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雑誌名 教職教育研究 : 教職教育研究センター紀要

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著者 遠藤 みゆき

雑誌名 教職教育研究 : 教職教育研究センター紀要

号 25

ページ 65‑82

発行年 2020‑03‑31

URL http://hdl.handle.net/10236/00029219

(2)

国際バカロレア(IB)ディプロマプログラム(DP)

「言語A:言語と文学」と新学習指導要領高等学校 国語科が目指す資質・能力の整合性の検討

『赤い繭』(安部公房)の単元案をもとに

遠 藤 みゆき

⚑.はじめに

文科省が国際バカロレア(以下 IB)の導入・拡大を 推進1)するに至った背景には、IoT やビッグデータ、AI の登場、日本の少子高齢化現象などの社会の変化で、予 測不可能な社会で生きていく若者に力をつける教育の必 要性が高まったことがある。それは、「子供たちに、情 報化やグローバル化など急激な社会的変化の中でも、未 来の創り手となるために必要な資質・能力を確実に備え ることのできる学校教育を実現する2)」という産学官共 通の認識3)であった。IB はそのような学校教育4)を50年 以上にわたって実施してきており、日本の教育が大きく 舵を取る方向性を示すものとして注目されたのである。

実際、IB の教育理念、「学習者像」、および「指導と学 習の方法」については、2020年度から順次実施予定の新 学習指導要領との整合性が検証されてきている5)。一 方、さらに踏み込んで IB のそれぞれの教科目標や授業 実践が、学習指導要領で改訂された教科目標、科目目標、

および資質・能力とどのように整合しているかについて の比較研究報告はまだ限られており、IB 教員養成にお ける課題の⚑つとしても挙げられている6)

本稿は、上記の現状と課題を踏まえて、国語科におけ る具体的な整合性を明らかにしていこうとするものであ る。まず、IBDP の「言語と文学」(2021年第⚑回試験)

と高等学校学習指導要領(平成30年告示)国語編(以下

「高校国語」)のカリキュラムの枠組み、および教科の本 質的意義とねらい(教科目標)を比較する。次に、『赤 い繭』(安部公房)を教材とした単元案をもとに両教科 で育成する資質・能力を検証していく。ただし、本稿に おいては、学習指導要領改訂の方向性として示された⚖

つの視点7)の「何ができるようになるか―育成を目指す 資質・能力―」、および「どのように学ぶか」の⚒点に スコープを定める。その際、「どのように学ぶか」の「主 体的・対話的・深い学び」については「深い学び」に焦 点をあて、「どのように学ぶのか」という「指導の方法」

については稿を改め検討する。最終的に、国語科におけ る両カリキュラムの整合性を解き明かすことを通して、

新学習指導要領に沿った国語の授業開発に寄与すること を目的とする。

『赤い繭』の単元案は、IB が DP 用に推奨しているテ ン プ レ ー ト を も と に し て い る。ま た 本 単 元 案 は、

IBMYP8)(中等教育プログラム)のプロジェクト、The Next Chapter、で「概念に基づく指導」のコンサルタ ントを務めたエリクソン氏(H. Lynn Erickson)と共同 で「概念型カリキュラム」の形を完成させた9)国語の専 門家であるラニング(Lois A. Lanning)氏から、妥当性 の確認を経たものである10)

⚒.IBDP「言語A:言語と文学」(2021年第⚑回試験)

と高等学校学習指導要領(平成30年告示)国語編の カリキュラムの枠組み、教科の本質的意義とねらい

(教科目標)

2.1 カリキュラムの枠組み

まず、「言語と文学」と「高校国語」のカリキュラム の枠組みについて概説する。

IBDP 生は、コア科目と呼ばれる⚓つの科目(「知の 理論」、「課題論文」、「創造性・活動・奉仕」)と、⚖つ の科目を履修し、内部評価と外部評価による総合的な成 績結果によって合否が決定される。図⚑の IBDP モデル で示されているように、より中心に近いところにコアの

⚓科目が位置し、その周りを⚖つの教科領域が取り囲ん でいるのは、コア科目が教科横断的な役割を担っている からである。生徒は、⚖つの教科領域からそれぞれ⚑科 目を選択する。ただし、「芸術」から⚑科目選ぶ代わり に、他の教科領域で⚒科目を選択することもできる。通 常 は、⚓ 科 目(最 大 ⚔ 科 目)を 上 級 レ ベ ル(HL:

Higher Level)で、その他を標準レベル(SL: Standard Level)で履修するプログラムである。

「言語と文学」は、「対象となる言語を教育的な文脈で 使用したことのある生徒を対象に設計されて11)」おり、

日本の国語に相当する教科である。「言語と文学」には

「言語と文学」、「文学」、「文学とパフォーマンス」の⚓

つの科目がある。⚓つの科目にはそれぞれ特徴がある

(3)

が、期待される言語の使用、分析のレベル、そして批判 的振り返りの程度については、⚓つの科目において共通 している12)

一方、平成30年高等学校学習指導要領では、共通必履 修科目として「現代の国語」と「言語文化」が、選択科 目として「論理国語」、「文学国語」、「国語表現」、およ び「古典探究」が設定された。「言語と文学」と「高校 国語」の科目分類を見ると、両者における焦点の当て方 の違いが明らかになる。IB では、⚓つの科目間で焦点 をあてるテクスト(文学テクストと非文学テクスト)は 異なるものの13)、⚓つの科目全てにおいて、言語、文学、

そしてパフォーマンス的要素が探究される。例えば、

「文学」の授業においても、現代社会の問題について議 論したり、評論を読んだり、映画や漫画などの異なる媒 体で作品がどのように描かれているかを比較したり、ス ピーチや劇などのパフォーマンスで理解を発表したりす る。また、文学テクストの解析文や比較小論文において は論理的思考力が求められ、そのような練習もかなり行 われる。一方の「高校国語」では、科目がより細かく分 かれており、それによって焦点も異なっている。例え ば、論理性は必修科目やほとんどの選択科目の科目目標 には見られるものの、「文学国語」のそれには見られな い。スピーチは、「現代の国語」と「国語表現」の言語 活動例で挙げられているが、「文学国語」では挙げられ ていない。このように、「文学国語」では、論理性より 創造性の育成に焦点がおかれている。新学習指導要領の このような国語の科目の分け方に関して、研究者や文学 者からは、文学が軽視されていることや論理と文学を切 り離しすぎていることについて、懸念の声が挙げられて いる14)。この点においては、どの科目を選んでも文学テ クストに取り組む「言語と文学」の方が、より文学を重 視していると言える。本稿においては、国語科における IB と新学習指導要領との整合性をより具体的に明らか にすることが目的であるのは、⚑で述べたとおりであ

る。その比較において、「高校国語」からあえて「文学 国語」を取り上げるのは、「言語と文学」において文学 が占める重要性のゆえであるが、同時に上記のような懸 念に対する賛同のゆえでもある。また、「言語と文学」

には、「prescribed reading list」と呼ばれる55の言語が 一体化した作者のリストがあり、学習作品のいくつかは このリストから選択しなければならないが15)、リストは 広い範囲に及んでいるので、それぞれの学校と生徒の文 脈に合わせて教師が柔軟に運用できるものになってい る。

2.2 教科の本質的意義とねらい(教科目標)

