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2軸圧縮条件下における粒状体内ひずみの空間自己相関特性

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Academic year: 2022

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(1)土木学会. 応 用 力 学 論 文 集Vol.11,pp.497‑506(2008年8月). 2軸 圧縮条件下における粒状体内ひずみの空間 自己相関特 性 Spatial Autocorrelation of Strain in Granular Media under Biaxial Compression Condition. 並河. 努*. Tsutomu Namikawa. *正会員. 工博. 神戸市立工業高等専 門学校准教授 都 市工学科(〒651 ‑2194神 戸市西区学園東 町8‑3). Spatial distributions of strains in granular media were investigated by numerically simulating an idealized assembly of two-dimensional particles. The objective of this investigation is to provide insight into the change in the microstructure of granular materials during a loading process. In particular, the spatial association of the relative displacements of particles during the loading process was examined by the spatial analysis. The distinct element method was used for simulating an idealized assembly. Using the calculated relative displacements of the particle, the local strain increments were calculated within triangle elements which were defined by particle centers. The spatial analysis indicated that the spatial autocorrelation distance of the local strain increment varied during the loading process and the strain localization zone occurred prior to the peak stress ratio. Key Words: Granular Media, Spatial Distribution,Autocorrelation, Distinct Element Method キークー ト":粒状 体,空 間分布,自 己相 関,個 別要素法. 1.は. じめ に. が行 われ て き た(Cmdall Proubet, 19918); 松 岡and山. 砂 質 土 は多 くの砂 粒 子 に よ り構 成 され て お り、全 体 変 形. and Strack, 19797); Bardet and 本,19949);岩. 下and小. 田,. は各 粒 子 の動 き に支 配 され る。 しか しな が ら、砂 質 土 の挙. 199910);大 村 ら200411)な ど)。 これ らの研 究 に よ り、 ピ ー ク応 力 後 の せ ん 断 帯 形 成 過 程 に お け る、粒 状 体 内 の 力 の. 動 を評 価 す る場 合 、粒 子 個 々 の動 き を評 価す る こ とは難 し. 伝 達経 路 や 、せ ん断 帯 の 内部 の 粒 子 挙 動 に関 して 多 くの 知. く、全 体 が粒 子 の集 合 と して の連続 体 と仮 定 され る の が一. 見 が得 られ て い る。 しか し、載 荷 初 期 段 階 か らの 粒 子 変 位. 般 的 で あ り、そ の 力学 特 性 は 主 に室 内試 験 結果 よ り算 定 さ. の空 間 分 布 に関 す る研 究 は 少 な く、載 荷 中 にお け る供 試 体. れ る応 力 とひ ず み を用 い て調 べ られ て きた。室 内試 験 にお. 内 の局 所 化 領 域 形 成 に関 して は 不 明 な 点 が 多 い。. い て応 力 とひ ず み を算 定 す る際 、供 試 体 の均 質 性が前 提 条. 本 研 究 で は 、砂 質 土 な どの 粒 状 体 で構 成 され る材 料 の 、. 件 とな る が 、試 験 中 の供 試 体 内 の砂 粒 子 の動 き に は ば らつ. 個 々 の 粒 子 変 位 の 空 間 分布 に 関す る基 礎 的 な 知 見 を 得 る. き が存 在 す る と考 え られ 、特 に ピー ク応 力 前 後 にお い て は 、. た め に 、個 別 要 素 法 を用 いた2次 元 圧 縮 試験 の 数 値 解 析 を. せ ん 断 帯 とい った ひ ず み の 局 所 化 領 域 の発 生 に よ り均 質. 実 施 した。載 荷 初 期 か ら ピー ク荷 重 まで の 供 試 体 内 の 粒 子. 性 の前 提 条件 が試 験 中 に成 立 しな くな る。 この た め 、マ ク. の動 き よ り算 定 され るひ ず み 分布 を 計 算 し、マ ク ロ なひ ず. ロな視 点 で捉 えた 手 法 に よ り砂 質 土 の力 学 挙 動 を評 価 す. み との 関係 を調 べ た 。ま た 、載 荷 過 程 にお け るひ ず み の 空. る場 合 にお い て 、供 試 体 内 の粒 子 の動 き の分 布 を考 慮 す る. 間 自己相 関 特 性を調 べ るた め 、各 載 荷 段 階 で の ひ ず み の 空. こ とは重 要 で あ る と考 え られ る が、個 々 の粒 子 の動 き の空. 間 自己相 関 距 離 をMoran's Iを 用 い て 算 定 した。 さ らに、. 間分 布 につ い て は未 だ解 明 され てい ない 点 が 多 い 。. Local Moran's Iを 用 い てひ ず み の 局 所 化 領 域 を同 定 した。. これ ま で 、せ ん 断過 程 にお け る砂 質 土 のひ ず み の局 所 化. これ らの 空 間 統 計 解 析 結 果 よ り、マ ク ロ な応 カ ーひ ず み 関. 形 成 に 関 して は 、平面 ひず み 圧縮 試 験 に よ る研 究 が 行 わ れ. 係 と粒 子 個 々 の 動 き よ り算 定 され るひ ず み の 空 間 分 布 の. て きた(Han. 変 化 に関 す る議論 を行 う。. and Vardoulakis, 19911); Han. and Drescher,. 19932); Yoshida et al.l9943); Finno etal.19974); Alshibliand Sture,20005); Desrues and Viggiani,20046)な. ど)。. しか し. 2.解 析 概 要. な が ら、砂 質 土 の 室 内試 験 にお いて 砂 粒 子 個 々 の微 小 な 動 き を計 測 す る こ とは非 常 に困 難 で あ るた め、砂 粒 子 の 動 き に 関 して は 、主 に個 別 要 素 法 を用 い た 数 値 解 析 に よ り研 究. ―407―. 2.1個 別 要 素 法 本研 究 で は 、Cundalland Strack(1979)7)の に よ り提 案 され た.

