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イズレベルが踏切バックアップ地上子に影響を与えた恐れ

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). Ⅵ‑513. 保線器具が鉄道設備に与える影響. 1. 開発の目的. 東日本旅客鉄道株式会社. 正会員. 東日本旅客鉄道株式会社. 正会員. 盛道. 佐竹 宣章. イズレベルが踏切バックアップ地上子に影響を与えた恐れ. 近年、大きなトルクがかけられる充電式インパクトレン. があることがわかった。. チが開発された。従来のボルト緊解器と比較すると発電機. 4. 試験概要. を使用しないことから、排気ガスによる環境汚染やトンネ. 試験は、当社内のスマートステーション実習線に踏切バ. ル内での中毒等の健康被害のリスク減少が予測される。ま. ックアップ地上子を設置し、充電式インパクトレンチから. た、電源コードを必要としないため、コード捌きが不要と. 発するノイズレベルとノイズレベルから発生した電圧の相. なり作業効率が向上するため、充電式インパクトレンチを. 関関係について検証した。. 使用する施工会社が増えている。. 5. 試験条件. しかし、地上子付近で一部の充電式インパクトレンチを. (1)離隔距離. 使用した場合、鉄道設備に影響を与え踏切が鳴動する事象. 距離によるノイズレベルの変化を確認するため、対象機. が発生した。そこで、本研究において、保線器具が地上子. 器と踏切バックアップ地上子の離隔距離を検知しない範囲. へ与える影響を検証した。. まで 100 ㎜毎に測定を行った。. 本稿では、当社にて行った一部の充電式インパクトレン. (2)測定の向き. チ等を使用した試験内容と測定したデータにより得られた. 事前の検証より、充電式イ. 知見を報告する。. ンパクトレンチのバッテリ. 2. 鉄道設備の調査・検討. ーパック及びモーター箇所. 発動発電機を地上子付近で使用した際に、地上子の誤作. から大きなノイズが発せら. 動が原因で踏切が鳴動した事象から、地上子について調. れていることから、踏切バッ. 査・検討した。地上子を調査した結果、踏切バックアップ. クアップ地上子上に充電式. 地上子は車上子からの電波を入力する仕組みのため、外部. インパクトレンチを寝かせ. からの電波も受信する恐れがあることがわかった。. た状態で測定した。(図 2). 踏切バックアップ地上子の受信波は 105kHz±4kHz と. 図2 測定状況. 6 測定方法. 245kHz±0.5kHz の周波数である。また、受信器では、±1V. 電圧は踏切バックアップ地上子の受信機を使用し、オシ. 放射妨害電界強度測定 以上で列車検知し踏切が鳴動する仕組みとなっている。. ロスコープにより波形表示した。また、踏切鳴動の状況を. 3.120ノイズレベルの検証. 容易に確認する為、検知した際に鳴動する治具を取り付け. 踏切鳴動事象が発生した実物の充電式インパクトレンチ. た。ノイズレベルは踏切バックアップ地上子付近にループ. を使用して、バックアップ地上子に影響するノイズレベル. アンテナを配置し測定した。発生したノイズレベルをルー. 110. 100 を検証した。. 放射妨害電界強度測定. プアンテナにより取得し、テストレシーバで表示した。. 120 検証の結果、充電式インパクトレンチを駆動した際に、 90. 7 試験結果 (1)ノイズレベル. 80 切が検知する周波数帯(105kHz±4kHz )では、120dBμV. ノイズレベルと踏切鳴動範囲を表1に示す。. レベル[dBuV/m]. 影響する周波数帯においてクシ状のノイズを観測した。踏 110 100. 表1. 程度の高いノイズレベルを観測した。 放射妨害電界強度測定 放射妨害電界強度測定 (図 1) 70 90. 120. 120. 102kHz,107kHz 110. 60. ⇒高いノイズレベ ルを観測. 80. 50. 80. クシ状のノイズレ 40 70 ベルを観測 60 50. 30. レベル[dBuV/m] レベル[dBuV/m]. 90. 対象機器 充電式インパクトレンチ(A社). 100 90. 70. 充電式インパクトレンチ(A社). 80. 60. 70. 充電式インパクトレンチ(B社). 60 5050. 40. 40. 30. 30. ボルト緊解器(C社). 20 測定場所の環境ノイズレベル 40. 20 10 0 90k. 10. 30. 発動発電機. 0 100k 100k 90k. 20. 0 90k. 影響範囲. 影響範囲 100k 周波数[Hz]. 10 図1 ノイズレベル検証結果. 200k. 周波数[Hz]. 200k. 90k. 100k. 135.6 117.2 136.3. × ○ ×. 400 0. 119.0 133.6. ○ ×. 500 0 0. 119.0 95.4 117.5. ○ ○ ×. 200. 113.8. ○. フェライトリング有 フェライトリング無. *フェライトリングとはノイズ抑制を目的としたリング である。300k. 300k 200k. 周波数[Hz]. 0 107kHz の周波数帯で観測したノ 検証の結果、102kHz 及び. 0 300 0. 備考. 凡例:×検知(踏切鳴動) 、○無検知. 20 10. 各対象機器の測定値. 離隔距離 ノイズレベル 検知 (㎜) (dB μ V). 110. 100. レベル[dBuV/m]. ○野邉. 300k. 各充電式インパクトレンチのノイズレベル(離隔距離 0 ㎜)は、A 社(フェライトリング有:135.6dBμV、フェライ 200k. 300k. 周波数[Hz]. キーワード 充電式インパクトレンチ、踏切バックアップ地上子、ノイズレベル 連絡先 〒331-8513 埼玉県さいたま市北区日進町 2-479 JR 東日本 テクニカルセンター 保線作業機械化 PT TEL048-651-2389 ‑1025‑.