まず教科を学ぶ本質的な意義についてであるが、「社 会的、芸術的、文化的リテラシーを深め、言語能力やコ ミュニケーション能力を向上16)」させるとなっている。

一方、「高校国語」では「言葉による見方・考え方を働 かせ、国語で的確に理解し効果的に表現する資質・能力 を育成すること17)」が目指されている。中央教育審議会 で取りまとめられた答申で、国語科における「言葉によ る見方・考え方」についての解説に、「対象と言葉、言 葉と言葉の関係を、想像的・論理的思考、感性・情緒、

他者とのコミュニケーションの側面から、言葉の意味、

働き、使い方等に着目して捉え、その関係性を問い直し て意味付ける」18)とあることから、「言語と文学」の「社 会的、芸術的、文化的リテラシー」との重なりを指摘で きよう。また、「言語と文学」の「言語能力やコミュニ ケーション能力」が「高校国語」の「国語で的確に理解 し効果的に表現する」と一致していることは言うまでも ない。

次に、それぞれの教科目標について比較する。表⚑

は、「言語と文学」のねらい19)を左に、そしてそれらに 整合する「高校国語」の教科目標を右に示したものであ る。「言語と文学」のねらいは、「指導の手引き」におい て番号が付されており、一方の「高校国語」の目標は、

学習指導要領において⚓つの資質・能力(「知識及び技 能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、

人間性等」)別になっている。特に関連が強く見られる ところは太字で示したが、それ以外のところは関連性が ないということではない。例えば、IBDP「言語と文学」

の⚑つ目のねらいである「さまざまな媒体や形式、異な る時代、スタイル(文体)、文化からの多様なテクスト に触れる」は、「高校国語」の「文化」、「多様性・読書」

と一致するが、多様なテクストに触れる中で、内容(⚑)

の「言葉の特徴や使い方」を理解し適切に使うことがで きるようになるのである。また、「言語と文学」の⚓つ 目に見られる「解釈や分析、評価のスキルを伸ばす」に ついては、「高校国語」の「思考力や想像力」との整合 性をとり上げているが、これは「高等学校学習指導要領 図⚑

IBDP

のモデル

(4)

言語と文学 ねらい20) 高等学校国語科 教科目標21)

⚑.さまざまな媒体や形式、異なる時代、

スタイル(文体)、文化からの多様な テクストに触れる。

「知識及び技能」

生涯にわたる社会生活に必要な国語について、その特質を理解 し適切に使うことができるようにする。

*(⚑)言葉の特徴や使い方に関する事項(言葉の働き・話し 言葉と書き言葉・漢字・語彙・文や文章・言葉遣い・

表現の技法)

*(⚓)我が国の言語文化に関する事項(伝統的な言語文化・

言葉の由来や変化、多様性・読書)

⚒.話す、読む、書く、見る、発表する、

およびパフォーマンスのスキルを伸ば す

「思考力、判断力、表現力等」

生涯にわたる社会生活における他者との関わりの中で伝え合う 力を高め、思考力や想像力を伸ばす。

*A話すこと・聞くこと

* B書くこと

* C読むこと

⚓.解釈や分析、評価のスキルを伸ばす 「思考力、判断力、表現力等」

生涯にわたる社会生活における他者との関わりの中で伝え合う 力を高め、思考力や想像力を伸ばす。

⚔.テクストのフォーマルで美的な性質へ の感性を磨き、またそれらがどう多様 な応答や複数の意味をもたらすのかを 鑑賞できるようになる

「学びに向かう力、人間性等」

言葉のもつ価値への認識を深めるとともに、言語感覚を磨き、

我が国の言語文化の担い手としての自覚をもち、生涯にわたり 国語を尊重してその能力の向上を図る態度を養う。

⚕.テクストと多様な価値観、文化的文 脈、地域とグローバルな問題との関わ りについて理解を深め、またそれらが どう多様な応答や複数の意味をもたら すのかを鑑賞できるようになる

「学びに向かう力、人間性等」

言葉のもつ価値への認識を深めるとともに、言語感覚を磨き、

我が国の言語文化の担い手としての自覚をもち、生涯にわたり 国語を尊重してその能力の向上を図る態度を養う。

⚖.「言語と文学」と他の教科の関係性へ の理解を深める

「知識及び技能」

生涯にわたる社会生活に必要な国語について、その特質を理解 し適切に使うことができるようにする。

「思考力、判断力、表現力等」

生涯にわたる社会生活における他者との関わりの中で伝え合う 力を高め、思考力や想像力を伸ばす。

⚗.自信をもち、創造的な方法でコミュニ ケーションをとり、協働する

「思考力、判断力、表現力等」

生涯にわたる社会生活における他者との関わりの中で伝え合う 力を高め、思考力や想像力を伸ばす。

⚘.言語と文学に対して、生涯にわたって 関心と喜びをもつように促す

「知識及び技能」

生涯にわたる社会生活に必要な国語について、その特質を理解 し適切に使うことができるようにする。

「思考力、判断力、表現力等」

生涯にわたる社会生活における他者との関わりの中で伝え合う 力を高め、思考力や想像力を伸ばす。

「学びに向かう力、人間性等」

言葉のもつ価値への認識を深めるとともに、言語感覚を磨き、

我が国の言語文化の担い手としての自覚をもち、生涯にわたり 国語を尊重してその能力の向上を図る態度を養う。

(注)*のある項目は、新学習指導要領で改善された「内容」の構成項目であるが、「言語と文学」との整合的 な結びつきが教科目標だけではわかりにくいところに付け加えた。

表⚑

IBDP「言語と文学」のねらいと「高校国語」の教科目標

(5)

(平成30年告示)解説」22)において、「解釈」、「吟味」、「評 価」という言葉が多く使われ解説されていることから関 連性を裏付けたものである。この「思考力や想像力」は、

「言語と文学」の⚗つ目の「創造的な方法でコミュニケー ションをとり、協働する」との関連性で再び登場し、両 科目において「他者との関わりの中で伝え合う力を高 め、思考力や想像力を伸ばす」ことが重要視されている ことが分かる。その他の整合性は一目瞭然であろう。

⚓.IBDP「言語と文学」(2021年第⚑回試験)と高等学 校学習指導要領(平成30年告示)国語編(「文学国 語」)が目指す資質・能力(何ができるようになる か)

3.1

IBDP「言語と文学」と「文学国語」のシラバス

本節では、「言語と文学」のシラバスを構成する上で 重要な要素⚒点を紹介し、「文学国語」との関係を見て いく。⚑点目は、「探究領域」と呼ばれるもので、⚓つ の領域が設定されている。それらは、「読者、作者、テ クスト」、「時間と空間」、そして「テクスト間相互関連 性」である。「読者、作者、テクスト」の領域では、「作 者の意図や、言葉、イメージ、音を通して意味が伝達さ れる方法」や「受け手が意味を構築する際の役割」に焦 点があてられ、「言語の創作性」、「言語と思考の関係性」、

「文学の美的本質」等についての理解を深めることをね らいとしている。「時間と空間」は、言語が「コミュニ ティー、文化、そして歴史とつながっているという考え に焦点をあて」、「テクストが創作され読まれた文化的文 脈を、時間と空間を超えて探究」していく領域である。