(2) 個別要素法(DEM)を. は、剛体 と仮定 し. こ こ で は 、Delaunay分 割 に よ り粒 子 中心 を 頂 点 とす る三. た粒子 の接 触点 において法線 方 向にはバネ とダ ッシ ュポ. 用いた。DEMで. 角 形 に 関す るひ ず み を用 い るが 、Delaunay分 割 と双 対 関係. ッ トを、接線方 向にはバネ、ダ ッシュポ ッ ト及び スライ ダ ーを仮 定 し、各粒 子の運動方程 式を時 間領域で差分近似す. Voronoi分 割 に よ る手 法 で は、 間 隙 を含 め た粒 子 の もつ領. ることに より、各時間での粒子 の位置 を数値 解析で追跡す. 域 を定 め る こ とが で き、粒 状 体 のVoronoi分 割 と も呼 ばれ. る。本研 究では粒 状集合体 の圧縮条件 下にお ける基礎的な. て い る。. に あ るVoronoi分 割 を用 い る手 法 もあ る(佐 武200213))。. 挙動 を調べ るため、粒 子形状は 円と し、2次 元での2軸 圧 縮 のシ ミュ レー シ ョンを実施 した。解析で用いたパ ラメー タ と物 性を表‑1に 示す。岩 下and小 田(1999)10)の 研 究で用 い られたパ ラメー タをここでは用いた。これ らの値 は具体 的 な材料 において実験的 に計測 された ものではないが、粒 状体 の定性 的な挙動 を調 べ るこ とを 目的 とした研 究 にお い て実績 のあるパ ラメータであ ると考 えられ る。ただ し、 本研究 で は基本 的な条件 下で の粒子 の動 きの空間分布 を 調べ るこ とを 目的 とし、転 が り抵抗 は考慮 してお らず、上 下載荷盤 と粒子の摩擦 は0と してい る。 供試体は0.8mm,1.0mm,1.2mmの. 直径の粒 子 より 購 成さ. れてい る。粒 子数は約3800個 で ある。粒 子の圧密 前の初 期配置は以下の手 順で行 った。 約50mm×100mmの. 領域 に、. 粒子同士が重な らない よ うに、擬似乱数 を用いて ランダム に粒子座標 を設定す る。擬 似乱数 の生成 は、一般 的に よく 用い られてい る乗算合 同法を用いたcそ の後 、DEMに り、上下左 右の境 界をそれ ぞれ8mm、4mm圧. 図‑1側. 方 圧 縮 後 の 供 試 体(Case1). よ. 縮方 向に移. 動 させ た状況 をシミュ レーシ ョンす る。この状態 を初期配. ui: Displacement in x direction vi: Displacement in y direction. 置 とす る。初期 配置後 、供試 体の側方方 向に100kPaの 拘 束圧 を負荷 す る。 この際、側 方境界 に はstress‑controlled boundary(Bardetand Proubet19918))を用い る。側 方圧縮 後 の供試体の状況 を図‑1に 示す。側 方圧 縮 後、1×10‑2mm/s の速度の変位 制御 で上下方向に載荷 を行 う。 2.2ひ ずみの算定 DEM解. 析 よ り得 られ た粒子 の変位 を用 いて、供試体 内. のひずみ 分布 を算定 した。粒 子の 中心座 標 を頂 点 とす る Delaunay三 角形分割 を実施 し(谷 口199212))、 各三角形 要素 の頂 点 の変位 よ り線形 の形状 関数 を用 いてひずみ を. 図‑2ひ ずみ の計算方 法. 計算 した(図‑2参 照)。 要素分割 され た供試体を図‑3に 示す。粒 子 中心に関す るDelaunay分 割に よ り算 定 され る ひずみは、個 々の粒状体間の相対変位 を表す指標 といえる。 本研 究では個々の粒 状体間の相対変位 の空 間分布 を、上記 手法で算定 され るひずみ を用いて議論す る。. 表‑1DEM解. 析 で用 い た パ ラ メー タ10). 図‑3Delaunay分. ―498―. 割 さ れ た 供 試 体(Case1).

