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腓腹筋内側頭の形状および機能に及ぼす関節角度の影響

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Academic year: 2022

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(1)人間科学研究. Vo1.18,Supp1ement(2005). 修士論文要旨. 腓腹筋内側頭の形状および機能に及ぼす関節角度の影響 E冊ects. ofJoint. Function. ofthe. Ang1e. on. the. Architecture. Media1Gastrocnemius 若原. 卓(Taku. and. Musc1e. Wakahara). 指導:福永. 哲夫教授. 成人男性6名に、静的および短縮性底屈トルク発揮を、. 【緒言】. ヒトの身体運動は、筋の生み出した力により発現する。. 膝完全伸展位(Ko)と45度屈曲位(K45)で行わせた。短. このとき、筋が発揮できる力の大きさは、筋腱複合体. 縮性試行の角速度は、毎秒30度および350度に設定した。こ. (musc1e−tendon. のとき、超音波装置を用いてMGの形状変化を測定した。. comp1ex:MTC)の形状の影響を受ける。. MTCの形状は関節角度によって変化するため、関節角度が. MTCの形状および機能に与える影響を明らかにすること は、身体運動の成り立ちを知るために重要な研究課題であ. また、下腿三頭筋と前脛骨筋から表面筋電図を導出した。. Ko−K45間のピークトルクの差は、足関節角速度の増大に 伴い減少した。腱張力のピーク値も同様の傾向を示した。 ピーク麗張力時において、K45の筋束長はKoより有意に短. る。. 本研究は、腓腹筋内側頭(media1gastrocnemius:MG). を分析対象とし、MGの形状(筋束長、羽状角、遠位外部 腱長)と機能(足底屈トルク、アキレス腱張力)に及ぼす. かった。K45の筋束速度はKoより有意に低い値であった。 MGの筋放電量は、K45においてKoより低かった。. MGの長さ一力関係や力一速度関係から考えると、静的筋. 足関節および膝関節の各関節角度の影響を明らかにし、身. 活動ではKoが、高速度の短縮性筋活動ではK45の方が力発. 体運動中のMGの機能的貢献について考察することを目的. 揮に有利であった。一方、筋活動レベルはすべての試行に. とした。. おいてK45がKoに比して低かった。よって、トルクや腱張. 【足関節およぴ膝関節の受動的運動が. 力の結果は、(1)長さ一力関係、(2)力一速度関係、(3)筋活. Gの形状に及ぼす影. 動レベルの3要因が影響し、表出したものと解釈できた。. 響】. これまでに、関節角度変化がMGの各形状因子に与える. 【総括論議】. a1.1998など)は多いが、. 二関節筋である(足関節および膝関節に付着する)腓腹. 膝関節角度変化と足関節角度変化を比較した報告はない。. 筋は、下肢の多関節動作中に膝伸展パワーを足底屈に転移. そこで、膝関節と足関節の各関節角度変化がMGの形状に. する役割を担う(Gregoireeta1.1984)。その際、腓腹筋. 及ぼす影響について検討した。. が弛んだ(s1ack)状態ではなく、伸張(taut)状態にある. 影響を検討した例(Kawakami. et. 健康な成人男性7名に、受動的足関節運動(AJ)および. 受動的膝関節運動(KJ)を行わせた。このときのMGの形. ことが重要とされている(vanIngenSchenauetaI. 1990)。関節角度の変化に伴うMGの形状変化は、MGの腱 組織が膝関節角度によらず伸張状態を保ち、パワーの転移. 状変化を、超音波診断装置を用いて測定した。. その結果、1)MGの外部腱長は、AJでは変化するもの のKJでは変化しないこと、および2)一定のMTC長変化. を効果的なものにしていることを示すものと考えられた。 また、先行研究(Sa1e. et. a1.1982)では静的筋活動の結. に対する筋束長変化は、AJとKJで異なることが明らかと. 果のみから、膝屈曲位で腓腹筋張力が減少するとされてき. なった。これは、MGの外部腱が単関節筋であるヒラメ筋. た。しかし、短縮性底屈トルクには膝伸展位一屈曲位間の. の腱組織と緒合している(Bojsen−Mol1er. 差が認められなかった。身体運動では、静的筋活動よりも. et. a1.2004)こ. とに起因すると考えられた。. 動的筋活動の方が多くみられる。よって、身体運動中に膝. 【短縮性筋活動時の足底屈トルクに対する膝関節角度の影響】. 屈曲位にあっても、腓腹筋張力は必ずしも減少するわけで. 膝関節屈曲位では、静的に発揮される腓腹筋張力が低下. はないことが示された。. a1.1982)。一方、高速度の短縮性筋活動で. これらのことから、MGの生み出す力は、膝伸展位のみ. は、膝屈曲位であっても腓腹筋張力は低下しない可能性が. ならず膝屈曲位においても、身体運動の遂行に寄与するこ. 示されている(Fug1−Meyer. とが示唆された。. する(Sale. et. et. a1.1979)。そこで、短縮性. の底屈トルクおよび腱張力に及ぼす膝関節角度の影響を明. らかにし、膝伸展位と膝屈曲位の問の差について、MGの 長さ一力関係および力一速度関係から検討した。. 一77一.

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