そして「テクスト間相互関連性」においては、「テクス トの比較研究に焦点をあて、個々のテクストの特性と複 雑な関連性について」23)の深い洞察を促すことを主な目 的としている。それぞれの領域の内容と具体例について のさらなる詳細は、「指導の手引き」と「言語A:教師 用参考資料」を参照されたい。

⚒点目は、今回の「指導の手引き」から明示された⚗

つの「概念」である。IB のプログラムにおいて、概念 は「知識を習得するための枠組みをつくり、また体系化 を可能にする有力な考え」24) とされ、生徒が「学習した ことの間につながりを見いだし、学問領域の間の関係を 探究し、個別の科目の枠にとらわれずに世界について学 ぶ」25) のに非常に重要な役割を果たすと見なされてい る。「言語と文学」においては、「アイデンティティ」、

「文化」、「創造性」、「コミュニケーション」、「観点」、「変 換」、「表現」の⚗つの概念が挙げられている。これらの 概念は、前述した⚓つの探究領域に共通で、「テクスト の学習を組織的に導くもの」26) である。

一方、「文学国語」において、「探究領域」と「概念」

は、項目として格別に取り上げられてはいない。しか し、学習指導要領の解説を読むと、「文学国語」が IB の「探究領域」と同じ方向性を目指していることが分か る。例えば、「読者、作者、テクスト」との関連では、

「〔思考力、判断力、表現力〕読むこと」の「精査・解釈」

のエ(表2-1を参照されたい。以下同様)の解説で、「解 釈は、文章の構成や展開、表現の仕方に対して、読み手 がどのような意味づけをするかによって変わってく る27)」とあるように、「読者」の作品解釈における関わ りが重要視されている。同じように「作者」に関しては、

「〔知識及び技能〕(⚒)我が国の言語文化に関する事項」

のアについて、「書き手のものの見方やその考え方が小 説や詩、短歌などの形をとって現れているのが作品や文 章である28)」と言及され、さらに「テクスト」において は、「〔思考力、判断力、表現力〕読むこと」の「精査・

解釈」のオについて、「作品が成立した背景や他の作品 などとの関係を捉えることによって、作品の解釈を深い ものにすることができる29)」と述べられていることか ら、両者の「読者、作者、テクスト」における共通の考 え方が指摘できる。「時間と空間」の領域は、「〔知識及 び技能〕(⚑)言葉の特徴や使い方に関する事項」のウ において、「時間軸や空間軸の観点から複数の文学作品 について論じた比較文学論など30)」を読むことで、文章 の種類や特徴などについての理解を深めることが目指さ れていることがわかる。そして「テクスト間相互関連 性」に至っては、「〔思考力、判断力、表現力〕読むこと」

の「精査・解釈」のウにおける「他の作品と比較」する ことや、「考えの形成、共有」のキについて「時空を超 えた作品間のつながりを捉え、我が国の伝統や文化の理 解や、多文化理解についての考えを深める31)」こととあ り、これらは「言語と文学」の意図するところと一致す る。

⚒点目の「概念」についての直接的な言及は、「文学 国語」には見られない。IB の指導の原則の⚑つである

「概念」に基づいた指導については、3.2.3単元目標と評 価基準で述べる。

3.2

IBDP「言語と文学」と「高校国語」の「内容」

⚒章で検討したのは、「言語と文学」と「高校国語」

の国語科としての「本質的意義」と「教科目標」であっ た。「内容」に入る前に、「文学国語」の「性格」につい て確認しておきたい。「文学国語」では、「主として『思 考力、判断力、表現力等』の感性・情緒の側面の力を育 成する科目として、深く共感したり豊かに想像したりし て、書いたり読んだりする資質・能力の育成を重視して いる32)」。本稿の単元で取り上げる『赤い繭』は、メン ターテクストとしての扱いで、『赤い繭』での学びをさ らに深める機会として、ケーススタディの学習において

(6)

その他複数の作品を読み、探究活動を通して想像したり 議論したりして比較する活動が学習プロセスのほとんど で設けられている。また、複数の作品を読むことは、生 徒に読書の機会が与えられているとも言える。これらの 読むことの学習経験に加えて、総括的評価の創作課題に 求められる書くスキルを養うための「ミニレッスン」が 単元中⚒回設定されており、生徒はピアと教師からの フィードバックを受け、総括的評価課題に取り組むべく スキルの習得を目指す。これらのことから、本単元は

「文学国語」の「書いたり読んだりする資質・能力の育 成」をする「性格」を満たしたものになっていると言え よう。

「内容」の比較には、前述したように IB が単元計画 のテンプレートとして提案している単元テンプレートを 元にしている33)が、本稿の考察で焦点を当てていない項 目34)は割愛している。本稿の単元案を考察するにあたっ て は、単 元 計 画 を 評 価 す る た め の 文 書 で あ る Evaluating MYP unit plans と「MYP 原則から実践へ」

を参照する。日本の学習指導案の構成要素については、

藤原35)の簡潔で明瞭な説明を手引きとしたい。「内容」

の比較にあたって、「文学国語」の『赤い繭』の内容を 表2-1に、そして「言語と文学」における単元案を表2-2 に示した。表2-2の単元案は、「学習単元の概要(教科名、

レベルと学年、トピック、総括的評価、単元の目標、使 用教材、単元名と単元の説明)」、「探究:単元の目標を 設定する」、および「行動:探究型の指導と学習」とい う⚓つの項目から構成されている。「文学国語」の「内 容」との比較は、「行動:探究型の指導と学習」の項目 において「学習指導要領対応部分」として取り上げた。

3.2.1 単元名

藤原は、単元名には、教材名だけでなく、生徒によっ て取り組まれる言語活動が単元の主題として明記される べきだと言う36)。一方、IB の単元名では、トピック、

問いかけ、内容理解に求められていること、あるいは大 きなアイデアだとされている37)。エリクソンらは、IB の単元名についての説明に加え、生徒の興味や関心を引 くもの、単元名から生徒の思考を刺激するような題名で あるべきだと述べている38)。本単元名は、「変身:人生 と文学におけるその力」で、「変身」という本単元の大 きなアイデアと「人生と文学におけるその力」という表 現で生徒の思考に刺激を与えることを意図している。

IB も日本の教育も、従来の教材名やスキルのかたまり を羅列したような単元名からさらに⚑歩進んで、学習内 容をより鮮明に浮かび上がらせる名前をつけるという方 向性において一致していると言える。

3.2.2 単元設定の理由

日本の一般的な学習指導案には、単元設定の理由に単 元観、生徒観、指導観の⚓つの観点がある。「言語と文 学」の単元テンプレートでこれに相当するのは、「シラ バスのセクション及びトピック」、「本単元の目標」、お よび「単元の説明」である。藤原によると、「単元観で は、単元に位置づく教材とその解釈、及び教材を対象と した学習で育成される言語能力の捉え方39)」が述べられ る。また、これまでの学習との関連性が説明されること もあると言う40)。これは、以前の学習内容を起点に単元 指導案を作成する41)という IB の姿勢と共通している。