(3) 2.3空 間統 計 解 析 DEM解. 3.解 析 結 果. 析 に よ り得 られ た 、ひ ず み に関 して 空 間 統 計 解. 析 を実 施 し、粒 子 挙 動 の空 間 自己相 関特 性 を調 べ た 。ひ ず. 3.1個 別 要 素 法 の 解 析 結 果. み 分 布 の グ ロー バ ル な 空 間 自己 相 関 性 はMoran's. (1)解 析 ケー ス. Iと. Geary's cを 用 い て 評 価 した(Fortin and Dale 200514))。 Moran's I,I(d)は次 式 に よ り表 され る。. 解 析 ケ ー ス を表‑2に 示 す 。初 期 配 置 の異 な る2つ の ケ ー ス につ い て 約3800個. の粒 子 の 挙 動 を調 べ た 。 供 試 体 高 さ. と幅 はy軸 方 向 に載 荷 前 の 値 で あ る。. (2)マ ク ロな応 カ ー ひ ずみ 関係. (1). 軸 方 向載 荷 過 程 にお け る、供 試 体 上 下境 界 の変 位 よ り算 定 したマ ク ロ な応 力‑ひ ず み 関 係 を図4に 示 す。応 力 は拘 束 圧 で 正 規化 して い る。2ケ ー ス と も載 荷 初 期 に お い て 、. こ こで 、xiはデ ー タ値 で 、xはxiの 平 均 値 、nは デ ー タ数 、. 応 カ ー ひず み 関係 は ほ ぼ 線形 関 係 とな って お り、応 力 比 が. dは 離間 距 離 ク ラ ス、wij(d)は重 み で あ る。 本 研 究 で は 、等. 1.5を 超 え た あ た りよ り、非 線 形 性 が 大 き くな っ て い る こ. 間 隔 の離 間 距 離 ク ラ ス を設 定 し、2地 点の離間 距 離 が該 当. とが わ か る。 そ して 、応 力 比 が1.7程 度 まで は、2ケ ー ス. す る離 間距 離 ク ラ ス 内 に あ る場 合wij(d)=1と し、離 間 距 離. の応 力‑ひ ず み 関係 は ほ ぼ 同 じと な っ て い る。 応 力 比 が. ク ラ ス 内 に な い場 合wij(d)=0と し、Moran's Iを 算 定 した 。. 1.7を 超 えた あ た りよ りケ ー ス 間 に 差 が 生 じ、Case2で は、. Moran's. Iは ピア ソ ン相 関係 数 に対 応 す る指 標 で 、正 の相. 応 力 比 が1.9を 超 えた あ た りよ り、 一 時 的 な軟 化 挙 動 が 生. 関 を示 す 場 合は1以 下 の正 の値 を 、負 の相 関 を示 す 場 合は ‑1以 上 の 負 の 値 を、 無 相 関 の 場 合 は0を 示 す 。. じる よ うに な る。た だ し、一 時 的 な 軟化 後 応 力 は 回復 して. Moran's Iは デ ー タの 平 均 値 を用 い て い るが 、平 均 値 を用 い な い 空 間 自己相 関 を表 す 指 標 と して は 、Geary's cがあ る。. い る。この 軟 化 挙 動 を繰 り返 しな が ら応 力 は徐 々 に 増加 す る。 ピー ク荷 重 時 の 応 力 比 は 各 ケ ー ス ともほ ぼ 同 じで 、2.1 程度 とな っ て い る。. Geary's c,c(d)は次 式 に よ り表 され る。. 表‑2解. 析 ケー ス. (2). Geary'cは. 標 本 バ リオ グ ラ ム(Wackernagal. 200315))を 分 散. で 正 規 化 し た 値 と な っ て お り、一 般 に デ ー タ 間 の 距 離dが 大 き く な る に つ れ て1に. 近 づ く。c(d)の 値 は0か. 変 動 し 、 正 の 相 関 が 最 大 で0、 大 で2を. 無 相 関 で1、. ら2ま. で. 負 の相 関 が最. 示 す。. ひ ず み 分 布 の ロ ー カ ル な 空 間 自 己 相 関 性 はLISA(Local indicators for spatialassociadion)と い て 評 価 した(Anselin. し てLocal. 199516))。Local. Moran's. Moran's Iを. 用. I,Ii(d)は次 式. に よ り表 さ れ る。. (3). Local Moran's Iは 各 要 素 にお い て 算 定 され 、 そ の 分布 を 調 べ る こ とに よ りデ ー タ 間 の相 関 が 強 い領 域 を特 定 で き る。 そ の よ うな 自己相 関 の 強 い領 域 は局 所 化 領 域 と考 え られ るた め、Local Moran's Iに よ り局 所 化領 域 を明確 に検 出す る こ とが 可 能 と な る。. Axial strain εy(%) 図‑4マ. ―400―. ク ロ な 応 カ ー ひ ず み 関 係(供. 試 体 全 体).

