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末期医療に対する一般集団と医療従事者の意識

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Academic year: 2021

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平成11年5月15日 第46巻 日本公衛誌 第5号 391

末期医療に対する一般集団と医療従事者の意識

ミ ヤ シ タ ミツノリ 宮下 光令 ハシモト シ ュ ウ ジ 橋本 修二 カ ワ マサコ 河 正子 コ ジ マ ミチヨ 小島 通代 目的 痛みを伴う末期状態と持続的植物状態の医療に対する意識などについて,一般集団と医療 従事者の実態と相違を検討した。 対象と方法 対象は一般集団では全国から無作為抽出した20歳以上の男女5,000人,医療従事者 では種類別(病院,診療所,緩和ケア施設,訪問看護ステーション)に無作為抽出した施設 の医師3,104人,看護職員6,059人とした。方法は郵送法により,回収率は一般集団48%,医 師51%,看護職員56%であった。 成績 1. 痛みを伴う末期状態については,一般集団,医療従事者ともに68-76%が延命医療に 否定的な回答であった。その中止方法として,「積極的な方法で生命を短縮させるような方 法」という回答は一般集団の13%にみられたが,医療従事者では1%と少なかった。  2. 痛みを伴う末期状態の療養生活の場所として,「自宅で療養し,必要があれば緩和ケ ア病棟」という回答が一般集団,医療従事者ともに最も多かった。  3. WHO方式癌疼痛緩和法を「(ある程度)知っている」と回答したものは,医師46%, 看護職員22%であり,モルヒネの適切な使用方法について「説明できる」と回答したものは, 医師45%,看護職員25%であった。  4. 持続的植物状態については,一般集団,医療従事者ともに74-79%が延命医療に否定 的な回答であった。その中止方法として,「一切の治療は中止してもよい」という回答は一 般集団の26%にみられたが,医療従事者では10%程度と少なかった。  5. 持続的植物状態で継続すべき医療として,床ずれの手当などは医療従事者に共通して 回答割合が高かったが,自動血圧計による血圧管理などは,緩和ケア施設とそれ以外の施設 の医療従事者間で回答割合に差がみられた。 結論 痛みを伴う末期状態および持続的植物状態については,一般集団,医療従事者ともに延命 医療に否定的な回答であったが,その中止方法については差が見られた。持続的植物状態に おける継続すべき医療では,医療従事者の施設の種類間で相違するものがあった。 Key words : 末期医療,ターミナルケア,意識調査,延命医療,植物状態

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