「単元に位置づく教材とその解釈」は、『赤い繭』の単元 案において、「『変身』が人生と文学作品においてどのよ うな力をもっているのかについて探究」し、「生徒が小 説の虚構世界に自分自身と重なるところを見つけ、ま た、虚構世界と現実とのつながり、および社会と人間性 について考えを深めることを通して、生徒のアイデン ティティ形成に寄与すること」ができるという「単元の 説明」に見られる。また、「育成される言語能力」につ いては、「本単元の目標」項目のねらいに記されている 言語スキル(話す、読む、書く、発表するスキルを伸ば す、解釈や分析、評価のスキルを伸ばす、創造的な方法 でコミュニケーションをとる)において明らかにされて いる。一方、生徒観については、IB の単元案には設定 されておらず、含めるか否かは学校に一任されている。

最後に、指導観とは、「学習を促していくための教育方 法」で、「その際、『主体的・対話的で深い学び』の実現 に向けて採られる手立てへの言及が必要となる場合も」

あるという42)。これに相当する IBDP の単元案の箇所 は、単元の指導方法として「講義、ソクラテス式セミ ナー、少人数のグループまたはペア学習、パワーポイン トを用いた講義もしくは説明、個人発表、グループ発表、

生徒による講義または進行、学際的な学習、その他」か ら選択したり説明を書き込んだりする箇所であろう。表 2-2の単元案では、DP の単元テンプレートにある指導 方法のリストは省略し、実際の学習のプロセスに沿って 書き込む方法をとっている。「主体的・対話的・深い学 び」を導く生徒の具体的な活動は斜体で示した。

3.2.3 単元目標と評価基準

日本の学習指導案の単元目標と評価基準について再び 藤原の説明を借用すると、単元目標は、「学習指導要領 の『内容』を踏まえつつ、単元で育成を目指す言語能力」

を、評価基準については、学力の三つの要素である「知 識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「主体的に 学習に取り組む態度」の観点別に設定される43)。後者に ついては、さらに、具体的な行為(「知識及び技能」の 例として「主張―根拠を抽象―具体の関係として指摘し

(7)

ている」等)として表す必要があると言う。一方、IB の単元案では、単元目標も評価目標も、教師が単元で指 導する内容に合わせて、「指導の手引き」にある「ねら い」と「評価目標」(IB の「評価目標」は、基本的に「評 価基準」と一致している)からそれぞれ選択して書く。

「評価目標」では、言語能力が具体的な行為として表さ れており、ここにも「文学国語」との一致が見られる。

例えば、表2-2の評価目標において、「文体的、修辞的、

視覚的な要素とその効果を理解し、創作文で表現する」

や「テクストが書かれた文脈とまた受けとられる文脈の 理解を解説文で説明する」とあるように、評価の対象が 具体的な行為で表示されている44)

大きく異なるのは、IB 単元案(表2-2)の「探究:単 元の目標を設定する」欄の内容である。IB には「指導 のアプローチ方法」として、⚖つの指導の方法がある。

それらは、「探究を基盤とした指導」、「概念理解に重点 を置いた指導」、「地域的な文脈とグローバルな文脈にお いて展開される指導」、「効果的なチームワークと協働を 重視する指導」、「全ての学習者のニーズを満たすために 差別化した指導」、および「形成的評価及び総括的評価 を取り入れた指導」である。これらの「指導のアプロー チ方法」は、「IB の学習者像」に示されている人物像と 本質的に関連しており、また、「国際的な視野」をもつ 生徒の育成とも大きく関係している。1968年に創設され た IBDP の初代事務局長アレク・ピーターソンに強い影 響を与えたイギリスのアルフレッド・ノース・ホワイト ヘッドは、「断片的な考えと『不活性な知識』(inert knowledge)を受動的に受け入れることを重視しすぎる 教育を強く批判し」、代わって「生徒が自分自身の考え をもち、カリキュラムと日々の生活の中でこれらの考え を活かせるということを理解する45)」ことを強調した。

現代の IB 教育は、今なおこのような考え方に基づいて おり、広い意味での構成主義的な生徒中心で学習の関連 づけが重要視されている教育である。この関連づけを可 能にする方法の⚑つが、「概念理解に重点を置いた指導」

である。

「概念理解に重点を置いた指導」は、探究目標として 教師が設定する。教科によってはシラバスに例が多く挙 げられている46)が、「言語と文学」の教科では、基本的 に教師が作成しなければならない。この概念に基づく探 究目標は、表2-2の単元案では⚘つの「探究テーマ」と し て 記 述 さ れ て い る。「探 究 テ ー マ」(statement of inquiry)は、「永続的理解」(enduring understanding)、

「本 質 的 理 解」(essential understanding)、あ る い は

「ビッグアイデア」(big idea)と呼ばれることもある。

エリクソンらは、「一般化」(generalization)と呼んで いる。本稿では、IBMYP の単元案用語である「探究 テーマ」を用いている。「MYP:原則から実践へ」にお

いて、「探究テーマ」とは、「概念と文脈との関係を表す もので、実際の内容により裏付けされた転移可能なアイ ディアを表現」するものだと定義されている47)。従来の 知識注入型の授業では、生徒の学習は知識を暗記すると ころで終わり、学習したことを異なる状況や場面、ある いは異なる領域に適用するのは生徒に任せられてきた。

概念型学習は、従来の知識とスキルの学習に、概念を加 えることで生徒をより高次元48)(深い学び)まで導く学 習である。

この IB のもう⚑つの単元目標である「探究テーマ」

について、表2-2から具体例をとり上げながら説明を加 えたい。『赤い繭』を取り扱った日本の指導書を見ると、

「小説に描かれる人物、心情や心理、行為や行動、情景 や状況、歴史や時代などを多角的視点から分析、考察し、

作品を味わう49)」や「小説の虚構性をとおして、人間と は何かについて考えを深める50)」などの単元目標があげ られている。表2-2で前者の単元目標に当てはまるのは、

探究テーマ⚒(作者の背景と物語内の時間設定に関する 知識は、多くの場合、テクスト内で使用されているシン ボル、対立および含みのある表現について読者の理解を 深める。)、⚓(作者は、説話的要素と文学的技巧を創造 的に使用して重層的な意味を作り出し、多様な解釈を可 能にする。)、および⚔(語り手の信頼性は、語り手の視 点の限界によって決まる。)が取り上げられよう。例え ば、探究テーマ⚓は、多角的な視点から多様な解釈の可 能性があることを理解させることが目的で、それを明文 化したものである。主人公の感情については事実的な問 い(⚓b)を、また行為については事実的な問い(⚓d と⚓e)と概念的な問い(⚓f)を使用しながらスキャ フォールディングで生徒に深い思考を促していく。後者 の単元目標においては、探究テーマ⚑(短編小説は、⚑

つか⚒つのアイデア、限られた数の登場人物に焦点が絞 られている。物語は早いペースで展開し、多くの場合、

意外な結末に向かって進む。文章は簡潔だが、大抵、暗 示的である。)、⚕(登場人物の変身、時に超現実的な外 的変化は、しばしば、内的変化を表す。)、および⚖(作 者は「変身」のアイデアを発展させながら、変容が人間 のアイデンティティと社会的居場所に与える影響を浮き 彫りにする。)との関連性が認められる。例えば、探究 テーマ⚕は、登場人物の身体的変化と内的変化の関係に ついて発見させることを目的として設定したテーマであ る。身体的変化は、指導書の目標にある「小説の虚構性」