(4) (3)ひ ずみ分布 Case1の 応 力‑ひ ず み関係 の各段 階にお ける、y方 向ひ ずみ増分△εyの 分布 を図‑5に 示す。各段 階の番 号は図‑4の 応 力‑ひ ずみ関係 に示 した番 号 と対応 してい る。 ここで、 y方 向変位増分 が0.1mm、 グローバル なy方 向ひずみ増分 が約0.117%に 対応す るひずみ増分 を示 してい る。 図‑5よ り、載荷初期 、2‑3段 階 よ り局所的に大 きなあ るいは小 さ な△εyが生 じている箇所 が点在 してお り、載荷初期段 階で あって も供試 体 内に均 質 なひずみ が生 じてい ない こ とが わかる。ただ し、大 きな△εyが 集 中 した場所 は存在 しない。 そ して、載荷 が進 むにつれ供試 体内にお ける大 きなあるい. 2‑3. 4‑5. 8‑9. 10‑11. 6‑7. は小 さな△εyの 分布範囲が広 がってい る。応力 がピー クに 達 した後の10‑11段 階 では、左 下端 か ら右側 にかけて大 き な△εyが 集 中 している領域 が生 じてい るこ とが わか る。 図‑5と 同 じ段階 にお ける、体積ひずみ増分△4の分布 を 図‑6に 示す。載 荷初期段 階において も、△ε νの分布は 一様 で はな く、応力 が ピー クに達 した後 の10‑11段 階では、左 下端か ら右側 にかけて正負 の△εν が集 中 してい る領域 が生 じてい る。 図‑5と 同 じ段階 にお ける、偏差ひずみ第2不 変量増分の 平方根. の分布 を図‑7に 示す。△εyの 分布 と同様 に、. 載荷初期2‑3段 階 よ り局所 的に1%を 超 える大 きな偏 差ひ ずみ生 じてい る箇所が点在 してい る。応力が ピー クに近づ き応 力‑ひ ずみ関係の非線 形性 が大き くな る6‑7段階では、. 図‑5y方. 向 ひ ず み 増 分△εy分 布Case1. 右 中央 か ら左上 にか けておお きなひずみ集 中 してい る箇 所 が生 じてい る。その後 、そのひずみの集 中領域 は消え る が(8‑9段 階)、10‑11段 階で は、新たに左 下端か ら右側 に か けて ひずみ の集 中領域 が帯状 とな るい わゆるせん断 帯 が生 じてい ることがわか る。 ピー ク応 力前 にお け るひず み増分 の局所 化領域 の形成 と発生箇所 の変化 は砂の平 面ひずみ圧 縮試験 で も観察 さ れ てお り(Fino et al. 19974),Desrnes and Viggiani20046))、 本 解 析結果 はプ レピー ク時 の局所化領域 の形成 を裏 付 ける もの となった。 また、ひず み増分 の局所化 が顕 著 となる 6‑7段 階は、各ケースの応 力‑ひ ず み関係 の差が大 き くな る段 階 と一致 してお り(図‑4参 照)、 本解析結果 よ りプ レ ピー ク時 の局所化領域 の形成 がマ ク ロな応カ ーひずみ 関. 2‑3. 4‑5. 8‑9. 10‑11. 6‑7. 係 に影響 を与え ることが推測 できる。 本研究 では、ひずみ増分量の空間分布 のみにつ いて検討 を行 い、主ひずみの方 向についての議論は行わない。主ひ ず みの方 向に 関 して も空 間分布 特 性を把握す る ことが重 要である と考 え られ るが今後 の課題 とす る。 (4)ひ ずみの基本統計量 Case1の 各要 素のひずみ増分△εy、. の平均 値及 び分. 散 な どの基本 統計量 を表‑3に 示す。 各段階 の番 号は図4 の応 力‑ひ ずみ関係 に示 した番号 と対応 してい る。 また、 同ケー スの2‑3段 階での△εy、 に示す。. の ヒス トグラムを図‑8. 図‑6体. ―500―. 積 ひ ず み 増 分△εν 分 布Case1.

(5) くなってお り、偏差ひずみ増分 にお いては個 々の粒状体間 の相 対変位 よ り算定 され るひず みの平均値 がマ ク ロなひ ずみ とは一致 しない こ とがわか る。この ことは、プ レピー ク挙動 において も、マクロな応力‑ひ ずみ 関係 が粒子 レベ ル での挙動 の平均値 となってい ない ことを示 してい る。 表‑3(a)y方 向 ひず み増 分△εyの 統計 量. 2‑3. 4‑5. 6‑7. 表‑3(b)偏差 ひずみ増分. 8‑9. 図‑7偏. の統計 量. 10‑11. 差ひずみ増分. 分 布Case1. 本研 究 では粒 子 の 中心点 を頂点 と した 三角 形要 素 を Delaunay分割 に より生成 したため、各要素 の面積 は異な る。 また、線 形の形状 関数 を用 いてひずみ を算定 してい るた め、 要素内ひずみの一様 性を仮定 してい る。 このため、ひずみ の平均値や ば らつ きを算定す る場合、各要素 の面積 を考慮 す る必要 が ある と考 え られ るが、本研究 では各要素の面積 は考慮 してい ない。要素面積 の影響 に関 しては付録で議論 してい る。 表‑3よ り、全ての載荷段 階にお いて△εyの 尖度17)は30 以上で正規分布(尖 度0)に 比較 して尖 りの程 度 が非常 に 大 きい こ とが わかる。尖 りの程 度 が大 きい こ とは、図‑8の ヒス トグラムか らも確認で きる。 この尖度 よ り△εyの 分布 が正規分布で はない ことがわか る。. の分布は。各段. 階 とも正規分布 とは大 きく異な ってお り、歪度17)が3以 上 と右の裾が長い分布 とな ってい る。 また、△εyと 同様 に尖 度 も15以 上 と正規分布 よ り尖 りの程 度 が非常に大きい分 布 となってい る。これ らのこ とは、図‑8の ヒス トグラムか らも確認で きる。 表‑3に は各境 界変位 よ り算定 され るマ クロなひず み を 併せて示 してい る。個 々の粒状体間の相対変位 よ り算定 さ れ る△εyの 平均値は、マ クロな△εyと ほぼ一致 している。一 方、個 々の粒状体間の相対変位 よ り算定 され る 平均値は、載荷初期 よ りマ クロな. の. 万 よ りかな り大き. ―501―. 図‑8ひ. ず み増 分 の ヒス トグ ラ ムCase12‑3段. 階.