(2) 土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). Ⅵ‑513. トリング無:136.3dBμV)と B 社(133.6dBμV)であり、. を検討した。検討した結果、器具内部での対策が困難だっ. 発動発電機のノイズレベルは(117.5dBμV)となり、検知. たことから、器具等に取り付ける対策でノイズ抑制対策の. (踏切鳴動)する結果となった。なお、ボルト緊解器(C 社). 試験を行った。なお、試験の測定方法及び試験条件等は前. のノイズレベル(95.4dBμV)は、無検知であった。. 回の試験と同様である。. 踏切が鳴動しない範囲のノイズレベルは、A 社(フェライ. 主なノイズレベル抑制対策として、踏切バックアップ地. トリング有:117.2dBμV、フェライトリング無:119.0dBμ. 上子と調査対象機器の間に金属板(トタン、ステンレス、. V)と B 社(119.0dBμV) 、発動発電機(113.8dBμV)であ. アルミの各 3 種)を設置した。. った。この結果から、踏切が鳴動しないノイズレベルは. しかし、これらの対策では、. 120dBμV 前後であると考えられる。なお、発動発電機で検. 置忘れ等が懸念されるため、. 知したノイズレベル(117.5dBμV)は低い値の瞬間波を測. その他の対策として、充電式. 定したと考えられる。. インパクトレンチ全体にア. (2)離隔距離. ルミ箔(家庭用)(図 5)と. 無検知(踏切が鳴動しない)は、A 社(フェライトリング. 電磁波吸収シート(市販品). 有:300 ㎜、フェライトリング無:400 ㎜)と B 社(500 ㎜) 、. 図5 アルミ箔貼付状況. を覆った。. 発動発電機(200 ㎜)であった。この結果から、検知(踏切. アルミ箔、電磁波吸収シート、金属板(ステンレス、ト. 鳴動)しない離隔距離は各機種によって異なる。また、A 社. タン、アルミ)の 5 種類の対策について効果を検証した。. のフェライトリング有無については、離隔距離に違いがみ. 検知(踏切鳴動)範囲の結果を表 2 に示す。. られ効果があったと考えられる。. 表2 対策別の踏切鳴動の検知範囲を比較. 以上の試験結果より、対象機器と地上子の離隔距離をと ることにより、ノイズレベルと電圧が減衰した。このこと から充電式インパクトレンチが発するノイズレベルと踏切 バックアップ地上子が検知する電圧の相関関係を確認した。 (3)電圧値 ノイズレベルは瞬間波測定のため、充電式インパクトレ. 離隔距離(㎜). 0. 100. 200. 300. 400. 500. 対策無 電磁波吸収シート アルミ箔 ステンレス トタン アルミ. × × × × ○ ○. × × × ○. × × ○. × ○. ×. ○. ノイズ軽減効果大. ンチが発するノイズレベルの特性がわからない。そこで、. 凡例:×検知(踏切鳴動) 、○無検知. ノイズレベルによって発生した電圧値の検証を行った。充. ※離隔距離は、機種ごとによって異なる。. 電式インパクトレンチ A 社と B 社の電圧値を図 3、図 4 に示 す。なお、図はx軸を時間、y軸を電圧値とした。. 上記の結果より、①金属板(アルミ、トタン) 、②金属板(ス テンレス) 、③アルミ箔、④電磁波吸収シートの順に効果があ った。 なお、金属板(トタン、アルミ、ステンレス)の特性(電 気伝導率等)が影響し、離隔距離が異なったと考えられる。. ±1V. ±1V. 9 まとめ 充電式インパクトレンチが発するノイズレベルと踏切バ ックアップ地上子が検知する電圧の相関関係を確認した。 充電式インパクトレンチは、始動時に発生するノイズレ 図3 電圧値(A 社). 図4 電圧値(B 社). 以上の結果、A 社の充電式インパクトレンチは、始動時に 一番大きい電圧値を測定し、その後検知しない電圧値まで. ベルが検知(踏切鳴動)と使用中に常時発生するノイズレ ベルが検知(踏切鳴動)する 2 パターンの特性があると考 えられる。. 下がった。B 社の充電式インパクトレンチは常時大きい電圧. ノイズレベル抑制対策として、抑制効果が高かったのは、. 値を測定した。この結果から、A 社の充電式インパクトレン. ①金属板(アルミ、トタン)②金属板(ステンレス)③アル. チは、始動時に発生するノイズレベルが検知(踏切鳴動). ミ箔、④電磁波吸収シートの順位であった。. すると考えられる。B 社の充電式インパクトレンチは、使用. また、器具に取付けるノイズ抑制対策では、ノイズ減衰効. 中に常時発生するノイズレベルが検知(踏切鳴動)すると. 果はあったが、離隔距離(0㎜)での無検知(踏切が鳴動しな. 考えられる。. い)はできなかった。. 試験結果から、充電式インパクトレンチが発するノイズ レベルが踏切バックアップ地上子に影響を与えることがわ かったので、ノイズレベルを抑制する対策行った。 8 ノイズレベル抑制対策 器具内部における対策や器具等に容易に取付ける対策等. ‑1026‑.

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