を証明するものの⚑つである。一方、探究テーマ⚖で は、変身および変容というアイデアをアイデンティティ と結びつけ、人間とは何かについて考えさせ、生徒なり の理解を引き出そうとするものである。ここで注目した いのは、IB では「小説に描かれる人物、心情等を多角 的視点から分析」して何を理解してほしいのか、「小説

(8)

の虚構性をとおして人間とは何か」についてどんな考え を導き出してほしいのかという点を概念語を使って明文 化し、単元目標として設定していることである。探究 テーマで示された考えが『赤い繭』だけでなく他の作品 にも適用できるのは、探究テーマが概念的理解を示して いるからである。この概念的理解をめざす学習は、新学 習指導要領で謳われている「深い学習」につながるもの であり、IB が関心をもたれている理由の⚑つであると 言える。

なお、探究テーマ⚗(自分の考えや理解を明確に述べ たり、他者と共有したりすることは、自分とグループメ ンバーの理解の深まりを導く。)と⚘(質の高い文章を 作成するには、推敲を含む様々な文章作成のステップを 要する。)は、振り返りを通して学習態度とプロセスに 関してのメタ認知的思考を促すものである。探究テーマ

⚗は、協働や共有がどのように自分と他者の内容理解に 影響を与えるかについて、探究テーマ⚘は、執筆過程と 自分の創作文づくりの過程を振り返ることでそれらの価 値を考え、学習者としての自主性、あるいは学習のオー ナーシップの促進を期待したものである。メタ認知的思 考、自主性、および学習のオーナーシップなどのワード からは、学習指導要領改訂にあたってのキーワードであ る「主体的・対話的・深い学び」の「主体的に学習に取 り組む態度」、また、資質・能力の「学びに向かう力・

人間性の涵養」に通じるものがあるのではないだろう か。

IB の「探究テーマ」に関連してもう⚑つの特徴は、

それぞれの「探究テーマ」に対して周到に準備すること が求められる問いである。どの「探究テーマ」にも必ず

⚒つのタイプの問いを設定する。⚑つ目は「事実に関す る問い」で、取り上げる教材(作品)の内容を具体的に 取り扱った問いである。⚒つ目は「概念に関する問い」

である。加えて、オープンエンドの「議論の余地がある 問い」(debatable/provocative questions)も⚑つの単元 に⚑-⚒つほど用意する。これらの⚓つの異なるタイプ の問いこそが生徒の思考を揺さぶり、授業の原動力と なっていくものなので、教師には念入りな準備が求めら れている。

IB の「探究:単元の目標を設定する」について補足 説明をしておく。探究テーマを設定するにあたって前提 となるのが、概念の選択である。IB の単元づくりはこ こから始まる。「言語と文学」では、3.1で述べた通り⚗

つの概念があり、⚒年間を通してこれらの概念を基軸に シラバスを作成し、授業を展開していく。しかし、その 他にも教科特有の多くの概念があるのは言うまでもな い。本単元案では、最も焦点を当てたい概念として「主 題の発展」を取り上げている。そして、その他の概念と して、⚗つの概念から「アイデンティティ」と「観点」

を取り上げている。また、その単元で理解するべきこと として事実に関する内容と習得すべきスキルを単元案に 書き出すことになっている。これは、概念型学習におけ る内容とスキルの重要性を示すものである。概念的理解 に至るには、内容とスキルを必要とするのである。そし て、そこから帰納的に導き出された理解は、時や状況を 超え51)、多くの具体例に適用することができる普遍性を 備えたもので、「深い学び」を築いていくのである。

3.2.4 学習のプロセス

表2-2の「行動:探究型の指導と学習」における「学 習のプロセス」では、左に IB の指導と評価の計画を、

右にその学習のプロセスに相応する学習指導要領の「内 容」を示した。以下、その対応関係について解説をする。

まず、生徒は最初の授業までに『赤い繭』を読んでお くことが前提である。単元は、「本作品の主題は何で、

それは、作品をどのように意味のあるものにしていると 思いますか」という探究的かつ概念的な問いで始まる

(学習のプロセス⚑)。生徒の学習意欲を喚起すると同時 に、単元全体で生徒たちが探究していく総括的な課題を 示した問いである。この問いは、「主体的・対話的・深 い学び」における、「生徒が学習への深いアプローチを とるような学習状況の設定52)」の一つで、単元終盤の振 り返り(学習のプロセス12)で、「自分の理解をメタ認 知し、学習の価値づけを可能と53)」するものである。ま た問いには⚒つの質問が含まれており、これに答えるに は、初読で主題をどう把えたのかということと、その主 題が作品をどういう意味で有意義なものにしているの か、ということを考えなければならない。つまり、生徒 は作品と向き合い、自分と「対話」することが求められ ていると言える。また、学習プロセスの1.3)は、教師 主導でのジャンルと説話的要素の復習およびストーリー マップの作成を通して、内容の事実的な読み取りを確認 しようとするものである。生徒の既習事項の確認は、新 学習指導要領の「第⚓章各科目にわたる指導計画の作成 と内容の取扱い」において「確実な習得を図る54)」よう 指摘されている。3.2.3で概説したように、概念的理解 は事実とスキルの基盤の上に構築されるもので、基礎と なる「知識と技能」の重要性において、IB と指導要領 で共通した認識が見られる。

学習のプロセス⚒、⚓、⚔、⚕、⚖および⚘において は、探究テーマ⚑から⚖までの問いを使いながら、それ ぞれ教師が設定した概念的理解にまで導いていく活動で ある55)。学習のプロセス⚒では、「短編小説のジャンル の特徴」について、⚓では、「作品の背景」、「表現の特 色」、「解釈の多様性」の関係、⚔では「説話的要素」、「文 学的技巧」、「解釈の多様性」の関係、⚕では「語り手の 視点」と「解釈の多様性」の関係、⚖では「登場人物の

(9)

身体的変化」と「内面の変化」の関係、そして⚘では「変 身」と「アイデンティティ」の関係について探究してい く活動である。学習指導要領との関係は、例えば、プロ セス4.1)の「説話的要素」と「文学的技巧」、「解釈の 多様性」との関係性の活動において、主人公の感情、ダ イアローグとモノローグ(問い⚓b,⚓d,⚓e)を読み といていく活動が、〔知識及び技能〕の「言葉の働き」

に関する「ア言葉には、想像や心情を豊かにする働きが あることを理解する」ことを育成するという点で対応し ている。また、「家」についての考えがどのような言葉 とイメージで表現されているか(問い⚓c)や、文学的 技巧の使われ方(問い⚓f,⚓h)、および抽象的なアイ デアの視覚的表現(問い⚓g)に関する問いを考えるこ とは、〔知識及び技能〕の「文や文章」における「イ文 学的な文章やそれに関する文章の種類や特徴などについ て理解を深めること」、〔思考力・判断力・表現力〕の「構 造と内容の把握」における「ア文章の種類を踏まえて、

内容や構成、展開、描写の仕方などを的確に捉えるこ と」、「精査・解釈」の「イ語り手の視点や場面の設定の 仕方、表現の特色について評価することを通して、内容 を理解すること」、および「エ文章の構成や展開、表現 の仕方を踏まえ、解釈の多様性について考察すること」、