(6) 3.2空 間統計解析. は 大 き く変 化 して お り、マ ク ロな応 カ ー ひず み 関係 にお い. (1)ひ ずみのグ ローバルな空間 自己相関特性. て 非線 形 性が卓 越 し始 め る6‑7段 階 で は 、d<10mmの. の空間 自己相 関関係 を調べ るた め、各荷重段 階 でのMoran's I,I(d)を 算定 した。離間距離 クラスdに 対す る のI(d)を図‑9に示 す。各要素の離間距離は要素中心. 範囲. で 正 の相 関 関係 が見 られ る。 た だ し、そ の 後 の8‑9段 階 で は 、 正 の相 関 を示 す 範 囲 がd<5mm程. 度 に縮 小 して い る。. そ して 、 ピー ク応 力 後 の10‑11段 階 で は 、d<20mmの. 範囲. 間の距離 と した。また、図中の番号 は図4の 応 力‑ひ ず み. に お い てI(d)>0と. 再 び 自己相 関 を示 す 領 域 が拡 大 してい. 関係 中の位置 を示す ものであ る。 図‑9よ り、載荷初期2‑3. る。 この よ うに 、. のI(d)は プ レ ピー ク状 態 よ り載 荷. 段階において、. に伴 い大 き く変 化 して い る こ とが わ か る。. のI(d)は 平均 粒 径 の2倍. 程度 の. 2.0mmの 範囲 で正の相関 を示 し、それ 以上の距離 でほぼ d< 0の 無相 関を示 している。 その後載荷 に伴い. 図‑9偏. のI(d). 離 間 距 離 ク ラスdに 対す る のGeary's c(d)を図 ‑10に 示 す 。 載 荷 初 期 、2‑3段 階 に お い て 、d=2mm程 度で. Distance d(mm). Distance d(mm). Distance d(mm). Distae. Distance d(mm). Distance d(mm). 差 ひ ず み 増 分 のMoran's I. Case1. 図‑10偏. ―502―. d(kmm). 差 ひ ず み 増 分 のGeary's c. Case1.

(7) c(d)の値 は ほ ぼ1と な って お り、 この 段 階 で の 自 己相 関 の. の ケー ス 間 の差 が大 き くな るが 、こ の段 階 で はマ ク ロな応. 範 囲 は2mm程. 力‑ひ. 度 あ る こ とが わ か る。 この値 は 、Moran's I. ず み 関係 にお い て も ケ ー ス 間 で顕 著 な差 が 生 じは. にお い て 無 相 関 を示 す 範 囲 とほ ぼ一 致 して い る。 そ の 後 、. じめ て い る(図‑4参. Moran'Iと. 己相 関 の範 囲 が20mmと. 同様 に載 荷 に伴い、. Moran's IとGeary's. のc(d)は 変 化 す る。. cと 比較 した場 合 、相 関 を示 す 範 囲 が. (約43mm)の. 照)。Case2に. 約50%程. お い て6‑7段 階 で は 自. な って い る が、こ の値 は供 試 体 幅 度 に相 当す る。この 段 階 にお い て 、. 両者 で異 な る もの の 、定 性的 に は ほ ぼ 同 じ傾 向 を示 して い. Case1に 比 較 しCase2で は マ ク ロな応 力 が 明 らか に小 さ く. る こ とが わ か る。. な っ て い る(図‑4)。. これ らの 結 果 は 、初 期 配 置 の違 い に. よ り供 試 体 内 に 形 成 され るひ ず み の空 間 分 布 特 性 に違 い (2)ひ ず み の 自 己相 関 を示 す 距 離 Moran's Iの 結 果 を用 い て. が 生 じ、これ に よ りマ ク ロな応 力‑ひ ず み 関 係 に違 い が 生 の 自己相 関距 離 を算. じる こ とを示 唆 して い る。. 定 した。 前述 した よ うにMoran's IはI(d)=0で 無 相 関 とな るが 、図‑9に 示 す よ うに ひず み分 布 よ り算 定 され るI(d)は 厳 密 に0と な る こ とは な い。そ こで 、デ ー タ を ラ ンダ ム に 再配 置 し、 そ の 自己相 関 の な い配 置 で のMoran's Iと. の比. 