動脈圧のdic roticpressureを用いた。コントロール時および 降圧時の収縮末期圧容積の2点から左室の収縮末 期庄一容積直線を求め、その傾き(Ees)を左室収 縮特`性の指標とした。また、収縮末期圧一一回拍 出量関係の傾き(Ea)を、動脈系負荷特性の指標 とした(図1)。

〔結果〕

1.左室容積とEF:ニトロプルシッド投与によ り、全例で拡張末期容積は減少した。EFが絶対 値で5%以上増加したものは、拡張末期容積の減 少に比し、一回拍出量の減少が少なかった(図2)。

2.圧とEF:駆出分画の変化量と最大血圧,平 均血圧の低下との間には有意な関係はなかった。

これに対し、収縮末期圧の減少と駆出分画の増加 との間には、r=072の有意な相関(p<0.05)が あった(図3)。

3.EaとEF:ニトロプルシッド投与により、

参考文献

1)佐川喜一:収縮時における心室と動脈との間 の相互作用について。心臓18(6),1986.

※富山医科薬科大学第二内科

※※同放射線科

11

(2)

Methodsll

ChangesinSV&EDV bynitroprussideadministration

(pressure Ea(B)Ees

Ea(NP)1ノ

SV(、l)

ESP(B)

100 5%

ESP(NP) 5%

50

VO ESV

(NP)

ESP

ESVEDVEDV

(B)(NP)(B) 100

200 300

EDV(、l)

(volume)

|’||

〔〕、)

(》(]《】|・》 詞聖算四一(』】L】

EDV-ESV

ESP(B)-ESP(NP)

ESV(B)-ESV(NP) ▲図2

▲図1

EffectsofSBRMBP&ESPonEF EffectsofEaonEF

△EF(%)

△EF(%)

15.0 11.0 7.0 3.0 -1.0 -5.0

000000

●●●●●●

517315

11’一

0.00-0.10-0.20-0.30-0.40-0.50

△Ea(mmHg/、l)

0.0-8.0-16.0-24.0-32.0-400

△SBP(mmHg)

△EF(%)

000000

●●●●●●

517315 11

-一

▲図4

rl L」

RelationshipbetweenbaselineEes

△EF(%)&thechangeofEF 0.0-8.0-16.0-24.0-32.0-40.0

△MBP(mmHg)

△EF(%)

(、叩叩〉(、叩叩)〈叩叩〉〉(nm》)(、血叩〉’(皿叩〉〈函皿叩〉

●●●●●●

戸‐(口〉」司曰■丑〔〃Ⅱ0(〃『串)一■■■一一匹『四)

つ口口■ユ一石■■△一一

000000

℃●●●●●

517315

11一】

n U

〕<0.C

00 0.0-80-16.0-24.0-32.0-40.0

△ESP(mmHg)

Ees(mmHg/、l)

▲図5

▲図3

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参照

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