さらには「考えの形成、共有」の「カ作品の内容や解釈 を踏まえ、人間、社会、自然などに対するものの見方、

感じ方、考え方を深めること」、という学習指導要領の 内容の具体的学習体験例である。このように、本単元案 で計画した⚖つの探究活動を⚑つずつ学習指導要領の内 容と照合していくと、どれも密接に関連していることが 分かる。

一方、学習のプロセス⚗と⚙は、探究活動を通じて深 めた読みを、最終課題の創作文と解説文において立証す るための書くスキルを練習する活動である。総括的評価 課題は⚒つ設定されており、⚑つは人間や社会について の自分のものの見方、感じ方、考え方などから主題を設 定し、学習のプロセスで学んだ表現技法や短編小説の文 章構成を活かして、物語を創作することである。もう⚑

つは、自分の創作文を振り返り、客観的に評価する解説 文を書くことである。前者は、生徒の理解とスキルを評 価するもので、学習指導要領の〔知識・技能〕における 文や文章と、[思考力、判断力、表現力]の「書くこと」

に示された内容の評価と言える。後者は、生徒のメタ認 知思考力を見るもので、「深い学び」とつながるもので ある。このメタ認知的思考力については、学習のプロセ ス8の5)と12においても焦点が当てられている。IB で は、探究、行動、振り返りの探究サイクルを通じて指導 と学習が行われる56)。8の5)は話し合いについての振り 返りであるが、探究テーマ⚗としても設定している。自 分の考えを明確に話すことができることと、他者と共有

することとが理解の深まりにどのように関係しているの かを振り返って考えさせる活動で、学習指導要領の教科 目標における「学びに向かう力、人間性等」で謳われて いる「言葉のもつ価値への認識を深め」、「言語感覚を磨 き」、「生涯に渡り国語を尊重してその能力の向上を図る 態度を養う」ことを目指す活動と言えよう。また学習の プロセス12は、⚖つの探究を通して学習したことを概念 的理解文で表現することと、単元開始時の概念的問いに 再度取り組ませることで、自分の思考の変化と深まりを 確認させる本単元の総合的な振り返りである。振り返り は、今回の学習指導要領に明記された事項の⚑つで、総 則第⚓款⚑(⚔)において、学習したことを振り返る学 習活動を計画的に取り入れるよう工夫することが求めら れている57)。本単元案においては、このような振り返り を通してその後の学習にいかせる「主体的な学び」を実 現しようとするものである。

3.3 内容の取り扱い

「文学国語」の内容の取り扱いについて、本単元案と 関連する⚒点を取り上げ概説する。

⚑点目は、「『文学国語』における内容の取り扱い」に ある教材に関する留意事項についてである。指導要領で は、必要に応じて翻訳の文章を用いることができるとあ る。本単元案では、『赤い繭』をメンターテクストとし ているが、ほとんどの探究活動において、複数の短編小 説をケーススタディとして取り上げている。その⚑つが 翻訳作品の『変身』(カフカ)である。『変身』は、他の 選択テクストに比べると中編小説の部類に入るが、安部 公房に大きく影響を与えた作者であるということと、本 単元で設定した探究テーマ(概念理解)を進めていくに あたり、〔思考力、判断力、表現力等〕の「読むこと」

と「書くこと」における資質・能力を育成するのに適切 な翻訳教材の選定だと思われる。

⚒点目は、「各科目にわたる指導計画の作成と内容の 取扱い」にある〔知識及び技能〕と〔思考力、判断力、

表現力等〕の相互の関連性についてである。「国語科改 訂の趣旨及び要点58)」で指摘された国語科の課題とし て、主体的な言語活動の軽視、文章の内容や表現の仕方 を目的に応じて適切に活用することができない等が挙げ られている。〔知識及び技能〕が、「生きて働く資質・能 力が育成されるためには、〔思考力・判断力・表現力等〕

に示す各事項との関連を図ること59)」が重要だとされて いるのは、これらの課題に対する取り組みの⚑つであろ う。この点から本単元案の学習指導要領対応部分を見る と、〔知識及び技能〕と〔思考力、判断力、表現力等〕は、

学習のプロセス⚒から⚘の全てにおいて見られる。学習 のプロセス⚙から11に至って、〔思考力、判断力、表現 力等〕のみになっているのは、それまでの探究学習を総

(10)

括し学びの深化が求められている時間ゆえである。

⚔.まとめ

本稿では、国語科の領域における国際バカロレアディ プロマプログラム(IBDP)と新学習指導要領との整合 性 を 検 証 し た。折 し も、IBDP の「言 語 と 文 化」は、

2019年⚘月に新しい「指導の手引き」(2021年第⚑回試 験)に沿った指導が開始されたばかりで、もう一方の高 校の新学習指導要領は、2022年度入学生からの実施と なっており、ここに最新のカリキュラムの比較を行う機 会を得たことになる。明らかになったのは、新学習指導 要領が目指す「資質・能力」の⚓本柱である「知識・技 能」、「思考力、判断力、表現力」、および「学びに向か

う力、人間性、生きる力」が、比較に使用した単元案に 繰り返し見られ、目標から学習のプロセスまで、ほぼ全 てが新学習指導要領の目標と内容に一致していることで ある。この点から、特に探究と概念を中心とした IB の

「指導の方法」は、「『主体的・対話的で深い学び』の実 現に向けた授業改善の推進」で求められている「取り組 み」60) の一例を提示していると言えよう。

IB における国語のカリキュラムは、教員がかなり柔 軟に教材選択や指導の方向性を決定することができる が、翻って日本の国語では制約が多く、整合性のみを 以って事足れりとすべきでないことは明らかだ。ゆえ に、今後の課題は、これらの整合性をどのように日本の 文脈にいかすことができるのかということと、その成果 についてである。

〔思考力、判断力、表現力〕

書くこと

題材の設定 ア 文学的な文章を書くために、選んだ題材に応じて情報を収集、整理して表現したいこと を明確にすること。

情報の収集 内容の検討

表2-1 高等学校「文学国語」の内容

〔知識及び技能〕

(⚑)言葉の特徴や使い方に関する事項

言葉の働き ア 言葉には、想像や心情を豊かにする働きがあることを理解すること。

語彙 イ 情景の豊かさや心情の機微を表す語句の量を増し、文章の中で使うことを通して、語感 を磨き語彙を豊かにすること。

文や文章 ウ 文学的な文章やそれに関する文章の種類や特徴などについて理解を深めること

表現の技法 エ 文学的な文章における文体の特徴や修辞などの表現の技法について、体系的に理解し使 うこと。

(⚒)我が国の言語文化に関する事項 伝統的な言語文化、

言語の由来や変化、

多様性

ア 文学的な文章を読むことを通して我が国の言語文化の特質について理解を深めること。

読書 イ 人間、社会、自然などに対するものの見方、感じ方、考え方を豊かにする読書の意義と 効用について理解を深めること。

構成の検討 イ 読み手の関心が得られるよう、文章の構成や展開を工夫すること。

考えの形成 ウ 文体の特徴や修辞の働きなどを考慮して、読み手を惹きつける独創的な文章になるよう 工夫すること。

記述

推敲 エ 文章の構成や展開、表現の仕方などについて、伝えたいことや感じてもらいたいことが 伝わるように書かれているかなどを吟味して文章全体を整えたり、読み手からの助言な どを踏まえて、自分の文章の特徴や課題を捉え直したりすること。