較 よ り、各 距 離 ク ラス で の 自 己相 関 に 対 す る有意 性 の判 断. (3)ひ ず み の ロー カル な 空 間 自己 相 関 特 性 ひ ず み が集 中 して い る領 域 を調 べ る た め 、 Moran's I,Ii(d)を算 出 した 。Case1の2‑3,6‑7,10‑11段. のLocal 階にお. を した(Fortin and Dale 200514))。こ こで 、 乗 算 合 同 法 に よ. け る。Ii(d)を 図‑13に 示す。 こ こで 、Ii(d)は距 離 ク ラス4 ‑6mmの 値 を示 して い る。 距 離 ク ラ ス が異 なIi(d)に つ い. る擬 似 乱数 に よ り配 置 の入 れ替 え箇 所 を選 定 し、順 次 デ ー. て は 後 述 す る。. タ を入 れ替 え る手 法 に よ りラ ンダ ム配 置 を行 った。 ラ ンダ ム 再 配 置 の 回数 は1000回. と した。. ラ ンダ ム 配 置 に よ り得 られ る て 検 討 す る。 例 え ば 、Case1,2‑3段 2.0mmで. の. のI(d)の 分布 に つ い. 自己相関の範囲. 階 の 距 離 ク ラ ス1.5‑. のI(d)の 分布 の場 合、歪 度 は0.19、 尖 度. は0.049で あ っ た。 これ よ り、 ラ ン ダム 配 置 に よ り得 られ るI(d)は ほ ぼ正 規 分 布 で あ る こ とが わ か る。 そ こで 、 ラ ン ダ ム配 置 に よ り得 られ るI(d)は正 規 分 布 で あ る と仮 定 し、 自 己相 関 性の 有 無 に 関 す る検 定 を行 っ た。 と こで 、 の 空 間 分 布 に 自己 相 関 性 が な い とい う帰 無 仮 説 に対 し有 意 水 準5%の. 検 定 を行い、 仮 説 が棄 却 され る場 合. の 空 間 分 布 に 自 己相 関 性が あ る と判 断 した。 自 己相 関 性の 検 定 例 を図‑11に 示 す 。これ はCase1,2‑3段 階 の 結 果 で あ る。図 に は 、ラ ン ダ ム配 置 か ら設 定 され た 有 意 水 準5%の. 基 準 を破 線 で示 してい る。 また 、 自 己相 関 が Distance. あ る と判 定 され た 距 離 ク ラ スは 黒 塗 りで 、自 己相 関 が ない と判 定 され た 距 離 ク ラス は 白抜 きで 示 して い る。距 離 ク ラ. 図‑11自. d(mm). 己 相 関 の 有 意 性 の 判 定Case12‑3段. ス に よ り自 己相 関 性の 有 無 が 変 化 して い るが 、距 離 が 長 く な る と相 関 が あ る と判 定 され て も基 準 との 差 は わず か で あ る。そ こで 本 研 究 で は、自己相 関 が 無 くな る最 小 距 離(図 ‑11で は2mm)を 自己相 関 の範 囲 と した。 上 記 方 法 で 算 定 した 各 ケ ー ス に お け る. の空 間 自. 己相 関 の範 囲 の変 化 を 図‑12に 示す 。 こ こで 、横 軸 は 図4 に示 す 各 載 荷 段 階 で あ る。各 ケー ス とも載 荷 に伴 い 自 己相 関 を示 す 距 離 は増 加 す る傾 向 に あ る。た だ し、自 己相 関 の 範 囲 は単 調 に増 加 す るの で な く、増 減 しな が ら増 加 して い る。特 に、 自 己相 関 の 範 囲 は5‑6段 階 あた りよ り急 激 に大 き くな っ て い る が 、これ はマ ク ロ な応 力‑ひ ず み 関 係 にお い て非 線 形性 が顕 著 とな る段 階 と一 致 して い る。 また 、ケー ス 間 に よ り 自己相 関 の範 囲 の変 化 に差 が あ り、 ほ ぼ 同 じ粒 子 数 及 び 密 度 で あ っ て も配 置 が 異 な る こ と に よ り載 荷 過 程 で の ひ ず み 増 分 の 空 間 相 関特 性が 異 な る こ とが わ か る。 そ して 、5‑6段 階 あ た りか ら自 己相 関 の 範 囲. ―503―. State 図‑12偏 差 ひ ず み 増 分 の 自己相 関 の範 囲. 階.

