砂粒子堆積構造に着目した砂の力学特性の評価
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(2) III-A027. 4.非排水三軸圧縮・伸張試験結果 図-2 に、相対密度 30%,40%として行った力学試験結 500. 膨張的挙動を示すが、伸張試験では収縮的挙動を示すこ. 400. 張という載荷モードによらず、砂は膨張的挙動を示すこ とがわかる。. 豊浦砂 圧縮・伸張試験 湿 潤 締 固 め 法 拘 束 圧 98kPa. 圧 縮 試 験 ,Dr=40%. 300 軸差応力. とがわかる。一方、相対密度 40%の場合では、圧縮・伸. q(kPa). 果を示す。相対密度 30%で作製した場合、圧縮試験では. 伸 張 試 験 ,Dr=40% 圧 縮 試 験 ,Dr=30%. 200 伸 張 試 験 ,Dr=30%. 5.砂粒子堆積構造の観察結果及び考察. 100. 砂粒子堆積構造を観察した結果を図-3 に示す。この図. 0 0. から、相対密度 30%及び 43%ともに、卓越した配列方向. 5. 10 軸ひずみ. 15. 20. ε (%). が見られず、砂粒子は供試体内で様々な傾きを持って堆 図-2. 積していることがわかる。なおこの傾向は、相対密度に. 非排水三軸圧縮・伸張試験結果. 30. よらず同様に見られた。. Dr = 3 0 . 0 %. 25. トグラムから得られた定性的な評価に加えて、次式に示 す Curray の提案式を用いて卓越配列方向θを算出し、. 出 現 率 (%). 本研究では、砂粒子配列構造を把握するために、ヒス. 定量的評価を併せて行った。. ∑ sin 2α i i =1 n. ∑ cos2α i =1. 10. 0 -90 -75 -60 -45 -30 -15 0. 15 30 45 60 75 90. 粒 子 長 軸 の 水 平 方 向 に 対 す る 傾 き (d e g r e e ). (deg ree ). 図-3. i. 粒子長軸の傾きと出現率との関係. 20. ここに、 α i は観察した各砂粒子の計測角(degree)、 n は 観察した砂粒子の個数(個)である。この値を知ること で、様々な傾きを持つ砂粒子を代表した一つの配列方向 として簡易に表現できるという特徴がある。. 卓 越 配 列 方 向 θ (d e g r e e ). 1 arctan 2. 15. 5. n. θ=. Dr = 4 3 . 0 %. 20. 湿潤締固め法 15. 10. 5. 0 10. 30. 40. 50. 60. 70. 相 対 密 度 Dr(%). このように、サンプルごとに算出した卓越配列方向と 相対密度との関係を図-4 に示す。この図より、相対密度. 20. 図-4. 相対密度と卓越配列方向との関係. 30%では、卓越配列方向が 5 度とほぼ水平な状態で砂粒子が堆積していると判断できる。一方、相対密度 4 3%では、その値が 18 度であることがわかる。 ここで、砂粒子堆積構造と力学特性との関連性について検討する。卓越配列方向の算出結果から、相対密 度 30%における砂粒子は、ほぼ水平方向に配列していることから、圧縮試験においては、作用力方向と堆積 方向がほぼ垂直であるために圧縮力に十分耐えることができ、膨張的挙動を示すと考えられる。一方、伸張 試験においては、砂粒子の配列方向と作用力方向とが平行であることと、作用力方向の砂粒子間の間隙が大 きいため、収縮的挙動になると考えられる。 6.まとめ 本研究による一連の検討により、以下の知見を得た。 ・ 相対密度 30%の供試体であれば、載荷モードによって、砂は収縮的挙動にも膨張的挙動にもなり得る。 ・ 卓越配列方向θを用いることで、砂の力学的挙動に及ぼす一要因である構造異方性について説明するこ とができる。 <参考文献> Curray,J.R.: ”The analysis of Two-dimensional Orientation Data”, Journal Of Geology,vol.64,pp.117〜131,1956.. -55-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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