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試験は、シュビハーグ(ス

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅵ‑410. 差込タイプの融雪器を装着するローラー床板の熱影響確認試験 東日本旅客鉄道株式会社. 正会員 ○明圓 桂一. 東京都 都市整備局 1.はじめに. 正会員. 神谷 祐次. 正会員. 髙村 恵多. (1) 試験体. 降雪時の雪介在による分岐器不転換対策として、. 試験は、シュビハーグ(ス. 分岐器への電気融雪器設置が進められており、床板. イス)社製ローラー(φ48mm). の両側(または片側)に棒ヒーターを差し込む方式. 3 個を使用して実施した。試. の融雪器(SA 型・200W) (以下、棒タイプの融雪器). 験に使用したローラーを写真. が採用されてきた。しかし、棒タイプの融雪器は、. 1に示す。. 狭隘部での他部材との接触や棒ヒーターの脱落など. (2) 試験方法. 写真1 試験体(ローラー). により不転換等が発生することがあるため、床板内. 恒温槽内にローラーを設置. 部に融雪器を差し込む方式の無給油床板の開発が望. し、25℃から 10 分に 5℃づつ、. まれていた。ローラーを組み込んだ床板(以下、ロ. 180℃まで上昇させ、ローラ. ーラー床板)は 2004 年度に試作・試験を行い、検討. ーの変形及び異常等の発生の. を行った。当時の試験は、棒タイプの融雪器を床板. 有無を確認した。なお、定期. の両側に差込んで熱を供給する方法で加熱試験を行. 的にローラーの裏側が視認で. った。その結果、4 個のローラーのうち 1 個のパッキ. きるよう、回転装置にローラ. ンの片側が切れて脱落したが、当時その原因は究明. ーを取付けた。ローラーの表. されておらず、すでにベアリング床板の導入が先行. 面温度を計測するための温度. していたことなどから、その後ローラー床板の研究. センサー(熱電対)は、ローラー本体の中央部に貼. 開発は進められなかった。. 付した。試験状況を写真2に示す。. そこで本稿では、融雪器の脱落などにより分岐器. (3) 試験結果 耐熱性能確認試験でのローラーの温度を図 1 に示. 不転換等が発生しない構造を可能とするローラー床 板について、試作及び室内試験を行った結果を報告. 写真2 試験状況. す。. する。 2.熱影響確認試験 ローラーに使用されているゴム製及びナイロン製 のパッキン等が融雪器の熱による機能上の問題の有 無を確認するため熱影響確認試験を行った。試験で は恒温槽 (恒温槽の加熱性能限度 180℃)を使用した。. 図1. 2.1 ローラー単体での耐熱性能確認試験. ローラーの表面温度の推移. 耐熱性能確認試験終了後、ローラーの回転部分と. 2004 年度の試験では、床板温度の最高が 137.9℃. 黒色のゴム製パッキンの両側に取り付いているナイ. であったため、今回はそれ以上の温度である 180℃. ロン製のパッキンが加熱の影響により僅かに黄色く. までを試験条件とした。. 変色していたが(写真3) 、機能上全く問題のない状 態であった。手でローラーを回転させたところ、ロ. キーワード 分岐器、無給油床板、ローラー、電気融雪器 連絡先. 〒331-8513 埼玉県さいたま市北区日新町 2―479 東日本旅客鉄道株式会社 JR 東日本研究開発センター テクニカルセンター. 分岐器 G TEL048-651-2389. ‑819‑.

(2) 土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅵ‑410. ーラーの回転は良好であり、ローラーの回転部分お. 加熱を行い、各部の温度上昇状況を観察・記録した。. 実施日 :2013年10月18日 実施場所:TC実験棟2恒温槽. ローラ床板加熱試験温度上昇結果(恒温槽設定温度:35℃). よびゴム製パッキンとも問題は見られなかった。た. 90 5時間経過時 80. だし、ローラー№2は軸受部分から少量の油が滲み. 3ch. 82.6℃. 70. 出している状況が確認された。これは、ローラーの. 2ch.[゚C] No1B 軸受部. 60 温度(℃). 回転部分と軸受部との間に、埃等の介入防止のため に予め塗られている油が加熱によって軟化し、表面. 2ch. 48.8℃ 4ch. 49.1℃. 50. 5ch. 47.1℃ 1ch.47.4℃. 40. 6ch. 35℃. 30. に出てきたものと考えられ、機能上の問題は認めら. 20. れなかった(写真4) 。. 1ch.[゚C] No1B 中央. 3ch.[゚C] 床板表面中央 4ch.[゚C] No2B 軸受部 5ch.[゚C] No2B 中央 6ch.[゚C] 恒温槽内. 10. 5:00. 4:30. 4:00. 3:30. 3:00. 2:30. 2:00. 1:30. 1:00. 0:30. 0:00. 0 経過時間. 図2 ローラー床板加熱試験温度上昇結果(恒温槽設定温度:35℃). 電気融雪器の稼働により、床板およびローラー各 部の温度が徐々に上昇し、開始から 4~5 時間程度で 加熱前. 加熱後. 温度はサチュレート(飽和状態)した。その時の床 板の表面温度は、設定温度 35℃の場合 82.6℃(上昇. 写真3 ローラーの加熱前後の比較. 温度+47.6℃)であった。また、ローラーの温度は、 油. ローラーの表面よりも軸受け部が若干高い温度とな っており、2測点の最高温度で見ると設定温度 35℃ の場合 49.1℃(上昇温度+14.1℃)であった。メーカ ーが示す仕様上のゴム製パッキン素材の耐熱温度は 100℃であり、3月の気温が高い時期(外気 35℃を想. 写真4 表面に出現した油. 定)に、融雪器に電力が供給され続けた場合でも、. 2.2 ローラー床板加熱試験. 直射日光による増分(10℃程度)を仮に見込んでも、. 床板内部にベロ状ヒーターを差し込む方式の融雪. その温度は 59.1℃(軸受部の最高温度 49.1℃+10℃). 器(SA-S 型・80W) (以下、差込タイプの融雪器)を. 程度であることから、メーカーの示す耐熱温度以下. ローラー床板に装着し、融雪器に電力を供給し続け. である。全てのローラー床板加熱試験終了後のロー. た場合の床板、ローラーの最高温度の確認を行った。. ラーの状態は、目視観察の結果、特に変形や変色な. (1) 試験体. どの異常は見当たらず、良好な状態であった。. 試作したローラー床板の状況を写真5に示す。 3.まとめ 電気融雪器による熱影響を把握する目的でローラ ーの熱影響確認試を行った。その結果、ローラーは 180℃の温度でも機能上の問題はないこと及び差込 タイプの融雪器を装着したローラー床板は外気温 写真5 試作したローラー床板. 35℃でもローラーの最高温度は 49.1℃であり、熱影. (2) 試験方法. 響に関して問題ないことを確認した。. 外気温を模擬するため、0℃、25℃、35℃の 3 種. 今後は、高崎支社新. 類の温度で恒温槽を設定し、サチュレート(飽和状態). 前橋構内 38 号分岐器. するまで加熱した。想定外気温 35℃での試験結果を. での試験敷設及びロ. 図2に示す。. ーラーの配置検討を. (3) 試験結果. 行い、実用化につなげ. 恒温槽の設定温度をそれぞれ 0、25、35℃とした状. ていく。. 態から、差込タイプの融雪器によりローラー床板の. ‑820‑. 写真6 試験敷設状況.

(3)

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