(8) 図‑13よ り、載荷初期2‑3段 階にお いてはIi(d)が大 きな 値 を示 してい る箇所 は分散 している ことがわか る。 一方、 マ クロな応 力‑ひ ずみ関係 の非線 形性 が大 き くなる6‑7段 階では、供試体右 中央部 にIi(d)が大 きな値 を示す箇所 が 集 中 してい る。 この領域 は⊿√J2'の 分布(図‑7)に お いて 大きなひず みが発 生 している領域 と対応 してお り、大 きな ひず みの集 中領域 である といえる。 ピー ク荷重後の10‑11 段 階では6‑7段 階 とは異 なる左下か ら右 中ほどにかけて、 が大きな値 を示す領域 が帯状 に伸 びている。この領域Ii(d) も⊿√J2'の 分布(図‑7)に おいて大 きなひずみ が発生 し ている領域 と対応 してお り、大きなひずみ が集 中す る領域 が帯状 に伸び ているこ とがわかる。この領域 はせん断帯 に 相 当す る といえる。これ らLocalMoran's Iの結果は、プ レ ピーク時 よ り供試体 内に は大 きなひずみ が集 中す る領 域. 4‑6mm. 6‑8mm. 8‑10mm. が発生す るこ と、集 中領域 は載荷 に ともない変化 しポス ト ピー ク時 にはせ ん断帯 を示唆す る帯状 の領 域が発 生す る. 図‑14偏. こ とを明確 に示 してい る。. 差 ひず み増 分 のLocal Momm's. Iが. 大 きな値 を示 す 領 域(着 色 部)Case16‑7段. 階. 次 に距離 クラスによる集 中領域の違い を図‑14に 示す。 図 には(Case1の6‑7段階 にお ける距離 クラス4‑6mm,6‑8mm, 8‑10mmで のIi(d)が(平 均値)+(標. 上. グローバルな 自己相 関 性を検討 する場 合、供 試体内ひず. の値 を示す要素 を示 してい る。前述 した よ うに距離 クラス. 準偏差の2倍)以. 4‑6mmで は供試体 右中央 部にIi(d)が大 きな値 を示す箇所. み分布の定常 性が前提 となるが、ひずみの集 中領域 が生 じ るこ とに よ り定 常 性の仮 定が成立 しな くな ってい る可能. が生 じてい る。そ して、距離 クラスが変わ って も大 きな値. 性 もある。供試体内ひずみ分布 の定常 性は供 試体変形の均. を示す領域は あま り変化 しない ことがわか る。この ことは、. 質 性を示す指標 と考え られ 、載 荷過程におけ るひず みの集. 4‑10mmの 距離 で強 い相 関性を示す領域 は供試体右 中央部. 中が生 じる状況 での空間分布 の定 常 性の検討 は今後 の課 題 とい える。. で あるこ とを示唆 してい る。 図‑9に示すMoran's Iよ り、Case1の6‑7段 階で は10mm 程度 の距離 まで グローバ ル な 自己相 関性 を示 して い るこ とがわか るが、この相関 性は供試体右 中央部 に生 じてい る. 4.ま とめ. ひずみの集 中領域に大 きく起因 してい ると考 えられ る 個 別 要 素 法 に よ る 二 軸 圧 縮 条 件 の シ ミュ レー シ ョン を実 施 し、得 られ た粒 状 体 の動 き か ら個 々 の粒 状 体 間 の 相対 変位 よ りひず み 増 分 分 布 を算 定 した。 ひ ず み 増 分 分 布 の統 計 量 の 算 出及 び 空 間 統 計 解 析 を実 施 す る こ とに よ り、以 下 の こ とが 明 らか とな っ た。 ・ 個 々 の粒 状 体 間 の相 対 変 位 よ り算 定 され る軸 ひず み増分及 び偏差 ひずみ増 分 の度 数分布 は正規 分布 では ない。 ・ 個 々の粒状体 間の相対変位 よ り算定 され る偏差 ひず み 増分の平均 値はマク ロな偏差ひずみ増分 とは異 なる。 ・ 偏差ひずみ増分 の空間 自己相 関 を示す距離 は載荷 に と もない変化す る。特 にマ クロな応 力‑ひ ず み関係 におい て非線形性 が顕 著 とな る段階 で、偏差ひず み増 分の 自己 相関距離は大き くな る傾 向にある。 ・ プ レピー ク時において も、マ クロな応力‑ひ ず み関係 図‑13偏. 差 ひ ず み 増 分 のLocal Case1距. において非線 形性 が顕著 となる段階 では、大 きなひずみ. 10‑11. 6‑7. 。 2‑3. が集 中す る領域 が生 じる。ポス トピーク時 にはプ レピー. Moran's I. ク時 とは異 なる位 置 にせ ん断帯 を示す 帯状 のひずみ集. 離 ク ラ ス4‑6mm. ―504―.