共有

(11)

言語活動例 ア 自由に発想したり評論を参考にしたりして、小説や詩歌などを創作し、批評し合う活動。

イ 登場人物の心情や情景の描写を、文体や表現の技法等に注意して書き換え、その際に工 夫したことなどを話し合ったり、文章にまとめたりする活動。

ウ 古典を題材として小説を書くなど、翻案作品を創作する活動。

エ グループで同じ題材を書き継いで一つの作品をつくるなど、共同作品に取り組む活動。

読むこと

構造と内容の把握 ア 文章の種類を踏まえて、内容や構成、展開、描写の仕方などを的確に捉えること。

精査・解釈 イ 語り手の視点や場面の設定の仕方、表現の特色について評価することを通して、内容を 解釈すること。

ウ 他の作品と比較するなどして、文体の特徴や効果について考察すること。

エ 文章の構成や展開、表現の仕方を踏まえ、解釈の多様性について考察すること。

オ 作品に現れているものの見方、感じ方、考え方を捉えるとともに、作品が成立した背景 や他の作品などとの関係を踏まえ、作品の解釈を深めること。

考えの形成 カ 作品の内容や解釈を踏まえ、人間、社会、自然などに対するものの見方、感じ方、考え 方を深めること。

キ 設定した題材に関連した複数の作品などを基に、自分のものの見方、感じ方、考え方を 深めること。

共有

言語活動例 ア 作品の内容や形式について、書評を書いたり、自分の解釈や見解を基に議論したりする 活動。

イ 作品の内容や形式に対する評価について、評論や解説を参考にしながら、論述したり討 論したりする活動。

ウ 小説を、脚本や絵本などの他の形式の作品に書き換える活動。

エ 演劇や映画の作品と基になった作品とを比較して、批評文や紹介文などをまとめる活動。

オ テーマを立てて詩文を集め、アンソロジーを作成して発表し合い、互いに批評する活動。

カ 作品に関連のある事柄について様々な資料を調べ、その成果を発表したり短い論文など にまとめたりする活動。

教科および科目 「言語A: 言語と文学」 レベルと学年 上級レベル・標準レベル DP ⚑年生(高校⚒年生相当)

シラバスのセクショ ンおよびトピック

「読者、作者、テクスト」領域

「テクスト間相互関連性」領域

「時間と空間」領域

総括的評価 創作文と解説文 個人口述 試験問題⚒61) 本単元の目標 ねらい

・ 異なる時代、文化からの多様なテクストに触れる

・ 話す、読む、書く、発表するスキルを伸ばす

・ 解釈や分析、評価のスキルを伸ばす

・ テクストと多様な価値観、文化的文脈、地域とグローバルな問題との関わりについて 理解を深め、またそれらがどのような応答や複数の意味をもたらすのかを鑑賞できる ようになる。

・ 自信をもち、創造的な方法でコミュニケーションをとり、協働する

・ 言語と文学に対して、生涯にわたって関心と喜びをもつように促す 評価目標

・ テクストが書かれた文脈とまた受けとられる文脈の理解を解説文で説明する

・ 文体的、修辞的、視覚的な要素とその効果を理解し、創作文で表現する

・ テクストタイプと文学形式の特徴を理解し、創作文に適用する

・ 人間が抱える問題の見解をテクストを通して創作文で表現し、解説文で説明する

・ 様々なスタイルや言語使用域を用い、目的に応じて創作文で使用する

・ 登場人物の考え、感情、雰囲気の表現の仕方を理解し、創作文に応用する 表2-2

IBDP「言語A:言語と文学」単元案

(12)

探究:単元の目標を設定する 重要概念 関連概念

主題の発展 背景知識、視点、文学のジャンル、変身(変容)、主題(アイデンティティ、喪失、所有、犠牲、

社会構造、疎外、所属等)、解釈の多様性、登場人物、文学的技巧、説話的要素、超現実主義、

信頼できない語り手、執筆プロセス、推敲、表明

重要な理解 (生徒が単元の終了時点までに理解するべき重要な内容および習得するべきスキルを挙げてください。)

使用する教材等 ・ メンターテクスト:『赤い繭』(安部公房)

・ 選択テクスト62):『山月記』(中島敦)、『S・カルマ氏の犯罪』、『デンドロカカリヤ』、『棒』

(安部公房)、『変身』(カフカ)

・ 「シュレック⚑」のビデオクリップ

・ 資料:『新潮日本文学アルバム 安部公房』(新潮社)、「國文學 解釈と教材の研究」

(1997年⚘月号、學燈社)、『安部公房レトリック事典』(谷真介、新潮社)、その他 単元名と単元の説明

単元名

変身(メタモルフォーシス):人生と文学におけるその力 単元の説明

本単元では、翻訳作品を含む複数の変身譚に取り組み、「変身」が人生と文学作品においてどのような力をもって いるのかについて探究する。作品のジャンルや背景、構成、および文学的技巧などについて、多様なタイプの学習 経験を通して作品の分析と評価を行い、生徒が小説の虚構世界に自分自身と重なるところを見つけ、また、虚構世 界と現実とのつながり、および社会と人間性について考えを深めることを通して、生徒のアイデンティティ形成に 寄与することをめざす。

内容

・背景知識と作品のつながり

・ジャンル:短編・中編小説の特徴

・主要な文学テーマとしての「変身」

・概念(アイデンティティ、喪失、所有、犠牲、社会構造、疎外、所属、変化等)と主題の発展の関係

・作者の文学的技巧の要素(メタファー、ユーモア、換喩、パラドックス、イメージ、シンボル、モチーフ、比喩 的表現等)

・作者の技巧が人物造形に与える影響

・説話的要素(語り手、登場人物、場面設定、プロット、対立、ダイアローグ、モノローグ等)の評価

・語り手の視点

・語り手が物語の信ぴょう性に与える影響

・超現実主義の意味

・個人の振り返りとストラテジー

・多様な解釈の価値

・テクストエビデンスと明確で説得力のある意見の表明

・協働

・効果的な執筆プロセス スキル

・背景知識を得るため情報を収集する

・短編小説で作者の考えがどのように発展しているか分析する

・作品の主題を⚒つ以上見つけ出す

・テクストに明示されていることと暗示されていることをエビデンスとして引用しながら自分の分析を裏付ける

・作者の文学的技巧と多様な解釈の関係性を調べる

・作者が主題を発展させるためにどのように説話的要素を使用しているかを分析する

・語り手の視点とそれがどのように物語の解釈に影響を及ぼすかについて調べる

・多様な視点と他者の考えを受け入れ、尊重する

・自分の考えや理解を明確に話す

(13)

転移(transfer)の目標(転移の目標とは、生徒が単元の学習で身につけた知識、スキル、および概念を、教師によ るスキャフォールディング(足場づくり)なしで新しい環境や異なる状況に転移させ、応用できるようになること を掲げる重要な目標です。)と探究のための問い(事実を取り扱った内容に関する問いは F(Factual)、概念に関す る問いは C(Conceptual)、オープンエンドで議論の余地がある問いは D(Debatable))