(9) 中領域 が生 じる。. 表‑4面 績を考慮 した偏差ひずみ増分の統計量Case1. 本研 究 によ り、2軸 圧縮過程の粒 状体内の偏差ひずみ増 分分布の空間分布特 性が変化す ることが明 らか となった。 この よ うな空間分布 特 性の変化は、プ レピー ク時 よ りマ ク ロな応力‑ひ ずみ関係に影響を与え ると考え られ る。. 謝辞 Delaunay三 角 形 分 割 にお い て(株)竹 中工 務 店 重 野 喜 政 氏 か ら提 供 して頂 い た プ ログ ラ ム を使 用 し ま した。 こ こ に感 謝 の意 を表 します 。. 付録 要素面積 が個 々の粒状 体 間の相対 変位 よ り算 定 され る ひずみ の統計 量に与 え る影 響 につい て検 討す る。 表‑3(b) に示すCase1の 偏差ひずみ増分の統計量に関 して、要素面 積 を考慮 した場合の平均値 と分散 を表4に 示す。要素面積 を考慮 した平均値 と分散 は次式で算 定 した。. Distance d(mm). 図‑15Moran's. Iへ の 要 素 面 積 の 影 響Case1. 6‑7段 階. (4). こ こで 、Aiは 要 素iの 面 積 、Aは 要 素 面積 の 平均 値 で あ る。 表‑3(b)との比 較 よ り、偏 差 ひ ず み の統 計 量 に 関 して 、要 素 面 積 考慮 の影 響 は ほ とん どない こ とが 分 か る。表‑4に は 各 要 素 の 要 素 面積 とひ ず み と要 素 面積 の相 関係 数 も合 わ せ て示 して い る。 ひ ず み と要 素 面 積 の 相 関 係 数 もほ ぼ0で. 、. 無 相 関 で あ る とい え る。 次 に 、要 素 面 積 がMoran's Iに. 与 え る影 響 につ い て 検 討. す る。 式(1)に お い て 、 重 み を 次 式 で 算 定 す る こ と で 、 Moran's Iに 要 素 面積 を 考 慮 した。. (5) Case1の6‑7段. 階 で のMoran's Iに つ い て 、要 素 面 積 を考 慮. しな い場 合 と考慮 す る場 合 の比 較 を図‑15に 示 す 。 両者 は ほ ぼ 一 致 して お り、 要 素 面積 がMoran's. Iに 与 え る影 響 は. ほ とん どな い こ とが わ か る。 以 上 の検 討 結果 よ り、本 研 究 に お け るひず み の統 計 解 析 に 要 素 面積 が 与 え る影 響 は ほ とん どな い とい え る。. 参考文献 1) Han, C., Vardoulakis, I.G.: Plane-strain compression experiments on water-saturated fine-grained sand, GeotechniqueVol.41,No.1,pp.49-78,1991. 2) Han, C., Drescher,A.: Shearbands in biaxialtests on dry coarsesand,Soilsand Foundations,Vol.33,No.1, pp.118-132, 1993. 3) Yoshida,T., Tatsuoka,F., Siddiquee,M.S.A., Kamegai,Y., Park, C.S.: Shearbanding in sands observedin plane strain compression,Localizationand BifuractionTheory for Soils and Rocks,pp.165-179,1994. 4) Finno, R.J., Harris, W.W., Mooney, M.A., Viggiani,G.: Shear bands in plane strain compressionof loose sand, Geotechnique,Vol.47,No.1,pp.149-165,1997. 5) Alshibli,K.A.,Sture,S.: Shearband formationin plane strain experiments of sand, Journal of Geotechnical and GeoenvironmentalEngineering,Vol.126,No.6, pp.495-503, 2000. 6) Desrues,J., Viggiani,G.: Strain localizationin sand: an overview of the experimentalresults obtained in Grenoble using stereophotogrammetry,International Journal for Numericaland AnalyticalMethodsinGeomechanics,Vol.28, pp.279-321,2004. 7) Cundall,P.A., Strack,O.D.L.: A discretenumericalmodel for granular assemblies. Geotechnique, Vol.29,No.1, pp.47-65,1979.. •\ 505•\.

(10) 8) Bardet,J.P., Proubet,J.: A numericalinvestigationof the structure of persistent shear bands in granular media. Geotechnique, Vol.41,No.4,pp.599-613,1991.. 13)准 武 正 雄:. 9) 松 岡 元, 山 本 修 一:. 14)Fortin, M-J., Dale, M.: Spatialanalysis-A guide for ecologists-.CambridgeUniversityPress,2005.. 個 別 要 素 法 に よ る粒 状 体 のせ ん 断. 機 構 の 微 視 的 考 察, 土 木 学 会 論 文 集, No.487, III‑26, pp.167‑175, 1994. 10)岩 下 和 義 小 田匡 寛: 粒 子 接 点 で の 転 が り抵 抗 を 考 慮 し た個 別 要 素 法 に よ るせ ん 断 帯 の微 視 的 変 形 機 構, 応 用 力 学 論 文 集, Vol.2,pp.401‑411, 1999. 11)大 村 篤 史, 大 野 了 悟, 櫻 井 崇 之, 萩 真 次, 前 田 健 一: DEMを. 講座. らマ ク ロ へ‑3.. 土 の構 造 とメ カ ニ ッ ク ス ー ミク ロか 土 の マ ク ロ メ カ ニ ッ ク ス 入 門, 土 と基. 礎, 50‑7, pp.49‑54, 2002. 15)Wackernagel, H. (地 球 統 計学 研 究 委 員 会 訳): 地 球 統 計 学, 森 北 出版 (株),2003.. 16)Anselin,L.: Local indicatorsof spatialassociation-LISA, GeographicalAnalysis,Vol.27,No.2, 1995. 17)東 京 大 学 教 養 学 部 統 計 学 教 室 編: 統 計 学入 門 第5章. 用 い たせ ん 断層 内 の 幾 何学 量 に 関す る研 究 第. 確. 率 変 数 東京 大学 出版 会, pp.87‑108,1991.. 39回 地盤 工学 研 究 発 表 会, pp.397‑398,2004. 12)谷 口健 男:. FEMの. た め の 要 素 自動 分 割, 森 北 出 版,. 1992.. ―506―. (2008年4月14日. 受 付).

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参照

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