探究テーマ⚑:短編小説は、⚑つか⚒つのアイデアと限られた数の登場人物に焦点が絞られている。物語は早いペー スで展開し、多くの場合、意外な結末に向かって進む。文章は簡潔だが、大抵、暗示的である。

探究テーマ⚑の問い

⚑a.(F)中心的なアイデアは何で、中心人物は誰ですか。

⚑b.(F)物語は、どのように進んでいきますか。

⚑c.(F)結末を読んで、あなたの作品解釈は変わりましたか。

⚑d.(F)どんな暗示的な表現がありますか。それは、作品の内容と解釈に影響を与えていますか。

⚑e.(F)作者は、意味を明示的に表さずに、どのように意味を作り出していますか。

⚑f. (C)短編小説の結末は、どのように読者の解釈に影響しますか。

⚑g.(C)短編小説は、その特性において他の小説とどのように異なっていますか。

⚑h.(D)短編小説を読むのは、その他のタイプの小説を読むのと同じように満足のいくものですか。

⚑i. (D)短編小説の主人公は、その他のタイプの小説の主人公と同じように面白いですか。

探究テーマ⚒:作者の背景と物語内の時間設定に関する知識は、多くの場合、テクスト内で使用されているシンボ ル、対立および含みのある表現について読者の理解の深まりを助ける。

探究テーマ⚒の問い

⚒a.(F)安部公房はどんな思想に影響を受けましたか。それは作品にどのように反映されていますか。

⚒b.(F)物語には、どのような時間設定がありますか。それは作品の主題とどう関係していますか。

⚒c.(F)物語には、どのようなシンボル、対立、含みのある表現が使用されていますか。それは、作者の背景とど のような関係がありますか。

⚒d.(C)作者の背景と物語の時間設定は、どのように作品理解と作品に使用されているシンボル、対立、含意の理 解を促していますか。

⚒e.(C)作品の時間設定に関わらず、作品が時代を超えて普遍性をもつのはどうしてですか。

⚒f. (D)物語を理解するのに作品の背景についての知識は必要ですか。必要ありませんか。なぜですか。

探究テーマ⚓:作者は、説話的要素と文学的技巧を創造的に使用して重層的な意味を作り出し、多様な解釈を可能 にする。

探究テーマ⚓の問い

⚓a.(F)作者は、どのような説話的要素を使用していますか。それはプロットや解釈にどのような効果をもたらし ていますか。

⚓b.(F)主人公は、どのような感情を経験しましたか。それは、どのように表現されていますか。

⚓c.(F)「家」と「家の所有権」という考えについて、作者はどのような言葉やイメージを使用していますか。

⚓d.(F)ダイアローグは、物語の中心的なアイデアをどのように強調していますか。

⚓e.(F)どのモノローグが物語の主題を強調していますか。どのようにですか。

⚓f. (C)物語で描写されている状況や出来事にあらたな意味と奥深さをもたらすために、作者はどのように文学的 技巧(比喩やイメージなど)を用いていますか。

⚓g.(C)作者は、どのように抽象的なアイデア(アイデンティティの喪失、内面の葛藤など)を視覚化しています か。

⚓h.(C)文学的技巧(比喩的表現、イメージ、シンボル、含意など)と説話的要素は、どのように読者の解釈に影 響しますか。

・よく吟味した情報とテクストエビデンスを用いて自分の意見を正当化する

・「変身」が主題としてどのように展開しているかを分析し、それが読者の解釈に及ぼす影響を評価する

・場面設定、語り手の視点および表現とそれらが物語の信ぴょう性に与える影響を評価する

・作者の人間と社会についての考えがどのように展開し、読者の解釈に影響を与えているかを分析する

・質の高い文章を作成するのに必要な執筆プロセスのステップを踏む

・読者をスムーズに結末に導くことができる物語の構想を練る

・主題を展開し、物語に厚みを加えるためにイメージを用いる

・効果的な文学的技巧と詳細描写を用いて、説得力のあるプロットで創作文を書く

(14)

探究テーマ⚔:語り手の信頼性は、語り手の視点の限界によって決まる。

探究テーマ⚔の問い

⚔a.(F)どんな出来事が起こりましたか。

⚔b.(F)どの出来事が他者から目撃されていますか、あるいは目撃されていると思われますか。語り手が唯一の目 撃者であるのはどの出来事ですか。

⚔c.(F)語り手の視点は、「女」の視点とどのように違いますか。

⚔d.(C)物語の語り手はどの程度信頼できますか。

⚔e.(C)物語のダイアローグとモノローグは、読者の語り手についての理解にどんな役割を果たしていますか。

探究テーマ⚕:登場人物の変身、時に超現実的な外的変化は、しばしば、内的変化を表す。

探究テーマ⚕の問い

⚕a.(F)主人公は、どのような段階を経て変身していますか。

⚕b.(F)主人公は、どのように超現実的な変化に反応していますか。

⚕c.(C)主人公の外的変化は、どのように内的変化を表していますか。

⚕d.(C)架空の物語における超現実的な体験は、実際の生活体験とどのように関連していますか。

⚕e.(D)物語に描かれている変身は良いことですか、悪いことですか。

探究テーマ⚖:作者は「変身」のアイデアを発展させながら、変容が人間のアイデンティティと社会的居場所に与 える影響を浮き彫りにする。

探究テーマ⚖の問い

⚖a.(F)主人公の変身は、彼の社会的居場所にどのような影響を与えていますか(例:高めている、低下させてい る)。

⚖b.(F)主人公は、変身で何を手に入れますか、または失いますか。

⚖c.(F)主人公の変身は、どのように周りの人々の生活を変えますか。

⚖d.(C)作者は、「変身」のアイデアを使って、どのように人間のアイデンティティと社会的居場所を追求してい ますか。

⚖e.(C)「変身」のアイデアは、さまざまな背景をもった異なる作者による物語をどのように結び付けるでしょう か。

⚖f. (D)物語における主人公の「変身」を、あなたの人生で起こった変化やあなた自身が経験した変容と結びつけ ることができますか。

⚖g.(D)この物語は、アイデンティティや社会的居場所に対するあなたの視点にどのように影響しましたか。

探究テーマ⚗:自分の考えや理解を明確に述べたり、他者と共有したりすることは、自分とグループメンバーの理 解の深まりを導く。

探究テーマ⚗の問い

⚗a.(F)どのような新しい考えをグループと共有し、それはどのように受け取られましたか。

⚗b.(F)グループと自分の考えを共有することで、自分の考えにどのような変化がありましたか。

⚗c.(C)他者と自分の考えを共有することで、自分の理解はどのように明確になりますか。なぜですか。

⚗d.(C)自分の理解を共有することで、グループのメンバーの考え方はどのような影響を受けますか。

探究テーマ⚘:質の高い文章を作成するには、推敲を含む様々な文章作成のステップを要する。

探究テーマ⚘の問い

⚘a.(F)どんな執筆プロセスを経ましたか。

⚘b.(F)推敲後にどんな変更をしましたか。それは、最終稿の質にどのように影響していると思いますか。

⚘c.(C)執筆プロセスは、最終稿の質にどのように影響しますか。

⚘d.(D)様々な執筆プロセスのステップを踏むことは、創造性を高めることにつながると思いますか、もしくは制 限されると思いますか。なぜですか。

参照

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